トレジャーハンター

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トレジャーハンター(Treasure hunter)は、価値のある物品を探し出す探検家冒険家のこと。

概要[編集]

(沈没船)や廃墟遺跡など、主に人の手の入ることのない場所に赴き、遺された「財宝」を探し出す(トレジャーハント、もしくはトレジャーハンティング)ことをおもな目的とする。「財宝」は狭義では黄金宝石といった換金可能なものであるが、広義においては考古学的に価値のある物品や、著名な人物の遺骨などといったものも含まれる。また、世間的には価値のない代物であっても、トレジャーハンター自身にとって貴重であると判断されれば、それは財宝とみなされるため、その基準は非常に曖昧なものとも言える。アメリカイギリスなどでは、トレジャーハントのみで生計を立てるプロのトレジャーハンターも存在する。

また、これらのイメージから派生して、町や家にあるがらくたなどの中から価値のある品(骨董品・希少価値の高いものなど)を探し出す人をトレジャーハンターと呼ぶこともある。

発掘物の利権[編集]

財宝を発見した場合、発見した場所によっては法律的な所有権が絡んでくる。

日本国内の場合[編集]

地下に埋められた財宝を発掘した場合には、民法第241条「埋蔵物の発見」に基づいて、発掘した財宝は遺失物扱いとなり、警察に速やかに届け出なければならない。通常の場合と同じく3ヵ月間、所有者が現れるのを待ち、もし現れなかった場合には、発掘した土地の地主との折半になる。自分の土地の場合は、すべて自分のものとなる。

海中で発見した場合はまた異なり、「水難救護法」が適用される。こちらの届け出先は警察ではなく、沿岸部の各市町村となる。財宝が剥き出しのままの場合には6ヶ月間、沈没船などの船内にあった場合には1年間、所有者が現れるのを待ち、現れなかった場合にはすべてが発見者のものとなる。また、もし現れた場合でも、所有者は財宝の価値の3分の1に相当する金額を発見者に支払うことになっている。

日本国外の場合[編集]

沈没船サルベージと法整備の問題[編集]

日本国内ではあまり盛んではない沈没船海洋サルベージによるトレジャーハンティングだが、国外では企業による本格的なサルベージが行われている。こうした行為は、本来は国が管理するべき歴史的に貴重な水中文化遺産を私的に売買しているもので、遺産保護の観点から問題視されている。船体を海中から引き揚げたり、船内の財宝を回収したりする際に、船体が損傷する危険性や、水中文化遺産である沈没船を元の位置に保持・保存する必要性についても、各国政府や海洋考古学者・歴史研究家の間から懸念の声があがっている。

こうした問題に対処するため、2001年の第31回ユネスコ総会にて水中文化遺産保護条約が採択された。批准国の不足から長い間、無効状態にあったが、約7年の歳月を経て2009年1月より発効されるはこびとなった。しかし、現在もアメリカ合衆国・イギリス・日本などの主要国は批准には至っていない。

近年では上記のような法整備や批判の声もあってか、沈没船が沈む領海の政府に許可を受けてからサルベージするケースが多くなっているが、それでもなお政府に無断で領海内の沈没船から財宝を盗掘したとして、トレジャーハンターが逮捕される事件も起こっている[1]

トレジャーハンターが登場するフィクション作品[編集]

未開の地に足を運ぶことの多いその性質上、トレジャーハントは必然的に冒険譚としての色合いを濃くするため、小説や映画、ゲームなどのフィクションの題材として好まれている。

小説[編集]

漫画[編集]

映画[編集]

ゲーム[編集]

ラジオ[編集]

著名なトレジャーハンター[編集]

  • 糸井重里 - 徳川埋蔵金の探索に情熱を注いだ。
  • メル・フィッシャー - スペインの沈没船「アトーチャ号」から、約4億ドル相当の財宝をサルベージした。
  • 八重野充弘 - 日本トレジャーハンティングクラブ会長。長年にわたり日本国内または国外の埋蔵金、トレジャーハンティングに関わる歴史、伝承、また実際に発掘などの経験等を執筆し、それらは出版されている。
  • 利根健太郎 -日本の男性声優。「アニメ『生徒会役員共』が全部わかるラジオ、略して全ラ!」内での別称。一期のDJCDでは浅沼晋太郎と共に熱海秘宝館へトレジャーをハントしに行った。二期のDJCDでは白石稔の家庭を訪問し、新婚家庭のトレジャーをハントした。

脚注[編集]

  1. ^ Sunken treasure theft arrests - NEWS.com.au(2008年10月7日時点のアーカイブ

関連項目[編集]