ギャラリーフェイク

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ギャラリーフェイク
ジャンル サスペンス
漫画
作者 細野不二彦
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表期間 1992年 - 2005年2012年
巻数 全32巻
アニメ
原作 細野不二彦
監督 西森章(1話 - 12話)
山崎理(13話 - 最終回)
シリーズ構成 十川誠志(1話 - 12話)
キャラクターデザイン 佐々木敏子
音楽 Face 2 fAKE
アニメーション制作 東京ムービー(1話 - 25話)
東京キッズ(26話 - 最終回)
製作 テレビ東京アニプレックス
放送局 テレビ東京系
放送期間 2005年1月8日 - 9月24日
話数 全37話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ギャラリーフェイク』(Gallery Fake)は、細野不二彦による日本青年漫画。またそれを原作としたWEBドラマ、テレビアニメ作品。

概要[編集]

漫画は1992年より『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて不定期で連載開始、2005年に連載を終了した。単行本は小学館ビッグコミックス全32巻、小学館文庫版全23巻。また、描き下ろし1話を載せた自選集が1冊出ている。第41回(平成7年度)小学館漫画賞を受賞した。2012年東日本大震災の復興支援企画『ヒーローズ・カムバック』の第1弾として東日本大震災で被災した美術品をテーマとした新作が発表された。

WEBドラマは2003年2月1日に開始された。

アニメは2005年1月8日から2005年9月24日までテレビ東京系列で放送された。ナレーションは石坂浩二

あらすじ[編集]

表向きは贋作レプリカ専門のアートギャラリー『ギャラリーフェイク』を舞台に、オーナー藤田玲司が、様々な登場人物と様々な美術品を通じて、時に世界を駆け巡り、「美とは何か?」を追い求める。主人公は単なる守銭奴・単なるビジネスではなく、アートへの奉仕者、美の探求者として清濁併せ呑む人物として描かれている。美術・芸術・骨董・その背景となる歴史等の多分野に渡る薀蓄的描写があり、助手サラ・ハリファとのほのかな恋の行方も描かれる。1話1エピソードが基本で、2話1エピソード、3話1エピソードの中長編がいくつかある。エピソード毎にゲストキャラクターがいるので、レギュラー、準レギュラーを含め登場人物は大変多い。

芸術に絡んで社会問題・時事問題にも言及するなどしており、物語は美術方面の商業的な話題から推理サスペンス、コミカルな人間模様、陰惨な事件、時に憎み合い時に愛し合う人々の交流、文化財保護にまつわる制度面の問題など、多岐にわたる。

登場人物[編集]

※声はドラマCD版 / TVアニメ版の順

主要人物[編集]

藤田玲司(ふじた れいじ)
声 - 子安武人 / 森川智之
本作の主人公。30代後半[1]6月22日生まれ。東京のウォーターフロントで贋作・複製などの美術品を専門に扱うアートギャラリー「ギャラリーフェイク」を経営している画商。幻のモナ・リザとされる絵画を探し出すことをライフワークとしている。
日本画家だった父譲りの卓抜した美術センスを持つ。作品鑑定の眼力と修復・修理の腕前は超一流で、美術業界ではその能力は高く評価されている。東西の絵画のみならず、彫刻や陶芸、古美術、骨董品、民芸品、果ては玩具等に至るまで、美術に関する知識・造詣は非常に広く深い。また語学も堪能である。
表向きは贋作専門のギャラリーとして運営しているが、裏では美術館の横流し品、税金逃れの品、あるいは盗品など、いわくつきの美術品をブラックマーケットを通じて法外な値で売りさばいている。そのために裏社会とも様々な繋がりがあり、美術界では悪名が高く、悪徳画商美術界の鼻つまみ者などと呼ばれ、一匹狼的存在として孤立している。護身用としてモデルガン[2]を携帯している。
父親は藤田東湖という日本画家。だが、日本画家の多くが関わった贋作事件で一人罪を着せられて美術界から追放された。こうした事情があって幼少期は貧困生活を強いられた。このため安アパートの方が落ち着くという趣向を持つようになった。貧乏美大生だった頃に主に欧州を中心に「無銭旅行」していた過去があり、この当時に語学力を身につけ見聞を広めた。(ついでにリザの「隠し子疑惑」の発端となる出来事があった)その後、頭角を現しニューヨークメトロポリタン美術館(略称・MET)のキュレーターを勤め、プロフェッサーMETの生き字引とまで評価されていたが、元同僚の陰謀により孤立し、その地位を追われ退職した。退職後もプロフェッサー フジタの業績・能力を高く評価する者は多く、信奉に近い感情を寄せる学芸員も少なくなく、日本のみならず国外の美術界でも名が知られている。帰国後は、画商・菱沼棋一郎の世話になり、日本古美術修復や裏商売のノウハウを学んだ。
同業者には煙たがられているが、彼自身も権威や古い慣習に縛られて美術品のことを第一としない美術関係者を蔑んでおり、真の美を解さない者(美術品を見る目のない者)が本物を所持する道理はないと語っている。逆に自覚・無自覚にかかわらず審美眼を備えた者には法外な安価で真作を売る。また、第一級の丁寧な仕事をする美術関係者や、真に美に対して心を開いている客に対しては、儲けを度外視しても助力を惜しまない。有望な芸術家のパトロンでもあり、彼らを守るための労力を惜しまない。美術品が望まれない形で散逸・遺失するのを防ぎ美術品を後世に遺すためならば、違法行為も厭わず、大胆な行動に出ることもある。「極楽島財団」代表兼「極楽島美術館」館長という肩書きも持つ。
若作りだが、基礎体力は女性以下かつ運動嫌い(ただし卓球は得意)。腰痛持ちの為に整体マッサージに通っている[3]。かなりの資産を隠し持つ割には贅沢な暮らしが性に合わず、風呂無しのボロアパートに住んでいる[4]。時折、ややMの気があるような発言をする事がある。女性関係は放埒でゆきずりで関係を持つことはあるが特定の女性との恋愛関係はない。三田村小夜子に対しては表立ってアプローチを続けているがけんもほろろにされており、サラからは男性として好意を寄せられているが彼女への好意は表向き認めていない。(理由は後述)だが、サラのために節を曲げることもあり独占欲は強く、千手や香本などサラに好意を持つ者に対してはライバル心を剥き出しにする。フェイツェイに対してはその美貌と色香は認めていながら苦手意識(さながらルパン三世峰不二子のような関係)が強く、彼女が絡むエピソードではやや及び腰になる。
大胆かつ怖い者知らずで各方面に顔が利き、藤田“を”苦手とする人物は小夜子や知念、千手など枚挙に暇がないが、藤田“が”苦手とする「天敵」は前述のフェイツェイに加えて地蔵と香本の三人。また、自らの「隠し子」ではないかという疑惑のあるリザを正式な我が子として断固認めていないものの、一応はリザを養女とし養育費等を工面し、父親らしい態度をとることもある。
趣味は美術関係とパチンコ。また、幼少の頃から恐竜が好きで、今でも時々それが顔を出す事がある。対して動物は大の苦手。喫煙家でキャメルをよく喫うが、アンチ・ジッポー派で、放埒なようでいて生活の細部にまでこだわりを持つ。料理が大好きで、特にカニチャーハンは自らこだわって調理する。
名前は画家の藤田嗣治から。
サラ・ハリファ
声 - 西村ちなみ / 川澄綾子
本作のメインヒロイン。藤田の助手、アラブの王族出身。クーデターにより家族を失い、国を追われて流れ着くように日本へ来る。騙し取られた家族の遺品を藤田の活躍で取り返してもらった縁で彼に恋心を抱き、半ば押しかけるようにして「ギャラリーフェイク」に居つく。美術に関する知識は素人並みだが、色彩感覚など鋭敏な美的センスを持っている。
浅黒い肌と長い黒髪。そして右腕に痛々しく残る戦災時の火傷跡が特徴。明るく天真爛漫かつ直情的で気分屋な性格。ただ、自身が戦災で家族を失った過去を持つため「戦争」というキーワードには人一倍敏感で感傷的になる。また火傷跡がコンプレックスで、審美眼に煩い藤田から「傷物」だと思われていると誤解している。(が、実際は二人の間に年齢差があることでロリコンと他人から思われるのがイヤで、またムスリム特有の戒律を気にしているだけ)美人かつ屈託のない性格から、千手や香本といった男性陣から好意を寄せられることが多い。
遺族から相続した途方もない個人資産を持つ大富豪。都内の高級ホテルの豪勢なスイートルームを年間契約で借りきって一人暮らしをしている。金策に困った藤田にお金を貸すこともあるが、彼女を頼ることは藤田のプライドが許さないらしく滅多にない。また、彼女の周囲には何故かしばしば幸運が付き纏い、周辺にいる者まで幸せが訪れている。
一応ムスリムだがそれほど熱心な信者ではなく、特に戒律に従っていない模様で水着姿を見せたり肌の露出した服を着たりしている。(ただし前述の事情による制限もある)また飲酒もしている。藤田が無神論者である事にも寛容。
原作では「Q首長国」の王族で、戦災で国を追われた。名字の「ハリファ(ハリーファ、Khalifa)」はバーレーンの王族の名前。
「藤田玲子」というハンドルネームを使ってパソコン通信をしていた際には、19歳と自称していた。
三田村小夜子(みたむら さよこ)
声 - かかずゆみ / 雪野五月
本作の準ヒロインかつ藤田の最大のライバル。日本人女性初のニューヨーク近代美術館のキュレーター→高田美術館の館長。日本の美術界から贋作や不正を一掃することを自らの使命とし、既存権力との衝突も辞さずに行動する。異名は美術界のジャンヌ・ダルク。日本の一私立美術館館長という肩書きながら世界をまたにかけて活躍する女史。美術品に関する知識と審美眼については劇中藤田に次ぐ(ただ、真贋の鑑定等では遙かに及ばない)ものと扱われる。多忙かつ、彼女の眼鏡に適う男性が居ないため独身で男性関係はまるでない。藤田を憎からず思っており、サラからは「恋敵」だと一方的に思われているが、度重なる藤田の誘いに対してはすげなくしている。交友関係は国の内外問わず多方面に渡る。
MET時代の藤田を尊敬していたが、悪評高い現在の彼には失望している。ただ、藤田の普段の偽悪的な振る舞いやイカサマ師的な態度は美に心酔し、芸術の信奉者としての誠実さや実直さを隠すための仮面と知るにつけ、再び日の当たる場所でその辣腕を存分に振るって欲しいと願い、度々藤田を公の場にひっぱりだそうとしている。この考えに賛同する地蔵と同様に藤田に様々な仕事を依頼することも多い。
館長としての仕事を精力的にこなす傍ら、マラソンやゴルフなども趣味としている。かなりの酒豪。自宅マンションに同居する妹のみちるは女優志望の美人だが、姉と異なり男性関係が放埒で性格・趣向が異なっているため頭痛の種(あるいはスキャンダルで自身の立場を危うくしかねないアキレス腱)となっている。小夜子の持つ「委員長」的な品行方正さが藤田のマゾっ気をくすぐるらしく、小夜子が困ったり愕然とした顔を見せたり、真っ正面から激怒されたり非難を浴びせられることが藤田にとってたまらない快楽である様子。

準レギュラーキャラクター(日本人)[編集]

知念護人(ちねん もりひと)
声 - 長島雄一
小兵の文化庁の役人。黒縁眼鏡と出っ歯が特徴。元東京地検特捜部の検事で、現在は国宝の発見と保護を仕事とする叩き上げの「国宝Gメン」。市井に転がる価値のある古美術品にあらゆる方面から難癖をつけて片っ端から国宝や重要文化財指定をし、収容できるものは国家の管理下の施設に収容して自身が好きな時に美術品を愛でられる環境に置いて、事実上自分の所有物にしてしまう。日本の伝統美術をこよなく愛し、これを粗雑に扱うこと決して許さないという独特の正義感に燃えている。趣味は私費による京都の街並みや日本美術のデジタルアーカイブ作成。日本美術に対しては病的な程の愛好心を示す為、トラブルを起こすこともあるが、基本的には小心で生真面目な公務員である。出張が多く家は不在がちであるが、愛妻家で4児の父親。自宅は老朽マンションで、大量の美術資料に「いつか床が抜ける」と妻に小言を言われている。妻はもとは地方の巫女で、知念が出入りしていた関係で結ばれたという。藤田を忌み嫌う反面、いざという時は土下座してでも依頼する。
地蔵大作(じぞう だいさく)
高級料亭『望月』の主で、風雅を地で行く趣味人。丸顔で肥満体。額に白毫を思わせる黒子がある。藤田の天敵その1。日本文化の造詣が深く審美眼もあるが、鑑定眼は一流とは言い難く「ギャラリーフェイク」で藤田に騙されニセモノを売りつけられた事もある。反面、現代の孟嘗君といった懐の広さを持ち合わせており、美術界や芸術家のみならず、泥棒などいかがわしい人間とも広く交際する。本人は一流の目利きでないことを自覚しているが、その徳の高さから美術界で非常に人望が篤く、地蔵を慕う人間が逆に藤田にニセモノを売りつけ、復讐されたこともある。「私は目利きとしては二流だが、一流の人間を見抜く目はある」というのがモットー。藤田の卓抜した美術センスを高く評価しており、後ろ暗い商売から足を洗ってまっとうな画商になってほしいと願い、折に触れて藤田を諭そうとする。同様に国宝の五重塔再建に奔走する知念を「国士」と評して協力を申し出たこともある。何かにつけてつきまとってくる地蔵を藤田は苦手としており、説諭をされるたびに反発して、サラ曰く「子供のようにつっかかる」。前述のように怪しげな人物まで包容してしまう事もあり、人徳はあれど高潔とは言い難く、藤田からその態度を批判された事もある。ちなみにサラは地蔵に好感を抱いており、彼からの依頼をこっそり受けている。父親は犬塚墨堂という高名な陶芸家だが、幼くして両親が離婚したため母方で育てられた。現在は認知症になってしまった父親を介護している。
船越 誠一郎(ふなこし せいいちろう)
高田美術館の学芸員。小夜子の部下で秘書的な役割をこなす。彼女に密かに好意を抱いているが全く報われていないばかりか、見られたくないところばかり見られてしまう不遇な青年。小夜子にとっては因縁の相手である藤田の手腕と知識を高く買っており、小夜子や高田美術館絡みで困ったことがあると藤田に泣きつく一人。サラリーマンの父親が左遷を機にアルコール依存症になり、酒に苦しめられた過去を持つため頑なに酒を拒んでいたが、ぐい呑みコレクターだった父の遺品を藤田に売却した際に、父が最も愛した逸品「皮鯨」に魅せられてしまい、藤田と小夜子の一計で説得されたことを機に酒を嗜むようになる(が、強くはない)。勤務中にギャルゲーで遊んでいたところを小夜子に見られて慌てたこともある。
千手計(せんじゅ はかる)
声 - 山口勝平
超高級機械式時計専門店「千手堂」の若き店主にして、大手時計メーカーの一人息子。スイス高級時計メーカーで修行した、根っからの時計好き。時計製作に天才的な才能を発揮、その超絶技巧で藤田を仰天させている。いわゆる眼鏡男子で背丈こそ小さいが美男子。性格は初心でやや神経質。サラのことが好きで彼女の引き抜きを持ちかけた。その後サラとは友人として続き、いつか彼女を振り向かせようと、自身の専門分野(精密機械時計)の最高峰を目指している。独特の哲学を持ち、自分の作る時計の良さが分かり、その対価を惜しまない客にのみアピールすべく、超高額の高級腕時計を露店に並べて客引きすることがある。藤田の依頼で、アブラアム=ルイ・ブレゲ作の伝説の懐中時計マリー・アントワネット」を復刻したり、ブランパンの1765モデルのムーンフェイスを手がけたりしている。サラと共に連続爆弾魔に命を狙われたこともある。
ジャン・ポール・香本(ジャン・ポール・こうもと)
声 - 速水奨
香道の家元で、「鼻(ネ)」と呼ばれる香りのプロフェッショナル。藤田の天敵その2。常人離れした鋭敏な嗅覚を持ち、体臭からその人の健康状態を把握したり、アロマテラピーに関しても相当な知識と腕前を持つ。世界的に著名な調香師でもあり、絶世の美男子でもある。反面、縛られるのを嫌う一匹狼で古い日本家屋に独居している。その探究心は狂気と紙一重で大抵のことには免疫を持つ藤田に反吐を吐かせたほど。藤田の体臭を「カニ臭い」と称して嫌い、フェイツェイとサラの体質による体臭を「たぐいまれなる高貴な香りだ」などとのたまい、サラにはしつこくつきまとった。ワサビなどの刺激臭が大の苦手。
高倉(たかくら)
声 - 大川透
普段は警視庁の強面刑事で、殺人事件などを追っている警部補。「塀の上を歩く」非常に危うい商売をしている藤田を苦々しく思いつつも、美術関連の事件捜査では協力を要請することもある。中年男性で、大柄でややいかつい外見だがブリキ玩具の熱心なコレクターで、警察絡みのエピソードでたびたび登場する。経験と勘、地道な捜査を得意とし腕っ節も強いが、家族には頭が上がらない。感情が顔に出易く、レア物玩具が手に入ったりすると年甲斐もなくはしゃぎ回る。
菱沼棋一郎(ひしぬま きいちろう)
METを追われ、失意のまま帰国した藤田に手を差し伸べた人物。藤田の日本古美術修復、そして裏商売の師匠。美術に対する姿勢は尊大かつ詐欺師的な部分が目立つが、日本古美術分野への造詣は相当に深い。
後に、恩を仇で返す態度を取る藤田の商売を邪魔するようになるが、死期を悟った頃から一転し協力的になった。作中で病死。風貌はサルバドール・ダリに似ている。
賀茂水仙(かも すいせん)
当代随一の茶人。三田村小夜子の大ファンで彼女と交流を持つ。当初は藤田をイカサマ師と憎み、「柴の庵」を使って罠に掛けようと目論んだが、一流の修復技術と知識、そして審美眼に惚れ込み、逆に協力者となる。藤田も水仙を当代一の風流人と思うようになり、茶器の名品を得ると水仙に優先的に都合するようになる。地蔵と藤田の「花入れ」勝負では他の者たちが地蔵の花入れと朝顔を高く評価する中、唯一人藤田の縄文土器とヒマワリをそれとは知らずに推した。
木戸(きど)
自称、日本一のニンベン師。(「偽」の運転免許証やパスポートを作る名人)かつて藤田に自分の仕事を暴かれたことがあり、その縁から「ギャラリーフェイク」に関わる。その後、足を洗いイメクラ店長になる。警察フェチで婦警に嬲られるとエクスタシーを感じる性癖を持つ。麗美という公私を支えるパートナーがいる。
徳川社長(とくがわ-)
運送会社社長。培った確かな信用から美術品の運送を手がける。かつて菱沼の贋作を暴いたことがあり、それを根に持たれて復讐されそうになったが藤田の協力と菱沼への裏切りで難を逃れる。
長谷万次(はせ まんじ)
消費者金融会社「ミリオンローン」を経営。通称・ハセマン。作品の初期に頻繁に登場し、藤田によく借金返済が滞った顧客の美術品・骨董の処分を依頼している。また、お互い金銭を融通しあったりする仲でもある。前身は銀行員で、MOF担と呼ばれる旧大蔵省との交渉を担当するエリート行員でもあった。大の落語ファン。
吉村(よしむら)
Y大学の助教授で、高名なエジプト考古学者。南米の古代文字にも通じている。モデルは吉村作治(?)。作品の初期に登場し、贋作や盗作を扱う藤田を罵る反面、彼の豊富な知識や高い鑑定眼は評価している様子。トレジャーハンターのラモスに自らの境遇を重ね、共感を抱いた事もある。
三田村 みちる(みたむら みちる)
三田村小夜子の妹。女優志望→グラビアアイドル。将来的に女優になりたいと願っているがその方向性を巡っては小夜子と対立している。男性関係も派手で藤田とも親しい。藤田を憎からず思っているという姉の本音を知る数少ない一人。

準レギュラーキャラクター(外国人)[編集]

エリザベータ・デル・ジョコンダ
声 - 清水香里
イタリア人の少女で愛称はリザ。母親は、かつて旅先で藤田が恋仲になった女性。母親の死後、ある秘密を隠して日本に渡り藤田に近づく。登場当初は手がつけられないほど腕白かつ年齢的に小学生でありながらビールを愛飲するなどしており、ホテルに引き取って一緒に住んでいたサラも手を焼かされていたが、現在は藤田の養女として迎えられている。カラオケが大好きで、後に音楽の才能が認められてイタリアに戻りオペラ歌手を養成する音楽院に入る。音楽院では時折オペラ公演のため海外にも出向いている(オペラ公演のため渡航したマナウスで藤田と再会した)。抜け目のない性格は藤田とそっくり。名前は「モナ・リザ」のモデルとされる女性から。
ラモス
声 - 堀内賢雄
アメリカ人。隻眼[5]トレジャーハンターで、世界各地の遺跡を荒らして財宝を発掘している。ショーンとの間に出来た娘の養育費と、発掘旅行の費用でその財産は殆ど飛び、年中借金で汲々としている。藤田の所へは盗掘品をちょくちょく持ち込んでいる関係で、他超古代文明的な事件に藤田諸共巻き込まれることもある。悪ぶってはいるが、お人好しかつお調子者でどこか憎めない性格。
ショーン
ラモスの前妻で、同じくトレジャーハンターを生業としている女性。相当気性の激しい美人であり、夫を尻に敷いていた様子。娘を引き取って養育している。ラモスとは離婚したが、双方とも微妙に未練がある模様。
翡翠(フェイツェイ)
声 - 田中敦子
表向きは宝石商を営み、日本で『JADE』という宝石店を経営しているが、裏では宝石専門の凄腕女泥棒として世界を股に掛ける。藤田の天敵その3。藤田とは仕事上で互いに利用したりされたりといった関係にあるが、大抵は彼女に肝心なところを持って行かれる。盗品をごまかすために宝石のカッティングも行う。ややSな性格。瑪瑙を部下に従える。色香の衰えていない熟女で、時には藤田を誘惑する。ミステリークロックや一級品の宝飾に目が無い。元はモーガン・グループという大財閥のトム・モーガン会長の妻だった。その当時、モーガン家の家宝である「ティファニーのアイリス」に魅せられてしまい、女癖の悪い夫との離婚後に宝石泥棒に転身した。先祖代々香港の富豪という触れ込みだが、今の地位につくまでは極貧だった様子。
瑪瑙(めのう)
声 - 清川元夢
翡翠の部下。見た目は温和で上品な中年紳士で、宝飾品関係の知識も広い。裏社会に通じ、荒っぽい仕事もこなしているらしく、盗品を裏ルートで仕入れることもある模様。極度のMで、翡翠に罵倒されることを密かに待ち望み、逆に誉められることを極端に嫌っている。
カルロス
声 - 内海賢二
イタリア人。国際的な美術窃盗団のボス。かつては怪盗と恐れられたが、今ではすっかり貫禄のついた体格。裏社会の名士としても知られている。藤田とは持ちつ持たれつの関係。盗んだ美術品を販売する裏ルートとして、藤田の持つコネクションは彼にとって重要ななようである。趣味はオペラ鑑賞など、非常に文化的で涙脆い感動屋。怖がり屋で、カタコンベが苦手。[6]「もう一つのモナ・リザ」に執着する藤田に対しては、「不吉だから」と追い求めることを反対している。強面だが、家族思い(かつ愛人にもマメな)のよきパパでもある。
ロジャー・ワーナー
声 - 大塚芳忠
イギリス人。スコットランドヤードの盗難美術品専門のエリート捜査官。裏社会の事情に明るく、裏ルートに流れた美術品の回収に長け、海外からも依頼を受けるほかど卓抜した業績を上げている。藤田とはある事件で顔を合わせて以来の縁で、ヨーロッパが舞台になるエピソードでたびたび登場した。寡黙で普段は黙々と仕事をしているが、犯罪捜査のための変装に異常な情熱を燃やす人物で、変装後の人物の名前はおろか、趣味や家族構成までこまごまと設定する。おかっぱのヘアスタイルは実はカツラで、普段から丸坊主に頭を丸めていて、いつでも変装ができるように備えている。イギリス人らしく紅茶にこだわり、アールグレイ以外は口にしない。
ハンス・ポッセ
ドイツ人。ナチスの略奪絵画を正当な所有者へ返却するために、調査・回収を行っているカナン・ファウンデーションの弁護士。美術への造詣が深く行動力にも富んでおり、「Wolf(ドイツ語で狼)」の異名で恐れられている。ハンス・ポッセの孫で、ともすれば略奪絵画回収の過程で、第一級の美術品を目にする機会に心躍らせることもあるが、美術に溺れ戦争犯罪に加担したと見なした祖父に対する反発から、強く自分を戒めている。
ポール・ベルナール
フランス人。絵画修復の大家。藤田が「人生における唯一人の師」と仰ぐ存在で、美術品の修復技術は彼から学び取った。死の直前、ゴヤの「アルバ公爵夫人」を修復して欲しいと藤田に依頼したが、藤田の到着前に亡くなる。そのあまりに早すぎる死に、藤田は墓石に花を投げつけるほど憤りをみせる。

アニメ[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「ラグタイム」(1話 - 25話)
作詞・作曲 - 武藤昭平 / 編曲・歌 - 勝手にしやがれ
「ビューティフルライフ!」(26話 - 最終話)
作詞 - 山口進 / 作曲 - OUTLAW / 編曲 - OUTLAW & 片岡大志 / 歌 - OUTLAW
エンディングテーマ
「思い過ごしの効能」(1話 - 12話)
作詞 - 田村キョウコ、砂田和俊 / 作曲 - 田村キョウコ / 歌 - サンタラ
「だから、私は歌う」(13話 - 25話)
作詞 - 白木裕子 / 作曲・編曲・歌 - ナチュラル ハイ
  • 第29話の挿入歌としても使用。
「Anything For You」(26話 - 最終話)
作詞 - Pushim / 作曲 - Pushim、H Tanaka、T Watanabe / 編曲 - Pushim、Tanoo.、T Watanabe / 歌 - PUSHIM

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 贋作画廊の男 十川誠志 西森章 三宅雄一郎 水谷麻美子
をがわいちろを
2005年
1月8日
2 傷ついた『ひまわり』 がんどうやちゆき 渡辺伸弘
水谷麻美子
1月15日
3 13人目のクーリエ 冨岡淳広 菊池一仁 高梨光
藤原未来夫
1月22日
4 美神法廷(ミューズコート) 笹野恵 麦野アイス 福島一三 野道佳代
山崎正和
1月29日
5 消えた黄金仏 十川誠志 横田和喜 高梨光
高乗陽子
2月5日
6 翡翠(フェイツィ)の店 高梨光 谷田部勝義 清水博幸
藤原未来夫
2月12日
7 レンブラント委員会の挑戦 笹野恵 西森章 山内東生雄 ハットリマスミ 2月19日
8 父の値段 冨岡淳広 松園公 宮澤通浩 浜津武広 2月26日
9 黄金郷(エルドラド)への誘い 中瀬理香 福島一三 平田豊 増谷三郎
山崎正和
3月5日
10 幸福の王子 十川誠志 桐生勇作 神崎ユウジ 石井久志 3月12日
11 戦場に消ゆ 笹野恵 谷田部勝義 藤原未来夫
箕輪悟
3月19日
12 生きているオフィーリア 冨岡淳広 松園公 喜多幡徹 鈴木信一 3月26日
13 監獄のミケランジェロ 中瀬理香 山崎理 明珍字作 4月2日
14 パサージュをぬけて 笹野恵 ふもともも 山内東生雄 藤原未来夫
高乗陽子
4月9日
15 二重奏 愛植男 伊藤真朱 浜津武広 4月16日
16 楊貴妃の香 中瀬理香 高梨光 木下ゆうき 増谷三郎
洪淳鎬
4月23日
17 からくり奇譚 冨岡淳広 横田和喜 大宅光子 谷口守泰
吉本拓二
4月30日
18 地図は導く 笹野恵 松園公 山崎理 明珍宇作 5月7日
19 知念、危機一髪! 中瀬理香 前園文夫 鈴木信一 5月14日
20 山水の星 冨岡淳広 伊藤真朱 浜津武広 5月21日
21 千手堂の男 がんどうやちゆき
愛植男
がんどうやちゆき 堀内博之
佐々木敏子
水谷麻美子
箕輪悟
5月28日
22 エルミタージュの女帝 千田拓史 吉田英俊 木下ゆうき 洪淳鎬 6月11日
23 レディー・サラ(前編) 中瀬理香 高梨光 早川啓二 坂巻貞彦
佐々木敏子
水谷麻美子
6月18日
24 レディー・サラ(後編) 清水聡 明珍宇作 6月25日
25 雨やどり 愛植男 上條修 服部益実
箕輪悟
7月2日
26 ジョコンダの末裔(前編) 岩上敦宏 三宅雄一郎 麦野アイス 藤原未来夫 7月9日
27 ジョコンダの末裔(後編) 箕ノ口克己 箕輪悟
高乗陽子
増谷三郎
大塚八愛
後藤孝宏
7月16日
28 顔のない自画像 小松田大全 福本潔 高橋典子
吉田優子
7月23日
29 古裂の華 島田満 吉田英俊 清水聡 明珍宇作 7月30日
30 サバイバル・イン・サハラ 千田拓史 鈴木吉男 箕輪悟
上條修
高乗陽子
8月6日
31 孤高の青 岩上敦宏 麦野アイス 箕輪悟
上條修
高乗陽子
8月13日
32 “アンティーク・オルゴールで子守唄を” 島田満 がんどうやちゆき 早川啓二 坂巻貞彦 8月20日
33 残暑絵金見舞 千田拓史 桑名郁郎 小松田大全 桑名郁郎 8月27日
34 神々の宝石 岩上敦宏 吉田英俊 清水聡 明珍宇作 9月3日
35 修復するは我にあり 吉田英俊 松尾慎 9月10日
36 ハワイの万華鏡 笹野恵 上條修 箕輪悟
佐々木敏子
9月17日
37 メトロポリタンの一夜 千田拓史 つるやまおさむ 山崎理 藤原未来夫
箕輪悟
9月24日

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送日時 放送日遅れ
関東広域圏 テレビ東京(制作局) 土曜 24時55分 - 25時25分 -
大阪府 テレビ大阪 土曜 25時30分 - 26時00分
日本全域 BSジャパン 日曜 24時30分 - 25時00分 1日
福岡県 TVQ九州放送 月曜 26時25分 - 26時55分 2日
岡山香川県 テレビせとうち 火曜 25時40分 - 26時10分 3日
愛知県 テレビ愛知 水曜 25時58分 - 26時28分 4日
北海道 テレビ北海道 水曜 26時30分 - 27時00分
日本全域 アニマックス 木曜 22時30分 - 23時00分 33日
  • アニマックスでは放送開始前に特別番組を放送。内容は作品概要に加え、制作発表会の模様や主要声優に加えてナレーションの石坂浩二へのインタビューなど。

放送事故[編集]

テレビ大阪にて、2005年8月20日放送分で、誤って過去に放送した回(第24話)を放送。翌週8月27日に第32話、第33話を連続放送することで対処した。

ゲーム[編集]

その他[編集]

  • 美味しんぼ』第53巻「遺産の真価」にて、山岡士郎の知り合いで富岡鉄斎の絵を鑑定する役として、ある美術商(藤田)が登場する。この回では「美術品の真贋」にかけて台湾素食が紹介されている。
  • サラの肌の色は原作では褐色、アニメ版では肌色に近い色。
  • 藤田とサラは「ダブル・フェイス」にカメオ出演している。
  • 「始祖鳥第三標本」の回において、BCF仮説が「学会の主流」として解説されている。

脚注[編集]

  1. ^ ギャラリーフェイク 31巻 ART.6 病院のカベ. 小学館. ISBN 978-4091873910. 
  2. ^ 本物の銃声に近い仕掛けあり。数種類あるようでライター型、水鉄砲型などエピソード毎に機能も異なる。
  3. ^ 整体師から「体は50歳代」などと言われた
  4. ^ 部屋の中は狭いうえに散らかり放題
  5. ^ 少年の頃からアイパッチを着けている
  6. ^ 本人は閉所恐怖症と言っている。

外部リンク[編集]

テレビ東京 土曜24:55枠BSジャパン 日曜24:30枠
前番組 番組名 次番組
ギャラリーフェイク