ナナマル サンバツ

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ナナマル サンバツ
ジャンル 競技クイズ
学園漫画
漫画
作者 杉基イクラ
出版社 角川書店
掲載誌 ヤングエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2010年12月号 - 連載中
発表期間 2010年11月4日[1][2] - 連載中
巻数 既刊8巻
その他 監修:セブンワンダーズ
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ナナマル サンバツ』は、杉基イクラによる日本漫画。『ヤングエース』(角川書店)において、2010年12月号より連載中。

概要[編集]

「競技クイズ」を題材とした漫画。タイトルは早押しクイズの形式の1つ「7○3×[注釈 1]」に由来する。

全国高等学校クイズ選手権』などのテレビ番組をはじめとして、普段何気なく触れているクイズを入り口に[2]、クイズ初心者の視点から競技クイズが描かれている。そのため、本作ではクイズ番組を意識した描写が随所で見られる[注釈 2]。また、リアルなクイズ業界を描くために[2]長戸勇人などが在籍するクイズ制作会社セブンワンダーズが監修として協力している[4]

2011年4月29日から5月8日まで、クイズゲームAnswer×Answer Live!』とのコラボイベントが開催された[5]。後に『ヤングエース』2011年7月号にて、このイベントの体験レポート漫画が掲載された[6]

小説版が2013年10月に児童書の角川つばさ文庫レーベルにて刊行された。ノベライズは伊豆平成が担当し、挿絵は原作者の杉基イクラが担当する。[7]

あらすじ[編集]

主人公・越山識は、ひょんなことから新入生歓迎会で「クイズ研究会」による早押しクイズ大会に参加することになる。クラスメイトの競技クイズ経験者・深見真理の押しに圧倒され、最初は戸惑うばかりだった識だが、彼女の押しを見ているうちに、「早押しクイズの問いには答えを確定できるポイントがある」ことを理解する。そして知識と推理を駆使して難問に正解し、それまで経験したことのない感動を得る。

その後、真理に知識量を見込まれ、新入生向けのクイズ大会に誘われた識は、そこで0.1秒を争う「競技クイズ」の世界を目の当たりにする。大会で出会った御来屋千智の実力に圧倒されながらも、識は競技クイズにのめり込んでいく。

登場人物[編集]

文蔵高校[編集]

越山識(こしやま しき)
本作の主人公。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。
髪は明るめの茶髪で、眼鏡を掛けている。体躯は小柄で、衣服はジュニアサイズ[8]。性格は内向的で、引っ込み思案。
母子家庭で、母親はさいたま市立北文蔵図書館の司書。その関係で小学校のときから図書館に入り浸る「本の虫」で、深見、御来屋も一目置くほどの底知れない知識量を有する。
得意分野は文学・歴史、苦手分野は芸能や漫画・アニメ・ゲームなど。
深見真理(ふかみ まり)
本作のヒロイン。文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。
茶髪ストレートの少女で、ヘアバンドを身につけている。識のクラスメイトで、クラスでは図書委員を務める。
中学時代からクイズを嗜んでいたためベタ問[注釈 3]の早押しを得意としており、特に語源問題に明るい。
クイズの話になると、我を忘れて突飛な行動に出てしまう事が多く(作者曰く「クイズばか[9]の残念ヒロイン[10]」)、早押し以外は不器用。
井上大将(いのうえ だいすけ)
文蔵高校1年生。クイズ研究会所属。
黒髪短髪で小太りな少年。識や真理のクラスメイトで、クラスでは図書委員を務める。真理の気を引くためにクイズ研究会に参加する。
芸能や漫画・アニメ・ゲームなどオタク系の問題に強く、また珠算二段の特技を持つため暗算も得意。
笹島学人(ささじま がくと)
文蔵高校2年生。クイズ研究会会長。
眼鏡を掛けた長身の男子。1年生のときに開城学園高校から転入し、文蔵高校クイズ研究会を立ち上げた。
ポケットの中に早押しボタンの端子を忍ばせて日々ボタンの感触を確かめているなどエキセントリックな行動と物言いが目立つが、基本的に性格は真面目でしっかりしている。
クイズにも真摯に取り組んでいて実力も高く、他校のクイズ部員からも一目置かれている。
京都出身だが、開城入学を機に父親の単身赴任先である埼玉に転居。以来問い読みでつっこまれたくないからと標準語でしゃべるが、時々イントネーションに違和感がある。
笹島迅子(ささじま じんこ)
文蔵高校1年生。クイズ研究会技術顧問だが、正式な会員かどうかは不明。
学人の妹。関西弁を話す。
電子工作を得意とする「弱電女子」。祖父の京都の工場で学んだ。物作りが趣味なので、クイズは非生産的だと思っている。会で使う早押し機の製作を担当した。巨乳。

宮浦高校[編集]

御来屋千智(みくりや ちさと)
宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。黒髪でツリ目の男子。
早押しのスピードやパラレル問題[注釈 4]の分岐の判断など、新入生らしからぬ実力を持ったクイズプレーヤー。新入生向けのクイズ大会で識に興味を持ち、ライバル視するようになる。
クイズ欲の塊で、私生活でもクイズゲーム『クイズ帝国』シリーズ[注釈 5]のランカー。
理系なので、文系問題にはまだ穴がある。
芦屋洋介(あしや ようすけ)
宮浦高校3年生。クイズ研究部部長。赤河田高校の新名と親しい。
得意ジャンルはサッカー。御来屋の実力を認め、単なる後輩ではなくライバルとして扱っている。
丸山(まるやま)
宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。小太りでメガネを掛けた男子。
中間試験2日前にもかかわらず、女子校だからという理由だけで麻ヶ丘例会に参加。
向井(むかい)
宮浦高校1年生。クイズ研究部所属。黒髪でタレ目の男子。
丸山につられて麻ヶ丘例会に参加。

麻ヶ丘女子高校[編集]

上月由貴(こうづき ゆき)
麻ヶ丘女子高校1年生。クイズ研究部所属。
茶髪ショートの少女。真理の中学時代からの友人で、真理とは「真理りん」「由貴っち」と呼び合う間柄。早押し機を欲する真理にアルバイトを勧め、後に真理とともにメイドカフェでアルバイトを始める。
苑原千明(そのはら ちあき)
麻ヶ丘女子高校3年生。クイズ研究部部長。黒髪ストレートで眼鏡を掛けた女子。
近隣の高校クイズ研究会会員を集めて行われた6月例会では大会委員長を務め、凝った演出や外連味のある問題形式を用意した。
剣持(けんもち)
麻ヶ丘女子高校1年生。クイズ研究部所属。
ツインテールの少女で、腐女子の気がある。
古河(こがわ)
麻ヶ丘女子高校2年生。クイズ研究部所属で、2年からクイズ研究部に入部した。
眼鏡を掛けた小太りな女子。井上に興味を持つ。剣持同様、腐女子の気がある(他の部員も多かれ少なかれ腐女子の気があり、その気が全くないのは由貴のみ)。

赤河田高校・中学校[編集]

新名匠(にいな たくみ)
赤河田高校3年生。クイズ研究部部長。
新入生向けのクイズ大会で司会進行を担当した。世話好きで面倒見がよいが、どこか抜けている。普段は糸目だが、たまに開眼する。
中澤(なかざわ)
赤河田高校3年生。クイズ研究部所属。
新入生向けのクイズ大会で問い読みを担当した。
佐々木一(ささき はじめ)
赤河田中学校1年生。クイズ研究部所属。ベタ問早押しが得意。
新入生向けのクイズ大会で決勝に進出するが、御来屋に敗れる。長戸勇人『クイズは創造力』の愛読者。
苑原明良(そのはら あきら)
赤河田中学校3年生。苑原千明の弟。
女装が趣味だが、秋葉原のゲームセンターで不良を追い払うほどの気の強さを見せる。その際出会った識に興味を持ち、その後、クイズ研に入部する。
挑発するのもされるのも大好き。不真面目でエキセントリックな言動が目立ち、麻ヶ丘女子高校主催の例会ではルール違反ギリギリの行為を繰り返す。

開城学園高校・中学校[編集]

大蔵邦光(おおくら くにみつ)
開城学園高校2年生。クイズ研究部部長。高校生には見えない貫禄がある。学人と誠司が部を去ったことを惜しんでいる。
全国模試文系1位。早押しはやや遅いが、筆記クイズが得意。
深見誠司(ふかみ せいじ)
真理の兄。開城学園高校2年生。
かつてクイズ研に所属したが、何らかの理由で現在はクイズを辞め、クイズを忌み嫌っている。
近衛春臣(このえ はるおみ)
開城学園高校2年生。クイズ研究部所属。チャラいルックスだが実力者。
早押しはガツガツ押すタイプ。得意ジャンルは古典芸能。
柴田勝(しばた まさる)
開城学園高校2年生。クイズ研究部所属。実力上位者。
得意ジャンルは社会・経済。
細川(ほそかわ)
開城学園高校1年生。
熊田(くまだ)
開城学園高校1年生。
小原(おはら)
開城学園中学校1年生。クイズ研究部所属。
赤河田中学の佐々木を上回る早押しの速さと知識量を持つ。麻ヶ丘女子高校主催の例会では、明良に振り回される形で自滅した。

レオニール高校[編集]

戸塚光太郎(とづか こうたろう)
レオニール高校3年生。クイズ研究部部長。真面目で潔癖症の気がある。
小泉(こいずみ)
レオニール高校2年生。麻ヶ丘女子高校主催の例会では、明良に「目つきアヤシイ」ことを理由に攻撃対象にされ[注釈 6]、失格となってしまう。
川端(かわばた)
レオニール高校1年生。

神南大付属高校[編集]

花房ミノル(はなぶさ みのる)
神南大付属高校3年生。クイズ研究部部長。おちゃらけて見えるがかなりの実力者で、「早押しスピードスター」の異名を持つ。
明良の素人ならではの大胆さや、ルールの穴を衝いた戦法を面白がっている。
渋谷(しぶや)
神南大付属高校3年生。クイズ研究部所属。花房と似て非常におおらかな感じの男。麻ヶ丘例会ペーパークイズでは花房より上位に付けた。
矢木(やぎ)
神南大付属高校1年生。クイズ研究部所属。唯一の女子部員。
麻ヶ丘例会で真理とペアを組んだ。

関西勢[編集]

林田耕助(はやしだ こうすけ)
東楊高校2年生。落語家の見習いをしている。京都の社会人クイズサークル「西クイズ愛好サークル」所属。会った相手にいきなりなぞなぞを出す。
大槻凛子(おおつき りんこ)
東楊高校1年生。あだ名は「りんご」。自宅は旅館で、西クイズ愛好サークルの会場になっている。
八尾神楽(はちお かぐら)
東楊高校3年生。迅子に「姐さん」と呼ばれている。遠慮なく思ったことを言ってしまう。
天満竜壱(てんま りゅういち)、天満虎壱(てんま とらいち)
竜壱は大阪帝山高校2年生、虎壱は大阪帝山高校1年生。ともに東楊高校から引き抜かれた。やる気はないが圧倒的なクイズの実力がある。
徳間(とくま)
西クイズ愛好サークルの会長。本職は僧侶で、寺で学習塾を開き、学人が通っていた。かつて『ウルトラ』でアメリカを横断したことがある。

用語[編集]

例会(れいかい)
中高生のクイズ研究会がいうところのものは、部活動の対外試合みたいなもので各校持ち回りで主催となってクイズ大会をすること。本来はクイズサークルが行う普段の活動そのもので、定例会と呼ぶべきもの。
SQUARE(スクエア)
全日本U-18のクイズ大会。年1回8月頃行われる。4人1組のチーム戦。SQと略されることがある。


文蔵高校(ぶぞうこうこう)
埼玉県公立高校。共学校。識や真理が通っている。
宮浦高校(みやうらこうこう)
埼玉県の公立高校。男子校。文蔵高校の隣町にある。
麻ヶ丘女子高校(あさがおかじょしこうこう)
私立の女子校。ミッションスクール
赤河田高校・中学校(せきがわたこうこう・ちゅうがっこう)
東京都の私立の中高一貫校。男子校。
開城学園高校・中学校(かいじょうがくえんこうこう・ちゅうがっこう)
東京都の私立の中高一貫校。男子校。偏差値77で、某国立有名大学への進学率ナンバー1の超エリート校。
レオニール高校(れおにーるこうこう)
千葉県の私立高校。共学校だが男子が多く、クイズ研究会員は男子のみ。神南大付属高校とはライバル関係。
神南大付属高校(かんなみだいふぞくこうこう)
神奈川県の私立高校。共学校。制服のない私服校。レオニール高校とはライバル関係。
クイズ用語については、以下の項目を参照。

書誌情報[編集]

小説版[編集]

児童書レーベルの角川つばさ文庫レーベルにて発売された。著者は伊豆平成、イラストは原作者の杉基イクラが担当している。2014年4月現在既刊2巻。

  1. 2013年10月10日発売、ISBN 978-4-04-631348-5
  2. 2014年4月11日発売、ISBN 978-4-04-631384-3

注釈[編集]

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  1. ^ 「先に7問正解した方が勝者となり、おてつき3回で失格となる[3]」という形式。
  2. ^ 一例として、第1巻で笹島学人が「ニューヨークへ行きたいかぁぁぁ―――!」と発言している。
  3. ^ クイズプレイヤーにとって、手垢が付くほど出題される問題の意味。一般常識とは異なり、クイズならではの「ベタ問」も多々ある。早押しクイズ#パターン問題も参照。
  4. ^ 早押しクイズ#ポイント押しと読ませ押しを参照。
  5. ^ 『ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer』シリーズをモデルにした架空のゲーム。アンサーランクとして軍隊階級を使用している。作中での最新作は『3』。
  6. ^ 早押しボードクイズで、早押しでの正解者は、獲得ポイントを他の参加者の減点に使える変則ルールだった。またポイントがマイナスになると失格で、小泉は1ポイントの時点で明良に2ポイントを引かれ、失格となった。

出典[編集]

  1. ^ ヤングエース12月号(11月4日発売)は、付録アスカ「オリジナルフォトスタンドクロック」&応募者全員サービス「エヴァ図書カード」&貞本義行最新メッセージと、貞本エヴァ3大特集号!!表紙は「貞本エヴァ」!”. News2u.net (2010年10月29日). 2012年3月3日閲覧。
  2. ^ a b c 【新連載】ナナマルサンバツ”. 杉基イクラ (2010年11月4日). 2012年3月3日閲覧。
  3. ^ クイズ王最強決定戦〜THE OPEN〜”. フジテレビ. 2012年3月3日閲覧。
  4. ^ 主な実績‐監修”. セブンワンダーズ. 2012年3月3日閲覧。
  5. ^ イベント情報”. ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer Live!. 2012年3月3日閲覧。
  6. ^ ヤングエース7月号”. 杉基イクラ (2011年6月5日). 2012年3月3日閲覧。
  7. ^ ヤングエース2013年11月号,298頁,株式会社KADOKAWA発行、角川書店編集
  8. ^ 杉基イクラ 『ナナマル サンバツ 3』 角川書店、2012年、89頁。ISBN 978-4-04-120125-1
  9. ^ 杉基イクラ 『ナナマル サンバツ 2』 角川書店、2011年、17頁。ISBN 978-4-04-715749-1
  10. ^ 杉基イクラ 『ナナマル サンバツ 1』 角川書店、2011年、192頁。ISBN 978-4-04-715689-0

web KADOKAWA[編集]

以下の出典は『web KADOKAWA』(角川書店)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ ナナマル サンバツ(1)”. web KADOKAWA. 2012年3月3日閲覧。
  2. ^ ナナマル サンバツ(2)”. web KADOKAWA. 2012年3月3日閲覧。
  3. ^ ナナマル サンバツ(3)”. web KADOKAWA. 2012年3月3日閲覧。
  4. ^ ナナマル サンバツ(4)”. web KADOKAWA. 2012年9月4日閲覧。
  5. ^ ナナマル サンバツ(5)”. web KADOKAWA. 2013年4月4日閲覧。
  6. ^ ナナマル サンバツ(6)”. web KADOKAWA. 2013年9月4日閲覧。
  7. ^ ナナマル サンバツ(7)”. web KADOKAWA. 2014年1月2日閲覧。
  8. ^ ナナマル サンバツ(8)”. web KADOKAWA. 2014年7月9日閲覧。