性的虐待

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性的虐待(せいてきぎゃくたい)とは、上下の発生する関係性において、上位の者がその力を濫用もしくは悪用して、下位の者の権利人権を無視して行う、性的な侵害行為のことである。性虐待(せいぎゃくたい)ともいう。広義には強姦セクシャルハラスメントなどが含まれる。

一般には児童性的虐待を指すことが少なくないが、実際には性的虐待ならば児童のみならず高齢者配偶者(内縁関係を含む)、障害者に対するものについても認識されている。さらに、人間のみならずペット家畜などの動物に関しても用いられる。

子供に対する性的虐待[編集]

日本では「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」が2000年5月に成立し、第2条で「児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること」として、性的虐待を定義した。この法律は家庭内のものに限ったものであるが、実際には家庭外のものも少なくない。家庭内の方が重くなるケースは多いが、家庭外であっても被害が深刻なケースは多い事にも注意しなくてはならない。いずれにせよ、幼児期に性的虐待が行われたケースでは、その体験が被害者にトラウマとなって残るため、被害者のその後の性格形成や人生に深刻な影響を及ぼすケースが少なくない。

女性に対する性的虐待[編集]

女性に対する性暴力。第4回世界女性会議(1995年、北京)で採尺された行動綱領は、「人への暴力は、人間の普遍的人権と基本的自由を侵害するものである」と書き起こされている。

男性に対する性的虐待[編集]

男性に対する性暴力。日本では「強姦罪」は男性を被害者として認めていないが、アメリカなど海外では男性もレイプの被害者として認めている。

高齢者に対する性的虐待[編集]

2006年4月1日より「高齢者の虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)」が施行され、「高齢者にわいせつな行為をすること・又は高齢者をしてわいせつな行為をさせること」として、性的虐待を定めている。

高齢者の性的虐待に関しては、全体に対する比率としての調査は行われていないが、事例は多く存在する。「高齢者の福祉施設における人間関係の調整に係わる総合的研究」(1994年6月、調査内容は家庭内虐待)では、過去半年間で3人、「特別養護老人ホームにおける高齢者虐待に関する実態と意識調査」(2000年3月)では過去1年間で16人とされたが、虐待の多くが密室で行われることや、痴呆を起こしている入居者も多いため、その詳細に関しては不明な点が多い。

配偶者に対する性的虐待[編集]

一般には配偶者に対して、身体的虐待をする例がよく知られている。だが実際には、性的虐待を受けているとされる配偶者としての女性は、「女性に対する暴力調査」(1997年)では20.9%に上っている。その心理的苦痛にもかかわらず、妻という立場のためか社会的な認知は非常に受けづらい。輪姦監禁などといった極端な例で逮捕される例こそあれ、一般には沈黙を強いられている場合が多い(なお、ドメスティック・バイオレンスの家庭で育った子供達は、その後の性被害率が高いことでも知られる)。

障害者に対する性的虐待[編集]

障害者は非常に性的虐待に遭いやすいことが分かっている。このような虐待事件は日本では水戸事件で社会的に認知され、テレビドラマ「聖者の行進」にも取り上げられた。

動物に対する性的虐待[編集]

動物に対しても性的虐待は行われている。イヌのペニスは人間のサイズに近いため、こうした動物などが被害に遭う。また、近年の獣医学では動物であっても人間と同じような外傷性の精神障害が現れることが分かっている。

影響[編集]

レイプなどの性的虐待は、被害者にさまざまな影響が見られることが知られている。

  • アメリカのThe National Assault Prevention Cennter が1986年に行った調査によれば、抑鬱状態・自殺念慮・分裂性障害・多重人格障害などの精神衛生上の治療を受けている女性のうち、60%がレイプされた経験があるという(男性は36%)。

事例[編集]

関連項目[編集]

集団
作品

外部リンク[編集]