ガンバの冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ガンバの冒険
アニメ
原作 斎藤惇夫
シリーズディレクター 出崎統
脚本 馬嶋満、金子裕吉川惣司
高屋敷英夫大和屋竺、竹内啓雄
キャラクターデザイン 椛島義夫
音楽 山下毅雄
製作 東京ムービー
放送局 日本テレビ
放送期間 1975年4月7日 - 9月29日
話数 全26話
映画:冒険者たち ガンバと7匹のなかま
監督 出崎統
制作 東京ムービー
封切日 1984年3月4日
上映時間 93分
その他 テレビアニメの総集編
ゲーム:ガンバの冒険 THE パズルアクション
ゲームジャンル パズルゲーム
対応機種 プレイステーション
発売元 バンダイ
キャラクターデザイン 椛島義夫
メディア CD-ROM
プレイ人数 1人-2人
発売日 2003年4月3日
レイティング 全年齢
コンティニュー
キャラクターボイス なし
テンプレート - ノート

ガンバの冒険』(ガンバのぼうけん)は、1975年4月7日から同年9月29日まで日本テレビ系で全26話が放送された、東京ムービー製作のアニメ作品。

原作[編集]

原作ではガンバと行動を共にするのは15匹であるが、アニメでは大幅に減らされている。その分、原作での複数の役柄がまとめられている。

ストーリーの始まり方[編集]

港で開かれているネズミたちのパーティ。そこに傷だらけの小ネズミ、忠太が転がり込んでくる。残忍な暴力と恐怖で故郷の島を支配している巨大な白イタチ、ノロイを倒す力を貸して欲しい、という忠太の言葉に、ネズミたちは冷たかった。しかし、ガンバを始めとする勇敢な7匹の仲間が集まり、冒険の海へと船出する。

キャラクター[編集]

原作ではガンバと十五匹の仲間であるが、アニメではぐっと数を減らして七匹になった。そのため、原作での複数匹の役を各自がこなしている場面がある。また、バレット・バス・テノールに当たるネズミはいない。

レギュラーである7匹のネズミ以外は、テレビ版では役名も声優名もクレジットされず、劇場版のエンディングに一部が表記されているのみ。本項の記述は「メイキング・オブ・ガンバの冒険」(LD-BOX及び2001年版DVD-BOXの特典解説書)に従ったものである。

ガンバ
声 - 野沢雅子
自称「がんばり屋のガンバ」。町育ちのネズミで、親友のボーボに海を見せる為に旅に出、辿り着いた港で忠太に出会う。
元気で負けず嫌いの性格で勇敢と好奇心の塊。喧嘩も強く、港でのネズミたちのパーティーではヨイショと勝負して、ついに決着がつかなかった。
ボーボ
声 - 水城蘭子
ガンバの親友。のんびり屋で食いしん坊。イカサマに「ボーボが無事ならみんな無事」と言われ、自分でもそれを認めるほど普段はのんびりしている。が、船酔いすると言葉遣いが乱暴になったり、リーダーを任されるととたんに横暴になったり…と、普段の言動からは想像もつかない一面を持つ。
鼻が利き、特に食べ物の匂いに敏感で、ノロイ島への旅の途中には食糧探索係として大いにその鼻を振るった。足手まといになることが多いが穴掘りが得意で仲間たちの危機を救ったこともある。料理が得意という面も。原作のボーボ・マンプク・アナホリ・カリックの役を引き受けている。
普段は足を引っ張り気味だが、ノロイの部下のイタチ軍団との攻防戦では最前線でイタチと渡り合い、ガンバ達とともにノロイ軍団を引きつける囮になった時も必死でその役目を務めるなど、いざという時には命をかけて強敵に立ち向かう勇気を見せた。
ヨイショ
声 - 内海賢二
船乗りネズミの船長。以前アザラシ島でノロイに襲われて右目を潰されたため、ノロイとの戦いを避けたがっていた。しかし、ガンバの心意気に打たれ、恋人のユリー(声:弥永和子)と子分を捨て旅に出る。粗暴で荒っぽいが、根っからの親分肌で情が厚く涙もろい面も。暴走しがちなガンバを制する場面も幾度か見られた。ガクシャとは幼馴染みでヨイショが肉体労働、ガクシャが頭脳労働担当となる。
ガクシャ
声 - 富山敬
ヨイショの幼馴染み。物知りで頭が良く大きなメガネが特徴。短い尻尾コンプレックスだが、「尻尾が短いのは進化の証」と強がっている。理論最優先の考え方のため、直情型のガンバとはたびたび衝突することもあった。原作にあった医者という設定は無くなっている。
イカサマ
声 - 堀絢子
名前の通りイカサマが得意。足の速さから「イダテン」とも呼ばれる。二つの黒いサイコロを肌身離さず持っており、博打に使うほか武器として投げつけることもある。時折「サイコロ占い」と称してサイコロを振り、未来を予見する。ただし、これがイカサマであると自ら暴露したことがある(この時はイカサマに失敗し、自分でも予期しなかった目を出してしまった)ため、この「占い」がどこまで本当の占いなのかは不明。
ガンバたちとは偶然同じ船に乗り合わせただけだったが、ガンバの心意気に惚れて同行することになった。皮肉屋だが情に厚い。原作のイカサマとイダテンをかねている。
劇場版では、最初から仲間になるつもりでガンバたちに近付いたことになっている。
シジン
声 - 島田彰
ガンバとボーボが港で初めて出会った風来坊の医者ネズミ。いつも酔っ払ってはを詠う。他の仲間より聴力が優れるという描写が見られる。原作ではガクシャが受け持っていた医者の役割を、アニメ版ではシジンが受け持っている。
忠太
声 - 菊池紘子
シオジの弟の島のネズミ。泣き虫だが弱虫ではなく、「仲間を助ける」という強い信念の持ち主。ノロイ島への地図を肌身離さず持っている。
ノロイ
声 - 大塚周夫
通常のイタチの三倍はある巨体とのように白い体毛、赤い目(いわゆるアルビノ)をもつイタチ。殺戮そのものを楽しむ性格で、ネズミたちをあるときは力で、あるときは策略で少しずつ追い詰めては殺してゆき、その悪行は「まるで白い悪魔」と恐れられている。ネズミの言葉を話すことが出来、また不気味な笑い声で威圧する。また眼光を利用して催眠術を使うことも出来る。
自分の体色と同じ白を何よりも美しいと言う独特の美意識を持つ。そのため白い花を汚した部下に対して、まるで自分自身を汚されたかのように怒り狂い、容赦ない制裁を加えることもある。
最終決戦において、海を泳いで別の島に逃れたネズミ達を追って部下のイタチ軍団とともに追跡。囮のガンバ達に襲いかかるが、大渦巻きにかみついたガンバもろとも巻き込まれる。しかしノロイだけは部下は全滅したにもかかわらず生き残り、ネズミ達が泳ぎ着いた浜辺に上陸し、狂ったように暴れ回るが、かみついたままのガンバに加え、仲間のヨイショ達6匹に全身にかみつかれ、ついに倒れる。その巨大な骸は、大波にさらわれ、渦の中に沈んでいった。
アニメ版ではノロイや家来のイタチは、劇画風というより怪物風に描かれていた。
長老ネズミ
声 - 田の中勇(初代) / 宮内幸平(2代目)[1]
ノロイ島の長老ネズミ。ガンバ。ヨイショとともに食料調達に行くが、イタチに襲われて負傷。さらに、隠れ家に攻め入るイタチから、負傷したネズミ達をかばって、自らも負傷した身で立ち向かい、致命傷を負って死亡。
シオジ(潮路)
声 - 増山江威子(初代)[2] / 弥永和子(2代目)
ノロイ島の長老ネズミの孫娘。忠太の美人の姉。
クリーク
声 - 森功至
ザクリ島のリス。ザクリを倒したがっているが、リーダーとして仲間を守るために思い切った行動が出来ず、葛藤する。
イエナ
声 - 杉山佳寿子
クリークの妹。ボーボの初恋相手になる。
ザクリ
声 - 声優不明
島リスを殺す黒ギツネ。リスたちを冬の間の保存食(一冬に4〜5匹を食べる)としていたが、ガンバ達が正義感から戦ってしまった為にリスたちに対する報復を始める。
残忍かつ強大で恐ろしいが、ノロイのようにネズミの言葉はしゃべらず、単独で行動し部下のキツネもいない。
ボスネズミ
声 - 雨森雅司
イカサマの故郷のボスネズミ。以前イカサマの不正を暴いて追放したことがある。帰郷したイカサマが再び不正を働いたことを見抜き、子分と共にイカサマを追い詰めるが、ガンバとボーボの加勢で逃げられてしまう。彼もノロイの話を聞かされると恐れる。(第3話)
オリュウ
声 - 杉山佳寿子
イカサマのガールフレンド。不正を見抜かれたイカサマが自分の目の前でボスネズミに襲われたため、別れを惜しむ間もなく再び離れ離れになってしまう。(第3話)
イルカ
声 - 肝付兼太
トラゴロー
声 - 緒方賢一
10年ぶりに故郷に帰る旅ネズミ。旅の途中でガンバ達と合流し、危険を避ける為にガンバ達を利用した。(第11話)
ピョン
声 - 松金よね子
ウサギの子供。迷子になっていたところをガンバたちに助けられた。そのままガンバたちの旅に同行しようとするが、「命を落とす覚悟が必要な旅に連れて行くわけにはいかない」と考えたガンバたちの手で母親の元に帰された。(第14話)
山小屋のガイド
声 - 伊武雅之
カラス岳の山小屋に住む登山ガイドの人間の青年。に襲われて傷を負ったガンバを助け、旅立ちを見送った。
本作は全編がネズミの視点で描かれているため、人間は「恐ろしいほど巨大な生物」というイメージで統一され、モノトーン処理され表情も読み取れないのが基本となっている。しかし、この男だけはガンバとの交流を描くためか、表情が読み取れるようにデザインされている。(第15話)
ツブリ
声 - 嶋俊介
オオミズナギドリのリーダー。巣を離れている間にノロイとその部下にメスを皆殺しにされ、卵もすべて潰されてしまったことから、ノロイに恨みを抱いている。イタチの姿を見ていなかったため、近くを通りかかったガンバたちをイタチと勘違いして襲ってしまったが、誤解が解けてからは良き協力者になった。
劇場版ではガンバたちと出会う経緯が変更されているため、誤解からガンバたちを襲う描写はなく、最初から協力的になっている。
一郎
声 - 山下啓介
高倉ネズミのリーダー。当初は外界のイタチ(実際ノラ猫だった)を恐れて高倉から外に出ない生活を送っていたが、ノロイに立ち向かうというガンバ達に心を打たれ、最終決戦時には支援物資の米俵とともに島ネズミの元へはせ参じた。しかし太一の裏切りのため、命がけで持ってきた米俵ごと火口に落ちて死んでしまう。
又ベエ
声 - 辻村真人
高倉の老人ネズミ。
太一
声 - 曽我部和行
シオジの幼馴染み。ノロイに順太を人質にされ、仲間を裏切ってしまう。その贖罪のため、自らを犠牲にしてノロイの罠を仲間に教えた。
劇場版では彼にまつわるエピソードがすべてカットされており、姿は確認できるがセリフは皆無、名前を呼ばれることすらなかった。
順太
声 - 松金よね子
太一の弟。太一を脅すため、ノロイに人質にされる。太一が死んでからシオジの弟になる。幼さゆえか兄の死は理解していない様子。
予告編ナレーション
声 - 内海賢二

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「ガンバのうた」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 - 河原裕昌
エンディングテーマ「冒険者たちのバラード」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 - すぎうらよしひろ

シングルCBSソニーから発売された。現在はソニー・ミュージックダイレクト日本テレビ音楽が原盤を管理している。

挿入歌[編集]

「早瀬川の唄」
作詞 - 斎藤惇夫 / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 - 菊池紘子(第1話)、弥永和子(第21話、第25話)
ノロイ島のネズミたちの間に伝わるという設定の歌。原作に登場した歌に曲を付けたもので、原作と同様に、終盤の物語のカギとなる歌である。正式なレコーディングは行われておらず、劇中ではセリフ扱いで録音されたものが使用されており、CDにも放送用の音声トラックから収録されている。
風の世界
作詞・作曲 - 大貫妙子 / 編曲 - 山下達郎 / 歌 - シュガー・ベイブ
第15話で、山小屋の男が聴いていたラジオから流れている歌。

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル シナリオ ディレクター
1 1975年
4月7日
冒険だ 海へ出よう! [※ 1] 馬嶋満 さきまくら
2 4月14日 ガンバ、船で大暴れ
3 4月21日 忠太を救え! 大作戦 金子裕 御厨恭輔
4 4月28日 嵐にやられてメッタメタ さきまくら
5 5月5日 何が飛び出す? 軍艦島 馬嶋満
6 5月12日 たのしいたのしい潜水艦 金子裕 竹内啓雄
7 5月19日 ぶきみなぶきみな黒い影 御厨恭輔
8 5月26日 ボーボが初めて恋をした さきまくら
9 6月2日 黒ギツネとの苦しい戦い 吉川惣司 吉田茂承
10 6月9日 かじって別れた七つのイカダ 高屋敷英夫 さきまくら
11 6月16日 ぺてん師トラゴローを追え! 竹内啓雄
12 6月23日 祭りだ喧嘩だ大騒動 金子裕 御厨恭輔
13 6月30日 特訓!! モーモー大作戦 さきまくら
14 7月7日 襲いかかる猟犬の群れ 大和屋竺 吉田茂承
15 7月14日 鷹にさらわれたガンバ さきまくら
16 7月21日 魔のカラス岳を登れ! 竹内啓雄 御厨恭輔
17 7月28日 走れ走れ ノロイは近い 吉川惣司 さきまくら
18 8月4日 奇妙なふとったネズミたち 高屋敷英夫 竹内啓雄
19 8月11日 闇に潜むオオミズナギ鳥 金子裕 御厨恭輔
20 8月18日 白イタチ ノロイを見た! さきまくら
21 8月25日 涙にぬれた13の瞳 吉田茂承
22 9月1日 海を渡って来た仲間 高屋敷英夫 竹内啓雄
23 9月8日 裏切りの砦 吉川惣司 さきまくら
24 9月15日 白い悪魔のささやき 吉田茂承
25 9月22日 地獄の岩穴 大和屋竺 御厨恭輔
26 9月29日 最後の戦い 大うずまき さきまくら
  1. ^ 第1話のみサブタイトルに『第1話』の表記はない。

劇場版[編集]

総集編『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』が、1984年3月4日に共同映画系で公開された。

原則としてテレビ版に沿った展開だが、設定の一部が若干変更されている。

スタッフ[編集]

  • 製作 - 藤岡豊
  • 原作 - 斎藤惇夫
  • プロデューサー - 加藤俊三
  • 監督 - 出崎統
  • 助監督 - 竹内啓雄
  • 脚本 - 大和屋竺、馬嶋満、金子裕、吉川惣司、高屋敷英夫
  • 作画監督 - 椛島義夫
  • 画面設定 - 芝山努
  • コンテ - さきまくら、吉田茂承、竹内啓雄、御厨恭輔
  • 美術 - 小林七郎
  • 撮影 - 清水達正
  • 編集 - 鶴渕允寿
  • 録音 - 加藤敏
  • 音楽 - 山下毅雄
  • 選曲 - 鈴木清司
  • 音響効果 - 東洋音響
  • 録音制作 - 東北新社
  • 製作 - 東京ムービー新社

ゲーム[編集]

SIMPLEキャラクター2000シリーズVol. 16『ガンバの冒険 THE パズルアクション』のタイトルで、2003年4月3日に発売された。

パズルゲームにアクションの要素を加えた「パズルアクション」。3つのステージによる「ワールド」が8つ、計24のステージで構成され、各ワールドをクリアすることでアニメ版のストーリーを追体験する形式。一度クリアすると、難易度の高い「チャレンジ」が遊べるようになる。

7匹のネズミはそれぞれ能力値が異なるほか、固有の特殊技を持っている。各ワールドで1匹あたり1回ずつ使用可能(2プレイヤープレイでは3匹ずつ分担して使用し、最後の1匹は先に3匹倒されたプレイヤーが使用する)。

BGMは新規に用意されたものだが、テーマ曲は『ガンバのうた』をほぼ原曲どおりに演奏したものが使用されている。

関連作品[編集]

グリックの冒険[編集]

シマリスのグリックが飼い主の家を飛び出し、自分の故郷を目指して旅する物語。1981年7月21日公開。

ガンバと仲間たちも登場するが、制作会社が異なるため(この作品のみスタジオ古留美が制作)東京ムービーが著作権を有するデザインを使用できず、まったく違うデザインに変更された。また、声優も変えられている。

原作は3部作の第2部(執筆順では第1作)と位置づけられているが、アニメ版は上記の事情によりシリーズから除外されている。

ガンバとカワウソの冒険[編集]

1991年07月20日公開。

概要[編集]

監督以下、スタッフを一新して制作された劇場版第2作目。

斎藤惇夫の同名の原作を基にしているが、原作のアニメ化ではなく、テレビ版および前作の劇場版『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』の事実上の続編として制作されたため、一部の主要キャラクターが原作と異なっている。メイン・キャラクター達の声優はTV版及び前作の劇場版と同じ。

忠太は前作でノロイ島に残ったため、本作には登場しない。前作が海を舞台にしていたのに対し、本作は舞台を山に移している。

本作には『ガンバの冒険』のスタッフは参加していないが、前作へのオマージュ的な演出が数多く見られる(例:白く波立つ海)。他にも、前作で強大な敵となったイタチの群れを、本作の敵である野犬がズタズタに引き裂く場面を見せ、イタチより強い野犬のイメージを確立させるなど、前作を踏襲した演出が数多く見られる。

本作の敵役である野犬グループのリーダー、ブラックは前作の宿敵ノロイが全身を白に統一されていたことを意識して、白と対になる黒に統一されており、名前もそのままブラック(=黒)と名付けられた。また、ブラックを演じる大塚明夫はノロイを演じた大塚周夫の実子であることから、親子2代に渡ってガンバの敵を演じることになった。

原作のテーマは人間による自然破壊と生態系への影響(原作は、カワウソが絶滅の危機に瀕していると知った斎藤惇夫が、人間に警鐘を鳴らす意味を持って書いた)であるが、アニメ版もそれに沿って演出されている。

冒険の合間にも数多くの問題提起のシーンが描かれ、エンディングの直前のシーンにも、カワウソ問題についての意見が挿入されている。

弱っているカワウソ親子の弟のカモクを背負って介抱した謎の影の正体は、猿猴(エンコウ)という、河童の一種である。

ストーリー[編集]

シジンが本格的に医者を始めたという話を聞き、港町を訪れたガンバとボーボは、猫に追われ逃げ込んだドブ川で段ボールに入って旅を続けていたイカサマと再会する。その頃、ヨイショとガクシャは松茸狩りをするために山へ行くはずが、乗るバスを間違えて海へと来てしまっていた。その途中、シジンを見かけ、シジンの病院へと辿り着く。そこでガンバ達と再会し、喜んでいるところへシジンが戻ってきた。久し振りに仲間が揃った。

シジンは皆に頼みたいことがあるという。先祖のお墓がある南の島へ渡ったきり帰って来ないシジンの婚約者のナギサを一緒に探してほしいと言うのだ。再びガンバ達は南の島へと旅立っていく。

ゲストキャラクター[編集]

ナギサ
声 - 南杏子
シジンの婚約者。シジンが港町で開いた病院で看護婦をやっていた。先祖の墓がある南の島へ結婚の報告をするために向かっていたが、その最中に野犬に襲われていたカワウソの親子と出会い面倒を見ていた。旅の最後で皆に祝福されシジンと結ばれた。
ウキクサ
声 - 塩屋翼
南の島にいたネズミ。臆病な性格で家族を人質に取られていたために、ブラックの言い成りとなってガンバ達のスパイをしていたが、最期はカワウソたちを守るために自らが盾となって野犬の爪にかかった。アニメ版の太一をモチーフにしている。
キマグレ
声 - 井上瑤
達観視しているカモメ。釣り糸に絡まっていたところを助けられるが、礼も言わずに「地べたを這いずりまわるものは好きじゃない」と嫌味を言って飛び去って行ってしまうなど皮肉屋で礼儀知らずな一面が見られる。その態度からイカサマに「キマグレ」という名前を付けられる。だが、ガンバたちを助けたりするなど意外と良い奴だと思われている。
カゲロウ
声 - 嶋俊介
皆が安心して暮らせる「豊かな流れ」を目指して小島から渡ってきたカワウソ親子の父親。だが、川を渡る途中で野犬グループに襲われしまい、母親は殺されたうえ自らも足に傷を負ってしまう。最期は、子供たちをガンバらに託し自らが囮となって犠牲となった。
カワモ
声 - 三石琴乃
カワウソ親子の姉。父親と母親を殺されながらも気丈に振舞う。
カモク
声 - 折笠愛
カワウソ親子の弟。目の前で野犬グループに母親を殺され言葉が喋れなくなってしまう。だが、旅の終わりでカワウソの仲間を目撃して、感動のあまり「ナカマ」と叫び言葉を取り戻すことができた。
オバハンネズミ
声 - 鈴木れい子
ミミズク
声 - 辻村真人
青年カワウソ
声 - 島田敏
イタチ
アニメ版及び前作の劇場版でガンバたちが苦戦したノロイ族のイタチとは無関係。本作では二匹しか登場しない。一匹はすでに死んでおり、もう一匹は野犬たちに追われ逃げ切ることができず、襲われ殺された。
ブラック
声 - 大塚明夫
野犬グループのリーダー。元々は狩猟犬として人間に飼われていたが自由を求めて野に下った犬であり数匹の野犬を束ねている。狩猟犬だった頃の記憶が体に染み付いているためカワウソを見ると狩らずにはいられない性質。カワウソを楽しみのためだけに執拗に狙ったり、スパイだった裏切り者のウキクサを殺してしまうその頭脳派で冷酷な行動から、アニメ版及び前作の劇場版の敵であるノロイをモチーフにしている。ただし作中においてガクシャやガンバは前述の「狩猟犬だった頃の記憶」に基づいた行動などを人間との関係に基づいて批判したり同情するセリフを発しており、この点においてブラックはノロイよりも「人間」に影響されたキャラクターとしての色彩が強い。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「がんばれ ガンバ」
作詞 - 三井浩昭 / 作曲 - 近藤浩章 / 歌 - 寺尾友美
エンディングテーマ「パンプスは似合わない」
作詞 - 及川眠子 / 作曲 - 井上徳雄 / 編曲 - 井上日徳 / 歌 - 寺尾友美

ガンバ! GANBA! 〜冒険者たち〜[編集]

トラマガ」第2号(2002年11月1日号)と第3号(2003年1月23日号)に掲載されたコミック版。基本設定は原作に準じ、作画も鉛筆のタッチをそのまま残した描法を採用するなど原作のイメージを活かしているが、アニメ版の著作権元であるトムス・エンタテインメントも原作者として名を連ねており、キャラクターデザインはアニメ版を踏襲、アニメ版未登場のキャラクターは椛島義夫が新たにデザインした。

ストーリーは原作に準じつつ、ガンバの性格はアニメ版に近いなど、原作とアニメをミックスした「第3のガンバ」として発表された。また、連載開始にあたって2回連続で特集記事が組まれている。しかし、雑誌の突然の廃刊によって2回のみで中断、以後再開の見通しは立っていない。

サブタイトル[編集]

  1. (タイトルなし)
  2. 忠太

スタッフ[編集]

  • 原作 - 斎藤惇夫『冒険者たち〜ガンバと15ひきの仲間』 / トムス・エンタテインメント『ガンバの冒険』
  • 監修、キャラクター著作 - トムス・エンタテインメント
  • キャラクターデザイン - 椛島義夫
  • 作画 - 一式まさと

ミュージカル[編集]

2012年3月20日から、劇団四季ファミリーミュージカルとして「ガンバの大冒険」のタイトルで自由劇場で上演することが決定した[3]。元々劇団四季は『冒険者たち ガンバとその仲間』というタイトルで1976年より公演していたが、2012年に一新される。

脚注[編集]

  1. ^ 「メイキング・オブ・ガンバの冒険」には北村弘一と表記されているが誤りである。
  2. ^ 忠太の夢の中のみ(第3話)。
  3. ^ 劇団四季 四季なびgation 02 - 最新ニュース

外部リンク[編集]

  • ガンバの冒険(東京ムービー公式サイト内の特集ページ)
  • ガンバの冒険(トムス・エンタテインメント公式サイト内のコミック版特集ページ)
日本テレビ 月曜19:00枠
【本番組よりアニメ
前番組 番組名 次番組
ガンバの冒険