闇金ウシジマくん

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闇金ウシジマくん』(やみきん - )は、真鍋昌平による漫画作品。2004年からビッグコミックスピリッツで不定期連載されている。

目次

[編集] ストーリー

主人公、丑嶋が経営するカウカウファイナンスは10日5割の超暴利闇金融。カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者のさまざまな人間模様が描かれる。丑嶋は各エピソードの狂言回し的存在であり、丑嶋が全く登場しない回も多くある。一般的に社会の底辺で生きている者たちの閉塞感や不道徳・心の弱さと、そこから起因する各自の経済的失敗から主人公丑嶋に金を借り、さらにどん底へ転落する生活が始まり、場合によっては廃人になる様子がリアリティ溢れたグロテスクな手法と卑猥な表現で描写されている。

[編集] 登場人物


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] カウカウファイナンス

丑嶋(うしじま)
本作の主人公でカウカウファイナンスの社長。23歳。
短髪でリムレス(縁なし眼鏡)をかけ顎鬚を生やしている。ヒップホップ系ファッション、耳には六つのピアス、筋骨隆々で背が高く大柄で、まさに強面のイメージを持たせる風貌をしている。
頭脳明晰で冷静沈着、卓越した判断力と実行力で、若いながら数々の修羅場を乗り越えてきた歴戦の猛者。その実力とカリスマ性で部下はもちろん、一部同業者や協力企業からも畏れと尊敬を集めている。零細企業ながらヤクザや警察ともパイプを持っている。といった表現で描写されている。
負債者の前では「田嶋」の偽名を名乗り、その陰で彼らを「奴隷くん」と呼び容赦なく取立て、集金は1円たりともまけない。その一方、返済意志のある者やどん底から立ち直ろうとしている者に対してはある程度寛大な態度を見せ、自分が認めた者(丑嶋の出した入社試験をクリアした芳則や、立ち直りの意志を見せた宇津井など)に対しては積極的に褒める。またタクシーの運転手が取り立て相手であっても乗車料金はきっちり払うなどの筋を通す。
喧嘩の強さは中学時代から有名で、「頭めがけて金属バットをフルスイングできる」別世界の人間として恐れられていた。個性的なポロシャツジャージを着ていることが多い。13羽のウサギを飼っておりペットシッターも驚くほどこまめに世話している(ウサギの名前には全て「うー」が入っている)。新入社員の高田にスーツを買ってやるなど面倒見のいい一面もある。風俗へ集金に行くたびにプレイを進められるが、ことごとく部下に譲っている。愛車は後期型エルグランドだったが、ハマーH2に乗り換えた。車内禁煙、靴の汚い者は自分の車に入れない(やむを得ない場合は靴にビニール袋をかぶせる)など、かなりの綺麗好きである。
自らの職業を「人並み以下でありながら人並みの生活をしているクズの人生に終止符を打つ職業」と称し、「この世は奪るか奪られるか、俺は奪る方を選ぶ」と、独特な観点でのプライドを持っている。スピリッツ誌面紹介文では「ダークヒーロー」と言われる事があるが、違法貸金業で自分の利益になると判断した相手に対し騙してでも最後の最後まで搾取するなど、むしろ悪質な犯罪者と言ったほうが正しい。作品内公募での「悪役キングコンテスト」では圧倒的な投票数で1位を獲得している。
柄崎(えざき)
カウカウファイナンスのNo.2。格闘家を目指していた時期がありその強さは有名。丑嶋を深く尊敬しており、丑嶋からの信頼も厚い。カウカウファイナンスの金銭の管理も任されている。「人間として」丑嶋のことが好きらしい(ゲイではない)。丑嶋とは小学校からの付き合いである。加納とはいつも会話がないが仲が悪いというわけではない。仕事熱心で電話の対応のしすぎで耳からがでたほど。丑嶋が逮捕された時期は被害者に話を付けに行ったり、事務所を警察強制捜査の前に移動したりと丑嶋に身を尽くした。カーナビ付きの車で道に迷うなど、方向音痴
加納(かのう)
長髪で、髭を生やしている。肥満嗜好の持ち主。「キレると何をするかわからない」らしい。仲は悪くないが柄崎とはいつも会話がない。連載当初から登場しているがあまり経歴が描かれていない。当初は柄崎とコンビを組んでいたが現在は高田とコンビを組んでいる。
小百合(さゆり)
カウカウファイナンスの紅一点で、受付嬢をしている。ずれたファッションセンスを持っている。
高田(たかだ)
第1話で入社した若者。20代。丑嶋より年上。入社前はサパークラブで働いていた。最初は怯えていたが次第に慣れていく。再登場時は頭髪が伸び、髪の色が上下で金色と黒のプリンになっていた。マサル入社後は世話係を任せられる。まだ冷徹になりきれない一面もある。カウカウファイナンス唯一の美形である為携帯電話の電話帳には女性の債務者が多い。また、自らのルックスを生かし女性警官を情報屋として利用している。非常に面倒見がよく、丑嶋への復讐を誓うマサルでさえも高田に対しては尊敬の面を見せる。
加賀勝(かがまさる)
通称マサル。「ヤンキーくん」編で登場。貧しい母子家庭に育つ。その家庭環境からか高校にも行かず無為に過ごしていたが、愛沢とトラブルを起こしカウカウファイナンスに連れて来られたことがきっかけで入社。その後愛沢に殺されかけ丑嶋に助けを求めるが、会社の顧客名簿を盗んで"副業"をしていたため見殺しにされる。間一髪で高田に助けられもう一度カウカウファイナンスで働くことになる。自分を見殺しにした丑嶋を恨み、復讐の機を窺う。「目つきの悪いチビ」と言われるが力は強く、風貌はヤンキーそのものである。意外にも母親思い。足がよっちゃんイカより臭い。

[編集] 各編の登場人物

[編集] 「奴隷くん」編

加山重子(かやま しげこ)
カウカウファイナンスに毎朝訪れる、パチンコ依存症主婦の一人。子持ちで夫とは別居中で、慰謝料について民事裁判で争っている。借金返済のために丑嶋に売春をさせられ、一度はパチンコをやめることを決意するも、結局やめられず、以降の話にも度々登場する。

[編集] 「若い女くん」編

村田久美子(むらた くみこ)
長野県出身のOL。26歳。OL同士の見栄の張り合いで、ブランド品などを買いあさり多額の借金を抱える。実家には結婚している妹がいる。丑嶋から借金をした後も散財はおさまらず、遂に「ちはる」という源氏名風俗で働くことになる。が、度重なるストレスに耐えかね、風俗店同僚の由美子からもらったリタリンを服用し中毒に。更に夜の仕事の過程でHIV淋病等の性行為感染症キャリアとなる。交際していた恋人にも状況を打ち明けられないまま性交渉を繰り返し、同様の患者にさせる。その後、薬の影響もあって自我も崩壊し廃人と化した上、不良たちにリンチにあったり怪しげな集会に参加するなど転落した人生を送る。
上原由美子(うえはら ゆみこ)
久美子が勤めた風俗店の同僚で、源氏名「リサ」。ストレスを抱える久美子にリタリンを勧める。実は彼女もカウカウファイナンスの「客」であった。

[編集] 「バイトくん」編

池田信彦(いけだ のぶひこ)
理想だけを追い続け、30歳を迎えたフリーター。根拠無く自分を「天才」と評価し、周囲の人間を心中で見下していた。だがバイトの同僚からは「30歳超えている癖に全然仕事出来ない」と陰で嘲笑されていた。専門学校を中退後パチスロで借金を抱える。最終的にタコ部屋送りになるが、そこでは笑顔を見せていた。

[編集] 「闇金狩りくん」編

森下タク(もりした たく)
旅行代理店で働く青年。闇金狩りグループのリーダー。
友人などと、闇金狩りを「副業」としていたが、丑島に捜索網を張られ、結果的に多額の借金を背負う。

[編集] 「ヤンキーくん」編

愛沢浩司(あいざわ こうじ)
暴走族"愛沢連合"の頭。丑嶋と同世代と思われる。妻子持ち。単車を壊したマサルを半殺しにした上、借金させて慰謝料を支払わせるためにカウカウファイナンスに連れて行った。しかし、最後は丑嶋と滑皮の二人から搾取される。
滑皮秀信(なめりかわ ひでのぶ)
カウカウファイナンスのバックについているヤクザである若琥会若琥一家二代目猪背組の幹部候補生。丑嶋と同世代で、丑嶋と並んで「別世界の人間」と恐れられていた。丑嶋と過去に因縁があるような素振りを見せる。愛沢の台詞によれば「頭をめがけて金属バットをフルスイングできるのは丑嶋と滑皮だけ」。

[編集] 「ゲイくん」編

森下タカシ(もりした たかし・通称「ジャニヲタ」)
36歳のゲイ。他のエピソードでも度々登場する。働かず実家に寄生しており、ジャニーズ系の追っかけやパチスロなどで借金を重ねる。光GENJI世代。小学校のころから「最下級人間コンテスト1位」といじめられていた。
ゆーちゃん
28歳のゲイ。カメラマン志望のフリーターで、森下とは友達。
さまんさ
25歳。俳優志望だったがゲイバーバーテンが本職になった。ゆーちゃんと暮らしていたことがある。「さまんさ」という仇名の由来はセックス・アンド・ザ・シティの登場人物から。

[編集] 「ギャル汚くん」編

小川純(おがわ じゅん・通称「ジュン」)
22歳のフリーター。イベント系サークル(イベサー)・バンプスの代表で「ギャル男」。サークルでは「お父さん」と呼ばれている。よく鼻水が出る。バンプスのイベント資金を集める為に借金を重ね、丑嶋を恐喝で訴えて示談金を取ろうとする。一見人気者だが実のところ人望は皆無であり、最後にそれが仇になった結末を迎える。口癖は「にーっ」。ファンと話すときや、丑島たちに脅えて叫んだときに出た。
橋爪正男(はしづめ まさお)
逮捕された丑嶋が指名した弁護士で、裏稼業の依頼も受ける。妻子持ち。暴利だが、やるべき事はやるため、丑嶋に信頼されている。
肉蝮(にくまむし)
強盗殺人を犯したと噂される男。夏でもファーコートを顔を隠す様に着用している異様な風貌と凶相に、大山倍達でも不可能と言われた「片手小指一本逆立ち」を軽々とこなす強靭な肉体を持つ。自分の女を強姦したバンプスの一人ナオヤを半殺しにし、イベントの売上金を狙って代表であるジュンを恐喝する。ジュンがウシジマたちに追い詰められた所に鉢合わせ、ウシジマからも金をとろうとしたが、ワゴン車で突き飛ばされた挙句腕の骨を折られてしまった。
イケメンゴレンジャイ
春樹、隼人、ヒロ、勇人、尚也(ナオヤ)で構成される、イベサー・バンプスの人気者達。ジュンの言動から、全員が18歳前後であると思われる。代表であるジュンに対しては、多少丁寧語を使う程度で、一貫して見下している。ナオヤ以外全員金持ちの息子。このうちナオヤは、肉蝮の報復を受けて重傷を負う。
根岸(ねぎし・通称「ネッシー」)
ジュンの幼馴染。まいたんやジュンと組んで美人局をしている。ジュンに丑島(闇金業者)から金を取る方法を教えた。ジュンやまいたんに度々もっともらしい説教と夢を語るが、結局はまいたんに援交させた金で遊んでいるだけである。肉蝮に脅されたジュンに裏切られ、肉蝮に襲われ意識不明になる。
まいたん
広島から家出してきた16歳の少女。援助交際や美人局で金を稼ぎ、漫画喫茶ラブホテルで暮らす。ネッシーになついている。18歳になったら風俗嬢になることが夢。不特定多数の男性と無防備に性交渉を行っているため、多種類の性病に感染していると思われる。薬物の影響で乳房を始めとする筋肉が硬化しつつあり、それを好む援助交際者からは評判がいい。街の同世代の少女たちに「エンコーまいたん」と呼ばれいじめられている。
石塚ミノル(いしづかみのる・通称「豚塚」)
八王子の暴走族「駄威我蛙(タイガア)」の頭で、ヤクザとも(非常に回りくどい形ではあるが)関わりがある男。低い身長と太った体を持ち、通称の由来にもなっている。若者の間に噂が広まるほどの嗜虐主義者であり、弱者には容赦がない反面、強者との衝突は避ける。バンプスのバックについている。丑嶋に喧嘩を売ろうとしたが、まったく相手にされず、ヤクザとの繋がりをアピールして虚勢を張るので精一杯だった。

[編集] 「フーゾクくん」編

葉山陽子(はやま ようこ・源氏名「モコ」)
無知と押しの弱さで大量の高級商品を買わされ、消費者金融と闇金の違いを知らずカウカウファイナンスで借金をし、ホテヘル"エロリン派遣ガール"で働き返済をしている大学生。当初は仕事に慣れなかったがサービスの良さと元気な性格で人気を持つようになる。丑嶋には「上客」と認められ、大学の先輩から恐喝された際に助けられている。カウカウファイナンスに返済を完了したと同時に店を辞め、ツチノコタトゥーを彫り、恋人と共に生活を送る。ウシジマは彼女について「もう借金はしないだろう」と話している。
杏奈(あんな)
23歳のホテヘル嬢で、「エロリン派遣ガール」のNo.2。美人だがサービスは悪く、最近は落ち目。2年前まで月収200万のフードルだった。「〜なのだ」が口癖。意外にも友人などには優しく、瑞樹が沼田から逃げるため店に寝泊りしていた時も自分の家で一緒に過ごすよう促していた。負債を負った芳則の為に沖縄へ行き風俗で働く事になる。最終話は彼女がモコにまた一緒に遊ぼう、とメールして終了となっている。
瑞樹(みずき)
「エロリン派遣ガール」のNo.1ホテヘル嬢。体型は太目だがサービスは上手く、毎日どうやったら売れるか熱心に研究している。「キモ客」と呼ばれる客に色恋営業をかけてパンクさせることも厭わず、特に彼女なりの上客については「エース」と名前をつけている。このことが原因で、彼女を妄信沼田からストーキングされる。モコの相談には杏奈とは対照的に真剣に答えていた。恋人も友達もおらず、家族も頼りにならないため、預金残高だけが心の支えだったのだが、3000万円を越えたところでコインロッカーに隠していた通帳を盗まれてしまった。その後、半ば自暴自棄に本来は禁止されている「本番行為」に及び、店を解雇される。
芳則(よしのり)
杏奈の元恋人。働かず、杏奈の収入を目当てにしている。カウカウファイナンスの顧客名簿を盗むためにさきざきローンからスパイとして送り込まれるが、結局露見する。「少し変わっているがいい人達が揃う」と評するカウカウファイナンスで本気で働きたいと思っていた。杏奈に暴行を加えるなどしていたが最終的にこれ以上杏奈を不幸にしたくないと感じ、さきざきローンの負債を返すため自らの臓器を売りに中国に行くことになる。カウカウファイナンスにスパイとして入社する際、丑嶋に「手持ちの現金を2時間以内に倍にしてくる」というテストをさせられる。過程を重視するテストで、機転を利かせ合格。その際丑嶋に「よくやりとげた」「素質がある」など認められた。
丸山雨男(まるやま あめお)
瑞樹のエース(常連客)。介護が必要な父親と暮らしている。瑞樹に切られた後はヘルパーの娘に思いを寄せるようになる。「ゲイくん」編に登場するジャニヲタの同級生であり「最下位人間コンテスト」の2位。
沼田(ぬまた)
瑞樹にパンクさせられ、未だに瑞樹を探し回っているストーカーで、34歳。SNSで瑞樹捜索日記を付けている。連続風俗嬢殺人犯であり、瑞樹自身のトラウマにもなっている。
佐野(さの)
瑞樹の常連客の一人。31歳で、親と同居するアルバイター。アルバイトでの鬱憤を瑞樹に晴らしていた。根拠もなく自分に自信を持っている。

[編集] 「フリーターくん」編

宇津井優一(うつい ゆういち)
宇津井家の長男。35歳。両親と同居し、日雇い派遣とパチスロで金を稼いでは使い、借金を重ねる。「鬱ブログ」というブログを付けている。生活費の件で母と喧嘩の上実家を勘当され、ホームレス生活を送るが周囲に馴染めず孤立。実家に謝りの電話をいれようとした際に母が倒れたことを知り改心。その後町の不良少年集団に殺されかけるなどして命辛々実家に戻り、両親と和解する。自己破産した後は介護の仕事やパン工場で働き始め、丑嶋に親の借金を返済し続ける。高田は、丑嶋は彼には優しいと評する。皮肉にも、自己破産後の方が家族仲が良くなっている。
宇津井美津子(うつい みつこ)
優一の母。夫が早期退職に無断で応じ、さらに息子が無職の為、信用取引に手を出す。しかし、追証が原因で借金をしてしまう。そして丑嶋と樺谷の策略に乗せられ借金が莫大な金額まで膨れ上がったうえ、丑嶋のペーパーカンパニーによる少額訴訟請求をうけたものの、息子が裁判所からの特別送達をずっと隠し持っていたために異議の申し立てが出来ず、財産を全て取り上げられた。好物は団子落花生
宇津井優作(うつい ゆうさく)
優一の父。サラリーマンだったが早期退職を妻に無断で行った事から仲が険悪になる。しかしその後、スーパーマーケットパートを始めるようになる。
樺谷(かばや)
丑嶋の知人。発売前の週刊誌スクープを入手していたりする情報通。偽名を使う時は「樺野」と名乗る。人形町が好きらしい。

[編集] 「サラリーマンくん」編

小堀豊(こぼり ゆたか)
医療機器メーカーの営業職。33歳。妻子持ち。もともとは営業1位だったが、志村の下についてからはパワーハラスメントを繰り返されている。性格は真面目で優しいが、ストレスが溜まり過ぎると大声を出したりする。家族には重要視されてないようだが、本人は家族を守ろうと必死に仕事をしている。知らぬ間に板橋の闇金融詐欺に巻き込まれた事でストレスが限界に達し自律神経失調症を患ってしまった。そのため会社を休まざるを得なくなったが、この間に家族との絆を取り戻し、営業先でも非常に好かれていた事が判明し、療養期間終了後は無事に職場復帰した。
板橋清(いたばし きよし)
小堀の同期。33歳、独身。私生活は非常に不潔で、自宅に上げた際に小堀にも嫌がられた。闇スロット出会い系カフェに嵌り借金を抱え、小堀にもたびたび金をせびっている。その事によって遅刻やミスが多くなったため、ほとんどの病院から出入りを禁止される(のち自主退職)。ボソボソと聞こえないように他人を罵倒したり、老人や駅員などを鬱憤の捌け口にしていた。丑嶋から持ちかけられた金融詐欺の保証人欄に、小堀の自宅から印鑑を盗み出して勝手に彼の名前を書くなどし、借金地獄に引きずり込んだ。その後、它貫が関わる金融ルートを潰してしまった事で丑嶋に「漁船に乗せられお前は死ぬ」と脅され、助かるには小堀に取り込み詐欺をさせるよう持ちかけられる。しかし小堀との会話を通し自分で責任を取る事を決意、丑嶋の車に乗せられ消息を絶つ。
小堀結子(こぼり ゆうこ)
小堀の妻。31歳。専業主婦で創(そう、5歳)と由花(ゆか、0歳)の母。夫は仕事ばかりで家庭を顧みないと思い込み離婚を考えるが、自宅療養をきっかけに関係が修復する。
志村(しむら)
小堀の上司。パワーハラスメントの常習犯。部下からの評価も低い。
戸越銀二(とごし ぎんじ)
小堀の後輩。やり手で成績はトップ。先輩の小堀を軽視していたが、営業先で彼が好かれていた事を知り、考えを改める。
它貫(たぬき)
暴力団組長。売り掛けの回収に手間取るホストを「人間打ちっ放しゴルフ」の刑にしたり、重要な金融ルートを潰した板橋を本気でビルから落とそうとするなど、性格は凶悪で残忍な武闘派ヤクザ。ロシアン・マフィアと関わりがあり、丑嶋からも容赦なくケジメをとらそうとするなどのインパクトで、登場間もなくして週刊スピリッツ公募の「悪役キングコンテスト」で3位を獲得する。

[編集] 「タクシードライバーくん」編

足立(あだち)
タクシードライバー。カウカウファイナンスでの借金自体はそれほど無い様子。大晦日に池上和子を轢いてしまい、トランクに入れて遺棄しようとする。この事故で人生が狂いそうになり、大金を奪った挙句遺体を遺棄しようとしたことでさらに道を踏み外しかけたが、彼女が生きていたことが判明し、ある意味では救われた結末を迎えた。1巻以来久々の1話完結。
池上和子
水商売系の女。借金をしている。息子がいるらしく、毎日絵文字でその日の気分を送ってもらうというやり取りをしていた。大晦日に足立の運転するタクシーに轢かれ、所持していた大金を奪われ遺棄されそうになる。しかし、幸い軽い怪我で済んだのか、トランクを開けた時点で目を覚まし足立を殴った。

[編集] 「出会いカフェくん」編

鈴木美來(すずき みこ)
高校卒業後、母親が働くスナックでバイトしながら自堕落に生活する日々を送る。かなりの美人。腹違いの弟と義父、パチンコ依存症の母と4人暮らし。思慮は足りないが情に厚く、思い切りも良い。母親がカウカウファイナンスで借金をし、それが影響し丑嶋と出会う。金に困り、本当の友達の一人である冬美からお茶をするだけでお金が貰えるという紹介を受け「出会いカフェ」で僅かの期間だが「Me」と名乗り通うようになる。しかし援助交際目当てが多い指名客からは本当にお茶をするだけの美來のやり方を批判される。アキトとは幼馴染だが、恋人のようにも見える仲。JPとは中学時代の恋人だが、JPの女にだらしない性格を嫌い別れた。メールの文体はいわゆる「ギャル文字」であり、丑嶋へも友人たちと同様の文体でメールを送り「読みづらい」と言われながらも金を借りた。ニューリッチとの勝負後はファミレスのバイトを始め、その金で丑嶋に返済していた。
冬美(ふゆみ)
美來の親友の一人。美來いわく「損得でしか物事を考えない」タイプの人間。「出会いカフェ」では売春目的で通い金を得ている。身体は売るがキスはしない等の自分なりのポリシーを持っている。中学時代から援助交際を行ったりしていた為、友人たちから陰では蔑まれていた。しかし彼女自身、様々な悩みや不安を抱えているが親と環境に責任転嫁し堕ちていった。ニューリッチとの勝負をしていた美來に20万を貸す約束をし、結果的に美來とJPを救う。
JP(ジェイピー)
本名は「純平」。少年院帰り。美來の元カレ。粗暴な男であり、美來と仲良くしていたアキトの背中に「焼肉定食」などと彫ることでアキトと美來が関係を持たない様にしていた。友達を苛めたホストに全治3ヶ月の怪我を負わせ、組に入るか3千万払うかをヤクザの先輩に迫られていた。ニューリッチとの勝負に体を張って自分を助けてくれた美來に感謝の言葉を残し、ニューリッチをナイフで刺し少年院に戻る。
アキト
美來の幼馴染。留年している為、高校3年生。誠実で優しい性格。美來と仲良くしていた事に嫉妬したJPに背中に文字を彫られる。
彼等(かれら)
金融資産50億以上を保有しているニューリッチ(富裕層)の4人組。全員ガイコツのマスクで顔を隠している。大金とその人が大切にしている物やそれに関する事を賭けるゲームを楽しんでいる。美來の友達5人に「20万貸して欲しい」というメールを送り、もしその約束が一人でも来たら2千万円、来なかったら美來に代理出産させ、さらにJPの両目を潰すというゲームをした。

[編集] 「スーパータクシーくん」編

諸星信也(もろぼし しんや)
KYタクシー乗務員。41歳。日焼けした肌を持つ元ホスト。極度のナルシストかつ女好きで、借金してまでたびたび買春を行っている。離婚した妻から1億円の慰謝料を請求されており、実の娘は元妻と暮らしている。今井から、闇金融の金は踏み倒して「世の中の悪人退治」になるとそそのかされ、相保障としてカウカウファイナンスから借金をする。最終的には相保障となっていた今井と新庄が逃げた(飛んだ)為、合計30万円を返済する羽目になる。そして元妻の同棲相手の根杜から、報酬金と引き換えに娘を渡すよう命令される。さらに今井に児童買春という弱みを握られた為、借金を踏み倒すことも警察に逃げる事もできず、娘を乗せたタクシーの中で苦悩し、決断を下す所でシリーズ終了となる。
今井(いまい)
KYタクシー乗務員。自堕落な性格で営業成績が悪く、常に所長に説教されている。競馬や水商売の女性へのプレゼントに散在し、カウカウファイナンスに多額の借金をしている。借金返済の為に偽装結婚まで行い、戸籍上はマレーシア人の妻がいるが、ほとんど接触はない。老けて見えるが実は諸星と同い年。衝突事故を起こし、入院先で丑嶋に諸星の弱みを握るよう脅される。
木村(きむら)
KYタクシー乗務員。通称「キムさん」。リーダーシップに富んだ人物で、同僚から慕われている。妻子持ち。義理堅い性格で、行き詰った新庄を積極的にアドバイスするなど、面倒見もいい。若者向けのファッションを着こなす。子どもを生きがいとしている。新庄の借金をチャラにしてくれるよう丑嶋に直接頼んだが、聞き入れてもらえなかった。
新庄(しんじょう)
KYタクシー乗務員。他業種から転職してきたばかりの新人。諸星たちを見下していたが、後に飲み仲間になる。当初は仕事は順調だったが、徐々に行き詰っていき、諸星に騙されカウカウファイナンスで借金をする。木村にアドバイスされるも、客とトラブルを起こし、スパナで殴り会社をクビになる。妻子持ち。
美沙(みさ)
信也の元妻。極めて自己中心的な性格で、信也との娘・沙耶を盾に、彼から金をせびっている。元々は蒲田キャバクラ勤めをしていたが、18歳で信也とできちゃった結婚をする。
根杜(ねづ)
美沙と同棲しているチンピラ。美沙をそそのかし、沙耶に「モデルデビュー」と称して売春を強要する(性的虐待も行っていた節がある)。過去のとある事情から諸星に強い恨みを抱いている。