最高財務責任者

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最高財務責任者(さいこうざいむせきにんしゃ、アメリカ英語: chief financial officer、略語:CFO、スィー・エフ・オウ)とは、アメリカ合衆国内の法人において理事会(法人が会社の場合は取締役会(board of directors) の指揮の下で法人の財務に関する業務執行を統括する役員執行役員又は執行役(officer、又は executive officer)の名称、若しくは最高財務責任者として選任された人物のことである。CFOの代わりに会計役 (treasurer) または財務担当副理事長又は副社長 (vice-president of finance) を置く法人もある。英国においては財務担当役員(イギリス英語: finance director)が同様の職務を行う。 また、最高財務責任者は企業に限らず、フロリダ州政府の州財務官 (State Treasurer) の名称としても使われる。

概要[編集]

最高財務責任者 (CFO) は、最高経営責任者 (CEO)最高執行責任者 (COO) と同様に、アメリカ合衆国内における法人の役員で、一般に理事会(法人が会社の場合は取締役会)によって選任されるが、定款の定めにより、社員総会(法人が株式会社の場合は株主総会)で選任する場合もある。理事会又は取締役会はいつでもCFOを解任することができるとされる。 CFOの職務は理事会又は取締役会による指揮およびCEOによる統括の下で、法人 (corporation) の財務に関する業務執行を統括し、会計予算信用取引保険、及び資金を含むすべての財務に関する職務に責任を負うとされる。 米国法律協会 (American Law Institute, ALI)による「企業統治の原則:分析と勧告」(Principles of Corporate Governance: Analysis and Recommendations) において、法人の最高財務責任者 (chief financial officer)主要上級執行役員 (Principal Senior Executive) に分類されている。

日本国内の会社における、財務部長・財務本部長とほぼ同じ意味である。キャッシュ・フロー投資の管理、経営計画策定における数値的裏付けの作成と管理など、業務範囲は多岐にわたり、CEO・COOの「片腕」ともいうべき存在である。英国においてはほとんど全員が会計士の資格を有する。米国においても会計士が過半数を占める役職である[要出典]。また、理事会又は取締役会の構成員である場合が多い。

法人と第三者との資金の授受に関する責任の所在を明確にするため、カリフォルニア州のように 最高財務責任者 (chief financial officer)(非営利法人などでは、会計役 (treasurer) または最高財務責任者若しくは両方)を置かなければならないと法人法典 (corporations code)会社法を包含する)で定めているもある。米国で伝統的に法人の役員 (officer) とされる会計役 (treasurer) が兼任することが多く、カリフォルニア州のように、基本定款 (articles) または付属定款 (bylaws) に別段の定めがない限り、最高財務責任者 (chief financial officer) を置かない場合は、会計役 (treasurer) が最高財務責任者 (chief financial officer) となると定める州もある。一方、法人を設立した国や州によっては役員 (officer) の名称に規定がないため会計役 (treasurer) を置かないでCFOを置く場合がある。また、法人によってはCFOの統括の下に会計役 (treasurer) と経理部長(controller 又は comptroller)を置く場合もある。なお、現在の日本では法的にCFOを定義する法律は存在せず、CEO等と同様に会社の内部的職制の名称でしかない。

外資系の企業で日本法人が中小規模の場合、実際には経理、総務等の管理部門全体をとりまとめる最高総務責任者(CAO)の職にある者が、対外的なわかりやすさを優先してCFOを名乗る場合もある。また、外資系企業においては米国公認会計士 (CPA) あるいは公認会計士、あるいは経営学修士 (MBA) などの資格を持ち、会計事務所での勤務経験がある人物が外部から招聘されてこの職に就くことが多い[要出典]が、日本企業では経理部門・財務部門からの内部昇格によって就任することが多い。

関連用語[編集]