セックスフレンド

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セックスフレンドは、セックス(性交)を楽しむことを目的に交際している男女(または同性)の関係を指す俗語。セックスをすることができるが恋人ではなく友達(友達関係でありながらセックスをできる異性または同性のこと)をさす場合もある。一般的にセフレと略され、特にゲイの間ではセクフレと言われることが多い。英語ではスラングとしてFuck Buddy(ファックバディ)と言われる。

セックスフレンド同士の関係を冒険的な恋愛、刹那的な肉体関係を意味するアバンチュール(aventure)と表現することもあるが、セックスフレンドよりは聞こえが良く、意味合いも若干違ってくるようである。

目次

[編集] 概要

1970年に、ロジャー・ブレイク著、清水正二郎訳『セックス・フレンド』という小説が刊行されている。1970年代の映画や小説にこの言葉が登場する例[要出典]が見られたり、1980年代には若者の間では浸透していたという説[要出典]もあるが、1990年代にはほぼ浸透していたとされる。同語を扱ったドラマ小説アダルトゲームアダルトアニメも多数ある。

一般的には「相互合意の下で、性交を行う間柄」とされる。主に性交のみを目的とする場合と、性的関係も成立している異性の友人の場合に大別されるが、「心」と「身体」に関する想いは個人差が大きく、微妙な解釈の違いがあると思われる。恋人でも配偶者でもなく、また浮気や不倫といったものでもなく、性交によってつながった男女関係のことである。

ただ、片方が恋人関係にあると誤解している場合もあり、対人関係のトラブルともなりやすい。双方が性的な欲求不満の解消を求めての関係とされ、そこには情はあっても恋愛感情は介在しない。一般に結婚を前提としない関係であるため、何らかの方法で避妊することが多い。

[編集] セックスだけの関係

おそらく、本来の意味に最も近いとされている関係である。この関係にあるカップルの中には、デートをしたり、旅行に行ったり、誕生日やクリスマスなどにプレゼントを贈る事さえ嫌がる人間もいる。

[編集] セックスもする友達

このケースはSEX + FRIENDという単語の意味に近い。倫理観には個人差が大きく、例えば「恋人でない人と一緒に食事に行くことも嫌だ」と考える人もいる一方で「食事くらいは構わない」と考える人もいる。このように「一緒に食事をする」「一緒に遊びに行く」「一緒に遠出する」「相手の異性を部屋に入れる」といったことでも、嫌悪感を示したり、特にこだわらなかったりする人間もいて、実にまちまちである。さらに気軽に「せっかくお互い男と女の体を持っているのだから、使わないともったいないし、楽しいことをできるだけしたい」という考えのもとに、恋人でなくてもセックスをする関係もある。

[編集] 元恋人

恋人関係を解消した後も、肉体関係が継続し、それなりに情も通い合っているし、身体も馴染んでいるが、いわゆる「お付き合い」はしていない、という間柄で、新しい恋人がどちらかにできるまで、関係が持続する場合もある。

[編集] 一方的に立場が強い/弱い関係

男性よりも女性の立場が強い関係もあるが、大多数は「女性が好意を抱いている男性を引き止めるためにセックスをしている関係」である。このような関係では男性は女性を軽視し、「肉便器」などの蔑称で呼ぶ事もある。そのため「セフレから彼女に昇格したい」と女性が切実な願いを抱くことがあるが、男性側からすると、そのような女性のことは「いなくなっても惜しくない女性に過ぎない」とみなしている場合が多く、女性の願いが叶えられるケースは少数といえる。元恋人で、別れた後も女性が未だに好意をもっている場合にこうなることもある。

このような関係では、主に女性側が自分はセフレだと言うことはあっても、実質的には奴隷ちゃんであることも多い。男性にとって奴隷ちゃんはいなくなっても構わない存在であるため、自分の性欲や興味の限りを尽くすことができる。アダルトビデオの撮影を思わせる恥ずかしい行為をさせるなど、恋人や前述のようなセフレ関係を結んでいる相手に対しては到底できない行為を強要することもある。

[編集] 性交渉によるリスク

特定の個人、または特定少数の相手とのみ性交関係を持つという場合には、性病罹患のリスクも減らすことができるが、不特定多数と関係を持つ場合にはその限りではない。1990年代後半より、青少年層の性病罹患リスクは急速に増大する傾向があり、安全な性交渉(セーファーセックス)の観点からも、行きずりの性交渉は避けることが薦められる。このためセックスフレンドの関係では、主に一定の交友関係の延長である傾向も見られる。

[編集] できちゃった婚

なお、セックスだけの関係とはいえ、結局は危険な交友関係の上に成立しているため、妊娠を契機にいわゆる「出来ちゃった婚」に発展するケースも散見される。従来は、そのような関係では人工妊娠中絶等の処置に走るケースも多く聞かれたが、日本における初期中絶の場合では手術を要したり、妊娠中期の中絶では出産に準ずる経膣分娩になるなど、いずれにせよ母体に大きな負担が掛かるということが一般に良く知られることとなり、安易な中絶を忌避する人も見られる。ちなみに経口中絶薬は2009年時点で日本国内では認可されておらず、また個人輸入での入手と利用に関しては厚生労働省が生命にかかわる虞もあるとして危険性を指摘している[1]

実際のセックスフレンド関係からの出来ちゃった婚実数は不明だが、1980年の出来ちゃった婚で第一子を設けた率が12.6%だったのに対し、2000年調査では26.3%に及んでいるという[2]。ただしこの調査結果とセックスフレンドとの関連性は不明である。

[編集] セックスフレンドに関する性差

確実な統計数値があるわけではないが、セックスフレンドを求めるのは圧倒的に男性が多く、女性は少ないと考えられる。その理由はいくつかあるとされている。

まず、社会的通念として、結婚適齢期間の固定観念化が女性にとりわけ強く作用するという点である。すなわち女性は男性に比して、生物学的に生殖可能な時間が短期間であるため、この期間において「結婚適齢期」の間に婚姻関係を異性と結ぶべきであるという強い圧力が社会からかかる。また、社会の産業構造も(特に日本の場合など)それを前提に組み立てられているため、よほどの学歴もしくは才能がない限り、30歳・40歳を過ぎても「結婚」する事なしに一人で安定した経済生活を営めるかどうか自信を持てないことが多い。従って、女性にはこの「結婚」に不利になるような性的関係をあまり積極的には求めない傾向が生まれやすいと考えられる。

また、近代の日本社会においては、「男性は社会に承認されて一人前、女性は男性に愛されて一人前」という認識が強く共有されている。その結果、「愛されていない=一人前ではない=人間として不備がある」という不安に女性の方がよりつきまとわれやすいため、モノガミーへの執着が生まれやすくなるし、セックスフレンドという関係に不安を覚え、回避する行動もより多く見られるようにもなると思われる。また、「妊娠」のリスクもセックスフレンドを持つ上でネックとなりうるだろう。避妊に失敗した時、とりわけ社会によるサポートの不十分な社会ではパートナーの協力無しに一人で仕事を続けつつシングルマザーという選択も取りづらい。ゆえに潜在的なリスク、不安要因の多いセックスフレンド的関係はますます遠ざけられることになる。

その他にも動物的な本能による説もある。つまり、女性(雌)はより優れた男性(雄)を求める本能があり、男性(雄)はよりたくさんの女性(雌)を抱え込みたい本能があるにも拘わらず、現代の日本など多くの社会では恋愛や結婚は1対1の関係であるべきとされている。従って、自らの要望を追求した結果不倫やセックスフレンドという形式に落ち着くこともある。 更に本能による仮説をとるのなら、そもそも男女ともに複数のセックスフレンドを持ち、乱交的な性交渉を行うことが、生物としてそれなりに合理的であるという話にもなるだろう。男性が複数の女性と交わることで自分の精子をばらまけるとすれば、女性は複数の男性と交わりそれぞれの精子を体内で「競争」させることで生き残った強い種を孕むことができるということになる。 しかし人間の性意識、性差は本能による支配よりもまず社会的なものであるので(例えば人間は人間の群れの中で育ち、教育されなければ性行為を行うことができない)これらは決定的な説明項とはなりがたい。

なお、セックスフレンドと一言で言っても、2,3回の関係で終わってしまうものや相手が「恋人」と誤解しているものもある一方で、一生涯続く(しかし友情に裏付けられ嫉妬や独占欲の伴わない)半永続的な関係、更には互いにパートナーが居た上で続くポリアモリー的なものまで包含しうるため、その定義は曖昧である。そして、最後の例まで含めた場合、前述の女性にとっての「リスク」要因が格段に減るため、「セックスフレンド」に対する男女の性差は一般に考えられているよりも低くなっていくのではないかと思われる。

多くの女性は男性ほどストレートにセックスフレンドを欲しがらないものの、中には付き合った男性側から得られるものがセックスをするに値すればセフレ状態でも構わない女性も存在するため、結果的にセックスフレンドとなる男女は少なくない。そんな男女関係について、「精神的・感覚的な『売春』である」という指摘もある。

[編集] 脚注

  1. ^ 個人輸入される経口妊娠中絶薬(いわゆる経口中絶薬)について
  2. ^ "国民生活白書 2005年度版". 2007年8月26日 閲覧。

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