サラリーマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サラリーマン和製英語 :salaryman, 会社員)とは、給料で生計を立てている人である[1]。また、所得税法上の「給与所得者」を指すこともある。狭義には、民間企業で働く給料生活者から医師弁護士などの専門職会社役員を除く[2]。サラリーマンという場合には特に男性を指し、会社員という場合には男女の区別なく使われることが多く、女性に限定する場合はOLキャリアウーマンという。

朝の通勤ラッシュの中のサラリーマン

目次

[編集] 概要

英単語 salary語源古代ローマの兵士(歩兵)に遡るとされ、当時は貴重品でありかつ生活に欠かせなかった(Sal)を買う為の俸給という程度の意味である。

多くの場合、会社に勤めて安定的に月給[1]を得ている人に対して使用される言葉であるため、給与所得者であっても、芸能関係者(俳優歌手など)や、いわゆる水商売関係の職業(ホステスホストなど)、日雇い労働者は含まない。医師弁護士税理士社会保険労務士などの専門職や会社役員公務員も同様である。[2]また、サラリーマンの多くは事務職や営業職なので、それらの職種に限定して使うこともある。

侮蔑的なニュアンスでサラリーマンという語が用いられることもあり(→#サラリーマンのイメージ)、それを避けるために、主に営業に携わる給料生活者を指してビジネスマンと呼ぶこともある。

企業の側で、人件費節約のために正社員を減らすという傾向も強く、学生の脱サラリーマン志向は高まっている。サラリーマンの中でも、リストラに対抗して自己啓発に取り組んだり、会社以外に生きがいを求めたりと、会社頼みの生活から脱却しようとする姿が多く見られる。[要出典]

「サラリーマン」は和製英語であるが、欧米でも「日本のホワイトカラーの会社員」を指す普通名詞(Salaryman)として浸透しつつある。日本文化を扱った新聞記事や書籍などで度々使用されている。[要出典]

若者を中心にリーマンと略される。[要出典]

[編集] 社会的位置づけ

現在、日本の就業者の多くはサラリーマンである。サラリーマンの多くは新中間層に含まれ、自作農商店主などの旧中間層と対比される。新中間層の上層は旧中間層とともに中産階級を構成するが、上述のようにサラリーマンの定義から会社役員や専門職、公務員といった新中間層の上層が外れるため、サラリーマンの多くは無産階級に含まれる。[3]統計的にも職業別の平均資産額はサラリーマン(民間職員・労務作業者)がもっとも低い[4]。また、民間企業の求人倍率は歴史的に定員割れ(求人が求職者を上回る)状態で推移しており[5]倍率の高い公務員や初期投資を必要とする自営業に比べて就業するのが容易である。 収入の安定度は、自営業者より高く、公務員より低い。[要出典]

[編集] サラリーマンのイメージ

サラリーマンは、その生活基盤を特定企業に依存していることが多く、これを揶揄して社畜(しゃちく・「会社の家畜」という意味)や会社の犬と呼ばれる(自嘲する)ケースも見られる。[要出典]

このほか、没個性的な組織の歯車、会社への忠誠・依存(宮仕え)、年功序列企業戦士接待ゴルフ、過度の残業ワーカホリック過労死といったイメージとしばしば結びつけられる。[要出典]

もとより、サラリーマンの実態は多様であり、ステレオタイプに収まるものではない。時代背景によってもイメージは変わり、高度経済成長期のモーレツ社員や、バブル景気当時の栄養ドリンク片手に午前様も厭わず世界を股に掛けて走るビジネスマン、バブル崩壊後のリストラに怯えるサラリーマンなど様々なイメージが作られている。[要出典]

[編集] サラリーマンの趣味

飲酒(それも場末の居酒屋や屋台で「ちょっと一杯」・自宅でビールで晩酌)はサラリーマンの趣味の代表例として挙げられることが多いが、バブル景気の頃には盛り場に繰り出し集団で飲み散らすというイメージがあり、また平成不況の折には「自宅などで缶ビールを風呂上りに」というイメージに回帰するなど、時代により若干の変遷が見られる。[要出典]

マージャン学生運動が盛んな時代に学生であった世代(1960年代)が学生時代に明け暮れたマージャンをそのまま会社の先輩・後輩関係に持ち込んだが、団塊の世代1970年代)からはやや趣味も多様化して必ずしもマージャンに興味を示さない層も出て、新人類世代(1980年代)ともなると上下関係や先輩・後輩関係に縛られないため職場マージャンにも顔を出さないなど、サラリーマンのマージャン文化も衰退傾向が見られる。2000年代に於いて、マージャンゲームで遊んだ事はあっても、雀荘に入ったことも無いサラリーマンは珍しくはない(一般に、高校・大学在学中にマージャンを覚えなかった者は成人後もマージャンはしない)。[要出典]

ゴルフは大手企業が付き合いで保有するゴルフ会員権を利用する形でサラリーマンにも一定のゴルフ好きが存在したが、バブル景気の頃に企業が付き合いなどで取得した会員権も拡大、より広くゴルフに興じ、上司の付き合いで平や中間管理職のサラリーマンが接待ゴルフに駆り出されるなどのイメージも定着した。しかし平成不況の頃ともなると全国各地でゴルフ場が閉鎖、ゴルフ会員権の多くが無効化して、接待ゴルフというのもやや珍しい様式ともなっている。それでも学生時代にゴルフの打ち放しに通った者なども2000年代の中堅サラリーマンに見出せ、やや高級な趣味と位置付けてゴルフ好きを自認する者もいる。[要出典]

なお団塊世代から多様化した趣味の傾向は新人類世代でさらに進行、団塊ジュニア世代ともなると社会的にも一般化したおたくがサラリーマンとして社会に出ているといった事情から「普段は目立たないサラリーマンが、家に帰るととんでもなく濃いオタク」などというイメージも2000年代より登場している。ポスト団塊ジュニアでは豊かな社会で若者文化を謳歌した世代として、ファッションや趣味などに一種のこだわりを持って当たり、その各々が細分化されているため、特にこれと定まったイメージが形成されている様子は見出しにくく、唯一おたく傾向だけが若手サラリーマンの一部属性として扱われている(『ぼく、オタリーマン。』など)。[要出典]

[編集] 脱サラ

サラリーマン(会社員・公務員)を辞めて、サラリーマン以外の違う仕事(起業する・資格を取り専門職になる・実質的な生産業に従事する・創作活動に転向する等)に就くことを脱サラ(だつサラ)という。ただ一般に「望む職業に付く」ものであるとされているため、「リストラされて止む無く家業を継いだ」や「仕事に飽きたのでとりあえず辞めて別の職業に付いた」という受動的な理由に拠るものや無目的な転職に関しては、通常はこの範疇に含まれない(ただし、リストラをきっかけにしてサラリーマン以外に職を求めることを含む場合もある)。また結婚して専業主婦または主夫に成る事は、脱サラ扱いされない。[要出典]

脱サラ事例としては、

  1. 起業により経営者になること(SOHOによるWebデザイナーや通信販売業の開業などが主だが、より本格的な起業も含まれる)
  2. 農業漁業等の一次生産業(特に自然回帰の延長として選択される)になること
  3. 伝統産業といった(従来は後継者不足の問題も見られた)特殊な職業につくこと
  4. 執筆業への転向
  5. 飲食店や個人経営商店の開業(フランチャイズシステムなど)

といったものもあり、多岐に渡る。[要出典]

ただ、これら脱サラ行為が必ずしも順調に軌道に乗るとは限らない。[要出典]

[編集] フィクションとサラリーマン

[編集] サラリーマンを冠した作品

[編集] サラリーマンをテーマにした作品

[編集] 出典

  1. ^ a b http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=08711007472800
  2. ^ a b http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou040/hou36/2-8.html
  3. ^ http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%B8%AD%E7%94%A3%E9%9A%8E%E7%B4%9A
  4. ^ http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000000640309
  5. ^ http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001054606

[編集] 関連項目