企業戦士YAMAZAKI

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企業戦士YAMAZAKI』(きぎょうせんしやまざき)は、富沢順原作の漫画、及びそれを原作としたオリジナルビデオOVA1992年から1999年まで、集英社の『スーパージャンプ』に連載されていた。単行本は全12巻。

目次

[編集] 概要

過労死したサラリーマンの尾崎達郎が、脳と皮膚を戦闘型サイボーグへ移植されて蘇り、企業戦士の山崎宅郎として日夜ビジネスという名の戦場に挑む。現実世界と同じく、バブル崩壊直後の不況下の日本を舞台としている。

毎回の物語については、傾きかけたり行き詰まった企業へ山崎が派遣される→新商品や新企画を開発する→ライバル会社の企業戦士の横槍→戦闘→大団円、という展開がお約束となっている。また、やる気のない社員や若者に対して山崎が机を叩いて説教する、戦闘中に破損するヤマザキを見た各回の登場人物が「山崎さんその体は!?」とショックを受ける、という展開もお約束となっている。

登場人物の外見は、連載当時の芸能人や著名人をモデルにしたものが多い。

[編集] ストーリー

NEO=SYSTEM社が派遣する凄腕の派遣社員、山崎宅郎はビジネスの達人として名高い人物である。高額の報酬は必要となるが、数か月で会社を建て直すその能力の高さは、半ば伝説となっていた。しかし、その人間離れした能力には秘密があった。NEO=SYSTEM社のみならず、凄腕派遣社員を抱える人材派遣会社には、秘密裏に「企業戦士」(ビジネスコマンドー)と呼ばれるサイボーグが存在していた。山崎もその1人であり、彼ら企業戦士は過労死したエリートサラリーマンの脳を移植された、文字通りビジネスマシーンだったのである。しかし、企業戦士の脳は高すぎる機械の身体能力に耐えられず、数年で拒否反応を起こしてしまう。ほとんどの企業戦士が残り少ない命を享楽的にすごそうとする中で、山崎は妻子のため、そして自ら理想としたビジネスの王道を守るため、日夜企業戦士として戦い続ける。

[編集] 企業戦士

一心不乱に仕事を行うサラリーマンを指す語句「企業戦士」を、本作では文字通りサイボーグにあてている。山崎のライバル企業へ派遣された企業戦士はビジネスが行き詰まると山崎を亡き者にして解決を図ろうとするのがお約束であり、山崎は戦闘モードにチェンジして説教しつつ相手を破壊する。

敵の企業戦士の武器はSF的に設定されているが、山崎の必殺技はほぼ毎回変わり、なおかつ往年の特撮ヒーローやロボットアニメを元ネタとしていた。

[編集] 登場人物:キャスト

キャストはオリジナルビデオ版のもの。OVA版のキャストについては#OVAを参照。

山崎 宅郎(やまざき たくろう):イッセー尾形
その名前は偽名で本名は尾崎達郎(おざき たつろう)。かつて集英商事の社員だったが旧ソ連での事業中に過労死。遺された家族のために企業戦士として再生する。数々の経営不振に陥った企業を再生させた実績を持ち、ビジネスの達人と評される。仕事に厳しく一切の妥協を許さない最強の企業戦士。ビジネスコマンドーとしても特A級。
仕事に対しては辣腕を振るうが、ビジネスは人なり、という信念を持ち、後進の育成や仕事にかける情熱に人一倍こだわる。数々の商品をヒットさせるのも、商品を通じて人と人とのつながりを確認したいという想いからである。そのため余計な戦闘にまきこまれることもしばしばで、毎回破損し続けるため維持費が膨大になっている。眼鏡をヤマザキ=アイ(サングラス状の変換アイテム)に換えることで戦闘モードに切り替えが出来る。女性と戦うことができない。
原作での外見は、イッセー尾形が一人芝居などでよく演じているサラリーマンをモデルにしており、実写版での彼の出演に繋がっている。
ヤマザキ
戦闘モード変換後の山崎。眼鏡を変えただけで基本的にビジネススーツのまま。身体のあちこちから必殺武器が出て敵を葬る。複数回用いられた必殺技に「名刺スラッシュ」がある。
サンダーヤマザキ
拒絶反応を抑えるニューヤマザキ=アイで変身した超戦闘モード。髪が帯電する。20話から登場。
ヤマザキX3(エックススリー)
拒絶反応と幾多の戦いで疲弊した結果、モード変換ができなくなり破壊されたヤマザキをリニューアルした最新戦闘モード。ヤマザキ=アイに大型のデコレーションが増えている。48話から登場。
ヤマザキGT(ジーティー)
拒絶反応により自爆したために廃棄処分となりかけたヤマザキが復活した最終形態。ヤマザキ=アイが曲面を主体とした新デザインになった。
尾崎 香織(おざき かおり)
山崎宅郎(尾崎達郎)の妻。元は集英商事のOL。山崎が企業戦士として戦うことで得られる収入が、年金として渡っているために充分な生活が可能。
尾崎 実里(おざき みのり)
山崎宅郎(尾崎達郎)の娘。
鹿島 倫子(かしま りんこ):菅野美穂
家出中の不良少女。3話から登場し、山崎の押しかけ助手としてレギュラー出演。父はインター石油の専務であり、冷徹な仕事人間だった。そのため家族が崩壊したことを恨み父への反発から素行不良となる。山崎と同行することで人間的に成長してゆく。
貴理香(きりか)
NEO=SYSTEM社の女性エンジニア。山崎を始めとする数々の企業戦士を生み出してきた。AX電気工業社長の娘だったが父が愛人をつくり母を捨てたために両親は離婚、母が自殺している。そのため姓を名乗らない。ビジネスライクなクールビューティーだったが、最後には山崎の理想に殉じ、身を挺して山崎を救う。
黒崎 卓二郎(くろさき たくじろう)
山崎の業績データを持ったレプリカ。膨らみ続ける山崎の維持費に業をにやしたNEO=SYSTEM社が生み出した心を持たない企業戦士。クロサキ=アイで戦闘モード、クロサキ=デビルになる。

[編集] 山崎の新商品・新企画

山崎が派遣先で立案・開発する様々な新商品・新企画は、いかにも漫画風のアイディアから実現可能なものまで幅広く登場し、中には実際に似たような商品が開発されたものもある。

  • 液晶画面付きカードカメラ(デジタルカメラ)
  • 燃やせる缶
  • スーパーマーケットのデリバリーサービス
  • ゴーグル型TV
  • 携帯型電子新聞
  • 尿検査機能付き便器
  • アロマ文具
  • 豪邸ホテル
  • 写音機(こどものおもちゃレコメール)
  • ハードディスクレコーダー(作中ではHDDではなく固定式のMOを使用)

[編集] 単行本

[編集] オリジナルビデオ

1995年3月24日にJSDSS(ジーダス)から発売された。VHS、90分。キャストは#登場人物:キャストを参照。

スタッフ
  • 原作:富沢順
  • 企画:末吉博彦、円谷粲
  • プロデューサー:伊藤靖浩、岩田靖浩、今井朝幸
  • 監督:服部光則
  • 脚本:佐々木哲也
  • 撮影:須藤昭栄
  • 製作:須崎一夫

[編集] OVA

1997年10月25日ハピネット・ピクチャーズから一般向けに発売された後、2011年現在はオフィスCHKのウェブサイトにて通信販売されている。VHS、45分。

内容は原作第3話『LONG DISTANCE CALL』が下敷き。メインテーマはRomiの『“Sweet”』、イメージソングは水野あおいの『“Ring a Ding(倫子のテーマ)”』。

キャスト
スタッフ

[編集] 外部リンク

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