マイスター

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マイスター (ドイツ語: Meister) 制度はドイツの産業発展に大きな役割を果たしてきたとされる資格制度である。

手工業マイスター制度[編集]

手工業マイスター(Handwerksmeister)とは、ドイツにおいて2004年に施行された手工業規則法により規定される資格。 手工業者が職業訓練生および職人の過程を経て、マイスター試験に合格することで取得できる。 取得することにより、営業権と職業訓練生を採用し教育する権利を得ることができる。 ドイツの国内の41業種について開業のためにマイスター資格が必要とされている。

しかし、例外規定として職人及び指導者としての一定の経験がある者はマイスター資格がなくとも開業ができる。 また、この法律はドイツ人にのみ適用され、ドイツ以外のEU加盟国の労働者は、3年の独立開業の実績があればドイツ国内で営業できる。[1]


概要[編集]

マイスターになるには見習い工として就職しながら職業学校に通い若しくは1年間のワルツ(放浪修行)で専門知識や技術を習得し、次段階の熟練工の試験を受け、熟練工になった後も3 - 5年間技術の研修を積んでマイスター試験を受ける。

ワルツ期間中はいかなる事情・理由があろうとも出身地の半径50キロメートル以内には立ち入れない規定まであり(親族の死に目には立ち会える)、最近では「ワルツ義務は時代遅れでは」との声が上がり始めている。

日本[編集]

日本においては、労働者の技能を検定する国家検定制度として技能検定制度があり、技能検定に合格したものは技能士と称することができる。社団法人全国技能士会連合会は、特級、1級、あるいは単一等級の技能士で、20年以上の実務経験があり、すぐれた技能実績を持ち、後進の育成および技能伝承に熱心なものを全技連マイスターと認定している。さらに技能が卓越しており、全国で第一人者と認められる者は、厚生労働大臣によって「現代の名工」として表彰される。

地方公共団体では、職人その他の分野に対してマイスターの称号を授与している。

  • 川崎市:かわさきマイスター
  • 北九州市:北九州マイスター、焼うどんうマイスター
  • 茨城県:ものづくりマイスター、地域特産物マイスター
  • 青森県:あおもりマイスター、環境マイスター
  • 新潟県にいがた県央マイスター
  • 栃木県:とちぎマイスター
  • 岐阜県:岐阜県子育てマイスター、行政ナレッジマネジメント・マイスター
  • 北海道:火山マイスター
  • 和歌山県:シニアマイスター
  • 兵庫県:ひょうごガーデンマイスター
  • 福井県:子育てマイスター
  • 福岡市:博多マイスター
  • 岡山県:おかやまITマイスター、岡山マイスター、地域づくりマイスター
  • 島根県:地域興しマイスター
  • 佐賀県:佐賀マイスター
  • 尾張旭市:あさひ健康マイスター
  • 長野県:農村生活マイスター、グリーンマイスター、信州きのこマイスター
  • 新城市:ふるさとマイスター
  • 長崎県:長崎マイスター
  • 埼玉県:埼玉県高圧ガスマイスター、彩の国青年マイスター、彩の国情報教育推進マイスター
  • 鳥取県:とっとりマイスター
  • 秋田県:水稲直播マイスター
  • 広島県:ひろしまマイスター
  • 大分県:温泉マイスター、豊のマイスター
  • 大牟田市:高技能者マイスター
  • 横浜市:横浜マイスター
  • 岐阜県:里山活用マイスター
  • 山口県:山口マイスター
  • 宮崎県:3R推進マイスター
  • 小豆島町:オリーブマイスター
  • 各務原市:各務原マイスター
  • 京都府:屋上緑化推進マイスター、エコカーマイスター、省エネマイスター、京野菜マイスター

その他、民間や公益法人などによるマイスター制度がある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 独立行政法人労働政策研究・研修機構「揺らぐマイスター制度─EUの自由開業原則と技術革新への対応で[[1]]

外部リンク[編集]