ゴルゴ13

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ゴルゴ13』(ゴルゴサーティーン)は、さいとう・たかを劇画アクション作品、及びその主人公である架空の人物の呼び名。

以下のサブタイトルの作品が載っている本はゴルゴ13作品リストリイド社のウェブサイト(2008年10月現在紹介している)を参照。

目次

[編集] 概要

超一流のスナイパー(狙撃手)「ゴルゴ13」ことデューク東郷の活躍及び活躍の元になった事件に関わる人たちを描く。

社会の裏側、あるいは裏と表の境界線上がゴルゴ13の活躍の舞台である。ストーリーのテーマは、脚本家が多数に及ぶこともあって、非常に多岐にわたる。諜報戦に代表される国家間の暗闘戦争紛争ゲリラ活動テロリズム麻薬組織など犯罪組織企業活動芸術スポーツなど文化活動、歴史問題・地理問題、最新テクノロジーミステリー自然災害、果ては超常現象なども題材となっている。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 登場人物

主人公

詳細は「ゴルゴ13 (架空の人物)」を参照

その他

詳細は「ゴルゴ13の登場人物」を参照

[編集] 劇画

[編集] 連載誌

1968年(昭和43年)11月(1969年1月号)から小学館ビッグコミック」誌で連載が開始され、2009年現在も連載中である(本誌のほか、増刊号にも掲載される)。単行本、文庫本はリイド社から発行されている。

ビッグコミック2-3回でひとつの話が完結することが多く、それぞれの回は前編、中編、後編と表記される。単行本では、ひとつの話となるように再構成されている。

リイド社より発行の単行本は151巻、文庫本は122巻(2009年1月現在)になっている。収録内容も2008年10月現在リイド社のウェブサイトで説明されている。リイド社版とは別に、小学館からは『別冊ビッグコミック ゴルゴ13シリーズ』というB6判ペーパーバックの総集編が売り切りで発売されており、163冊(2009年4月現在)を数える。

2008年(平成20年)4月より、Yahoo!コミックにおいて「The Archive Selection of ゴルゴ13」と題して傑作選がウェブコミックで配信されている。

[編集] 受賞

[編集] 歴史

大人向けの劇画作品を発表する場を求めていたさいとう・たかをは、ビッグコミックの創刊に『捜し屋はげ鷹登場』で参加。これに続けて、同年、ビッグコミック誌上に発表した作品が『ゴルゴ13』だった。

ビッグコミックでの連載開始当初、さいとうは『ゴルゴ13』を10話で終了させる予定だったという。殺し屋を主人公にしても、その殺しの手段を使い切ればネタ切れになってしまうだろうと考えていたらしい。実際に最終話のコマ割りは最後のシーンまで頭の中ででき上がっているという。なお、最終回の原稿を金庫の中にしまってあるという噂もあるが、これは伝説であり、『ゴルゴ学』によれば実際にはまだ執筆はされていないという。 「最終話は20代の頃に考えたため、当時考えたコマ割りまで全て鮮明に覚えている。最終話の内容は自分以外にキャップ(古くからのアシスタント)2人にしか教えていない」「最終回は使えない。この作品は僕の手から離れてみんなのものになっているので、勝手に終わらせられない。僕が死んだ後でも終わらなかったりして」とNHKラジオ「わが人生に乾杯」で語っている。

やがて、上に述べられたような、それまでの漫画・劇画の主人公としてはあまりに異質なキャラクターが登場する物語が評判を呼ぶ。特に「依頼者との約束は必ず守る」という信条と、そのための超一流の技量とを身に備えた男の中の男(として確立していった)ゴルゴ13の人気は高い。世界情勢や時事問題を巧みに取り込むことによって、冷戦終結で彼が活躍の場を失うのではないかといわれた危惧をも乗り越え、同誌上において40年超の間ただの一度も連載を休まないという快挙を成し遂げている上、増刊号にも掲載されている。

現在でも連載の始まった1970年代劇画のスタイルを踏襲しており、1ページ目に「超A級狙撃手(スナイパー)のスーパー・アクション!」のキャッチフレーズ(連載初期は“一匹狼の殺し屋を非情なタッチで描く快作!!”)、サブタイトルのタイポグラフィ、或いはあくまで数話読み切りのマンガでその集合体として「ゴルゴ13シリーズ」と呼んでいる事など、連載当初からの体裁を固守している。

[編集] ゴルゴ13のモデル

作者のさいとう・たかをによれば、連載当初のゴルゴ13の容姿のモデルは映画版にも主演した高倉健とされている。もっとも、現代のゴルゴはマシーン化の一途をたどっており、「高倉がモデル」という説明は過去のものとなっている。連載開始当初はゴルゴ自身の台詞を多く記載していたが、さいとう曰く「主人公があれこれ喋ると面白みに欠けるように感じてきた。しかし、ストーリーにまつわる説明の台詞を欠かす訳にはいかないので、いろいろと考えた結果、依頼人などゴルゴ以外の登場人物に喋らせればいいと思いついた」(NHK-BS「マンガノゲンバ」出演時のインタビューより要約)というアイデアにより、ゴルゴの台詞は減っていき、現在のような寡黙なキャラクターになった。 「東郷」という名前は、NHKラジオ「わが人生に乾杯」での発言によれば、中学時代の恩師である東郷先生から。東郷平八郎とは関係ない。作中においては、ゴルゴ13が「東郷平八郎の孫または曾孫」という設定のルーツ物語もあるが、例によって謎のままストーリーが終了している。

[編集] 欠番

  • 単行本未収録となっているエピソードが存在する。
    • 237話「幻(ダミー)の栽培」
    • 245話「スワップ 捕虜交換」
    • 266話「バチカン・セット」
    • 増刊「告発の鉄十字」
  • 原因としては、大使館からの抗議や国際情勢の考慮などが考えられる。
  • 237話「幻(ダミー)の栽培」は、イランの最高指導者だったホメイニ師に関する記載にイラン大使館が猛抗議したため単行本に収録されていないことが、作者本人によって明らかにされている(『文藝春秋』2008年4月号)。
  • ただし245話「スワップ 捕虜交換」は、ビッグコミック増刊号2007年9月、11月発売分に、固有名詞の変更などの上で再掲載された。

[編集] 他の作品への影響

ゴルゴ13は日本において広く知られた漫画劇画)キャラクターの一人であり、狙撃手の代名詞と言っても過言ではない。その特徴的な風貌もあって、数多くの漫画の中で彼のパロディキャラが登場している。芸人ゴルゴ松本を例に挙げるまでもなく、お笑い番組でもしばしばパロディ化される。またCMにも多数出演し、ゴルゴの強さの裏には数々な商品が関係していることが明らかになっている(例:「白い肉体」)。

[編集] 愛読者

  • テレビ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」(フジテレビ系)の中の「トリビアの種」コーナーにて実施された全国統計調査によると、「理容店によく置かれている漫画」の第1位である。ちなみに、さいとうたかを本人、父親は理髪店で働いた経験がある。詳細はさいとうたかおを参照のこと。
  • 病院の当直室には、かなりの確率でゴルゴ13の単行本が置いてある。理由は明らかでないが、ネーベン(研修医。ここではアルバイトのこと。独語)に明け暮れる青年医師の間では有名な事実である。
  • 政治家で大の漫画好きと言われる麻生太郎は本書を絶賛しており、福岡県の自宅に単行本を全巻そろえていると同時に、自分の執務室にゴルゴ13のポスターを貼っている。また、外務大臣を務めたこともある自身の経験からか、文庫版100巻のオビに「これほど国際情勢に通じた作品があるだろうか。俺は知らない」とのコメントをよせたことがある。ちなみに、麻生自身も射撃選手としてモントリオールオリンピックに出場している。
  • テレビ番組「雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!」では、「ゴルゴ13芸人」という企画が放送され、企画をプレゼンしたヒデ、その実現をプロデューサーに勧めた東野幸治のほか、ケンドーコバヤシ山根良顕チャド・マレーンが、ゴルゴ13に関するエピソードやシーンについて司会の雨上がり決死隊と共にトークを行った。

[編集] 「M16」について

SPR Mk12 Mod 0 / M16をベースとする米軍の特殊目的ライフル(=狙撃銃


作中でゴルゴ13は状況によって様々な銃を使い分けているが、そのなかでも頻繁に使うM16(≒AR-15)は、本来軍用小口径アサルトライフルであり狙撃銃ではない。しかしゴルゴ13が使用しているM16は改良が施されており、あえてM16を狙撃銃として用いるその理由について『デッド・アングル』で解説がなされる事となった。その後、『激突! AK-100 vs. M-16』で、ゴルゴはAK-47の開発者であるカラシニコフ(劇中名カラジニフ)に自分は一人の軍隊であるとの発言をし、ゴルゴの体格に最も合い、狙撃銃、アサルトライフルとしての性能を高いレベルで両立できる銃としてM-16が最適であるためにゴルゴがM-16を使用しているとカラジニフは解釈した。この際、ゴルゴはAK-100が50年先も名銃として残るだろうがM-16にはそれまでの寿命はないとも彼に話している。また、ゴルゴはM16の開発者でもあるストーナー(劇中名ストーラ)に生前、M16の欠点や改良点をアドバイスしたらしく、それを元にM16A2を開発したという設定になっている。

なお、さいとうたかを自身が国内外の様々なライフルからM16の多様性を評価しゴルゴ13の愛銃として採用したと「コンバットマガジン」誌の2009年4月号で語っている。

現実のM-16について
本来のM16は、軍用アサルトライフルである。狙撃銃としての精度は、大口径の銃・ボルトアクションライフルのほうが優れている。また「死者を出すよりも負傷者を増やすほうが、敵方へのダメージが大きい」という合理的理由により、殺傷能力は小さい反面、携行弾数が多くなっている。
ただしM16はアサルトライフルとしては高精度である。弾薬の特性上遠距離射撃には問題点が残るものの、300~400m程度の近距離狙撃には現在でもよく用いられる。そのため特殊目的ライフル(Special Purpose Rifle)として、狙撃用に改良した狙撃銃M16も存在する。
作中でのM16の描写
狙撃銃としてはM16が決して最適ではない事はゴルゴ13も承知の上である。しかしゴルゴ13はフリーランスの狙撃手であり、単純に狙撃をこなせば良いという訳ではなく、任務中に敵との銃撃戦に入る事も頻繁にある。よって1丁の銃で狙撃と銃撃戦の両局面に対応できるM16は最適の選択になる。

詳しくは狙撃銃としてのアサルトライフルを参照。

ちなみに作中でゴルゴ13は、超長距離からの精密な狙撃が必要な状況では、M16ではなくボルトアクションライフルを実際に使用している。

[編集] 「狙撃」について

本作品においてゴルゴ13は、依頼者から特に注文の無い限り、標的の頭部を狙う場合が多い。実在する世界最高の狙撃手であるシモ・ヘイヘは頭部を狙撃しているという事実があるように、ゴルゴ13の狙撃技術の高さを裏打ちしている。

[編集] 世界情勢について

  • この作品には、現実に起きた事件に交えて実在の国名・組織・企業・団体そして個人の名前がしばしば登場する。作中のリード文に『A国のBという組織の存在により、C国との関係が芳しくない』といった主旨の内容が書かれる影響もあると推察されるが、この作品で世界情勢を覚えることができるという話もあったり、この作品をモチーフに世界情勢を語る書籍も発行されたりしているが、物語自体はあくまでフィクションである

[編集] その他

  • 『蟷螂の斧 (汚れた金)』論争 - 『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』をデュークが登場せずともトリックが成立し得るストーリーと、呉智英が『週刊宝石』に連載していた評論で指摘。すると、ゴルゴ愛好者から抗議が呉に殺到、呉がこれに再反論したというもの。自著『バカにつける薬』(ISBN 978-4575710755 )に『鹿を撃つ』として (呉側からの) 一部始終が所収されている。また、この騒動については、後掲の『THE ゴルゴ学』内の竹熊健太郎のエッセイも詳しい。
  • 作中でゴルゴ13がリボルバーサプレッサーをつける描写が見られるが、実際にはナガンM1895のような特殊な構造でなければ、シリンダーの隙間から音が漏れるために消音効果は望めない。

[編集] スタッフ

[編集] さいとう・プロダクション

現在の制作スタッフ

  • 石川フミヤス - 彼のグループがメインで担当。
  • いとう・たかし
  • 千葉利助 - 石川フミヤスが体調を崩したとき、作品の構成をさいとう・たかをと担当している。
  • 上柚宇大 - 武本サブローが体調を崩したとき、作品の構成をさいとう・たかをと担当している。
  • 正村弟
  • 赤司教
  • 杉本洋平 - 石川が体調を崩したとき辺りから、さいとうプロのスタッフになる。

過去の作画制作スタッフ

写真提供

[編集] 脚本スタッフ

リイド社SPコミックスコンパクト122巻までに収録された、第1話から第412話及び増刊1話から増刊70話までのうち、作品数が多い順に13番目までの脚本家、及び作品数では14番目以下だが特に触れておくべき原作者のリストを以下にしるした。執筆本数の多い順に列記した。かっこ内数字はその本数。ただし、SPコンパクト版に未収録の作品(=増刊20話「疫病神の道標」)、及び、脚本家の名が脱落している1作品(=コンパクト23巻の第94話「破局点」)はカウントしていない。


  • 沖吾郎(5)=さいとう・たかを当人 「増刊7話 蝶を撃つ!!」「81話 海へ向かうエバ」「93話 夜は消えず」「203話 女カメラマン・キム」「249話 ルート95」 
  • 須摩鉄矢 別名 須磨鉄矢(5)=松本正彦の別名義 「156話 ニューヨークの謎」「175話 獅子の椅子」「185話 予期せぬ人々」「189話 リトル・ハバナ」「214話 スパニッシュ・ハーレム」
  • 本田一景(4)=堀井雄二 「217話 サギ師ラッキー」「220話 アイリッシュ・パディーズ」「224話 イリーガルの妻」「233話 弾道」
  • 林律雄(1)「増刊11話 刑事よさらば」

[編集] 実写

  • 映画『ゴルゴ13』(1973年東映東京、監督:佐藤純弥、脚本:さいとう・たかを、K・元美津、主演:高倉健
    映画化の話が持ち上がった時、さいとうは乗り気ではなかったらしく、無茶な条件を出せば話が消えるだろうと思い、「オール海外ロケ」「主演は高倉健」と条件を出したところ、東映側がまるまる受け入れ、映画化が実現してしまった。登場するのは高倉健以外すべて外国人俳優で、ロケ地はパーレビ体制時代のイラン。イラン政府が「製作協力」に名を連ねている。日本製作のロードショー映画でオール吹き替えという珍しい作品。山田康雄森山周一郎肝付兼太北浜晴子などが声を当てている。お色気要素は場所柄もあってほとんどない。当初は脚本もさいとう本人が担当し、綿密に演出の指定などもして書き上げたが、結局映画スタッフたちによって変更され脚本と全く違うものができてしまったことに不満を感じたという。
  • 映画『ゴルゴ13 九竜の首』(1977年、東映京都、監督:野田幸男、主演:千葉真一
    第2弾。「九竜の餓狼」がベースとなっている設定を大幅に脚色。原作よりもアクション映画としての要素が強い。タイトルからもわかるように香港が舞台。主演以外の日本人俳優は、志穂美悦子ジェリー伊藤新藤恵美鶴田浩二(カメオ出演)など。九龍城砦にカメラを持ち込んだのは史上初、と謳っている。原作者としてはデューク東郷のイメージは高倉健の方が好ましかったらしく、「千葉さんは作り込み過ぎ」と語っている。
  • なお、原作者自らが「(平成20年現在)実写版ゴルゴ13を撮るならば、ハンマー投げ選手の室伏広治しかいない」と話したという。

[編集] 劇場版アニメ

ストーリーは、「帝王の罠」をベースに、「ヒドラ」「チェック・メイト」など数本の作品のシークエンスをアレンジしたパートを加え、さらに独自のストーリーとキャラクターを使って構成されている。ゴルゴ13云々というよりも、「世界で初めて劇中にコンピュータグラフィックスを使ったアニメ作品」として有名。ゴルゴの声は瑳川哲朗が担当している。ゴルゴが紙巻タバコを吸っていたり、待ち合わせでクラクションを鳴らされるまで相手に気づかない、おなじみの台詞を言わないなどが原作と違っている。監督の出崎は、トークイベントにおいて「ゴルゴみたいな人間は、いるわけがない。結局、感情移入ができなかった。だから長坂さんの脚本にあった『あんたは最高の人間だった』という最後のレオナルド・ドーソンのセリフをコンテ段階で変えた」と語った。
最後の"謎解き"におけるクライアントのセリフは、円谷幸吉の遺書を彷彿させるものである。
性表現や残酷な描写がある。
ゴルゴ以外のキャストは武藤礼子(ローラ)、藤田淑子(シンディー)、富山敬(ロバート・ドーソン)、納谷悟朗(レオナルド・ドーソン)、小林清志(T・ジェファーソン)、千葉耕市(時計屋)、村越伊知郎(CIA副長官)、兼本新吾(FBI本部長)、小宮和枝(リタ)、青野武(パブロ)、富田耕生(ボブ・ブレイガン)など。
音響はモノラルで製作・公開されたが、「日本初のドルビー・ステレオ映画」と誤解されることがある。これは、同監督の「スペースアドベンチャー・コブラ」(1982年)と混同されているようである。
後のOVA版制作時のインタビューによると、実写映画版のできには不満のあったさいとうも、このアニメ版は、上記のように「お約束」を守っていないことを承知しながらも気に入った模様で、OVA版も同じ出崎が監督することを喜んでいた。なお、さいとう曰く「アニメにはあまり興味がない」とのことだが、『スペースコブラ』は例外的にお気に入りだったようで、これも出崎が監督だったと後で知って驚き、納得したとのこと。またこのアニメ版の初号試写を観た段階で、出崎と長年コンビを組み、この作品でも作画監督を務めた杉野昭夫について、自分の絵に左右されずに独自のキャラクターを作り上げている点、およびその絵の巧さを、きわめて高く評価していた。
WOWOWでは年齢視聴制限付(R-15指定相当)で幾度か放送されたこともある。

[編集] OVA

  • 『ゴルゴ13~QUEEN BEE~』1998年、監督・出崎統  脚本・田子明弘
アニメ化第2弾。玄田哲章がゴルゴ13を演じている。劇場版と同様に、ゴルゴ13への依頼方法や彼が任務遂行時に標的に対し私情を挟む描写が原作と違う。
この作品のゴルゴ13は、連載初期の"人間味"があるころの彼を髣髴とさせる。
劇場版と同様、性表現(ソニアが全裸になる等)や残酷な描写(目が潰れる等)がある。
ソニアの描写はブラック・ジャックのカルテ3に登場するマリア・カルネラから引き継がれたものである。
ゴルゴ以外のキャストは中尾隆聖(トーマス・ウォルサム)、勝生真沙子(ソニア)、有本欽隆(ロバート・ハーディ)、内田直哉(ベニング)、大塚明夫(情報屋)、上田敏也(ロッチーニ)、富田耕生(ゴードン)、荒川太郎(アントニオ)、菊地祥子(アンリ)、中村大樹(バーナード)、麦人(ゴメス将軍)、梅津秀行(バーテン)など。

[編集] テレビアニメ

ゴルゴ13(テレビアニメ版)
ジャンル ハードボイルド/アクション
アニメ
原作 さいとう・たかを
さいとう・プロ
チーフディレクター 大賀俊二
キャラクターデザイン 竹内一義
アニメーション制作 アンサー・スタジオ
製作 テレビ東京
創通エンタテインメント
放送局 ネット局・放送時間参照
放送期間 2008年4月11日 - 2009年3月27日
話数 全50話
その他 ハイビジョン制作
シナリオコーディネーター:飯岡順一
制作:創通エンタテインメント
テンプレート使用方法 ノート

連載40周年作品。初のテレビアニメ化である。テレビ東京系列6局及びBSジャパン・一部の独立UHF局及び地方局にて2008年4月11日(テレビ東京の場合)より全国放送を開始し[1]、翌2009年3月27日で放送を終了した(基本情報は、テンプレートおよび放送局の項を参照のこと)。原作を活かした次のような特色を持つ。

  • 深夜アニメでは珍しく、1話完結型のオムニバス形式を採用しているため、初めて見る人にも見やすい。数回分見逃した視聴者も容易に視聴復帰しやすい。
  • 物語は政治色を全面に押し出さないエピソードが選ばれてアニメ化されている模様。
  • 本作が大人を対象とした作品だと一般的に認知されている為か、いわゆる“ テレ東規制 ”が性的描写の面では多少緩和されているようである[2]。その一方で、喫煙描写に関しては規制が厳しく、ゴルゴがタバコを吸わないほか、タバコが絡むシーンが変更されている。
  • 原作同様「ゴルゴがしゃべらない「穴」を、他の登場人物が埋める」手法が用いられ、声優陣は実力派のベテラン勢がそろえられ、深夜枠、それも一話限りのゲストキャラと思えないほど豪華なものとなった。
  • ゴルゴ13の特質を表わす台詞などのうち「用件を聞こう」「奴の後ろに立つな。命が惜しければ」が選ばれ、キャッチフレーズ的に使われている。
  • 深夜アニメでの4クールは『史上最強の弟子ケンイチ』以来である。

その他の特色は次のとおり。

  • アイキャッチの絵は毎回違うものとなっている。
  • 放送開始当初、アバンタイトル開始時にタイトルロゴは表示されていなかったが、第4話以降は表示されるようになっている。[3]
  • 現代(2008年度現在)を舞台としているため、原作掲載時と比べ、時代にそぐわないものはカットされたり、現代に合うように変更されていたりしている[4]
  • 番組終了時に『この物語は、すべてフィクションです。』というテロップが表示されている。

2009年4月5日から『ゴルゴ13ベストセレクション』がテレビ東京(TXN)系列で放送されている。地上デジタル放送において新たに字幕放送が実施された。放送時間は毎週日曜22:54 - 23:24。深夜アニメの再放送をプライムタイム枠で同時ネットで放送されるのは極めて異例である。

[編集] スタッフ

  • 原作:さいとう・たかを、さいとう・プロ
  • 企画:加藤俊三(創通エンタテインメント)、沢辺伸政(小学館)
  • スーパーバイザー:齋藤人志、倉品雅一郎(ビッグコミック編集長)、大村信
  • 原案協力:西村直純
  • シナリオコーディネーター:飯岡順一
  • キャラクターデザイン:竹内一義
  • 美術監督:水谷利春
  • 撮影監督:高橋健太郎
  • デジタルプロダクションディレクター:羽山泰功
  • CGIディレクター:畑中裕之
  • カラーデザイン:甲斐けいこ、篠原愛子(スタジオイースター
  • 音響監督:小山悟
  • 音楽監督:鈴木清司
  • 編集:瀬山武司
  • 音響効果:横山正和
  • 銃器監修:納富貴久男(BIG SHOT)、近藤力
  • アソシエイトプロデューサー:大槻育宏、岡本順哉(小学館)→三野裕久、大河原健、岡本順哉
  • アニメーションプロデューサー:福丸教幸
  • プロデューサー:松山進→青木俊志(テレビ東京)
  • チーフディレクター:大賀俊二
  • アニメーション制作:The Answer Studio
  • 製作:TV TOKYO創通エンタテインメント

[編集] 主題歌

[編集] キャスト

デイブは出ない回も多いので、本当の意味での主要キャラクターはゴルゴのみ。

※上記主要キャラクター以外については、ゴルゴ13の登場人物に一部記載あり。

[編集] 各話リスト

※各エピソードの原作については、テレビ東京・ゴルゴ13作品ページの“これまでのお話”にリィド社SPコミックスの収録巻が記載されているので、そちらなどを参照の事。

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
Target.1 AT PIN-HOLE! 柏原寛司 大原実 大賀俊二 鈴木信一
Target.2 ROOM・No.909 扇澤延男 亀井隆 高田昌宏 倉川英揚
渡辺裕二
Target.3 傑作・アサルトライフル 柏原寛司 福富博 大賀俊二 渋谷一彦
Target.4 プリティウーマン[5] 柏原寛司
津村美智子
奈須川充
Target.5 スーパー・スターの共演 柏原寛司
梶原阿貴
西澤晋 町谷俊輔 楊柄吉
Target.6 神に贈られし物 大川俊道 前園文夫 大賀俊二 鈴木信一
Target.7 G線上の狙撃 亀井隆 羽毛田朋樹 倉川英揚
渡辺裕二
Target.8 動作(アクション)・24分の4 大原実 三浦陽 渋谷一彦
Target.9 檻の中の眠り 柏原寛司 奈須川充 麦野アイス 興村忠美
Target.10 帰って来た標的(ターゲット) 小澤俊介 西澤晋 町谷俊輔 西澤晋
楊柄吉
Target.11 デッド・アングル 前園文夫 高田昌宏 鈴木信一
Target.12 TOUCH DOWN 岡芳郎[6] 川越淳 渡辺裕二
Target.13 クロスアングル 扇澤延男 前園文夫 加藤顕 原敦彦
倉川英揚
Target.14 落日の死影 岡芳郎 大原実 三浦陽 渋谷一彦
Target.15 海へ向かうエバ 大川俊道 奈須川充 高山秀樹 柳瀬穣二
Target.16 死臭の聖者 小澤俊介 亀井隆 町谷俊輔 西澤晋
Target.17 残光 扇澤延男 福富博 鈴木信一
Target.18 スタインベック三世 津村美智子 前園文夫 高田昌宏 倉川英揚
原敦彦
Target.19 硝子の要塞 今石千秋 大原実 三浦陽 澁谷一彦
Target.20 メランコリー・夏(サマー) 扇澤延男 福富博 町谷俊輔 竹中重治
Target.21 ガリンペイロ 小澤俊介 西澤晋 鈴木健一 西澤晋
Target.22 インディアン・サマー 大川俊道 亀井隆 鈴木信一 鈴木信一
松田芳明
Target.23 ジェット・ストリーム 柏原寛司 杉山正樹 高田昌宏 倉川英揚
原敦彦
Target.24 サンタ・アナ 梶原阿貴 大原実 加藤顕 本沢拓海
Target.25 フロリダ・チェイス 岡芳郎 大久保富彦 楠本三郎 川口弘明
Target.26 冷血キャサリン 西澤晋 鈴木健一 西澤晋
Target.27 フィアレス 安部陽子 亀井隆 鈴木信一
Target.28 白夜は愛のうめき 本川耕平 杉山正樹 倉川英揚 松田芳明
倉川英揚
Target.29 配役〈キャスティング〉 今石千秋 飯島正勝 石踊宏 澁谷一彦
Target.30 ラブはナイフ 江連祐一 大久保富彦 橋本三郎 細川修平
Target.31 ANGRY WAVES 野坂直代 西澤晋 殿勝秀樹 村松尚雄
Target.32 殺意の交差 村川康敏 杉山正樹 鈴木信一
Target.33 誇り高き葡萄酒(ワイン) 輿水泰弘 亀井隆 倉川英揚 松田芳明
倉川英揚
Target.34 殺人劇の夜 藤岡一紀 福冨博 石踊宏 大沢翔真
Target.35 血統の掟 國岡直人 橋本三郎 柳孝相
細川修平
Target.36 死に絶えた盛装 植村沙羅 西澤晋 殿勝秀樹 西澤晋
Target.37 クリスマス・24アワーズ 輿水泰弘 飯島正勝 鈴木信一
Target.38 少女サラ 海東清作 石踊宏 倉川英揚 松田芳明
倉川英揚
Target.39 アッシュ最良の日 梶原阿貴 大原実 石踊宏 澁谷一彦
Target.40 鬼畜の宴 金子遊 橋本三郎 細川修平
川口弘明
Target.41 ペチコートレーンの夜霧 津村美智子 西澤晋
Target.42 大きな口の湖上 藤岡一紀 杉山正樹 鈴木信一
Target.43 空白の依頼 植村沙羅 亀井隆 大賀俊二 松田芳明
Target.44 ロックフォードの野望 竹田佑輔 石踊宏 本沢拓海
Target.45 36000秒分の1秒 海東清作 荻原露光 菅原浩喜
Target.46 世紀末ハリウッド 桃井史郎 杉山正樹 西澤晋
Target.47 夜は消えず 町谷俊輔 前園文夫 鈴木信一
Target.48 黒い瞳 EBONY EYES 扇澤延男 石踊宏 渋谷一彦
Target.49 装甲兵SDR2 大川俊道 竹内一義
Target.50 天使と悪魔の“腕” 柏原寛司 大原実 大賀俊二 本沢拓海

[編集] ネット局・放送時間

放送対象地域 放送局 系列 放送期間 放送日時 備考
関東広域圏 テレビ東京 (TX) テレビ東京系列 2008年4月11日 - 2009年3月27日 金曜 25:23 - 25:53 制作局
北海道 テレビ北海道 (TVh) 2008年4月16日 - 2009年4月1日 水曜 26:50 - 27:20 5日遅れ
愛知県 テレビ愛知 (TVA) 2008年4月17日 - 2008年4月2日 木曜 26:58 - 27:28 6日遅れ
大阪府 テレビ大阪 (TVO) 2008年4月12日 - 2009年3月28日 土曜 25:30 - 26:00 1日遅れ
岡山県
香川県
テレビせとうち (TSC) 2008年4月15日 - 2009年3月31日 火曜 25:28 - 25:58 4日遅れ
福岡県 TVQ九州放送 (TVQ) 2008年4月14日 - 2009年3月30日 月曜 26:23 - 26:53 3日遅れ
和歌山県 テレビ和歌山 (WTV) 独立UHF局 2008年4月20日 - 日曜 22:54 - 23:24 初回は15分繰り下げ。
三重県 三重テレビ (MTV) 2008年4月21日 - 月曜 25:00 - 25:30 提供クレジット部分
差し替えあり。
奈良県 奈良テレビ (TVN) 2008年4月21日 - 2009年4月6日 月曜 25:30 - 26:00
福島県 テレビユー福島 (TUF) TBS系列 2008年10月2日 - 木曜 25:29 - 25:58 視聴者への注意テロップ
の表示は無し。
熊本県 テレビ熊本 (TKU) フジテレビ系列 2008年11月3日 - 2009年3月30日
2009年7月06日 -
月曜 25:55 - 26:25 20話で休止。
7月より21話から再開
日本全国 BSジャパン (BSJ) BSデジタル放送 2008年4月13日 - 2009年3月29日 日曜 24:30 - 25:00 視聴者への注意テロップ
表示あり
AT-X CS放送 2008年5月1日 - 木曜 10:00 - 10:30 リピート放送あり。
第4話より日中の放映
では視聴年齢制限が
かかっている。[1]
キッズステーション 2008年8月4日 - 月曜 24:00 - 24:30 リピート放送あり
第4話は放送上の都合
により未放送。

テレビ東京系列各局の放送時間は基本的に2007年9月をもって終了した土曜深夜小学館原作アニメ枠をある程度継承した形になっている(テレビ東京・テレビ愛知を除く)。

テレビ東京で金曜深夜枠に深夜アニメを放映するのは6年ぶりとなる。また、BSジャパンで深夜アニメが放映されるのは、先述した土曜深夜小学館原作アニメ枠の時差ネット枠終了以来半年ぶりである。また、テレビユー福島及び福島県で深夜アニメが放送されるのは「コードギアス 反逆のルルーシュ」(第1期)以来半年振りである。

バンダイビジュアルからTVシリーズのリリースが2009年6月26日から全4巻の予定で発売されているが、こちらはDVDのみで、放送当時のハイビジョン画質をより活かせられるブルーレイディスクでのリリースは現時点では未定である。

ゴルゴ13ベストセレクション
放送対象地域 放送局 系列 放送期間 放送日時 備考
関東広域圏 テレビ東京 (TX) テレビ東京系列 2009年4月5日 - 日曜 22:54 - 23:24 制作局字幕放送あり)
北海道 テレビ北海道 (TVh) 同時ネット(字幕放送あり)
愛知県 テレビ愛知 (TVA)
大阪府 テレビ大阪 (TVO)
岡山県
香川県
テレビせとうち (TSC)
福岡県 TVQ九州放送 (TVQ)
テレビ東京 金曜25:23枠
前番組 番組名 次番組
オシゴト交換
(25:30~)
(2007.10 - 2008.3)
ゴルゴ13
(2008.4 - 2009.3)
テレビ東京(TXN)系 日曜 22:54 - 23:24枠
みゅーじん
(2006.10 - 2009.3)
ゴルゴ13ベストセレクション
(2009.4 - )
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[編集] ストップモーション・バージョン

  • 1990年、リイド社より 全10巻のVHSビデオとして発売された。これはアニメではなく、原作に着色したもの(ただし、吹き出しや擬音などはカットされている)を画面に映し出し、そこに声優が声を充てる、というもの。
    要は紙芝居をテレビで観ている感覚である。ただし、衝撃のシーンで左右に揺らすなどの効果を与える程度で描かれている。絵が動かない以外は、セリフ・効果音もしっかり入った本格的なものだった。2000年10月~12月頃、讀賣テレビにて日曜日深夜に「観る漫画」というコンセプトでゴルゴ13が放映された。後にBS日テレファミリー劇場でも放送されたほか、レンタルビデオ店によっては現在でも取り扱っているところがある。
  • ビデオリスト
  1. ROOM No.909
  2. ナイト・メア
  3. アラスカ工作員
  4. 鎮魂歌に牙を
  5. ラ・カルナバル
  6. AT-PIN-HOLE!
  7. キャサワリー
  8. 九竜の餓狼
  9. 聖者からの依頼
  10. 動作・24分の4

[編集] デジタルコミック

  • デジタルコミック『ゴルゴ13 カーライルの野望』『ゴルゴ13 見えない軍隊』(1998年、ダイキ、プレイステーション
    「カーライルの野望」は原作「ロックフォードの野望」、「見えない軍隊」は同タイトルを着色、声を入れて、プレイステーション上で「読む」ゴルゴ13である。

[編集] ゲーム

[編集] パチンコ&パチスロ

  • パチンコ『CRゴルゴ13』(2003年平和
  • パチンコ『CRゴルゴ13 STRIKES AGAIN』(2006年、平和)
  • パチスロ『ゴルゴ13』(2001年、平和)
  • パチスロ『ゴルゴ13ザプロフェッショナル』(2006年、平和)

[編集] 競馬

  • アドマイヤゴルゴ--馬主:近藤利一、鹿毛・牡、冠名+ゴルゴ13より、生年月日20040216[2][3]
  • メイショウゴルゴ--馬主:松本好雄、栗毛・牡、冠名+ゴルゴ13より、生年月日20040414[4][5]

[編集] キャンペーン

  • 平成13年(2001年)に、『H.13ゴルゴイヤー』と題する大規模なキャンペーンが行われた。その年は『ゴルゴ13』の35周年、著者・さいとう・たかをの画業50周年の記念でもあった。

[編集] 紹介した記事

  • 朝日新聞社発行のAERA、1000号記念号の「現代の肖像」のコーナーで、ゴルゴ13が登場した。
  • 2004年頃、大日本印刷の会社紹介パンフレットにゴルゴ13が起用された。といってもゴルゴ本人の登場は表紙のみで、右ページに本編の台詞を改変した漫画、左ページに解説が入る構成となっている。


[編集] 参考文献

  • 「オフィシャル・ブック THEゴルゴ学」ビッグコミック特別編集プロジェクト(著)、小学館 ISBN 978-4-09-371351-1

[編集] 脚注

  1. ^ ビッグコミック2008年1月10日号(2007年12月25日発売)にて、2008年春テレビアニメ化を発表。
    各マスコミの先行報道を経て、同誌2008年3月10日号(2008年2月25日発売)にて放送情報を正式に発表した。
  2. ^ 女性の裸体やベッドシーンも割と普通に描写している。ただしこれが直接的原因かは不明ながらキッズステーションでの放送では一部エピソードが放送されていない。
  3. ^ 『ゴルゴ13ベストセレクション』では、第1話から表示されている。
  4. ^ オリンピックに関する話や、大統領らしき人物の描写等が該当する。
  5. ^ 原作では『レディ・ビッチ』
  6. ^ 放映時は「扇澤延男」とミスクレジット。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

小学館漫画賞青年一般部門
第20回 昭和49年度
(『漂流教室』ほか
楳図かずお
第21回 昭和50年度
『ゴルゴ13』
さいとう・たかを
第22回 昭和51年度
あぶさん
水島新司