超時空世紀オーガス

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超時空シリーズ > 超時空世紀オーガス
超時空世紀オーガス
ジャンル ロボットアニメ
アニメ
原作 スタジオぬえ
シリーズディレクター 石黒昇三家本泰美
※(チーフディレクター)
シリーズ構成 松崎健一
キャラクターデザイン 美樹本晴彦
メカニックデザイン 宮武一貴
音楽 羽田健太郎
アニメーション制作 東京ムービー新社
製作 毎日放送、東京ムービー新社
放送局 毎日放送
放送期間 1983年7月3日 - 1984年4月8日
話数 全35話
OVA:超時空世紀オーガス02
原作 高山文彦(ストーリー原案)
監督 高山文彦
キャラクターデザイン 川元利浩 (原案:美樹本晴彦
メカニックデザイン 阿部邦博
アニメーション制作 ヒーロー、J.C.STAFF
製作 バンダイビジュアルビックウエスト
毎日放送、小学館
発売日 第1巻 1993年12月5日
第2巻 1994年2月21日
第3巻 1994年6月23日
第4巻 1994年9月24日
第5巻・第6巻 1995年1月21日
話数 全6話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト アニメ
ポータル アニメ

超時空世紀オーガス』(ちょうじくうせいきオーガス)は、1983年7月3日から1984年4月8日まで、毎日放送を制作局として、TBS系で放映されたSFアニメロボットアニメ)である。放送時間は、毎週日曜14:00 ‐14:30(JST)。全35話

本項では全6話構成のOVA作品として1993年から販売された続編『超時空世紀オーガス02』(ちょうじくうせいきオーガスツー)についても記述する。

作品解説[編集]

超時空シリーズ
通番 題名 放映期間
第1作 超時空要塞マクロス 1982年10月
〜1983年6月
第2作 超時空世紀オーガス 1983年7月
〜1984年4月
第3作 超時空騎団サザンクロス 1984年4月
〜1984年9月

大ヒット作『超時空要塞マクロス』の後番組として製作された超時空シリーズ第二作。スタジオぬえアートランドに在籍の各スタッフが引き続き登板したが、マクロス製作の中心的人物であり、同作の劇場版の監督に就任した河森正治は本作には参加していない。制作はタツノコプロから東京ムービー新社に交代。

放送当時はマクロスの近未来に関連する作品ともいわれたが、マクロスの後継作(マクロスシリーズ)登場後、その解釈は希薄になっている。この事に関してはこれまで公には否定も肯定もされないままだった。なお、オーガスの世界では2050年代末より統合軍分裂戦争が勃発する設定となっている(ブロンコIIの項目も参照)。

その後、スタジオぬえが近年改訂した、マクロス歴史年表によれば、1995年、『未知の時空震によって、銀河系の時間軸が複数に分岐』とあり、本作品は『「ASS-1」こと「マクロス」が地球に落下して来なかった世界での、未来の出来事』と規定されることになった。このため、新中州重工他のマクロス世界の企業名や事象名が登場することについては、今後スタッフ公式にも一種の平行世界として説明されることとなる。

元々の企画がSFパロディーだったマクロスに比べ、スタジオぬえの本領である本格的なSFテイストの設定で、タイムトラベル平行世界軌道エレベータなどのSF要素が盛り込まれている。

異世界風のメカニックコンセプトを宮武一貴が創出し、同時期の『聖戦士ダンバイン』と並んで宮武デザインの代表作となった。メカデザインは当初石津泰志が単独で手がける予定だったが、その作業が大幅に遅れたため宮武がメインとなったという裏話がある。当時宮武は『ダンバイン』に加えて『マクロス』劇場版で初監督を務める河森正治のサポートという形でメカデザインも手がけていたが、家庭の事情で自宅を離れられない状況となっており『オーガス』の作業が回ってきた事で完全なオーバーワークになっていたという。結果的にスタジオぬえの会社的な事情も考慮して宮武は『ダンバイン』をごく初期で降り、『マクロス』の作業終了後は『オーガス』に全力投入する事となる。

宮武は本作のメカデザインにおいて、セオリーとは逆に「味方側メカを曲線的に、敵側メカを直線的に」デザインする試みを行っており、さらに番組後半には敵側にも主役メカと同クラスの変形機構や戦闘能力を持つメカ「ナイキック」を登場させている。しかしこうした試みは結果的に後述の玩具・プラモデルなどのスポンサー商品の売り上げ不振という結果を招き、さらには後述の通り、スポンサーの一社のタカトクトイスの倒産の一因ともなった。

マクロスの海外翻案版である『ROBOTECH』において、マクロスの後に『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』がリンクされているが、本作は含まれていない。これは、製作元の違いが主な理由である。

ストーリー[編集]

西暦2062年、地球は軌道エレベータの所有権を巡り、2つの陣営に分かれて争っていた。桂木桂(かつらぎ けい)の所属する自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)は最新のD兵器・時空震動弾を用いて軌道エレベータのエネルギープラント破壊作戦を敢行する。だが、相手陣営の抵抗が激しく撤退せざるを得ない状況になり、憤慨した桂は未調整の時空震動弾を作動させてしまう。その結果、暴走した時空震動弾により時空は混乱し、世界はあらゆる多元世界の混じったパッチワークのような世界、相剋界に包まれた「混乱時空」と化した。そして桂自身も時空転移に巻き込まれ、時空振動弾破裂の20年後、混乱時空世紀20年(西暦でいえば2082年)の世界に飛ばされてしまった。

桂はエマーンの隊商に拾われ行動を共にするが、混乱時空修復の鍵となる「特異点」とみなされ、各勢力の争奪戦にさらされる身となる。さらに、もう一人の特異点、オルソンはチラムのエースパイロットとして桂の前に立ちはだかる。過去と現在が複雑に絡み合う中、時空再生に向かって桂木桂はオーガスを駆る。

作品世界[編集]

混乱時空と相剋界[編集]

桂が作動させた時空振動弾の影響で時空境界が損傷し、地球上に平行世界が複数混在するようになってしまった混乱世界。かつて(桂の所属する)地球の主だった人類(チラム人)を始め、人間そっくりなエマーン人・バラゴン人・アトランタ人など様々な多次元世界の種族が存在し、それぞれの勢力圏を築いている。大陸の陥没で地形は大きく変動し、空は海抜150メートルに時空の歪みの層が出来てしまい、それ以上に上昇出来ない(突入すると猛烈な時空干渉作用が起きて、人体や機体に大ダメージを受ける)。劇中ではもっぱらこの層のことを「相剋界」と呼んでおり、相剋界より高い空に抜けるにはただ一つ、時空変換装置を伴い、軌道エレベータの内部を通るしかない。

相剋界がレンズ現象を起こしているせいで温室効果により気温が上昇し、近い将来生命が途絶える可能性が高いといわれ、時空正常化が急務となっている。相剋界より高い上空に浮かぶ「大特異点」に特異点(桂とオルソン)が接触すれば時空の混乱が解消できると推測されており、各勢力はそれぞれの思惑で特異点奪取を目指す。一方で、チラムは特異点を必要とせず、再度の機械的な時空振動で修復を図る「D計画」を考案していた。

以下に各国家の特徴を記す。メカニックの特徴については「登場メカニック」参照のこと。

エマーン
現在のタイ付近に本拠を構えると設定された国家。赤道近くに立地するため、混乱時空世紀の気候変動の影響をまともに食らっており、町全体が一年中空調のかかった巨大なドームに覆われ、ドームごとがパイプラインでつながっている。ムーを除けばこの話に出てくる国家の中で技術が一番発達しており、商品を他国家に交易することで莫大な利益を上げている。シャイアの「グローマ」はそのための交易船の一つだった。政治体制としてはラース、トーブなどいくつかの貴族的名家による合議制を取っている。
エマーン人は地球人(チラム人)によく似ているが、腰までの長さの触角(触手)が女性は2本、男性は1本、後頭部から生えている。この触角は、本人の意思で動かすこともできるが、大抵は感情に応じて勝手に動く。重量物を持ち上げたりするほどの力はなく、特に意味のない退化器官であり、チラムなどにスパイとして潜入している者は外科手術によって切除してしまっている。
エマーン人女性の妊娠可能な期間は17歳まで、それを越えると数回の高熱を発して生殖能力を失うとされる。それ以上の女性は(エマーン人男性の)恋愛対象にならない上、性的羞恥心が完全になくなってしまう。そのためシャイアが桂の前で平気で裸になっていたこともある。短い期間で大勢の子孫を残すため、子供はたいがい双子で誕生する。そして受精卵の着床がとても早く、桂と逢引したミムジィは一時間も満たずに受精、妊娠した。
女系社会であり、代々の当主は女性と定められている。これはエマーン人の出生率が男1対女2という「女余り状態」で女性の方が強いためである。しかし結婚となれば話は別で、妊娠期間の短さもあって数の少ない男性側の「売り手市場」である。シャイアは双子の妹・マニーシャに結婚相手を譲るために、交易船に乗ってエマーン本国を離れている。
チラム
D兵器が使用されるまでは、桂たちのいた「地球」だった文明圏。混乱時空になってからは「チラム」と呼ばれる(テラからの転訛とオルソンが明言している)。
現在のアメリカ合衆国付近に立地すると設定された国。かつては議会制を敷いていたようだが、混乱時空20年時においては議会は廃止されていたようで、完全軍事国家体制だった。これは後述する機械化国家「ムー」がチラムの隣国でその圧迫に苦しんでいたため、国家総動員態勢を敷かざるを得ない状況に追い込まれていたからである。国家トップは「総裁」と言われる。軍人は額に三角形の階級章をつける外見上の特徴がある。ドラマ中ではチラム軍の駐屯地はよく登場したものの、チラム本国の状況は作戦会議室とD兵器の他は、過去のシーンとムーの転移攻撃に晒される一回しか登場したことがない。エマーン、ムーのものが放送で流れたのとは対照的に、現在の一般の町や国民の詳細な状況は不明である。ムーの総攻撃により大破荒廃していたと推測される。ちなみに国家総動員態勢を敷いている割りには、登場した女性軍人はアテナ・ヘンダーソンの他は28話での人質交換時の人員や、ほとんど背景同然なアテナの同僚パイロットと言ったごく少数のみである。
続編「オーガス02」の舞台は、TVシリーズ最終話の時空再構成の際に軌道エレベータやデバイスと共に取り残されたパラレルワールドのひとつで、ムーに相当する場所の過去らしい。“大尉”によれば、このまま時が進めばデバイスのような機械を生み出す未来に到達するらしいが、時空再構成時の影響から時間を飛び越えて過去の時代に存在し「アーマー」として発掘されてしまっている。そのなかには時空再構成前に破棄された物の姿もあった。
ムー
「謎の古代王国」とされるムーがネーミングの由来である。太平洋中心に巨大な大陸があり、そこに立地していると設定されている。モーム、戦闘ロボット“大尉”らを「生産」した本国でもある。ムウと表記されることもある。
混乱時空になる以前は人手不足を高度な技術力を駆使して作ったロボットで補填していた高度な文明があったと推測されるが、その後、ロボットを生産していた中枢コンピューターが暴走し、ロボットにより人間は全員虐殺されて、現在は中枢コンピューターの作る戦闘ロボットだけが増産され周囲を攻撃しているという、完全な機械化軍事「国家」である。「国是」は「非論理的な存在である生命体を全て抹殺する」であり、ムー本国はロボットを生産するピラミッド状の中枢コンピューター兼工場以外はがれきの山と化しており、殺す人間のなくなった戦闘ロボットはわずかに残ったヒューマノイドタイプのロボットを手慰みに「殺して」いた。
混乱時空20年時にはチラムを全滅すべく総攻撃をかけていた。ロボットであるため温暖化は他の勢力ほど切迫した問題ではなく、むしろ人間を全滅させる手段として他の勢力の時空修復計画を妨害する。チラムが「D計画」など時空修復計画に一番熱心だったのは時空を修復することでムーを全滅させる作戦を練っていたからである。
時空転移現象を解析し、地上のあらゆる場所へ任意でムーの兵団を送り込むワープ転移装置を開発。各地に無差別攻撃を仕掛けていた。ただし、これは相剋界に包まれた地球でしか作動しない。
その他
アトランタ
中南米のメキシコあたり(あるいはカリブ海)にあると設定された地域。住んでいる人はアステカ文明に近い生活を送っている(エマーンから購入した文明の利器もあるにはある)。かつては大変高度な文明を築き上げていたらしい。語源は伝説の大陸アトランティスから。チラム軍に人質をとられ、事実上の支配下におかれていたが、桂の介入で解放される。1 - 5話に登場したのみで、その後の動向は不明。
ファンシィ
フランスあたりに設定された王国(後に共和国)。首都は「パラ」。「マリアン・トワネット」なるマリー・アントワネットがモデルとおぼしき女王がメアリ1世並の暴政を敷いていたが、桂をはじめとするグローマの介入で革命を成功させる。革命のリーダーの名前は「ジャンヌ・ダーク」でジャンヌ・ダルクがネーミング元と見られる。その後ジャンヌが首相となり、彼女主導の元で政治の建て直しが行われたと見られる。エマーンとはまた異なった女系社会であり、作中男は殆ど登場しなかった。一時エマーンとチラム双方から追われるグローマをかくまい、中立を保っていた。

時空震動弾[編集]

物語の始め、桂木桂とオルソンの居た世界で開発された自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)の兵器「ディメンショナル・ウェポン」。ABC兵器核兵器生物兵器化学兵器)に次ぎ、通称「D兵器」と呼ばれる。対象物を別の時空へと移動させる。

当初敵国との軌道エレベータの所有権を巡り、時空震動弾を用いて軌道エレベータのエネルギープラント破壊作戦を敢行するが、元々空想上の理論でしか確立されていなかった。実戦における初の起爆であるにもかかわらず、桂木桂の手で未調整のまま作動させてしまった結果、暴走した時空震動弾により周囲の並行世界が巻き込まれ、世界はあらゆる多元世界の混じったパッチワークのような世界、相剋界に包まれた混乱時空と化した。

発動時のあまりのエネルギーに、切り取られた一瞬の過去、暴走時に間近にいた桂とオルソンからもう一人の自分「発動前の人格=ドッペルゲンガー」を発現させてしまい、共に軌道エレベータの頂上の宇宙空間へ飛ばされて、本来「一人」であるはずの存在が「二人」になったために、時空が混乱した。最終回では大特異点=発動時の一瞬の過去の世界で、桂とオルソンの発動直後の人格が遭遇し「奴らを排除しなければ、どうしようもないのか」と覚悟を決めた桂達は、時空修復を果たすべく、もう一組の己自身へ銃を向ける。

『オーガス02』の世界では、桂とオルソンが時空修復を何とか成功させたものの、完全ではなかったので、生き残って同じ時代に飛ばされた大尉が長い時をかけて時空震動弾を建造、再稼動させた。

軌道エレベーター[編集]

桂とオルソンの居た世界で建造された宇宙空間へと繋がっている超巨大建造物で、エレベーターを使用する事で極めて低コストで宇宙空間へと行く事が出来る。全長約8万km、高度4万kmにはスペースアイランド、途中には中継ステーションが複数ある模様。外壁には自衛用として多数のビーム砲が装備され、ミサイルを迎撃していた。物語当初、敵国との軌道エレベータの所有権を巡り、桂とオルソンの所属する自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)が時空震動弾を用いて軌道エレベータのエネルギープラント破壊作戦を敢行するが、未調整のまま起動させてしまったために頂上の宇宙空間に『大特異点』を作ってしまった。

最終決戦時には度重なる時空転移と老朽化により中腹部分より崩壊する。最後、桂とオルソンが大特異点へ突入する際は時空変換装置に乗り込み、高度4万km以下に存在する中継ステーションから宇宙空間へ飛び出し、スペースアイランドが大特異点に衝突する直前に大特異点に突入し、時空創造を行うことが出来た。

『オーガス02』の世界では、ムーのロボットの残党の勢力地域「テリトリー」に点在しており、あまりの兵力に近づけないでいる。生き残って同じ時代に飛ばされた大尉が崩落した中腹部分の頂上にラボを建造、時空振動弾とオーガス02を200年かけて建造しており、オーガス02でしか侵入できない。

慣性制御システム[編集]

エマーン界が開発した技術。反重力システムを発展させた物で、物体の慣性を限りなく零に近づける(物理的に近似値であり「0」そのものにはならない)ことで、わずかな力(推力)を加えるだけで、移動機械は飛躍的な移動性を確保出来る。大気圏内では空気抵抗があるため理想値とはならないが、これにより慣性制御を最大値にした場合オーガスを2人で移動させることも可能だった(第5話)。また、上記技術の応用で機動時の重力加速度をかなりの程度まで軽減できる。

これらの技術は混乱世紀以降、チラムにも「商品」として提供され、イシュキックやイシュフォーンなどの第三世代ガウォーク以降の基本技術として組み込まれていく。また「ムウ」のシステムはエマーンの物と異なり、周囲の物理法則を書き換えて移動する推進技術で、従来のジェットエンジンなどの推力装置を必要としない。また加速度低減も上記慣性制御より積極的に物理法則に干渉出来るため、エマーンの技術に較べて1日の長がある。

登場人物[編集]

登場人物の名前の一部はジャバウォックの詩より採られたものである。(例:ミムジィ・ラース、モーム、ジャビー)

グローマ・ファクトリー[編集]

桂木 桂(かつらぎ けい)
声 - 速水奨
主人公の地球人。フリーダム・スペース・コープスの戦闘機パイロット(少尉)。敵に奪われるくらいならばと新開発された時空振動弾を用いたため、数多くの並行世界を巻き込んだ時空破壊を引き起こし、時空の歪みの元凶である「特異点」として各陣営から狙われることとなる。時空破壊の余波で20年後の世界に飛ばされ、たまたま通りかかったシャイア率いるエマーンの隊商に拾われて、オーガスのパイロットとなる。
スケベで女性関係に節操のないマイペースな自由人だが、パイロットとしての腕は天才的で、エマーンの技術を使ったモラーバやオーガスをいとも簡単に乗りこなした。中盤以降は自ら招いた時空混乱の責任を負い行動する。企画段階では桂木鎧(かつらぎがい)という名前だったが、ルックスとの乖離が大きかったため変更された。また当時のアニメ雑誌の新番組紹介記事では「桂木陽(かつらぎよう)」及び「スレイ・G・パラダイン」の名前が使われていたこともある。
ミムジィ・ラース
声 - 佐々木るん / 佐久間紅美(『スーパーロボット大戦Z』)
エマーン人の少女。17歳。ファクトリーの一員でスレイと婚約していたが、時空移動をしてきた桂と関わり強く惹かれていく。妊娠期限(後述)が迫っており、恋の板挟みに悩む。エマーン本国有数の名家、ラース家の次期後継者だった。ちなみにラース家はシャイアの実家、トーブ家と微妙な対立関係にあったという。
物語が進む内に桂と結ばれ、妊娠。最終回の描写から後に彼の子を産んだとされる。最終回の結末部では様々な可能性の人生を送る彼女の様子が描かれていた。
続編の『オーガス02』では彼女がひとり別の世界に飛ばされたような描写があるが、これはTVシリーズ最終回の時空再構成の後に無数の存在に分裂した彼女の内のひとりが「02」の世界の過去(=再構成から取り残された世界におけるチラムに相当する場所の過去)に飛ばされている様子を描いている。そこで生まれた桂との子が後の触手を持つ少女ナタルマの祖先となる。
シャイア・トーブ
声 - 滝沢久美子
エマーン人の女性。グローマ・ファクトリーのリーダー。トーブ・インダストリアル・ファミリーというグループに属し、グローマの面々はシャイア・サブ・ファクトリーとも呼ばれる工業集団だった。そのため戦闘能力は低く、ドリファンドやオーガロイドの修理・改造等に能力を発揮した。妊娠期限をすでに終えているため、桂と混浴しても意に介さないが、劇中後半にはチラムの総裁に恋愛感情を抱いてるかの如き描写もある。信頼されるリーダーではあるが些か優柔不断かつ思慮に欠ける所があり、ファクトリーの面々には「ミムジィがいないとちょっと頼りない」と言われる事もある。
スレイ
声 - 三橋洋一(現・ 橋本晃一
ミムジィの婚約者だったが、大人しい性格が災いして桂の介入を許してしまう。彼女を振り向かせようとファクトリーの貴重な男手として戦闘に参加。グローマをチラムの攻撃から救うため、カスピ・クレーターで囮となって死んだと思われていたが、ワルシャワの手前で帰還する。その時、ミムジィは生理現象の発熱で意識不明状態で、彼女の意識が戻る前に戦死する。グローマに戻るまではモラーバで戦闘をしていたが、最後はオーガスIIに乗る。なお、初期設定では「スレイ・G・パラダイン」というフルネームが設定されていたが、これは既に述べたように主人公「桂木桂」の初期設定名称のひとつでもある。
マーイ
声 - 花咲きよみ
ファクトリーの一員。おてんばで勝気なエマーン人の少女。リーアとは双子である。赤いモラーバに乗る。パイロットとしては素人同然だったが、リーア共々、チラムとの実戦を経る内に腕を上げ、エマーン本国に帰還する頃にはエース級と呼べるまでに成長していた。
リーア
声 - 坂本千夏
ファッションなのか、科学の発展したエマーン界で丸眼鏡をかけている少女。マーイとは双子。身近にミムジィという例を見ているために、姉妹共々「男を知らぬ嫁き遅れ」になる事に危機感を抱いている。黄色いモラーバに乗る。戦闘要員として注目されがちだが、姉妹のファクトリーでの主な仕事はあくまで売り娘である。
パプティ
声 - 高田由美
ファクトリーの一員。チラム軍との交戦で夫を亡くすが、気丈にヴィーとロームという双子の赤ん坊を育てる。常に両手に子供を抱いて行動している。グローマの砲撃手を務め、最終決戦では片手に赤子を抱き、足でゆりかごをあやしながらりロータリーキャノンを射撃していた。チラムとの交渉の際には、赤子共々、人質交換要員となった。
リーグ
声 - 大山高男
エマーン人の男性。ファクトリーの技術リーダーでオーガスの設計者。エマーン界屈指のエンジニア。終盤ではチラムの科学者と共に時空変換装置の開発に加わる。
ゴーヴ
声 - 北村弘一
エマーン人の男性。商魂たくましい老人。オーガス命名の際は「ギャモン」にすべきと主張。終盤にミムジィが妊娠した際も「名前は今度こそギャモン」とこだわりを見せる。親しみを込めて桂からは「じいさん」と呼ばれていた。
モーム
声 - 室井深雪(現・深雪さなえ
人工生命による戦闘国家「ムー」製の人造人間。アンテナなどのロボット的記号を一切持たない人間の少女そのもののデザインは、当時としては新鮮だった。人間の同年齢の少女と比較するとバストが大きめで、胸元にメンテナンスハッチがある。
アトランタ人の店で桂に「私を買ってください」と声をかけ、人身売買と間違えた桂木桂が店主に掴み掛かる一幕もあったが、結局、桂がミムジィにおねだりする形で購入され、ファクトリーの一員となる(ミムジィ曰く「腕に抜け癖がある」として値切られていた)。このために、購入者である桂を「ご主人様」や「桂(けい)様」と呼ぶ。
放送中はメインヒロインのミムジィよりも人気が高く、放送後初期に発売されたオリジナル編集版ビデオソフトは「モームの夢」というタイトルとなっていた。本来の用途は看護婦だが、掃除洗濯などの家事全般や機械修理、果てはデバイスによる戦闘すらこなす。まだ配線の接続が完了して無かった状態で初出撃したオーガスに取り付いて修理したり、機能停止していた大尉を再起動させたりした。かつてのムーでは同系機が大量生産されていたと考えられ、アニメのムックにはたくさんのモームが登場するイラストもあった。また、モームとほぼ同型の機体がムーで人間の代わりに狩られる描写もあった。
バッテリーが充電及び交換が出来ないタイプのため、寿命(稼働時間)が限られていた。軌道エレベータでの決戦の際、ムーのロボットから妊娠中のミムジィを守るために、破損したディモーラのビームガンへ自分の残り少ないバッテリーを接続して使用。最後は桂の腕の中で機能を停止した後、軌道エレベータ頂上の宇宙空間へ葬られた。ただし、本当にバッテリーが交換不能であったかどうかは不明(いわゆるロストテクノロジーで、「大尉」同様解析も不能だったため)。
ジャビー
声 - 銀河万丈
直立した巨大なオオトカゲのような姿だが、チラムやエマーンといったヒューマノイドとは別の進化を遂げた平行世界上の地球人(竜族)で、穏やかで冷静な性格。グローマに同行し生き別れになった恋人リップルを探していたが、ストーリー終盤に発見した故郷は温暖化の影響で滅びていた。超感覚を持ち、桂にアドバイスをする。オーガスの名付け親。何らかの特殊な器官が尾にあり、時空転移を予知したり、桂木桂が大特異点に到着したことを察知したりした。ファクトリーでは客寄せの見世物として、嫌々ながら喉に火炎放射器を仕込み、世にも珍しい「ドラゴン」として火を吐くのが仕事である。
大尉
声 - 屋良有作 / 堀之紀(『オーガス02』)
ムーの重ロボット兵。モームに拾われ修理を受けたあと行動を共にする。当初は役立たずかと思われていたが、大尉の階級にふさわしい戦闘力を持ち、普段は「わしの出る幕では無い」と戦闘ロボでありながら出撃を拒否することもあったが、モームにこわれてしぶしぶ出撃した際にはいともたやすく多数のチラムのデバイスを破壊している。一度ムーに帰還するが、現在のムーのあり方に疑問を持ち、「人間の足りないところをロボットが補うのだ」と結論する。終盤では軌道エレベータで桂とオルソンを上階へ向わせるために身を挺して入り口を守った。
再度の時空振動弾爆発後は封印された「残された世界」に軌道エレベータと共に飛ばされてしまう。TVシリーズ本編と続編「オーガス02」の世界を繋ぐ存在。
『02』では約200年の間に自らの身体を補修し、オーガス02を建造。自分と共に同じ世界に飛ばされた「分裂したミムジィのひとり」の子孫を捜し求める。

チラム[編集]

オルソン・D・ヴェルヌ
声 - 鈴置洋孝 / 堀内賢雄(『スーパーロボット大戦Z』『第2次スーパーロボット大戦Z』『Another Century's Episode:R』)
桂の士官学校からの親友で、フリーダム・スペース・コープスでもコンビを組んでいた。桂とともに時空混乱に巻き込まれ第二の特異点となったが、桂よりも5年早く15年後の世界に飛ばされた。相剋界となったこの世界に残った地球人勢力チラムの特務少将となる。桂が20年後へ時空転移してきたため、再会時は桂よりも5歳年上となっていた。D兵器開発の進展に伴い大尉に降格された後に軍を脱走。桂とともに大特異点を目指し、時空の混乱を収拾しようと試みた。桂と対照的に真面目な性格。自由奔放な桂のフォローも厭わない面倒見の良い人物。
アテナ・ヘンダーソン
声 - 勝生真沙子
チラム陣営の女性エースパイロット。階級は少尉。愛国心が強く、軍の特異点奪取作戦のため桂を追う。実は桂の娘で、1話での時空変動の前の母ティナとの「逢瀬」の時に出来た子と分かり苦悩する。時空転移のタイムラグのせいで母の臨終を看取ってやれなかった上、同年齢のミムジィと付き合い、その上子供を身篭らせた事で母の事を忘れたと思い桂を恨んでいたが、後に桂と和解してグローマに乗る。天才パイロットである桂という父の血筋とその親友で互角の腕を持つオルソンに鍛えられたためにパイロットの腕はエース級。操縦の癖も似通っているのか、桂はアテナとの戦闘時「鏡の中の俺と戦っているみたいだ」と漏らした。母ティナの面倒を見てくれたオルソンを「おじ様」と慕い、やがて愛情を意識するようになる。
ロベルト
声 - 石森達幸
アトランタのトランの町近くに駐屯していたチラム軍イシュキック部隊の隊長で、階級は大尉。後に特異点追撃部隊に抜擢され、オルソンを失脚させて大佐となる。野心的な人物で功績のためには味方すら犠牲にしようとする。特異点奪取のためグローマを執拗に追跡するが目的を果たせず、軍内部での立場が悪化したために無理な作戦を強行。グローマの砲撃からヘンリーを庇って戦死してしまう。
ヘンリー・スタイガー
声 - 林一夫
ロベルト隊の副官で階級は中尉。当初はロベルトを利用して出世を企む描写も見られたが、自分を庇ってロベルトが戦死した後は、復讐のために軍を隊ごと脱走。上層部の思惑を無視して特異点である桂とオルソンを殺害しようとする。オルソン曰く「桂に似た猪突猛進な男」であり、熱血漢的な描写がされていた。イシュキック(コマンダーバージョン)でアテナのナイキックと互角に渡り合う腕を持ち、その技量はチラム軍でも高い。
なお、企画段階ではジェームズ・シュタイガーなる桂のライバルキャラが存在したが、設定的なライバルポジションはアテナに、シュタイガー(スタイガー)の姓はヘンリーにそれぞれ分化統合された模様。姿はヘンリーとは異なり、長髪でかなり派手である。
ウェズリー
声 - 平林尚三
D計画関連の任務を司るチラムの将官。オルソンやロベルトの直属上司であった。禿頭の偉丈夫。高圧的かつ好戦的な性格であるが、チラムに対する忠節は高いので総裁からの信任は厚い。階級は中将。
ジェフリー・ホワイト
声 - 村松康雄
チラム総裁。国家の存続のためには手段を選ばないが私心はない。生存のために民主主義を抑圧していることに心を痛めていた。シャイアを利用するために紳士的な態度と思わせぶりな会話で接しており、彼女からは好意を寄せられていた。

エマーン[編集]

マニーシャ・トーブ
声 - 一条みゆ希(現・ 一城みゆ希
エマーン人の女性。トーブ家の当主で、シャイアの双子の妹。トーブ家警備部隊を率いて前線にも出る女傑である。過去に恋愛を巡ってシャイアとの確執があり、その事も根底にあってか当初は桂を奪取すべくグローマを追っていたが、後半はシャイアに協力し、国家レベルのリーダーとして援護にまわる。
カウンスル・ローイヤ
声 - 藤本譲
エマーン本国からミムジィの母が危篤なのを伝え、ミムジィを連れ戻しに来たラース家の顧問アドバイザー。ラース家にとって執事的な立場にいるらしく、ラース家の次期当主である「お嬢様」(ミムジィ)が、トーブ家主体のグローマに居る事を快く思ってはいない。

その他[編集]

ティナ・ヘンダーソン
声 - 吉田理保子
時空混乱前、桂が交際していた女性の一人。時空混乱後は娘アテナを育てていたが、桂と再会する前に亡くなった。なお、回想シーンを見る限り桂のことは決して悪く言っていなかったようである。
ナレーター
声 - 銀河万丈

登場メカニック[編集]

フリーダム・スペース・コープス[編集]

AV-11D ブロンコ II(「II」はローマ数字の2、ツーと発音)
西暦2062年当時の桂とオルソンの乗機。チラム側の技術的観点では「第二世代ガウォーク」に当たる。戦闘機形態からガウォーク状(ただし、「腕」は無いので、マクロス世界の分類区分では、正確には「ガウォーク・ファイター」となる)に変形する。足を畳んだ飛行形態に「ボタンノーズ」と呼ばれるオプションを装着する事で大気圏突入も可能。武装は機首にバルカン砲。主翼にミサイル3×4。塗装は白。桂はこれに乗り混乱時空世紀20年の世界に現れた。チラムのイシュキックとの空戦中、限界高度(相剋界)があるのを知らない桂は上昇し過ぎて相剋界へ突入、ダメージを受けて墜落した。代わりに乗ったモラーバで腕で樹を掴んで制動をかけ急角度のターンを行う等、使い勝手を気に入った桂が、腕付きにして欲しいと言ったため、修理の際にモラーバの腕を付けられオーガスとなる。
前述の通り「腕」はないが、機体に乗ったままで細かな作業を行うためのマニピュレーター: Manipulator)が胴体下部に内蔵されている。第1話では桂がこれを使って時空振動弾の外部に設けられた制御コンソールを不用意に弄(いじ)った末に“時空破壊”が起こった。
名称に「II」が付されるのは、前世紀に開発された、観測機・兼・COIN機であるOV-10 ブロンコ (North American Rockwell OV-10 Bronco) の用務を受け継いだもの。
生産メーカーは新中州重工と設定されている。新中州重工は前番組『超時空要塞マクロス』にもバルキリーVF-1Jの生産メーカーとして名前が登場するが、関連性については何もコメントされていない。

エマーン[編集]

エマーンのメカはすべて慣性を制御する機能を持っており、それにより滑空、飛行、高機動戦闘を行なう。共通する特徴として「腕」を持っている。多くの場合脚は無い。これらの腕メカはドリファンド(「ドリフト・ハンド」の略)と総称される。なお、ドリファンドは専用のヘッドセットを操縦者が装着する事により、ある程度の思考制御が可能となっている。

オーガス[編集]

半壊した桂のブロンコIIを修理する際に、モラーバの腕を付けた戦闘ドリファンド。あり合わせで作られたメカだが、人型メカの存在しない混乱時空においては多大な戦力となり、その戦闘能力を高く評価したエマーンにより、後にオーガスIIとして量産されることになった。

両腕前腕部にはモラーバから継承した連装のグレネードガンが装備されている。ミサイルガンはモラーバとは異なり、右腕に固定装備するタイプでオーガロイド時の射界が広い。ガウォーク形態では右足にセットされる。加えて左右主翼にブロンコIIから引き継いだ形で、ミサイルを計12発装備することが可能。

グローマ内での命名会議で「ギャモン」と最後まで競り合った後、ジャビーの世界の言葉で「戦いの神」を意味する「オーガス」と名付けられた。なお、この命名会議の中で、番組の企画初期タイトルである「ネビュラード」が桂の思いついた名称案として登場していた。桂木桂の機体のカラーリングは白地にワンポイントとして赤が入る。関節部は茶色。

変形機構[編集]

フライヤー・ガウォーク・タンク・オーガロイドの4形態に変形可能。

オーガス・フライヤー (ORGUSS FLIER)
飛行機形態。限界高度の制限のため飛行高度がとれず、また衝撃波で地表に被害を与えるため、音速航行が事実上できない。
オーガス・ガウォーク (ORGUSS GERWALK)
フライヤー形態から脚部を展開した形態。空中での機動性に優れる。オーガスの基本形態で格納状態ではガウォークのまま、グローマのカタパルトレールに吊り下げられていた。
オーガス・タンク (ORGUSS TANK)
腕部を展開し、両足を前に突き出した地上移動用形態。音速航行ができないフライヤーに代わりに地表付近を高速移動できる形態として、準備された。ただし、この形態は放送中ほとんど登場せず、オープニングにも出てこない(作中ではオリジナルとオルソンスペシャル、量産型がそれぞれ一度ずつ披露したのみである)。
オーガス・オーガロイド (ORGUSS ORGROID)
人型ロボット形態。末端肥大的なプロポーションであり、格闘戦向きとなっている。
バリエーション[編集]
オーガスII (一般兵士用)
エマーンがチラムとの決戦にあたって実戦配備した戦闘ドリファンド。オーガスの量産タイプで、原型機とは頭部デザインと脚部、および全体の配色が異なる。主に褐色系に塗装されている。
オーガス原型機に残っていた旧『ブロンコ II』の不要部分を排除することによる軽量化と共に、エンジン出力の向上を行い、原型機より総合性能自体は向上したが、その分一般的な練度の操縦士には扱い難くなってしまったため、エンジンに出力を減格する制限器(リミッター)がかけられている。
劇中では主にスレイが搭乗した。
オーガス II (オルソン・スペシャル/指揮官用)
第23話以降、チラムを離れたオルソンが乗ったオーガス。頭部や配色、脚部のデザインが桂のオリジナルオーガスと異なる。個人用カスタム機であり、一般兵士用オーガスIIともデザインが異なっている。塗装は青灰色。
パイロットの技量が考慮された結果、一般兵士用機に装備されていたエンジンの制限器(リミッター)が解除されているため、各オーガス系列(シリーズ)機体中、最も高性能である。オルソン専用機だが、桂も一度、搭乗して実戦に出ている(第26話)。

モラーバ[編集]

モラーバ・マーイ
エマーンの標準的なドリファンド。一人乗りで腹ばいになって搭乗する。「モラーバー」とも呼称される。
可変式の「腕」を有しており、作業および戦闘用に用いることができる。巡航時はおりたたむこともできる。ブーストジャックというブースターを装備可能。
名前が示す通り、ほぼマーイの専用機である(だが、エマーン本国でマーキング違いの同型機がグローマとすれ違う描写がある)。リーア機とは武装が異なり、背部に大型バルカン砲、腕に連装グレネードガンが装備されている。設定では軽武装型と記述されている。
モラーバ・リーア
同じく標準的なドリファンドで、こちらはリーアの専用機である。
マニピュレーターが多少貧弱で、背部にはオーガスの右手武装ともなった大型ミサイルガンを装備。機首に機関砲、両腕部に9連装ミサイルランチャーを持つ重武装型。マーイ機に比べると機動性はやや劣る。
武装と機体色以外はマーイ機とほぼ共通で、ブーストジャックも装備可能。

グローマ[編集]

シャイアらファクトリーの面々が生活する母艦。粘着式ゴキブリ捕獲器を思わせる形状をしており、外見はまさしく空飛ぶ「家」である。塗装は屋根が赤。本体が白。なお「グローマ」とは、交易船を指すエマーンの一般名詞で個艦名ではないが、演出上、別の交易船との直接交流がなかったため(すれ違う描写はある。マニーシャ艦等は交易船ではない)、作中ではシャイアファクトリー所属船が一貫してグローマと呼ばれる事となった。

前面にブリッジがある。正面から見ると船体は『凹』の字を逆さにした、丁度、ゴキブリ捕獲器の底部を取った形状をしており、中央部は天井にカタパルトレールを敷き、オーガスを吊した艦載機発進区画。両舷は商品倉庫やモラーバ格納庫、工房区画であり、屋根の部分は居住区である。屋上に飛び出した形でジャビーの住む「ペントハウス」がある。機関部は後部両舷に設置され、万が一の事故に備えて異物混入防止用のネットが張られている。

船体前部左右に三連装大型ロータリー・キャノン砲×4基(格納式。ダルの物と同型)。屋根の出窓に取り外し可能な連装機関砲多数を武装として持ってはいるが、本来は戦闘艦ではないため、その戦闘能力は低い。なお、9話以降、ファンシィ国革命時にマリアン・トワントから「破砕砲」(衝撃砲の一種)を協約違反の名目で回収、ペントハウス隣に主砲として設置され、しばしば切り札的に使用されている。

その他[編集]

ディー
エマーンの軽ドリファンド。並列複座(サイドバイサイド)の探索ジープ。腕上部にバルカンorミサイルポッドを装備。腕は折りたためず、旧式を思わせる。コクピット後部に機銃や、モラーバ用ミサイルガンを旋回式に搭載したモーム搭乗機の様なバリエーションも存在する。第一話での撃墜機にパプティの夫が乗っていたり、モームの愛機として度々登場する等、地味だが印象的な使われ方をしていた。塗装は黄色。
ダル
エマーンの重作業用ドリファンド。慣性制御で飛行もするが、車輪で地上走行も可能な武装トラック。本来は戦闘用ではないが三連装大型ロータリー・キャノン砲を装備し、3本腕に可変する。最終決戦時にはジャビーも搭乗した。機体色は青。
パッキー
買い物バイク感覚で跨る一人乗りデバイス。バイク同様パイロットは剥き出しで、姿勢制御は体重移動で行う。劇中では主にミムジィやモームが愛用。軌道エレベーター工作隊が使用した他、グローマが撃沈された際の脱出用にも使われた。塗装はグローマ搭載の物はファンシーなピンク色だが、他に各種カラーバリエーションがある。
ディモーラ
エマーンの戦闘ドリファンド。モラーバよりも新型で主にトーブ家(マニーシャ隊)に配備されている。モラーバと異なり、コクピットは通常のシート式。劇中終盤ではミムジィも搭乗した。武装は機体下部の三連装ビームガンと両腕部付け根のミサイルランチャー×4基。塗装は青と橙色。
マニーシャ艦
主にディモーラ隊の母艦だが、オーガスIIも搭載している。トーブ家の旗艦でグローマより大型。搭載機数や機動性も上である(大型艦にも関わらず、イシュキックを追いかけ回す描写もある)。マニーシャが指揮を執ってグローマを追撃した。最終回ではシャイア以下、撃沈されたグローマのクルーを収容している。船体色は白地に赤。
エマーン艦
青灰色に塗装された量産型の母艦。船体の断面は三角形のオムスビ型をしており、前方にデバイス発着用のハッチを備える。マニーシャ艦を旗艦としたエマーン艦隊に所属。主力艦として大多数を占める。
時空変換装置
相剋界内の突破や大特異点への突入と言った混乱時空の影響から、特異点を護るための保護カプセル。また軌道エレベーターから、大特異点へ向かうための宇宙艇としての機能も持つ。
制作者はリーグ。製造にはロドメタルと言う稀少金属が必要だが、チラムに独占されていたために三号機までは使い物にならず、ロドメタル抜きで製作した試作機はムーの攻撃で工作船ごと破壊されている。しかし、チラム総裁から同盟の証として譲られたロドメタルと、D計画関連技術者の協力も得て、ギリギリのタイミングで完成に漕ぎ着ける。

チラム[編集]

旧地球統合軍時代より発展してきた戦闘用ガウォークは、西暦2050年代末からの統合軍分裂戦争で急成長をとげた後、2062年の時空混乱により一時的に技術大系が崩壊し、約5年間の停滞期を経験した。その間にチラム新統合政府はムーのロボット社会との対立とエマーンとの通商和平条約締結に伴う新技術の導入によって時空混乱世界に合わせた新しい兵器大系の開発に精力を注ぎ始めた。

地球兵器の発展型であるチラム軍兵器は、「戦闘デバイス」と総称され、ブロンコII系の「脚」付き戦闘機に反重力システムを搭載したものでガウォークと呼ばれる形態を基本とし、ナイキックを除き、基本的に腕を持たない。イシュキック/イシュフォーン・シリーズは反重力システムを導入した第3世代の戦闘ガウォークで、慣性制御システムを備えた第4世代の戦闘ガウォークはムーとの決戦兵器として開発された「ナイキック」に始まる。

イシュキック[編集]

反重力戦闘ガウォ-ク。チラム軍戦闘部隊の標準的な機体である。相剋界で包まれた狭い空間での運用に特化したため、機体形状は亜音速用として角張っており、空力的な処理はほとんど考えられていない。脚を利用した蹴りや質量移動により機動性を高めている。標準型と指揮官型があるが、どちらもコクピット直上にビ-ム主砲、直下に機関砲、胴体左右に弾体を上方へ投射する形の、特徴的なミサイルランチャーを持つ。作中の描写から、桂を見つけるための特異点センサーを標準装備している。

イシュキック(MBG-21)スタンダードバージョン
チラムの主力戦闘デバイス。赤い機体色で塗られており、正面から見ると鳥居型をしている。非変形で双発単座。標準的な武装は主砲として短射程大口径ビーム砲。胴体左右に8連装ミサイルランチャー。機体下部に連装機関砲だが、支援用として上部に単装ビームキャノンとミニミサイルポッドを追加した重武装型もある。その脚部は質量打撃兵器として設計されており、キックでデバイスを破砕する程の威力がある。
イシュキック(MBG-21D-2)コマンダーバージョン
指揮官用イシュキック。単座。塗装は灰色(初期は赤色)。重装甲化に伴って機体も大型となり、エンジンも四基に増加。武装も標準型に加えて、より大型のビーム砲(ビームをより絞り込めるタイプ)を搭載し、連装機関砲と同軸に単装グレネードガンが追加されている。ロベルトやヘンリーの愛機である。

ナイキック[編集]

機体諸元
指揮官及び特務部隊用ナイキック(C型)
型式番号 MBG-24C
所属 新統合軍「チラム」
乗員 1名
開発者 新中州重工業ストンウェルベルコム社共同開発
全長 フライトフォーム: . m
ガウォーク: . m
バトロイド:3.4m
全幅 主翼展張時: . m
(バトロイド:6.0m)
全高 フライトフォーム: . m
ガウォーク: . m
バトロイド:9.0m
空虚重量 37,050kg
全備重量 -
機関 新中州重工業 / P&W / ロールス・ロイス plc
FF-2062W 熱核反応エンジンx 2(副機:慣性制御ユニット/エマーン商品番号MM4x1)
推力 11,500kg×2
(副機慣性制御可能質量47,050kg)
最高速度 426km(高度150m:フライトフォーム)
320km(ガゥオーク)
標準武装 マウラー PBB-227 ビームガン x 1
PBB-196 ビーム・ガン x 2(両腕)
選択武装 アストラZ86C-71A三連ショットキャノン
マルコーニNM71Aナパームミサイルシステム(16発)
レイセオン DTE-07 ディテクター(無人偵察/軽攻撃機)x 2〜8など
ナイキック・コマンダー(MBG-24C)
チラムの最新鋭戦闘デバイス。チラムでは初の慣性制御システムが導入されており、機動時のG対策が大幅に改善されている。第12話から登場。
オーガスに対抗してフライトフォーム、ガウォークフォーム、バトルフォームの3形態に可変するように設計された。
指揮官用に特化されたのがコマンダータイプであり、頭部と武装、塗装がスタンダードタイプとは異なる。
劇中ではアテナとオルソンが使用した。
模型ではナイキック・アテナ、ナイキック・オルソンという商品名で販売されたが配色が違うだけでどちらも同じコマンダータイプである。
武装は以下の通り。
  • 手持式火器(フライトフォームでは主翼上面、ガウォークフォームでは脚部外側に装着される)
レーザーピストル(オルソン/一般兵が使用。設定書に曰く「静かな武器」)。
三連装ショット・キャノン(アテナが使用。設定書に曰く「ハデな武器」)。
  • ミサイル(脚部(フライトフォームでは主翼)左右(同上下)パイロンに各4発ずつ、計16発装着される)。
ナイキック・スタンダードタイプ(MBG-24A)
一般兵の使用するナイキック。イシュキックと違い、形状や性能は指揮官用とほぼ同等。水色に塗装されている。
ナイキックはスペック的には高性能であるが、機構が複雑になった分、整備/稼働率は従来機に比較して劣り、劇中でも故障によってオルソン機が墜落するなどの描写がある。同様に長期間支援を受けずに行動していたイシュキック装備のヘンリー隊に同様なトラブルの描写が見られないことと比べると、本機はイシュキック並の機体信頼性に到達しているとは言えず、不完全さを内包したままとにかく戦力化を急いだ「まだ、充分練り上がっていない」機体とも見られる。

その他[編集]

イシュフォーン(RSG-21-A-1)
情報収集用偵察デバイス。イシュキックと共通の脚を持ち、索敵能力に優れている。イシュキックのバリエ-ションだが、胴体は完全に新造で脚以外は、ほぼ別機である。塗装は薄紫。右側面に搭載された連装機関砲以外の武装は撤去されている。
シーキック(SBG-21)
第07話 「アイ・ラブ・ユー」で「アール・ド・バン級・攻撃空母」と共に登場。チラム海軍の艦載戦闘デバイス。双発の軽戦闘機タイプで機動性が高い反面、小型故に耐久性に欠け軽武装。機首に機関砲。胴体に連射式ミサイルランチャー×2基。オプションとして胴体下部にビーム砲を持つ。塗装は緑。MBG-21「イシュキック」と異なり、脚部は細く、質量打撃兵器(鈍器)としての機能は持たず、着陸脚及び姿勢制御専用である。
カルフォーン
エマーンのディーに相当する探索ジープ。機体前面にロケットランチャーを持つが、戦闘には向いていない。
ログウッド
重戦闘ガウォーク。複座。前面に大型ビーム主砲とミサイルランチャー。前後に多連装ビームガン×4を搭載している。劇中で見る限り防御力は低く、火力は高いが機動性は鈍い。本来は後方から味方を支援する自走砲的な機体である。塗装は茶色。
チラム総裁艦
攻撃空母よりも大型なチラムの総旗艦。総裁艦だけあって後方に位置しており、劇中では戦闘に参加する事無く終わっている。塗装は暗緑色。
アール・ド・バン級・攻撃空母
暗灰色をしたシーキックの母艦でエマーンから購入した慣性制御装置で海上すれすれを(地面効果内)浮揚航行する。大量の艦載機を搭載する他、大型ミサイルを装備する等、艦自体の火力も高い。艦隊旗艦として大規模な戦いには必ず参戦していた。初登場はジブラルタル海峡戦。
デストロイヤー
チラムの小型高速艦(と言ってもグローマよりも大型)。空母の護衛艦で大型ビーム砲塔で武装している。
戦車
チラム陸軍のMBT(主力戦車)。旧来的な履帯で地上を走る装甲車両で、反重力戦闘デバイス開発以前の旧式兵器だが、二線級部隊では未だ現役である。チラム本国に侵攻したムーの戦闘ロボットと交戦している他、アテナ幼少時の回想にも登場。更に最終決戦でも動員されている。

ムー[編集]

機械生命体の戦闘国家であり混乱時空では第三勢力的な立場にあった。かつては人類が支配階級だったが、機械生命体の反乱で約百年前に絶滅している。

一般兵士タイプ
もっとも数が多い、茶色いボディを持ったロボット兵。胸部と両腕部にビーム砲を備え、マニピュレーターはUFOキャッチャー式の簡易型で五指を持たない。二足歩行型の歩兵であり空戦機能はない。
士官タイプ
白いボディを持つ指揮官タイプ。その用途から固定武装は少な目。ムー本国では「大尉」を案内していた。佐官クラスの上級士官タイプも存在する。空戦機能はない。
空戦タイプ
空戦機能を持つタイプ。白地に青いボディとギョロギョロ動く、赤い棒状の頭部センサーが特徴。二足歩行型で地上戦も可能だが、本領はやはり空戦で発揮される。自立した自我がないのか(或いは指揮官のコマンドに逆らえないのか)、チラム艦やエマーン艦に自身を弾丸とする体当たり攻撃も仕掛けていた。
重ロボット兵
機械生命体の戦闘ロボット。胸部のマイクロミサイルランチャーを始め、内蔵火器を多数持つタイプ。グローマに居候していた「大尉」は重ロボット兵だが、人類が生存していた頃に造られた旧式な士官タイプでもあり、マイクロミサイルに加えて頭部に大威力の拡散ビーム砲を備えている。
反重力輸送機
エマーン、チラムとは異なり物理法則を書き換えるシステムで飛行する紫色の大型輸送機。長大な翼を持つ。空挺用の円錐型降下艇を多数搭載し、後方のハッチから敵前投下する。武装は機首にビーム砲2門。
戦闘機
空戦タイプのロボット兵に接続される航空機型オプションパーツ。武装を強化し、飛行能力をより高速化させ、航続距離も増大させるブースターである。機首先端内部にロボット兵を収納する。D装置開発基地攻略戦に大量動員された。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「漂流〜スカイハリケーン〜」
作詞 - 三浦晃嗣 / 作曲・歌 - ケーシー・ランキン
日本コロムビアから発売されたバージョンでは水木一郎がカバーした。
エンディングテーマ「心はジプシー」
作詞 - 三浦晃嗣 / 作曲・編曲・歌 - ケーシー・ランキン

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 1983年
7月3日
時空破壊!! 松崎健一 石黒昇 西森明良 美樹本晴彦
西森明良
第2話 7月10日 ロンリー・ウルフ 富田祐弘 三家本泰美 上野賢
第3話 7月17日 プリティ・マシン 大野木寛 福島和美 角谷哲生
第4話 7月24日 キャラバン 松崎健一 井内秀治 泉口薫
第5話 7月31日 ラヴァーズ 大野木寛 秋山勝仁 美樹本晴彦(キャラ)
しまだひであき(キャラ)
西森明良(メカ)
第6話 8月7日 バニシング・ポイント 富田祐弘 鍋島修 本橋秀之(キャラ)
鍋島修(メカ)
第7話 8月14日 アイ・ラブ・ユー 西村宏 三家本泰美 上野賢
第8話 8月21日 ランナウェイ 大野木寛 福島和美 菊地城二
第9話 8月28日 レボリューション 松崎健一 吉田浩 角谷哲生
第10話 9月4日 バーバリアン 大野木寛 所一生 美樹本晴彦
第11話 9月11日 ダミー 富田祐弘 福島和美 鶴山修
第12話 9月18日 チラム・ガール 松崎健一 三家本泰美 上野賢
第13話 10月2日 カスピ・クレーター 大野木寛 所一生 鈴木英二
第14話 10月9日 オペレーション・D 福島和美 角谷哲生
第15話 10月16日 特異点!! 松崎健一 西森明良 美樹本晴彦(キャラ)
栫裕(メカ)
第16話 11月6日 マイ・ファクトリー 西村宏 吉田浩 菊地城二
第17話 11月13日 セブンティーン 富田祐弘 福島和美 鈴木英二
第18話 11月20日 シスターズ 大野木寛 吉田浩 鶴山修
第19話 12月4日 タイム・スリップ 富田祐弘 三家本泰美 上野賢
第20話 12月11日 ブロークン・スルー 松崎健一 長尾粛 高橋直人 音無竜之介
第21話 12月18日 ファーザー 西村宏 吉田浩 鈴木英二
第22話 12月25日 ディサイド 富田祐弘 石黒昇 しまだひであき(キャラ)
栫裕(メカ)
第23話 1984年
1月8日
デストロイヤー 大野木寛 いいじままさかつ もとはしひでゆき
第24話 1月15日 ムー 松崎健一 福島和美 鶴山修
第25話 1月22日 チラム・ソルジャー 富田祐弘 三家本泰美 音無竜之介
第26話 1月29日 ブレイク・ダウン 西村宏 吉田浩 上野賢
第27話 2月12日 メッセージ 松崎健一 西森明良 しまだひであき(キャラ)
栫裕(メカ)
第28話 2月19日 カムバック・ラヴァー 富田祐弘 福島和美 鶴山修
第29話 2月26日 チョイス 西村宏 三家本泰美 鈴木英二
第30話 3月4日 アウトサイダー 大野木寛 吉田浩 音無竜之介
第31話 3月11日 チルドレン 松崎健一 三家本泰美 上野賢
第32話 3月18日 ロスト・ワールド 富田祐弘 福島和美 鈴木英二
第33話 3月25日 ラスト・チャージ 西村宏 三家本泰美 鶴山修
第34話 4月1日 戦場 大野木寛 福島和美 音無竜之介
第35話 4月8日 時空創造 三家本泰美 しまだひであき(キャラ)
栫裕(メカ)

関連商品[編集]

玩具・模型[編集]

前番組『マクロス』と同じく、メインスポンサーのタカトクトイスが玩具を、イマイ有井製作所が共同でプラモデルを発売したが、いずれも売れ行きは芳しくなく、特にタカトクトイスは今作で見込みが外れたことが原因となり、経営が大きく傾いたと言われている(後番組の『超時空騎団サザンクロス』でスポンサーを外れてから、まもなく倒産した)。同時期には同じくメインスポンサーとなっていた『タイムボカンシリーズ イタダキマン』も低視聴率のために打ち切られており、本作と『銀河疾風サスライガー』の不振はそれに追い討ちをかけた格好となった。

メカニックデザイン担当の宮武一貴は「百貨店でオーガスの玩具の顔を見た子供が怖くて泣き出した」という噂を聞き、売れ行きの悪さを覚悟したという。

ゲーム[編集]

オーガス(SG-1000
セガより発売されたSG-1000用横スクロールシューティングゲーム。自機オーガスはフライヤーとオーガロイドの2タイプに変形可能で、オーガロイドは攻撃力・防御力が高く、フライヤーは移動速度が速いうえにスクロール速度も上がる。1ステージ3分以内にステージ終端の時空振動弾を破壊することが目的であるが、ほとんどフライヤーで進まないと制限時間に間に合わず、オーガロイドになれる時間が非常に短い。
超時空世紀オーガスMT6(メイルゲーム)
1997年8月から1998年5月までの期間でテラネッツの運営で行なわれたアニメの世界を舞台にしたメールトークRPG。
『ORGUROID オーガロイド』戦術級、『FACTORY ファクトリー』戦略級(ボードゲーム)
ツクダホビーから1980年代中頃にボードウォー・シミュレーションゲームが出ている。『オーガロイド』は1機単位でデバイスの戦闘を扱った空戦ゲーム。『ファクトリー』は国家単位で時空修復と経済、政治(戦争を含む)、交渉を扱ったマルチプレイヤーズゲームである。
スーパーロボット大戦シリーズ
製作元はバンダイナムコゲームス。本作の主要人物と機体は、『スーパーロボット大戦シリーズ』の1シリーズである「Zシリーズ」の第1作『スーパーロボット大戦Z』(PS2、2008年9月25日、以下『Z』)でクロスオーバー作品に初登場。後に同作品のファンディスク『スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク』(PS2、2009年9月25日)を経て、続編『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇』(PSP、前編『破界篇』2011年4月14日発売、後編『再世篇』2012年4月5日発売)で携帯機初登場となった。Zシリーズ完結エピソード・『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』(PlayStation 3 / PlayStation Vita、2014年4月10日発売)にも登場。
『Z』では本作ストーリーを再現したが、桂はゲームオリジナルキャラクターのツィーネ・エスピオに因縁を持たれることになるうえ、相克界と時空振動弾など本作の設定が「Zシリーズ」の主舞台群「多元世界」の設定の根幹に大きく関わっており、「Zシリーズ」最重要作品の1つとなっている。
Another Century's Episode:RPS3
2010年8月発売のロボットアクションゲーム。開発元はフロム・ソフトウェア。販売元はバンダイナムコゲームス。『創聖のアクエリオン』、『マクロスF』、『機動戦士Ζガンダム』など複数のロボットアニメが登場するクロスオーバー作品。「スーパーロボット大戦シリーズ」とは異なり、メカニックはディフォルメではなくリアル等身で、設定サイズに忠実に描かれる。

ビデオソフト[編集]

  • 本放送後、本編および前述した総集編2作が旧メディア(VHSビデオカセット/レーザーディスク)で販売され、後にDVDソフトも発売された。
※総集編ビデオ 超時空世紀オーガス メモリアル VOL.1「モームの夢」発売元:エモーション(現.バンダイビジュアル)品番:BES-115、限定版は第2話~第17話までの予告編付き、価格はVHSが9000円、LDが6800円。
※総集編ビデオ 超時空世紀オーガス メモリアル VOL.2「超時空アテナ」発売元:エモーション(現.バンダイビジュアル)品番:BES-116、限定版は第18話~第35話までの予告編付き、価格はVHSが9000円、LDが6800円。
※上記のビデオソフトとLDの音声はステレオ仕様で、本編は各話からのダイジェストシーンを再編集した物にナレーションを新録した物を使用。各々の初回生産分には各話の予告編が巻末に付属していた。
  • 2013年11月には『オーガス』(総集編「モームの夢」「超時空アテナ」も含む)と『オーガス02』を全話収録した『超時空世紀オーガス×超時空世紀オーガス02 Blu-ray BOX』が2014年10月までの期間限定生産商品としてリリース。(発売元・フロンティアワークス、販売元・東映東映ビデオ

その他[編集]

ショウワノートからは、らくがき帳やぬりえなどの文具が発売された[1]

放送局[編集]

系列は本放送当時のもの。

放送地域 放送局 放送系列 備考
近畿広域圏 毎日放送 TBS系列 製作局
北海道 北海道放送
青森県 青森テレビ
岩手県 岩手放送
宮城県 東北放送
福島県 福島テレビ フジテレビ系列 1983年11月まで[2]
テレビユー福島 TBS系列 1983年12月開局から
関東広域圏 東京放送
山梨県 テレビ山梨
新潟県 新潟放送
長野県 信越放送
静岡県 静岡放送
石川県 北陸放送
中京広域圏 中部日本放送
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超時空世紀オーガス02[編集]

超時空世紀オーガス02』(ちょうじくうせいきオーガスツー)は『超時空世紀オーガス』の公式な続編となるOVA作品。販売開始は1993年からで全6話。小説版全4巻(山口宏、木川明彦作)も発売された。

解説[編集]

この作品がリリースされたのは、前作の放送から約10年後だった。『オーガス』最終回以降の設定から派生したある種のスピンオフ的作品とも言え、異色作にして意欲作である。監督とストーリー原案は以前アートランドに所属していた高山文彦が務めた。

初期OPテーマをヒカシューが務めた事も話題になった。

海外版[編集]

マンガ・エンターティメント(Manga Entertainment)社による英語版、Selecta Visión社によるスペイン語版、Polygram Video社によるイタリア語版が順次VHSビデオテープやレーザーディスクの媒体で当時発売された。

※本作のBlu-rayソフトについては#ビデオソフトの節を参照のこと。

なお、マンガ・エンターティメント社版のみ、「アーマー」に当たる用語が「デシメーター」("Decimators")となっている。これは、古代ローマの軍隊で大量に殺人を実行可能な兵器を意味する語であって、原意はラテン語で『10人殺す毎に、1人を巻き添えにして殺す』ような大量殺戮兵器を意味する語である。

あらすじ[編集]

中世を思わせる異世界を支配する二大大国、リヴリアとザーフレンは「アーマー」と呼ばれる古代兵器の発掘を巡り一触即発状態にあった。リヴリアの少年リーンは亡き親方の借金を払うため軍に入隊し、ザーフレン領内に潜入。素性の知れぬ美少女ナタルマと共に国境脱出を図る。そんな2人の前に謎のアーマー、オーガスIIに乗る老人が現われる。

登場人物[編集]

登場メカニック[編集]

リヴリア型アーマー
200年前に突如発見された人型兵器でリヴリア軍の主戦力である。02の世界の科学技術では整備できても修理製造することは出来ない。外観はオーガスによく似ている。
そのため、発掘されたもののうち稼動する部分を寄せ集めて建造されている貴重品。
もともと備わっていた変形機構は既に無く、又その多くはモニタスクリーン等の電子兵装も機能しないため、下半身になるコクピットには銃眼が設けられ有視界操縦を行う。
機種により頭部の代わりに機銃やサーチライト、儀仗兵席などが追加装備されている。
ザーフレン型アーマー
ザーフレン軍の主戦力である人型兵器。外観はナイキックに似ている。全長8 - 9ノルド(12 - 13m)。
リヴリアのものと違い頭部にコクピットが配され、銃座は両肩に配置されている。白兵戦用に大型の斧を装備している機もある。
ベリファ
コスマーで発掘された超大型アーマー。全長200ノルド(300m)以上。
飛行能力こそ無いものの、強力な光線兵器と噴進弾を有し、対リヴリア攻略の露払い役として進軍する。リヴリア軍の核兵器をアーマーにくくりつけて取り付かせ、有線自爆させる特攻により下半身をやられたが破壊にはいたらなかった。その後は上半身だけで無理やり進軍。当然コックピットは多大に振動し、乗り心地は最悪になった。
シーカーには特に多大な負担をかけるため常に補充が必要とされている。
リボー
ゲラン城内の湖に隠された最終兵器。全長133ノルド(200m)。
脚部は無く空中を滑空し移動する。各種のミサイル兵装を備え、その中には中性子ミサイル弾頭などの戦略兵器も存在していた。高い対ビーム防壁を有しベリファの斉射攻撃にもびくともしなかった。
操縦者との有機的リンクによるマンマシンインタフェース(操縦者をサイボーグのように変質させ融合する)を理由とする優れた機動性を持っているが、同時に潜在意識を暴走させ、敵味方の区別も無く破壊行動を開始してしまうという欠陥を持っていたため、数機製造されたのちに製造中止となった最終兵器。
5・6話でペリオンが搭乗した。
オーガスII
軌道エレベータの中で大尉が100年かけて制作した高性能アーマー。全長約10ノルド(15m・人型時)。
変形機能、ビーム兵器、完全稼動な電子兵装と、02の世界においては飛びぬけた性能を誇り、6発搭載のミサイルはリボーの腕を破壊できる威力を持つ。
オーガスの名を冠し人型形態時のシルエットも似てはいるが、フライヤー形態はナイキックに近い。
3から5話で大尉が、6話で盲目のリーンとナタルマが搭乗した。
シャンガル21型飛行艇
リーンたちが1話で乗り込んだアーマー輸送機。02の世界ではジェットエンジンターボプロップエンジンは実用化されておらず、未だレシプロエンジンプロペラによる推進手段が主流となっている。
ゾーンのロボ
軌道エレベーター周辺に存在するロボット郡。前作のムウのロボットの生き残りであり、転移前のエレベーター死守の命令を今もなお忠実に守り、近づく者全てを排除しようとする。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ
『不思議をみつめて』(1話 - 4話)
作詞・歌 - 巻上公一 / 作曲 - 坂出雅海
『宇宙で見た夢』(5話 - 6話)
歌 - 上田浩恵
エンディングテーマ
『ブラックボックス』(1話 - 4話)
作詞・歌 - 巻上公一 / 作曲 - トルステン・ラッシュ
『旅人-Tabibito-』(5話 - 6話)
歌 - 上田浩恵

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 愚か者の選択(OPTIONS FOR THE FOOL) 高山文彦 岡尾貴洋 西井正典
阿部邦博
第2話 危険を冒す者(RECKLESS MAN) 西井正典
筱雅律
桐生雅則
第3話 逃亡者(GET AWAY) 西井正典
阿部邦博
第4話 捜索者(UNEXPECTED RESCUE) 友田政晴
高山文彦
玉田博 筱雅律
桐生雅則
第5話 破壊する者(SUPREME TYRANT) クドウヒロキ
高山文彦
岡尾貴洋 菊池聡延
阿部邦博
第6話 明日を望む者(SAY GOOD-BY TO YESTERDAY) 高山文彦 玉田博 菊池聡延
橋本敬史
阿部邦博

脚注[編集]

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  1. ^ 同枠の前作『マクロス』の文具の発売元は、ショウワのライバル企業・セイカノートであった。
  2. ^ 1983年3月まではTBS系列メインのクロスネット局で、同年4月にフジテレビ系フルネット局にネットチェンジしてからもTBS系番組のネットを行っていた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

TBS系列 日曜14時台前半
前番組 番組名 次番組
超時空要塞マクロス
(1982年10月3日 - 1983年6月26日)
超時空世紀オーガス
(1983年7月3日 - 1984年4月8日)
超時空騎団サザンクロス
(1984年4月15日 - 9月30日)