実は私は

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実は私は
漫画
作者 増田英二
出版社 秋田書店
掲載誌 週刊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオン・コミックス
発表号 2013年9号 -
巻数 既刊7巻
テンプレート - ノート

実は私は』(じつはわたしは、I am ...)は、増田英二による日本漫画作品。秋田書店の『週刊少年チャンピオン』で2013年9号から連載中。各話のタイトルはごく一部を除き「○○しよう!」という形になっている。

キャッチフレーズは「ちょいアホ人外ヒロインラブコメ」

ストーリー[編集]

考えていることが顔に出てしまい嘘や隠しごとが出来ない高校生、黒峰 朝陽はクラスメイトであるミステリアスなクールビューティー、白神 葉子に恋をする。ある日、朝陽は偶然にも葉子の秘密を知ってしまい、その秘密を守り抜くためになし崩しに「お友達」になる。

しかし、次第に「実は私は宇宙人」「実は私は狼男」「実は私は悪魔」「実は私は未来人」といったような面々が周囲に増えて行き、中には朝陽に好意を覚える女性も少なからず……

葉子の恋愛に対する鈍感さも相まって、朝陽の恋の行方は望むと望まざるとに関わらず迷走していく。

登場人物[編集]

本作の主要登場人物には苗字に色の名前が含まれている。また、表紙に描かれる髪の色も名前とほぼ同じである(白神は除く)。

黒峰 朝陽(くろみね あさひ)
本作の主人公。思ったことがすぐに顔に出てしまい嘘や隠しごとができないことから「穴のあいたザル」通称「アナザル」と呼ばれており、本人は隠しているつもりでも全く隠せていない。ほぼ全てのキャラと秘密を共有している。
思いを寄せている葉子に告白しようとした際に彼女の正体を知り、それが縁で友達として付き合うことになるが、自身の隠しごとのできない体質から苦労を抱えることもしばしば。人外の友人の迂闊な行為をフォローする保護者気質の苦労人でもある。それに合わせて散々な目に遭うことも多々あるが、根に持つようなことはなくそのあとも普通に接している。その苦労や努力を目の当たりにして葉子や渚が次第に想いを寄せていくこととなる。
悪意はないが、いわゆる「ラッキースケベ」なアクシデントに巻き込まれやすいため、「エロ峰くん」なる不名誉な別称を持たされている(主に葉子と渚)。
葉子が好きということでみかんの告白に対してはNOの返事をしているものの、好意自体は拒絶はしておらず、その後の積極的なアプローチを突っぱねることができずにリアクションに苦労している。
家族は両親と妹がいることが判明している。妹は「鳴(めい)」といい、みかんと一緒に朝陽いじりをしたりで仲がいい。
白神 葉子(しらがみ ようこ)
本作のヒロインで、朝陽の同級生。実は吸血鬼の父親と人間の母親のハーフ。周囲にはよくコウモリが飛び交っている。正体がばれると学校を去らねばならないという約束を父親としているために、「口数が少なく他人と関わらないミステリアスな女生徒」として振る舞っていたが、それは単に喋ったり笑ったりすると牙が見えてしまうため。実際はごく陽気でフランクな性格の持ち主であり、素では関西弁を話す。
両親の出会いのエピソード(後述)に憧れ高校編入を決意するが、秘密を隠すこと自体が学園生活の中心になってしまい、失望しかかっている時、朝陽に正体がばれてしまう。
朝陽たちと仲良くなってからは徐々に自分らしさを出すようになっていくが、吸血鬼たる自分の秘密を知る以外の人物と話す時は、牙が見えてしまうため手で口を隠して話している。
同じく牙を隠すために人前では食事ができず、午後の授業は空腹を堪えつつ受けているため、放課後に生徒達が下校した後で、取っておいた弁当を食べるのが至福の時間らしい。ただし、それを差し引いても食べ物に目がなく、しょっちゅう腹を鳴らしているなど、朝陽や友人たちからも「食いしん坊」であると認識されている。
かなり天然気味でもあり、朝陽に負けず劣らず考えていることが表情や態度に出やすく、かなり迂闊な行動も多い(放課後の教室で文字通り「羽根を伸ばす」など)。それが元で朝陽には吸血鬼であることを知られることとなる。
「クールビューティー」を自称し、たまに獅穂を真似て色気を出そうとするものの全く素養がなく、そのさまは茜から「くーるびゅーてぃー(笑)」と言われている。
朝陽と接するようになって他の人物との交流もある程度行うようになったが、気が緩んだり驚いたりするとすぐに背中から羽根が出てしまい、それに気が付いた朝陽を慌てさせることも多い。特に恋愛面で図星を突かれたり、他人のキスシーンなどには耐性が極めて低く、毎度の如く羽根を出してしまう。
本人は恋愛には聡いと思っているようだが、朝陽の好意に気づかないほど鈍感で、朝陽は渚に気があると勘違いをしている。朝陽のことは友達と思っているようだが、獅穂の冗談交じりのアプローチに嫉妬心を見せるなど、惹かれてはいる模様。それでいて、一緒の部屋に泊まっても素で寝れるほど無警戒。ただし全く気持ちに整理がついておらず、渚と朝陽をくっつけようとデートをセッティングした際は抱き合っているところを見て胸を痛め、朝陽がようやく告白しようとした際はパニックに陥った挙句「友達として好き」とぶった切ってしまっている。
たまに変にテンションが上がって暴走するところがあり、そうなると基本的にろくな結果にならない。
人間とのハーフであるためか、一般的な吸血鬼のフィクションにおける弱点の内、十字架は「ちょっとイラっとくる」、ニンニクは「目がシパシパする」、流水は「ぶるっとくる」程度と、見ても触っても極端な問題はない。太陽光を浴びても、すぐに日焼けするくらいですぐに回復し、日焼け止めを使用することでその問題も解決している。ただしクリスマスシーズンはクリスマスツリーなど、そこら中に十字架が飾られるため、かなりイライラさせられることになる。
朱美 みかん(あけみ みかん)
朝陽の幼馴染で、新聞部員の眼鏡少女。通称「オレンジ」。人が困ったり嫌がる姿を見るのが大好きで、逆に喜ばれるとテンションが下がるという性格の持ち主で、ついた渾名が「外道クイーン」。実はそこまでルール無用の外道ではないこと(あからさまな捏造報道以外は必ず本人に報道する旨を告知する等)を桜田に看破され、その際に自身の秘密とも言える内面を僅かに晒した。また、家族思いで、家計の足しにするために校内新聞を有料にしている他、バイトもしている。
誰にも読まれなかった校内新聞を、生徒のゴシップや捏造したスキャンダルを掲載することで盛り上げ、廃部寸前だった新聞部を立て直している。
取材と称してしょっちゅう朝陽に絡んでおり、隠しごとの苦手な朝陽にとっては天敵ともいえる存在。朝陽に対しては何とも言えない感情を抱いているようで、かつて朝陽を容赦なくフった渚のことを「いけ好かない自意識過剰女」と酷評している。曰く、「好きではあったけど今はそうじゃない」。
眼鏡は伊達で、幼い頃に朝陽からもらったオモチャの眼鏡である。外道な性格になるためのスイッチとなっており、かけていないと素直で良識的な面が目立つようになる。
学校の七不思議の調査を行っていた際、学内の人外ほぼ全てと遭遇、茜・渚に関してはごまかされたが、凛の秘密は共有するに至り、その秘密は特にばらすこともなく、普通に接している(むしろ異常慣れした朝陽より冷静に突っ込むことも多い)。
凛が未来人であることと自分の孫であることが発覚した際、朝陽への好意を完全に自覚。いたたまれずその場から逃げ出してしまうも、追ってきた朝陽に対して振られるのを覚悟した上でその本心を打ち明ける。しかし、朝陽のフォローから「自分は女性として見られている」ということを初めて知り、改めて朝陽を自分のものにしようとあれこれと努力をするようになるが、その行動は積極的な反面、奥手な一面も見せる。
ロシアンシュークリーム」と呼ばれる凶悪な味のお菓子を作るのが得意だが、朝陽に言わせると普通に作ればちゃんと美味いシュークリームを作れるらしい。
フクちゃん
長年愛用されていたみかんの伊達眼鏡。実は福の神見習いが宿っている。ただし神としての実力は微妙で、ほぼお喋りな眼鏡でしかない。みかんが眼鏡をかけるようになってからの出来事や彼女の心情を全て知っている。よかれと思って福の神の力を行使したことでかえって面倒な事態を引き起こすことや、みかんを改心させるため秘密を暴露するなどの悪意の無い言動から、当のみかんからは疫病神扱いされている。結果的に朝陽へのアプローチを邪魔することも多く、外出する時には部屋へ置き去りにされることが多くなった。
なお、凛のいた時代でも引き続きみかんと一緒にいる(紐を通して首から下げる形)。
藍澤 渚(あいざわ なぎさ)
朝陽のクラスの委員長。実は地球を観察する目的でやって来た宇宙人。生真面目で融通の利かない性格をしており、生徒達からは「アイアンレディ」と呼ばれている。
人間大のボディは「外部ユニット」と呼ばれる精密なロボット。本体はそれをそのままスケールダウンしたような体長10センチメートル程度の小型の宇宙人で、頭部から触覚のようなものが生えている。普段はロボットの後頭部にある髪飾りの様なネジ型のハッチから出入りしている(本人も、なぜ出入口だけこんなアナクロなのかと不満を漏らしている)。外部ユニットはロボットであるものの体温や柔らかな質感など、人間と大差がない模様。電池で動いており、携帯電話などと同様に充電をしないと機能停止を起こしてしまう(学校にいるときは保健室を利用している)。コックピットのシートは猫を模している。感覚を共有しており、外部ユニットが疲労すると本体も疲労する。正体がバレると強制送還の上にお尻ぺんぺんらしい。
故郷である母星では兄の涼と共に射撃やサバイバル技術などの軍事訓練を受けており、当時は主に兄に鍛えられていた模様。地球に来てからも外部ユニットに入った状態ではあるが続けている(但し最近では兄と渚で訓練上の立場が母星にいた時代とは逆転している)。友人全般をフルネームの呼び捨て(親友である葉子に対してだけはのちに「葉子君」に変化:後述)で呼び、教師は「○○教官」、自身が他人にものを教える立場になった時には相手を「○○訓練生」と呼ぶ。また行動開始時間をヒトロクマルマル(16:00)、行動を「作戦」、料理のレシピを「指示書」と言うなど、喋り方は戦時中のステレオタイプの軍人そのもの。
かつて朝陽から好意の視線を向けられたことがあったが、任務を優先させるという理由で「告白される前に」バッサリ断り、朝陽にトラウマを与えた。しかし、そのうち朝陽のことが気になっていく様子が描かれており、フクちゃんの暴走に巻き込まれ、朝陽に告白したような形になってしまう。その時点で既に揺らいでいたが、その後に行った祭のトラブルで朝陽と抱き合う状態になった際に完全に自覚する。
放課後に朝陽と葉子が(素の状態で)話している場面にたまたま出くわし、葉子の正体を知ってしまったが、その際、葉子を他の星の宇宙人と勘違いしたことで驚きのあまり頭部から飛び出してしまい、自らの正体をさらしてしまうことになった。以後は「お互い秘密を口外しないようにする」という約束を交わし、一応の友人として付き合いはじめる。
本体はライフルのようなものを装備しているが、極めてサイズが小さく人間に対しては全くダメージを与えられない程度の威力なので、意識を逸らせる際などに使用する。
普段は冷静沈着だが、想定外の事態に動転することが多く、上記のように思わず外部ユニットから飛び出すなど迂闊な行動をとることも。堅物な性格は相変わらずだが、葉子や朝陽をはじめとした新しい友人達との接触で少しだが印象が柔らかくなっている。一人任務で潜入していた彼女にとって朝陽たちとの壁のない友人関係は貴重であり、それを失いたくないと悲痛なレベルで考えている。
朝陽への好意を自覚したあとは、一度振ってしまっている負い目と友人である葉子への気遣いのために身を引くつもりでいたが、実際は凛に張り合って朝陽の気持ちを引くために機密であるUFOで学校に送ろうとするなど、身を引けてないどころか変な方向に悪化している(結果、UFOは没収されてしまったものの、強制送還などはされずに済んでいる)。さらに、友人関係が終わってしまうことを恐れるあまり、朝陽の告白を看過することも自分が告白することもできず、告白しようとした朝陽を睡眠導入装置(という名のスコップ)で殴打しようとするという暴挙に出てしまう。結局、この騒動は前述の通りうやむやとなるが、後に葉子に「気兼ねしなくていい」と言われたことで少し気が晴れ、以降下の名前で呼び合う、親友と呼んでも差し支えない間柄となる。
料理の腕前が極めて高く、尊大な茜も彼女が作ったケーキを食べた際は思わずプロポーズしつつ跪くほどだが、自身をひよっこの初心者と謙遜している。
紫々戸 獅穂(ししど しほ) / 獅狼(しろう)
葉子の幼馴染。実は狼男。ただし、主人格の獅穂は女性であり、月(満月でなくても写真など直視でなくても可)を見る度に「狼男の獅狼」と意識・肉体がスイッチする。獅穂は、葉子の下着を盗んだり朝陽に体を押し付けたりなど、性的にかなりオープンな性格。と言うより自他ともに認める「痴女」である。後述の使命は獅狼が受けたものとして、自身は中立の立場を取る。実は渚の隣の部屋に住んでいる。下ネタ関係でボケることが多いが、痴女というキャラクターを除けば基本的には常識人で、他キャラの言動のせいでツッコミ側に回ることも多い。
特にこと恋愛面において極めて敏感であり、葉子や渚の朝陽に対する好意も本人たちが自覚しないうちから彼女たちの態度や表情だけで全てを察する。ただし自らけしかけるようなことはせずあくまで静観を貫いている。
獅狼は狼男なのだが、外見でそれらしい点は牙のみであり、本人もコンプレックスがある模様。枝などを放られると反射的に飛びつくなど、本能は犬に近い。獅穂とは対照的に硬派な性格。葉子の父親・源二郎から現状確認の命を受けており、正体がバレているようなら連れ戻すため転校してきたが、その任務はうやむやになっており、源二郎をいらだたせている。また、葉子に惚れているようで、連れ戻した暁には結婚させてくれと頼み込んでいる(流されたが)。ちなみに、着ている服までは変化しないので、変身すると確実にどちらかが変態的な有様になる。
獅狼が表に出ていても獅穂の意識などは残されている(その逆は不可)ため、脳内でも会話可能。また、意識を強く持てば体の一部分だけコントロールを奪うことで、部分変身することができ、その際は同時に発声することが可能(発声方法は不明)。しかし、最終的には部分変身は使用禁止になった。
見た目も格好も喋り方もヤンキーそのものであるが、かつて伝説的な不良であった明里に憧れに近い感情を持っており、朝陽に明里を紹介してもらおうと依頼した。
紅本 茜(こうもと あかね)
朝陽や葉子の通う学校の校長。実は年齢数千歳の悪魔。外見は角が生えた小柄な女子生徒だが、幻覚・分身・千里眼念動力など極めて強い超常の力を持ち、角を他人の頭にくっつけることで支配下に置くという能力も持っている。しかし、本来の年齢にそぐわない(むしろ外見通りかそれ以下の)精神年齢の持ち主なため、周囲には全く畏怖されておらず、初めの内は校長であることすらなかなか信じて貰えなかった。学力も高校の問題でさえ解けない程度である。なお、葉子・渚・獅穂・凛といった人外が入学できているのは彼女の工作によるもので、当然彼女たちの正体も把握している。
無類のお菓子好きで、お菓子の補充が途絶えるとお菓子を求めて凶暴化する。
かつて葉子の両親が在籍していた頃の担任であり、彼女たちに散々ちょっかいをかけていた模様。そのため、源二郎とは仲が悪い。桐子とは比較的仲がいいものの、スキあらば当時の報復を狙われたりもしている。
子孫である明里に対しては全く頭が上がらず、調子に乗っては折檻や説教などをされている。普段は校内を千里眼で覗いているらしく、悪趣味だと言われている。
超常の力を悪用して極めて悪趣味な悪戯や覗きを繰り返す一方で、恋愛に疎い葉子や渚の心情を看破し、核心を突いて彼女たちに行動を奮い起こさせることもある。特に朝陽と葉子の動向には強い興味を抱いているようで、彼らが二人きりになっている時には必ずといっていいほど近くにいるか、千里眼で見張っている。
紅本 明里(こうもと あかり)
朝陽のクラスの担任。茜が高祖母に当たる。悪魔の血統は薄く基本的にただの人間。茜との関係性から、校内の人外たちのことは把握している。色々問題を巻き起こす朝陽たちや茜に頭を悩ませているが、葉子の正体がバレて不本意な退学をする事態は避けたいと思っており、生徒たちへ掛ける情は厚い。酒好きだがそれほど強くない。
人柄はいいものの未だ独身であることを気にしており、それを茜がからかうと烈火の如く怒る。
茜を止められる唯一の人物であり、校長と一教師という立場上敬語で接しつつも凄まじい威圧感や実力でおとなしくさせることができる。また、朝陽同様保護者兼ツッコミ役でもあるため、同時に突っ込むなど変な息の合い方をしている。
実は昔は亞華里と呼ばれる数々の伝説を残す不良だったが、本人にとっては黒歴史らしく、写真や当時の件を公開されるのを強く嫌っている。亞華里伝説百度参りの亞華里の異名を持ち、毎週1校のペースで100校の不良校を単身叩き潰していた。実際は明里がホレる男がたまたま不良の頭ばかりであり、「彼氏が欲しい」その一念で告白に赴く度に100の不良校が犠牲になったというのが真相で、結局学生時代には彼氏はできず、教師となってからもお見合い100連敗中である。
藍澤 涼(あいざわ りょう)
渚の兄で、地球の観察任務にあたっている妹の様子を見るためにやってきた。普段は廃屋で女性の幽霊に化けて潜伏している。なお、こちらは出入り口のネジが額にある。外見は女性なので、正体を把握していないみかんなどには渚の姉と紹介している。
渚とは異なりギャンブル好きでかなりルーズな性格。渚の様子を見に来たのも、母親から言われて、小遣いを餌に嫌々引き受けたものである。外部ユニットは女性のものを使っているが、これは自分の正体を悟られないようにする以外にも女湯に堂々と入ることができるという理由からである。
なお、渚が堅物な性格になったのは彼が適当に教えたことを愚直に守っているため。当初、渚は涼の発言を信じ尊敬していたが、次第に兄の自堕落な性格に気付いていき、逆に彼の方が教育されるようになっていく。
黄龍院 凜(きりゅういん りん)
朝陽の1学年下に編入してきた少女。実は50年後の未来からやってきた、朝陽の孫。黄龍院は父親の姓。中二病的な物言いが多い。未来での通称は「閃光のボタン留め」で、腰に下げた剣を振るうことで、スタイリッシュに空いたボタンを閉じる(服装を正す)ことができる(剣を使用する理由は不明)。
彼女にとって朝陽は同年代ながら祖父という印象のまま接しており、やたら柔らかいものを差し入れたり肩車をせがんだりしている。
未来世界では「カリスマ痴女Ⅱ世」なる女性に世界をほぼ支配されており、凜はレジスタンス活動として歴史を変えるために過去にやってきた[1]。そのため獅穂に対し敵対心が強かったが、飄々とした態度で流されることが多く、奇妙な友情も生まれつつある。同時に社会勉強も兼ねているらしく、祖母に自炊するように言われている模様。
他の登場人物に漏れずに間抜けな点も多く、禁止されていること(未来の情報を過去の人間に伝える等)をうっかり口にしてしまっては、その都度未来に帰れるまでの期間が延長されており、目的を果たしたとしてもいつ帰れるか不明。
朱美みかんと関わりがあり彼女をおばあちゃんと呼んでいるが、朝陽とみかんの未来については明らかにされていない。少なくとも、「未来にやってきたみかんが朝陽に告白して振られる」というところまでは既定事項。
タイムマシンはドラゴン型住居であり、洋室7.5帖、ロフト3帖で6.7万円の賃貸。剣を首の辺りに突き立てると横にあるドアが開く。また、お客様用出入り口は口など色々心配な作りとなっている。限られた人間しか見ることができないということだが、少なくとも家族である朝陽とみかん、及び人外の面々は全員見えている。
銀 華恋(しろがね かれん)
朝陽の学校の生徒会長。実は天使だが、天使の輪を紛失してしまっており、堕天使≒悪魔と名乗っている。悪魔である茜とは数百年に渡り、何度も殺し合った関係であるらしい。
他人のトラブルや不幸を見過ごせない作品中屈指の善人であるが、それを全く自覚せず悪魔を自称している。悪魔の角(偽物)を装着し、禍々しい雰囲気で迫りくるが、思いやりあふれる言動ですぐに本質を悟られてしまう。
紛失した天使の輪は実は茜が見つけ出しており、リング式蛍光灯の代わりにまるで天使の輪の光のような優しい光で生徒会室を照らしているが華恋はそのことに気付いていない。
源二郎の依頼で、葉子を実家へ連れ戻すために悪魔を装い登場。超常力と恐怖で朝陽もろとも支配する寸前までいくが、根っからの「天使」気質で情に訴えられるとすぐに絆され、悪魔ではないとバレてしまう。結果、朝陽達の協力者となった。
葉子同様に普段は天使の羽根を隠しているが、驚いたり動揺したりすると飛び出すのも同じである。彼女の天使の羽根の1枚1枚に暴食・色欲・強欲・憤怒・怠惰・傲慢・嫉妬の7つの力があり、標的に刺すことでその力を相手に宿すことができる。ただ食い意地の張っている葉子に暴食の羽根を使ってもほとんど変化はなかったので、元々の能力が強い者に同じ系統の羽根を使用しても効果は薄い模様。
学生の視点で学校を支えて欲しいという茜の依頼で、20年に渡り生徒会長を務めている。ただし茜の本音は学生相手なら給料を払わなくてもいいからである。この学校の卒業生である葉子の両親とも学生時代を共にしており、吸血鬼である源二郎と天使である華恋は、葉子・渚と全く同じパターンで人外であることを晒しあっていた。
桜田、岡田、嶋田
「あいつら」でまとめられる朝陽の友人たち。名前や外見が作者の前作『さくらDISCORD』の登場人物を彷彿とさせる。基本的に朝陽の人間関係を遠巻きに、かつ面白がりつつ応援している。
桜田
無精ひげや柄シャツなど、高校生に見えない男らしい外見だがオネエ口調。外見は『さくらDISCORD』の登場人物「作楽 康介」に近い。あだ名は「さくらさん」。3人の中では一番温厚で落ち着いた性格であり、朝陽の恋についても基本的に温かく見守っている。
岡田
『さくらDISCORD』の登場人物「桜ケ丘 奏」に似た外見の眼鏡キャラで、あだ名は「岡」。しかし、面白半分にサポートもしくは傍観する性格は「芽吹 さくら」に近い。飄々とした性格の持ち主で朝陽、みかんとは中学からの付き合い。みかんの素の性格や普段の朝陽への振る舞いに隠れた気持ちなどを察している様子で、時折みかんに対してからかうような言動をするが、大抵その場でひどい仕返しを受ける。
嶋田
『さくらDISCORD』の登場人物「桜島 結太」に似た外見のキャラで、モップ頭などと呼ばれる。あだ名は「嶋公」。女性に対して過剰にがっつく面があるためモテないらしくかなり僻みっぽい。みかんの新聞のファン。だがみかんからは名前すら憶えられていない上、3人の中では実質的被害を受ける確率が高い。実は留年しているため周りより年上である。
白神 源二郎(しらかみ げんじろう)
葉子の父。純血の吸血鬼。常人の数倍の体躯の持ち主[2]で、体格に相応しい人間離れした体力の持ち主。威圧感溢れる容姿と物腰に反してどこか抜けた面がある[3]。額の十字傷は、過去に茜につけられたもの[4]。獅狼からは「オジキ」と呼ばれている。
娘にはかなり厳格な態度を取るが、実際は溺愛している。朝陽からみても重度のツンデレである。
純血の吸血鬼であるが、太陽光を浴びても日焼け以外の問題は無く、日中でも外出は可能。しかし、十字架、ニンニクに関してはハーフの娘以上に効果があり、十字架を見ると怒り出し、ニンニクには滂沱の涙を流す。
高校在校中に出会った桐子と恋仲になり、葉子達と同じく吸血鬼の秘密を隠して生活していたが「失敗した」とされる。
白神 桐子
葉子の母。人間。温厚そうな外見に反して、強かで腹黒い一面を隠し持つ。
源二郎とは朝陽と葉子同様に高校で知り合い、夜中のプールで泳ぐ練習を一緒にする、冬山で遭難し2人きりで山小屋で一夜を過ごすなどしている[5]。葉子はそれらのエピソードに憧れて高校編入を決意した。
また高校時代は紅本茜が担任であり、いろいろと「お世話になった」ようである。
「カリスマ痴女」
獅穂/獅狼の母。その痴女っぷりは「痴女力」という言葉で表され、多くの男性を惹きつける。周囲にはいつも男の人だかりができており、外見は一切不明。朝陽達はグラビアのようなポーズをとった長髪女性のシルエットでイメージしている。
獅穂が気になる男の子を家に連れてきても、母親を見て鼻血を出す。と愚痴をこぼしたことがある(本人曰く「例え話」)

単行本[編集]

その他[編集]

  • 2013年7月に俳優のトム・クルーズが本人のツイッター上で本作に関するリツイートを行い話題となった。当時、トム・クルーズは自身の主演する映画「Edge of Tomorrow」の撮影中で、この映画の原作者である桜坂洋が勧めている漫画を紹介するつもりでリツイートしたとされる。この事態に便乗し、週刊少年チャンピオン編集部も公式ツイッターで「トムクルーズもお気に入り」などとツイートしている[6]

出典[編集]

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  1. ^ 女性に興味がないか主導権を握りたいタイプ以外の9割の男性は篭絡され、女性は痴女化している。
  2. ^ 高校3年時に急激に成長したとのこと。
  3. ^ 天使である華恋に、娘の奪還を依頼。桐子から「馬鹿じゃないの」と言われている。
  4. ^ 理由は源二郎が茜のとっておきのマカロンを食べたからとのこと。
  5. ^ その頃の源二郎は人並みの体躯。
  6. ^ トム・クルーズ、漫画「実は私は」を突然RT チャンピオン編集部「トムもお気に入り!」(J-CASTニュース)