名探偵コナン 漆黒の追跡者
| 名探偵コナン 漆黒の追跡者 | |
|---|---|
| Detective Conan The Raven Chaser | |
| 監督 | 山本泰一郎 |
| 脚本 | 古内一成 |
| 原作 | 青山剛昌 |
| 製作 | 相賀昌宏 久保伸太郎 高田孝治 高井英幸 岡村秀樹 |
| 製作総指揮 | 氏家斉一郎 |
| 出演者 | 高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 堀川りょう 宮村優子 松井菜桜子 緒方賢一 林原めぐみ 岩居由希子 大谷育江 高木渉 加藤精三 茶風林 井上和彦 湯屋敦子 千葉一伸 大塚明夫 古川登志夫 高田裕司 小清水亜美 置鮎龍太郎 鶴ひろみ 堀之紀 立木文彦 小山茉美 井上喜久子 木下浩之 菅原正志 折笠富美子 神奈延年 西村朋紘 水樹奈々 梅津秀行 喜多村英梨 大塚瑞恵 柳沢栄治 幹本雄之 DAIGO(BREAKERZ) |
| 音楽 | 大野克夫 |
| 主題歌 | 倉木麻衣「PUZZLE」 |
| 撮影 | 野村隆 |
| 編集 | 岡田輝満 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 110分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 35億円[4] |
| 前作 | 名探偵コナン 戦慄の楽譜 |
| 次作 | 名探偵コナン 天空の難破船 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
『名探偵コナン 漆黒の追跡者』(めいたんていコナン しっこくのチェイサー)は、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第13作目となるアニメーション映画である。2009年4月18日公開。上映時間は110分。最終興行収入は35億円である。
第33回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] あらすじ
東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。どの現場にもアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯もしくは同一組織による広域連続殺人事件と認定される。警視庁で各県警の刑事を集めて合同捜査会議が開かれ、特別顧問として小五郎も参加する事になった。事件は麻雀牌の意味、6人目の犠牲者が残した言葉「七夕、きょう」の意味、被害者の共通点、犯人が被害者の所持品を1つずつ持ち去った理由と多くの謎を残していた。
会議終了後、コナンは山村警部から、「七つの子」に聞こえるプッシュ音(黒の組織のボスのメールアドレス)でメールを打っていた刑事がいたことを聞く。コナンは血相を変えてその刑事の後を追うが、問題の刑事はジンの車「ポルシェ356A」に乗って去ってしまう。
七夕前日の7月6日、米花町に現れた容疑者の1人がコナンの機転により逮捕された。その現場にはベルモットも変装して来ていた。コナンはそれを見抜き、ベルモットに組織が今回の殺人事件を追う理由を追求する。実は、広域連続殺人の被害者の中に一般人を装った組織の工作員がおり、犯人に持ち去られた所持品の中に工作員のリストが収められたメモリーカードが入っていた。組織は、警察より早く犯人を押さえてそのメモリーカードを取り戻すため、事件の捜査員の中に組織の一員「アイリッシュ」を潜入させていた。
一方、捜査員の中に潜入したアイリッシュは刑事達の話の中に出てきた江戸川コナンを工藤新一ではと疑う。そしてコナンと新一が通う学校から二人の指紋がついたものを盗み出し、警視庁のコンピュータでそれを照合し確信を得る。翌日、コナンは自分の指紋がついたものが帝丹高校と帝丹小学校から盗まれたことを知り、危機感を強める。
そして、ついに7人目の被害者が出てしまった。コナンは平次の力を借りて捜査を進め、ついに被害者の共通点を見つけ出す。一方、警察と黒ずくめの男達も、コナンの後を追う形で真相に迫る。そして、犯人が東都タワーでもう1人殺すつもりでいることが判明する。
コナン、警察、連続殺人犯、組織の四つ巴のデスゲームが東都タワーで繰り広げられる。
[編集] 概要
- 劇場版第5作目である『天国へのカウントダウン』以来の黒の組織が関わった劇場作品である。本作は黒の組織との対決を描いているために、例年の劇場版に比べ本作は物語、登場人物といった面でテレビシリーズまたは原作を観ていないと状況が理解し辛い面が幾つか存在するが、シリーズをあまり観ていない観客向けの最低限の状況説明は用意されている。
- 13作目と忌み数とされている13をかけて[5]、シリーズの根幹に関わる主人公・江戸川コナンと宿敵・黒の組織の対決を物語の軸の1つに据えている。また、表題の「チェイサー」は「口直しの水、あるいは軽い酒」の意味を含む。
- 作中では七夕や星座に関する事柄が登場する。
- オープニングの一部は過去の映画からの流用の為、ジンの髪の色が本編と異なっている。
- テレビシリーズからの劇場版初登場人物が多く、黒の組織からはベルモット、キャンティ、コルンが劇場版初登場。また、警察サイドからは警視庁刑事部捜査一課管理官警視・松本清長、静岡県警警部・横溝参悟(双子の弟で神奈川県警警部の横溝重悟は『探偵たちの鎮魂歌』で登場済み)、長野県警の大和敢助、上原由衣、『探偵たちの鎮魂歌』でモブ出演していた群馬県警の山村ミサオ[6]等も本作で正式に劇場版登場を果たしている。また台詞こそ無いが単行本22巻『園子のアブない夏物語』のみに登場した千葉県警の寺林省二刑事も登場している。
- 本作の事件は京都府で起こった事件と関係しているため、服部平次と遠山和葉も『探偵たちの鎮魂歌』以来3年ぶりに登場する。また、『迷宮の十字路』に登場した京都府警のおじゃる警部こと綾小路文麿が6年ぶりに再登場した。
- このように本作では、これまで登場した警察陣を一都五県で起こった事件という設定で纏めて登場させており“黒の組織”に対する“警察”という組織の描き方にも重きが置かれている。
- 『迷宮の十字路』のように、実在の土地が多く登場する。
- オリジナルキャラクターの1人、水谷浩介を演じるのは、役名付きでは初のゲスト声優として起用された、ビーイング系ロックバンドBREAKERZのメンバーでボーカリストのDAIGOである。
- 『水平線上の陰謀』に続いて、オチ(エンディング後のエピローグシーンのギャグ)のない終わり方をしている(オチていないものは除く)。
- 冒頭のメイン・テーマは『戦慄の楽譜』のもののアレンジだが、黒の組織が登場すると突然音楽が変わる。解説の内容も黒の組織中心となっている。
- 2009年6月には観客動員数297万人、興行収入34億円を突破し、シリーズ新記録を達成したことが発表された[7]。
- 作中ではアイリッシュとピスコの関係も触れられており、劇場版上映間近の3月23日に、ピスコが登場したアニメ版第176-178話「黒の組織との再会」がアニメ7内放映で再放映された。
- 公開から約5ヵ月後に毛利小五郎を演じる神谷明が降板。神谷が演じる小五郎が登場する映画は、本作が最後になった。次回作『天空の難破船』以降の劇場版は、2009年10月から2代目小五郎役を引き継いだ小山力也が担当する[8]。
- DVDには名探偵コナンPRとして東方力丸がコナンの漫画を読んでいる姿を収めたCMが収録されている。
- 2010年1月14日に、中華人民共和国でも上映が開始された。劇場版『名探偵コナン』では初めての上映となる。
- 2009年11月25日に、スペシャルエディション版を含めたDVDに加え、通常版のみでコナン初のBlu-ray Discが発売された。これ以前の劇場版作品のBlu-ray Discも順次発売されている。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- 江戸川コナン - 高山みなみ
- 毛利蘭 - 山崎和佳奈
- 毛利小五郎 - 神谷明
- 工藤新一 - 山口勝平
- 服部平次 - 堀川りょう
- 遠山和葉 - 宮村優子
- 鈴木園子 - 松井菜桜子
- 阿笠博士 - 緒方賢一
- 灰原哀 - 林原めぐみ
- 吉田歩美 - 岩居由希子
- 円谷光彦 - 大谷育江
- 小嶋元太 - 高木渉
- 松本清長 - 加藤精三
- 目暮十三 - 茶風林
- 白鳥任三郎 - 井上和彦
- 佐藤美和子 - 湯屋敦子
- 高木渉 - 高木渉
- 千葉刑事 - 千葉一伸
- 横溝参悟 - 大塚明夫
- 横溝重悟 - 大塚明夫
- 山村ミサオ - 古川登志夫
- 大和敢助 - 高田裕司
- 上原由衣 - 小清水亜美
- 綾小路文麿 - 置鮎龍太郎
- キャンティ - 井上喜久子
- コルン - 木下浩之
- ベルモット - 小山茉美
- ウォッカ - 立木文彦
- ジン - 堀之紀
※以上の人物については、名探偵コナンの登場人物を参照。
[編集] オリジナルキャラクター
[編集] 容疑者
- 水谷 浩介(みずたに こうすけ)
- 声 - DAIGO(BREAKERZ)
- フリーター。本上なな子と駆け落ちし、アパートの一室で同棲していた。恋人を失ったショックから立ち直れず、現在は仕事もしていない。
- 本上 和樹(ほんじょう かずき)
- 声 - 菅原正志
- 公認会計士。本上なな子の兄。両親がなな子を連れて駆け落ちした水谷を良く思っていないことをコナンに明かす。
- 沢村 俊(さわむら しゅん)
- 声 - 神奈延年
- 城南大学の学生。水谷のアパートの隣人。
- 深瀬 稔(ふかせ みのる)
- 声 - 西村朋紘
- 27歳。1年前、陣野修平を刺す傷害事件を起こし、現在も逃走している。肩を痛めているので右腕が上がらない。
- 吉井 リサ(よしい - )
- 声 - 水樹奈々
- 21歳。ホステス。深瀬の恋人。上原刑事にマークされる。深瀬の事を『稔』と呼んでいる。
- 荻野 彩実(おぎの あやみ)
- 声 - 鶴ひろみ
- 埼玉県警警部。横溝参悟の埼玉県警時代の後輩。数々の事件に関わってきたコナンの存在に興味を示す。
[編集] 被害者
- 陣野 修平(じんの しゅうへい)
- 東都大学理工学部准教授で、東都大学原子力研究所の副所長。43歳。広域連続殺人事件の最初の犠牲者。遺体発見現場は長野県碓氷峠見晴台。犯人にペンダントを持ち去られる。
- 加賀 志津子(かが しづこ)
- 料亭の女将。54歳。広域連続殺人事件の2番目の犠牲者。遺体発見現場は神奈川県小田原厚木道路大磯パーキングエリア。犯人に巾着を持ち去られる。
- 岡倉 政明(おかくら まさあき)
- 代議士秘書。32歳。広域連続殺人事件の3番目の犠牲者。遺体発見現場は東京都練馬区西大泉憩いの森。犯人にお守り袋を持ち去られる。
- 北島 梓(きたじま あずさ)
- IT企業派遣社員。31歳。広域連続殺人事件の4番目の犠牲者。遺体発見現場は神奈川県横浜市磯子区掘割川沿い。犯人にコンパクトケースを持ち去られる。
- 財津 耕三(ざいつ こうぞう)
- バイク店店主。61歳。広域連続殺人事件の5番目の犠牲者。遺体発見現場は静岡県伊豆市巣雲山。犯人にギターのアクセサリーを持ち去られる。
- 竜崎 努(りゅうざき つとむ)
- 声 - 梅津秀行
- 不動産業者。28歳。広域連続殺人事件の6番目の犠牲者。遺体発見現場は神奈川県小田原市旧箱根ターンパイク早川料金所。犯人にマスコットの人形を持ち去られる。
- 新堂 すみれ(しんどう - )
- 八王子にアトリエを持つ抽象画家。34歳。連続殺人犯に心当たりがあると警察に通報するが、翌日に神奈川県綾瀬市光陵運動公園で広域連続殺人事件の7番目の犠牲者となって発見される。犯人に赤い絵の具を持ち去られる。
[編集] その他のキャラクター
- 本上 なな子(ほんじょう ななこ)
- 声 - 折笠富美子
- 保育士。水谷の恋人だったが、ホテル火災に巻き込まれ死亡。水谷は彼女のことを「なな」と呼んでいた。
- 寺林 省二(てらばやし しょうじ)
- 声 - なし
- 千葉県警刑事。原作・アニメ『園子のアブない夏物語』に登場。本作では捜査会議に出席している。ビジュアルでしか登場していないため、喋るシーンはない。
- 木谷 友美(きたに ともみ)
- 声 - 喜多村英梨
- 東都タワーの受付嬢。
- 女性レポーター
- 声 - 大塚瑞恵、水樹奈々
- 警備員
- 声 - 柳沢栄治
- 米花ショッピングモールの警備員。
[編集] キャッチフレーズ
- 「逃げ切れねぇ、か…」
- 「江戸川コナン、最も危険な事件」
[編集] スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 監督 - 山本泰一郎
- 脚本 - 古内一成
- 製作総指揮 - 氏家斉一郎
- 音楽 - 大野克夫
- キャラクターデザイン、総作画監督 - 須藤昌朋
- メカデザイン - 堀内博之
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- 色彩設計 - 西香代子
- 撮影監督 - 野村隆
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 編集 - 岡田輝満
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁
- アニメーション制作 - 東京ムービー
[編集] 主題歌
- 倉木が映画主題歌を担当するのは本作で3回目となる。また、倉木は初めて黒の組織が関わった『天国へのカウントダウン』でも主題歌を担当している。
- ほぼフルバージョンでの使用であるが、冒頭のドアが開くS.E.はカットされている。
[編集] 「名探偵コナン 漆黒の追跡者」製作委員会
[編集] 脚注
- ^ 名探偵コナン 漆黒の追跡者" 台湾で公開。台湾の公式サイト。 2009-04-23 (中国語)
- ^ "名探偵コナン 漆黒の追跡者" 韓国で公開 2009-06-15 (韓国語)
- ^ ไทก้าเปิดจองตั๋วหนัง ยอดนักสืบจิ๋วโคนัน เดอะมู่วี่ 12 2010-04-16 (タイ語)
- ^ “社会法人映画製作者連盟”. 2012年1月13日閲覧。
- ^ ただし作中に13に関する話は特に出ていない。
- ^ 本作で警部昇進が発覚。後にアニメや原作でもこのことに触れられ、公式設定となる。
- ^ [1]
- ^ 2010年4月16日放送分の『金曜ロードショー』にて当作品がテレビ放送されたため、約7ヶ月ぶりに神谷演じる小五郎が登場した。
[編集] 関連項目
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