おくりびと
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| おくりびと Departures |
|
|---|---|
| 監督 | 滝田洋二郎 |
| 脚本 | 小山薫堂 |
| 出演者 | 本木雅弘 広末涼子 山崎努 峰岸徹 余貴美子 吉行和子 笹野高史 |
| 音楽 | 久石譲 |
| 撮影監督 | 浜田毅 |
| 編集 | 川島章正 |
| 配給 | 松竹 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 130分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 60.1億円 [1] |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『おくりびと』(英題:Departures)は、滝田洋二郎が監督を務めた2008年の日本映画。第81回アカデミー賞外国語映画賞 [2]、および第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品である。
目次 |
[編集] 概要
本木雅弘が、1996年に青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た[3]。その後、脚本を青木に見せると、舞台・ロケ地が富山ではなく、山形になっていた事や物語の結末の相違、また本人の宗教観などが反映されていないことなどから当初は映画化を拒否される。
本木はその後、何度も青木宅を訪れた[3]が、映画化は許されなかった。「やるなら、全く別の作品としてやってほしい」との青木の意向を受け、『おくりびと』というタイトルで、『納棺夫日記』とは全く別の作品として映画化。映画公開に先立って、小学館でさそうあきらにより漫画化されている。
スタッフロールに表記はないが、映画の完成までには本木と、本木の所属事務所元社長の小口健二の働きは大きい。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
プロのチェロ奏者として東京のオーケストラに所属していた小林大悟。しかし、ある日突然楽団が解散。自分程度の奏者は掃いて捨てるほどいると夢を諦め、1,800万円もしたチェロも売り払い、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることに。
就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれた求人を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれ、その・NKエージェントの面接へと向う。履歴書を一瞥もしない社長に「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と言われ、早速名刺まで作ることに。慌てて詳細を聞く大悟は月給50万円という破格の条件に喜ぶも、その業務内容が納棺(=NouKan)と知り、困惑する。広告は「安らかな旅立ちのお手伝い」の誤植だと告げられ、「向いてなければ辞めればいい」と"今日の分"と日当まで渡す強引な社長に、戸惑う大悟は半ば押し切られる形に。しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。
早速出社すると、納棺の解説DVDの遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では孤独死後二週間経過した老女の遺体と対面。現場の異臭と壮絶な状況に嘔吐をもよおしながら仕事の厳しさを知る。帰社し呆然とする大悟に社長は、過酷な初現場をねぎらいながら日当を渡し、早めの帰宅を促す。その帰路、ただでさえ死臭が気になっていたところに、バス内で女子高生が「何か臭う」と話しているのを聞いてしまい、途中下車し銭湯で取り憑かれたように体を洗う大悟。さらに帰宅後、妻が隣人からもらったという今朝つぶしたばかりの鶏を見て、再び嘔吐に見舞われる。
その後悩みながらも遺族からの感謝などもあり、少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で大悟の仕事を知った銭湯の息子の山下から「もっとましな仕事さ(=に)就けや」と白い目で見られ、さらには急な仕事で夜中に抜け出す大悟を不審に思った妻が大悟の机の中から件の解説DVDを見つけ、とうとう妻にも仕事の内容を知られてしまう。「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願する妻に大悟は態度を決めきれず、妻は実家に帰ってしまう。幼なじみとは疎遠になり、妻には出て行かれ、そしてある現場では、不良学生を更生させようとした教師が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き思いとどまる。
場数をこなしそろそろ一人前になったころ、突然妻が大悟の元に戻る。妊娠を告げられ再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。その内容は、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺し、その大悟の細やかで心のこもった仕事ぶりに山下とは和解し、妻の理解も得る。
そんなある日、自宅に亡くなった大悟の母宛ての電報が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。「今更父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村が「最後の姿を見てあげて」と説得するが…。
[編集] キャスト
- 小林 大悟:本木雅弘(幼少時:井桁雅貴)
- チェロ奏者の夢を諦め、地元に帰って求職中、偶然応募した会社で納棺師を目指す羽目に。
- 小林 美香:広末涼子
- 大悟の妻。ウェブデザイナー。
- 山下 ツヤ子:吉行和子
- 山下の母親。亡き夫が遺した銭湯「鶴の湯」を一人で切り盛りする。
- 佐々木 生栄:山崎努
- NKエージェント社長。
- 上村 百合子:余貴美子
- NKエージェント事務員。出身の帯広市に一人息子を残し酒田に住んでいる。
- 平田 正吉:笹野高史
- 「鶴の湯」の50年にわたる常連客。火葬場職員(火夫)。
- 山下:杉本哲太
- 大悟の同級生。役所勤め。
- 小林 淑希:峰岸徹
- 大悟の実父。大悟が幼い頃に離婚し家を出たまま行方がわからなくなっていた。なお峰岸はこの映画の上映期間中に亡くなっている。
- 松田七星
- ツヤ子の孫娘。
- 宮田早苗
- 佐々木が納棺した女性。
- 山田辰夫
- 上記の女性の夫。大悟らの到着が予定より5分遅いことに文句を言うものの、納棺後「妻が今までで一番綺麗でした」と感謝を述べる。俳優は滝田監督の高校の同級生である。
- 曽根崎:石田太郎
- 大悟が所属していたオーケストラのオーナー。
- 飯森範親
- 大悟が所属していたオーケストラの指揮者。
- 星野光代
- 大悟の母(回想のみ)
- 白井小百合
- 大悟が納棺したニューハーフ、留男。
- 小柳友貴美
- 留男の母。
- 大谷亮介
- 留男の父。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] スタッフ
- 監督:滝田洋二郎
- 脚本:小山薫堂
- 音楽:久石譲
- 撮影:浜田毅
- 照明:高屋斎
- 録音:尾崎聡
- 美術:小川富美夫
- 編集:川島章正
- 助監督:長濱英高
- 衣装監修:北村勝彦
- ビューティー・ディレクター:柘植伊佐夫
- チェロ指導・劇中チェロ演奏:柏木広樹
- イメージソング:AI「おくりびと」
- 久石譲作曲のメイン・テーマにAI自身が歌詞をつけたもの。シングル「So Special-Version AI-/おくりびと」(「So Special-Version AI-」はAI+EXILE ATSUSHI名義)に収録。
[編集] 受賞歴
[編集] 日本国内
- 第32回日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・撮影賞・照明賞・録音賞・編集賞[4]
- 第51回ブルーリボン賞 主演男優賞
- 第63回毎日映画コンクール 日本映画大賞・録音賞
- 第33回報知映画賞 作品賞
- 第21回日刊スポーツ映画大賞 監督賞・作品賞
- 第30回ヨコハマ映画祭 作品賞・監督賞・助演女優賞・ベスト10第1位
- 第82回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストワン・主演男優賞・日本映画脚本賞・日本映画監督賞
- 第18回東京スポーツ映画大賞 主演男優賞・助演男優賞
- 2008予告篇ZEN映画祭 グランプリ
- 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第3位
[編集] 日本国外
- 第81回アカデミー賞 外国語映画賞[5]
- 第32回モントリオール世界映画祭 グランプリ [6]
- 第17回金鶏百花映画祭 国際映画部門 作品賞・監督賞・主演男優賞
- 第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭 観客賞
- 第20回パームスプリングス国際映画祭 観客賞
- 第3回アジア・フィルム・アワード 主演男優賞
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 「おくりびと」興収60億円突破!、スポーツ報知、2009年4月14日 閲覧。
- ^ 本作は、“日本映画初のアカデミー外国語映画賞受賞作品”などと報道されることが多いが、同賞の前身である名誉賞時代にすでに3本の日本映画が受賞しており、公式にも過去の名誉賞は外国語映画賞と同列の扱いとなっているため、誤解を招く表現といえる。正確には、外国語映画賞という部門が設立されてから初の日本映画受賞作品とするべきである。またソ連映画ではあるが、1975年に黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」が外国語映画賞を受賞しているため、日本の映画人として初の「外国語映画賞」受賞というわけでもないことにも留意されたい。
- ^ a b テレビ朝日「ワイド!スクランブル」2009年2月24日(火)11:25―13:05 青木新門インタビュー
- ^ 第32回 日本アカデミー賞最優秀賞発表 日本アカデミー賞公式サイト 2009年2月20日付
- ^ The Academy of Foreign Language Film (2009). "WINNERS - Foreign Language Film" (英語). 2009年2月23日 閲覧。
- ^ 「おくりびと」がグランプリ モントリオール世界映画祭、MSN、産経ニュース、2008年9月2日、2008年9月閲覧。
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| アカデミー賞外国語映画賞受賞作 |
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