ONE PIECE FILM STRONG WORLD

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ONE PIECE FILM
STRONG WORLD
監督 境宗久
脚本 上坂浩彦
製作 松坂一光
製作総指揮 尾田栄一郎
出演者 田中真弓
中井和哉
岡村明美
山口勝平
平田広明
大谷育江
山口由里子
矢尾一樹
チョー
竹中直人
音楽 田中公平
浜口史郎
小西康陽
主題歌 Mr.Children
fanfare
配給 東映
公開 2009年12月12日
上映時間 113分(劇場公開版)
115分(Blu-ray / DVD版)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 48億円[1][2]
前作 ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
次作 ONE PIECE 3D 麦わらチェイス
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ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(ワンピース フィルム ストロングワールド)は、2009年12月12日に公開された日本のアニメーション映画。漫画『ONE PIECE』を原作としたテレビアニメの劇場版第10作目。

第34回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。アヌシー国際アニメーション映画祭およびオタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門公式出品作品。

概要[編集]

『ONE PIECE』アニメ放送10周年記念作品にして、劇場版シリーズ初の原作者・尾田栄一郎によるストーリー。尾田はスタッフ側に映画のシナリオを依頼され1度は断るが[3]、「主題歌がMr.Childrenだったら頑張る」という条件を出し、主題歌が決まるまではそれを信じて製作していた[4]。その結果、主題歌はMr.Childrenの書き下ろし曲に決定した。その後尾田がコスチューム・クリーチャーデザインの仕事も進めていく内に、最終的に製作総指揮を務めることとなり、全ての要素に尾田のチェックが入るようになった。

さらに尾田の希望で、監督には同作品のテレビアニメにおいてシリーズディレクターを2006年10月から2008年9月の放送分までを担当した境宗久が、オープニング音楽には小西康陽が、金獅子のシキの声優には俳優の竹中直人が起用された。

当初は2009年3月公開予定だったが延期され、その後12月公開となった。公開日が延期されたのは、尾田が1度書きあがったシナリオを捨てて、すべて書き直したため[5]である。製作初期の段階では、『クリスタル航海記』と銘打たれた原案が完成。この時点でシキなどの主要な敵はすでに登場していた。内容はナミの知られざる過去が明らかにされるなど、複雑な人間事情がからみあう感動物語だったらしい。だが、原案を仕上げた尾田が、「少年をワクワクさせるものにしたい」と大幅な改訂を決意。現在のストーリーへと修正が行われた[6]

本作は、尾田自身がストーリーを書き下ろし製作総指揮も務めたことから、それまでのアニメオリジナルや劇場版と比較して原作との関係性が深い。本作のボスキャラである金獅子のシキの名が映画公開や第0話より先駆けて本編に登場していることなど、「原作者である自分にしかできないこと」を念頭に製作を行ったと尾田自身が語っている[7]。公開直前時期には週刊少年ジャンプの2009年53号、2010年1号、2号にて3号連続雑誌表紙・巻頭カラーを飾り、53号には本編と共に後述の「0話」が掲載された。また、尾田が多忙になったため本編を休載することも多かった。0巻での作者コメントでこのエピソードは「ルフィの17歳最後の冒険」とされている[注 1]

公開前後の状況[編集]

公開約1週間前の2009年12月6日の時点で、前売り券販売枚数は東映史上最高記録となる29万6,449枚を樹立。これはそれまでの記録であった『2001春東映アニメフェア(『ONE PIECE ねじまき島の冒険』)』の23万9,381枚を大きく更新し、一時は印刷が間に合わず品切れになるという異例の事態となった[8]。最終的に36万3,532枚まで記録を伸ばした。

公開前日の時点で事前予約可能な全国12館の劇場で公開初日の全上映回・全席がすでに完売[9]し、12月12日の公開初日初日興行収入は5億5,300万円(全国188館)を記録。188館中103館が初日全上映回・全席満席、さらに各館で長蛇の列となる程の人気で(東京・ヒューマントラストシネマ渋谷では約2,000人の行列が並ぶ。熊本・TOHOシネマズはませんでオープン史上最高動員記録で入場制限される。など)、2000年以降の東映作品で初日興行収入最高であった『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の2億4,700万円(345館公開)を大きく上回った[10]。またシネマぴあ調べの12月12日映画満足度ランキングでも第1位となった。公式HPでは事前に劇場への確認を促す異例の呼び掛けも行った。

公開2日目の13日の興行収入は4億8,500万円となり、2日間の週末興行収入が合計10億3,800万円、動員数は82万人を記録。これはそれまで2009年下半期第1位の映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(最終興収80億円、844館公開)の初週土日興収9億9,000万円を上回り2009年下半期第1位となり、スクリーンアベレージ552万円の日本記録を樹立した[11]。また、同日に公開された『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』が週末興収ランキングで2位に入った事で、東映配給作品が初めて1位、2位を独占する記録を作った。

株価にも影響を及ぼし、野村證券では東映(9605)の2010年3月期の営業利益70億円(会社計画64億円)を予想し、投資判断「1」を継続し増額修正の可能性を指摘された[12]

映画の人気を受け、2009年12月21日のオリコン「本ランキング」コミック部門において既存56巻全巻が上位200位以内にランクインする快挙を果たした[13]。12月19-20日でも『のだめカンタービレ 最終楽章』を抑え週末興収ランキング2週連続1位となり、公開9日間で180万人を動員、興収は22億5,000万円、『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が記録した公開後10日間を上回り、公開8日間で興収20億円を突破する東映史上最速記録を樹立した[14]。公開24日目(2010年1月4日迄)で動員301万人、興収37億5,000万円を突破し、こちらも『相棒 -劇場版-』の32日目で観客動員300万人到達を更新する東映史上最速記録となった[15]。動員350万人、興収40億円を突破した公開29日目の1月9日には大ヒット御礼舞台挨拶も行われた[16]。この公開29日目で興収40億円突破も東映史上最速記録となっている。

2010年2月23日時点で目標30億円を大きく上回る47億円に達し、東映アニメーションの2010年3月期の連結純利益が前期比2.4倍の12億円になることが発表された(経常利益は38%減の21億円を見込)[17]

実績[編集]

最終興行収入は48億円を記録し、前作『エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』の9億2000万円の5倍以上となり、過去の劇場版シリーズの中で最高の興行収入を記録した第2作『ねじまき島の冒険』の30億円を上回るシリーズ最高記録(当時)となった。2010年上半期邦画興行成績ランキング1位、同年年間邦画興行成績ランキング4位、同年年間映画興行成績ランキング8位となり、東映制作のアニメ映画・漫画原作のアニメ映画としても歴代最高記録を打ち立て[18]、シリーズの中でも史上空前の大ヒットを記録したメガヒット作になった。

2010年5月にはフランス・アヌシー国際アニメーション映画祭、7月にはカナダ・オタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門にノミネートされた。第12回スペイン・バルセロナアジア映画祭では観客賞を受賞し、国内でも第28回ゴールデングロス賞優秀銀賞、第34回日本アカデミー賞では前作に続き、優秀アニメーション作品賞を受賞した。

テレビ放映[編集]

2010年12月18日にフジテレビの『土曜プレミアム』にて21:00-23:25に放送された。未公開シーンが含まれており、本編はノーカット完全版で放送された。『ONE PIECE』がゴールデン枠で放送されていた当時は、初期の短編作品のみ放送されていたが、長編作品が全国ネットで放送されるのは初である[注 2]。視聴率は同日の全放送番組最高、同時間帯年間3位となる16.7%の高視聴率を記録した。

2011年11月19日にもノーカット完全版を放映。2013年1月12日には一部カット版を放映。

ストーリー[編集]

「偉大なる航路(グランドライン)」での航海を続ける麦わらの一味のもとに、ルフィたちの故郷である「東の海(イーストブルー)」でいくつもの島が襲われているという衝撃的なニュースが飛び込む。一味は旅を中断して「東の海」へ戻ろうとするが、そこに空飛ぶ巨大な海賊船が現れた。その船に乗っていたのは、かつて海賊王ロジャーの時代に暴れていた伝説の大海賊金獅子のシキだった。

ナミの気象センスに目をつけたシキは、ナミを誘拐。ルフィたちはシキの能力によりサニー号と共に空飛ぶ島メルヴィユに落とされ、離散してしまう。メルヴィユは、凶暴な動物たちが住む弱肉強食の世界だった。奪われた仲間を取り戻すため、「東の海」を守るため、海賊王と鎬を削った伝説の男との戦いが始まる。

登場人物[編集]

麦わらの一味[編集]

モンキー・D・ルフィ
声 - 田中真弓
本作の主人公。麦わらの一味船長。懸賞金3億ベリー。超人系悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者のゴム人間。夢は「海賊王」。
ロロノア・ゾロ
声 - 中井和哉
麦わらの一味戦闘員。懸賞金1億2000万ベリー。刀三本で戦う「三刀流」の剣士。夢は「世界一の大剣豪」。
ナミ
声 - 岡村明美
本作のヒロイン。麦わらの一味航海士。懸賞金1600万ベリー。天候を自在に操る「天候棒」を用いて戦う。夢は「世界の海図を描くこと」。
ウソップ
声 - 山口勝平
麦わらの一味狙撃手。懸賞金3000万ベリー。パチンコやハンマーを用いて戦う。夢は「勇敢なる海の戦士」。
サンジ
声 - 平田広明
麦わらの一味コック。懸賞金7700万ベリー。恩師ゼフ直伝の蹴り技で戦う。夢は「オールブルーを見つけること」。
トニートニー・チョッパー
声 - 大谷育江
麦わらの一味船医。懸賞金50ベリー。動物系悪魔の実「ヒトヒトの実」の能力者の人間トナカイ。ランブルボールを用いた七段変形で戦う。夢は「万能薬(なんでも治せる医者)になること」。
ニコ・ロビン
声 - 山口由里子
麦わらの一味考古学者。懸賞金8000万ベリー。超人系悪魔の実「ハナハナの実」の能力者。夢は「語られぬ歴史の解明」。
フランキー
声 - 矢尾一樹
麦わらの一味船大工。懸賞金4400万ベリー。体中に武器を仕込んだサイボーグ。夢は「世界一の夢の船の建造とその船を見届けること」。
ブルック
声 - チョー
麦わらの一味音楽家。懸賞金3300万ベリー。超人系悪魔の実「ヨミヨミの実」の能力者で、一度死んで蘇生したガイコツ。剣術と音楽のコンビネーションで戦う。夢は「ラブーンとの再会」。本作が劇場版初登場。

海軍本部[編集]

センゴク
声 - 石森達幸
海軍本部元帥。
モンキー・D・ガープ
声 - 中博史
海軍本部中将。ルフィの祖父。
オニグモ、ヤマカジ、ストロベリー
声 - 藤本たかひろ(オニグモ)、他は声の出演なし
海軍本部中将。物語終盤で、シキ及びその招集に応じた海賊たちを捕まえるためにメルヴィユ島近海にやって来た。

東の海[編集]

ノジコ
声 - 山崎和佳奈
ナミの義姉。回想シーンとエンドロールに登場。

オリジナルキャラクター[編集]

金獅子海賊団[編集]

金獅子のシキ率いる海賊艦隊。20年以上前からいる顔ぶれも多い。海賊旗はライオンたてがみが生えたドクロで、後ろに船の舵輪があしらわれている[注 3]

シキ
声 - 竹中直人(特別出演)
金獅子海賊団大親分。ロジャーや白ひげと並ぶ伝説の大海賊。
「海賊は海の支配者」と考え、邪魔する者には容赦しない冷酷かつ残虐な大男。異名は「金獅子のシキ」。空を飛ぶ海賊とも呼ばれる。大掛かりで大胆なことを好むが、忍耐強く狡猾でもあり、その準備を重ねることには時間と労力を惜しまない。一方で、インディゴらとダンスに興じたり、ボケをかまして漫才のようなやりとりをしたりする一面もある。葉巻を愛煙し、服装は和風で、歌舞伎の毛振りのような金髪。頭には舵輪が刺さっている。笑い声は「ジハハハハ」。武器は両刃の剣「桜十(おうとう)」と「木枯し(こがらし)」[19]。かつては二刀流の剣士だったが、現在はこの二振りを義足としている[19]
超人系悪魔の実「フワフワの実」の能力者。触れた物を重力に関係なく浮遊させ、操ることができる(ただし、自分以外の生き物は浮かせられない)。この能力で島を丸ごと浮かし、海賊船として移動している。その能力のため、サイクロンなどの気象現象を弱点としており、世界中から優秀な気象予報士や航海士を集め、専属の研究チームを置いている。
ロジャーとは長年のライバル関係にあり、同時に誰よりも彼のことを認めていた。海賊大艦隊の大親分として名を馳せていた25年前、「世界を滅ぼす兵器」の在り処を知るロジャーに協力を迫るが決裂し、「エッド・ウォーの海戦」を引き起こす。その最中に発生した嵐によって大艦隊の半分を失い、さらにうっかり舵輪が頭に深くめり込んで抜けなくなった。その約3年後、海賊王となったロジャーの逮捕に激昂し、マリンフォードの海軍本部にたった一人で攻め入る。海軍本部が半壊するほどの激戦の末に、センゴクとガープによって逮捕され、大監獄インペルダウンのLEVEL6に投獄された。その2年後、自分の両足を切断して海楼石の足枷から抜け出し、脱獄。自身愛用の名刀を奪い返し、義足とする[19]
インペルダウン脱獄後、メルヴィユに潜伏する。島固有の生物を凶暴化させ、周辺の海賊を召集することで戦力を増強。20年の雌伏の末に世界を征服するため動き出し、手始めにマリンフォードを世界への警告のため襲撃し、続いてロジャーの故郷である東の海の壊滅を企てる。
物語序盤、ナミの天侯を肌で感じ取れる才能に目をつけ、サニー号に乗り込んでナミを誘拐し麦わらの一味をメルヴィユに突き落とす。脱走したナミを連れ戻すべくルフィらの前に現れ、ルフィたちを圧倒し生き埋めにする。その後、乗り込んできた麦わらの一味と珍獣たちの暴走により金獅子海賊団は壊滅状態に陥り、「ギア2」でパワーアップしたルフィと激しい空中戦を繰り広げるが、嵐の中での戦いであったことが災いし、「ゴムゴムの巨人の雷斧」を受け敗北した。
Dr.インディゴ
声 - 中尾隆聖
シキの側近である科学者。通称「ピエロ」。シキがインペルダウンに投獄される以前から金獅子海賊団に所属している[19]。シキと共に「S.I.Q」を開発し、島の珍獣たちを凶暴に進化させた。
その外見らしくパントマイムで物事を伝えようとするが、なかなか伝わらない。シキがボケをカマすと容赦なくツっこむ。笑い声は「ピロピロピロ」。歩く度にオナラをしたような奇妙な足音が鳴る。
決戦ではルフィの足止めとして立ちはだかるがゾロと激闘を繰り広げ、最後は九刀流「阿修羅 穿威」を受け敗北した。
スカーレット隊長
声 - 銀河万丈
シキの側近であるゴリラ。通称「赤ゴリラ」。元々はメルヴィユに生息していたゴリラだが、後にシキの仲間となった。
島の珍獣たちの王者であり、珍獣たちに命令を下す司令塔。「ウホウホ」と喋る(言葉が通じる人と通じない人がいる)。美女が大好きであり、そのことからインディゴやサンジからは「エロゴリラ」呼ばわりされている。シキとインディゴが漫才をするとオチで一緒にポーズを決める。
決戦ではロビンを花嫁にしようとし、そのことで怒りが爆発したサンジの「悪魔風脚」を片手で受け止めたが、高温により怯んだところを、「野獣肉シュート」を受け、塔の上から地面へ叩き付けられ、敗北した。その衝撃でロビンが塔の上から転落するも、後から駆け付けたブルックによって救われた。
キタジマ
声 - 北島康介(特別出演)
魚人族の海賊。東の海を壊滅させるため召集された3000人の海賊の一人。水泳のスピードは魚人族の中でもトップクラス。

メルヴィユの村[編集]

シキに支配されている村。働き手の男と若者は全てシキの王宮に召し上げられている。住人は全員腕から羽が生えている。

シャオ
声 - 水田わさび
メルヴィユ島に住む少女。びっくりするとすぐ気絶する。薬草を採りに出かけた所を珍獣に襲われ、ゾロたちに助けられる。
エバー
声 - 皆藤愛子(特別出演)
シャオの姉。酒場でウェイトレスとして、王宮の者たちの世話をしている。
シャオの母
声 - 土井美加
シャオとエバーの母親。
シャオの祖母
声 - 京田尚子
シャオとエバーの祖母。ダフトグリーンによる病に罹っている。

クリーチャー[編集]

もともとメルヴィユに住んでいたが、Dr.インディゴにより攻撃的に進化した巨大生物たち。

ビリー
声 - 高戸靖広
メルヴィユ島に住む、小馬ぐらいの大きさの黄色い鳥。電撃を放つことができる。カモクジャクの中間のような外見。他のクリーチャーとは違い優しく、少し間抜けな一面もあるが、またなかなか勇敢で、ナミやルフィに協力する。ビリーという名前は、触れるとビリッとくることからルフィが命名した。
ランドゲーター
ワニのクリーチャー。平らな身体で、寄り添った目に渦巻いた尻尾が特徴。異様に足が速い。
森ダコ
タコのクリーチャー。森に住み、漏斗に当たる部位が縫い傷のある人面で、足が多数ある。
ドン・カマキリリ
巨大なカマキリのクリーチャー。カマで何でも斬り、巨大な森ダコを弾き飛ばす程の力を持っている。
テログマ
異様に長い腕を持つクマのクリーチャー。プロレス技で相手を倒す。顔は愛らしいが、相手を見つけるとすぐ襲ってくる。
軍隊アリ
顔の両脇に角の様な突起があるアリ。大量の群れを作り、槍を持って狩りをする。もともと骨のブルックは襲われなかった。
バクザメ
かなり身体の長いサメのクリーチャー。
カエンカブト
鋭い角を顔の両脇と頭部に生やした巨大なカブトムシのクリーチャー。口から炎を出す。
ブラックブラザーズ(長男、次男、三男)
巨大なサソリのクリーチャー。長男は背中に突起物が並び長い鋏。次男は顔から角の様なものが生え尾の針が上に伸びている。鋏は上向き。三男は尾に針が二本あり鋏は太い。
ザーリーダビットソン
ザリガニとバイクを合わせたようなクリーチャー。前足と後足でタイヤをこぎ触角がハンドルになる。作中でフランキーたちが乗車。
バッタGT-7000
ザーリーダビットソンと同じようにバッタとバイクを合わせたようなクリーチャー。前足と後足でタイヤをこぎ触角がハンドルになる。フランキーたちが乗車。
マンモスデンス
体中に傷のある巨大な牙を持つ六本足のマンモスのクリーチャー。作中でゾロとチョッパーが乗った。
スクリーンバッファロー、ジュラ鳥、ジラゴン、シマトリ、大イモ虫、トラマタ、カウボール、エットウザウルス、ダソク、ギョリーザ、 魔王ガメ(ウミガメver.)
バッファロー始祖鳥キリンニワトリ芋虫トラウシティラノサウルスヘビ、魚、ウミガメのクリーチャー。
キング海ムカデ、大ウミガッパ、ファットライオン、ボクサーペンギン、レッドファング、ビッグツリー、辻斬りイタチ、カンフードット、メテオ・アイベックス
ムカデ、タガメライオンペンギンシマウマナナフシイタチカエルアイベックスのクリーチャー。
ラクダ、スパイダータンク、将軍獅子、キル・ラビ、グロッキーサウルス、サザエ艦長、エリマキトカゲプス、ヒポアイアン、魔王ガメ、セイウチ・マウンテン
ラクダ、クモライオンオオカミブロントザウルスヤドカリ角竜カバカメセイウチのクリーチャー。
ミサイル、デス・リス、デル・コング、千本槍、ゴールデンバット、ゴッドウィンド、エア・エレファント、ミヤマ・エンペラー、ジョーカー、イカフラ
サイリスゴリライノシシコウモリトンボゾウクワガタムシハチイカのクリーチャー。
ハンマーイソギンチャク、バッチ・フライ、アゲハグエラ、ロックパンダ、モンキートルーパー、ブルージャック、シロカゲ、首長竜
イソギンチャクハエアゲハチョウパンダサルクジラナマケモノ、首長竜のクリーチャー。

その他[編集]

いずれもエンドロールのみ登場。エースとシャンクスはソフト化時に、終盤のルフィたちと同デザインの正装ファッションの書き下ろしイラストが作成された。

ポートガス・D・エース
白ひげ海賊団2番隊隊長。ルフィの義兄。
エドワード・ニューゲート
四皇の一人。白ひげ海賊団船長。
シャンクス
四皇の一人。赤髪海賊団大頭。

用語[編集]

メルヴィユ
「偉大なる航路(グランドライン)」に存在する秘境[19]。元々は雲にも届く塔のような場所だったが、シキの支配後は「フワフワの実」の能力によって、宙に浮く複数の島々になっている。独自の生態系を築き、地上にはない特殊な動植物が生息している[19]。ここに住む人間は腕に羽が生えており、空を飛ぶことができる。20年前、メルヴィユに降り立ったシキによって島は支配され、住民の多くが捕まり強制労働させられている。
ダフトグリーン
動物たちが嫌う特殊な臭いを発する樹木。危険な動物を近づけなくさせるため、メルヴィユの集落やシキの要塞に、その周囲を囲むように植林されている。臭いの粒子には強い毒性があり、人が多く吸い込むと、体に緑の斑点ができて体が動かなくなる「ダフト」という病気になる。
I.Q(アイキュー)
メルヴィユの特定の場所にのみ咲く花。「ダフト」の特効薬の原料になる。動物を臨機応変に進化させる作用があり、研究のためシキが全て独占している。
S.I.Q(エスアイキュー)
Dr.インディゴがI.Qから開発した薬品。色は黄緑色で、丸薬タイプと液状タイプの2種類ある。この薬を打ち込まれた動物は、戦闘的な進化をするようになる。追加投与を繰り返すことで、より凶暴に、より強く進化させることができる。

スタッフ[編集]

キャッチコピー[編集]

  • 鼓動のボリュームを上げろ! - 予告動画など
  • 本物が遂に動き出す - 映画チラシ第一弾など
  • 強者のみが生き残る!! - 映画チラシ第二弾など
  • ようこそ大海賊時代へ - 予告動画など

主題歌[編集]

fanfare
作詞・作曲 - 桜井和寿 / 編曲 - 小林武史 & Mr.Children / 歌 - Mr.Children
原作者・尾田栄一郎の熱烈なラブコールにより実現。本作のために書き下ろされた。雑誌『Switch』2009年12月号にて桜井・尾田とのスペシャル対談が企画され、『週刊少年ジャンプ』2010年1号にも一部が抜粋掲載された。
トイズファクトリー所属のアーティストが主題歌を担当するのは、第4作『デッドエンドの冒険』の主題歌「sailing day」を担当したBUMP OF CHICKEN以来2度目。

ビデオソフト[編集]

Blu-ray DiscDVDで2010年8月27日発売。完全初回限定版の「10th anniversary LIMITED EDITION」と通常版の同時発売。発売元はポニーキャニオン。本編には、原作者・尾田の要望によって、新しいシーンが追加収録されている。また限定版には、完成披露試写会や初日舞台挨拶の映像を収録した特典DVDの他、封入特典としてトーンダイアルボイスキーホルダーや、特製トランプ、ゴムゴムの鉛筆などを同梱。またTSUTAYAでは特典として劇場上映生フィルムをプレゼント。DVDレンタルも同時に開始されるが、こちらは従来通り東映ビデオが発売元となっている。

DVD&Blu-rayの発売発表から1ヶ月で予約注文が10万枚を突破する好スタートとなり[20]2010年9月6日のオリコン「週間DVDランキング」で、DVD版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD DVD 10th Anniversary LIMITED EDITION(完全初回限定生産)』が12万686枚、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD(DVD通常版)』が3万5272枚を売り上げ、総合1位、2位を独占した。同一作品の1位、2位独占は『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション』(2月)以来となり、更に『シックス・センス』の10万663枚を超えポニーキャニオン発売作品の最高記録となった[21]。Blu-rayランキングでは、同時発売された『ONE PIECE FILM STRONG WORLD Blu-ray 10th Anniversary LIMITED EDITION(完全初回限定生産)』が6.3万枚で1位、Blu-ray (通常版)が1万枚で5位を獲得した。DVD&Blu-rayの合計初動売上は22.9万枚となり、映画第8作の累計売上3.6万枚の3倍以上となるシリーズ最高売上を記録した[22]。発売2週目にはDVD(完全初回限定生産)が2.6万枚、通常版が1.7万枚を売り上げ、1位、2位を独占。Blu-ray(完全初回限定生産)も1位となった。同一作品のDVD総合ランキング2週連続1位、2位独占とDVD&Blu-rayの両総合ランキング2週連続1位は、アニメ作品史上初の快挙となった[23]

劇場公開版との違い[編集]

前述の通り、本編に2分のシーンが追加されている。文字通り、本編に「追加」した形で挿入されており、この映画の真のエンディングを示すエピローグとなっている。

ARGスタンプラリー[編集]

2010年8月10日-9月6日まで、ローソンでDVD&Blu-ray発売を記念した日本初の多店舗連動型ARG(Alternative Reality Game、代替現実ゲーム)キャンペーン『ローソンARG ワンピーススタンプラリー』が行われた。iPhoneのGPS機能を用いたゲームで、専用アプリで示されるローソンログポースが指すローソン店舗に向かうことにより仲間5人のスタンプを集めていくというもの。開始1週間でダウンロード数は4万件を突破し参加者数は9万人に達する人気で、景品のクリアファイルは僅か4日で配布予定数を終了している[24]

受賞歴[編集]

ONE PIECE 巻零[編集]

ONE PIECE 巻零』は入場者プレゼントの尾田栄一郎描き下ろしコミック。映画と連動した過去の物語であり、ロジャーとシキとの過去の因縁およびシキのインペルダウン脱獄について描かれている。クライマックスは映画のプロローグとつながっている。また設定画の一部や監督のインタビューなども掲載。当初入場者先着150万人限定の予定であったが、予想以上の人気に伴いさらに100万部増刷された。

コミックスに収録された第0話は、映画公開前の週刊少年ジャンプ2009年53号(2009年11月30日発売)にも先行的に掲載されているが、本誌掲載時とは一部台詞が異なる箇所のある版も確認されている。後に第0話は2012年3月発売の『ONE PIECE BLUE DEEP』に収録されている。

OVA『EPISODE:0』[編集]

ONE PIECE FILM STRONG WORLD EPISODE:0』(エピソード・ゼロ)は、本映画の協力スポンサーであるハウス食品の映画連動コラボ企画『夢を、たいらげよう。』キャンペーンの一環として製作された、第0話をアニメーション化したOVA作品。2009年11月16日から2010年1月15日までの期間限定中にクイズに応募すると3,000名限定で『EPISODE:0』を収録したDVDが当選。当選者への発送は2010年4月下旬。

受付開始からわずか1ヶ月で10万通を超える応募があり(この時点で当選確率約34倍)、同社キャンペーンでは東京ディズニーシーのスペシャルライブが当たる『ハウス食品 プレミアムナイト』に次ぐ大反響となった[25]

神保町開催イベント『神保町 ONE PIECE カーニバル』では2010年7月17日-23日の期間中、歴代の劇場作品とともに『EPISODE:0』が上映された[26]

登場人物・キャスト(EP0)[編集]

この作品には多くのオリジナル声優が起用されており、本作で初めて声の付いたキャラもいる。この他にも声のない登場人物も数多く登場している。

スタッフ(EP0)[編集]

  • 原作 - 尾田栄一郎(ONE PIECE 巻零『STRONG WORLD』より)
  • 企画 - 柴田宏明
  • 脚本 - 田中仁
  • 音楽 - 田中公平浜口史郎
  • 製作担当 - 黒木耕次郎
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 新垣重文
  • エフェクト作画監督 - 橋本敬史
  • 美術監督 - 吉池隆司
  • 企画協力 - 集英社 週刊少年ジャンプ
  • 製作協力 - ハウス食品
  • 製作 - 『2009ワンピース』製作委員会
  • 監督 - 伊藤尚往

映画連動特別編[編集]

TVシリーズの第426話から第429話にて放映された映画連動エピソード。2010年7月23日に『ONE PIECE FILM STRONG WORLD 連動特別篇 金獅子の野望』のタイトルで全4話を収録したDVDが発売された。

シキとルフィたちが出会う数日前の話。航海を続ける麦わらの一味の前に大きなカブトムシが現れ、そのカブトムシを追ってたどり着いた島で、ルフィたちは海軍コートを着た少女と出会う。

特別編オリジナルキャラ[編集]

リトル・イーストブルー[編集]

偉大なる航路にある、東の海出身者たちが住む島。正式名はカンソーン島。村は東の海ゆかりの建物を再現しており、島中に無数の洞窟がある。海軍の庇護が受けられないからか、住民は逃げ足と土下座は世界一と自称している。

ヨーコ
声 - 矢口真里
リトルイーストブルーに住む海軍コートを着た少女。
5年前に海兵の父親を殺されており、それ以来海軍コートを形見にしている。ボスとは友人で、その強さに父親を重ね合わせている。父親を殺されているので、海賊を信用していない。
ボス
リトルイーストブルーに棲む巨大なカブトムシ。
全身が赤くなり炎弾を放つことができる。一ヶ月に1度脱皮し更に巨大化する。また、怪我をしても土の中で回復する。過去シキの元から脱走し、3年前にヨーコと出会った。ヨーコと心で会話することができる。風貌から、メルヴィユに生息する「カエンカブト」の一種だと思われる。
ファブル
声 - 村松康雄
リトルイーストブルーの村長。
メンドウ
声 - 長嶝高士
リトルイーストブルーで子供たちに剣道を教えている道場師範。ゾロと同じシモツキ村の出身。体格はいいが弱腰。
ミツボシ
声 - 佐々木誠二
リトルイーストブルーのコック。ゼフの料理に憧れ、その味を盗もうとバラティエに通っていた。
ルイジア
声 - 上村典子
リトルイーストブルーにいる老女。自称気難しいお嬢様。カヤの屋敷に似せた幅の薄い家に住む。ウソップと同じシロップ村の出身で、ヤソップとは旧知であった。
オレナミ一同
声 - 岡本寛志粕谷雄太赤羽根健治藤本たかひろ
リトルイーストブルーにいる4人組のナミ私設ファンクラブ。
リュードー
声 - 大場真人
ヨーコの父親で、海軍将校(階級不明)。リトル・イーストブルーに唯一駐屯した海兵だったが、海賊との戦闘で命を落とした。その海軍コートと海軍帽は、ヨーコが形見として身に着けている。

アミーゴ海賊団[編集]

全員がソンブレロをかぶり、マリアッチのような服装をしたメキシコ風の海賊団。海賊旗はソンブレロをかぶり、後ろでマラカスが交差したドクロマーク。海賊船は潜水艦。シキと兄弟の契りを結ぶため、脱走したオオカブトを追っている。

ラルゴ
声 - 高木渉
アミーゴ海賊団船長。
悪魔の実「アミアミの実」の能力者で、体から粘つく網を出すことができる。また、体に取り込んだものを網に変えて放出したり、自分の体を網に変えることもできる。よくシェスタタイムと呼ぶ長い昼寝をする。
コルト
声 - 江川央生
アミーゴ海賊団副船長。ラルゴの弟。
両腕にマシンガンを持ち、マラカス型手榴弾を使う。帽子を回転させることで空を飛ぶことができ、体にも銃を隠し持っている。よく眠ってしまうラルゴには不満を持っている。

サブタイトル[編集]

  • 第426話 『映画連動特別編 動き出す金獅子の野望』(2009年11月15日)
  • 第427話 『映画連動特別編 狙われた小さな東の海』(2009年11月22日)
  • 第428話 『映画連動特別編 アミーゴ海賊団の猛攻』(2009年11月29日)
  • 第429話 『映画連動特別編 決戦!ルフィVSラルゴ』(2009年12月6日)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 映画公開後、本編は『最後の海 新世界編』に移行し、作品内で2年が経過したため、ルフィは19歳になった。
  2. ^ ただし、本作が公開された際に初の長編作品『デッドエンドの冒険』が2009年の年末に全国のフジテレビ系列局で順次放送されていた。
  3. ^ この舵輪のマークは、シキの頭に舵輪がめり込む前からあった[19]

出典[編集]

  1. ^ 東映アニメーション2011年3月期第1四半期決算
  2. ^ 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (2011年1月27日). “2010年度(平成22年)興収10億円以上番組 (平成23年1月発表)[邦画]”. 2011年1月28日閲覧。
  3. ^ ONE PIECE 巻五十五 P.192
  4. ^ ONE PIECE FILM STRONG WORLD パンフレット
  5. ^ ONE PIECE 巻五十六 P.211
  6. ^ ONE PIECE 巻零 P.077
  7. ^ 雑誌Switch 2009年12月号 インタビュー記事
  8. ^ 「ONE PIECE」前売り販売数が東映史上最高記録を樹立 2009年12月10日コミックナタリー
  9. ^ 「ONE PIECE」公開初日は満席続出!12劇場で指定席券完売 2009年12月11日 エイガドットコム
  10. ^ 劇場版「ONE PIECE」最新作、初日興収入4億円の東映史上“新記録” 2009年12月12日 cinemacafe.net
  11. ^ 「ワンピース」2日間で興収10億円超の80万人超え!入場者プレゼント0巻は100万部の増刷決定!” 2009年12月14日 シネマトゥディ
  12. ^ 東映、「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」が好調 2009年12月15日 searchina
  13. ^ 「ONE PIECE」、全巻200位以内 2009年12月18日 SANSPO.OOM
  14. ^ 「ONE PIECE」22億突破、「のだめ」抑え興行ランキング首位 2009年12月21日 eiga.com
  15. ^ 映画『ワンピース』公開24日目で観客動員300万人突破!興収も37億円超え!『相棒』抜いて東映最速記録 2010年1月5日 シネマトゥディ
  16. ^ 「ONE PIECE」興収40億円突破記念だから!?ナミ役の岡村明美、舞台あいさつでスカートをナマ脱ぎ 2010年1月10日 シネマトゥディ
  17. ^ 東映アニメの純利益、2.4倍の12億円に上方修正 10年3月 2010年2月25日 NIKKEI NET
  18. ^ 東映アニメーション2011年3月期第1四半期決算
  19. ^ a b c d e f g 第0話
  20. ^ 「ワンピース」DVD、1カ月予約10万枚SANSPO.COM 2010年6月29日
  21. ^ 「ワンピースフィルム」、「シックス・センス」超え映画.com 2010年9月14日
  22. ^ ワンピース : DVD週間売り上げ1、2位独占でシリーズ最高を記録 ブルーレイ含め21億6000万円まんたんウェブ 2010年9月1日
  23. ^ “ワンピース、アニメ作品史上初の2週連続DVD&BD総合首位”. オリコン. (2010年9月8日). http://www.oricon.co.jp/news/rankmusic/79847/full/ 2011年2月9日閲覧。 
  24. ^ ローソン「ワンピース」ラリー人気殺到、1週間で参加者9万人にJ-CASTモノウォッチ 2010年8月18日
  25. ^ “「ワンピース0巻」限定DVD企画に応募者殺到 受付開始1ヶ月で10万通突破”. オリコン. (2010年12月19日). http://life-cdn.oricon.co.jp/71757/full/ 2011年2月9日閲覧。 
  26. ^ “神保町がワンピースまみれ!「第0話」のアニメ上映も”. コミックナタリー. (2010年6月14日). http://natalie.mu/comic/news/33228 2011年2月9日閲覧。 

関連項目[編集]

  • イオンモール - ONE PIECEのキャラがイオンモールのCMに出演し、同時に本作品の宣伝も行われた。

外部リンク[編集]