ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ドラゴンボール > ドラゴンボールZ > ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
ドラゴンボールZ
龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる
監督 橋本光夫
脚本 小山高生
製作総指揮 高岩淡
安齊富夫
泊懋
出演者 野沢雅子
草尾毅
田中真弓
鶴ひろみ
佐藤正治
皆口裕子
堀川亮
音楽 菊池俊輔
主題歌 俺がやらなきゃ誰がやる」(影山ヒロノブ
編集 福光伸一
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 日本の旗1995年7月15日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 10億円 
前作 ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ
次作 ドラゴンボール 最強への道
テンプレートを表示

ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』(ドラゴンボールゼット りゅうけんばくはつ ごくうがやらねばだれがやる)は、1995年7月15日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第16弾。監督は橋本光夫

夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『スラムダンク 吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏』『NINKU -忍空-

解説[編集]

邦画配給収入10億円、観客動員数240万人[1]

原作が完結したあとに製作発表された。『ドラゴンボール大全集』には「物語中では、悟空やベジータが肉体を持っており、地球に平和が戻っている。このことから、ブウとの闘いが終了したのちの物語であることは、ほぼ間違いないだろう」と書かれていた[2]。今作はオープニングがなく、クレジットは作中に表記されていた。

悟飯は超サイヤ人にならずに老界王神による潜在能力開放状態で戦い、魔人ブウとの最終決戦時に悟空をナンバー1と認めしがらみを捨て丸くなったベジータが一般市民を守るシーンなどが描かれている。また、トランクスが最後にタピオンから剣を与えられるシーンがあり、人造人間編での青年トランクスとのつながりが示唆されている。製作者は「トランクス=剣、のイメージを復活させたかったから」と語った。

ヒルデガーンとの最終決戦の舞台は巨大な敵との市街地での決戦という、『ドラゴンボール』では異例の構成になっている(市街での戦いは『極限バトル!!三大超サイヤ人』にもあったが、すぐに氷河地帯へ決戦の舞台を移した。原作でも、人造人間19号、20号が出現した市街地を破壊したが、戦闘は荒野に移動されて行われた)。

初期に配布されていたポスターと映画公開時のポスターでは内容に差異がある。初期には「今度は悟空と悟飯がフュージョン!?」などと記されていたものもあり(劇場用予告編は、悟空が「悟飯!悟天!トランクス!ベジータ!フュージョンだ!!」と、あたかも全員でフュージョンを行うかのようなセリフで構成されている)、龍拳の要素やトランクスとタピオンの兄弟劇などは宣伝に入っていなかった。なお、劇場公開時のパンフレットはそれまでの過去16作品を「この映画では○○がNo1」といった初めて特集やナンバーワン特集を設けていた。

前記の「悟空と悟飯がフュージョン」は、「完全無欠のヒルデガーンを倒すには、悟空の闘志と悟飯の頭脳を合わせる必要がある」という製作者サイドの意向があったが[3]、最終的には「なんでもかんでも合体させればいいもんじゃない。ドラゴンボールという世界を愚弄することになりかねない。合体したキャラクター名のゴクン、ゴクウハン、ゴハンクウなどが、どう考えてもしっくりこない」となり、トランクスが剣を振るうシーン、主人公である悟空がさらなる修行で身に付けた新必殺技を繰り出すことで落ち着いた。

なお、亀仙人役の声優は宮内幸平亡き後アニメ版では増岡弘が務めたが、この作品では佐藤正治が担当した。佐藤は後年の『ドラゴンボール改』でも亀仙人役を演じている。

あらすじ[編集]

魔人ブウの脅威が去り、グレートサイヤマンの活躍などもあって地球はしばし平和な日々が続いていた。ある日、悟飯とビーデルはいつものようにグレートサイヤマンとしての任務をこなしている最中にホイという老人からオルゴールに封じられた勇者を復活させてほしいと頼まれる。オルゴールを鳴らすことができれば勇者は復活するというが、悟空でさえオルゴールの取っ手を回すことはできず、ならばドラゴンボールに頼んでみようということで神龍を呼び出す。

神龍によって封印を解かれたオルゴールは美しい音色と共に壊れ、そこからオカリナを吹きながら一人の青年が現れた。彼こそホイの言っていた伝説の勇者・タピオンであった。タピオンのその雰囲気にトランクスは興味津々でついてまわるが、そこでホイの不審な動きも目撃する。その後打ち解けたトランクスとタピオンはカプセルコーポレーションで一緒に兄弟のように住み始めるが、実はタピオンには恐ろしい秘密が隠されていた。かつてコナッツ星を襲った幻魔人ヒルデガーンが彼の体内に封じられていたのである。

ブルマの提案で封印されていたオルゴールを再現するも、先に封印の解かれた下半身と引き合う力を止められず、ついにヒルデガーンは復活してしまった。悟空達と、幻魔人ヒルデガーンとの戦いが始まる。

ゲストキャラクター[編集]

タピオン
南の銀河、コナッツ星でヒルデガーンを封印した伝説の勇者。弟のミノシアがいるが、作品冒頭で殺されてしまう。コナッツ星の神から与えられた剣と笛で1000年前、ミノシアと共にコナッツ星で暴れた幻魔人ヒルデガーンを笛の音で抑え込み、神官が伝説の剣で両断し、タピオンの身体に上半身、ミノシアの身体に下半身を封印した。ヒルデガーンを蘇らせぬよう、彼ら自身も悟空でさえ壊せない程のオルゴールに封印させ、別々の銀河に流された。だが、ヒルデガーン復活を企む魔導師ホイにより、ミノシアは殺され、ドラゴンボールにより彼の封印も解かれ悟空たちの前に姿を現す。特殊な封印のオカリナを吹く事でヒルデガーンの力を押さえつけ、体内に封印することができる。なお、このオカリナの曲は彼のテーマソングになっている。当初は幻魔人がその身に宿っていることから、誰も近づけまいと振舞っていたが、そのうちトランクスに心を開き、カプセルコーポレーションに身を寄せる。しかし、下半身と引き合う力により結局封印した上半身は解放され、ヒルデガーンは完全復活してしまう。
戦闘シーンはほとんどないが、悟空に「すげえ気だ」と言われ、オカリナを吹きながらベジータですら防いだ後は意識を失っているヒルデガーンの吐く炎をバリヤーで軽々と防いでいる。
最終的には悟空がヒルデガーンを倒し、生き残ったタピオンはブルマのタイムマシンに乗って1000年前に帰還する。その際、自分の剣をトランクスに譲り渡す。
名前の由来はタピオカをもじったもの。鳥山明がイラストに添えたメモに「“タピオカ”ではあまりにもそのままなので」とある[4]
ミノシア
兄のタピオンと共にヒルデガーンの半身を封じた自分自身をオルゴールに封印していたが、ホイに見つけられ封印を解かれていまい、ヒルデガーンの下半身に殺されてしまう。作中では語られていないが、弟がおりヒルデガーンに殺害されている。
ホイ
悟飯達に勇者タピオンの封じ込められたオルゴールの解放を持ちかけた老人。当初はおどけた老人の姿を装っていたが、その正体は、かつてコナッツ星に流れ着いた魔導師たちの一人で、コナッツ星で魔人像の霊体に邪悪エネルギーを注ぎ込み、幻魔人ヒルデガーンへと変身させた魔導師一派の唯一の生き残り。宇宙征服の野望のためヒルデガーンを利用するためタピオン、ミノシアに封印されていたそれぞれのオルゴールを探し当てヒルデガーンの解放に成功するが、その後、完全体となり制御不能となったヒルデガーンに踏み潰されてしまう。
ヒルデガーン
1000年前コナッツ星の悪の気を吸い取った魔人像の霊体が、魔導師たちに邪悪なエネルギーを注ぎ込まれて変身した幻魔人。強大なエネルギーを持つうえ、自在に霊体であるエクトプラズムとなり攻撃をかわすことができ、攻撃するときだけ実体化する[5]。ドクロのような顔をしており、蝉のように脱皮し、進化する。コナッツ星を滅亡寸前まで破壊するが、タピオン兄弟が封印のオカリナで力を抑えている隙に、神官の手により、伝説の剣で真っ二つにされ、上半身をタピオンに、下半身をミノシアによりそれぞれ封印された。その後、地球で魔導師ホイの策略により復活を果たす。口から火炎を放射したり、尻尾から人間のエネルギーを吸い取ることが出来る。
最初は下半身のみで現れ街を破壊し、悟飯と互角の戦いを繰り広げるが、タピオンの封印のオカリナに抑えられた。その後、上半身の復活により、全身が現れる。悟飯曰く、下半身時よりパワーもスピードも桁違いに上がっているとのこと。超サイヤ人3ゴテンクスの「連続死ね死ねミサイル」を食らって1度は沈黙するが、虫のように脱皮し、羽の生えた、より禍々しい姿の完全体へと進化した。進化後は、ゴテンクスをたった一撃で分離に追い込み、悟飯やベジータを圧倒し、タピオンの封印のオカリナを持ってしても制御不能となるなど猛威を振るうが、倒すには攻撃の実体化する瞬間に一撃必殺のカウンター攻撃を決めるしかないと見抜いた悟空が放った新技『龍拳』により倒された。
劇場版公式サイトのマル秘ノート(公開終了)には、ヒルデガーンは超サイヤ人3悟空と対等に渡り合う強敵だが、ジャネンバは超サイヤ人3悟空さえ退けているので、強さでいえば劇場版の敵としては二番目ということになると記載されている[6]
名前の由来は企画の蛭田成一を「ガーン」とショックを受けるようなデザインをしようとしたこと(蛭田ガーンヒルデガーン)から[7]

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

エンディングテーマ - 「俺がやらなきゃ誰がやる
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 林哲司 / 編曲 - 林有三 / 歌 - 影山ヒロノブ
挿入歌 - 「勇者の笛 ~タピオンのテーマ~」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 林哲司 / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 大矢晋
※本編ではメロディーのみ。

映像ソフト[編集]

いずれも東映ビデオより発売。

  • VHS・LD - 1996年1月12日に発売。
  • DVD
    • DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES - 2006年4月14日発売。
    • DRAGON BALL THE MOVIES #13 ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる - 2009年2月13日発売。

関連書籍[編集]

  • ジャンプ・アニメ・コレクション(3) ドラゴンボールZ 映画編 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる - 集英社、1995年10月21日、雑誌68101-3

脚注[編集]

  1. ^ 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
  2. ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、150頁。
  3. ^ 悟飯がヒルデガーンの唯一の攻略法を見抜き、悟空に伝えようとするシーンはこの名残。
  4. ^ 渡辺彰則編「GALLERY OF 鳥山明」『ドラゴンボール大全集 6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、186頁。
  5. ^ 劇場版公式サイト ドラゴンボールヒストリー ゲストキャラクター(公開終了)
  6. ^ 劇場版ドラゴンボール ヒストリー」東映アニメーション。
  7. ^ 渡辺彰則編「'95memorial」『ドラゴンボール大全集 6巻』158-159頁。

外部リンク[編集]

ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 オラの悟飯をかえせッ!! 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウィロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 ドラゴンボールZ 2015年