キャプテン・フューチャー

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キャプテン・フューチャー
ジャンル スペースオペラ
小説
著者 エドモンド・ハミルトン
イラスト 水野良太郎鶴田謙二
出版社 早川書房東京創元社
掲載誌 SFマガジン
レーベル ハヤカワ文庫SF、創元SF文庫
刊行期間 1966年 - 1967年
(最初のシリーズ刊行)
巻数 11
話数 18
アニメ
原作 エドモンド・ハミルトン
シリーズディレクター 勝間田具治
脚本 辻真先、金子武郎、神波史男 他
キャラクターデザイン 野田卓雄
音楽 大野雄二
アニメーション制作 東映動画(現:東映アニメーション
製作 東映動画、NHK
放送局 NHK総合
放送期間 1978年11月7日 - 1979年12月18日
話数 53
テンプレート使用方法 ノート

キャプテン・フューチャー』 (CAPTAIN FUTURE) は主としてエドモンド・ハミルトンにより書かれたスペースオペラのシリーズであり、その主人公であるカーティス・ニュートンの別名である。また本シリーズが主に掲載された雑誌の名称でもある。

長編20作中3作はハミルトン以外の作家が担当している(→#作品リスト)。『キャプテン・フューチャー』誌が廃刊となった後に発表されたシリーズ末期の長編および、本編終了後に書かれた番外編的な短編は『スタートリング・ストーリーズ』に掲載された。

目次

[編集] 内容

物語ではキャプテン・フューチャーとフューチャーメンと呼ばれる3人の仲間たち(サイモン、グラッグ、オットー)が愛機である宇宙船コメット号を駆って繰り広げる、悪との戦いと冒険が描かれる。

[編集] 物語の舞台

物語の舞台は、執筆された1940年代という時代を反映して太陽系内がそのほとんどを占め、各惑星で固有の人類(火星人など)が存在しており、また太陽系のほとんどの惑星、衛星に地球人の植民地が設けられ、各惑星人が混在して生活しているという設定になっている。ちなみにSFガジェットとしての原子力は登場するが、実在の核分裂反応ではない。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 主要登場人物

キャプテン・フューチャー (Curtis Newton a.k.a. Captain Future)
主人公。太陽系最大の科学者にして冒険家、最高の宇宙船操縦士。本名カーティス・ニュートン。身長6フィート4インチ(1メートル93センチ)。目は灰色。赤髪。日焼けした肌をしている。
左手の指にはめた太陽系の九惑星を象った指輪(内蔵された超小型原子力モーターで、現実の天体の運行と合わせて宝石が動く。その動きを利用して催眠術をかけることもできる(「恐怖の宇宙帝王」事件より)アニメ版では9つの宝石を嵌め込んだ腕時計状のメダルに変更されている)がキャプテン・フューチャーの証であり、これを提示すれば太陽系内のあらゆる施設・設備はその扉を開く。普段は飾り気のない灰色(あるいは褐色)の合成絹(シンセシルク)製のジッパースーツを着て、タングスタイト製のベルトのホルスターに使い込んだプロトン・ピストルをさしている。
科学者だった父ロジャーとその妻エレーヌは、その研究を悪漢ヴィクター・コルボに狙われ、チコ・クレーターに逃れた。月まで追ってきたコルボにロジャーとエレーヌは殺害され、惨劇に一歩間に合わなかったフューチャーメンはコルボを倒してその仇をとり、夫妻の遺児カーティスを立派に育て上げることを誓った。グラッグから並はずれた体力、忍耐力を、オットーから変装術、武道、アクロバティックな体術を、サイモンからは広範な科学知識を学んだ。成人になったある日、両親の最期についてサイモンから聞かされたカーティスは、キャプテン・フューチャーと名乗り、一生を太陽系と正義のために捧げると誓った。
サイモン・ライト (Simon Wright)
フューチャーメン。別名「生きている脳」。元はニュートン夫妻の研究仲間だった高名な科学者。死期が近づいた際に、を摘出して、漿液(培養液)入りの透明金属のケース(視聴覚センサーと発声回路付き)に収め、以後はそれだけで生存している。最初は自力移動はできなかったが、簡単なタイヤ式の機械仕掛け(「太陽系七つの秘宝」事件)を経て、カーティスの手で磁力牽引ビームを装備され(「謎の宇宙船強奪団」事件)、自力飛行や物を分解・組み立てることが可能となる。以後行動派に転向、「体」の小ささを生かした隠密行動や潜入工作で活躍する(アニメ版では第一話から飛行可能)。カーティスに対しては父親のように接し、彼を「坊や(ラッド)」と呼ぶ。フューチャーメンの顧問的存在。
グラッグ (Grag)
フューチャーメン。ロジャーとサイモンの研究成果である「人造生命第一号」。親水コロイドメタルの頭脳と金属繊維の神経、非伝導性鋼鉄のボディに光電管の目を持つ、身長7フィート(2メートル10センチ)の剛力無双のロボット。銅を主燃料とする体内の超小型原子炉で動いている。両手指の先のアタッチメントを交換して、工具(モーターツール)として使用できる。オットーから誕生日プレゼントとしてアタッチメントのセットをもらったことがある。オットーを「ゴム人形」と罵り、四六時中喧嘩ばかりしているが、心の底ではオットーをかけがえのない相棒と思っており、オットーの人間そっくりの外見に羨望の念を抱いている。けっこうセンチメンタルな一面も持つ。月犬のイイクがペット。
オットー (Otho)
フューチャーメン。ロジャーとサイモンの研究成果である「人造生命第二号」。合成樹脂アンドロイドで、純白の皮膚と緑の目を持ち、まつげも含めて体毛はない。せっかちで、退屈が大嫌い。変装の名手で、各種染料や薬品からなる変装キットはベルトのケースに一式が収められている。人間に似た代謝系を持つが、主食は化学薬品をブレンドしたもの。もっとも人間の食べ物も問題なく食べられる。一度、ラジウム・ハイボールを飲み過ぎて泥酔するという失態をやらかし、サイモンにみっちり絞られたこともある。グラッグを「ブリキ人形」と呼んで怒らせるが、やはりグラッグのためなら命を懸けることも厭わず、いざという時には抜群のチームワークを発揮する。ひそかにグラッグの怪力無双をうらやましく思っている。けっこう寂しがり屋で純情一途な面もある。隕石モグラのオオグがペット。アニメ版ではランニングシャツに船員帽姿の、アニメの船員のような姿に描かれている。
イイク
グラッグのペット。月犬(ムーン・パップ。ムーン・ドッグあるいはムーン・ハウンドと呼ばれる種の幼体)。主食は鉱物で呼吸はしない。その食性に適応して、ダイヤモンド並みの硬度を持つ歯と爪を持つ。食欲は非常に旺盛で、時々、コメット号の肋材やプロトン・ガンをかじり、トラブルを起こしたりする。を食べ過ぎると酔っぱらったようになる。空気のない月面で進化したことからテレパシー能力が発達しており、グラッグやカーティスともコミュニケーションでき、彼らの危機を救ったこともある。よく、チコ・クレーター基地でオオグとお留守番をしている。漫才コンビの飼い主二人と違いオオグと仲良し。アニメ版ではイークと表記され、ピンク色の子犬のような姿で描かれている。
オオグ
オットーのペット。隕石モグラ。別名「物まねモグラ」。本来は白い短い毛皮を持つ小型の四足獣だが、主要な内臓はすべて小さな核に納められており、肉体の他の部分は細胞組織の配列を自由に変えて何にでも化けることができる(ただし、大きさの限界がある)。また、化けた物は見た目はそっくりだが、機能は備わっていない。グラッグをからかうネタをオットーに仕込まれたり、爆弾に化けて相手にハッタリを噛ませるための小道具にされたりする。よく、チコ・クレーター基地でイイクとお留守番をしている。漫才コンビの飼い主二人と違いイイクと仲良し。アニメ版ではオークと表記され、のような甲羅を持つ緑色の毛のないタヌキのような姿で描かれている。
ジョーン・ランドール (Joan Randal)
惑星警察機構第3課の女性諜報員。カーティスに愛情を抱く。キャプテン・フューチャーを「カーティス」と呼ぶ数少ない人物。キャプテン・フューチャーと初めて出会った時点で、惑星警察に入ってから4年ほど経過している。
エズラ・ガーニー (Ezra Gurney)
ベテラン捜査官。惑星警察機構第4課(通称、惑星パトロール)司令でジョオンの実質的な上司。口ひげをたくわえているため、時に「キャプテン・フューチャー」の発音が「キャプ・ン・フューチャー」と聞こえることがある。かつて太陽系随一と畏れられた宇宙海賊ファルコンの実兄。
ジョニー・カーク
フューチャーメンに憧れている地球人の少年。アニメではケン・スコットとして登場している。
ジェイムズ・カシュー (James Carthew)
初代太陽系政府主席。キャプテン・フューチャーを呼び出す、北極の宇宙灯台(チコ・クレーターの研究所から常に監視している)を点灯させる権限を持つ太陽系唯一の人物。
ノース・ボネル
太陽系政府主席秘書官。後にカシューの後を受け第二代主席。アニメ版では、女性秘書アニー・ボネルとなっている。
ダニエル・クルー
第三代主席。ボネルの後任。

[編集] 主要な悪役

ウル・クォルン (Ull Quorn)
キャプテン・フューチャーの宿敵。「火星の魔術師」の異名で呼ばれる天才的犯罪者。優秀な科学者だったが、とある「恥知らずな実験」(詳細は語られていない)を行なって逮捕され、冥王星の衛星ケルベルスにある太陽系重罪犯専用刑務所送りになった。以降、復讐のための人生を歩む。地球人・火星人・金星人の混血で、その複雑な血統にコンプレックスを持っている。実はニュートン夫妻を殺したヴィクター・コルボの息子。父を倒したフューチャーメンを仇として逆恨みし、憎み、つけ狙う。
ヌララ (N'rala)
火星人。ウル・クォルンの情婦。超美人だが、「アタマの中身は宇宙空間なみに空っぽ」(ウル・クォルン談)。
宇宙帝王
古代木星人の再来を称して、木星人の蜂起を先導した。地球人が猿人や爬虫人に退化する「先祖帰り病」を起こして社会不安を煽った。また、自らを非実体化することで壁や床を透過したり、プロトン銃による銃撃を無効化したりできる。
破壊王(レッカー)
重力等化装置に不可欠なグラヴィウムの独占を目論み、太陽系内のグラヴィウム鉱山を次々に破壊したうえで、海王星のグラヴィウム鉱山を独占しようとした。
ザロ博士
太陽系内の著名な天文学者を連続して誘拐し、さらに太陽系外から接近する巨大な暗黒星を避ける方法を知っているのは自分だけであるとして、九惑星全ての統治権を要求した。
機械人間一号
謎の機械人間たちのリーダー。部下の機械人間たちに命じて、水星で建造された新造船を次々と強奪。造船業界をパニックに陥れる。
生命王(ライフ・ロード)
飲用した者に一時だけ若さと健康を取り戻す効能をもった「生命水」の密売シンジケートを構築し、太陽系全域に深刻な麻薬禍を引き起こした。
アニメ版では、「不死帝王」という名前に変更されている。
ジカル
古の惑星カタインのタカ派指導者。カタイン滅亡を前に、火星人の皆殺しと火星への移住、そしておのれが新生カタインの主となることを企む。
彗星王ソリックス
ハレー彗星のコアに住む「箒星人」たちの王。彗星の外にまで手を伸ばし、何十隻もの宇宙船を次々に鹵獲した。
冷たきものども
年老い、冷え切った宇宙に適応するためにつくられた人工ミュータント。人間の骸骨のような外観を持ち、宇宙空間の酷寒に生身で耐えられる。呼吸の必要が無く、テレパシーで意思の疎通をする。温血のタラスト人を激しく憎み、根絶しようとしている。
ラルスタン王
銀河中心核の大宇宙塵雲の中にある惑星コルの王。<物質生成の場> の秘密の独占を狙う。
ラルセン・キング
悪辣な企業家。銀河中心核への遠征でフューチャーメンが太陽系を留守にしている間に、月の地下に存在するラジウム鉱脈の独占を企み、初代太陽系政府主席ジェイムズ・カシューを暗殺。その罪をキャプテン・フューチャーになすりつけた。
ゴーマ・ハス
スヴァードと呼ばれる種族を操り、銀河系宇宙の征服を企む謎の存在。
キム・イヴァン
元宇宙海賊。逮捕され、囚人船「ヴァルカン」でケルベルス刑務所に護送される途中、反乱を起こして船を強奪。警護に当たっていたフューチャーメンやジョオンたちを人質に、太陽系からの脱走を企む。
ハートリー・ブルックス
悪辣な企業家。人口増加にあえぐ太陽系住民への衣食住の供給を牛耳って暴利をむさぼる。しかし、キャプテンが提案した「新惑星建設計画」によってその独占を脅かされたため、フューチャーメンの暗殺を部下に命じる。
ルウ・グウル
元放射線学者。人に望み通りの夢を見せるが、やがて脳をやられて廃人になってしまう「忘却放射線」を密売していたが、キャプテンに追い詰められて太陽系外に逃走。しかし、いずこかの「無法の星」を根城にしてラジウム盗賊団の主に返り咲き、再びキャプテンと死闘を展開する。
上帝
平行宇宙「X空間」の独裁者。母恒星が死滅したため、太陽系の侵略をもくろみ、第一目標として最大の敵であるキャプテンの本拠地・月を狙う。
ジザベル彗星人
三千年前に太陽系を征服しようと乗り込んできたが、志を果たせぬまま冥王星の「戦士の谷間」で眠り続けていた異星人の一団。

[編集] コメット号

キャプテン・フューチャーとフューチャーメンの専用宇宙船。フューチャーメンが独自に設計、製作した。船体は涙滴型で、隙間に特殊な絶縁体を充填した3枚あわせのイナートロン(架空の金属)で出来ている。

9基の高性能サイクロトロンによる推進器によって太陽系最速を誇る(通常の燃料は粉末状の)。通常のエンジン音は「丸鋸を回転させているような特徴的な」音で、他のいかなる宇宙船とも異なるため、すぐに聞き分けることができる。高効率の噴射機構を備え、水中航行も可能。後に振動ドライブを設置したことにより超光速航行が可能となり、銀河間航行をも行い得る高性能を誇る。また「時のロストワールド」事件においては航時推進機を搭載して、タイムトラベルをも行っている。

固定武装として2門のプロトン砲を装備。それ以外の特徴的な装備として、船外に荷電粒子をまとって彗星に偽装する「彗星カモフラージュ装置」、太陽に近接航行可能な「後光(ハロー)装置」、重力を検知する「グラヴィトメーター」、小惑星を検知する「ミティオロメーター」などを装備。また船内には非常にコンパクトながら充実した研究設備、各種資料、医療設備などを備え、科学者としてのキャプテン・フューチャーの活動を支えている。

[編集] 惑星警察機構

太陽系全域の法と治安を守る組織。トップはハーク・アンダース長官。第1から第4課までの4つの部門から形成される。

  • 第1課:ある程度社会基盤が形成済みの惑星における警察業務を行う。いわゆる警官刑事の任務を果たす。
  • 第2課:未開拓の惑星や宇宙空間、開拓途中のフロンティアにおける警察業務と司法業務を担当する。西部劇における保安官のような役割を果たす。
  • 第3課:潜入捜査、秘密捜査を主な任務とする。構成人員やその構成などほとんどが極秘。ジョオン・ランドールはここに所属している。
  • 第4課:通称、惑星パトロール。宇宙空間、宇宙航路における治安を担当。この課の長はエズラ・ガーニー司令(地位的には惑星警察のナンバー2にあたる)。宇宙海賊討伐が初期の重大な任務とされ、ガーニーは常にその最前線に立ち続けることで絶大な信頼とその地位を獲得した。

[編集] 装備

重力等化機(じゅうりょくとうかき, Gravitation Equalizer)
水星、火星、土星、海王星などで産出するグラヴィウム(架空の金属)で作られたコイルは、通電すると近傍の物体の重量を変化させる特性がある。この効果を利用して、他惑星で活動する者が母星の重力下と同じ条件で活動できるようにする装置。人類と各惑星人の生活圏が太陽系全域に広がったこの時代、生活必需品にまでなっている。
なお、重力等化機に使用するグラヴィウムのコイルは、使い続けるとその効力が落ちるため、定期的に交換する必要がある。
テレバイザー
いわゆるテレビで、テレビ電話と公共放送の受像器を兼ねている。通常は据え置き型のサイズのものが普及しているが、フューチャーメンは小型のポケット・テレバイザーを愛用している。
<不可視放射線> 投射装置
カーティスとサイモンが発明した小さな円盤型の装置で、周囲のあらゆる光線を屈曲させる力線を投射することで着用者を透明にすることができる。弱点は、力線の投射可能時間が10分程度しかないことと、この効果を受けている人物は完全な暗黒に包まれてしまうこと。


[編集] 作品リスト

[編集] 長編

  • 恐怖の宇宙帝王 (Captain Future and the Space Emperor)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1940年冬号
  • 暗黒星大接近 (Calling Captain Future)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1940年春号
  • 挑戦! 嵐の海底都市 (Captain Future's Challenge)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1940年夏号
  • 脅威! 不死密売団 (The Triumph of Captain Future)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1940年秋号
  • 太陽系七つの秘宝 (Captain Future and the Seven Space Stones)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1941年冬号
  • 謎の宇宙船強奪団 (Star Trail to Glory)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1941年春号
  • 透明惑星危機一髪 (The Magician of Mars)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1941年夏号
  • 時のロスト・ワールド (The Lost World of Time)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1941年秋号
  • 輝く星々のかなたへ! (The Quest beyond the Stars)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1942年冬号
  • 月世界の無法者 (Outlaws of The Moon)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1942年春号
  • 彗星王の陰謀 (The Comet King)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1942年夏号
  • 惑星タラスト救出せよ! (Planets in Peril)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1942年秋号
  • 宇宙囚人船の反乱 (The Face of the Deep)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1943年冬号
  • 異次元侵攻軍迫る! (World to Come)[1]
    『キャプテン・フューチャー誌』:1943年春号
  • 人工進化の秘密! (The Star of Dread)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1943年夏号
  • 魔法の月の血闘 (Magic Moon)
    『キャプテン・フューチャー誌』:1943年秋号
  • フューチャーメン暗殺計画 (Days of Creation)[1]
    『キャプテン・フューチャー誌』: 1944年春号
  • 危機をよぶ赤い太陽 (Red Sun of Danger)
    スタートリング・ストーリーズ』:1945年春号
  • ラジウム怪盗団現る! (Outlaw World)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1946年冬号
  • 小惑星要塞を粉砕せよ! (The Solar Invasion)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1946年秋号[2]

[編集] 短編

  • キャプテン・フューチャーの帰還 (Return of Captain Future)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1950年1月号
  • 太陽の子供たち (Children of the Sun)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1950年5月号
  • 衛星チタンの〈歌い鳥〉 (The Harpers of Titan)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1950年9月号
  • 鉄の神経お許しを (Pardon My Iron Nerves)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1950年11月号
  • 忘れじの月 (Moon of the Unforgotten)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1951年1月号
  • もう地球人では…… (Earthman No More)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1951年3月号
  • 〈物質生成の場〉の秘密 (Birthplace of Creation)
    『スタートリング・ストーリーズ』:1951年5月号
  • 風前の灯! 冥王星ドーム都市
    SFマガジン 1983年7月臨時増刊号『キャプテン・フューチャー・ハンドブック』[3]

[編集] 日本語訳

  • 1966年から1967年にかけて「太陽系七つの秘宝」「謎の宇宙船強奪団」「時のロスト・ワールド」の3冊が、ハヤカワSFシリーズ(いわゆる銀背)より刊行。
  • 1970年より、長編作品がハヤカワ文庫SFより各1冊で刊行(訳書の刊行順は、原著の刊行順と異なっている)。カバーイラストおよび挿絵は水野良太郎
    • 1995年に「透明惑星危機一髪!」「挑戦! 嵐の海底都市」「暗黒星大接近」「太陽系七つの秘宝」「謎の宇宙船強奪団」の5冊がハヤカワ文庫SFより復刊。カバーイラストは水野良太郎が新規に描き起こしたもので、アメコミ風味であった。
  • 2004年より、原著刊行順に沿って、時系列順に長編2編ごとに文庫1冊に収められ、さらにシリーズ短編とCAPTAIN FUTURE誌掲載の掌編を1冊にまとめて最終巻とした『キャプテン・フューチャー全集』全11巻が、創元SF文庫より刊行された。また、2008年6月、野田昌宏のオリジナル作品『風前の灯! 冥王星ドーム都市』が別巻として刊行され(刊行は野田逝去の同月下旬だった)、キャプテンフューチャーシリーズは完結した。カバーイラストおよび挿絵は鶴田謙二

[編集] 児童向け版

  • 戦うフューチャーメン(岩崎書店SF世界の名作26、1967年
    「時のロスト・ワールド」をジュブナイル化したもの。訳者は福島正実
  • 宇宙FBI(偕成社SF(科学小説)名作シリーズ14、1968年
    「謎の宇宙船強奪団」をジュブナイル化したもの。訳者は野田昌宏
  • 宇宙怪人ザロ博士の秘密(あかね書房少年少女世界SF文学全集18、1973年
    「暗黒星大接近!」をジュブナイル化したもの。訳者は内田庶。イラストは金森達
  • コメット号時間作戦(岩崎書店SFこども図書館26、1976年
    上記「戦うフューチャーメン」の改題版。
  • キャプテンフューチャー(講談社アニメーション・ノベルス、1979年
    アニメ版「恐怖の宇宙帝王」「時のロストワールド」をノベライズしたもの。
  • キャプテンフューチャー 謎の宇宙船強奪団(講談社アニメーション・ノベルス、1981年
    アニメ版「謎の宇宙船強奪団」をノベライズしたもの。
  • SFロマン キャプテンフューチャー 1~3(朝日ソノラマ、1979年)
    アニメ版のノベライズ。
    1は「恐怖の宇宙帝王」、2は「時のロスト・ワールド」と「謎の宇宙船強奪団」、3は「暗黒星大接近!」を収載。
  • キャプテン・フューチャーの冒険(岩崎書店冒険ファンタジー名作選8、2003年
    上記「戦うフューチャーメン」、「コメット号時間作戦」の改題版。

[編集] アニメ

NHKにより、未来少年コナンに続く連続アニメ第二弾としてアニメ化され、1978年11月7日から1979年12月18日まで52回にわたり放映された。制作は東映動画(現・東映アニメーション)。原作の1作品分を30分×4回で描く形式で、全52話で13作品、さらにスペシャル版1話を入れると14作品がアニメ化された。

デザインや演出に、当時、一大ブームが起きていた『2001年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ』、『宇宙戦艦ヤマト』などの影響が見られた。当時、同じエドモンド・ハミルトンの小説『スターウルフ』を原作とした同タイトルの実写特撮番組も放送されていた。

脚本の辻真先によるとNHKから現代の科学に合うように脚色するよう求められたという[4]

キャラクターデザインの野田卓雄によると、カーティス・ニュートンのデザインは、映画俳優ロバート・レッドフォードをモデルにしているという。

DVDについては発売予定があったが、後に中止となっている。

[編集] キャスト

広川が好青年を格好良く演じている。『魔法の月の血闘』編では、広川のもう一つの特徴である「ひょうきんさ」が顕著に見られた。増山、緒方、野田の布陣は他の東映作品でもよく見られる(『一休さん』、『アローエンブレム グランプリの鷹』など)。神太郎は同時期放送の『大空港』『爆走!ドーベルマン刑事』(ともに刑事ドラマ)でもオープニングナレーションを担当していた。

[編集] スタッフ

  • 製作:今田智憲
  • 企画:田宮武・栗山富郎
  • 製作担当:吉岡修・武田寛
  • 脚本:辻真先・金子武郎・神波史男・安藤豊弘 他
  • 設定製作:須藤和一
  • キャラクター設定・チーフアニメーター(総作画監督):野田卓雄・森利夫
  • 作画監督:野田卓雄・森利夫・鈴木孝夫 他
  • 美術設定・チーフデザイナー・メカニック設定:辻忠直
  • 美術監督(美術担当):泰秀信・坂本信人・辻忠直・内川文広・原田謙一
  • 背景:中野一郎・前美智子・松本健治・襟立智子 他
  • メカキャラクター設計:三山昇
  • 特殊効果:佐藤章二・中島正之
  • 音楽:大野雄二
  • 選曲:原田敦
  • 録音担当:田中英行
  • 効果:石田秀憲(石田サウンド(現:フィズサウンド))
  • 音響制作:タバック
  • 撮影監督(撮影担当):佐藤隆郎・菅谷英夫・菅谷信行・佐野禎史
  • 編集:花井正明(タバック)
  • 科学考証:石倉八木
  • 記録:黒石陽子
  • 製作進行:吉沢孝男・川端蓮司 他
  • 演出(絵コンテ含む):勝間田具治・佐々木正弘・高山秀樹・森下孝三・松浦錠平・笠井由勝 他
  • チーフディレクター:勝間田具治
  • 制作協力:東映株式会社
  • 企画・製作:東映動画
  • 制作:東映動画 NHK

[編集] 主題歌

  • OP - 「夢の舟乗り」、作詞:山川啓介、作・編曲:大野雄二
    • タイプ1 - 歌:ヒデ夕樹 / 1話~8話?
    • タイプ2 - 歌:ヒデ夕樹(ナレーションおよび音声変更版) / 9話?~30話
      • ヒデ夕樹版については1979年2月1日3月31日かけてみんなのうたで使用されたタイプがある。また、レコード版はOPで使用されたものとバージョンが異なり、CD作成時に原版を紛失していたことから新たに音取りが行われている。
    • タイプ3 - 歌:タケカワユキヒデ / 31話~52話、SP(華麗なる太陽系レース)
      • ヒデ夕樹が大麻所持により逮捕されたため、大野が本来起用を望んでいたというタケカワの歌唱に差し替えられたもの。元々こちらのバージョンが先に録音されていたが、諸事情によりヒデ夕樹が起用され、改めて録音されたという。[5]
  • ED - 「ポプラ通りの家」、作詞:山川啓介、作・編曲:大野雄二、歌:ピーカブー
  • 華麗なる太陽系レースED:「おいらは淋しいスペースマン」、作詞:野田昌宏(原作「謎の宇宙船強奪団」に元となった歌が出て来る)、作・編曲:大野雄二、歌:ヒデ夕樹

[編集] サブタイトル

※「」は新聞テレビ欄などでサブタイトルの後に付いた語句

  1. 宇宙帝王あらわる(1978年11月7日)「人間が猿に逆進化する!」
  2. 炎の海の牢獄(1978年11月14日)「実体なき怪人宇宙帝王」
  3. 天翔ける砦の奇蹟(1978年11月21日)「古代メガラ文明の謎とは?」
  4. 衛星ヌーンの決戦(1978年11月28日)「ついに実体を暴露した宇宙帝王」
    1~4話『恐怖の宇宙帝王』
  5. SOS1億年前(1978年12月5日)「タイムドライブ未知の旅」
  6. 聖なる星クウムの謎(1978年12月12日)「恐竜時代に不時着したコメット号は?」
  7. 太陽系創世記(1978年12月19日)「眼前に展開する荘厳な太陽創造のドラマ!」
  8. 遥かなり50億年の旅(1978年12月26日)「宿命の星カタインの前途は果たして?」
    5~8話『時のロスト・ワールド』
  9. 破壊王(レッカー)の陰謀(1979年1月9日)「惑星間の航行に重大な危機迫る!」
  10. 海底の罠(1979年1月16日)「宿敵破壊王の挑戦をうけたキャプテンフューチャー」
  11. 戦慄の海悪魔(シーデビル)(1979年1月23日)「身の毛もよだつ恐怖の未来科学」
  12. 破壊王(レッカー)の謎(1979年1月30日)「ついに捕われの身となったフューチャーは、そして破壊王の正体は?」
    9~12話『挑戦!嵐の海底都市』
  13. 惑星に空気がなくなるとき(1979年2月6日)「死の星を救うためコメット号は宇宙に出発するが…」
  14. 悲劇の暗黒星(1979年2月13日)「氷の惑星に眠る人々、救いの“4人組”は来るのか?」
  15. 見張りの掟(1979年2月20日)「神秘のベールに包まれた物質生成の場をめぐる争い」
  16. よみがえる惑星(1979年2月27日)「始まったコル星軍の攻撃、炎の海から立ち上がるフューチャー!」
    13~16話『輝く星々のかなたへ!』
  17. ウル・クォルンの挑戦(1979年3月6日)「流刑の星から脱獄した銀河系の魔術師ウル・クォルン」
  18. 暗闇族のすむ地底(1979年3月13日)「ついにウル・クォルンの基地を発見したフューチャーメン」
  19. 惑星ただ一人(1979年3月20日)「小惑星に置きざりにされたフューチャー」
  20. 透明惑星の幻人間(1979年3月27日)「宇宙の宝石とは…」
    17~20話『透明惑星危機一髪!』
  21. 銀河に眠る神秘の石(1979年4月3日)「ウル・クォルン再登場・謎を秘めた神秘の石を次々と奪取」
  22. 銀河サーカスの死闘(1979年4月10日)
  23. キャプテンフューチャー死す!(1979年4月17日)「暗黒の宇宙に漂う死体、果たしてフューチャーか?」
  24. 未知のミクロ宇宙(1979年4月24日)「驚くべき小宇宙のなぞ」
    21~24話『太陽系七つの秘宝』
  25. 渦巻く墓標(1979年5月1日)
  26. 吼える大氷流(1979年5月8日)
  27. 怪獣狩人(ビブルハンター)は語る(1979年5月15日)
  28. 幻の星幻の文明(1979年5月22日)
    25~28話『暗黒星大接近』
  29. 囚人船ハイジャックさる!(1979年5月29日)
  30. 銀河からの大脱走(1979年6月5日)
  31. ゼロからの出発(1979年6月12日)
  32. 星くずのスペースマン(1979年6月19日)
    29~32話『宇宙囚人船の反乱』
  33. キャプテンフューチャー募集!(1979年6月26日)
  34. 恐怖のスペース・ロケーション(1979年7月3日)
  35. 幻影の惑星(1979年7月17日)
  36. 放たれた最終兵器(スーパーウエポン)(1979年7月31日)
    33~36話『魔法の月の決闘』
  37. 消えた宇宙船(1979年8月7日)
  38. 彗星の支配者(1979年8月14日)
  39. アルルスの正体(1979年8月28日)
  40. 悪夢の世界・四次元(1979年9月4日)
    37~40話『彗星王の陰謀』
  41. 不死密売シンジケート(1979年9月11日)
  42. 不死帝王の挑戦(1979年9月25日)
  43. 生と死の幻影(1979年10月9日)
  44. 永遠の都の決斗(1979年10月23日)
    41~44話『脅威!不死密売団』
  45. よみがえれ伝説の英雄(1979年10月30日)
  46. グラッグ奪回作戦(1979年11月6日)
  47. ひとりぼっちの地獄刑(1979年11月13日)
  48. 英雄カフールの謎(1979年11月20日)
    45~48話『惑星タラスト救出せよ!』
  49. 宇宙遺跡の謎(1979年11月27日)
  50. 半獣人の謎(1979年12月4日)
  51. 死都の対決(1979年12月11日)
  52. 光と闇の彼方へ(1979年12月18日)
    49~52話『人工進化の秘密!』

スペシャル版

  • 華麗なる太陽系レース(1978年12月31日)「宇宙船が次々に消えるこの奇怪な事件の真相は?」(これのみ年末特番のため60分番組であった)
    SP版『謎の宇宙船強奪団』

[編集] 原作との変更点

基本的に太陽系内を舞台とする原作とは異なり、太陽系内の地球以外の惑星にそれぞれ人類が存在するという設定は無くなり、銀河系規模でストーリーが展開する。

原作のコメット号は涙滴型であると設定されていたが、アニメ化にあたって船体デザインが大きく変更されている。頭部は涙滴型、X型の翼状ユニット(翼端にプロトンガンを装備)を経て細く伸びた胴部をもち、最後端に球形のエンジンを持つ(映画「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号と、同じく映画「スターウォーズ」のXウイングという二つの有名宇宙船の特徴を併せたようなデザイン)。原作にはない小型機(コスモライナー)を搭載している。「時のロストワールド」事件に際して航時機(タイムドライブ)を装備した(これは原作通り)。これに伴い、外見上の変更がなされた。タイムドライブ時はX翼の端部がリング状に接合されるが、通常運航時はリング状パーツは収納される。この収納スペースのため、翼端の上下に短い翼のようなものが付いた。

[編集] コミック

  • キャプテン・フューチャー 恐怖の宇宙帝王(画:愛沢ひろし二見書房、1979年)
    アニメ版「恐怖の宇宙帝王」のコミカライズ
  • キャプテン・フューチャー(画:すがやみつる
    アニメの放送に合わせて1979年のテレビマガジンで連載。アニメ版のストーリーをベースとしつつも独自の物語で展開された。単行本未収録。

[編集] 玩具

アニメ放送に伴い、ポピーから、ポピニカ・フューチャーコメット、ポピニカ・コスモライナー、超合金・グラッグ、プラデラ・フューチャーコメット、プラスチック製のプロトン銃などの玩具が発売された。なお、海外のみの展開として、胴・腕・脚にUFOロボ グレンダイザーの型を流用した超合金・キャプテン・フューチャーと、ポピニカ・サイモン・ライト(ミサイル発射、脳発光)が発売された。

[編集] 海外での放送

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、台湾、香港などの欧米、アジア地区やチリなどの南米において放送された。なおタイトルは、国により異なり、英語版は「Captain Future」、フランス語版は「Capitaine Flam」、イタリア語版は「Capitano Futuro」、台湾版は「太空突撃隊」である。

NHK総合 火曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
キャプテン・フューチャー

[編集] 脚注

  1. ^ a b ジョゼフ・サマクスン(Joseph Samachson)作
  2. ^ M・W・ウェルマン (Manly W. Wellman) 作
  3. ^ 野田昌宏作の「新キャプテン・フューチャー」
  4. ^ 赤星政尚・たるかす・早川優・山本元樹・原口正宏 『懐かしのTVアニメベストエピソード99〈東映動画編〉』 二見書房、1995年
  5. ^ WEBアニメスタイル、コラム。アニメの“音”を求めて、早川優。第2回「音源復刻への長い道程」

[編集] 関連項目

  • NHKのアニメ作品
  • キャプテンウルトラ - 特撮TV番組、本作の影響を受けた。
  • 宇宙英雄物語 - 伊東岳彦の漫画は、キャプテン・フューチャーのオマージュ作品である。火星や金星に人類が存在するという設定を現代において作品化するにあたり、魔法技術が存在する異世界を設定している。
  • 永井豪(漫画家)- 本作家の短編に『キャプテンパースト』(未来(フューチャー)ではなく、過去(パースト))というパロディ作品がある。
  • あそびにいくヨ! - 作中でアニメ「華麗なる太陽系レース」を視聴するシーンがある他、『キャプテンフューチャー』への言及がある。またアニメ第九話において、挿入歌とエンディングで「おいらは淋しいスペースマン」が使われている。
  • アレン・スティール(小説家)- 1996年度ヒューゴー賞中長編小説部門受賞作として、自らをキャプテン・フューチャーと思い込んだ男を主役にした『キャプテン・フューチャーの死』がある。

[編集] 外部リンク

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