ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強

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ドラゴンボールZ
とびっきりの最強対最強
監督 橋本光夫
脚本 小山高生
原作 鳥山明
製作総指揮 今田智憲、茅野力造
ナレーター 八奈見乗児
出演者 野沢雅子
古川登志夫
田中真弓
龍田直樹
渡辺菜生子
宮内幸平
中尾隆聖ほか
音楽 菊池俊輔
主題歌 CHA-LA HEAD-CHA-LA」(影山ヒロノブ
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 日本の旗1991年7月20日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 14億円
前作 ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空
次作 ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち
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ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』(ドラゴンボールゼット とびっきりのさいきょうたいさいきょう)は、1991年7月20日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第8弾である。監督は橋本光夫

夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』『まじかる☆タルるートくん 燃えろ!友情の魔法大戦

解説[編集]

邦画配給収入14億円、観客動員数390万人[1]。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万8千本[1]

『ドラゴンボール大全集』には「劇中で『悟空のやつ、ナメック星から戻ってきて(略)』と亀仙人が語っている。この点からトランクス登場から人造人間出現までの3年間の間の事件であることは間違いないだろう」と書かれている[2]

なお、映画公開時点では原作でもフリーザとの戦いが終わったばかりで、作中で悟空がフリーザを倒したという台詞がありながらアニメ『ドラゴンボールZ』ではナメック星での戦闘の最中だった。このように、物語が大きく動いている最中に作られた映画作品である。

あらすじ[編集]

物語の始まりは、テレビスペシャル『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』で描かれたサイヤ人の故郷である惑星ベジータ崩壊の時まで遡る。

サイヤ人の中から伝説の超サイヤ人が現れ、いずれ自分の脅威となることを危惧したフリーザは、惑星ベジータもろともサイヤ人を皆殺しにしようとしていた。ただ1人そのことに気付いたバーダックは単身フリーザに挑むも返り討ちにされてしまう。ちょうどその頃、惑星ベジータからバーダックの息子・カカロット(後の孫悟空)を乗せた宇宙ポッドが辺境惑星に発射されていた。フリーザの兄であるクウラ一味はその一部始終を映像で見ていたが、地区を任されたフリーザの不注意でポッドを見落とした以上、弟自身が始末をつけるべきとして見逃した。

その20数年後、フリーザがサイヤ人に敗れたことを知ったクウラは、そのサイヤ人を滅ぼすためにクウラ機甲戦隊を引き連れて地球へと向かうのだった。

一方フリーザを撃退し、無事地球に帰還した孫悟空とその仲間たちは、山へキャンプに出かけていた。そこへ突如襲いくるクウラ機甲戦隊と戦う悟空だったが、一瞬の隙を突かれてクウラの光線を受けて息子の孫悟飯と共に滝つぼに沈み、悟空は重傷を負ってしまう。父を救うため、カリン様から仙豆をもらった悟飯は、機甲戦隊の猛攻に遭いながらもピッコロの助力を得て無事仙豆を届ける。しかし仲間のクリリンともども、機甲戦隊のサウザーに倒され、ピッコロでさえもクウラにやられてしまう。

無事全快した悟空は、ついにクウラと激突する。しかし、弟フリーザより1回多く変身できるクウラの最終形態に成す術が無い。その時、悟空の怒りが限界を超え、ついに悟空が超サイヤ人に目覚める。

ゲストキャラクター[編集]

クウラ達のキャラクター紹介は、映画上映前の『週刊少年ジャンプ』1991年6月10日第25号に記載された。

クウラ
フリーザの兄。通常からフリーザの最終形態に相当する形態でカラダを慣らしており、そこからさらにもう一つ上の変身をすることが出来る。フリーザが自分を「宇宙一」と称するように自身も「宇宙最強」と称す。声も外見もフリーザに似ているが、その性格は弟以上に残忍かつ冷酷。弟のフリーザや父親のコルド大王は相手に利用価値があれば部下として働かないかと打診するが、クウラ本人の場合は事情を問わず、気に入らぬ者はその星ごと徹底的に壊滅させなければ気が済まないため、フリーザを「まだまだ甘い」と評価している。最終形態(第四変身形態)になると体が一回り大きくなったうえ口がマスクで覆われ頭部から4本の角が後方に伸び、また両肩がプロテクターのように張り出し、背中から2本の角が生え、両前腕部からもナイフ状の突起物が生える。技は目・指からの光線(目から発射するものは劇中で破壊光線と呼称)、腕を振り上げての巨大エネルギー弾を使用した。
弟が悟空に敗れたことを知り、自身の親衛隊「クウラ機甲戦隊」を率いて地球に来襲。最終形態に変身し悟空を圧倒するが、怒りによって超サイヤ人に変身したことで形勢逆転される。その後、不意を突いて巨大エネルギー弾で地球もろとも悟空を殺そうとするが、それを受け止められて押し返された挙句、かめはめ波で太陽まで吹き飛ばされる。最後はかめはめ波と太陽に挟まれて体が崩壊していく際に20数年前に悟空を乗せた宇宙ポッドを自身が見逃していたことを回想し、フリーザだけではなく自身も甘かったと自嘲しながら消滅した。
しかし、それでも完全に死亡してはおらず、後の劇場版『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』にて脳だけの状態になって宇宙空間を漂っていたことが判明し、サイボーグ化された「メタルクウラ」となって再び登場する。
あらすじなどでは、弟のフリーザの仇を討つために悟空の前に現れたと書かれていることが有るが、実際は自分達の一族に泥を塗ったサイヤ人への復讐が目的である。テレビゲームではフリーザとの会話、IFストーリーの内容から、互いに自分が宇宙最強だと譲らず兄弟対決をする描写がなされており、二人の仲の悪さが表現されている。コルド大王に対しても『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』では代わりに一族を担おうとする旨の発言で罵るなど、敵対的な接し方をする。劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』のポスターには、あの世から復活した悪役達の中に紛れている。『ドラゴンボールGT』(第42話)では、コルド大王などと共に地獄から復活しているシーンがあった。OVA『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』ではフリーザ、ターレス、スラッグとともにゴースト戦士となって復活。倒された恨みを晴らすべく再び悟空と対決している。フリーザからは「クウラ」と呼び捨てにされ、タメ口で会話していた。
名の由来はクーラーであるが、直接的過ぎるので悩んでいたプロデューサーの森下孝三が、自身の出身である静岡県方言で、食事をする時に言う言葉「メシでも食うら」をふと思い出し、「クウラ」に決めた[3]

クウラ機甲戦隊
クウラ直属の配下で、フリーザ直属の配下ギニュー特戦隊に相当する戦隊。特戦隊同様に隊員個人のファイティングポーズを披露している。また、メンバーは3人と少数だが、1日で7個の惑星を破壊できる実力を持つとされる。彼らが着用している戦闘服はフリーザ軍の惑星戦士が着用しているものとほぼ同様のデザインだが、カラーリングは白を基調としている。また、肩パットは右肩部分のみで、上向きの放物線状のマークをあしらっている。20年前の回想から外見に変化は見られず、デザインが新型と同様のスカウターを着用していた。
プレイステーション2専用のゲームソフト『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』および続編の『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』ではサウザーのみ登場。ギニュー特戦隊とは仲が悪く、彼らとの戦闘では「お茶らけ軍団」と罵っている。プレイステーション3専用ゲームソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト2』では全員登場。クウラとの戦闘では3人とも、反旗を翻す態度を取る。

サウザー
機甲戦隊のリーダー。戦闘力170,000。惑星クウラNo.98(旧ブレンチ星)出身。7000の宇宙語を話せるの頭脳の持ち主。ギニュー特戦隊のジースとは、二重太陽のある同じ星系出身の仲間で、またギニューとは機甲戦隊の隊長の座を争ったライバル同士であった。出身星の重力が大きかったために身体は小柄だが、その分で他の星では非常に身軽である。ピッコロと遭遇した際は彼がナメック星人であることに気付き、悟空が戦闘力を攻防の一瞬だけ上げて戦うタイプの戦士だとすぐに見抜くなど、観察力に優れる。また、惑星ベジータの消滅の映像を見て「さすが、フリーザ様だ」と述べており、フリーザに対しても敬意を示してる。スピードのネイズ、パワーのドーレと比してテクニックに優れ、エネルギー手刀と指からの光線などを用いる。悟空のパワーに吹き飛ばされるが、クウラが太陽に飛ばされて倒された後も生き残っていた。その後、満身創痍の悟空達に襲いかかろうとするが、不意に飛んできたピッコロの「魔貫光殺砲」で右胸を撃ち抜かれて死亡する。
名の由来はサウザンアイランドから[4]

ドーレ
宇宙プロレス連盟の元レスラー。戦闘力185,000。惑星クウラNo.256(旧ベッパー星)出身。マグマの中に大陸がある星の出身で、鍛え上げられた非常にタフな身体を持っているが、対戦相手を全て殺害するなど性格は残虐である。悟飯の尻尾を握って脱力させてから痛め付けるが、駆けつけたピッコロに苦戦する。その後、ピッコロが放ったエネルギー波を押し返そうとするも耐えきれずに爆死した。
名の由来はドレッシング[4]

ネイズ
水ばかりの惑星に住む両生類の一種から進化した種族。戦闘力163,000。惑星クウラNo.6(旧ゾルト星)出身。しなやかで、弾力性のある皮膚と骨格を持ち、亀のように首を胴体に引っ込めたり、手足を伸ばすことが出来る。また、体内に発電器官があり、全身から高圧電流を発することが可能である。ピッコロにそれを仕掛けて一時的に追い詰めるが、逆に技を返されたことで感電死した。
名の由来はマヨネーズ[4]
ハイヤードラゴン
孫悟飯と仲良しのドラゴン。悟飯を背中に乗せてカリン塔まで連れて行くなどの活躍をした。
詳細はハイヤードラゴンを参照

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
エンディングテーマ - 「とびっきりの最強対最強」
作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ

映像ソフト[編集]

いずれも東映ビデオより発売。

  • VHS・LD
1992年2月14日に発売。
  • DVD
    • DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
      2006年4月14日発売。
    • DRAGON BALL THE MOVIES #05 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強
      2008年10月10日発売。

関連書籍[編集]

  • ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強 - 集英社、1992年3月30日、ISBN 4-8342-1181-9

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
  2. ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №5『とびっきりの最強対最強』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、78頁。
  3. ^ 渡辺彰則編「'92memorial」『ドラゴンボール大全集6巻』104頁。
  4. ^ a b c 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。

関連項目[編集]

ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 オラの悟飯をかえせッ!! 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウィロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 ドラゴンボールZ 2015年