雷電 (シューティングゲーム)

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雷電
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 アーケード[AC]
FMTOWNS[TOWNS]
メガドライブ[MD]
PCエンジン[PCE]
スーパーファミコン[SFC]
Atari Jaguar[AJ]
PlayStation[PS]
開発元 [AC]セイブ開発
[TOWNS]KID
[MD]マイクロネット
[PCE]エーアイ
[SFC]マイクロニクス
[AJ]Imagitec Design
[PS]セイブ開発
発売元 [AC]テクモ
[TOWNS]電波新聞社
[MD]マイクロネット
[PCE]ハドソン
[SFC]東映動画
[AJ]アタリ
[PS]日本システム
人数 [AC]1 - 2人
メディア [TOWNS]CD-ROM
[MD]ロムカセット
[PCE]HuCARD
[SFC]ロムカセット
[PCECD]SUPER CD-ROM²
[PS]CD-ROM
発売日 [AC]1990年
[TOWNS]1991年
[MD]1991年7月6日
[PCE]1991年11月22日
[SFC]1991年11月29日
[PCECD]1992年4月2日
[AJ]1994年12月15日
[PS]1995年1月27日
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雷電』(らいでん)は、1990年セイブ開発が発売したアーケードゲーム、並びにその後継シリーズの総称である。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム

解説[編集]

当時いわゆる「大作主義」が主流だったシューティングゲームの中にあり、本作は極めてシンプルで、異彩を放っていた。これがユーザーに好評を以て受け入れられ、最終的には全世界累計で2万枚以上を売り上げるなどアーケード基板としては大ヒット作となった[1]

本作のゲームシステムは、『究極タイガー』を始めとする東亜プランの縦スクロールシューティングを踏襲したものである。これは、『究極タイガー』の海外版である『TWIN COBRA』等を制作時に参考資料にしていることが理由である。それまではこのような作品は、ゲーマーの間では「東亜系」と呼ばれていたが、東亜プランのシューティングゲームが方向転換しつつあったこともあり、本シリーズがヒットしてからは「雷電系」と呼ばれることが多くなり、同ジャンルのデファクトスタンダードに置き換わった様子も見られた。

操作方法[編集]

8方向レバーと2ボタンで自機である「超高空戦闘爆撃機・雷電」・「超高空戦闘爆撃機・雷電マークII」・「ファイティングサンダー」を操作する。ボタンはそれぞれショット、ボンバーが割り当てられており、ショットを押すとメインショットとミサイルを同時発射する。2人同時プレイ可能。

メインウェポン[編集]

メインウェポンは現在の装備と同じ色のアイテムを取ると1段階ずつパワーアップする。パワーアップは、雷電IIIでは5段階まで、他のシリーズ作では最大8段階である。

ある程度パワーアップすると自機のフォルムに変化が生じると同時に当たり判定が大きくなる。

  • バルカン(赤)
初期装備。自機前方に扇状に弾丸を撃ち出す。パワーアップにより、最大で前方の7方向にまで攻撃できるようになる。撃てる弾数が増えるだけで威力は変わらず、敵にも補正がかかり耐久力も増すので一発あたりの威力は相対的に弱くなる。しかし、連射性能に優れていて大量の弾丸を敵に浴びせられるため、敵に密着して全弾撃ち込みさらに超連射するとボスすら秒殺するほどの驚異的な攻撃力を発揮する。使い勝手が最も良く、汎用性に富んでいる。
  • レーザー(青)
自機正面に、レーザーを発射する。パワーアップしていくとレーザーの本数が増え、幅が広くなる。バルカンに比べ攻撃判定は非常に狭いが、破壊力が高いためボスや硬い敵機相手に重宝する。その破壊力の高さに比例して、敵が耐久力により補正がかかった状態で登場するが、換装直前から画面内にいる敵の耐久力に補正がつかないので、これを利用してボス格の敵を速攻で倒す事も可能。
  • プラズマレーザー(紫)
II、DX、IVに登場。II、DXでは連射しているとレーザーの性質が変化し、曲線を描きながら敵を捕捉しダメージを与え続けることができるようになる。IVではレーザーの性質は変化せず、連射中は常時捕捉。左右の移動によってレーザーも移動方向に曲がるため、蛇のうねる姿のような特徴的な軌道が常時形成される。ボタンを連射しているだけで画面中の敵ほぼ全てに対応できる。ただし、バルカン・レーザーに比べて威力が弱く、近距離でも遠距離でも与えるダメージが一定のため、ボス戦では長期戦になりがちでである。そのため、良くも悪くも初心者向けである。
雷電の関連作『ライデンファイターズ』では、雷電の自機(ライデンMk-II)が登場した際のメインショットはこのプラズマレーザーになっている。初代には登場しない武器でありながら、雷電の代名詞ともなった武器である。
  • プロトンレーザー(緑)
IIIに登場。レバーを左右に振る事でレーザーが鞭のように撓って攻撃力が増加し、最大で通常の20倍に達する。IIIのメインウェポンで唯一貫通性能がある。外見や動作は上記のプラズマレーザーと似ているが、性能は全く違う。
  • プロトンレーザー改(紫)
IVに登場。IIIに登場したプロトンレーザーの改良版で、自機から三叉状に発射されるのが大きな違い。レバーを左右に振り続けることによりレーザーが一本に収束される。

サブウェポン[編集]

サブウェポンも現在の装備と同じ記号のアイテムを取ると1段階ずつパワーアップする。『雷電III』は3段階、他の作品では4段階まで。初代、II、DX、IIIでは初期状態の自機からは発射出来ず、アイテムを取った時点で発射されるようになる。IVの自機であるファイティングサンダーME-02改は、LIGHTモードを選択した時のみサブウェポンの第1段階が標準装備されている。

  • ニュークリアミサイル「M」(黄)
前方へミサイルを発射する。ミサイルは徐々に速度を上げて突き進み、敵に命中すると高い攻撃力のある爆風が発生する。パワーアップすると、弾数、爆風の大きさ、威力が強化される。敵に密着して撃つ事で遅い初速をカバーすれば、ボス級の耐久力が高い敵も瞬殺するほどの威力を発揮する。
  • ホーミングミサイル「H」(緑)
自機から扇状ミサイルを発射する。ミサイルは敵を自動追尾し高い命中率を誇る。1発あたりの威力は低いがバルカン、ニュークリアミサイル同様、敵に密着して超絶連射すると驚異的な破壊力を発揮する。パワーアップすると発射できる数が増え、追尾性能と弾速も上がる。最高段階のホーミングミサイルはその高い弾速と誘導性能で、ザコ掃討に役立つ。
  • レーダーミサイル「R」(紫)
III、IVに登場。前方にミサイルを発射する。発射されたミサイルは敵機を左右方向に追尾する。高めの命中率と高めの威力があるが、横や後方の敵には誘導しない難点もある。

ボンバー[編集]

アイテムを取得することで、ボンバーの数を1つ追加する。最大ストックは7個。最大数所持中に取ると5,000点のボーナス。II、DXでは、同一種のボンバーを最大数まで所持している時に更に同種のボンバーを取得すると、50,000点のボーナスになる。

  • ボンバー(赤)
ダメージを与え、かつ敵弾を相殺するボンバーを発射。攻撃力は高いが、射出から爆発まで長いタイムラグがあるため、緊急回避には向かず、計画的に使用する必要がある。ボンバーの爆発に乗じて接近し連射すると、耐久力の高い敵も瞬時に撃破することができる。III、IVでは射出してすぐに爆風が画面全体に拡散するタイプへと一本化された。
II、DXに登場。自機の周囲に無数の小型ボンバーを散布。通常のボンバーと異なり、射出直後から攻撃・相殺判定があるため、緊急回避に用いることが可能。ただし、威力はあまり高くない。

その他の攻撃手段[編集]

  • バチバチ弾
2人同時プレイ時のみ見られる特殊な攻撃。味方機に収束状態のプラズマレーザー以外のメインショットを当てると、高い攻撃力を持った火花が前方に飛び散る。バチバチ弾という名は通称で、公式なものではない。
  • 自機の破片
ミスし自機が爆発したときに飛び散る破片。これはゲーム中最高の攻撃力を持つ。初代雷電も破片に攻撃判定があるが、国内版の初期の作品では単独プレイだと戻り復活によりあまり意味が無い事もある。後期ではこの攻撃手段は廃止されている。

特殊アイテム[編集]

  • 勲章
地面の特定の施設・敵を破壊すると出現。取得すると300点(初代)、または500点(II)のボーナス。雷電DXでは、出現と共に徐々に色がくすんでいき、得点も下がっていく。完全に色がくすむと一瞬だけ光り、その時に取ると3,000点になる。
  • 青勲章
II、DXに登場。IIでは3,000点。DXでは、通常の勲章と同じく徐々に色がくすんでいき、くすみきってから一瞬だけ光った時に取ると10,000点になる。
  • ミクラス
勲章の出現する個所にて、まれに勲章の代わりに出現する怪獣。初代では3,000点、IIでは10,000点。DXでは、動きを停止した後再び動き出す瞬間に取ると、50,000点のボーナスになる。また、黄・青勲章を最高得点で3回取れば、次は必ずミクラスが出る。
  • 1UP
一定条件を満たしている場合に限り、特定の場所に出現。残機が1つ増える。
  • フルパワー(P)
一定条件下で出現。取得すると、現在装備中の武器が一気に最強段階にまでパワーアップする。フルパワー状態で取ると10,000点ボーナス。
  • フェアリー
特定の場所にショットを撃ち込み続けると出現。取得すると10,000点のボーナスになる他、ミスして復活した直後には複数のアイテムをばら撒く。

ストーリー[編集]

AD2090、地球は外宇宙生命体の攻撃にさらされた。激しい戦いのさなかで、世界連合軍は優れた技術者たちを集め、敵の撃墜された戦闘機をベースに超高空戦闘爆撃機"雷電"を開発した。

しかし、あまりにも優れた機動力、性能のため、実戦に耐えられるパイロットはたった二人のみ。二機の雷電は、地球の存亡を賭けて出撃した。

続編[編集]

雷電シリーズ[編集]

新要素を盛り込んだ続編。操作感覚や基本的なステージ構成は前作とほとんど変わらない。緻密で美しいグラフィックで話題になった。序盤から難易度が高く、ゲームバランスという点では、他シリーズに比べ若干プレイヤーを選ぶ。単独プレイ時のミス後の処理は1P側の場合その場復活で、2P側の場合戻り復活になる。本作の出荷時期はストリートファイターII・餓狼伝説・サムライスピリッツ・バーチャファイター等の対戦格闘ゲーム全盛期であり、他ジャンルのゲームの稼働寿命が極めて短くなり、本作も入荷後半年保たずに撤去される事例が相次いだという[1]
雷電IIのゲームバランスを調整し、ゲームを3つのコース(練習・初級・上級)から選択できるようにした、いわばバージョンアップ作品。数々のボーナス要素・隠しフィーチャーが盛り込まれており、シリーズの中でも高い完成度と言われている。この作品から全般的に1Pプレイでもミスした後その場復活に仕様が変更された(一部例外あり)。
描画にポリゴンを採用した。グラフィックや演出は大きくパワーアップした。基本的な操作感覚は従来の『雷電』シリーズとあまり変わらない。パワーアップが前作までと比べて易しくなっている。全7面。
2007年6月7日に稼動開始された。なお、ゲームセンターでロケーションテストが2006年7月22日・23日及び10月14日 - 16日などに行われた。

ライデンファイターズ[編集]

『雷電』シリーズとは別に、スピーディなゲーム展開を目指した『ライデンファイターズ』シリーズがある。ライデン(雷電)の名を冠しているが、スタート時に複数機の中から自機を選択、オプション機(SLAVE)の追加など新機軸が盛り込まれ、ゲームの展開も早く、従来のシリーズとは雰囲気がかなり異なる。元々は、雷電シリーズとは関係ない別作品として開発されていた。雷電シリーズの自機は後に追加されたもので、しかも隠しキャラ扱いとなっていた。

選択できる自機の数が、シリーズ最多の17機(隠し機体含む)に増えた。ステージ構成も、一部を除き新しくなっている。ノーマル、エキスパート、スペシャル(ボスと連続して戦う)の三つのコースから選ぶことができる。
基本的なシステムは前2作と変わりないが、ステージのルート分岐があり、また勲章の育成システムが大きく変更されているなど、プレイ感覚が若干異なる。自機は16機(隠し機体含む)から選択。2と同じくノーマル、エキスパート、スペシャルの3つのコースから選ぶことができる。

2008年3月に、これら三作を纏めて完全移植したRAIDEN FIGHTERS ACES(ライデンファイターズ エイシズ)Xbox 360で発売された。

また、直接的な続編・関連作ではないが、『雷電』シリーズからの単発派生作として『バイパーフェイズ1』(1995年、アーケード)がある。

移植[編集]

  • 雷電
BGMはCD-DAによるアレンジバージョンとなっている。移植具合は、一部の点で違いがみられるものの、比較的良好な部類と言える。
2人同時プレイ不可。画面右側にスコアや残機などが表示され、画面が横長にならないようにしているが枠内の横解像度は240であり、PCエンジン版の横解像度224よりも広い。比較的オリジナルに近い内容ではあるものの、レーザーとニュークリアミサイルの威力が弱体化、パワーアップすることによる自機のデザインの変化が再現されていない、などの違いがみられる。メガドライブ版オリジナル要素として、ステージ8クリア後に超絶難易度[2]のスペシャルステージが1つ追加されている。
2人同時プレイ不可。画面レイアウトは家庭用テレビに合わせた横画面だが、アーケード版よりも低い難易度でバランス調整されているため、遊びやすくなっているのが特徴。PCエンジンのハードの制約上BGが1面しかない為、2重スクロールなどの演出はカットされており、敵戦車の砲塔が8方向しか撃たない、などの差違がある。
2人同時プレイ可能。大幅なデチューンがなされている。ホーミングミサイルの威力が大幅に強化され、バルカンのパワーアップの仕方はアーケード版とは全く異なる。また、一部ボスも削除されている。更に、BGMがアーケード版とは使われているステージが異なり、ミスした場合「その場再スタート」となるなど、変更された要素が多い。
2人同時プレイ不可。基本は先に発売のHuCARD版とほぼ同一のものだが、最終ステージであるステージ8の終了後に、PCエンジンオリジナルのスペシャルステージが2面追加された。BGMもCD-ROMの特性を活かし、CD-DAによる豪華なアレンジサウンドになっていたり、効果音もADPCMによるサンプリングを使用するなど、音質面においても大幅に向上している。また、ゲームクリア後には、専用のエンディング画面とスタッフのエンドロールが流れるなどの追加要素もある。[3]
2人同時プレイ可能。画面右側にスコアや残機などが表示され、画面が横長にならないようにしているが、発進デモや面クリア時のスコア精算中は全画面表示の横画面になる。また、デモとゲーム本編の繋がりがシームレスではなく画面切り替えになっているなどの差異もあった。
『雷電』と『雷電II』のカップリング収録での移植作。両作品とも2人同時プレイが可能。基本の画面レイアウトは、家庭用テレビに合わせた横画面だが、アーケード版と同様の縦画面モードも選択できた。グラフィックはほぼアーケード版をそのまま再現しているものの、雷電IIのタイトルデモはカットされた。ただし、起動後のメニュー画面では、背景に『雷電II』のステージ1のボス戦をポリゴンの3DCGで再現したデモが流れる。
ゲーム内容においては、敵の耐久力がアーケード版より若干低めに設定されていたり、一部の敵のアルゴリズム等もアーケード版とは異なる。ゲーム中のBGMは、アーケード版を再現した「ORIGINAL」とPlayStationの内蔵音源を活用した「ARRANGE」の2種類から選択可能だったが、「ORIGINAL」でも音色がアーケード版とは若干違っていたり、ステレオ化されているなどの改変があった。
PSPでのプレイ時を除き2人同時プレイ可能。『雷電プロジェクト』から『雷電』のみをシングルカットした廉価版。『雷電II』が収録されていないにも関わらず、起動後のメニュー画面で表示されるデモは『雷電プロジェクト』収録の物がそのまま使われている。2007年3月27日よりPLAYSTATION Storeにてダウンロード販売が開始された。
開発中のバージョンが、Telegamesより販売された。一部の輸入ソフト店で過去に販売されていた。
  • 雷電II
  • 雷電プロジェクト(1995年1月27日 PlayStation版 セイブ開発制作、日本システム販売)
『雷電』とカップリング収録。
  • 雷電DX
  • 雷電DX(1997年 PlayStation版 セイブ開発制作、日本システム販売)
  • MajorWave1500シリーズ 雷電DX(2000年 PlayStation版 セイブ開発制作、ハムスター販売)
  • 雷電III
  • 雷電IV
  • ライデンファイターズシリーズ
シリーズ3作品をカップリング収録。
  • 「雷電」および「ライデンファイターズ」シリーズの「ライデンファイターズ」、「ライデンファイターズ2」、「ライデンファイターズJET」 の計4作を収録。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 雷電IV公式ブログより
  2. ^ CONTINUE 『 メガドライブ大全 』 p.81参照(太田出版
  3. ^ スーパー雷電 | ゲーム | 株式会社ハドソン

関連項目[編集]

外部リンク[編集]