ふしぎの海のナディア
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| ふしぎの海のナディア | |
|---|---|
| ジャンル | SF |
| テレビアニメ | |
| 総監督 | 庵野秀明 |
| 監督 | 樋口真嗣 |
| キャラクターデザイン | 貞本義行 |
| 音楽 | 鷺巣詩郎 |
| 放送局 | NHK総合 |
| 放送期間 | 1990年4月13日 - 1991年4月12日 |
| 話数 | 全39話 |
| コピーライト表記 | ©NHK・総合ビジョン・東宝 |
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『ふしぎの海のナディア』(Nadia, The Secret of Blue Water) は、NHK総合で1990年4月13日から1991年4月12日にかけて、金曜日19:30~20:00に放送されたテレビアニメ。全39話。
ジュール・ヴェルヌによるSF小説『海底二万マイル』(及び『神秘の島』)を原案とし、監督は庵野秀明、キャラクターデザインを貞本義行が務めた。
『不思議の海のナディア』は誤りで、最初の3文字は平仮名である。画面のタイトル題字の「海」は篆書体で書かれている。
目次 |
[編集] 概要
19世紀を舞台に、発明好きの少年・ジャンと青い宝石「ブルーウォーター」を持つ少女・ナディアが巻き込まれてゆく、古代アトランティスの超科学文明を利用して世界征服を企む秘密組織・ネオアトランティスとそれを阻止しようとする万能潜水艦ノーチラス号の戦いを描く。
企画の原案は『未来少年コナン』などを制作した宮崎駿監督であったが採用されず、宮崎はそれをスタジオジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』として作品化した。しかし元の企画そのものはNHKに残され、後に本作となった。『ラピュタ』を連想させる設定(謎の青い石や超古代文明の存在など)や、ストーリー展開(1話のナディアが追われるシーンなど)があるのはこのためである。製作はNHKと東宝、アニメの制作元請けはグループ・タックで、実質的なアニメ制作を行ったガイナックスは孫請けの形である。テレビ放送のダイジェストに新作部分を加えたアニメーション映画も製作された。
当時、映画やOVA、パソコン用アダルトゲーム『電脳学園』の開発などにより、コアなファン層にのみ知られていたガイナックスが、NHKでの放送用にアニメを作る事でより広範囲に認知されるきっかけとなった。その他にも「サービスカット」が登場するなど、当時のNHKアニメでは考えられなかった要素を加えた事で話題になる。本作はテレビアニメのみならず、劇場用アニメ映画、小説、CD・LD・DVD(おまけ劇場)、ゲームなどにメディア展開した。
作品の中では、旧約聖書の創世記などの神話、アトランティスなどの伝説、古代宇宙飛行士説、過去の歴史やSF、マンガ、特撮・映画、アニメのパロディを多数取り入れている。また声優陣に関しては、声の質以外にも、キャラクターと風貌が似ている事も選ばれた理由であるという。
また、次回予告はNHKらしく、ナディアらがBGMと視聴者から送られてきたイラストをバックに解説するという、一風変わった手法を使っている。
他のNHKチャンネルではNHK衛星第2『衛星アニメ劇場』、NHK教育で再放送された。また、民放テレビ局でも再放送が行われている(テレビ大阪の大阪ローカル番組「朝のこども劇場」で再放送された。また2008年8月現在、北海道テレビ放送において、ニチアサキッズタイムが放送される前の時間帯に再放送されている)。また、インターネット上ではGyaOやYahoo!動画などでもネット配信されている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] あらすじ
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員であるナディアと、ナディアの友達である赤子ライオンのキングに出会う。
彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオ・アトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女、マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。
[編集] 主要登場人物
- ナディア(声:鷹森淑乃)
- 本作の主人公で、褐色の肌と藍色の髪の少女。1875年5月31日生まれ。14歳。孤児で幼い頃からサーカスで曲芸を仕込まれたため、優れた身体能力を持つ。親と生き別れた時に預けられた宝石「ブルーウォーター」によって数奇な運命にジャンと共に巻き込まれていく。
- 感情の起伏が激しくわがままで、しかも素直に自分の感情を表せない性格。だが、正義感が強く、ネオアトランティスに人質に取られても決して屈しないなど、精神的にも強い面もある。初めは鬱陶しく思っていたジャンに少しずつ惹かれていくが、些細な事で怒ってまた遠ざけるといったことを繰り返している。また、人間に対する猜疑心が強く、1話の時点ではサーカスから連れてきたライオンのキング以外には心を開かなかったが、ジャンやグランディスたちとの触れ合いの中で、徐々に打ち解けていく。自分の生まれ故郷を見つけるのが夢。
- サーカスにいた頃に様々な動物と仲良くなり、売られてゆく老いたサーカスの牛の声が聞こえたという。それゆえに動物が殺されるところを見た時に強い衝撃を受け、肉や魚は一切口にしないベジタリアンとなった。生物の命を奪う者は全て悪人と信じきっており、生存のための狩猟に対しても強い敵意を向ける。しかし、野に咲く花を摘むことをためらう一方で自分を刺そうとする蚊は平気で殺したり、バーベキュー味のスナック菓子も屁理屈をこねて平気で食べる。
- フルネームは「ナディア・ラ・アルウォール」。実は古代アトランティス人の血を受け継ぐタルテソス王国の王女である。最終話のマリーが語るエピローグの中でジャンと結婚し、子供をもうけている姿が紹介される。その時も未だベジタリアンのままであったが、家族のために肉や魚の料理を作れる程度にまでは変化したようである。ただ、料理は下手でまずい(肉料理を味見する事すら極端に嫌う為、味の調整をしない為と思われる)。
- また、動物たちと話ができると自称していたが、これはNHK側が指定した主人公の初期設定に従ったもので、実際にはそのような能力はなく、単に本人の願望であったことが後に放映された『BSアニメ夜話』で暴露された。
- かなり嫉妬深く、エレクトラやグランディス、さらにはソフィア・ロックヘルド(ゲーム『~Inherit the Bluewater~』に登場)に近づくジャンに辛く当たることも多い。その性格から、放送当時はファンの間で「アニメ史上最も非道なヒロイン」の名をほしいままにした。ジャン役の日高のり子も「自分がジャンの立場だったら“お前なんか勝手にしろ!”と思うシーンが沢山あった」と語っていたが、クライマックス近くになると、泣きながらジャンに抱きついたりと素直に想いを表している。
- 劇場版では17歳に成長し、ロンドンで見習い新聞記者(実際は雑用係)として働いている。性格はTVシリーズよりもかなり丸くなりわがままも控えめになっているが、ファジィに嫉妬してジャンに詰め寄るなど嫉妬深さは変わっていない。
- ナディアの性格は庵野監督の当時の性格を反映させていた。また、『島編』の暴走ぶりは「周りから見た庵野監督」をモチーフにしていた。
- ジャン(声:日高のり子)
- フランス人の少年。トンボ眼鏡と蝶ネクタイがトレードマーク。フルネームは「ジャン・ロック・ラルティーグ」。発明好きで、海で行方不明になった父を自分が作った飛行機で探したいと思っている。叔父と万国博覧会に賑わうパリの都に行き、ナディアと出会ったことで物語は始まる。
- いつかナディアを自作の飛行機に乗せ、彼女の故郷(と考えていた)アフリカまで連れて行くことを目標にする。自力でプロペラ式航空機を発明し、後に更にそれを改良。最後は、ジェット式航空機まで開発した。性格は純粋で素直で人に好かれ易く、温厚で呑気だが、思い込んだら一直線となる猪突猛進型で、ガーゴイルも賞賛するほど勇敢でもある。女性に対しても積極的で、一目惚れしたナディアに対し積極的にアプローチしている。グランディスによると、母親を早くに亡くしたからかマザーコンプレックスかシスターコンプレックスの気があり、実際にエレクトラに懐いていた。一方、メカにのめりこみすぎる点や、女心に鈍い点、音痴であることなどが欠点。
- ジャンの夢だった父親探しは、物語の中盤でネオアトランティスに襲撃されて死亡していたことが、父親の部下だったエーコーの昔話から判明した。最終話でガーゴイルによって滑落死させられたが、ナディアがブルーウォーターの力と引き換えに生き返らせる[1]。エピローグによれば、1902年の時点で5年前(1897年)にナディアと結婚して眼鏡まで自分に酷似した男児(CDドラマ「A.D.1901」ではナディアは「ジュニア」と呼んでいる)を得ており、1907年時点ではさらに第2児(性別不明)をもうけていることが分かっている。
- ノーチラス号に乗船していた折に料理は作った事がないと話していたが、コメディ色が強い「島編」では餃子などを作る場面が描かれている。放映当時、日高の所には女の子から「ジャンの様な彼氏が欲しい」という手紙が沢山来ていたらしい。ゲームではプレイヤーキャラクターになる事が多い。
- 劇場版ではナディアと同じく17歳。相変わらずの発明三昧の日々で性格もあまり変わっていないが、TVシリーズよりもワイルドになっている。ナディアとの関係は、ファジイに嫉妬するナディアをからかったりと、TVシリーズより余裕があるように見える。
- マリー(声:水谷優子)
- そばかすが目立つ4歳の少女。1885年4月10日。フランス・マルセイユに生まれ。第5話から登場。物心つく前に大西洋にあるべルデ諸島マハルに移住してきた。父はネオアトランティスに占領されたマハルの火力発電所の技師。ネオアトランティスのやり方に反対していた両親らが殺害され、1人だけ生き残ったところをナディアたちと出会い、行動を共にする。ナディアら周りの人物のいがみあいから気苦労が絶えず、精神年齢はかなり高い。グランディスやサンソンから入れ知恵され、ませた発言をすることもあった。フルネームは「マリー・エン・カールスバーグ」(CDドラマの寄宿舎のシーン)や「マリー・エン・レーヴェンブロイ」(アニメのエピローグ)。前者は旧姓、後者は結婚後の名前と思われる。
- 無人島でのネオアトランティスとの偶発的な戦闘時にネオアトランティスから2人で逃避行をし、サンソンと急速に親しくなり最終話では16歳にしてサンソンと結婚している。CD『Good Luck Nadia 〜Bye Bye Blue Water PART2〜』収録の「シリーズ恨歌・おさな妻」ならびにミニドラマにおいては15歳にして妊娠、それをサンソンに告げた際に正式なプロポーズを受けている。
- キング(声:桜井敏治)
- ナディアが連れているオスの白ライオン(実際は白っぽい灰色)の子ども。マリーの登場後は彼女とコンビで行動することが多い。人語をある程度解し、簡単な算数もできる。コメディパートでは2足歩行を披露し、島編に入ると釣り竿を持って魚釣りもするなど、徐々にライオン離れした、人間に近い行動を取るようになっていった。周囲からは頻繁にネコと間違えられており、実際に鳴き声もネコのようである。希少種らしく、ゴンザレスに拉致されたこともある。
- 最終話(A.D.1902)で成長した姿を見せ、立派なたてがみと2匹の子供を披露した(子供と孫の可能性もある。なお2匹のうちのどちらか定かではないが、CDドラマ『A.D.1901』ではキングの子供である赤ちゃんライオンの名がキングザウルス三世であることが確認できる)。
[編集] グランディス一味
グランディス一味のキャラクター造形は「タイムボカンシリーズ」における三悪パターンの変形版(庵野秀明のアイデア)。オリジナルでは痩せたメカ担当と太った怪力担当であるが、本作では入れ替わっている。
- グランディス・グランバァ(声:滝沢久美子)
- 28歳。赤い髪が印象的な女性で、料理が得意。ネオアトランティスによる懸賞金目当てにナディアの持つブルーウォーターを狙うこととなる。しかし後にブルーウォーターより魅力的な海の宝石(ネモ船長)を見付け、ナディアらとともにノーチラス号に乗り込むことになる。悪ぶってはいるが5話で和解前のナディアたちの救助に向かうなど、基本的には善良で、結果的にはナディアに協力してガーゴイルに立ち向かう。
- 元はイタリアの資産家の娘であったが、結婚詐欺に遭いほぼ全財産を失った過去がある。その後の自分の生活を支えたのが母が残した宝石だったことから、宝石に執着するようになった。ネモに一目惚れするが、ハンソン・サンソンによれば、元々渋い中年好みで、一目惚れしてはその都度失恋していたらしい。人生経験からナディア達を度々はげます大人の女性でもある。
- サンソン(声:堀内賢雄)
- 27歳。一見長身の優男。その実、ネオ・アトランティス製の人型タンクと素手で格闘して破壊したこともある怪力の持ち主。また射撃の名手でもあり、特殊弾を拳銃で射撃し、ノーチラス号の危機を救ったこともある。且つ、スピード狂。ジャンにとっては良き兄貴分。気障な態度で綺麗な女性には必ずアプローチをかけるが、社交儀礼としてのものであり、のめりこむことはない。また相手から感謝されたりすると、気恥ずかしさからクールに振舞う場面もある。かつてはグランバァ家に仕える運転手で、グランバァ家が没落して他の使用人が逃げてしまった後もグランディスを姐さんと呼び付いてきた。グランディスに恋心がなかった訳ではないようだが、今ではほぼ主従関係の様子。後にマリーと結婚する。マリーの結婚後の姓からファミリーネームは「レーヴェンブロイ」と推測される。
- ハンソン(声:桜井敏治)
- 27歳。小太りの小柄な男で、機械工学の天才であり、ジャンと機械について語り合える数少ない人物である。万能戦車「グランディスタンク」(通称グラタン。ノーチラス関連を参照)を作る。サンソンと同様、グランディスが全財産を失う前からグランバァ家に仕え、修理技師を務めていた。根は純朴な青年。同じ発明好きという事もあり、ジャンとは気が合う。口癖は「そ、そ、そ、そ」で、これは監督庵野秀明の口癖でもある。最終話では自分の技能を活かして自動車会社を興し、ノーチラス号の仲間の中では一番の出世を果たしている。
[編集] ノーチラス号の乗組員
アトランティス人の宇宙船を改造した潜水艦に乗り、人知れずネオアトランティスと戦う。乗組員の声は兼役が多く、準レギュラーですら担当声優が明確には決まっていない者もいる(操舵長や水準操作員、登場当初のイコリーナなど)。
- ネモ(声:大塚明夫)
- ノーチラス号の船長。46歳。海洋生物学者。ネオアトランティス打倒とガーゴイルへの復讐に身を切らして骨を断つかの様に非情なまでに心血を注ぐが、偶然にもノーチラス号にナディアが乗り込んで来たことで、その姿勢に変化を見せる。「ノーチラス号は軍艦ではない」ことを理由に艦長ではなく船長と呼ばれることにこだわる(英語やフランス語に両者の区別はないはずだが)。
- 本名は「エルシス・ラ・アルウォール」。ナディアの父親であり、アトランティス人の末裔で、かつてはアフリカにあったタルテソス王国の国王。しかし宰相ガーゴイルの世界征服の野望を阻止するため、自らの手で国を滅ぼした。その際、ネモの息子で、ナディアの兄「ビナシス・ラ・アルウォール」は瀕死の傷を負い、ナデイアはその兄に窮地を救われた。彼はその後本名を捨て、ラテン語で「誰でもない」という意味の「ネモ」を名乗るようになった。ノーチラス号が失われた後、旧タルテソス王国の地下にあった発掘戦艦Ν-ノーチラス号でガーゴイルとの最終決戦に臨む。最後には大気圏突入するレッドノアから自分の命を犠牲にナディアに「してやれることはこれだけだ」と言い残して、発掘戦艦に残り、その主砲で彼女らの脱出路を切り開いた。
- 名前は「ノーチラス号」と同じくジュール・ヴェルヌ作の小説に登場するネモ船長から。パイプオルガンを演奏する点もこれに由来する。当初は冷静なキャラクターの予定だったが、演じている大塚明夫の雰囲気の影響を受け、勢いでいくタイプになった。超時空要塞マクロスのブルーノ・J・グローバル艦長が造形のモデル。
- 一度舞台から退場し、再び登場するまでの間に通常ありえないほど髪の毛が伸びている(登場しなかった期間は作品内部の時間で1年に満たないが、腰まで届く、つまり1メートルほどの長髪にまでなっていた)。
- エレクトラ(声:井上喜久子)
- ノーチラス号の副長。自称、四捨五入して20歳(設定では24歳)で、周囲を惹きつける美貌を持ち、ジャンやハンソンを魅了した。ジャンには死んだ弟の面影を見出し、姉のように接していた。フルネームは「メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ」。タルテソス王国滅亡の際に孤児となったところをネモらに救われ、以後行動を共にしている。ネモに対しては、自分を拾い育ててくれたことへの感謝と恋愛感情を抱く一方で、ガーゴイルの野望を阻止するためとはいえ国を滅ぼし家族を死に追いやったことへの憎しみをも持ち、複雑な感情を抱いている。第22話では、ネモの気持ちがナディアにあってそして今までとは変化しているとして嫉妬心を抱き、沈みゆくノーチラス号の艦内でネモに対する激情を爆発させる。最終話ではノーチラスの一行と別れを告げるネモの口から「あとのことをたのむ」と言われた時彼女がお腹を愛おしそうにさすることからネモの子を身篭っていることが暗示される(エピローグでは子供を生んだとマリーが画面に語りかける)。名前はギリシア神話のエーレクトラー(ならびに神話に由来するエレクトラコンプレックス)に由来し、養父とも言えるネモに対する彼女の心情を示している。
- 第20話では低血圧で朝が弱いということが明かされる。その際に自室の壁に日本の浮世絵(葛飾北斎『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』や東洲斎写楽『三世市川高麗蔵』)が掛けられている。
- 元々は黒人キャラクターであり(徳間書店のロマンアルバムで初期設定が確認できる)、作中でも有色人種として描かれている。
- エーコー(声:松本保典)
- フルネームは「エーコー・ウィラン」。レーダーとソナーを担当する測的長。フランス人で、以前乗っていた船(エリーゼ・ル・アーブル号)をガーフィッシュに沈められたところを唯一の生き残りとしてノーチラス号に助けられ、彼らの仲間になる。その船こそジャンの父ラウル・ロック・ラルティーグが船長を努めていたことが語られ、ジャンは驚愕する。ジャン達にとっては良き兄貴分。測的手になったのは、CDドラマ「第-(マイナス)1話」によれば、1888年にガーフィッシュの魚雷がメイン・ブリッジに直撃したことで、前任の測的長が戦死した場に立ち会ったことがきっかけ。看護婦イコリーナのファンクラブ会員番号1番。ネオアトランティスとの戦いの後、イコリーナ・エッチーノと結婚。
- 機関長(声:島香裕)
- 人生経験豊かな老人。第22話のエレクトラの回想シーンから、タルテソス王国崩壊時直後に既にネモらと行動を共にしていたようである。子供と孫がいたようだが、死に別れている。徳川彦左衛門に似たキャラクター。
- 操舵長(声:田原アルノ、他)
- 筋骨逞しい。エーコーとは駄洒落を飛ばしあうなど気が合う様子。
- 航海長(声:清川元夢、他)
- インド風の風貌で、よくヨーガを組んでいる。
- 水準操作員(声:桜井敏治、他)
- バラスト、ネガティブ、トリムの各タンクへの注排水の担当者。長髪で無口。副操舵長でもある。
- イコリーナ(声:井上喜久子、水谷優子)
- フルネームは「イコリーナ・エッチーノ」。この名前は初登場時まで設定されておらず、作品中では単に「看護婦さん」と呼ばれていた。そもそも彼女は1話限りの登場予定だったが、人気が出た為に急遽レギュラーキャラクターとなり、この名前が付いた。ノーチラス号のクルーを優しく手当てする看護婦で、艦内にはファンクラブまである。ちなみに、会員番号1番は測的長のエーコー。最終決戦ではΝ-ノーチラス号を退艦し、みんなの帰還を待つこととなる。帰還を待っていた時、戦いのない世界を望むとしていた(このシーンはサイボーグ009のオマージュと言われている)。戦いの後、エーコーと結婚する。
- 医師(声:藤本譲)
- フルネームは「デンギル・エッチーノ」。看護婦イコリーナの祖父でもある。「でんぎる」、「いこる」は共に方言でほぼ同じ意味を持つ。
- 科学技術部長(声:清川元夢)
- 機関長同様にタルテソス王国滅亡時からネモと行動を共にしていたようである。第37話ではハンソンと共にグラタンを改造するも、Ν-ノーチラス号が静岡付近に寄った際に退艦。庵野によれば、本編でもっと活躍するはずだったが、毎回内容過多のために真っ先にエピソードがカットされた、もったいないキャラクターとのことである。
- フェイト(声:関俊彦)
- 機関員。アメリカ艦隊によるノーチラスに対する攻撃の際、被弾の被害により発生した有毒ガスから艦を守るため発せられたネモの命令により他の2人の乗組員と共に補助機関室に隔離され命を落とす。ゲーム『~Inherit the Bluewater~』では、大幅に出番が追加されているが、同様に命を落とした。
[編集] ネオアトランティス
アトランティス人の遺産である超科学をもって世界征服を目指す秘密組織。ネオ皇帝を除くガーゴイル以下、全メンバーが仮面によりその素顔を隠している。幹部級の仮面は額に「第三の眼(ネオアトランティスのシンボルマーク)」が付いたもの等、仮面の意匠は役職などで各々異なる。劇中では世界中の全通貨の80分の1を操作するほどの規模であることが明らかになっている。
- ガーゴイル(声:清川元夢)
- ネオアトランティスの首領。尊大にして傲岸不遜、野望達成の為には、自分の部下でさえ平然と殺す非情さと、狡猾さを持つ男である。
- かつて存在していたタルテソス王国の宰相で、本名は「ネメシス・ラ・アルゴール」。自らを「アトランティス人の末裔=神」を自称し、地球人を愚かな下等生物と見下しアトランティス人の下僕という「あるべき位置」に戻そうとする。[2]しかし、最後の光を放つブルーウォーターを止めようとアトランティス人以外その中で生きられない光に触れたとき、自らの体が塩に変わっていったことで自分がアトランティス人ではなく地球人だったことを知り驚愕とともに落胆。ネモに別れを告げながら塩の柱と化していった。
- 派手な赤いダブルの背広がトレードマークであるが、終盤になると別の服に着替える。また、いわゆる「悪の首領」でありながら座っている事は希であるため、ファンの間では『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する冬月コウゾウが「被り物をしている」という冗談がある。これは担当声優が同じ清川元夢であり、DVD版のジャケットに描かれた素顔が冬月によく似ていたことに由来する。無論、ガーゴイルと冬月コウゾウの間には何の接点も無い。なお、サウンドトラックの「ガーゴイル」のピアノは、演奏ミスにさえ聞こえる部分があり、ガーゴイルの不完全さを表している。
- ネオ皇帝(声:塩沢兼人)
- ネオアトランティスの皇帝。皇帝としての全名は「ネオ・イコン・エピファネス」。実はネモの息子で、ナディアの兄。本名は「ビナシス・ラ・アルウォール」。タルテソス王国滅亡の際に重傷を負い、ガーゴイルにより身体の殆どを機械化された上に洗脳され、文字通りの「あやつり人形」となっていた。しかし最終局面で制御装置が破壊された事により自我を取り戻し、洗脳されたナディアを正気に戻そうとする。その際ガーゴイルに機械の体を動かす電力の供給を断たれ(ちなみに電力はエヴァンゲリオンのアンビリカルケーブルを思わせるコンセント付のケーブルで供給)てもなお活動を続け、科学絶対主義だったガーゴイルに愛の奇跡のなせる力を見せつけた。そしてナディアを正気に戻す事に成功し、事切れる寸前に「自分も人間と共に生きたかった」と言い残し、爆発して果てる。
[編集] その他
- エアトン(声:山寺宏一、辻谷耕史)
- フルネームは「エアトン・グレナバン」(エアトンという名は原案のジュール・ヴェルヌによる神秘の島の登場人物に由来、グレナヴァンも同じくジュール・ヴェルヌの「グラント船長と子供たち」の登場人物に由来する)。非常に陽気で気さくな自称「海洋生物学者(『海底2万里』の主人公アロナックスの職業)。アメリカの戦艦で保護されたナディア達と出会い、その後無人島で再会する。
- ジャンのおじさん(声:増岡弘)
- ジャンと共に飛行機を開発・設計し、賞金を狙って国際博覧会に出場する。
- アニメでの登場は初期のみだが、小説版ではTVと映画を繋ぐストーリーに登場。ジャンやマリーから聞く大冒険活劇を素直に受け入れ相槌を打っているが、妻は全く信じていなかった。
- ジャンのおばさん(声:藤夏子)
- ジャンが世話になっている、ジャンの父の妹。ジャンが連れてきたナディアを「黒人」と呼び、偏見を覘かせた(初放送時には、イメージソングの部分に人種差別についての解説が入った)。
- しかし、小説版ではナディアが野菜しか食べない事に気遣いを見せたりしている。夫と甥の発明狂ぶりに小言が絶えない模様。
- メイビル艦長(声:大宮悌二)
- アメリカの最新鋭戦艦「エイブラハム号」(『海底2万里』でアロナックスが乗り込んでいた「エイブラハム・リンカーン号」に由来する)の艦長。各地で通商破壊を繰り返す大海獣を探査していたところ、ガーフィッシュとそれを追うノーチラス号を発見し、攻撃を仕掛けるが、逆にガーフィッシュに大破させられ帰還する(この時にナディアとジャンは海に放り出され、ノーチラス号に救助された。『海底2万里』を元にしたシーン)。後に次の最新鋭戦艦「バラクーダ号」の艦長に就任、ネオアトランティス側に騙され、ナディアたちの仇としてノーチラス号に一斉砲撃を行い、危機に追い込むことになる。常にホランド副長(声:大滝進矢)が付き従っている。
- 小説版では『ジャンとナディアの一番長い日』で行方不明になったナディアを探すジャンの前に姿を現す。髭の形と乗艦バラクーダ号より未来少年コナンのダイスがモデルと思われる。
- ハマハマ(声:山口勝平)
- グラタンが不時着したアフリカのとある村の村長の息子で、村で唯一ジャン達と同じ言語(おそらくフランス語)を話すことが出来る。不時着当初はジャン達もゴンザレス同様、村の秘宝を奪いに来たのではないかと疑われて拘束されたが、ハマハマがナディアが首に下げたブルーウォーターを見つけたため拘束を解かれた。
- ジャンとは違うワイルドさにナディアが一目ぼれしたものの彼にはムラムラ(声:川村万梨阿)という婚約者がおり、これがナディアにとって初恋であり、失恋となる。
- ハマハマもタルテソス王国が内乱で滅びたことと、ブルーウォーターが王家の者達にのみ受け継がれていたことは知っていた。ただし、ハマハマにとっては、ブルーウォーターを持つものがタルテソス王家の人間である、という程度の認識でしかなかった。
- ゴンザレス(声:江原正士)
- グランディスを騙し、彼女の全財産を巻き上げた張本人。アフリカでハマハマの村の秘宝「銀の柱」(実はただの缶詰で、既にキングが中身を食べ尽くしていた)を横取りしようとしていたところ、偶然グランディスとその村のはずれで再会する。キングを拉致し、秘宝と交換しようと画策するが、ナディアやグランディスらに成敗される。
- なおこの缶詰は滅亡前のタルテソス王国から贈られた物である。
- イリオン(声:高木均)
- 南極点にある地下大空洞の中で、2万年間も生き続けている巨大なクジラ。ネモとはお互い親友同士である。相手の心を読んだり、逆に自分の考えている事を相手の心に読み取らせることができる。自分の寿命を悟り、ネモと今生の別れをした後ナディアにメッセージを送った。古代アトランティス人がクジラを元に造った人工知的生命体の最後の末裔。
- 宇宙人(声:銀河万丈)
- レッドノアの自律式制御コンピュータが擬人化したもので、レッドノアの「意思」とでも言うべき存在。ナディアにアトランティス人の歴史を伝えると共に、アトランティス帝国の再建こそがブルーウォーターの正統な後継者たるナディアの義務であると説く。
[編集] メカニック・アイテムなど
ようやく電気が使われ始めた時代にオーバーテクノロジーなメカが多数登場したことでも人気を博した。ガガーリンよりもはるかに早く宇宙空間に移動したジャンに、「地球が青い」と言わせる。『海底二万マイル』をフィーチャーした世界観もあり、万能潜水艦ノーチラス号が登場するが(このデザインモチーフは1969年の東宝特撮映画『緯度0大作戦』に登場する潜水艦「アルファ号」である)、これは古代アトランティス人と呼ばれる人種と文明によって建造されたものであり、さらに古代アトランティス人はM78星雲から飛来した宇宙人というウルトラマンを意識したバックボーンが存在する。
ストーリー終盤に登場する万能戦艦Ν-ノーチラス号のデザインは、のちにエヴァンゲリオンをデザインすることになる山下いくとの手によるもので、デザインモチーフは1968年の東宝怪獣映画『怪獣総進撃』に登場する宇宙船「ムーンライトSY-3」に『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に出てくる宇宙戦艦「アンドロメダ」を加えてある。「ムーンライトSY-3」は完全に総監督、庵野秀明の趣味である(さらに遡ると、ムーンライトSY-3はサンダーバード1号をモデルにしている)。 なお、主砲の効果音はヤマトのそれと全く同じ音である。
ノーチラス号は正式名称を「第2世代型惑星間航行用亜光速宇宙船エルトリウム」、Ν-ノーチラス号は正式名称を「第4世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦エクセリオン(ヱクセリヲン)」というが、1988年のガイナックス作品『トップをねらえ!』にも「第4世代型巨大宇宙戦艦ヱクセリヲン」、「第5世代型超巨大宇宙戦艦ヱルトリウム」が登場する。また、計器やインパネなどに、『トップをねらえ!』で使用した絵をそのまま流用したものもある。
[編集] ノーチラス関連
- ブルーウォーター(ナディアとネモがそれぞれ所持)
- 正式名:「トリス・メギストス」(賢者の石)
- 開発者:古代アトランティス人
- ナディアの危機では赤く点滅する。二つのブルーウォーターは合体、分離、変形できる。ビデオの「おまけ劇場」によると金属位相体オリハルコンでできた3次元基盤の光コンピューターで光のエネルギーを個体状態にしており、死んだアトランティス人の魂が帰る場所と推測される。
- ノーチラス号
- 正式名:第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム
- 開発者:M78星雲人
- 潜水艦改造:タルテソス王国生存者
- 進水日:1888年6月21日
- 主機関:常温対消滅エンジン
- 全長:152m
- 水中排水量:12,000t
- 最大船速:108ノット
- 兵装:
- 飛行爆雷/誘導弾:全8門
- 対雷撃防御システム(ホム・ガード)
- 縮退弾(ゲームのみ登場)
- 上記のように、本来宇宙船だったものをネモら有志が復元し(初期設定では、リンカーン島の地下で十数年の歳月をかけて建造されたとされている。南の島編でナディアらが漂着したリンカーン島とは別のようである)、潜水艦に改造した。船体や機関部などの大部分は建造当時のままであるが、ブリッジやその周辺は破損していたので、当時の科学力(19世紀時点)で復元している。ネオ・アトランティスの空中戦艦に搭載された原子振動砲により大破、沈没した。
- レッドノア内にもヱルトリウムの同型船が多数搭載されており、Ν-ノーチラス号を放棄したナディアたちはその1隻に乗って脱出した。
- 脱出に使用した同型船は脱出成功後、日本海溝に自沈された。
- Ν-ノーチラス号
- 正式名:第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン
- 開発者:M78星雲人
- 詳細は当該記事を参照。
- 飛行機
- 正式名:エトワール・ド・ラ・セーヌ(日本語に直すとセーヌ川の星、つまり『ラ・セーヌの星』)I~VIII世
- 開発者:ジャン
- I~VI世までは失敗作、VII世はパリ万博のコンテストに出場するためのグライダーであるが、ナディアを救助するために使われる。
- VIII世はプロペラ機。グランディス一味から逃げるものの、エンジンが故障し海上に墜落する。ノーチラス号に保護された際に水上機に改造されるが、マリーの島の上空でネオ・アトランティスの攻撃を受け、撃墜された。
- オートジャイロ
- 開発者:ジャン
- グラタン
- 正式名:グランディスタンク
- 開発者:ハンソン
- 6つの変形モードを持つ6輪の万能タンク。モードの切り替えはパンチカードを差し込んでから、鍵盤で一定の操作をすることにより行う。なおグランディスは勝手にカトリーヌと名づけており、グラタンと呼ぶと激しく怒る。
- 6つのモードは以下のとおり。
- 走行モード(車輪による走行)
- 直立モード(前後のシリンダーを展開しての4本足による歩行、起伏の激しい場所で主に使用)
- 砲撃モード(主砲を使う場合)
- 水上モード(車輪を収納し、後部シリンダーよりスクリューを出して水上を航行する。本来潜水はできないが、後に機雷除去のため改造して潜水作業を可能にしたこともある)
- マジックハンドモード(ハッチ下部に収納している2本の油圧マジックハンドを伸ばして操作するモード)
- 飛行モード(屋根から気球を展開して飛行するモード。初期は破れ易かったが後にノーチラス号内で気球に硬化テクタイトの膜を貼る加工によりガーフィッシュの砲撃にもある程度耐える強度を持った)
- 油冷直列6気筒サイドバルブエンジン搭載。ハイドロニューマチックサスペションで車輪を車体に展開・格納できる。
- 最終話近くでは、Ν-ノーチラスの科学技術部長から知識と機材の提供を受け主砲をレーザー砲に換装。更に前部シリンダーにはドリルを仕込み、飛行モードは気球ではなく改造された前後シリンダーからのジェット噴射を用いる方式に変更され、高速飛行が可能になっている。レッドノア侵入時にはその内部を縦横無尽に駆けめぐり、相手に混乱を与え、最後はバベルの塔機関部にて遠隔操作で自爆し、バベルの塔を使用不能にした。
- アイアンキング(第29話)
- 名称はアイアンキングから。流され島での生活で喧嘩が絶えないサンソンとハンソンの決着をするために作られた。
- レッドキング(赤)
- 開発者:ハンソン
- 名称は『ウルトラマン』の怪獣レッドキングから。元々外部電源だったが、公平な勝負を願うジャンから贈られた小型電池を搭載。まっすぐにしか走れない。
- ブラックキング(黒)
- 開発者:ジャン
- 名称は『帰ってきたウルトラマン』の怪獣ブラックキングから。キングの調教に失敗したサンソンが、ハンソンの作ったレッドキングの設計図を元にジャンに作って貰う。サンソンの趣味(「角があった方が格好良い」との事。ジャンは「重量が増すよ」と警告していた)で、怪獣のブラックキング同様の角が付いている。ジャンの作った小型電池を搭載。やはりまっすぐにしか走れない。
- メカキング(第33話)
- 開発者:ジャン
- 監禁されたキングを救出するためにゴンザレスの装甲車に突入後、自爆した。
- グラタン2号
- 開発者:ハンソン
- 実際は野豚に牽引させるだけの荷車だが、回転ノコギリなどがついていたりする。崖から転落したのち、グラタンに激突して砕け散った。
[編集] ネオアトランティス関連
- ガーフィッシュ
- 開発者:ネオアトラン技師
- ネオアトランティスが活動資金集めを目的にした通商破壊工作で主に用いた大型潜水艦。敵艦の船底に穴を開けるノコギリ状の衝角、魚雷、爆雷、隠蔽式4連装大口径機関砲多数と、実に多彩な武装が施されている。装甲はエイブラハム号の砲撃にびくともしない。ただし、ノーチラス号には分が悪く、損害を与えられぬまま10隻を一度に撃沈されている。乗員数や速力、兵装の正確な装備数や弾数、機関は何を用いているかなど秘密に包まれた部分は多い。船体は暗い赤とネズミ色の縞模様に塗られており、衝角には凶悪な印象を受ける鋭い目が描かれている。
- ガーフィッシュII
- 開発者:ネオアトラン技師
- 槍の様な形状をした巨大な衝角を備えたガーフィッシュ改良型。衝角の形状が変わった以外に、特にガーフィッシュとの相違点は見られない。魚雷を搭載しているのは確かだが、その他の詳しい兵装は不明。カラーリングや目玉模様もガーフィッシュから変化は無い。作中では「ガーフィッシュ2型」と呼ばれていた。
- 人間タンク
- 開発者:ネオアトラン技師
- 「万能工作機械、死なない兵隊」と呼ばれる機械兵器。本体と操縦用車輌とに分けられた構造をしており、本体と操縦用車輌は太いコードで繋がれている。その為、傍目には先行する本体が操縦用車輌を牽いている様に見える。本体の形状は『鉄人28号』に登場する鉄人28号に似た丸みを帯びたものだが、下半身は車輪のついた台である。頭も単にお椀型のもので、目も一つである。手の形状は湾曲したハサミの様で、精密作業には向かない。操縦用車輌は20世紀初頭の車に半球のガラスドームがつけられた様な形をしており、あまり乗員の保護は考慮されていない様である(防弾ガラスの可能性もある)。操縦は2本のレバーで行う様だが、単純な操作機に比べて複雑な動きができるところも鉄人28号に通じる。
- 大型高速飛行船
- 正式名:カルカロドン(ホホジロザメのラテン語の学名から)
- 開発者:ネオアトラン技師
- 前後に紡錘形バルーンを備えた双胴型飛行船。“マリーの島”にあったネオアトランティスの基地が破壊された際に、ガーゴイルが脱出する為に用いた。作戦に失敗した部下を空中に放り出す為の落とし穴を備えているという、独裁者に便利な設計となっている。第10話「グラタンの活躍」においては接触や水圧変化などで起爆する複合起爆式機雷を大量投下してノーチラス号を苦しめた。
- 空中戦艦
- 開発者:ネオアトラン技師
- 発掘した反重力エンジンにより飛行。動力は艦内に設置された石炭火力発電により供給されている。
- 空中戦艦2番艦
- 正式名:「デウス・ウキス・マキナ」(機械仕掛けの神)
- 開発者:ネオアトラン技師
- 兵装:
-
- スーパーキャッチ光線
- 開発者:オリジナルは古代アトランティス人、作中のものはネオアトラン技師(ネモの台詞による)。
- 名称は『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』から。
- セットされた位相と同一の位相を持つ物質を引き寄せる光線。ノーチラス号を海中から引きずり出す。光線発射機の形状はU字磁石で、赤色と灰色で塗られた上に「N」「S」の文字まで書かれている。
- 原子振動砲
- 開発者:古代アトランティス人(ネモの台詞による)
- 古代ジェリコの壁を破壊したという設定。セットされた位相と同一の位相を持つ物質の原子を振動させ破壊する。ガーフィッシュIIの衝角ですら傷を付けられなかったノーチラス号の装甲板をいとも簡単に破壊した。
- 殲滅爆弾ならびに大型殲滅爆弾
- 開発者:不明
- 殲滅爆弾は空中戦艦の中央部に装備されたシリンダ内部に収められている。形状は細長い魚雷型で、ガーフィッシュと同様暗い赤と灰色で縞模様に塗られ、先端には不気味な目が描かれている。スーパーキャッチ光線で空中に吊り下げられたノーチラス号にとどめを刺すべく投下されたが、その際1発目は至近距離で爆発した。近接信管の様な物が取り付けられている可能性があるが、単に原子振動砲で剥離した装甲板の破片で起爆した可能性もある。大型殲滅爆弾は殲滅爆弾を収めていたシリンダそのもので、殲滅爆弾を全弾投下した後にシリンダ(大型殲滅爆弾)を落とす。ケルマディック海戦時、ノーチラスからの反撃により発射中の状態で誘爆したが何故か空中戦艦本体は無傷だった。
- 爆発の仕方や威力を見る限り、単なる巨大な爆弾の様である。連続発射しているところからネオアトラン技師でも作れるのではないかと思われる。
- 重力子爆弾
- 開発者:古代アトランティス人
- タルテソス王国跡地から撤退する際に、同地に撃ち込まれた爆弾。核兵器並みの威力を誇り、タルテソス王国跡地を更地にした。反応兵器であるらしく、放射能の影響は無いらしい。発射方法は不明。
- カノン砲
- 開発者:(おそらく)ネオアトラン技師
- 半球状の砲塔に収められた連装の大砲。特にこれと言った特徴は無い。タルテソス王国跡地でジャン達を狙った射撃を行った。
- バベルの塔(第7話)
- 開発者:ネオアトラン技師
- 衛星間レーザー通信装置を反射衛星砲に改造したもので、旧約聖書にあるバベルの塔でもある。制御にブルーウォーター(人造オリハルコン製)を復元(ただし大きさは巨大になった)使用している。その威力は大きく、小島を一つ消し飛ばした。ナディア達を奪還され、更にノーチラス号に侵入を許した際に再度発射を試みたものの、1回目の発射で亀裂が入った人造オリハルコンが再使用に耐えられずに砕け、暴走して基地ごと壊滅した。
- バベルの塔第2号(おまけ劇場)
- 開発者:ネオアトラン技師
- ネオアトランティスの野望を成し遂げるべく、技術上の問題で壊れた初代バベルの塔に続いて造られたが、ネオアトランティスの見学に来たマリーが誤って自爆装置のスイッチを押したが為に爆発して終わった(その際ガーゴイルは"渋カジが 山へ行ったら 山火事だ"と言う俳句を残している)。
- レッドノア
- 正式名:衛星都市レッド・ノア
- 開発者:M78星雲人(絵コンテではメシエ13球状星雲団ブラックホール第三惑星人)
- 直径12.2kmのアダムスキー型円盤。ガーゴイルは「神聖大要塞」と呼んでいる。地球に来た3機のうちの1機という設定。旧約聖書『創世記』のノアの方舟でもある。バベルの塔のほかレーザーなどの武装が充実し、火力はΝ-ノーチラス号の50倍以上。1億ボルトの電磁バリアも持ち、Ν-ノーチラス号の外部からの攻撃はほとんど通じなかった。Ν-ノーチラス号と同じく、縮退炉で動く。島編では自動で移動、潜行するなどネオアトランティスから身を隠していたが、ガーゴイルによりナディアとネモのブルーウォーターが奪取された後はネオ皇帝によって支配された。洗脳が解けたネオ皇帝によってブルーウォーターが2つに戻された際に支配解除される。これによって制御を失ったことで地球に落下、最後は大気圏で燃え尽きた。
- マリーとイコリーナが帰還に際し、地球に大気圏突入するエルトリウム級宇宙船を見上げる場面は、『サイボーグ009』のオマージュである(更に『サイボーグ009』のそれは、レイ・ブラッドベリの短編小説『万華鏡』のオマージュである)。
- しもべの星(人工衛星)
- 正式名:ルシファー、ミカエル等、全12個という設定。
- 開発者:古代アトランティス人
- バベルの塔から発射されたレーザーを地上に撃ち返す為の反射板を備えた衛星。これが無いとバベルの塔の高出力レーザーも対象に命中させることができない。
[編集] その他
- アトランティス
- 開発者:M78星雲人
- 大西洋海底の巨大遺跡。いわゆる伝説の大陸アトランティス。前身は旧約聖書『創世記』にある3機の「ノアの方舟」(地球に逃れて来た宇宙船)のうち、最大の1機だったという設定。
- 南極基地
- 開発者:古代アトランティス人
- 資源の宝庫であるとされる南極大陸地下に建設された補給基地。恐竜から進化した爬虫人類など、かつての生物を保存する氷の博物館でもある。ちなみに爬虫人類は太陽の黒点の変化による放射線で絶滅と、『ゲッターロボ』の設定に近い。
- ブルーノア
- 正式名:「衛星都市ブルー・ノア/タルテソス王国」
- 開発者:M78星雲人
- 名称は『宇宙空母ブルーノア』から。3機の「ノアの方舟」のうちの1機という設定。タルテソス王国の首都となる。ナディア達の訪問時にはバベルの塔などその機能は停止していた。ネオアトランティスの重力子爆弾の被爆により消滅したものと推測される。
- 弾丸トンネル
- 開発者:古代アトランティス人
- 海底に張り巡らされている世界中の海やアトランティス人の古代遺跡を繋ぐ海底トンネル。ネオアトランティスの攻撃により浮力を失い大部分を切り離しクルーを乗せたまま海底へ沈むノーチラス号が偶然海流によりこのトンネルへ流れ込み、旧タルテソス王国地下へ流れ着き生還した。
- 鯨
- 正式名:イリオン
- 開発者:古代アトランティス人
- ニンゲン創造途中の試作品。生物の中で比較的知能が高いと言うことで採用されたが、うまくいかなかったようだ。
- ニンゲン
- 正式名:アダム
- 開発者:古代アトランティス人
- 『創世記』の最初の人間アダム。古代アトランティス人によりそのしもべとして使用すべく開発されたが、小型化に失敗したため実用化は不可能となり、他の人間の試作品とともにレッドノアに保存されていた。結果としてアトランティス人はゼロからの開発を断念し、既に地球上に存在した類人猿を改造して人間を作ることとなる。
- 同じ庵野秀明が監督を務めている『新世紀エヴァンゲリオン』にも、アダムと呼ばれるものが登場する。本作でアダムが登場したときに、ガーゴイルが「最初の人間、アダムだよ」と言っているシーンがあるが、これは『新世紀エヴァンゲリオン』で初めてアダムが登場したときに碇ゲンドウが言っている台詞と同じである。
- リーフ64
- 海底洞窟。ブリッジのコンソールでは"REEF 64"(reef=暗礁)と表記されていた。灼熱病に効果のある薬草が生えている。外界から隔絶し、太古の凶暴な生物ディニクチスが住んでいる。
- ナディアとマリーが灼熱病に感染したとき、ノーチラス号が向かった場所。
- 名称は『トップをねらえ!』に登場した同名の恒星から。日本の九九「8×8(ハッパ=葉っぱ=リーフ=薬草)=64(ロクジュウシ)」をもじったものとも考えられる。
- エッフェル塔
- 設計:ギュスターヴ・エッフェル
- 第1話でナディアとジャンが初めて会話した記念すべき場所。パリ上空でのΝ-ノーチラス号とレッドノアの戦闘(「パリ円盤事件」)中にレッドノアが放ったアクティヴレーザーにより破壊されたが、1895年に「第2エッフェル塔」という名称で再建された。
[編集] スタッフ
- 原案:ジュール・ヴェルヌ作『海底二万マイル』
- 総監督:庵野秀明
- 監督:樋口真嗣
- 脚本:大川久男、梅野かおる(第16話-)
- キャラクターデザイン:貞本義行
- 設定:前田真宏
- 美術監督:菊池正典、佐々木洋(第1話-第33話)、小倉宏昌(第34話-第39話)
- 色彩設定:高星晴美
- メカ作監:増尾昭一
- 編集:古川雅士→尾形治敏→薩川昭夫
- 音楽:鷺巣詩郎
- 音響監督:清水勝則
- 効果:野口透(アニメサウンドプロダクション)
- 録音調整:成清量、西澤規夫(第5話-第39話)
- 録音助手:武藤雅人
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 録音制作:ザックプロモーション
- エピローグ作画:本田雄(第39話)
- 制作:久保田弘、丸山健一(第1話-第22話)、吉田圭一郎(第23話-第39話)
- アニメーション制作プロダクション:東宝、KORAD、グループ・タック、GAINAX、世映動画
- 共同制作:NHKエンタープライズ、総合ビジョン
- 企画制作:NHK
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『ブルーウォーター』
- エンディングテーマ『Yes, I will...』
- 歌・作詞:森川美穂、作曲・編曲:ジョー・リノイエ
[編集] 放映リスト
| 話数 | サブタイトル | 放送日 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回 | エッフェル塔の少女 | 1990年4月13日 | 大川久男 | 森川滋 庵野秀明 |
森川滋 | 鈴木俊二 |
| 第2回 | 小さな逃亡者 | 1990年4月20日 | 増尾昭一 | 窪岡俊之 | ||
| 第3回 | 謎の大海獣 | 1990年4月27日 | 摩砂雪 | 鈴木俊二 | ||
| 第4回 | 万能潜水艦ノーチラス号 | 1990年5月4日 | 米谷良和 | 竹内啓 | ||
| 第5回 | マリーの島 | 1990年5月11日 | もりたけし | ますなりこうじ | 松原秀典 | |
| 第6回 | 孤島の要塞 | 1990年5月18日 | もりたけし | 阿部司 | ||
| 第7回 | バベルの塔 | 1990年5月25日 | 垂永士 | 佐々木裕之 | 川名久美子 | |
| 第8回 | ナディア救出作戦 | 1990年6月1日 | もりたけし | 鈴木俊二 貞本義之 |
||
| 第9回 | ネモの秘密 | 1990年6月8日 | 庵野秀明 根本清 |
鈴木幸雄 | 釘宮洋 | |
| 第10回 | グラタンの活躍 | 1990年6月15日 | 池上誉優 前田真宏 |
神谷純 | 川名久美子 | |
| 第11回 | ノーチラス号の新入生 | 1990年6月22日 | もりたけし | 佐々木裕之 | 加瀬政広 平松禎史 |
|
| 第12回 | グランディスの初恋 | 1990年7月6日 | 窪岡俊之 | 鈴木俊二 | ||
| 第13回 | 走れ!マリー | 1990年7月13日 | 摩砂雪 | もりたけし | 柳田義明 | |
| 第14回 | ディニクチスの谷 | 1990年7月20日 | 鈴木幸雄 根本清 |
鈴木幸雄 | 釘宮洋 | |
| 第15回 | ノーチラス最大の危機 | 1990年7月27日 | 増尾昭一 | 加瀬政広 平松禎史 |
||
| 第16回 | 消えた大陸の秘密 | 1990年8月24日 | 大川久男 梅野かおる |
前田真宏 | 根本清 | 川名久美子 |
| 第17回 | ジャンの新発明 | 1990年8月31日 | もりたけし | 円瀬克英 | ||
| 第18回 | ノーチラス対ノーチラス号 | 1990年9月7日 | 孩菜来子 | 牧野滋人 | 釘宮洋 | |
| 第19回 | ネモの親友 | 1990年9月14日 | もりたけし | 川端蓮司 | 高田耕一 | |
| 第20回 | ジャンの失敗 | 1990年9月21日 | 摩砂雪 | 根本清 | 窪岡俊之 | |
| 第21回 | さよなら…ノーチラス号 | 1990年10月26日 | 樋口真嗣 | 高山文彦 | 貞本義之 | |
| 第22回 | 裏切りのエレクトラ | 1990年11月2日 | 前田真宏 | 森川滋 | 鈴木俊二 | |
| 第23回 | 小さな漂流者 | 1990年11月9日 | 浦野寛徳 | 川名久美子 | ||
| 第24回 | リンカーン島 | 1990年11月16日 | 根本清 | 牧野滋人 | 小泉昇 | |
| 第25回 | はじめてのキス | 1990年11月30日 | 樋口真嗣 | 粟井重紀 | 中沢一登 | |
| 第26回 | ひとりぼっちのキング | 1990年12月7日 | 川端蓮司 | 高田耕一 | ||
| 第27回 | 魔女のいる島 | 1990年12月14日 | 浦野寛徳 | 宇田忠順 | 金世昌 | |
| 第28回 | 流され島 | 1990年12月21日 | 摩砂雪 樋口真嗣 |
川端蓮司 | 白南烈 | |
| 第29回 | キング対キング | 1991年1月11日 | 根本清 摩砂雪 |
牧野滋人 | 小泉昇 | |
| 第30回 | 地底の迷路 | 1991年1月25日 | 樋口真嗣 | 根本清 | 本田雄 | |
| 第31回 | さらば、レッドノア | 1991年2月1日 | 窪岡俊之 | 浦野寛徳 | 鶴巻和哉 | |
| 第32回 | ナディアの初恋…? | 1991年2月8日 | 浦野寛徳 | 星野寛満 | 野口啓生 | |
| 第33回 | キング救助作戦 | 1991年2月15日 | 摩砂雪 | 川端蓮司 | 高田耕一 | |
| 第34回 | いとしのナディア | 1991年2月22日 | いぬまくら | 宇田忠順 岡本悲八 |
金世昌 空母そ・そ・そ・そ |
|
| 第35回 | ブルー・ウォーターの秘密 | 1991年3月1日 | 前田真宏 | 星野寛満 まえだまひろ |
本田雄 | |
| 第36回 | 万能戦艦Ν-ノーチラス号 | 1991年3月8日 | 摩砂雪 | 青野昌 | 窪岡俊之 | |
| 第37回 | ネオ皇帝 | 1991年3月29日 | 浦野寛徳 | 牧野滋人 犬枕王 |
小泉昇 あんのひであき |
|
| 第38回 | 1991年4月5日 | 樋口真嗣 | 摩砂雪 | 鈴木俊二 | ||
| 第39回 | 星を継ぐ者… | 1991年4月12日 | 窪岡俊之 | もりたけし | 鈴木俊二 貞本義之 鶴巻和哉 |
|
[編集] 関連作品
[編集] 劇場用オリジナル版
TV版のラストから3年後のストーリー。テレビ版から続投するのはナディアとジャン、グランディス、サンソン、ハンソンの5人だけであり、マリーやキング、エアトン、エレクトラを始めとするノーチラス号乗組員はナディアの回想シーン以外では登場しない(この回想シーンは映画序盤で断続的に30分ほど続き、作画はテレビ版の使いまわしである)。
エレクトラとネモ船長の子供(ナディアにとっては異母弟である。劇場版からさらに数年後を舞台としたナディア・ストーリーズの小説2作品では男の子であることが明確に描写されているが、ナディアと会話を交わすシーンは無い)も登場しない。
当初はガイナックスが制作する予定だったが、監督の庵野秀明はテレビ版で燃え尽きたとして担当せず、プロットとキャラクターデザインを作った段階でガイナックスは予算を使い果たしてなお完成させることができず、残りをグループ・タックが制作した。ガイナックスはプロットとデザインの他、劇中のテレビ版のダイジェストの編集のみを担当。そういったドタバタが災いしてか、映画自体は高い評価は得られなかった。武田康廣の回想録によれば、このときグループ・タックに踏み倒した格好の5000万円が返済されるのは『新世紀エヴァンゲリオン』のヒット以降になる[3]。
[編集] あらすじ
ナディアはロンドンのプラネット・タイムズ紙に見習い記者として勤務していたが、未だに編集長からはお茶汲みを仰せつかるだけの雑用係と見られていた。この頃、軍部や政財界の要人が衆人環視の中、突然体中から煙を噴きだし、着衣を残して肉体が蒸発するという怪事件が世界各国で頻発していた。
[編集] 主要登場人物
この作品で新たに登場する人物を列挙する。
- ファジィ(声:伊藤つかさ)
- この作品のストーリーの鍵を握る少女で、本作のサブヒロイン。性格はナディアと違って大人しい。ル・アーブルの海岸に打ち上げられていたのを、偶然見つけたジャンに保護される。ギーガーは私立探偵を営むグランディスたち3人組に彼女を探し出すよう依頼する。実は、父のウーラー博士が死んだ娘の仮初めとして、自らが発見した生命エネルギーの技術を使って創り出した人造人間であった。名前の「ファジイ」は「曖昧な」の意味を持つが、彼女の人間と造られた存在という微妙な立場を表したものと思われる。
- なおファジィがジャンと一緒にいて、ジャンになついているところを見たナディアが嫉妬してジャンに対しつれない態度をとるシーンがあった。
- アルベルト・ウーラー博士(声:大木民夫)
- ファジィの父。生命エネルギーの研究の結果、人造生命を産み出すことに成功するが、神の教えに背くという理由で教会などから排撃され、学会などの表舞台から姿を消す。その後、貧困の生活の中、夜の仕事に出ていた娘のファジィ(オリジナル)がホワイトチャペルの殺人鬼によって殺され、娘の身代わりとして人造人間ファジィを創り出す。その後、人類に絶望して、ギーガーの世界征服計画に参加する。
- ギーガー(声:大塚周夫)
- ネオアトランティス残党の一組織のボス。ガーゴイルのことを「超科学に溺れた負け犬」と蔑むが、些細なミスでも即決で部下を処刑するなど冷酷で狡猾な面はガーゴイルと大差ない。ウーラー博士の協力で創りだした列強各国の要人そっくりで自分の命令どおりに動く(自我の存在しない)人造人間と本物とをすり替え、人造人間に列強間の軍事的緊張を高めさせて世界大戦を引き起こし、世界人口の「間引き」を行うと共に列強を疲弊させその間隙を突く形で世界征服を行おうとしていた。しかしウーラー博士が基地の自爆装置を発動させ、人造人間たちが消滅。最後はグラタンで脱出しようとしていたナディアたちを潜水艦で爆撃しようとしたが、折れた生命の塔に押し潰され、狂乱しながら死亡した。
- フライ(声:池田秀一)
- ネオアトランティス残党で、ギーガーの部下。ガーゴイルの失敗に懲りたようで、「いつ成功するか分からない世界征服よりも目先の金」のためにギーガーを裏切り、ギーガーの作戦計画とその証拠の書類を、ロンドンのプラネット・タイムズ紙に高く売り込もうとする。作戦計画の書類をナディアに託した直後、ギーガーの放った追っ手に射殺される。ファジィをタンゴタンゴ島(ギーガーの根拠地)から(おそらく人造人間の見本として)連れ出したのも彼である。
- ナレーター:池田秀一
[編集] 書籍
- 小説 ふしぎの海のナディア 上・中・下
- TVアニメ版のノベライズ。ただし主要ストーリーをなぞるのみで、除外されている各種エピソードも多い。
- 小説 NADIA THE MOVIE ふしぎの海のナディア
- 映画版のノベライズ。
- ナディアストーリーズ
- 書き下ろしストーリーによる番外編。徳間アニメージュ文庫より発刊。全巻ともに小林弘利著。
- ジャンとナディアのいちばん長い日
- ジャンとナディアの結婚式を執り行う通知が、あの激戦を生き残った仲間たちの元に届けられた。喜び合う仲間たちだったが、その矢先にナディアが失踪。ジャンは探偵社を開いていたグランディスたちの元に出向き、ナディアの捜索に乗り出す。
- ところが、この事件の裏にはアトランティス復活を恐れる、もう一つの古代文明の生き残り「超自然文明・ムウ」の存在があった。かつてアトランティス以前に地球に降り立って超能力による超自然文明を築きながらアトランティスによって滅ぼされた彼らは、ジャンの科学者としての才能とナディアのアトランティスの血が結びつく事を怖れ、2人を引き離す事を画策。催眠術でナディアの記憶を消し、はるか遠くへと連れ去った。2人の間に沸き起こる最後の試練と、「アトランティス」と「地球」にまつわる古代文明の最後の因縁を描く。
- ふしぎの森のマリー
- マリーは学校を退学した後、看護婦資格を得てとある村の療養所に勤務する事となった。そこでマリーは優しいながらもどこか陰のある盲目の不思議な男性・シュミッツに惹かれる。同時期、グランディス探偵社では仕事上のトラブルが原因でサンソンが重傷を負う。リハビリのために彼らが医者に紹介されて向かったのはマリーの勤務する療養所だった。
- 見違えるように美しく成長したマリーの初恋と、そんな彼女に惹かれるサンソンの苦しみを描く物語。新婚時代のジャンとナディアも登場。
- ふしぎの海のナディア 絵コンテ全集 THE SECRET OF BLUE WATER COMPLETE CONTINUITY BOOK 全9巻 ガイナックス責任編集 1992年3月
- 1~8巻は放映作品。9巻は全巻セット購入者特典で、おまけ劇場とラストNGコンテなど。9巻は庵野監督の直筆サイン入りだった。
- 徳間アニメ絵本 ふしぎの海のナディア 上・下
- アニメ本編の絵を使った絵本。ストーリーも一部簡略化され、低年齢層向きの文章表現になっている。
[編集] プラモデル
- 1990 バンダイ Secret OF BLUE WATER
1/700潜水艦ノーチラス号と1/20ナディアフィギュアのセット。
スナップ式カラーモデル。潜水艦もフィギュアもバンダイらしい高い彫刻技術で作られている。フィギュアは顔も小さく塗装で「再現」するのはかなり高度なテクニックがいる。日本製。発売当時のものは組み立て説明書がナディアとネモ、潜水艦の大型ポスターになっていた。
[編集] CD
- Bye Bye Blue Water
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- 第0.5話「おめでとう!」(エーコーが歌う「愛の花園」を含む)
- 第22.5話「記念写真」
- 第26.5話「御期待下さい!」
- 第35.5話「復活の日」
- A.D.1900
- A.D.1901
- A.D.1991・東京
- Good Luck Nadia ~Bye Bye Blue Water PART2~
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- 第-(マイナス)1話「決意」
- A.D.1901
- A.D.1907
- A.D.1991・吉祥寺
- A.D.1993・吉祥寺
- A.D.1993・渋谷
- A.D.1996・新宿
- A.D.2005・新東京
ナディア関連のCDのうち上記2作品は原作を庵野が担当し、第X話シリーズは本編のすき間を埋めるエピソード、A.D.190Xシリーズは本編の後日談、A.D.1991~2005シリーズはナディアとジャンの4代目の子孫にあたる伊藤ナディアについての物語である。いずれも本編を補完する物語として重要。なおCD「Music IN Blue Water」収録の「さすらいのエーコー・ウィラン」にはエーコーがノーチラス号に助けられた時の様子が若干描かれている。また同CD収録のキャラクター・ソングの前には、登場人物たちによるコントも収録されている。
- NADIA COMPLETE SOUND COLLECTION
- 東芝EMI:TYCY5280~90
- Disc5~8に本編のために作曲されたBGMが未使用分を含めて全部収録されている。