カイの冒険

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カイの冒険
THE QUEST OF KI
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ[FC]
アーケードゲーム[AC]
携帯アプリ
開発元 ゲームスタジオ
発売元 ナムコ
人数 1人
AC: 1〜2人
メディア FC: ロムカセット
AC: 任天堂VS.システム
携帯アプリ: iアプリS!アプリ
発売日 FC: 1988年7月22日
AC: 1988年
iアプリ: 2008年3月1日
S!アプリ: 2009年3月31日
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カイの冒険』(カイのぼうけん、THE QUEST OF KI)は、1988年7月22日ナムコが発売したファミリーコンピュータアクションゲーム。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第41弾。

バビロニアン・キャッスル・サーガ」の一つ。物語の時系列的には『ドルアーガの塔』の前日談にあたる。

ゲーム内容[編集]

勇気を身軽さに変えるティアラを装備した主人公のカイを操作し、ドルアーガの塔を上っていくジャンプアクションゲーム。攻撃手段は一切なく、敵や敵の攻撃をよけて進む。各フロアに置いてあるさまざまなアイテムを取得することでゲームを有利に進められる。敵やトラップに触れるとミスとなるが、敵に当たった場合は次回、その敵がいない状態でゲームが再開される(一部を除く)。ゲームオーバーになったフロアから何度でもコンティニュー可能。

フロア60まで到達するとエンディングとなり、物語とは無関係なスペシャルステージのフロア61〜100がスタート。全フロアクリアするとスタッフからの謝辞が贈られ、ゲームが終了する。

ストーリー[編集]

ブルークリスタルロッドを手中に収めんとするスーマール帝国により、バビリム王国は蹂躪され、人々は、天高くそびえる塔の建設に従事させられていた。帝国の所業に怒ったアヌ神の放った雷により塔は破壊されたものの、巻き添えを食らった王国の王子ギルガメスは重傷を負ってしまった。その上、ブルークリスタルロッドに封じられていた悪魔、ドルアーガが、塔によりロッドの光が遮られたことで復活し、国を覆う混迷の影はいっそう深まっていくばかりであった。そんな中、恋人のギルガメスを献身的に介護しながら神へ祈りを捧げ続ける巫女、カイの姿に心を打たれた戦女神イシターは、勇気を身軽さに変える魔法のティアラを授け、カイにブルークリスタルロッドの奪還を命じる。こうして、カイは魔のうごめくドルアーガの塔へと、単身、乗り込んでいくのだった。

登場人物[編集]

プレイヤー側キャラクター[編集]

カイ
プレイヤーが操作するゲームの主人公。王国の巫女。勇気を身軽さに変える魔法のティアラをかぶり、さまざまなモンスターの攻撃をかわしつつ、塔の最上階を目指す。
イシター
前作『ドルアーガの塔』にも登場した女神。本作では一部のフロアにおいてスタート時に現れ、そのフロアを攻略するためのヒントをくれる。
クオックス
塔に住むドラゴン。本作ではカイの味方として登場する。秘密の通路によりカイをワープさせてくれる。
ライオン(の置物)
フロア53にいて、触るとバリアがかかる。フロア51のワープの宝箱を取ったときのクオックスのアドバイスがヒントになっている。ライオンはイシターの使いという設定がある。触るたびに何度でもバリアがかかるので、フロア内の敵を全滅させることも可能。

敵キャラクター[編集]

スライム
ゼリー状のモンスター。いずれも基本的に定位置にとどまり、ときどき左右に飛び跳ねる。黄緑・黒・赤・青の4種類がいる。黄緑色のはスライム系の中で一番弱く、時折飛び跳ねる程度。黒色のは呪文は飛ばさないが、グリーンスライムに比べ頻繁に跳ねる。赤色のは真上に呪文を飛ばす。青色のは左か右の真横に呪文を飛ばす。
サラマンダー
一定間隔で炎を吐く小型の竜。ただし移動は行わない。
ジャイアント・リーチ
天井から下方に飛び出し、カイを狙ってくる。
マッドエレメント
床から上方に飛び出し、カイを狙ってくる。決まった場所に出現するが、ジャイアントリーチと違い、出現場所を判別できないためやり過ごしにくい。
ピアザー
カイが近づくと落ちる、ツララのようなモンスター。床に落ちたピアザーに触れてもミスとなる。
アックスビーク/クウェイル
アックスビークはダチョウに似た大型のモンスター。クウェイルはウズラに似た小型のモンスター。どちらも高速で床を左右に動き回る。
バンパイヤ
一定箇所に停止し、通り道をふさいでいる。無敵キャラクターだが、十字架を取ると消すことができる。カイで体当たりしても消すことができない。
オーグル
バンパイヤと役割は同じ。バンパイヤと同じように、オーブを取ると消すことができる。
メイジ/アーチ・メイジ
魔法使いの姿をしている。一定箇所にとどまり、一定時間おきに前方に呪文を発射する。アーチ・メイジは呪文を発射するとき以外は消える。消えているときにアーチ・メイジのいる位置を通ってもミスにはならない。
バジリスク
一定間隔で強力な石化光線をはき出す。はき出しているときに直接カイがバジリスクを見てしまうと石化してしまう(ミスになる)。バジリスクに対して正面を向いていなければやられない。カイで体当たりしても消すことができない。
ゴースト/アーチゴースト
浮遊し、左右に往復する。水平飛行するものと波状飛行するものがいる。一定時間おきに前方に呪文を飛ばす。アーチゴーストは姿が見えず(飛んでくる呪文は見える)、見えない状態で触れてもミスとなる。ランプを取ると見えるようになる。
ファイアーポット
壁や柱にへばりつき、一定時間おきに火を吐いてくる。本体には触れてもミスにはならないが、体当たり・バリアで消すことも不可能。青色・オレンジ色の2種類があり、青色のほうが火を吐く間隔が短い。
ウィルオウィスプ
丸い火の玉のような形で、空中を縦や横に高速で移動する。カイが体当たりしても消すことができない。

上記の他、スペシャルステージでは往年のナムコゲームのキャラクターが多数登場する。

宝箱[編集]

宝箱の効果はそのフロア限りである。かっこ付きの名称は、正式名称不明。

ウイング
空中でもジャンプできる。
バリア
敵と敵が使ってくる呪文から1回だけ身を守る。ただし、体当たりで消すことができない敵(ウィルオウィスプなど)やギザギザの床には効果はない。
スペシャル・フラッグ
カイが1人増える。
ラッキー・フラッグ
取ったときの残り時間に100をかけた点数が加算される。
ギフト
10,000pts点数に加算される。
タイマー
残り時間を増やす。
タイム・ストップ
敵や呪文の動きを一定時間止める。
ポイズン
タイマーの減り方が速くなる。
ワープ
取るとクォックスが現れ、カイを上のフロアにワープさせてくれる。
ZAP
フロア61以降のワープを取ると、下のフロアに落とされる。
スリープ
スライムなど、特定の敵の動きを止める。ミスすると消える。
サイレンス
敵の呪文や炎を撃てなくする。ミスすると消える。
宝珠(オーブ)
オーグルをフロアから消す。
十字架
バンパイヤをフロアから消す。
リング
ウィスプと接触してもミスにならなくなる。ミスすると消える。
(ランプ)
アーチゴーストなど、初期状態では見えない敵が見える。

操作・ルール[編集]

接触した敵の消滅
敵に接触すると、次のプレイでは接触した敵が消えるが、消えない敵もいる。
加速ジャンプ・ブレーキ
加速中にAボタンを押すと、加速ジャンプする。逆方向のボタンを押すと、ブレーキがかかる。
しゃがみ連打
カイが天井や壁にぶつかると、頭を抱え込んで落下して床に着くまで操作不能になり、床に着くと一定時間しゃがみこむ。このとき、Aボタンを連打すると起き上がるタイミングが早くなり、Bボタンを連打すると起き上がるタイミングが遅くなる。
コンティニュー
CONTINUE START で、ゲームオーバーとなったフロアから再開する。ワープやZAPの場合、移動先のフロアの情報画面(残りのカイ等の情報)が出るまでにリセットボタンを押して CONTINUE START すれば、移動元のフロアから再開する。

移植[編集]

アーケード版[編集]

任天堂VS.システム用ゲーム。内容はファミコン版と同じだが、スペシャルステージが最初から選択できる。

携帯アプリ版[編集]

iモードおよびYahoo!ケータイ向けサービス『ナムコ・ゲームス』にて、iアプリ版とS!アプリ版が配信されている。基本的な内容はファミコン版と同一だが、グラフィックやシステムが大きく変更された。

  • グラフィックを全面的に刷新した「アレンジ」に切り替え可能。カイはモーションも増えた。
  • Bボタンによる加速がなくなり、かわりに移動速度の最高速が上がった。
  • ボタン入力により、任意にしゃがめるようになった。
  • 画面内にフロアマップやカイの残り人数などを常時表示。
  • ゲームスピードを3段階で調節可能。
  • クリアしたフロアのプレイを再現する「リプレイシアター」を追加。リプレイはパスワードで共有できる。
  • エキストラステージを追加(フロア101〜200)。フロア1〜100のクリア状況に関係なく、フロア101から遊べる。

備考[編集]

  • スペシャルステージでは、イシターがゲームに無関係なことをつぶやく(ヒントを出さない)、クオックスがシルバードラゴンやブラックドラゴンに変わり、ワープも先のフロアではなく前のフロアに戻ってしまう(ZAP)、などの違いがある。
  • 過去作品のストーリーでは「(ギルガメスの家系が治める)王国」「(王国を侵略した)帝国」としか表記されていなかった2国は、本作で初めて「バビリム」「スーマール」と国名が公表された。他にも地名や人名など、本作で多くの固有名詞が明らかになった。
  • 本作のシステムはアタリが開発したアーケードゲーム『メジャーハボック』のサイドビューアクションステージにおけるシステムをほぼそのまま流用したものである。本作の開発コードは「Minor Havoc」であり、慣性の伴うジャンプアクション、天井に頭をぶつけてしゃがむなどのギミックもここから取り入れられている。また、スペシャルサンクスにはアタリ メイジャーハボック かいはつチームと記されている[1]

関連項目[編集]