日本ファルコム

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日本ファルコム株式会社
NIHON FALCOM CORPORATION
種類 株式会社
市場情報
東証マザーズ 3723
略称 ファルコム、Falcom
本社所在地 190-0012
東京都立川市曙町1-14-13
電話番号 042-527-0555
設立 2001年11月1日
業種 情報・通信業
事業内容 自社タイトルゲームソフトの開発、制作/ミュージックタイトル、ビデオタイトルの制作/オリジナルゲームソフトの企画/ゲームソフトおよび関連商品の販売/各種ライセンス提供
代表者 近藤季洋(代表取締役社長)
資本金 1億6,253万円(2008年9月末現在)
売上高 11億435万円(2008年9月期)
純資産 15億6,592万円(2008年9月末現在)
総資産 17億4,801万円(2008年9月末現在)
決算期 9月30日
関係する人物 加藤正幸(創業者、現会長)
山﨑伸治(前・代表取締役)
外部リンク www.falcom.co.jp ファルコム公式サイト
  

日本ファルコム株式会社(にほんファルコム)は、主にパソコン (PC) 用ゲームソフトを開発・販売している日本の企業。代表作は『ドラゴンスレイヤーシリーズ』、『イースシリーズ』、『英雄伝説シリーズ』など。

目次

[編集] 概要

1981年に創業。2001年にゲーム部門を分割し、現法人とする。2003年12月2日には東京証券取引所マザーズに上場。創業者は現会長の加藤正幸。社名は『スター・ウォーズ』に登場した「ミレニアム・ファルコン号」からの着想で、「ファルコン」の語尾に当時コンピュータ開発関係の社名として称されることが多かった「com」を合成したもの。元はアップルコンピュータの代理店。

日本のパソコンゲームの黎明期である8ビットパソコンの時代より続く老舗メーカーであり、日本では数少ないパソコンゲームを業務の中心としながらもアダルトゲームの開発を行なわないメーカーでもある[注 1]。8ビット時代から多くのヒット作品を生み出しており、ロールプレイングゲーム(特にアクションRPG)には高評価を得た物が多い。早くに自社レーベルを発足させる等ゲームミュージックに力を入れており、その質の高さにも定評がある。

ライセンス提供にも積極的で、多くの作品が他社の開発・販売によって家庭用ゲーム機に移植されている。PCエンジンスーパーファミコン向けには自社開発も行なっていたが、いずれもハード末期の参入であった為すぐに撤退し本数は非常に少ない。近年はプレイステーション・ポータブル (PSP) 向けに自社開発・販売を行なっている。

[編集] 沿革

[編集] 1980年代

1981年(昭和56年)3月にコンピューター導入時のアドバイザー企業として創業、同年7月より東京都立川市アップルコンピュータの代理店コンピューターランド立川を開設する。翌1982年(昭和57年)より、PC向けソフトの制作・販売をはじめる。当初はシミュレーションゲームを皮切りに、シューティングゲームゴルフゲーム・西洋占星術ソフト・アダルトゲームなどとバラエティに富んでいた。

1984年(昭和59年)に木屋善夫が指揮を務めたコンピュータRPGドラゴンスレイヤー』を発売。以降、木屋作品は『ドラゴンスレイヤー(ドラスレ)シリーズ』として発売され、同社の看板作品となって行く。1985年(昭和60年)にはドラスレシリーズの第二弾となるアクションRPGザナドゥ』を発売。同作は流通出荷調べで40万本の販売本数を記録し、国内のPC用ゲームソフト最多の記録を保持している[1][2][注 2]

1987年(昭和62年)年にはアクションRPGの『イース』を発売。翌1988年(昭和63年)に発売されたは続編『イースII』と共に大ヒットを記録し、『イースシリーズ』は2008年現在まで続く同社の看板シリーズとなる。同作は古代祐三らによるゲームミュージックも高く評価されており、『II』と同年にはファルコムのゲームミュージックを専門に扱うファルコムレーベルキングレコードに設立される。同レーベルからは音楽CDだけではなく『ファルコムスペシャルBOX』も発売され好評を博す。『イース』のOVA化などメディアミックスも積極的に行ない、翌1989年(平成元年)にはイベント「ファルコム・フェスティバル」・「ミス・リリア・コンテスト」が開催され、J.D.K.BANDが結成されている。また1989年にはライセンス提供でPCエンジン向けに開発された『イースI・II』がヒットし、コンシューマーゲーム機市場進出の契機となる。

古代退社の翌年1989年(平成元年)にはサウンドチームとしてFalcom Sound Team J.D.K.[注 3]を結成。同年東京・代々木に自社製品のグッズ販売の直営店「ファルコムショップ」を開店する。

[編集] 1990年代

1991年(平成3年)にはセガとの共同出資でセガ・ファルコムを設立するなどゲーム機市場への参入を始める。1991年にはフルマウスオペレーションを謳った新作『ブランディッシュ』を発売し、以降4作が発売される人気シリーズとなった。

1993年(平成5年)には原案と音楽のみをファルコムが担当し、開発をライセンシー各社に任せる形で『イースIV』を発表。オリジナルが2作あり、かつ自社製がない特殊な作品となる。

1994年(平成6年)には『英雄伝説III「白き魔女」』が発売され、2008年現在まで続く『英雄伝説シリーズ』が確立する。またこの年にはオリジナル作品『風の伝説ザナドゥ』でPCエンジンに、『ぽっぷるメイル』の移植でスーパーファミコンに自社参入を果たすが、どちらもハードの末期であったためそれぞれ2作の発売のみで撤退。以降2006年までは、ゲーム機市場にはライセンス提供のみを行ない、自社開発はPC市場のみに絞られる。なお、『風の伝説ザナドゥ』の開発を指揮した木屋は発売に先立ち1993年(平成5年)にファルコムを退社。1995年(平成7年)には『風の伝説ザナドゥII』を「The Last of Dragon Slayer」として発売し、ドラスレシリーズの歴史に終止符が討たれる。

同1995年からはパソコン向けの『リバイバルザナドゥ』を皮切りとして過去の作品のリメイクを積極的に開発・販売を開始する。この戦略の中1996年(平成8年)の『ロードモナークオリジナル』でMicrosoft Windowsに参入。1998年(平成10年)の『イースエターナル』がヒット収める。『イースエターナル』に先立ち1997年(平成9年)にはシミュレーションRPGヴァンテージ・マスター』第1作を発表し、以降シリーズ作品の発売を重ねる。

1999年韓国ソフトマックス社が制作したRPG『西風の狂詩曲』を日本向けに大幅アレンジして発売。これより東アジアのゲームソフトの日本向けローカライズを開始する。

[編集] 2000年代

2001年(平成13年)、旧「日本ファルコム株式会社」から、ゲーム部門を分割し現在の「日本ファルコム株式会社」を設立。代表取締役社長には山﨑伸治が就任。旧会社は、「株式会社ファルコム」へ商号変更し、IT基礎研究や投資事業等を行っている。4年振りとなる新シリーズ『ツヴァイ!!』を発売。

2003年(平成15年)には『V』から8年振りとなる『イースシリーズ』の新作『イースVI -ナピシュテムの匣-』を発売。また『ファルコムスペシャルBOX'2004』が7年ぶりに発売された。12月2日には東京証券取引所マザーズに上場した。上場をきっかけに積極的に新作発表・発売が盛んになり、他社へのライセンスも積極的に行われるようになった。

2004年(平成16年)6月、約4年半振りとなる『英雄伝説シリーズ』の新作『英雄伝説VI「空の軌跡」[注 4]を発売。2006年3月に発売された続編『空の軌跡SC』と共にヒット作品となる。3年振りとなる新タイトル『ぐるみん』を発売。

2005年11月にはマーベラスエンターテイメントと業務提携を締結、ファルコム作品のアニメーション制作などマルチメディア展開をはじめ、ゲームミュージックCDの販売、ゲームソフトの海外販売などを行っていくこととなった [3]。しかし2008年現在まで具体的な動きは見られない。

2006年(平成18年)6月、『ぐるみん』の移植によって プレイステーション・ポータブル (PSP) へ自社開発で参入する。家庭用ゲーム機向けに自社開発するのは『イースV』以来11年振り。同年9月の『FC』より順次、『英雄伝説「空の軌跡」シリーズ』の移植もおこなわれた。同シリーズはロングランヒットとなり、2008年にはYahoo!ゲームPSPロールプレイング部門で満足度上位を独占する[4]。PSPへの参入と平行してオンラインゲームへのライセンス提供も行なわれ、2006年11月より電遊社による『ソーサリアンオンライン』がサービス開始された。この他に『イースオンライン』・『ぐるみんオンライン』・『ツヴァイ!!オンライン』が韓国企業によって開発される事が発表される。このうち『イースオンライン』は2007年より韓国でのサービスが開始されているが、『ぐるみんオンライン』についてはサービス開始前に契約が解消となった[5]

2007年(平成19年)、代表取締役社長を近藤季洋に交代。前職の山﨑伸治は顧問に就く[6]。 。

2008年(平成20年)よりPSP向けには現行PC製品の移植に留まらず、『ヴァンテージマスターポータブル』の様な過去の作品のリメイク作品も投入をはじめる。これに加え、開発の遅れによってPC向けの発売は7年振りのシリーズ新作『ツヴァイ2』のみとなった事もあり、タイトル数でPSP製品がPC製品を大きく上回った。

[編集] 主な作品

[編集] 自社開発作品

[編集] ローカライズ作品

[編集] ライセンス提供作品

ライセンス提供の元制作されたオリジナル作品。移植作品は除く。

[編集] 在籍した主なクリエイター

括弧内の名前は在籍時の名前。

[編集] ゲームクリエイター

  • 秋葉紀好 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』 シナリオ、プログラム
  • 井上忠信 - 『ザナドゥシナリオII』 シナリオ
  • 木屋善夫 - 『ドラゴンスレイヤーシリーズ』 プログラム・ゲームデザイン
  • 高橋哲哉 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』、『ダイナソア』 グラフィックデザイン
  • 富一成 - 『ダイナソア』、『スタートレーダー』 ゲームデザイン
  • 橋本昌哉 - 『イース』 ゲームデザイン
  • 宮崎友好 - 『イース』 ゲームデザイン
  • 宮本恒之 - シナリオ、ゲームデザイン
  • 山根ともお - 『スタートレーダー』ゲームデザイン、『イースシリーズ』 グラフィックデザイン

[編集] イラストレーター

  • ISUTOSHI(蓮井俊也) - 『ブランディッシュ』、『ブランディッシュ2』グラフィックデザイン
  • 岩崎美奈子 - 『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 グラフィックデザイン
  • 古代彩乃 - グラフィックデザイン
  • 田中久仁彦 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』(1作目のみ)、『ぽっぷるメイル』、『ダイナソア』 キャラクターデザイン
  • 都築和彦 - イラストレーション
  • 村上水軍 - グラフィックデザイン

[編集] 作曲家

  • 川合将明 - 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『ダイナソア』作曲
  • 古代祐三 - 『ソーサリアン』、『イース』 作曲
  • 天門(白川篤史) - 『ブランディッシュシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲
  • 中島タケオ(中島勝) - 『ブランディッシュシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲
  • まつもとひろし(松岡博文) - 『風の伝説ザナドゥシリーズ』、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』 作曲

[編集] その他

  • 新海誠(新津誠) - アニメーション作家。『イースI・II完全版』 CGアニメーション
  • 早川正 - 脚本家。『ブランディッシュシリーズ』、『ガガーブトリロジー』 シナリオ、構成

[編集] 脚注

  1. ^ ただし、1983年に『女子大生プライベート』の一本だけアダルトゲームを開発している。
  2. ^ 2005年現在。
  3. ^ 後にFalcom Sound Team jdkに表記変更。
  4. ^ 後の『英雄伝説「空の軌跡FC」』。

[編集] 出典



  1. ^ 日本ファルコム (2005). "ザナドゥの歴史". 2008-12-21 閲覧。
  2. ^ 4Gamer.net (2005-11-04). "「ザナドゥ・ネクスト」- レビュー". 2008-12-21 閲覧。
  3. ^ マーベラスエンターテイメント (2005-11-21). "業務提携に関するお知らせPDF". マーベラスエンターテイメント. 2008-12-8 閲覧。
  4. ^ 日本ファルコム (2008-09-19). "超ロングヒット中のPSP「英雄伝説 空の軌跡」 FC+SC+3rd+特典の限定セットを発売!!PDF" 1. 2008-12-8 閲覧。
  5. ^ 日本ファルコム (2005-11-14). "2008年9月期決算補足資料PDF" 5. 2008-12-8 閲覧。
  6. ^ 日本ファルコム (2007-07-11). "代表取締役の異動に関するお知らせPDF" 5. 2008-12-8 閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク