ロマンシア

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ロマンシア / DRAGON SLAYER Jr.
ジャンル アクションADV
対応機種 X1シリーズ
PC-9801F以降
PC-8801mkIISR以降
MSX
MSX2
ファミリーコンピュータ[FC]
Windows95/98
開発元 日本ファルコム
コンパイル[FC]
発売元 日本ファルコム
パナソフトセンター[MSX2]
東京書籍[FC]
アンバランス[Win]
デザイナー 木屋善夫
音楽 阿部隆人古代祐三
シリーズ ドラゴンスレイヤーシリーズ
人数 1人
メディア 5インチFD[X1・PC-98・88]
3.5インチFD[PC-98]
TAPE[X1]
ROMカートリッジ[MSX・MSX2・FC]
CD-ROM[Win]
発売日 1986年10月6日[X1]
1986年10月18日[PC-98]
1986年10月30日[PC-88]
1987年10月30日[FC]
1999年12月10日[Win]
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ロマンシア』(Romancia)とは、1986年日本ファルコムが発売したパソコンゲーム木屋善夫プロデュース『ドラゴンスレイヤーシリーズ』の第3作目であり、サイドビュー方式のアクションアドベンチャーゲーム

概要[編集]

サブタイトルは『ドラゴンスレイヤーJr.』と表記されており、最初期の雑誌広告に「『ドラゴンスレイヤー』シリーズ第3弾」と表記されたことを除いて、『ドラゴンスレイヤーIII』であることは、あまり強調されていなかった。 本作は「Jr.」と名乗りながら、難易度は非常に高い。パッケージには「こんなのアリか!?」と記され、途中でのセーブも不可能[1]、 一度でも間違えると最初からやり直さねばならない罠や、まったくヒントのない謎がある。

当時の雑誌広告のキャッチコピーは、「かわいさ余って、難しさ100%」である。1987年発売のファミリーコンピュータ版では、謎やストーリーが分かりやすいようにシナリオやシステムがアレンジされる。

「ロマンシア」というタイトルは1735年に発表されたフランスのギヨーム・H・ブージャン(Guillaume-Hyacinthe, Bougeant)の冒険小説「ファン・フェレディン王子のロマンシアへの驚くべき旅」からの引用とされる。ゲーム内の主人公「ファン・フレディ王子」など、いくつかの共通点が見られる[2]。なお、ゲーム発表当時の雑誌広告などでは「ファンフレディ王子のおどろくべき旅」という副題がつけられていた。

開発者[編集]

オリジナル版の開発者。

ストーリー[編集]

はるか遠い昔、深遠な森の中に「ロマンシア」と「アゾルバ」という小さな二つの王国があった。双方の国王は兄弟で、平和で静かな日々が続いていた。しかし、ある日、ロマンシアの王女セリナが何者かに連れ去られてしまう。さらに疫病の蔓延、怪物の出現など、王国にさまざまな異変が起こりだす。

そんなころ、旅の途中で偶然ロマンシアにたどり着いた一人の若者がいた…ファン・フレディ、東方の王国の王子である。

登場人物[編集]

ファン・フレディ
本作の主人公。東方の王国「イルスラン」の第8王子。旅の途中で偶然ロマンシア王国にたどり着いた。
セリナ・レビ・ラウルーラ
本作のヒロイン。ロマンシア王国の王女。アゾルバ王国に囚われの身となる。MSX/MSX2版では隠しコマンドでセリナ姫を主人公にプレイできるモードが存在する[3]
ファネッサ三世
ロマンシア国王。セリナの父。アゾルバ国王クリフトは弟にあたる。
クリフト四世
アゾルバ国王。ロマンシア国王ファネッサの弟。邪竜ヴァイデスに心を操られている。
ヴァイデス
300年前に地下に封印された、蛇のように長い体を持つ邪竜。クリフト王を操り、復活を目論む。

ゲームシステム[編集]

パッケージにはニュータイプアドベンチャーゲームと表記されている。基本的には謎解きゲームであり、「アクションアドベンチャーゲーム」に当たる。前述のとおり、セーブ機能は無く、ゲームを途中で中断することはできない(裏技的なコンティニューは存在した)。

プレイヤーのもつパラメータは、以下の通り[4]

HP 
ヒットポイント。体力。
WP 
ウエポンポイント。剣を投げて遠距離攻撃可能な回数。これが尽きても近距離攻撃は可能。回復は城に帰って行なう。
MP 
マジックポイント。アイテムを使用できる回数。回復は天国で行なう。
DP 
ディフェンスポイント。これが残っている内はダメージはHPではなくDPで吸収できる。
GP 
ゴールドポイント。所持金。各種パラメータの回復に使用。
KR 
カルマ。主人公の善人度。謎解きに関わってくるため必要に応じて上下させる必要がある。

その他いくつかのアイテムがあり、本作でも「ドラゴンスレイヤー」と言う武器が用意されている[5]

調整版[編集]

ファミリーコンピュータ版(1987年10月30日発売)
東京書籍制作。機種性能から描写面では厳しいものの、調整がよくなされており、遊びやすさの面では最もわかりやすい。
Windows版(1999年12月10日発売)
UNBALANCE制作。PC-8801版をベースにしたオリジナル版と、グラフィックとサウンドを一新したアレンジ版を収録。アレンジ版には坂本真綾らが出演。
ソーサリアン1987年12月20日発売)
本作を元にしたシナリオが登場。ファン・フレディ王子も出演。

メディアミックス[編集]

コミック[編集]

コンプティークで連載され、『ロマンシア 浪漫境伝説』のタイトルで1988年に角川書店より単行本として刊行。原作は寺田憲史、漫画は円英智。ゲームの設定を活かしつつも大胆に翻案しており、主人公はゲームで「囚われの姫君」だったセリナ。

ドラマCD[編集]

『SOUND MOVIE 浪漫境伝説「ロマンシア」』のタイトルで東芝EMIより発売。上記のコミック版のサウンドドラマと、オリジナルの楽曲で構成される。

挿入歌[編集]

「炎のロッド」
作詞 - 寺田憲史 / 作曲・編曲 - 赤坂東児 / 歌 - 冨永みーな
「Selina」
作詞・作曲・編曲・歌 - Brian Peck
「Toy Girl」
作詞・作曲 - 上田真理 / 編曲 - 野口久和 / 歌 - 冨永みーな

ゲームブック[編集]

アドベンチャーノベルス ロマンシア』のタイトルでJICC出版局より刊行。文芸をファルコムの宮本恒之、 漫画・イラストを星里もちるが担当。

脚注[編集]

  1. ^ 山下 pp.184-185 ただし裏技で死亡時の「コンティニュー」は可能。
  2. ^ ギヨーム・H・ブージャン(Guillaume-Hyacinthe, Bougeant)作『ファン・フェレディエン王子のロマンシアへの驚くべき旅』(1735)に登場する架空の都市の名がロマンシア。そこを訪れた者は、容姿が美しく変わるという。旅人は「愛の門」より入り、「結婚の門」より出て行く。
  3. ^ 山下 p.196
  4. ^ パラメータ一覧は山下 p.185 を参考にした。
  5. ^ 山下 p.185

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 山下章、1987、『チャレンジ!!パソコン AVG & RPG II』1987年10月20日の改装小型版(オリジナルは1987年1月)、 電波新聞社

外部リンク[編集]