古代祐三

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古代 祐三
基本情報
出生 1967年12月12日(44歳)[1]
出身地 日本の旗 日本 東京都
ジャンル ゲームミュージック
職業 作曲家
公式サイト http://www.ancient.co.jp/

古代 祐三(こしろ ゆうぞう、1967年12月12日 - )は主にコンピュータゲームの音楽を手がける作曲家、ゲームプロデューサー。ゲーム製作会社・株式会社エインシャント代表取締役社長。株式会社テクノード取締役[1]東京都日野市出身、日本大学櫻丘高等学校卒。

代表作に『イース』、『イースII』、『ソーサリアン』、『アクトレイザー』、『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズ』、『世界樹の迷宮シリーズ』他。

目次

[編集] 来歴

3歳でピアノ、5歳でヴァイオリンを学ぶ。8歳頃からピアニストの母の友人だった久石譲に師事し、その下でインプロヴィゼーション(即興演奏)、ソルフェージュ(聴音)等の基礎的な音楽訓練を受ける。

高校生時代に「マイコンBASICマガジン」の出版社である電波新聞社ゲームミュージックプログラムを持ち込み、これがきっかけで同誌音楽担当となり、「YK-2」名義でゲームミュージックのパソコン向けプログラムを多数発表する。また同名義にて、即売会での頒布を中心とした「100円ディスクシリーズ」[2](ONION SOFTWARE)にて、多数の優れた楽曲を発表すると共に、ゲームプログラミングの手腕も発揮した。この創作活動を通して知り合ったプログラマーが作成したFM音源ドライバに多大な影響を受け、その後自らもFM音源ドライバを自作する事となる。

高校を卒業した1986年に、パソコン雑誌に掲載された日本ファルコムの開発スタッフ募集広告を見た事がきっかけで入社。採用試験の際持ち込んだデモテープの楽曲が『ザナドゥ・シナリオ2』で使用されると共に、ゲーム全体のうち約3割の楽曲を担当した。アルバイトとしての採用にも関わらず、入社後『ロマンシア』(オープニング曲)、『ドラゴンスレイヤーIV』等、当時の話題作を次々と担当した事で頭角を現す。そして同社の代表作「イースシリーズ」の初代『イースI』(オリジナル版であるPC-8801mkIISRシリーズ版)のほぼ全楽曲を古代が一人で担当し、作品の大ヒットとともにFM音源の性能を生かした楽曲が人気を集めた。現在でも『イース』のオリジナルサントラCDを名盤として挙げるゲーム作曲家は多い(崎元仁など)。

また、『ソーサリアン』では自身が開発したFM音源ドライバ"MUCOM88"を導入するなどし、メインコンポーザーとして約40曲あまりを担当。ファルコムサウンドチームの中心人物として活躍した。『イースII』への参加を最後に、約2年の在籍期間をもってファルコムを退社しフリーランスに転じた。

フリーになって初の発表作である『ザ・スキーム』(ボーステック)ではいち早くサウンドボードIIYM2608)に対応し、重厚なサウンドで人気を集めた(ゲームそのものよりサウンドトラックCDの方が売れたという逸話がある[3])。ファルコム在籍時代~フリーに転身した頃の古代サウンドの大きな特徴は、PC-8801mkIISRシリーズの音源であるヤマハYM2203を駆使したサウンドメイクにある。ファルコム時代を代表する作品でみせたキャッチーでアグレッシブな楽曲は、高い支持を得た。その音楽性は独特のベースライン(クリシェの多用)から「古代節」(または「ズンタタ節」「ズンダラ節」)とも呼ばれた[4]

先述の『ザ・スキーム』や『ミスティ・ブルー』(エニックス) 等の後、PCゲームからコンシューマに活動の場を移す。当時まだ発表されて間もないスーパーファミコン用ソフト『アクトレイザー』(エニックス)にて、自身初となるオーケストラ調の楽曲を発表。スーパーファミコン本体の発売前から楽曲製作に取り組み、「音源チップの特性を考慮した曲作り」が出来る、いわゆるエンジニアとしての側面も併せ持つ古代ならではのリアルな金管・木管楽器の音色を実現した。ゲーム評論家の山下章いわく、「まるでカートリッジの中にオーケストラがいるかのよう」で業界内外から注目を集めた。「ファイナルファンタジーシリーズ」の作曲者の植松伸夫が「『アクトレイザー』の楽曲は業界内で一つの"事件"だった」と現在でも語る様に、それまでのゲーム音楽と全く別次元の作品を提示した。スクウェア社の『ファイナルファンタジーIV』サウンド開発チームは、アクトレイザーの音色にショックを受け、ソフト開発終盤にも関わらず音源ドライバの作り直しを行った。

このように古代は、先進のゲームミュージックコンポーザーとして業界に大きな影響を与え続けた。また自身の音楽スタイルも保守的にならず常に柔軟に変え、『ベア・ナックル』(セガ)シリーズでは当時ゲーム業界では珍しかったハウス・テクノ等のダンスミュージックを取り入れるなど、自身の興味を引く新しい要素を常に作品に盛り込んだ。積極的に新しいゲーム音楽を模索する古代のスタイルはやがて様々な形で結実され、『NAMCO x CAPCOM』ではキャッチーで洗練された歌物(すばらしき新世界:歌 flair)を作り、また2006年には自身が昔からファンである、コナミ社の悪魔城ドラキュラシリーズとのコラボレーション等の試みを行っている。

[編集] 作品

以下は主に楽曲を提供した作品のリストであり、他の作曲者が担当した曲を含む作品もある。

[編集] 日本ファルコム在籍時の作品(1986~1988)

[編集] フリーランス時代の作品(1988~1991)

[編集] 株式会社エインシャント設立以降の作品(1991~)

[編集] その他

  • ゲームキャラクターデザイナー・グラフィックデザイナーの古代彩乃は実妹であり、『イース』や『アクトレイザー』等の多くの作品で兄妹揃って作品製作に参加している。
  • 自身の楽曲の曲名には無頓着のようで、『世界樹の迷宮II』時のインタビューでは、「作曲の際の曲名は "BGM1" "BGM2" などにしている」「世界樹の迷宮の曲名はアトラスのスタッフが名付けた」「『イース』の曲名はよく覚えていない。曲名だけを言われてもどの曲なのか分からない」と語っている。
  • 『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、開発スタッフのゲーム仕様伝達のミス[8]と古代自身が遊んでいた『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の設定時間が5分だったために[9]、編曲した「メインテーマ(ゼルダの伝説)」の完成品は5分というロングヴァージョンだった。しかし、『スマブラ』のデフォルトルールは1試合2分であり、ゲームのタイミングと容量の問題で没になった。このロングヴァージョンは現在ディレクターである桜井政博が原盤を所有している[8][10]。2010年に行なわれる『PRESS START 2010 -Symphony of Games-』で、この5分間ヴァージョンが演奏された[9]
  • セブンスドラゴン』のスタッフロールではYoshiroと名前を誤記されている。
  • 仮面ライダーBLACK』放送当時、主演の倉田てつをに容姿がそっくりだったことから、しばしば冗談の種にされていた。イベント等で古代自身「仮面ライダーの撮影で忙しかった」というネタにしたこともある。

[編集] 脚注

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  1. ^ a b * 古代祐三プロフィール”. エインシャント. 2011年9月10日閲覧。
  2. ^ 「100円ディスクシリーズ」
  3. ^ 「古代祐三 BEST COLLECTION vol.1」(VGCD-0081)ブックレット掲載プロフィールより。
  4. ^ http://www.falcom.co.jp/info/staff/2009/0908.html#090805
  5. ^ 舟野治樹、松川純一郎、ソフト・コミュニケーションズ(編)、1993、『ゲーム・ミュージック大事典』 〈宝島コレクション〉  ISBN 978-4796605595  p.103.
  6. ^ OnlinePlayerEX 2010年11月24日付テーマ曲は古代祐三氏! メモ帳に気になるポイントを書き込める新作DSiウェア「RPG脱出ゲーム」が本日配信
  7. ^ Gpara.com 2010年10月19日付『ミステリールーム』最新画像が到着。楽曲に古代祐三氏の起用も決定
  8. ^ a b 週刊ファミ通 2010年6月24日号「桜井政博のゲームについて思うこと」
  9. ^ a b PRESS START 2010演奏曲紹介より
  10. ^ Nintendo DREAM 2008年4月号『スマブラ談X』、および同誌2010年5月号『楽曲魂』第7回の古代自身に対するインタビューより。

[編集] 外部リンク

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