イースI・II

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イースI・II
ジャンル アクションRPG
ゲーム
ゲームジャンル アクションRPG
対応機種 PCエンジン CD-ROM2 (PCE)
Wiiバーチャルコンソール (VC)
PS3/PSPPCエンジンアーカイブス
開発元 アルファ・システムハドソン
発売元 PCE:ハドソン(現・コナミデジタルエンタテインメント
VC:日本ファルコム
メディア PCE:CD-ROM1枚
VC/PS3/PSP:ダウンロード
プレイ人数 1人
発売日 PCE:1989年12月21日
VC:2007年10月16日
PS3/PSP:2010年11月17日
ゲーム:イースI・II完全版
ゲームジャンル アクションRPG
対応機種 Windows (Win) 95/98/2000/Me/XP/Vista
必要環境 CD版
CPU:Pentium 200MHz
メモリ:32MB以上
HDD空き容量:460MB
ディスプレイ:640x480、HighColor
DirectX5以降
DVD版
CPU:Pentium II 266MHz
メモリ:32MB以上
HDD空き容量:460MB
ディスプレイ:640x480、HighColor
DirectX5以降
推奨環境 CD版
CPU:Pentium II 233MHz以上
メモリ:64MB以上
HDD空き容量:1GB以上
DVD版
CPU:Pentium II 300MHz以上
メモリ:64MB以上
HDD空き容量:1.6GB以上
開発・発売元 日本ファルコム
メディア CD-ROM、DVD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 初回版:2001年6月28日
普及版:2005年
音楽フォーマット WAVE 44.1kHz (BGM)/22kHz (SE)
MIDI(SC-88以降)音源 (BGM)
その他 ※XP、Vista は後に対応。
ゲーム:イースI・IIエターナルストーリー
ゲームジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 2
開発元 マイケルソフト
発売元 デジキューブ
メディア DVD-ROM1枚
プレイ人数 1人
発売日 2003年8月7日
ゲーム:イースI&IIクロニクルズ
ゲームジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation Portable
Windows (Win) XP/Vista/7
開発・発売元 日本ファルコム
メディア PSP:UMD
PC:DVD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 PSP:2009年7月16日
PC:2009年12月24日
レイティング CEROB(12才以上対象)
漫画:イース
作者 羽衣翔
出版社 角川書店メディアワークス
掲載誌 コンプティーク
月刊コミックコンプ
月刊電撃コミックガオ!
巻数 全7巻
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト コンピュータゲーム漫画
ポータル ゲーム漫画

イースI・II 』(イースワン・ツー、Ys I・II)とは、日本ファルコムアクションロールプレイングゲーム (ARPG)、〈イースシリーズ〉の第1作『イース』 (Ys I) と第2作『イースII』 (Ys II) を一本にまとめて発売された物。PCエンジン (PCE) CD-ROM2Microsoft Windows (Win)、PlayStation 2 (PS2)、PlayStation Portable (PSP) で発売された。

Win版の正式販売タイトルは『イースI・II完全版』(Ys I・II COMPLETE)『イースI&IIクロニクルズ』 (Ys I&II Chronicles)、PS2版は『イースI・IIエターナルストーリー 』(Ys I・II ETERNAL STORY)、PSP版は『イースI&IIクロニクルズ』 (Ys I&II Chronicles)。

概要[編集]

『I』、『II』の副題はそれぞれ『失われし古代王国 序章 (Ancient Ys Vanished Omen)』、『失われし古代王国 最終章 (Ancient Ys Vanished The Final Chapter)』であり、この2作は1つの物語の前後編となっている。従ってストーリーは密接に繋がっており、片方だけのプレイではストーリーを理解する事は出来ない。この2作品をPCEへの移植の際に、一つにまとめたのが『イースI・II』の最初である。PS2版とPSP版はどちらもWin版の移植作品であり、大別するとPCE版とWin版系列作品に分けられる。

PCエンジン版[編集]

PCエンジンへの移植作品。これまではそれぞれ別個に移植されていた2作品を、CD-ROMの容量を活かし初めて1本にまとめたもの。他の『I・II』が1本の販売タイトルにそれぞれ独立した『I』と『II』という2作品を収録した、言わば「セット販売」であるのに対し、PCE版は2作品を繋ぎ合わせ『I・II』という1つの作品として仕上げている点が大きく異なる。

アメリカ版のタイトルは『Ys Book I&II』。

2007年10月16日よりWiiバーチャルコンソールにおいて配信され、2010年11月17日にはPlayStation Storeゲームアーカイブスでも配信された。

オリジナルからの主な変更点[編集]

背景の演出が増えた、次の行き先のヒントも増えた
一部のイベント時にキャラクターのアップグラフィックが表示され、音声もついた。BGM は米光亮によって、シンセサイザーやサンプラーを用いた打ち込みによるデジタルサウンドへとアレンジされCD音源で収録されている。
『I』と『II』の一本化
『I』と『II』を繋げ一本のゲームとした。従って『I』をプレイせずに『II』から始める事は出来ず、『I』部分クリア時のステータスは『II』部分の開始時に所持金、大半のアイテムを除きそのまま引き継がれる。この為、『II』のレベル1で戦う敵とは、『I』のクリアレベルで戦う事になりゲームバランスには大きな変更がなされている。2作品を繋げ、1作目の最初から2作目の終盤までレベルが上がり続けるようにとのバランス調整は、たとえクリアまで等間隔でレベルが上がり、クリア直前に最高レベルに達するゲームを2本繋げるだけでも大きな変更を伴うが、イースの場合はさらに『I』がゲーム中盤で最高レベルに達する仕様であったためにより複雑であり、武器によるステータス補正、敵の強さ等を考えると、ゲームバランスにおいてはほとんど原形をとどめていない[注 1][1]
イースシリーズの移植は数多く行われているが、PCE版はイースシリーズのみならずRPGゲーム全体において、とりわけ異色なリメイク・移植であった。しかしイースIとIIは完全にストーリーが繋がっているだけでなく、ドラゴンクエストシリーズのIからIIIなどとは異なり、『ストーリーは繋がっているが各作品の間に時間の隔たりがある』わけでもないため、イースIIではIをプレイしていないと全く意味がわからないイベント、Iで出てくるキャラクターがクライマックスで多く出てくるなどがあるため、ストーリー的に「IIのみをプレイするデメリット」が非常に大きい。本作はIとIIの間のイベントも工夫し、ストーリーが非常にわかりやすくなっている。
ゲーム性も昔のパソコンやファミコンなどに比べ、大幅に容量に余裕ができたため、敵と味方の強さの段階が細かく設定され1本のゲームとしてのゲームバランスも綺麗にまとまっている。最高レベルでなくとも十分にクリアできる様になっている。レベルの上限が高いため、手間がかかるが、苦戦してもレベルを上げて対処することが可能なためにアクションRPGにありがちな「アクションが苦手でクリアできない」ということを回避することもできる。尚、「イースI」の時点で最高レベルまで上げることも不可能ではない。
ストーリーアレンジ
基本的にはオリジナルのままであるが、多少アレンジが加わっている。アレンジの中には、
  • 嵐に囲まれ誰も近づけないはずのエステリアに定期便で到着する
  • オリジナルでは死亡予定だったキャラが身の危険を意識し生存[注 2]
などと言ったオリジナルの世界設定と矛盾する物もある。
また、オリジナルでは実は必須イベントではなかったあるアイテムの入手が必須になり、またそのイベントの達成結果にも多少変更が入っている。[注 3]

声の出演[編集]

主な開発スタッフ[編集]

  • 制作・総指揮:工藤裕司
  • プロデューサー:小山俊典
  • ディレクター:松山智史、岩崎啓眞
  • メインプログラマー:HaHi、岩崎啓眞
  • チーフデザイナー:進藤司
  • マップデザイン:進藤司
  • キャラクタデザイン:伊藤真希
  • 演出:岩崎啓真
  • シナリオ再構成:岩崎啓真、長山豊
  • 音楽ディレクター:笹川敏幸
  • CDオーディオアレンジ:米光亮

イースI・II完全版[編集]

イースI・II完全版(I・IIC)』は『イースエターナル (IE)』と『イースIIエターナル (IIE)』の二つのゲームをバージョンアップし、カップリングして販売したものである。後に『イースI完全版』 (Ys I COMPLETE)、『イースII完全版』 (Ys II COMPLETE) としてバラで販売された事からも分かる様に、『I』と『II』とは互いに独立した別個のゲームとなっている。当然、『II』から始める事も可能であり、また『I』のクリアステータスを『II』に持ち越す事は出来ない。

※『IE』『IIE』からの変更点など、詳細については『イースI#イースエターナル・イースI完全版』、『イースII#イースIIエターナル・イースII完全版』の各項を参照。

初回特典[編集]

交響曲イース21stセンチュリー(完全新録版)
『II』の楽曲をオーケストラアレンジしたCD。
復刻版OVAイース全7巻 (DVD-ROM)
OVA『イース』を全話収録したDVD。
永久保存版『イースの書』パッケージ(ゴールドケース入り)
作中の重要アイテム「イースの書」をモチーフとした豪華パッケージ。

イースI・IIエターナルストーリー[編集]

『イースI・IIエターナルストーリー(I・IIES)』はWin版『イースI・II完全版(I・IIC)』を元としてPS2に移植された作品である。「Ys I・II ETERNAL STORY」、「Ys I ETERNAL」、「Ys II ETERNAL」の3種類のモードが用意されている。それぞれのモードは独立しているため、当然「IEモード」をクリアしなくても「IIEモード」をはじめる事が可能である。

なお、「Ys I ETERNAL」・「Ys II ETERNAL」の両モードはWinの『I・IIC』からのほぼ忠実な移植のため、詳細についてはそれぞれ『イースI#イースエターナル・イースI完全版』、『イースII#イースIIエターナル・イースII完全版』の項を参照。

Ys I・II ETERNAL STORY[編集]

PS2 オリジナルのモード。完全版を元としながら、PS2独自のアレンジが加えられている。PCE版と同じく『I』と『II』を一つのゲームにまとめている様に見えるが、ステータス等はいっさい持ち越される事はない。なおアイテムは「イースの本」6冊と「夢見る宝石」が引き継がれるが、「イースの本」は元々『II』における最初からの所持品であり、「夢見る宝石」はゲームには直接関係ないおまけ要素に関わるアイテムである。『I』と『II』を繋げているのは「『I』をクリアしないと『II』を始められない」と言う点だけであり、事実上2作は独立した別個のゲームである。

イースI・II完全版からの変更[編集]

声優による演出
主要キャラクターに声優によって声があてがわれた(グラフィックはそのまま)。
レベル
『I』のレベルの最高値が50に変更され、中盤で最高レベルに到達する事がなくなった。『II』部分は完全版からの変更なく55が上限。
武器・リング・アクセサリの特殊効果
武器・リング・アクセサリにそれぞれ特殊効果が追加された。
武器
素手
攻撃後の間合いが最小になる。
SHORT SWORD
半キャラずらしで敵の動きが鈍くなっていく。また背後からの攻撃で一撃で停止させることが出来る。
LONG SWORD
一定の確率でクリティカルヒットが発動する。
TALWARL / HYPER CUTTER
敵を即死させる事がある。
FLAME SWORD / BATTLE SWORD
ダメージ受けた際にカウンター攻撃。
SILVER SWORD
回避率が上がる。
CLELIA SWORD
特殊効果なし。
リング / アクセサリ
敵からのダメージを受けずに、敵に攻撃を与え続ける事によって新たなステータスCOMBOの値が上昇し、このCOMBO値に応じ、以下に示したリング・アクセサリの特殊効果が発揮される。COMBO値は敵からの攻撃を受けると0に戻る。
非装備
取得できる経験値・お金が増加。
パワーリング / 鷹の彫像
攻撃力が増加。
リングメイル / 精霊の衣
防御力が増加。
タイマーリング / クレリアの指輪
回避率が増加。
ヒールリング / やすらぎの指輪
HPとMPが回復。
イビルリング / 隼の彫像
攻撃力が増加。
夢の世界
新アイテム『夢見る宝石』を装備する事により、夢の世界に入る事が出来る。この夢の世界はイラスト・ミュージックギャラリーとなっており条件を満たす事によって見られるイラスト、聞ける曲が増えていく。なお夢の世界に住む天才芸術家姉妹が絵を描き、曲を作曲するという設定になっており、彼女らの創作意欲を湧かせる必要がある。姉で天才画家のミシャに専用アイテムを見せることによってミシャが絵を描きイラストが増え、妹で天才音楽家のジャンヌにアドルの冒険譚を聞かせることによって、ジャンヌが作曲をし、曲が増える。
夢の世界に関わる Ys I・II ETERNAL STORY専用追加アイテム
夢見る宝石
開始直後に自動的に手に入る。回復可能なフィールドにおいて装備し、しばらく立ち止まっていると夢の世界に入る事が出来る。「イースの本」以外で唯一『I』から『II』に引き継がれるアイテム。
貝殻・イヤリング・花嫁のブーケ・ぬいぐるみetc.
ミシャに見せることによって見られるイラストが増える。

声の出演[編集]


主な開発スタッフ[編集]

  • ディレクター / プランニング:安宅元也
  • プログラム:山岸一弥・大囿祐示・木須浩司
  • デザイン:横山智美・千頭元・渡邉均
  • 開発プロデューサー:千頭元
  • 開発エグゼクティブプロデューサー:佐藤良典

イースI&IIクロニクルズ[編集]

イースI&IIクロニクルズ』 (Ys I&II Chronicles) はWin版『イースI・II完全版(I・IIC)』を元としてPSPに移植された作品である。PSP版の5ヶ月後にはWindows版が発売された。〈イース〉のゲーム機への移植作品としては、開発・販売共に日本ファルコムが手掛けた初の作品[注 4]

ほぼ忠実に『I・IIC』を移植しているため、詳細については『イースI#イースエターナル・イースI完全版』、『イースII#イースIIエターナル・イースII完全版』の項をそれぞれ参照。

イースI・II完全版からの変更[編集]

ゲームモード(グラフィック)
ゲーム中のキャラクターグラフィックが2種類用意されており、ゲーム新規開始時に「クロニクルズモード」と「オリジナルモード」のどちらかを選択。「クロニクルズモード」では新たに書き下ろされた画像、「オリジナルモード」では『I・IIC』と同じ画像となる。グラフィックのモードは途中で変更する事は出来ず、別モードにするためには新規ゲームとして開始しなければならない。
BGM
「PC-88」(オリジナルであるPC-8801版のFM音源を再現)・「オリジナル」(『I・IIC』アレンジ版)・「クロニクルズ」(新アレンジ)の三種類から選択可能。BGMはゲーム中であっても自由に変更する事が可能。
意匠枠の廃止
意匠枠が廃止され、プレイ画面がディスプレイの全面を使って表示されるようになった。意匠枠外の下部に表示されていたHP・MPバーはプレイ画面中下部に被せて表示されるようになった(プレイヤーのものは左下、敵のものは右下)。また『VI』等と同様にレベルアップまでの経験値もHPバーの上部に棒グラフで表示されるようになった(経験値取得と共にバーが伸び、右端に到達するとレベルアップ。レベルが上がるとバーはリセットされる)。

発売までの経緯[編集]

  • 2009年3月7日 - 秋葉原で行なわれた「イース・ファルコムフェア」にて、同年夏の発売が発表される(同時に『Ys SEVEN』の同年秋発売も発表)[2]
  • 2009年3月19日 - 発売が7月であること、そして9月発売の『Ys SEVEN』と共にPSP専用であることが発表される[3][4][5]
  • 2009年4月10日 - 公式サイト設置[6]
  • 2009年6月5日 - 本作の発売を記念してiTunes Storeで販売されている『I』・『II』関連21タイトルのアルバムを値下げ[7]
  • 2009年7月16日 - 発売[6]
  • 2009年12月24日 - Windows版発売[6]

メディアミックス[編集]

物語の連続性から『I』・『II』をまとめた形で行なわれたメディアミックス作品も多い。なお、本稿では『I』・『II』両方を元とした書籍を主に扱い、音楽メディアや『I』・『II』どちらかを扱った物については「イースI#メディアミックス作品」、「イースII#メディアミックス」の各項を参照(2009年末発売のドラマCDのみ例外としてこの項で扱う)。

下記したテーブルトークRPG漫画については共に原作となるゲームからは大きく離れたオリジナリティーあふれる物となっている。

テーブルトークRPG[編集]

漫画[編集]

ドラマCD[編集]

2009年12月26日、キャラアニから「失われし古代王国」「天空の失楽園」の2枚が発売。

キャラアニ通販特典では声優コメントCDが付いてきた。

ストーリーはIについては過去発売のOVAから引用されている部分があり、IIはアドルとリリアをメインに話が進んでいる。

脚本はフェルガナの誓い、イース7ドラマCDと同じ國澤真理子が担当。


出典[編集]

Web[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 岩崎啓眞はこれについて「『I』と『II』をまったく同じシステムでいけるようバランスを全面調整した。PCエンジン版はPC版とはバランス的に全然別物になっている」と証言している。
  2. ^ 岩崎啓眞はこれについて「とあるアイテムの入手を必須にするための理由付けとして一番自然であり、またその部分以外に影響を及ぼさない手法である」と証言している。
  3. ^ 岩崎啓眞はこれについて「IIの最終盤でそのアイテムが再登場する際に矛盾が発生しないようにするためのアレンジである」と証言している。また、このアレンジの影響としてあるキャラが生存するように変更されたとも証言している。
  4. ^ 開発に限れば、1997年にビクターからセガサターン向けに販売された『ファルコムクラシックス』収録版がある。

出典[編集]

  1. ^ ユーズド・ゲームズ』Vol.12「今と昔をリンクする 突撃!クリエイター列伝!!」、キルタイムコミュニケーション、1999年。
  2. ^ 『4Gamer.net』2009年3月7日。
  3. ^ 日本ファルコム『IR情報』2009年3月19日。
  4. ^ 『4Gamer.net』3月19日。
  5. ^ 『GAME Watch』3月19日。
  6. ^ a b c 公式サイト。
  7. ^ 日本ファルコム『IR情報』2009年6月5日。

外部リンク[編集]