スカイミッション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スカイミッション
ジャンル 3Dシューティング
フライトシミュレーション
対応機種 スーパーファミコン
開発元 Malibu Interactive
発売元 ナムコ
プロデューサー ケン・ロブ
プログラマー スティーヴ・ヒューズ
音楽 ジョージ・サンガー
美術 ジェレミー・カンター
ステファン・トムソン
人数 1人
メディア 4メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199209291992年9月29日
アメリカ合衆国 1992101992年10月
ヨーロッパ 199301211993年1月21日
その他 型式:日本 SHVC-SI
アメリカ合衆国 SNS-WG-USA
テンプレートを表示

スカイミッション』(SKY MISSION)は、Malibu Interactiveが開発し、北米ではナムコのアメリカ法人であるナムコ・ホームテック(Namco Hometek)から発売。日本でも1992年9月29日ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売されたスーパーファミコン用のフライトシューティングゲーム、『Wings 2: Aces High』の日本版。

概要[編集]

アメリカのスーパーNES用に発売された、『WINGS2 ACES HIGH』の日本移植版。

当時、他機種には無かった拡大縮小と回転の機能を使って再現された戦場をパイロットとなって飛び回る疑似3Dフライトシューティングゲームとして制作された。移植に際し、通常はゲーム中の文章も全て日本語訳されるものだが、本作ではエンディングのスタッフロールも含めて作中の文章がすべて英語のままになっている。

ゲーム内容[編集]

飛行機が初めて実戦で使用され始めた頃の第一次世界大戦ヨーロッパが舞台。プレイヤーはイギリス空軍のパイロットとして、複葉機ソッピースキャメル」を駆り、ドイツ軍と戦う。

操作は、左右で機体を傾け、上下で機首の高度の上げ下げ。Yボタンで機銃を発射する。L・Rボタンで爆弾を投下できる。

ミッションは、空中戦、爆撃、地上攻撃の3タイプあり、5人のパイロットの中から1人を選択し、与えられたミッションをクリアしていく。全20ステージ34ミッション。パスワードコンティニュー。

ミッション[編集]

  • 空中戦 - 制限時間内に敵機を撃墜する。
  • 爆撃 - 対空砲火をかいくぐり、目標へ爆弾を投下する。
  • 地上攻撃 - 地上の敵を機関銃で破壊する。

ミス[編集]

  • ミッションを失敗すると降格され、さらに失敗すると除隊(クビ)となる。
  • 操縦ミスによる墜落、または機体のダメージが100%に達すると墜落となり、パイロットは死亡。5人全員を失うとゲームオーバー。

ミッションクリア[編集]

  • ミッションをクリアした場合、「DEBRIEFING」(成績表)画面に切り替わり、「Pilot」(パイロット名)、「Mission Rating」(ミッションの評価)、「Enemies Destroyed」(敵の追撃数)、「Plane Damage」(機体損傷率)が表示される。
  • 機体の性能を上げることも可能になり、「POWER UP YOUR PILOT!」の画面では、「Flying」(飛行)、「Shooting」(射撃)、「Mechanics」(機体の力)、「Stamina」(持久力)の4つのうち、どれかに振り分けて強化することとなる。
  • この後、「PLEASE CHOOSE AN OPTION」の画面では、3つの項目を選択することとなる。
    • Ready room - 次のミッション
    • Barracks - キャラクター選択
    • Review records - キャラクターのパラメータ
  • 一番下に表示されている文字は、パスワードになっている。コンティニューで再開したときは、キャラクターを選択する必要がある。

登場人物[編集]

本作に登場する5人のパイロットはすべて男性であり、名前も英語で表示されている。

Marcel LeBlanc
Sean Maloney
Jone Hargreaves
Charlie Dexter
Lawrence Wolfe

スタッフ[編集]

  • プログラマー:スティーヴ・ヒューズ
  • プロデューサー:ケン・ロブ
  • アソシエイト・プロデューサー:ジム・カリー
  • グラフィック:ジェレミー・カンター、ステファン・トムソン
  • 音楽:THE FATMAN(ジョージ・サンガー
  • サウンド、音楽ドライバー:デヴィッド・ウォーホル

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通24/40点[2]
ファミリーコンピュータMagazine19.36/30点[1]
(総合236位)

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・6・7・5の合計24点(満40点)[2]、レビュアーは『パイロットウイングス』なノリのフライトシミュレーションで最初は操作方法がわからないがしばらくすると慣れる、BGMがいい、だがスリルを楽しむにはいいが全体を楽しむには不満があり、まさに外国人が好きそうでメッセージは全て英語、目標の敵や建物を爆撃する単純さでゲームとしては攻撃方法含めて単調で宙返り出来たり動きに自由度が欲しく大雑把に感じる、戦時中の雰囲気は伝わるが今一つだとした[2]。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.36点(満30点)となっている[1]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で236位(323本中、1993年時点)となっている[1]。また、同雑誌1993年8月情報号特別付録の「スーパーファミコンオールカタログ'93」では、「複葉機を操作して空中戦、地上射撃、爆撃の任務をこなすシューティングの要素の強い内容。爆撃以外は3Dの視点で描かれていて迫力の戦闘を体感できる」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.10 3.04 3.30 3.33 3.09 3.49 19.36

その他[編集]

難易度が高かったこともあり、救済処置として空中戦で敵の位置がわかるようになる隠しコマンド(タイトル画面でL+R+下を押しながらスタート)が用意されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、84頁。 
  2. ^ a b c 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミコン通信』第7巻第41号、アスキー、1992年10月9日、37頁。 

外部リンク[編集]