フライトシミュレーション

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動揺装置の例
リンクトレーナ

フライトシミュレーションとは、航空機などの飛行の操縦訓練、搭乗体験をするために飛行状況を模擬することであり、模擬機器をフライトシミュレータ(模擬飛行装置)あるいは、フライトトレーナ(飛行訓練装置)、プロシージャートレーナー(飛行方式訓練装置、第4種模擬飛行装置)という。フライトシミュレータはビジュアル装置及びモーション装置を有しているが、フライトトレーナは必ずしも有してはいない。なお、滑空機については国土交通大臣が承認した模擬飛行装置、飛行訓練装置は無い。

目次

[編集] フライトシミュレータ

航空法用語では模擬飛行装置と呼ばれる。第1種(さらに3段階)~第4種の6段階に分かれている。 航空機乗組員の訓練試験審査などに使用される装置であり、通常の操縦訓練とともに事故など考えられる事象での乗組員の対応を疑似訓練などに使用される。特定の型式の航空機の操縦室を模擬したものとなっている。また、現在では航空機の開発段階においても想定される機体の数式モデルを構築し、風洞試験データ等を反映させたフライトシミュレータを用いてパイロットシミュレーション試験を実施し、開発の効率化に貢献している。フライトシミュレータは操縦装置の操作信号を元に機体の反応をコンピュータで計算し、結果を操作パネル表示、視界画像、動揺装置による動き、音響などで出力するようになっている。

国土交通大臣が承認した機種の場合は飛行日誌(ログブック)に記録できる欄がある(しかし厳密には「飛行時間」とは違う)。操縦士資格取得訓練の一部を成している。たとえば計器飛行証明であれば、「…時間以上の計器飛行練習(ただし模擬飛行装置によるものは~時間まで)」となる。 航空整備士の訓練にも使用されている。

[編集] フライトトレーナ

航空法用語では飛行訓練装置と呼ばれる。航空機乗組員の訓練に使用される装置であり、一般的な航空機の操縦室の一部を模擬しており、通常航空機に装置されている計器類を搭載もしくは模倣し、計器飛行状態で飛行中の状況を表現できるものとされる。機体の動きを体感できるまでの機能は要求されない。

模擬飛行装置と同じく、国土交通大臣が承認した機種の場合は飛行日誌(ログブック)に記録でき、その欄がある(しかし厳密には「飛行時間」とは違う)。

[編集] プロシージャートレーナー

上記2つとは異なり定められた用語ではない。「飛行手順訓練装置」や「飛行要領訓練装置」などと呼ばれる事もある。

航空法の用語では第4種模擬飛行装置と位置づけられているが、使用目的別に分けた場合にはこの装置と上記2つの合計3つに分けた方が理解しやすいので一般ではこの様に区別される。

特定の機種の操縦室を正確に模倣している点は第1種~3種の模擬飛行装置と同じであるが、窓に画面は付いていないものが多く、映像や音声による飛行そのものの模擬はできない。

交信の模擬や計器類を通しての様々な状況やスイッチ操作による計器表示(たとえば火災や故障、フラップのスイッチを下げたらフラップの角度計器も下がるなど)が模擬できる程度である。

模擬飛行装置があるにもかかわらずなぜこの様な装置が必要と言うと、航空機は自動車とは異なり手順が複雑で、たとえ単発レシプロ機でさえもエンジンをかける前に10個以上の手順があり旅客機では出発前の手順が100以上ある。

実際にはチェックリストがあるのでそれを見ながら操縦室の全乗員で進めてゆくのだが、リストを見ながらだけでは非常に時間がかかる上、緊急時にはリストを読んでいる余裕は無いので、地上学習において手順を理解していく必要がある。

また、種別が上の模擬飛行装置は極めて高価なので、この装置での初期訓練は経済的でもある。

[編集] 歴史

[編集] 体験できる施設


[編集] 以前設置されていた施設

  • 国立科学博物館 コンベア440のシミュレータ(元全日空)が1990年代まであった。

[編集] ゲーム

フライトシミュレーションゲーム (flight simulation game)とは、航空機の操縦を再現した実機シミュレータの一種。プラットフォームは、PC家庭用ゲーム機アーケードゲームの他、稀にゲームブック型式の物も存在する。フライトシミュレータが、研究、訓練等現実世界へのフィードバックがあるのに対して、こちらは完全に娯楽である。 また、航空機の操縦を主題としていても、操縦の再現よりも、(敵機の撃墜を得点とするような)ゲーム要素が強い場合には別ジャンルであるフライトシューティングとされる。
短縮して、「フラシム」、「フラシミュ」などとも呼ばれる。なお、海外においては、ゲームであってもFlight Simulatorと呼ばれている。

リアルさを追求するため、アーケードゲームでは主に大型筐体によりコクピットが再現されている。PCや家庭用ゲーム機では、ジョイスティック、ラダーペダル、スロットルの俗に3点セットと呼ばれる入力機器や、単体である程度のボタン操作が可能な多機能ジョイスティック(マイクロソフトのサイドワインダー等)が用意されている。また、フライトスーツの入手や実在する航空機のコクピットを自宅に再現する等、他のジャンルとも関わる多額の投資をする熱心なユーザーもいる。
特に海外においては、雑誌等にもコクピットの製作記事が掲載されることもある。

近年においては、軍事費削減(COTS化)やPCの高性能化とそれに伴う市販フライトシミュレータの高度化により、軍において主として教育用などに用いられることがある。

[編集] その他

  • 1999年7月におきた全日空61便ハイジャック事件では、犯人はフライトシミュレーションゲームのマニアであり「レインボーブリッジの下をくぐってみたかった」と自供していた。自宅でパソコンのフライトシミュレーションゲームに興じていた、と供述している。
  • アメリカ同時多発テロ事件で犯人グループが機体操作の訓練で使用したと言われているが、真相は不明。
  • 上記のような多数の民間航空機を対象としたハイジャックテロ事件を機に、コックピットを公開することでテロリスト航空機の操縦を習得するための教材として転用される恐れがあるという理由から、コックピットの見学やフライトシミュレータの公開・使用を民間人(部外者)に対して全面的に禁止する動きが、世界的に強まるようになった。
  • 基本的には、航空業務で使われる共通言語は英語である。ゆえに「シミュレーション」とはいっても、フライトをひととおり行なうためには、英文の読み書きだけでなく、多数の航空専門用語にも長けていなければならない。このため、海外では名作と呼ばれるソフトの多くが、日本国内では需要が少ないというセールス上の理由によって日本語化ローカライズされない事も多く、結果的に日本でのフライトシミュレータの愛好者が増えず、ユーザー予備軍が日本製の手軽なフライトシューティングゲームに流れてしまうという結果を招くなど、一種の悪循環に陥っている。
  • ユーザの平均年齢層が高いことや、PCや周辺機器(ラダー・操縦桿など)に多額の投資を必要とするソフトが多く(ソフト自体は海外からの輸入であるため低価格)、かつ高いレベルでの専門知識を必要とする事を起因として、ユーザが偏向することがある。
  • ジャンルの明確な基準が存在しないために、「実在する航空機を操作できるものは全てフライトシミュレーションゲーム」といった大雑把な分類から「挙動や操作感覚が実機に近くなければシミュレーションゲームとは呼べない」とするものまで、幅広い見方が存在する。
  • 調査・開発に多額の費用と期間が必要となる。このためか、現在発売されているゲームよりも過去に発売されたゲームの方が実機の再現性に関しては高い場合がある。

[編集] 作品

[編集] PC用ソフト

軍用機系

民間機系

軍用機・民間機共用

RC練習用

[編集] アーケード

民間機系

軍用機系

  • ウィングウォー:セガよりリリースされた対戦型フライトシューティング。使用可能機体は、フォッカー,零戦,P-38ライトニング,P-51マスタング,アパッチ,ハインド,ハリヤー,Yak-144フリースタイル。

[編集] PC/コンシューマ機兼用

[編集] コンシューマ機

軍用機系

民間機系

その他

  • パイロットになろう!シリーズ
  • Google Earth(地図データを利用した本格的なフライトシミュレータが楽しめる)
  • パイロットストーリーシリーズ(テクノブレインより発売。現在民間やブルーインパルスが販売されている。ヘリコプターも発売予定)

[編集] ゲームブック

軍用機系

[編集] ボードゲーム

軍用機系

[編集] カードゲーム

軍用機系

[編集] 外部リンク


[編集] 関連項目

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