創世記

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光と闇の分離

創世記』(そうせいき、ヘブライ語: בראשית‎、ギリシア語: Γένεσις: Genesis)は、古代ヘブライ語によるユダヤ教キリスト教の聖典で、イスラム教啓典である聖書旧約聖書正典のひとつ。現在は写本のみが残っている。 著者は伝統的にモーセとされてきた。

いわゆるモーセ五書は、ユダヤ教においてはトーラーと呼ばれている。創世記はヘブライ語では冒頭の言葉をとって「ベレーシース(ベレシート、ベレーシート、ベレシース)」(「はじめに」の意)と呼ばれており、ギリシャ語名の「ゲネシス」は「誕生、創生、原因、開始、始まり、根源」の意である。

目次

[編集] 主な内容

内容は大きく分けると「天地創造と原初の人類」、「イスラエルの太祖たち」、「ヨセフ物語」の三つに分けることができる。

  1. 天地創造と原初の人類
  2. 太祖たちの物語
  3. ヨセフの物語
    • 夢見るヨセフ 37章-38章
    • エジプトでのヨセフ 38章-41章
    • ヨセフと兄弟たち 42章-45章
    • その後のヨセフ 46章-50章

ユダヤ人の歴史の物語は、聖書で『創世記』の次に置かれている『出エジプト記』へ続いていく。

[編集] 高等批評

近代に入り聖書の批評学が飛躍的に進むと、『創世記』の研究も進み、特に19世紀ドイツ聖書学ユリウス・ヴェルハウゼンの新資料仮説(文書仮説)は『創世記』の成立についての研究の大きな成果となった。それはモーセ五書の成り立ちについてを説明するものだが、その説によれば『創世記』は以下のような異なる伝承の資料を組み合わせてつくられたと考えられる。

J資料(ヤーウィスト資料)
ヤハヴェという神の名を用いる資料で一番古いもの。
E資料(エロヒスト資料)
エロヒムという神の名を用いる資料で二番目に古いと考えられる。
P資料(祭司資料)
バビロン捕囚時に書かれたと思われる資料。天地創造の記述の一部など。

近代以降、『創世記』の成立についての研究が行われ、聖書を批判的に研究する研究者の間では、前述のような新資料仮説などによってモーセ著者説は否定されたとされるが、モーセが神の御心(みこころ)を示すために古代オリエントの説話を参考にして編集し、『創世記』を著したと考えることもできる。

また最近の研究では、単純なものから複雑なものへというアプリオリに進化主義的な文書資料説について見直す方向性が生まれており、モーセの時代に、『旧約聖書』の最初の五つの書であるモーセ五書の原形ができあがっていたと考える研究者、またモーセによって五書が口伝的に与えられたものがヨシュアアロン、エルアザルなどの助けもあってモーセの死後間もない時期に完成したと考える研究者もいて、実際のところもちろんモーセ自身を含め著者が誰であるのかは諸説ある。

[編集] 関連項目

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