ガミラス帝国

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ガミラス帝国(ガミラスていこく)は、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する架空の帝国地球人類に対する敵対勢力。

概要[編集]

国家元首デスラー総統。ガミラス本星が惑星の寿命を終えようとしていたため、地球を移住先として選び、冥王星からの遊星爆弾による攻撃で、地球を放射性物質で汚染して人類を滅亡させて移住する計画を企てる。地球征服を目前にしていたが、イスカンダルスターシャの協力を得た地球人が建造した宇宙戦艦ヤマトの反撃を受けて滅亡する。

続編の『宇宙戦艦ヤマトIII』ではガルマン・ガミラス帝国として再興する。

ガミラスは、企画段階では豊田有恒によってラジェンドラの名がつけられていた。ラジェンドラ星人は謎の存在で、人工生命体やロボットを操ってヤマトを攻撃していた。実はラジェンドラ星の人類はすでに滅亡しており、ラジェンドラ星のマザーコンピューターが母星に生える、醜い一本の蔓草を主人と崇めて守っている。この蔓草を植える土地がほしいために地球を攻撃していたのだが、ついに正体を知ったヤマトの乗組員が蔓草を踏みにじると、マザーコンピューターが発狂してラジェンドラ星は滅びるというストーリーだった。「ラジェンドラ」という名称は松本零士が参加してストーリーを全面改稿した時点で没となったが、後にボラー連邦軍艦名として復活する。 ストーリー改稿時に松本零士がヤマトの敵役として「吸血鬼のような集団」の設定を導入し、「バンパレラ」あるいは「カーミラ」という名称が考えられた。当初は全員が女性という設定もあったが「チャールトン・ヘストンのようないい男の集団」というイメージに変化し、「カーミラ」からの連想・発展で「ガミラス」となった。なお ナチス・ドイツにおけるハーケンクロイツのようなシンボルマークを制定しており、ガミラス星にある銀河方面軍司令本部の建物、DMF-3型高速戦闘機の機体などに掲げられている。

ガミラス星[編集]

大マゼラン星雲内のサンザー太陽系の第8番惑星。なお、第1番や第3番という設定も存在する。

ガミラス帝国の主星であり、ガミラス大帝星とも呼称される。地球型惑星であり、イスカンダル星とは双子星(二重惑星)を構成し、中心太陽から約3億km軌道を周る。直径1万6,000km。ガミラス星の構造上の特色は、長年の侵食作用によって、地下に空洞が広がって、外殻と内殻の二重構造になっており、内殻上面に大陸があることである(内殻星)。大陸には山脈が柱状にそびえ、それを支えとして厚さ約10kmの岩盤の外殻が内殻を覆っている。

西暦2199年時点では天体としての惑星の寿命を終えつつあり、地底物質は急速に硫化現象が進み、火山活動の影響で、硫酸性の溶岩が海に流れ込み、濃硫酸大気亜硫酸ガスは希硫酸である。

外殻と内殻の間の空間には、人工の嵐や降雨を起こすことが可能な、(大気圧)変圧装置(気象兵器にも転用可能な気象コントロール装置)が浮遊している。

内殻上面には、キノコを模したような有機的デザインの高層ビルが聳え立ち、各ビルをチューブトンネルが繋いでいる。

外殻下面には天井都市がぶら下がる形で連なっており、ガミラス本土決戦ではこれら都市のビルがミサイルとなってヤマトめがけて降り注いだ。総統府はガミラス星壊滅の折には脱出艦となり、デスラー艦としてイスカンダルからの帰還途上にあったヤマトを攻撃した。

宇宙物理学者でもあるヤマト艦長沖田十三の推測によれば、ガミラス星は太古には(イスカンダル星と同様の)綺麗な水の海を持つ普通の惑星であったとされる。そして中性だった海が酸性化したのは、ガミラス星の火山活動が活発であるからと看破し、その推測に基づき、ガミラス本土決戦において、ヤマトを濃硫酸の海に潜らせ、海底火山脈を波動砲で撃ち、火山活動を刺激することで、ガミラス本土防衛軍をガミラス星ごと壊滅させる作戦を立案し、ヤマト艦長代理古代進に遂行を命じたことが、ヤマトの勝利の決め手となった。

ガミラス帝国滅亡後は、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』に登場。暗黒星団帝国によってガミラス星に埋蔵されている放射性物質「ガミラシウム」の採掘が行われていた。故郷に別れを告げるため帰還したデスラーはこの光景を見て激怒し戦闘を始める。この戦闘でガミラシウムが誘爆して、元より地殻が脆くなっていたガミラス星は爆発、消滅した。

歴史[編集]

銀河系核恒星系のガルマン民族の一支族が長い恒星間航行の末、大マゼラン星雲サンザー太陽系に到達し、第8番惑星にガミラスを建国した。二重惑星のイスカンダルとは友好関係を結び、その進んだ技術を取り入れていったが、イスカンダルの精神文明は伝播しなかった。

対外的に発展する志向が強く、21世紀初頭から宇宙艦隊を派遣し、宇宙侵略を開始。西暦2190年代には、大マゼラン、小マゼラン星雲に及ぶ一大星間帝国を形成する。

2192年、ガミラス星が惑星の寿命を終えようとしていたため、太陽系に前線部隊を派遣し、地球を移住先として遊星爆弾での攻撃を開始。同時に地球防衛軍と交戦状態に入る。

2199年、地球防衛軍に事実上勝利。遊星爆弾による放射能汚染により、地球人類を滅亡まで一年に追い込む。しかし、地球から出撃したヤマトによって冥王星基地が破壊されてしまう。その後もヤマトはガミラス側の妨害を突破して銀河系外まで出てくる。2200年、銀河系方面軍作戦司令長官をゲールからドメル将軍へ交代し、ヤマトの撃沈を狙う。ドメルはバラン星に接近したヤマトに、人工太陽をぶつける作戦計画を立案・遂行するが、ゲールの内通により失敗し、バラン星基地も失われる。デスラーより最後のチャンスを与えられたドメルは、ヤマトと七色星団で最終決戦を挑むが、結果的に敗北して戦死し、ヤマトは太陽系サンザーにまで到達する。デスラー総統はイスカンダル星を目前にしたヤマトをガミラス星に引き込んで本土決戦を挑んだものの、ヤマトの反撃によりガミラス帝国は滅亡した。ガミラス星を脱出したデスラー総統は、デスラー艦でヤマトを強襲するも敗北し、死亡したかに思われた。

2201年、デスラーは命を救われた白色彗星帝国と同盟関係を結び[1]、ヤマトへの復讐の機会を狙う。その後、サーベラーの計略を発端とする騒動により彗星帝国と袂を分かち、自軍の戦力だけをもって[2]ヤマトに挑む。しかし、戦いの中でヤマトの艦長代理、古代進との間に芽生えた奇妙な友情から、白色彗星攻略のヒントを与え、第2のガミラスとなる惑星を探索するため大マゼラン星雲に去っていく[3]。新たなる旅立ちを前にガミラス星に立ち寄ったデスラーは、故郷を汚す暗黒星団帝国と戦闘状態に陥るが、この戦闘でガミラス星は消滅してしまう。ヤマトとの共同戦線で暗黒星団帝国の自動惑星ゴルバを撃退。その後も第2のガミラス本星となる惑星を探して流浪の旅を続ける。

2202年、小マゼラン方面軍の残存艦隊を率いて、銀河系核恒星系のガルマン民族をボラー連邦の圧制から解放。ガルマン・ガミラス帝国を建国する。

ガミラス人[編集]

青い肌を持つということ以外は基本的に地球人とほぼ同じ容姿と体格を有する宇宙人であり、地球人を知らないビーメラ星人は生け捕りにした森雪をガミラス人と誤認してしまった。ただし、『永遠のジュラ編』に登場するデスラーの長女ジュラは手の指の構造が地球人と全く異なっており、サイレン人等の異種族の血が混じったガミラス人は地球人とかなり異なる容姿になる一例を示している。

機械文明に依存・過信している描写があり、ヤマト乗組員がデスラー機雷を人力で排除した行動を、松本零士の漫画版ではヒスが「我々には想像もつかない方法」、アニメではデスラーが「野蛮人の素朴な発想」と評した。

劇中に登場するのは軍人のほかに総統府や司令部に勤める女性のみで、民間人の生活描写は無い。松本零士の初期ラフ設定画によれば一般人も存在し、中枢部の要人のように必ずしも長身ではなく、服装も貧相なものを着ている例も多い。軍法会議のシーンでは、そのように粗末な格好をした人物が大勢審理を傍聴しているが、彼らが民間人なのかどうかは不明。

ガミラス人の設定には統一されていない点も多い。

放射能」および「無放射能環境」への耐性
『宇宙戦艦ヤマト』では、捕虜となったガミラス人がヤマト艦内で特に支障なく生存して、身体検査でも地球人とほぼ同一と語られるエピソードがある。一方、最終回ではヤマト艦内へ放射能ガスを注入して白兵戦を挑んだデスラーは、コスモクリーナーDの作動による放射能除去を機に撤退する際に「地球型の大気の中では、こちらが宇宙服を着なければならない」と言っている。また、劇場版のスターシャのメッセージの中の「地球型の大気の中ではガミラス人は生きてはいけない」という台詞もある。そもそも冥王星基地からの遊星爆弾による攻撃は攻撃であると同時にガミラス版「テラフォーミング」であると言え、地球の大気を放射能で満たしガミラス人が住みよい環境にして移住しようと言う計画であったはずであるが、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』以降の続編では、地球と同じ大気の元で生活できる設定に統一されている。PS2ゲーム版「宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶」では再設定されており、ガミラス人は偏在する放射線があれば代謝が可能になるため、短時間なら真空中でも活動出来るが、イスカンダルのような酸素を中心とした地球型大気は猛毒として作用するとタランが説明している。そのためゲーム版の設定ではイスカンダルに降りたガミラス人は一人も居なかった事になっている。となると同設定の前作PSゲーム版「さらば宇宙戦艦ヤマト 〜愛の戦士たち〜」のガトランティス人もガミラス人と同等の大気を呼吸していた事になる。なおゲーム内では地球型大気内で活動出来る中和剤もあるが短時間でしか効果がないため、永続的な使用は出来ない。
肌の色・服装
『宇宙戦艦ヤマト』第2話から第10話までガミラス人の体色は地球人と同じに描かれていたが、第11話の総統デスラーが司令部への通路を歩くシーンで、肌色だった皮膚の色が照明によって徐々に変化して最終的に青色になるというシーンがある。それまで肌色に見えていたのは室内照明のためと理由付けしたシーンである。「地球人と同じ肌色では敵手と見なし難い」と言う指摘に応えたものであったのだが、この大胆な色設定変更は明らかな放送途中での大きな設定変更であり、上記のシーンのみでは、あまりにも無理やりであると言え、屋外での行動シーンがあるヤレタラに対しての説明にはなりえず、また第1シリーズで肌色で描かれた物語序盤登場の主要キャラクターであるシュルツガンツは後のゲーム作品などでの登場シーンでは肌の設定は青色になっている。
また、口内の色は当初赤だったが、『宇宙戦艦ヤマト2』第5話からは肌より若干濃い青に変更されている[4]
このガミラス人の外観の変更は、『宇宙戦艦ヤマト』第11話の絵コンテが完成し、原画に取り掛かった1974年10月末(3話か4話の放送前後)には決定されていたものと思われる。第11話仕上げ前に行われた1974年11月19日(第7話放送後)のスタッフ会議の記録メモには、「かっこよく」・「統一服装」・「生活感を出さない」・「カーキ色・茶系統はさける」・「地球人よりもかっこよく」・「冷たさと明るさ」といった要望事項が記載されており、設定変更の決定がうかがえる[5]
ガミラスの時間経過
11話でヒスが「デスラー紀元103年、801日にヤマトが地球を出発、805日、木星の浮遊大陸基地を撃破」と発言しているが、ヤマトが地球を出発して木星の浮遊大陸基地を撃破するまで地球時間では2日しか経過していない。そのため、ガミラスの暦は地球の倍以上で進む計算になる。このデスラー紀元がデスラー個人が制定したものであるなら、彼自身50年近く独裁制を敷いている事になり、ガミラス人は地球人より相当長命な種族という事にもなる。

政治体制[編集]

帝国主義国家でデスラーを総統として仰ぐ独裁政治体制を採っている。また駄洒落を発した将軍を「下品な部下はいらない」と処刑(第11話)、ドメル将軍については軍法会議により死刑の判決が下されていたが、ヤマトに対抗できる将軍が他にいないという理由で判決を破棄(第21話)、ヤマトとの和平交渉を進言したヒスを射殺(第24話)、など絶対的な権力を持っている。ガミラスでは財政や外交を担当する組織(第16話に登場する、惑星第8タックス部)にも軍人が従事しており、文官的な存在は登場しない。

総統の元には直属の親衛隊が存在する。ヤマト撃滅に手間取るシュルツは、デスラー総統の「親衛隊を送ろうか」の台詞に怯える描写がある(第9話)。

ガミラス帝国軍[編集]

概要
ガミラス帝国が保有する軍隊である。西暦2199年時点では、地球攻略戦線(銀河方面)意外にも、サファイヤ・ルビー・ダイヤ・オメガの4つの戦線の存在が語られている。『宇宙戦艦ヤマト2』では、パーシバル戦区、ガルク戦区などの存在も確認されている。
前線部隊は方面軍司令部(地球攻略時は、銀河方面軍司令部)からの命令で行動しているが、デスラーのいるガミラス総統司令部から直接指令が送られることもある。
その総兵力は不明だが、作中において登場した中では、ドメル将軍率いる3000隻の艦隊が最大であり、この時はヤマトは戦力的に敵わないとして一方的に逃走を余儀なくされた。しかしその後、ヤマトとガミラスの大艦隊が正面から対決する事は無く、七色星団でのドメル将軍率いる艦隊戦力は5隻であった。ガミラス帝国崩壊後は、デスラー率いる残存艦隊として現存したが、合計隻数は不明。
その後、ガルマン・ガミラス帝国建国に伴い、ガルマン・ガミラス軍となったが、駆逐型デストロイヤー艦などのガミラス時代の旧式兵器が現役で使用されている。
デスラー総統の御座艦で、帝国軍総旗艦を兼ねるデスラー艦があり、帝国崩壊後の残存艦隊はこの艦の統制下に入った。
思想
よく言えば誇り高く意志が強い、悪く言えば気位の高い意地っ張りな民族で、他人の助言や忠告に素直に従うことがない。
特にガミラス軍人は敗北を恥辱と考える傾向があり、敗色が濃厚になると生還の可能性の無い体当たり攻撃を厭わない。指揮官が最後の決断を下した場合、部下も従容として運命を共にする(シュルツガンツなど[6])。冥王星基地を失い、艦隊を率いてシュルツは脱出するが、「戦って死ね。」との総統命令で進退きわまる。「ヤマトの波動砲で全滅するなら死をもって栄光を。これがガミラス軍人の運命。」と語り、体当たり攻撃を敢行する。ドメルは「祖国の命運を懸けた決戦でヤマトをこれ以上進ませる訳にいかない。」との覚悟の行動を取っている。
使用兵器
ガミラス艦などの宇宙艦艇は魚類、反射衛星砲などの他の兵器は植物などを彷彿とさせる有機的なデザインが多い。数は少ないが、高速空母ドメラーズ2世などの円盤型の艦艇も保有している。色使いは緑色、青灰色、デスラー艦に使用されている青などを基調としている。
ガミラスの所有する宇宙艦艇は、ヤマト以前の地球の宇宙艦艇よりも高性能で、ガミラス艦の主砲は地球艦をたやすく撃沈可能であったが、地球艦の主砲はガミラス艦には効果が無かった。ただ地球艦のミサイルはガミラス艦を撃沈可能であり、古代守の艦がミサイルを用いてガミラス艦を撃沈している。一方でヤマトに対しては、ガミラス艦は全く歯が立たなかった
ミサイルなどの遠距離兵器が発達している。多くの前線基地ではミサイル基地を建設しており、基地防衛用の迎撃ミサイルの他、遠くの惑星にある目標を直接攻撃する長距離航行可能な超大型ミサイルを運用することもある。地球攻略時は遊星爆弾を使って、冥王星基地から地球を攻撃している。後にガルマン・ガミラス帝国になってからは、惑星を破壊する惑星破壊プロトンミサイルを開発・運用している。
磁力兵器も発達しており、艦艇の速力を落としやがて停止させる超磁力バリヤー、あらゆる機械の繋ぎ目を外して分解するマグネトロンウェーブを発する宇宙要塞13号などを実用化している。
砲兵器の光弾色は概ねピンク色で統一されている。第一作のパイロット版、ならびに15話のみ、中心部が赤で周辺部が黄色だった。

役職・組織[編集]

将校司令官
部隊を指揮する上級兵士。第一作初期では、冥王星前線基地の司令官シュルツおよび副官ガンツ、浮遊大陸基地司令官(美男司令)らが、一般兵と同じ茶色の戦闘用スーツを着用していた。ただし、ガンツと美男司令の軍服は一般兵と全く同じ仕様だが、シュルツの軍服だけは、前腕が黒ではなく茶色であり、ベルトのバックルがX型の意匠である。
副総統のヒスは、赤色のスカーフに、左胸に短剣を模したもの(ただし厳密に階級章であるとは判断できない)を佩用(はいよう)した茶色の軍服姿だった。
第11話を境に、副総統のヒスも含めて将校は、緑の上衣に、黒の長手袋、表地が黒で裏地が赤のマント、黒の乗馬型ズボンに緑の長靴と、デスラーの制服に沿ったデザインの軍服となる。
軍服の胸から腰にかけての6対の点線には、第一作では黒(ヒスタラン、一般将校)、白(ゲットー、バーガー、クロイツ、ハイデルン、一部のシーンでの一般将校)、赤(ゲール)の3種が確認されている。『さらば宇宙戦艦ヤマト』以降は白色に統一された。
更に第一作において、軍服には肩の部分に3対の点線がある物と無い物(ゲールなどの一部の将校)があり、『宇宙戦艦ヤマト2』以降は省略する形で統一された。だが、『ヤマト2』第15話の晩餐会のシーンではタランが珍しく肩の部分に3対点線のある軍服を着用しており、肩部の3対点線は礼服仕様の可能性がある。
手袋はすべて黒色であるが、ゲットー、バーガー、クロイツ、ハイデルンの4人だけ、内側部分に別の色が付いた手袋をはめていた(それぞれ、ピンク・紫・橙・ピンク)。
ドメル将軍だけは例外として、終始つなぎ型の独自の戦闘服を着用していた。
これらの軍服のデザインは、後のガルマン・ガミラス軍でも概ね踏襲されている。
一般兵
指揮官に従属する一般戦闘兵士。前腕が黒色で他が茶色の戦闘用スーツに、黒の戦闘ブーツ、茶色のバイザー付きヘルメットを被る。ベルトのバックルの意匠はV字型である。制服のデザインは作画によってぶれがある。第一作初期では航空機に搭乗する際も、この軍服だったが、第13話以降、専用のパイロットスーツ(下記参照)を着用するようになった。ただし、第17話でゲール艇に搭乗していたゲール従属の幕僚は、この茶色の戦闘服を着用している。
冥王星基地の反射衛星砲を守衛していた兵士(第一作第8話登場)は、専用の耐放射能耐熱防護服を着用。四肢が緑色で胴体部が茶色のタイトスカート型であり、緑色のヘルメットに、光線から眼を保護するゴーグルを装着している。
パイロット
航空機に搭乗する一般兵士。黒色バイザーがついた赤色のヘルメット、緑のつなぎ状のスーツに、黄緑色の襟、青灰色の手袋・長靴を身に付けている。第一空母隊員・第二空母隊員・第三空母隊員・ハイデルンが着用していた、色違いのスーツもある(襟が黄色で、それぞれ緑・紫・水色・赤を基調とした色)。
ガミラスパトロール
戦闘地域での斥候を担当するパトロール部隊。制服は一般兵と同じく、茶色[7]の戦闘用スーツ。パトロール艇と呼ばれる、専用の宇宙艦艇で宇宙空間を巡回する。第一作6話のみの登場で、以後の続編には描写されなかった。
幕僚
一般兵以外には、司令官の下で、戦闘指示を与えたり、身の回りの世話をする兵がおり、幕僚と呼ばれる。階級は軍曹クラス。第一作のみの登場。
制服は縦に水色の太い線が入り、耳部に突起が付いたベール状の黒色ヘルメットに、水色の上衣、黒の手袋・乗馬型ズボン・長靴である。軍服の胸から腰にかけての6対、肩の部分に3対の黒の点線がある。第一作第24話・26話で、天井都市の総統府(デスラー艦)内に、デスラーの周りに幕僚が数人いるが、彼らは水色ではなく緑色の制服を着用していた。だが、ヘルメットにある線は水色のままであり、手袋も水色となっている。
基本、白目を剥いた無表情であり、人間味のある容姿をしていない。ただし、ゲールに従属していた1名の幕僚のみ黒目が描かれており、感情の変化を露わにしていた。
その後、『宇宙戦艦ヤマトIII』で、ガルマン・ガミラス帝国建国後に、デスラーの身の回りを世話する、ピンクの色違いの制服を着た幕僚が再び登場している。
小姓
総統府でデスラーの身の回りの世話をする衛兵。左胸にガミラスのシンボルマークが付いた黄色の上衣に、軍靴と一体化した黒の長ズボンを穿く。容姿は、デスラー同様に金髪で、黒目が大きい。知能・容姿共にガミラス中から選ばれたエリートであり、文武両道に長けている。
女衛兵
総統府や司令部に配備されている、高級軍人の身の回りの世話や、実戦を担当する男性軍人の替わりに総統府や各基地の警備を担当をする女性軍人。制服は、黒を基調とし、縦に水色の太い線が入ったベール状のヘルメットに、全身を覆う黒のマントと黒色ブーツを身につける。第一作第17話によるとバラン星基地に赴任したドメル将軍には10数名の女衛兵が付いていた。副司令官のゲールにも、2名の女衛兵が付き従っていたが、彼女達は何故かマントの下はパンツ以外の下着を身に付けていなかった。第11話で、銀河方面軍司令本部の中央作戦室にて、水色ではなく赤のラインが入った軍服を着た女性が整列しているが、詳細は不明。
侍女
総統府で、デスラーの身の回りを世話する女性兵士。女衛兵からの中から選抜されたエリートであり、女衛兵よりも肌を露出した水色の制服を纏う。女衛兵も含め、これらの描写は第一作『宇宙戦艦ヤマト』のみで、続編で女性軍人は登場していない。

主要人物[編集]

所有艦船[編集]

宇宙要塞[編集]

陸上兵器・地上部隊[編集]

衛星兵器[編集]

  • 反射衛星砲
    • 反射衛星
  • 空間監視用宇宙塵
    • 冥王星周辺に配備されていた小型の偵察衛星。可動レンズでヤマトの位置を捉え、常時冥王星基地司令部へ報告した。
  • リレー衛星
    • ドメルがヤマトの背後に差し向けた通信衛星で、地球との通信を回復させて地球の惨状を見せることで、乗組員の心をかき乱す狙いがあった。実際に通信担当の相原義一は一時的な精神錯乱をきたして宇宙服姿で宇宙に飛び出してしまうが、偶然リレー衛星に漂着し、通信が回復したのは偶然ではなくガミラスの策だったことを悟る。そして相原は古代が乗るコスモ・ゼロに救出され、自ら機銃掃射して衛星を撃破した。
  • 人工太陽
    • 『宇宙戦艦ヤマト』20話登場。太陽のないバラン星のために設置されており、そのため人工太陽自体がバラン星を周る。ドメルはこれを兵器に転用し、バラン星基地を攻撃しようとするヤマトの背後からぶつけ、基地のミサイル攻撃との挟み撃ちを目論むが、ゲールの密告により、デスラー直々に作戦中止を命令され、人工太陽を停止させる。その隙にヤマトの波動砲によって粉砕され、その破片がバラン星に降り注ぎ、バラン星基地を失うことになった。なお、動かす際にはバラン星基地からエネルギー光線が送られ、ドメラーズ3世の光線によって作動していた。

海中兵器[編集]

  • 潜水艇
    • 冥王星基地の海底ドックに配備されていた一人乗りの小型艇。ガミラス戦闘機に似たような外観を持ち、機首先端に魚雷発射菅を1門持つ。編隊を組んで海に沈んだヤマトにとどめを刺そうとするが、艦首ミサイルによって壊滅した模様。

生物兵器[編集]

  • ガス生命体
    • 『宇宙戦艦ヤマト』12話登場。人工的に生み出された黒いガス状の生命体で、時折身体に赤い稲妻が走る。あらゆる物質のエネルギーを取り込んで成長する。デスラー曰く「ちょっとした思い付きで作った」。オリオン座前線基地に配備され、ヤマトを追尾し、真田志郎は「金属腐食ガス」と断定した。物質を取り込もうとする性質が災いして、大容量のエネルギーを持つアルファ星に食らい付き、燃え尽きた。
    • 宇宙戦艦ヤマト2199』では、ミルベリア星系で発見された原始的なガス状生命体を兵器開発局が改良して作り上げたという設定が存在する。物質を変換・同化・吸収して無限に増殖する「究極の化学兵器」というふれこみだったが、やはり見境なく餌に喰らいつく性質で、デスラーと廷臣たちの眼前で恒星グリーゼ581に自ら突入して燃え尽きた(そしてデスラーは憮然とした不興の色を見せた)。
  • バラノドン
  • 金属腐食性バクテリア(宇宙ボタル)
    • 『宇宙戦艦ヤマト2』11~12話登場。「宇宙ボタル」の別名通り発光するが、しばらくすると消えてしまう。ヤマトに補充された新人乗組員達のホームシック気味の心情を読んだデスラーの作戦に使用される。癒しを求め、艦内に持ち込むであろうとの目論みで、バンデベルの指揮により宇宙空間に放たれ、(実際に持ち込んだのはアナライザーだが)その狙い通りヤマトは内部から破壊され、遂に重力発生装置を破壊されてしまい、ろくに防御もできないまま戦闘空母艦上機の攻撃に晒される。だが、当の戦闘空母自身がバクテリアへの防護処理をしていなかったと言う大失態により、伝導体を喰い破られ攻撃不能となり、重力装置部分の修理が成ったヤマトの主砲によって中破し、さらに自艦にバクテリアが迫ってきたため、撤退を余儀なくされた。

兵器・関連技術[編集]

  • デスラー砲
  • 瞬間物質移送器 - これを利用した奇襲戦法は、デスラー戦法と呼ばれる。
  • デスラー機雷
  • ドリルミサイル
  • 遊星爆弾
  • 超大型ミサイル
    • 冥王星基地に配備されていた、全長1000m・直径500mのつづみ弾長崎型原爆のような形をしたミサイル。普段は地中のミサイルサイロ収納されており、発射する時だけ地上に迫り上がる。『宇宙戦艦ヤマト』3話で試射を兼ねて1発が地球にいるヤマトに向けて発射されるが、主砲の一斉射撃で撃破される。その後、7話で冥王星基地に接近したヤマトに数発撃ち込まれ、ほとんどが両舷側ミサイルやパルスレーザー砲で破壊されるが、爆発した1発の破片がヤマトにぶつかり、艦尾を損傷させた。
    • 宇宙戦艦ヤマト2199』では、名称が「惑星間弾道弾」に変更され、諸元が全長1511.5m、直径947mに設定しなおされた。また、ヤマト破壊に遊星爆弾ではなく惑星間弾道弾が使用されたことについて、ピンポイント攻撃が可能なためという理由が与えられている。冥王星基地内には同型のものが複数設置されており、第6話でヤマトの三式弾と空対空ミサイルの攻撃を受けて、基地から脱出しようとした艦艇が何隻が撃沈し、その際の爆風に煽られたケルカピア級航宙高速巡洋艦が、設置されていた惑星間弾道弾に激突。大規模誘爆を起こし基地を丸ごと消滅させた。15話冒頭では、原住民が反乱を起こした属州惑星に対し多数の惑星間弾道弾が投下され、惑星全土を焼き尽くした。パルスレーザーで破壊できた旧作に比べると頑丈であり、むらかわみちおの漫画版では、キリシマが全砲一斉射撃による迎撃を試みているが、着弾時刻を少し遅らせただけで全くの無傷だった。
  • 超磁力バリヤー
    • 『宇宙戦艦ヤマト』12話で登場した宇宙間バリアー。艦艇がこの中に入ると速力が下がり、やがて停止してしまう上、バリアへの接触に反応して近くの基地からミサイルが発射される。デスラーはアルファ星の方向だけわざとバリアーを貼らず、アルファ星とガス生命体、ミサイル攻撃でヤマトを包囲しようとするが、沖田の策により逃げられてしまう。
    • 『宇宙戦艦ヤマト2199』では、磁力ではなく太陽風と同質のプラズマフィラメントと設定され、接触すると激しい衝撃が走り、電子機器にも異常が生じる。なお、旧作と違い接触してもミサイルは発射されない。
  • 多弾頭ミサイル(磁気フェライト爆弾)
    『宇宙戦艦ヤマト』23話登場。金砕棒のような外観をした赤色のミサイル。多数付いたトゲの部分が弾頭になっており、目標に接近すると自動的に発射される。弾頭は破壊されると爆発と共に強磁性フェライトを撒き散らす。大マゼラン星雲に到達したヤマトにガミラス星から発射され、強磁性フェライトでヤマトを包み込んでレーダー機能を奪い、ガミラス星表面に設置されたマグネット発振機を連動させて、磁石に吸い寄せられる砂鉄のように、ガミラス星へ引きずり込んだ。
    ガミラス星の双子星であるイスカンダルの方向から飛来したため、ヤマトの乗組員はイスカンダルが敵だと疑うことになった。古代進加藤三郎にミサイルの破片を無理矢理取りに行かせ、真田志郎が解析した結果、ガミラス製であることが判明し、疑いが晴れた。
  • 天井ミサイル
    『宇宙戦艦ヤマト』24話登場。ガミラス星の天井都市のビルそのものがミサイルになっており、ネジを外すように回転しながら発射される。火山活動を誘発させたヤマトに対し、デスラーの命令で攻撃に用いられた。だが、ヤマトに回避されたり、天井の崩壊によって未発射の状態で落下したり、地上都市への誤爆や噴火口に落下して火山活動をより活発化させるなどして、結果的にガミラス星の崩壊を進める形になった。
    形状は多種多様で、こけし型や、総統府(デスラー艦)に酷似したものが見受けられる。本来の用途はミサイルではなく、デスラー艦同様に脱出用の宇宙船であった可能性がある。
  • 変圧装置
    • 『宇宙戦艦ヤマト』23 - 24話登場。ガミラス星内部の大気圧を変化させて、ヤマトに硫酸の雨を降らせた。円盤型の形をしており、空中に浮いていた。
  • 磁力線封鎖装置
    • 『宇宙戦艦ヤマト2』12話登場。テレザートの進路上にあった竹輪型空洞惑星をヤマトがドックとして使うのを狙って、タランの指揮により惑星表面に埋め込まれていた。装置が稼動すると、艦艇は動けなくなり、通常速力では脱出不可能。デスラー艦から光線が送られて作動するようになっている。実際にヤマトは空洞惑星を宇宙ボタル除去のために使い、磁力線封鎖装置によって行動不能になるが、新米俵太のアイディアにより重力アンカーを切って波動砲の反動で脱出した。

PS版ゲーム[編集]

PS版ゲーム「宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶」では新たに設定を追加、変更している。

ガミラス人は放射線によって体内代謝を行い、硫化水素を呼吸する。放射線が偏在する環境なら短時間とはいえ真空中でも活動できるが、地球のような酸素大気は彼らにとっては猛毒にあたる。従って隣星であるイスカンダルにすら、それまでガミラス人は足を踏み入れた事は無かった。以前ガミラス人の捕虜をヤマト艦内に入れた時は、真田が開発した酸素中和剤を投与したからであり、これとて短時間の効果しか無い。ゴルバとの戦いの後、この製剤法をガミラス側に渡した事により、一応はガミラス人も地球型大気の中で生きられる事になった。

松本零士999 〜Story of Galaxy Express 999〜』では、ネオガミラスという敵組織で登場。デスラー総統のような指導者は確認されないものの、銀河鉄道999の敵組織である機械帝国と結託している宇宙海賊というゲームオリジナル設定となった。

SPACE BATTLESHIP ヤマト[編集]

遊星爆弾で地球を攻撃する謎の異星人。『gami-ilas bony-rock-organism』骨形岩鉱石質生命の意思の集合体である。

人類はガミラスと呼称し、自らはデスラーと名乗った。地球よりも高度な文明を築いていたが、母星が滅びようとしていたために地球を移住先と決め、遊星爆弾による攻撃を行い地表を放射能で汚染、人類を絶滅寸前まで追い込む。この遊星爆弾による攻撃は自らが住みやすい星に環境を改造する意味も含まれている。

自らを「個であり全体」と呼び、意識体と呼ばれる青いガス状ならびに結晶体こそがガミラスの真の姿である。劇中に登場する二足歩行のガミラス兵の体は、地球圏内で発見されていない岩石質と鉱石質が組み合わされたもので構成されており、ガミラス星地下では二足歩行型よりも大型の四足歩行型も登場するが、ガミラス全てがこの形態をしている訳ではなく、上記の通り生命体としての本体は体の青く発光している部分(クリスタル状)のみである。意識体は人間に乗り移る事が可能で、行動を操り潜在意識を調べる事も可能であり、劇中では斉藤始が取り憑かれた。

本作品で登場するイスカンダルとは同一の意思集合体として描かれ、母星の寿命に際して他の惑星に移住して生き延びようとする意識ガミラスと、星と共に運命を共にしようとする意識イスカンダルとは、ガミラス/デスラーという同じ惑星に住む意識生命体の中での表裏一体・コインの表と裏のような関係である。

劇中では地球に移住するため、人類に対して圧倒的な力の差を見せ付けて絶滅寸前まで追い込んだが、放射能除去装置を受け取るために旅立ったヤマト及びクルーとガミラス星地下都市で激突、技師長真田志郎空間騎兵隊隊長斉藤始の命を賭した戦いにより、自身のエネルギー本体を爆破されて大部分が死滅し地下都市も壊滅。しかし生き残った一部が、デスラー艦を用いて地球帰還を目前にしたヤマトを急襲し大破させる。

その後ヤマト第一艦橋にクリスタルブルーの人間体として現われ、地球侵略を諦めた事を伝えるが、「地球はお前達にも渡さない」「我々は屈辱を忘れぬ種族だ」と言い残し消滅。デスラー艦からガミラスミサイルを発射し地球を滅ぼそうとするが、古代進とヤマトの特攻で防がれる。しかし、完全に全滅したかどうかは不明である。

ガミラス人(ガミラスロイド(本編字幕) / ガミラスボーグ(ノベライズ版))
  • 二足歩行型
    ガミラスの最も基本的な形態。岩石質・鉱石質のボディを持っているが、生命体としての本体は頭部や腹部にある青く発光している部分である。
    人間よりも二回りほど小さいが、素早く壁を自由自在に這いずり回り、槍のように尖った両手は凶器としても使用できる他、そこから青い光弾を発射する。
    ガミラス星地下で無数に出現した他、下記の戦闘機にも1匹乗り込んでいる(正確には先端部に埋め込まれている)。
  • 四足歩行型
    ガミラス星地下都市で登場。馬のような四足歩行の形態をしており、背中には羽状の突起物が見受けられる。
    数自体は上記の二足歩行型に比べればかなり少ない。
    大きさは軽自動車ほどの大きさで、口からは上陸用車両を簡単に転覆させる威力を持つ青い光線を発射する。
  • 意識体
    青いガス状から透明のクリスタル状に変化する物体。自ら「我々は個人であり全体」という意思の集合体であり、これがガミラスの生命体としての本体である。
    人間に憑依することが可能で、意識や行動を操る事が出来る。
    自在に姿を変化させる事が出来、物語終盤にイスカンダルから地球へ帰還途中であったヤマトを襲撃、第一艦橋に出現した際はクリスタルブルーの人間体(シルエットは原作のデスラー総統そのもの)で現れた。これには古代らヤマトクルーとコミュニケーションを取る意味合いがある。
登場兵器
全てが能力や性能から地球防衛軍が便宜上呼称している名称であり、ガミラス自身がこれらをどういった名称で呼称しているかは不明である。
またガミラス兵同様、船体や兵器を構成している物質は金属などを含んだ鉱石のような材質で構成され、黒褐色の船体に所々青い発光部分が見られる。
高い学習能力を有し、敵の武器や兵器に学習・対応する能力を持つ。
  • 遊星爆弾
    ガミラスが地球攻撃及び、惑星改造に用いた隕石に似た爆弾。
    都市を破壊し、海を一滴残らず干上がらせ、地上を放射能で汚染した。
    これにより人類を始めとする地表の生物は大半が死滅、地球は赤茶けたクレーターだらけの星へと変わってしまった。
    2199年時点ではガミラス戦艦同様に強固になっているが、戦争が始まったばかりの頃は小型戦闘機の攻撃で破壊したり、進路を変えて地球への直撃を防ぐことが可能だった。
  • ガミラス戦艦
    全長(推定)430m / 全高(推定)140m / 全幅(推定)280m
    ビーム状のエネルギー攻撃を行い、艦隊的連携を行う。
    地球侵攻直後は遊星爆弾と同じく破壊する事が可能であったとみられるが、冒頭の火星域での戦闘ではショックカノン攻撃に耐えうるほど強固となっている。
    形状・能力ともに、原作でのガミラス艦とは大きく異なっている。
  • ガミラス空母
    全長(推定)700m / 全高(推定)250m / 全幅(推定)910m
    空母といっても、翼を広げたコウモリ又は昆虫のような外観を有し(見方によっては原作の高速空母にも見える)、後部からガミラス戦闘機を送り出す。
    両側の翼状のものがワープエンジンではないかと推測されており、常に上記のガミラス戦艦を従えて本艦を中心に現実世界での空母機動部隊のような艦隊行動をとる。
    ヤマトの主砲攻撃で撃沈された際は、艦が光に包まれてバラバラになりながら吸い込まれるかのごとくに小さな光の球になったかと思うと、直後に随伴の戦艦3隻を巻き込んで大爆発する。
  • ガミラス戦闘機
    全長7.02m / 全高4.03m / 全幅10.36m / 重量3196kg
    昆虫ないし生物的な外観を有しており、戦闘機/攻撃機的な行動をとり、追尾ミサイルやエネルギー弾攻撃を行う。
    上記のガミラス兵が先端部に埋め込まれる形で操縦している。
    劇中ではヤマトによって上記の空母が破壊されて帰る所を無くした機体群がヤマトに自爆特攻を行った他、ワープに巻き込まれエンジンが停止した一機がヤマトに拿捕されるも、その際に自らの位置を示す信号を発信している。
  • デスラー艦
    全長(推定) 2km / 全高(推定)2.8km / 全幅(推定)3.5km
    原作と同じく元々はガミラス星地下都市を構成している一部であるが、その他は原作のデスラー艦とは大きく異なり、悪魔が翼を広げたような巨大な外観をしている他、原作のような脱出艦や御座艦・総旗艦というよりもガミラスの最終兵器という意味合いが強い。
    劇中ではクライマックスに登場。地球帰還目前のヤマトを襲撃し大破させ、ほとんどの戦闘能力を奪った。
    下部にガミラスミサイル(後述)を搭載している。
  • 大型砲艦
    劇中では名称のみで姿は確認できず、波動砲により随伴艦と共に破壊される。
    能力や大きさなどは不明だが、波動砲のターゲットスコープに映し出されたシルエットには上記の戦艦下部と空母上部を組み合わせたようなものが確認出来る。
  • ステルス機
    詳しい設定は不明だが円盤状の外観をしており、名前の通りヤマトのレーダーに映らないまま接近し、アーム状の物で下部の第三艦橋に固定し自爆する。しかし第三艦橋ごと切り離されたために大きなダメージは与えられず。
    外観や役割などでは原作のドメラーズ2世に比較的近い。
  • 惑星間ミサイル
    ヤマトの発進を探知し、突如として出現した巨大ミサイル。
    植物の球根かニンニクに似た有機的な形状で、発射の際に先端部の翼状のものが十字に開く。
    ヤマト初機動時には波動砲で破壊されるも、その爆発・爆煙が破壊力の大きさを物語る。
    ガミラス星では多数のミサイルが空中に浮遊し、機雷のような役割を果たしている。
    下記のガミラスミサイルを含め、今作品でガミラスが使用するミサイルと称される兵器は全て同一形状であり、上記の戦闘機が発射するミサイル、ヤマトがイスカンダル星域に到達した際に発射された物は、サイズは違えどすべて同形である。ちなみに後者では第一・第二主砲の攻撃で破壊され爆発も然程では無かったが、そこから原作でのドリルミサイルに近い役割を持つ弾頭がヤマトの波動砲の砲口を塞いだ。
  • 対空砲
    ガミラス星地下都市への入り口にあたる巨大な穴の周りに配備されている。
    上陸作戦の際、古代の乗るコスモゼロがこれら対空装備を無力化するためターゲティングを行い、その古代機に攻撃を始める直前、ヤマトにより全て破壊された。
  • ガミラスミサイル
    上記のデスラー艦下部に搭載されている巨大ミサイルで、発射直後にデスラー艦は四散する。
    惑星間ミサイルと同一の形状であるが、圧倒的な大きさはもちろん、強力な核反応とエネルギー量を持ち、地球を破壊するほどの破壊力を有していると思われる。
    最後はヤマトの特攻により破壊されるが、その際レーザーを発射しヤマトを迎撃している。
ガミラス星(ガミラス・イスカンダル星)
地球から14万8千光年離れた大マゼラン雲にある惑星。
惑星としての寿命が近づいており、半分はガミラス攻撃前の地球のような青く美しい惑星だが、もう半分は現在の地球のような赤茶けた惑星である。
厳密に言えばイスカンダルもガミラス / デスラーという種族の一部であり、惑星全てがガミラス星なのだが、パンフレットなどでは半分の美しい惑星がイスカンダル星、もう半分の赤茶けた惑星がガミラス星とされている。

宇宙戦艦ヤマト2199[編集]

第一作のリメイクである『宇宙戦艦ヤマト2199』では、設定が再構築されている。

国名(2199)[編集]

本作では「大ガミラス帝星」に変更されている。ただし、ガミラス帝国建国千年祭が行われていることから、「ガミラス帝国」の名称も併せて使用されている。また、数字の「4」を反転させたようなシンボルマークを掲げている。

国歌(2199)[編集]

国歌は「永遠に讃えよ我が光」(演奏時間2分弱)。

他の星間国家への拡大政策を行うガミラスを賛美するような歌詞で、劇中では反乱を起こした惑星への攻撃を行う際に、ギムレーが「殲滅のメロディー」と称して流したこともある。

一方で、兵の士気向上のためにも歌われているほか、二等ガミラス人がガミラスへの忠誠を端的に示す際にも歌うこともある。

歴史(2199)[編集]

サレザー恒星暦において1000年前にガミラス大公国という国号で建国され、複数の王侯貴族により統治されていた。そして103年前、現総統の叔父であるエーリク・ヴァム・デスラー大公により統一される。エーリクの死後、内乱状態となった国家を再統一したのが現総統アベルト・デスラーである。

ガミラス大公国は解体され、国号を大ガミラス帝星と改称し、デスラーは永世総統の地位に就く。デスラーは「宇宙恒久の平和を達成させる為にはイスカンダル主義の拡大浸透が必要」であり「他星へ侵攻し武力をもって併合するのが神の意志でありガミラス民族の使命である」と説くデスラー・ドクトリンを宣言し、周辺惑星国家への侵攻を開始する。幾多の星間国家を武力により次々と併合し、他民族で帰順を示した者には同化政策により「二等ガミラス臣民」の権利を与えてガミラスに帰順させた。大ガミラス帝星は大小マゼラン統一の偉業を成し遂げ、天の川銀河へと進出し、西暦2191年には太陽系へと進撃した艦隊が地球側の先制攻撃を受けた[8]のを機に地球と全面戦争になるが、技術力と物量の差で戦局は優位に推移し、地球は滅亡まであと一年という窮地に追い込まれた。

幾多の星間国家を武力により次々と併合しているが、交戦中の星間国家もあり、小マゼラン銀河外縁部へ侵入を繰り返しているガトランティスと攻防を繰り広げている(他の星間国家と交戦しているのかは不明)。

デスラー紀元103年、ガミラス帝国建国千年祭が盛大に催された。

西暦2199年7月、デスラーはイスカンダルとの大統合計画を実行。帝都バレラスを破壊して、空間機動要塞都市「第二バレラス」を新たなる帝都とし、イスカンダルへ遷都しようとする。しかし、ヤマトや雪、ノランの活躍によってバレラス破壊は防がれ、逆に第二バレラスは爆発。大統合は失敗に終わり、デスラーも公的には死亡したとされ、デスラーによる独裁政権は終焉を迎えた。

かつてはイスカンダルと国交があり、デスラーがイスカンダルを訪問していた描写もある、現在では人の行き来はなくなったも模様だが、依然として両国の間にはホットラインが結ばれている。

ガミラス星(2199)[編集]

サレザー恒星系第4惑星で、イスカンダルとは双子星。正式名称は国名と同じ「大ガミラス帝星」である。『宇宙戦艦ヤマト』(以下旧作)同様二重構造の惑星であり、外殻には所々穴が開いている。この穴は外殻の一部を他星系に移植して出来た物であり、移植した外殻の内の一つが木星の浮遊大陸である。

内殻の地表には都市があり、帝都の名は「バレラス[9]」である。都市の建造物は旧作同様、ツクシやキノコに近い形をしているが、表面の模様などはどちらかというとガルマン・ガミラスの都市に近いものを感じさせる絢爛豪華さをもつ。都市の中心には高さ2000mをゆうに超える巨大な総統府がそびえ立っている。なお、旧作と異なりチューブトンネルはない。

総統府内には、大ガミラス帝星とイスカンダル星、そしてデスラーとスターシャと思しき人物[10]の姿を描いた絵画が天井画として存在する。この天井画はイスカンダルにも存在する。

ちなみに、外殻の穴から望むことができる空は、旧作では総じて暗いもの[11]だったが、本作ではやや緑がかった明るい青空を望ませる。なお、本作では寿命が近いという描写はなく、旧作のように惑星環境の変動もないために、ガミラス人たちだけでなく、他の惑星の人々も生身で外を出歩いて地球人と大差ない生活様式で生活している。

また、ガミラス星とイスカンダル星の間のラグランジュポイントL1の空間には、イスカンダルへの遷都を目的として建造された空間機動要塞都市「第二バレラス」が存在する。

時刻は「タム○の○[12]」で表される。

ガミラス人(2199)[編集]

各人物にファーストネームが設定されている。

肌の色は旧作と同じ青だが、地球人同様個人によって若干色合いは異なる。口内は紫色で、血液も同じく紫色である[13]。本作では純粋なガミラス人の他に、併合した惑星から取り立てた「二等ガミラス人」という存在が設定されており、シュルツやガンツはそれに該当する。異なる民族のため、肌や血液の色は純血ガミラス人とは異なっている。

上記のシュルツ達(ザルツ人)以外にも、ミーゼラ・セレステラのようなジレル人を始め、赤や緑などの肌の色やその他様々な特徴をもつ多くの非純血ガミラス人が登場しており、高級官僚の車の運転手のような多少なりとも名誉な職についている者もいれば、奴隷として扱われる者もいる。なお、劇中では純血ガミラス人は自分たちの青い肌を当然視しており、肌が青くない地球人を含めた非純血ガミラス人を「劣等人種」と見下して「差別」するか、青を高貴な色だと重視して、赤などの他の色より上に扱う描写が存在した[14]。また、シュルツのように差別されている二等ガミラス人も、地球人を劣等人種として差別している。なお、唯一の例外として、ガミラス人はイスカンダルを崇拝の対象としており、イスカンダル人を高貴なる者として「イスカンダルの方」と呼び、会話するときも終始敬語を使っている。

なお、本作においても地球に対して遊星爆弾による「ガミラスフォーミング」を実行している(放射能ではなく、地球上のあらゆる生物にとっての有毒物質に変更されている)とされているが、これは地球側による推論であり、実際には純血ガミラス人は地球型の環境下でも生存になんら支障が出ず、地球人もまたガミラス星の環境下において生存に支障は出ていない。

第11話で、ガミラス人のDNA配列が地球人類と同じであることが判明した。また、古代はメンタリティーも地球人と同じと分析している。

小説版では、イスカンダル人を祖として誕生した民族であると語られている。

言語[編集]

本作では言語学者の監修[15]によるガミラス語も設定されており、第一章では会話シーンの台詞に字幕が入り、第二章以降は吹き替え(旧作同様)と字幕が併用される。また、ガミラス語の文字も同様に設定されており、第五章からは一部の文字にも字幕が入る。太陽、太陽系の惑星の呼称に関しては地球側の呼称を分析し、ガミラス人なりに命名した[16]

文字は独自の形をしているが、それぞれアルファベットとアラビア数字に対応している。

言語能力や翻訳機の性能においても地球側を凌駕しており、劇中ではガミラス人(二等ガミラス人も含む)は個人装着型の翻訳機を用いることで地球語(というより日本語)を流暢に話すことができるが、地球人はオルタから採取したデータによってようやくガミラス語を理解した段階であり、会話もアナライザーによる通訳がなければできない。また、そのアナライザーに関してもメルダからは「わかりにくい」と一蹴されており、結局劇中で地球人がガミラス語を話すシーンはなかった。

また、翻訳機は自動で言語を選択できるらしく、イスカンダル人と思われていた雪が翻訳機をつけられた際は、雪がイスカンダル語ではなく日本語で話していたにも関わらずそれをガミラス語に問題なく変換して発し、また周囲のガミラス語を日本語に変換して雪に聞かせていた。

翻訳機はメルダが装着していた個人装着型の物の他に通信機にも同じ機能が内蔵されているのか、ラングやドメルは個人装着型の物を用いずにヤマトと通信をしている。

主な単語[編集]

ガミラス(Garmillas)民族(帝国臣民の意味もある) ガミロン[17](garmillon)
総統 フュゼロン(phuzeron)(フェゼロン[18]
万歳!(讃える・賞賛する) ガーレ!(ghale)
私の イルン(ilun)
了解しました(上官からの命令に対して) ザー・ベルク(zah belk)[19]
薙ぎ払う・掃除する[20] バイスラック
ビーム / ビーム砲 ヴェザー / ヴェザーバム
0・1・2・3・4・5・6・7・8・9・10 ゼオ・アル・ベオ・ネル・ジー・ガル・ギグ・ゼク・パク・ピア・ケス
イスカンダル イスカンダ(Iskander)
ヤマト ヤマッテ
太陽(ソル) ゾル
地球(テラ) / 地球人 テローア / テロン[21]
木星(ジュピター) ズピスト
土星(サターン) ゼダン
冥王星(プルートー) プラート、又はプラード

政治体制(2199)[編集]

旧作同様、アベルト・デスラーを総統として仰ぐ独裁政治体制だが、実務はヒス副総統を始めとする部下に丸投げされている節がある。

独裁体制はデスラーの圧倒的カリスマによって成り立っている部分も多く、国民や一般軍人の多くは旧作同様に総統を慕い帝国に絶対の忠誠を誓っている。しかし、上層部は旧作と違い政治的思惑がかなり交錯しており、一枚岩とは言いがたい状態となっている。特に、大ガミラス帝星への改称以降、貴族制度の撤廃と上述の被征服民族の同化政策が行われたが、それを快く思わない貴族出身者や純血主義者もおり、実際に劇中では貴族の家柄でなおかつ純血主義者のゼーリックがクーデターを画策している。

また、親衛隊などによる苛烈な弾圧により、一等、二等問わず現体制に不満を抱く国民もいる。

さらに、過剰な版図拡大政策による人員不足で、ガミロイド兵なしでは領土を維持できなくなっており、国家としての基盤は弱くなっている。

旧作とは異なり文官がはっきりと存在しており、制服は対点線を共通として、軍人は緑基調や青基調、それ以外は役職によって茶色基調や黄色基調、クリーム色基調などがある。

また、制服は階級によっても若干形状が異なっている。大きな違いとしてはマントの有無があり、軍人を例にすると将官以上はマント着用、佐官以下はマント未着用である[22]

旧作同様、右腕を真横に伸ばして肘を真上に曲げ、掌を正面に向けた状態で開く、ガミラス式の敬礼が存在する。この敬礼は軍人以外も行う模様で、第8話では文官のヒスがデスラーに対して行っている。一般臣民にも浸透しており、第12話ではドメルやエリーサと池を隔てた対岸にいた少年たちがドメルに気付くや敬礼を行い、ドメルもこれに敬礼を返している。

役職・組織(2199)[編集]

太字は主要キャラクター

総統[編集]

総統(永世総統) - アベルト・デスラー

  • 親衛隊
    • 親衛隊長官 - ハイドム・ギムレー
      • 情報将校 - パレン・ネルゲ大尉(巡洋戦艦「EX178」に派遣)
    • 秘密警察
    • 航宙親衛艦隊
    • 本土防衛艦隊
      〔艦隊の大半がバラン星での観艦式に参加しており、ヤマトのバラン星突破作戦によってバラン宙域に取り残されてガミラス本星と分断されたため、本星に残存していた艦艇が親衛隊の指揮下に入る形となった。このため七色星団海戦では、ドメルに対して本土防衛艦隊所属の艦艇は一隻も与えられていない〕
  • 次元潜航艦UX-01
    〔総統直轄の特務艦。実質的には航宙艦隊総司令官ガル・ディッツ提督の指揮下にある〕
政府[編集]

副総統 - レドフ・ヒス
〔筆頭閣僚に相当〕

官房長 - マルド・ヴォッテル大将

軍需省

宣伝省

  • 宣伝相 - ミーゼラ・セレステラ(情報相兼任)

情報省

  • 情報相 - ミーゼラ・セレステラ(宣伝相兼任)
    • 中央情報部
      • 特務官ミレーネル・リンケ中尉

法務省

支配統治省

国民管理省

労働省

財務省

内務省

食料資源省

帝国銀行

軍部[編集]

中央軍

  • 総監 - ヘルム・ゼーリック国家元帥

国防総省

大本営

航宙艦隊

  • 外洋艦隊
    • 航宙艦隊総司令官 - ガル・ディッツ提督
  • 内惑星防衛艦隊

小マゼラン方面軍

銀河方面軍

デルハイド方面軍

ゼローム駐留軍

  • 第66航空団
植民星[編集]

ガミラス帝国軍(2199)[編集]

大小マゼランを統一するだけあり、規模は非常に大きく、艦艇はバラン星の観艦式に参加したものだけで1万隻を超える。旧作同様地球以外の勢力とも交戦しており、外宇宙から侵攻してきた勢力に対する防衛行動なども取っている。

旧作では将官は「将軍」として一括りにされ、将校や司令官と兵卒の違いは外見や役職によって区別できたが、本作では階級が細分化され、劇中で登場する将官や将校にはナチス・ドイツ時代のドイツ国防軍に準じた階級が割り振られている[23]

また、国連宇宙軍によるガミラス帝国軍の呼称に「ガ軍」の略称が追加されている。

親衛隊[編集]

旧作では名称のみ語られていた組織で、総統直属の準軍事組織。

大ガミラス帝星建国の際に創設され、ギムレーが長官に就任してからは、独自の艦隊である航宙親衛艦隊を組織し、軍事面でも急成長を遂げている。傘下の秘密警察を使って、反体制派と見なした者への苛烈な弾圧も辞さず、他の軍人や国民からは忌み嫌われている。

親衛隊員は灰色基調の軍服を着用しており、一般隊員は旧作の幕僚をベースにした服装をしている。隊員はごく一部を除いて思想・能力ともに優れた人物を幹部・一般兵などのランクごとのモデルに分けたクローン兵である。また、非純血ガミラス人を二等ガミラス人として登用する現制度を認めていない節のあるギムレーの意向を反映してか、隊員は先述のクローンを含めて全員が純血ガミラス人である。ただし劇中では反体制派が純血ガミラス人であっても手心は一切加えず、何らかの地位や権力を持つ人物であっても容赦はしていない。

また、宣伝省と連動して「デスラー少年団」や「ガミラス少女同盟」といった団体も創設しており、帝星臣民の子供達へのガミラス主義の浸透と、将来の青年隊員の育成を行っている。

航宙親衛艦隊[編集]

国軍とは別に存在する航宙艦隊。ギムレーが長官に就任してから組織された。属州惑星の治安維持が目的とされたが、その実態は親衛隊が国軍に取って代わる機会を虎視眈々と狙うギムレーによる、ガミラスの軍政掌握の威力装置である。

艦艇や航空機は、「高貴な青」で塗装されている。通常の艦との性能差の有無は不明だが、劇中では通常の艦と同様にヤマトの砲撃にほぼ一撃で撃沈されている。

技術・メカニック(2199)[編集]

登場メカについては宇宙戦艦ヤマト2199#ガミラス軍を参照

ガミラス艦はヤマト以前の地球艦に対しては優勢であるが、ヤマトに対しては劣勢である事が、登場人物の台詞などで、旧作よりも明確な形で描写されている。

メカニカルデザインは主に石津泰志出渕裕が担当[24]

所有するメカニックのほとんどは、旧作よりも細かいディテールアップがされ、より有機的な外観となっているが、デザインに大きな変更はない。だが、艦艇などはサイズが大幅に上がっているものが多い。艦艇には「デストリア級航宙重巡洋艦」などの艦級・艦種名が設定されている。艦級・艦種名については総監督とメカニックデザインを担当している出渕の意向により、ガミラス側に「〜級」と「航宙〜」と言う接頭辞 / 接尾辞を付け、地球側には「〜型」と「宇宙〜」と付けることで両者を区別している[24]

ほぼ全てのメカニックに駆逐型デストロイヤー艦の最大の特徴であった目玉状の発光部が意匠のように追加されている。この目玉状の部分は巡航時は薄緑色で、戦闘時のみ馴染みのある黄色から赤への段階的な色に発光する。機関停止時はまったく発光しなくなり、黒ずんだ色になる。これは、どのガミラス艦にも共通する特徴である[25]

主たる兵装は陽電子砲で、ビームは概ね赤みがかったピンク色をしており、一本ごとに螺旋状にねじれている描写もある。また、ガミラス艦の装甲には、防御装備として帯磁性特殊加工(ミゴウェザー・コーティング)が施されており、地球艦の光線砲程度なら易々と弾くことが出来る。ただし、自軍の陽電子砲の直撃弾には耐えられず、攻撃能力に比べて防御能力は劣っている面がある[26]

ガミラス艦は波動エンジンと同じ次元波動理論に基づく「ゲシュ=タム機関」という機関を搭載している。また、ガミラス側ではワープを「ゲシュタムジャンプ」と呼称している。

「ゲシュ=タム機関」に異次元空間の航行能力はなく、航行には「ゲシュ=ヴァール機関」という別機関が必要。そのため、「ゲシュ=ヴァール機関」を搭載している次元潜航艦を除くガミラス艦は、旧作と異なり異次元空間の航行能力は持ち合わせていない。

ダークグリーンを国防色としており、旧作同様、艦体の色は基本的に濃い緑色で統一されているが、所属する基地・軍団によっては同じ等級艦でもカラーリングが異なるものも存在している。

また旧作同様、通信技術は地球を凌駕しており、ガミラス本国のある大マゼラン銀河から地球や太陽系の存在する銀河系までを結ぶ通信網が整備されている。また、地球では実用化されていない立体通信もガミラスでは既に実用化され、等身大のホログラフ映像による「直接対面」をしながらのリアルタイム通話も可能である。

なお、現在でこそ軍や親衛隊は後述するハイテク兵器を有する軍隊となっているが、これらの兵器が発明される遥か以前の古の時代には、剣や槍、甲冑や盾といった武器や装備を持つ軍隊が存在していたことが、先述の総統府の天井画や総統府内の像から見て取れる。

その他[編集]

2011年のコミックマーケットで販売され、2012年グランドメディアから出版された小説「GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JOURNEY」では、松本零士が関わった作品が全て同じ世界観として描かれており、デスラーによって再興された「ネオ・ガミラス」という勢力が登場する。

脚注・出典[編集]

  1. ^ 宇宙戦艦ヤマト2』での設定。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、ガミラスは国家としてもはや成り立っておらず、デスラーはズォーダー大帝に仕える一将軍の立場に甘んじている。
  2. ^ ただし、彗星帝国と袂を分かつ以前でも、彗星帝国軍人達との折り合いの悪さから、ほとんどガミラス艦隊のみで戦っている。
  3. ^ 宇宙戦艦ヤマト2』より。『さらば宇宙戦艦ヤマト』では自ら船外へ身を投げている。
  4. ^ ただし、その後も稀に赤に塗り間違えられているシーンもある。ゲーム版では赤で統一されている。
  5. ^ 宇宙戦艦ヤマト TV BD-BOX 付属『豪華版ファイル』
  6. ^ ただし、ドメルゲールの場合は、ゲールがドメルの自爆に否応なしに巻き込まれた形となっている。
  7. ^ ヤレタラが宇宙重戦車を操縦するシーンにおいては、車内照明のために黄色くなっている描写がされている。だがその後、外に出て古代進達を捕虜にしようとする場面では、作画ミスで黄色のまま着色されているシーンが一部ある。
  8. ^ この先制攻撃はガミラス国内では周知の事実であるが、地球側(中央司令部)でもこれを「ガミラスによる許されざる先制攻撃」として情報操作している。なお、攻撃前の地球側の再三の呼びかけに対し、ガミラス側は非礼にも応答さえ返していない。
  9. ^ 旧作本編中では出てこず、ひおあきらの漫画版に出てきた名称である。
  10. ^ テレビ放送版の3期ED絵では、この画がデスラーとスターシャへ変わっていく演出がある。
  11. ^ 穴から光が差し込む画もわずかながら存在するが、空は暗いままである。
  12. ^ ○には数字が入る
  13. ^ 第10話で射殺された、親衛隊情報将校パレン・ネルゲの流血シーンや、第15話で射殺された惑星オルタリア総督の血などより。呼吸色素が紫色であると考えられる。ただし、顔は何故か赤く紅潮する。
  14. ^ 第10話における純血ガミラス人のメルダ・ディッツの発言より。ただし、青以外の色が決して軽んじられているわけでもなく、メルダは赤い髪の持ち主であるためか、赤をパーソナルカラーにしている。また、ゼーリック専用艦「ゼルグートII世」も赤を基調とした艦体色となっている(ただし、ゼルグートII世は同級1番艦のため、この赤は「ダロルド」と同じ試験用塗装の可能性もある)。
  15. ^ 『YRAラジオヤマト』第2回(2012年4月9日配信)でチョーが明言。
  16. ^ ハイパーホビー』2012年9月号P103より。
  17. ^ Star Blazersにおけるガミラスに相当する呼称Gamilonに由来。
  18. ^ むらかわみちおのコミック版。
  19. ^ 英語の「イエス・サー」に当てはめると、「ザー」は「イエス」、「ベルク」は「サー」に相当する。
  20. ^ 第11話でバーガーが発したときは、「たいらげろ」と意訳されている。
  21. ^ 「テロン」は英語での「ジャパニーズ」や「アメリカン」に相当する思われるが、劇中では「テロン人」「テロンの」などと、英語の場合では意味が重複する使われ方をしている。また、「テローア」は設定のみで、劇中では地球自体も「テロン」と呼称している。
  22. ^ しかし、第707航空団参謀のカウルス・ヘルダーは中佐、デウスーラII世艦長のハルツ・レクターは大佐でありながらマント着用となっている。
  23. ^ 中央軍総監のヘルム・ゼーリックの階級は、ヘルマン・ゲーリングに与えられたのと同じ「国家元帥」である。また、エルク・ドメルが小マゼラン方面軍防衛司令官から銀河方面作戦司令長官へ転任時に中将から「上級大将」へ昇進しているが、こちらはドイツ国防軍や戦後の東ドイツ国家人民軍には存在したが、現在のドイツ連邦軍には存在しない。
  24. ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199』出渕裕・西井正典インタビュー - 『月刊ホビージャパン』2012年5月号
  25. ^ ただし、親衛航宙艦隊所属の艦や、ミーセラ・セレステラの専用艦「シャングリ・ラー」などは、巡航時はピンク色、戦闘時は黄色からピンク色への段階的な色に発光する。
  26. ^ 第1話でガミラス艦隊に突入したユキカゼを狙って外れた流れ弾が、友軍艦に被弾した際に大ダメージを与えている。また、第10話ではメルトリア級航宙巡洋戦艦<EX178>がゲール艦隊のヤマトを狙った無差別攻撃に巻き込まれて、被弾から程なくして撃沈に至っている。

参考文献[編集]

  • 宇宙戦艦ヤマト2199 第三章パンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]