戦闘空母

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戦闘空母(せんとうくうぼ)は、宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する架空の宇宙空母である。

目次

[編集] 概要

現実世界の航空母艦戦艦の能力を併せ持つ量産型の艦艇である。正式な分類は空母だが、砲を備えているため航空戦艦といわれることもある。劇中に登場する勢力ではガミラス帝国ガルマン・ガミラス帝国及びボラー連邦がこの艦種を保有しているのが確認出来る。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] ガミラス帝国

[編集] 概要

ガミラス帝国が保有する宇宙空母。三段空母と並び、同帝国の持つ主力宇宙空母の一種である。双胴を思わせる外観と、後方に寄せられた上部構造物群が特徴的である。しかし、最も特徴的なのは飛行甲板であり、普段は艦載機の離着陸用の甲板であるが、攻撃モードになるとそれを反転させ、左右に二分割された上面甲板に複数のミサイル発射台や砲台を二列縦列に装備した強力な火器を出現させることが可能である。火力については巡洋艦並み[1]である。また、上記のように艦橋構造物は極端に後方に偏しており、それにより全通甲板に近い飛行甲板面積を確保している。また右舷にアングルド・デッキ(斜め離艦用飛行甲板)がせり出している。しかし、空母として使用する時は兵装は艦内に収納されるため、これにスペースがとられて艦載数はあまり多くないものと思われる。推進ノズルを艦後部に縦に、艦底後部にそれぞれ2基、計4基配置している。

常時使用可能な兵装として、艦橋前後に3連装主砲を背負式に各2基、舷側部に背負式に各2基で計8基装備。下部に多連装ミサイル発射管2基(劇中未使用)。設定上明言は無いが、艦橋側面部に多連装フェーザー光線砲と思しき発射口、艦首・艦尾部分にヤマトの艦首魚雷と同様の魚雷発射管らしきものがある。

劇中では、戦艦空母と呼ばれることもある。[2]

本艦の旗艦発展型としてデスラー戦闘空母がある。

デザイン担当は松本零士加藤直之。なお、本艦の設定画は決定稿とは思えないほどのラフタッチで描かれており、細部のデザインについては設定画を見ても分かりづらい。

[編集] 諸元

全長 [200][3] m
全幅 [32][3]m
基準排水量 [42000][1]t
武装
3連装フェーザー光線砲塔 × 8基
3連装ミサイル発射管 × 4基
無砲身連装フェーザー光線砲塔 × 4基
無砲身多連装フェーザー光線砲塔 × 2基
  • [ ]内は、書籍、ゲームソフト、プラモデル、コミカライズ等の設定。出典は、下記の脚注を参照の事。空欄は設定が不明な項目である。

[編集] 劇中における活躍

[編集] 宇宙戦艦ヤマト

21話にて初登場。この時の艦体の色は赤。アングルド・デッキ(斜め離艦用飛行甲板)に白い中心線1本が書かれている。

オメガ戦線という戦域で作戦行動中だったが、1隻が七色星団での決戦に備え、ガミラス本星に呼び戻される。この時の隊長(艦長)はハイデルン。 それぞれ他の戦線にいた3隻の三段空母と旗艦ドメラーズ2世1隻の計5隻でドメル将軍率いる空母機動艦隊(通称ドメル艦隊)を編成、ドリルミサイル搭載の重爆撃機1機を搭載して翌朝出撃した。

22話で、三段空母の艦載機による攻撃で索敵、戦闘能力が低下したヤマトに向けて、波動砲を封じるべくハイデルン自らの操縦で重爆撃機を発進し、ドメラーズ2世の瞬間物質移送器により、ヤマトの至近距離に接近し、ドリルミサイルを波動砲口に撃ち込むことに成功する。甲板を攻撃モードにし、反撃できないヤマトに砲撃を加えながら近づくが、真田志郎アナライザーによってドリルミサイルの動力を逆転され本艦目掛けて飛んでくる。その光景を見て驚愕したハイデルンは操縦桿を握ったまま避けることを忘れ、そのまま艦橋に直撃、艦体が縦に割れて轟沈した。密集隊形をとっていたため、本艦に第1空母が激突して爆発、その破片が第2空母に激突、さらに第3空母も誘爆して旗艦を除いた全艦が没するという悲惨な結果となった。その後、旗艦のドメラーズ2世もヤマトを巻き添えにして自爆したため、ドメル艦隊は全滅。

艦容から察する重爆撃機の発着艦は可能でも継続した運用には困難が伴うと考えられる。テレビアニメ版21話で宇宙空間に重爆撃機を甲板に載せた姿で現れ、ガミラス本星へ着陸してから、基地に駐留、七色星団への出撃、22話でヤマトを攻撃する直前まで一貫して甲板に重爆撃機を待機させていた。重爆撃機はヤマト攻撃後、本艦に着艦し、「重爆撃機帰還しました」という報告もハイデルンからなされているが、その後は不明である。

[編集] 宇宙戦艦ヤマト2

3話より、ガミラス残存艦隊として登場。仕様は『宇宙戦艦ヤマト』のものと同じだが、色はガミラス標準色の緑。中心線は書かれていない。

11話にて、デスラーの命によりヤマトを撃滅すべく単独で出撃した。この艦にはバンデベル将軍が乗艦していた。出撃後すぐにヤマトを補足し、ドメル式DMB-87型ガミラス急降下爆撃機(『宇宙戦艦ヤマト』の第2空母の艦載機と同機種)による攻撃を開始した。バンデベルの策により宇宙にばら撒かれた金属腐食性バクテリアによって、重力発生装置を破壊されたヤマトは攻撃態勢に入ることができず、爆撃に晒される。ある程度ダメージを与えると、艦載機を帰艦させ、攻撃モードに入り、ミサイルを発射しようとする。

しかし、12話でミサイル発射機構が故障して、攻撃不能になる。処理ミスによりバクテリアが艦内に侵入し、伝導体を喰い破られたことが原因だった。その間に重力発生装置を正常に戻し、戦闘機能を復旧したヤマトの主砲が左舷前方から右舷後方を貫通(ほぼ串刺し状態)、中破する。また、自艦にバクテリアが迫ってきたため、撤退を余儀なくされた。

戦闘結果は不本意なものに終わったが、ヤマトの主砲の直撃を受けながらも、自力での離脱に成功したことは、ヤマトシリーズの敵艦船としては珍しい[4]

[編集] 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち

本艦の旗艦発展型であるデスラー戦闘空母が登場した。詳細は同項目に譲る。

[編集] ガルマン・ガミラス帝国

[編集] 概要

戦闘空母は『宇宙戦艦ヤマトIII』においてもガルマン・ガミラス帝国の主要艦艇として登場しているが、こちらは完全な次世代艦となっている。艦自体も大型化され、全長は522mを誇る。塗装はガルマン・ガミラス標準色の濃緑となっており、甲板は灰色、艦橋先端部がオレンジで機首部は黒。ガミラス帝国時代の艦と区別するため模型などでは「ガルマン・ガミラス戦闘空母」とも呼ばれる。二連三段空母や大型戦闘艦と並びガルマン・ガミラスの最新鋭艦である。デザイン担当は板橋克己

ガルマン・ガミラスでの改良点を幾つか挙げる。

  • アングルド・デッキが廃止。
  • 艦載機の出入り口付近の甲板にエレベータ2基が並列配置され、エレベーターの位置に合わせて黒い中心線が1本ずつ、計2本書かれている。
  • 飛行甲板の反転機構は無い。
    飛行甲板は観音開きで砲塔やミサイル発射管が出現する設定があったが、これは準備稿であり最終決定稿ではない。実際その設定画をよく見ると、後部の大型回転速射砲塔が3連装主砲だったり、艦後部にあるはずの2枚の翼が無かったりと、細部にデザインの違いがある。飛行甲板のモールドもまるで違う。

デザインについてもかなり洗練され、艦橋の流線を強くする等全体的に滑らかになっており、艦後部にある翼が4枚から2枚に減少、代わりに艦体横に小型の翼が1枚ずつ計2枚追加された。艦後部に配置されている推進ノズルも縦配置から横配置に変更、艦底部の推進ノズルと空気取り入れ口は廃止された。

兵装は、艦橋前部に回転速射砲塔1基と3連装主砲2基、艦橋後部に大型回転速射砲塔1基となっている。

艦載機は二連三段空母と同じである。艦載機の詳細は二連三段空母にある項目を参照。

宇宙戦艦ヤマトIII』10話にて、ガルマン・ガミラス東部方面軍がヤマトを撃滅のために、(ガルマン・ガミラス帝国の元首デスラー総統は、ヤマトとは知らずに)ガルマン・ガミラス本星から東部方面軍総司令ガイデル提督へ3隻供与され、二連三段空母1隻、円盤型旗艦1隻の計5隻で第17空母艦隊を編成、ダゴン将軍指揮下で白鳥座星域付近の戦いに投入された。

ほとんど二連三段空母の見せ場が多く、攻撃シーンがないまま、11話でヤマトの主砲が3隻を次々と貫通し、あっという間に轟沈した。結局、旗艦を除いた全艦が撃沈し、新鋭空母艦隊は壊滅した。

16話で、ガルマン・ガミラス本星での軍事パレードに参加している戦闘空母がいるが、これは本艦ではなく、本艦と同じ塗装のデスラー戦闘空母である。

[編集] ボラー連邦

[編集] 概要

宇宙戦艦ヤマトIII』におけるガルマン・ガミラス帝国の敵対勢力、ボラー連邦でも戦闘空母と呼ばれる戦闘艦艇を保有している。武装として格納式砲塔2基、砲身せり出し式の格納式砲2基を持ち、艦橋構造物の基部にもミサイル発射口らしき開口部がある。先端部分の横長の開口部が艦載機発進口であり、同国の大型空母やバルコム艦と共通性のあるスタイルである。平べったい外観も共通点である。艦体下部にシャッター開閉式の艦載艇発進口があり、劇中ではここから上陸用舟艇を発進させていた。

デザイン担当はサブマリン

[編集] 脚注

  1. ^ a b 「別冊てれびくん3 宇宙戦艦ヤマト2」(小学館)のp67。
  2. ^ 宇宙戦艦ヤマト2第11話における、デスラー総統とナレーターなど。
  3. ^ a b テレビランド増刊「宇宙戦艦ヤマト総集号」(徳間書店・1979)P.90より。
  4. ^ ただしこの時は、バクテリアの被害を考慮して、ヤマトが追撃しなかったという事情もある。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 「宇宙戦艦ヤマト全記録集 設定・資料版」(株式会社オフィス・アカデミー)
  • 「別冊てれびくん3‘宇宙戦艦ヤマト2’」(小学館・1979)
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