宇宙戦艦ヤマトIII

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宇宙戦艦ヤマトIII
アニメ
監督 松本零士山本暎一
メカニックデザイン 板橋克己、サブマリン
音楽 宮川泰
製作 よみうりテレビ、東京動画
放送局 よみうりテレビ
放送期間 日本の旗 1980年10月11日 - 1981年4月4日
アメリカ合衆国の旗 1985年10月11日 - 1985年12月7日
話数 全25話
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宇宙戦艦ヤマトIII』(うちゅうせんかんヤマトスリー)は讀賣テレビ放送日本テレビ系列1980年10月11日 - 1981年4月4日、土曜日の午後7時 - 7時30分、全25話で放送されたテレビアニメーション

通称「III」「ヤマトIII」。「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」のテレビアニメ版としては第3作にあたる。宇宙戦艦ヤマトシリーズの中で讀賣テレビ放送が製作に携わったテレビアニメとしてはこれが最後の作品である(シリーズのテレビアニメ版の第4作『宇宙戦艦ヤマト2199』はMBS製作・TBS系列放送の為)。

概要[編集]

西崎義展が前作『宇宙空母ブルーノア』の次に製作した、西崎作品としての『宇宙戦艦ヤマト』シリーズとしては最後のテレビアニメ。全52話で放送予定されていたが、視聴率が15.4%程度と低迷したため[1] 、放送期間が半年2クールに短縮される。本編の放送開始前に制作・放映された2時間スペシャルの事前番組でも、出演した西崎が今作は1年(52話)に渡り展開する旨の内容を話していた[2]

太陽異常により太陽系破滅の危機が訪れ、移住可能惑星惑星の探査に旅立ったヤマトが、星間戦争に巻き込まれながらも任務を遂行していくというのが本作のストーリー基軸である。「太陽に核融合異常増進が起こり、このままだと1年以内に地球は灼熱地獄となって人類が滅亡」というあらすじは、高校生のファングループの投稿が元になっている[3]。ただし、地球壊滅に際し第二の地球を探すというプロット自体は「さらば」の企画時点に既に存在している。また、この設定は第1作で用いられた、「イスカンダルへの1年というタイムリミットを切られてのカウントダウン」の緊迫感を再度活用したものであり、シリーズ内オマージュでもある。

ボラー連邦とガルマン・ガミラス、そして地球の関係は当時の冷戦構造が基になっていると推測される[4]。当初はガルマン・ガミラス、ボラーに次ぐ第三勢力として「ゼニー合衆国」(国家元首はゴーマン大統領)の登場が予定されたが、放送期間の短縮のため、結局見送られている。

シリーズの設定における本作の年代は、劇中では「23世紀初頭」とナレーションで説明されるのみで、年数は明示されていない。放送当時には西暦2205年と設定されていたが、『完結編』は西暦2203年と設定される(詳細は宇宙戦艦ヤマト 完結編#時代設定を参照)。この変更により『宇宙戦艦ヤマトIII』は資料により西暦2202年や2205年など複数の記述が存在することになる。なお前作『ヤマトよ永遠に』は2202年である。

タイトルは『宇宙戦艦ヤマト3』との表記も見られるが、ローマ数字での表記が正式である。なお、テレビシリーズ2作目は、『宇宙戦艦ヤマト2』が正式表記であり、元々のタイトルの表記方法が異なっている。ただし、パチンコ版の表記はアラビア数字での『宇宙戦艦ヤマト3』である。

最終話のラストシーンでは西崎のメッセージが表示され、1982年夏に本作の続編でもある『宇宙戦艦ヤマト 完結編』を公開予定だったが、制作作業の遅れの影響で1983年3月に延期されることになった。

なお、松本零士は、本作終了後のインタビューで「私は、ヤマトという作品に大変愛着を感じているので、この辺でそっと自分の胸の中にしまっておきたいというのが本心」「でも、もし次を作る事になるなら、私の自由にやらせてくれるということでなければ、参加したくない」「そうでなければヤマトは、私の作品ではなくなってしまうと思うから」と述べており、後年の、宇宙戦艦ヤマト裁判の火種はこの時点で既に覗える[5]

ストーリー[編集]

23世紀初頭、星間国家ボラー連邦と新興帝国ガルマン帝国との間で、銀河の覇権を争う銀河系大戦が勃発。ボラー連邦の属領バース星をめぐる戦闘で、ガルマン帝国軍の使用した惑星破壊プロトンミサイルが流れ弾となり太陽に命中する。

地球連邦大学のサイモン教授は、太陽で起きている核融合の異常増進に気づく。このまま進行すれば、1年以内に地球は灼熱地獄となり人類は滅亡し、3年後には、超新星爆発を起こして太陽系自体が消滅する。観測データと導きだされた結論を地球の危機として警告を発するが、地球連邦政府は事態の深刻さを理解するどころか、サイモン教授を大学から解雇する。

ただ、地球防衛軍司令長官藤堂平九郎は、サイモン教授の警告を重く受け止めていた。最悪の事態に備え、ヤマトを第2の地球探しの特務艦として、銀河系中心方向に派遣することを決定。長く艦長代理を務めてきた古代進を正式に新艦長として任命し、さらに補佐役として島大介及び真田志郎を副長に任命。また、土門竜介揚羽武ら新人乗組員を乗船させ出航準備を進めさせる。暁の日本アルプスの雪原から、ヤマトは人類が移住可能な惑星探索に旅立つ。

地球を発進したヤマトは、海王星付近において満身創痍で敗走してきたバース艦隊旗艦ラジェンドラ号と遭遇。援助を求めるラジェンドラ号に対し、地球側は中立の姿勢を保ちつつも、人道的支援として艦体の補修と武器弾薬以外の補給を行う。しかし、追撃してきたガルマン帝国のダゴン艦隊が現れ、地球の領空を侵犯してラジェンドラ号とヤマトへ攻撃を開始。ヤマトは応戦してこれを退けたが、星間戦争に巻き込まれることとなってしまう。惑星探査を続けるヤマトはダゴンによる執拗な攻撃を受けることになるが、3度目の戦闘でダゴンを葬り去ることに成功する。

その後、ヤマトはとある惑星へと調査のため接近する。その星こそがラジェンドラ号が所属していたバース星だった。ラジェンドラ号の一件から歓迎されたヤマト乗組員は、そこでボラー連邦と、かつて銀河系を支配したシャルバートと呼ばれる国を崇め奉るシャルバート教の存在を知る。そして、収容所から脱走したシャルバート信者の囚人によるヤマト占拠事件が起きる。どうにかこれを制圧するが、囚人たちの処遇についてボラー連邦首相ベムラーゼと意見が対立し、敵と見做されてしまう。

ボラーという新たな脅威を生みながらも惑星探査を続けるヤマトだったが、ガルマン帝国の次元潜航艇の部隊から奇襲を受ける。艦長である古代が負傷し、敵の巧みな戦術に翻弄されるヤマトは、敵要塞に拿捕されてしまう。進退窮まるヤマトだったが、しばらくして通信を受ける。スクリーンに映ったのはかつてのガミラスの総統デスラーだった。ガルマン帝国の正体はデスラーが再興したガルマン・ガミラス帝国だったのである。お詫びとしてガルマン・ガミラス本星に招かれたヤマトから、地球の状況を教えられたデスラーは、償いとして協力を申し出て、やがて地球に酷似した惑星ファンタムの存在を発見したことを知らせる。

ファンタムに向かったヤマトは、そこが第二の地球になり得る星であることを確認し歓喜する。しかし、地上探査に降り立った乗組員は、死んだ家族や地球の都市などの幻を見る。この惑星は、それ自体が1つの生命体であり、人の記憶を元に幻を見せていた。ファンタムのコスモ生命体から、シャルバートの王女とされる女性ルダを託されたヤマトは、ファンタムに別れを告げ再び旅立とうとするが、ファンタムの正体を知りプライドを傷つけられたデスラーは、艦隊を派遣してファンタムを破壊。ヤマトとデスラーの間に少なからぬ軋轢が生まれる。そして、ルダのことを知ったデスラーとボラー連邦は、ルダを確保すべくヤマトへと艦隊を派遣する。

ルダ王女を乗せ、惑星探査を継続したヤマトだったが、最後まで移住可能惑星を発見することはできず、移住への望みは絶たれた。その時、ルダ王女がヤマトをシャルバートへ招待すると言い出す。ルダ王女の導きで異次元空間にあるシャルバート星へと辿り着いたヤマトだったが、そこにあったはかつて銀河系を支配したとは信じられないほどの未発達の文明だった。そしてヤマトを追ってきたデスラー艦隊、そしてボラー艦隊が現れる。ボラーの勢力を撃退した後、古代達はルダに王家の墓所へ案内される。その地下にあったのは、現代文明をはるかに凌ぐテクノロジーの塊とも言える兵器群だった。かつてシャルバートは、武力のみでは真の平和は訪れないと悟り、全ての兵器を封印して、異次元へと姿を消したのだった。そしてヤマトは、シャルバートから太陽制御を可能とするハイドロコスモジェン砲を譲り受ける。その後、古代からシャルバートの真実を教えられたデスラーは、丸腰の相手を攻撃する気はないとして去っていった。

ハイドロコスモジェン砲を手に入れたヤマトは、太陽系へと帰還し、太陽を制御しようとするが、直前にベムラーゼ率いるボラー艦隊に襲撃される。敵機動要塞の超兵器により窮地に陥るヤマトだったが、デスラー艦隊が現れボラー艦隊へと攻撃を開始する。デスラーはボラーの撃滅こそが自身の宿願と述べ、ヤマトに太陽制御に集中するよう指示する。激戦の末、デスラーはベムラーゼもろとも敵要塞を撃破。ヤマトはハイドロコスモジェン砲で太陽の核融合異常増進を停止させる。

全てが終わった後、ヤマト乗組員たちは戦いを起こさないための本当の戦いはこれからであることを改めて認識し、デスラーもそれに同意しつつ去って行った。地球人類滅亡まで約30日を残し、蘇った太陽を背に、ヤマトは地球へと帰還した。

主な登場人物[編集]

地球防衛軍及びヤマト乗組員[編集]

第二の地球探しという長期の航海であることから、艦内生活や人間模様を描くために、土門竜介揚羽武坂巻浪夫仁科春夫雷電五郎板東平次赤城大六幕之内勉平田一京塚ミヤコ以下の看護士・看護婦や、多数のロボットアンドロイドなど、各部門に新しいキャラクターが多数加えられた。しかし、土門、揚羽以外のほとんどの人物は、名前と台詞こそあったものの、早々に退場するか、その他大勢程度の活躍のままで終わる。

古代進
ヤマト戦闘班長兼艦長代理だったが、本作で正式に艦長に就任する。
新惑星探索の航海を続ける中において、若手を厳しく指導していく一方で、責任者として苦悩する姿も見られる。
森雪
ヤマト生活班長。古代の恋人。
惑星探査という航海の目的上、生活班の責任者として多くの場で活躍していく。
島大介
ヤマト航海班長で、本作では副長を兼任する。
同期の古代が艦長に就任したことにわずかながらも嫉妬し、意見の対立などを招いていたが、ケンタウルスα星での騒動を通して古代を艦長の器として認めるようになる。
真田志郎
ヤマト工作班長で、本作では副長を兼任する。
ヤマトの頭脳にして、古代にとっては良き兄代わりともいえる存在。戦闘では参謀として知恵を出すほか、工作班を率いて惑星探査などにおいても活躍する。
土門竜介
ヤマト新乗組員。戦闘班砲術科を志望していたが、生活班炊事科に配属される。当初は自身の配属に不満を持っていたが、航海を通じて成長していく。
両親をダゴン艦隊が放置した流れ弾ミサイルによって亡くしており、ガルマン・ガミラスに少なからず憎悪を抱いている。
揚羽武
ヤマト新乗組員。土門の同期で親友。戦闘班飛行科へ配属され若手のエースとして活躍する。
シャルバート星の王女であるルダの護衛役となり、やがて互いに恋い慕うようになる。
平田一
生活班炊事科所属の乗組員。古代の同期。
土門の良き指導者となるが、第11番惑星での戦闘における白兵戦で戦死する。
藤堂平九郎
地球防衛軍司令長官。政府に一蹴されたサイモン教授の太陽核融合異常増進説を重く捉え、ヤマトに移住可能惑星探索の任を与える。後に太陽異常を正式に認めた大統領から、移民計画本部長に任命される。
なお、本作において初めて劇中で本名が登場した。

ガルマン・ガミラス帝国[編集]

デスラー
ガルマン・ガミラス帝国総統。
新たなる旅立ち』でヤマトと別れた後、残存ガミラス艦隊を率いて銀河系中心部へと赴き、そこで発見したガルマン民族が住む二重惑星を発見し、新たな帝国を建国する。
銀河系全土の平和を実現するため、各方面へ侵略の手を伸ばしている。
タラン
デスラーの副官。旧ガミラス帝国時代からデスラーを補佐している古参軍人。
ガイデル
東部方面軍総司令。
優れた手腕をもって、攻略の難しい東部方面に着々と勢力を広げていた。オリオン腕最辺境の恒星系(太陽系)には侵攻するなとデスラーから厳命されていたが、ダゴンとヤマトが交戦するようになったことにより、ヤマト引いては地球も攻略対象に含めるようになる。
フラーケン率いる次元潜航艇隊を駆使してヤマトを拿捕することに成功し、そのまま地球へと侵攻しようとするが、ヤマトとの交戦を知ったデスラーに激怒される。
ダゴン
東部方面軍第18機甲師団司令。地球の危機を招いた張本人であり、ヤマトが星間戦争に巻き込まれる原因にもなった人物。
多大な戦果を挙げる優秀な軍人だが、冷酷で周囲への配慮も一切せず、領空侵犯なども辞さない。太陽系外縁でのラジェンドラ号を巡る一件からヤマトと対立することになり、三度の交戦の末に戦死する。

ボラー連邦[編集]

ベムラーゼ
ボラー連邦首相。気に入らないものは問答無用で処罰する冷徹な独裁者。バース星での古代たちとの口論からヤマトを敵とみなすようになる。
ラム
バース星艦隊旗艦ラジェンドラ号艦長。バース人。バース軍人としての誇りを大切にする人物。ダゴン艦隊に敗退し太陽系まで逃れ、ヤマトに援助を求める。
ボローズ
バース星総督。ラジェンドラ号の恩からヤマトを快く迎え入れ、友好を築こうとするが、ベムラーゼの指示により拿捕しようとし始める。最期はベムラーゼ艦隊が放ったミサイルにより惑星ごと消滅させられる。

シャルバート[編集]

マザー=シャルバート
シャルバート星の女王で、人々の信仰の中に生きる人物。
ルダ
シャルバート星の王女。ボラー連邦に捕らわれ、惑星ファンタムに流刑されていた。

主な登場メカ[編集]

地球防衛軍[編集]

宇宙戦艦ヤマト
シリーズ主役艦。本作では惑星探査用の装備の充実を基軸とした大改装が施され、辺境パトロールの名目で移住可能惑星探索の任に就く。
コスモハウンド
本作で新たにヤマトへ搭載された惑星探査用の大型機。

ガルマン・ガミラス帝国[編集]

惑星破壊プロトンミサイル
文字通り惑星破壊を可能とするミサイル。命中した物体の核融合を誘発させ、崩壊へと導く。恒星に撃ち込まれた場合は核融合の異常増進が起こる。
新反射衛星砲
反射衛星砲の後継兵器。バーナード星第1惑星基地へ配備された。

ボラー連邦[編集]

ワープミサイル
ワープ機能を備えたミサイル。多弾頭タイプと惑星破壊ミサイルタイプが存在する。ガルマン・ガミラス本星への攻撃に使用された。
ブラックホール砲
人工的に小ブラックホールを発生させ、目標を吸収させる兵器。

シャルバート[編集]

ハイドロコスモジェン砲
恒星の核融合を制御する砲。シャルバートからヤマトへと譲渡された。

登場勢力[編集]

地球連邦
太陽核融合異常増進により、再び危機に陥る。
他のシリーズ作品と異なり、他の星間国家から直接侵略は受けていない。
ガルマン・ガミラス帝国
銀河系中心部・核恒星系に建国された新興星間連合国家。ボラー連邦と激しい戦争状態にある。
本星は元々ガミラス民族の祖先であるガルマン民族の住む惑星で、ボラーの支配下に置かれていたが、デスラーにより解放され、ガミラス民族とガルマン民族を融合した新国家として樹立する。
ボラー連邦
銀河系の一翼を支配する巨大な連邦国家。元は銀河系の半分以上の版図を持っていたが、ガルマン・ガミラスによって銀河系中心部の領土を奪われ、現在も戦争状態にある。
惑星国家バース
ボラー連邦の保護国である惑星国家。地球から約5000光年と比較的近い位置にあるバジウド星系の第4惑星。元々は独立国だったが、他の国家群からの侵略の危機に幾度となく見舞われ、劇中の10年ほど前にボラー連邦の傘下に入った。
シャルバート
幾千年の昔、圧倒的な武力をもって銀河系を統一した巨大国家。女王マザー・シャルバートによって治められている。現在では伝説上の存在となっており、多数の信奉者も存在する。
衰退したとされたが、実際には武力による平和はないと悟り、自ら全ての武器を封印して、母星もろとも異次元へと隠れて静かに暮らしていた。

スタッフ[編集]

  • 企画・製作・総指揮 - 西崎義展
  • 監督・総設定 - 松本零士
  • 監督 - 山本暎一
  • アニメーション・ディレクター - 棚橋一徳
  • 総作画監督 - 小泉謙三
  • SF設定協力 - 豊田有恒、星敬、出渕裕
  • メカデザイン - 板橋克己、サブマリン
  • 美術監督 - 伊藤主計、勝又激
  • 撮影監督 - 菅谷信行
  • 音響監督 - 鳥海俊材
  • 音楽 - 宮川泰
  • 担当プロデューサー - 福尾元夫、山根治、野崎欣宏、山田哲久、横山和夫
  • 制作 - よみうりテレビ、東京動画

主題歌[編集]

テレビ版第1・2作と同じく、「宇宙戦艦ヤマト」がオープニングテーマだが、後期レコードバージョンの前半部分と、第一作TVシリーズで使用したオープニングの後半部分とを編集で繋げて1コーラスにしている。この2曲はテンポが微妙に異なるため、繋いだ部分("銀河を離れイスカンダルへ~")からテンポアップして聴こえる。後半部の音源が元々モノラルだったため、全体としてもモノラルでダビングされている。

一方、エンディングテーマは3曲ある。

銀河伝説」は、もともと劇場版『ヤマトよ永遠に』のために作られた歌で、オリジナルの岩崎宏美歌唱版が本作でも使用された。初出音盤は「ヤマトよ永遠に」と題されたシングル・レコード(SV-7030、1980年8月にビクターより発売)。

「別離」と「ヤマトよ永遠に」の詞は、『ヤマトよ永遠に』の劇場公開記念に一般公募されたものから選ばれた。この2曲の初出音盤は「宇宙戦艦ヤマトIII」と題されたシングル・レコード(CK-571、1980年12月に日本コロムビアより発売)。[6]

なお、1980年12月には『宇宙戦艦ヤマト 主題歌・ヒット曲集』というLPレコード(CQ-7058[7])も日本コロムビアから発売されているが、それには「銀河伝説」の堀江美都子カヴァー版は収録されたものの、「別離」と「ヤマトよ永遠に」は収録されなかった。

オープニングテーマ「宇宙戦艦ヤマト」
作詞 - 阿久悠 / 作曲・編曲 - 宮川泰 / 歌 - ささきいさおロイヤル・ナイツ
エンディングテーマ1「銀河伝説」
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 編曲 - 川口真 / 歌 - 岩崎宏美
第1・2話のEDで使用。
エンディングテーマ2「別離」
作詞 - 和田順子山口洋子 / 作曲・編曲 - 宮川泰 / 歌 - 堀江美都子
第3・4・5および6話以降の偶数回で使用。
エンディングテーマ3「ヤマトよ永遠に」
作詞 - 安藤ありさ / 作曲・編曲 - 宮川泰 / 歌 - ささきいさお
第7話以降の奇数回で使用。

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 海外版サブタイトル 脚本 絵コンテ 作画監督 演出 人類絶滅まであと
第1話 1980年
10月11日
太陽系の破滅 Solar System Faces Destruction 山本暎一 白土武 高橋信也 棚橋一徳 343日
第2話 10月18日 銀河系大戦 Great Battle in the Silver Stream 小泉謙三 337日(推定)
第3話 10月25日 ヤマト暁の発進 Star Force Embarks at Dawn 芦田豊雄 329日
第4話 11月1日 あの火星を撃て Shoot for Planet Mars 藤川桂介 遠藤政治 小泉謙三 328日
第5話 11月8日 SOS! ラジェンドラ号 S.O.S. Legendra! 白土武 宇田川一彦 326日
第6話 11月15日 激闘! 11番惑星空域 Great Battle Near Planet Brumas 山本暎一 小泉謙三 川喜多繁 325日
第7話 11月22日 アルファ星波高し The Rough Seas of Alpha Centauri 松野達也 芦田豊雄 311日
第8話 11月29日 最後の開拓者 The Last Pioneer 山本英明 白土武 白土武 308日
第9話 12月6日 バーナード星の決闘 Battle at Barnard's Star 小泉謙三 棚橋一徳 306日
第10話 12月13日 ダゴン新鋭艦隊の反撃 Dagon's New Fleet Counter-Attacks 笹川ひろし 宇田川一彦 285日
第11話 12月20日 ヤマト危し! 魔の白鳥座星域 Star Force Faces Danger at Cygnus 宇田川一彦 笹川ひろし 283日
第12話 12月27日 宇宙の流刑地 Stellar Prison Camp 白土武 - 川喜多繁 228日
第13話 1981年
1月10日
恐るべし! ボラー連邦 Dreadful Bolar Federation 白土武 227日
第14話 1月17日 次元潜航艇ガルマンウルフ Subspace Submarine Captain: Galman Wolf 山本暎一
山本英
芦田豊雄 207日
第15話 1月24日 ヤマト捕わる!! Star Force Becomes a Prisoner 宇田川一彦 207日
第16話 1月31日 デスラーの祝日 Festive Day for Desslok 山本英明 笹川ひろし 小泉謙三 棚橋一徳 183日
第17話 2月7日 デスラー帝国危機一髪 Desslok's Empire in the Moment of Crisis 高橋信也 182日
第18話 2月14日 怒る太陽 The Angry Sun 白土武 小泉謙三 川喜多繁 153日
第19話 2月21日 惑星ファンタムへの道 On The Way to Planet Phantom 根本祥二 白土武 139日
第20話 2月28日 幻の惑星 Planet Phantom 遠藤政治 宇田川一彦 118日
第21話 3月7日 打ち砕かれた希望 Lost Hope 笹川ひろし 小泉謙三 棚橋一徳 113日
第22話 3月14日 さらば 夢の星よ Farewell Planet Phantom 高橋信也 笹川ひろし 111日
第23話 3月21日 激戦! スカラゲック海峡星団 Battle at the Scalageck Star Cluster 白土武 宇田川一彦 51日
第24話 3月28日 シャルバート星の秘密 The Secret of Planet Guardiana 笹川ひろし 46日
第25話 4月4日 ヤマト あの太陽を撃て! Star Force, Shoot That Sun! 山本英明 白土武 小泉謙三 棚橋一徳 (30日)

放送局[編集]

※放送日時は1981年3月下旬 - 4月終了時点(石川テレビについては本放送終了後に放映された日時)[8]、系列は放送当時のものとする。

放送地域 放送局 放送日時 系列 備考
近畿広域圏 読売テレビ 土曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列 制作局
北海道 札幌テレビ
青森県 青森放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
岩手県 テレビ岩手 日本テレビ系列
宮城県 宮城テレビ
秋田県 秋田放送
関東広域圏 日本テレビ
山梨県 山梨放送
新潟県 新潟総合テレビ 火曜 18:30 - 19:00 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
24話まで放映。
1981年4月にテレビ新潟の開局に伴い、NNNを脱退。
テレビ新潟 土曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列 25話のみ放映。
長野県 テレビ信州 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
静岡県 静岡第一テレビ 日本テレビ系列
富山県 北日本放送
福井県 福井放送
中京広域圏 中京テレビ
島根県鳥取県 日本海テレビ 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
広島県 広島テレビ 日本テレビ系列
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
徳島県 四国放送 日本テレビ系列
香川県 西日本放送 当時の放送エリアは香川県のみ。
愛媛県 南海放送
高知県 高知放送
福岡県 福岡放送
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
山形県 山形放送 月曜 17:30 - 18:00 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
福島県 福島中央テレビ 月曜 18:00 - 18:30
石川県 石川テレビ 月曜 - 金曜 17:25 - 17:55 フジテレビ系列 本放送終了後、1981年頃に放映。
長崎県 長崎放送 日曜 18:00 - 18:30 TBS系列
熊本県 熊本放送 木曜 19:00 - 19:30
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送 火曜 19:30 - 20:00
沖縄県 琉球放送 木曜 19:00 - 19:30

総集編[編集]

1983年12月28日には、読売テレビ系『水曜ロードショー』枠でTVスペシャルとしてオリジナル総集編『宇宙戦艦ヤマトIII 太陽系の破滅』が放送された。

ダゴンとの戦闘やフラウスキーの太陽制御作戦、スカラゲック海峡星団の戦闘などのエピソードはカットされ、主に次元潜航艇との戦闘からのガルマン・ガミラス訪問や惑星ファンタム、シャルバートのエピソードが主流となっている。

また、ヤマトがバース星に立ち寄るエピソードもカットされているため、ヤマトとボラー連邦の関わりは全くと言っていい程なくなっており、終盤でようやく直接戦闘することになっている。

宇宙戦艦ヤマトII ヤマトよ永遠なれ!』とは異なり、セリフやBGMなどの音声の差し替え等はなく、TV放送版の映像をそのまま継ぎ接ぎしたような内容になっている。

メディア展開[編集]

漫画(コミカライズ)[編集]

宇宙戦艦ヤマトIII
増尾隆之によるコミカライズ。
宇宙戦艦ヤマトIII
愛沢ひろしによるコミカライズ。冒険王の80年11月号から81年8月号まで連載[9]されたが、単行本化はされていない。

小説[編集]

  • 『宇宙戦艦ヤマトIII 1、2』文:若桜木虔、監修:西崎義展(集英社文庫コバルトシリーズ、1981年5月15日)
  • 『宇宙戦艦ヤマトIII』文:三浦清史、監修:西崎義展(集英社モンキー文庫、1981年6月)
  • 『宇宙戦艦ヤマトIII 1、2、3』(ヤマト大全集10、11、12)構成:西崎義展(朝日ソノラマ)

ビデオソフト[編集]

『宇宙戦艦ヤマトIII DVDメモリアルボックス』
品番:BCBA-0532 / 販売元:バンダイビジュアル / 発売日:2001年5月25日
全5枚組のDVDのボックス。

その他[編集]

本作から新しい技術として、アルゴンレーザーを用いた透過光が使われている。気体の特性から透過光マスクから回折、散光するので光の粗密部分が生じ、立体感のある光学合成となっている。これは通常の透過光よりさらに非常な手間と費用がかさむ演出で、次作『宇宙戦艦ヤマト 完結編』以降はヤマト以外のアニメ作品を含めてもほとんど使われていない手法である。デジタルアニメにおいては同様の効果を持つエフェクトも存在していないのが現状である。

本作のヤマトは、前作劇場版『ヤマトよ永遠に』から引き続き、艦首と艦体後部に錨マーク、主砲に参戦章が付いたデザインとなる(次作『完結編』では錨マークが消える)。

本作では宮川泰の実子である宮川彬良がBGMの一部を担当している。「第18機甲師団」と「バーナード星の戦闘 」がそれである。「第18機甲師団」はタイトルにあった18が自分のラッキーナンバーだったことで気分が高揚し、敵側の音楽とは気付かずに書いてしまい、ヒロイックな曲調になっている[10]

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 普通のアニメなら十分な視聴率であるが、「ヤマト」というビッグネームに期待されたハードルはさらに高かったのである。さらに春以降に放送を継続した場合に放送枠が競合するプロ野球巨人戦に比べれば低視聴率である。
  2. ^ なお、この事前番組は、広島テレビでは広島ローカルのプロ野球中継広島東洋カープ主催ゲーム)のため放送されなかった。
  3. ^ ラジオ番組『セイ!ヤング』の特番で西崎義展が紹介している。
  4. ^ 『いま語るべき宇宙戦艦ヤマト』P111。
  5. ^ 『ロマンアルバム・デラックス43 宇宙戦艦ヤマトIII』1981年 徳間書店、p.113
  6. ^ 2曲共に、放映で使われたテイクはシングルレコード版とは異なるTVバージョンである。
  7. ^ 同LPは1995年に『宇宙戦艦ヤマト SONG COLLECTION』としてCD化されている(COCC-12875)。
  8. ^ アニメージュ 1981年4月号』 1981年、徳間書店、全国放映リスト pp.114 - 115。
  9. ^ 『宇宙戦艦ヤマトIII DVDメモリアルボックス 保完ファイル』P36。
  10. ^ 2012年10月23日、新宿ピカデリーのヤマト2199「ヤマトーク」にて。この日に指摘を受け、30年以上経って「え?敵側の音楽だったの!?」と気付き、会場の笑いを取っていた。

参考文献[編集]

  • 『宇宙戦艦ヤマトIII DVDメモリアルボックス 保完ファイル』(バンダイビジュアル・2001/5/25発行)
  • M.TAKEHARA『いま語るべき宇宙戦艦ヤマト』竹書房、2014年
読売テレビ制作・日本テレビ系列 土曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
お笑いエース登場
(1980年4月 - 9月)
宇宙戦艦ヤマトIII
(1980年10月11日 - 1981年4月4日)