天空の城ラピュタ
| 天空の城ラピュタ | |
|---|---|
| ジャンル | アクション、ファンタジー |
| 映画:天空の城ラピュタ LAPUTA: Castle in the Sky |
|
| 監督 | 宮崎駿 |
| 制作 | スタジオジブリ |
| 封切日 | 1986年8月2日 |
| 上映時間 | 124分 |
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パズー
シータ ドーラ ムスカ |
田中真弓 横沢啓子 初井言榮 寺田農 |
| 小説:天空の城ラピュタ | |
| 著者 | 宮崎駿(原作) 亀岡修(文) |
| イラスト | 宮崎駿 |
| 出版社 | 徳間書店 |
| 掲載誌 | アニメージュ |
| レーベル | アニメージュ文庫 |
| 発売日 | 1986年 |
| テンプレート - ノート | |
『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ)は、スタジオジブリ制作の宮崎駿監督の長編アニメーション作品。1986年8月2日から東映洋画系の103館で公開された[1]。同時上映作品は、テレビアニメ『名探偵ホームズ』で宮崎駿が監督した「ミセス・ハドソン人質事件」と「ドーバー海峡の大空中戦!」。
目次 |
概要 [編集]
宮崎にとって、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である[2]。製作は徳間書店。スタジオジブリ制作映画の1作品目となる。次第に高年齢向けになっていくアニメに対して、マンガ映画の復活を目標に小学生を対象に古典的な冒険活劇として企画され、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になるというのが宮崎の方針であった[3]。音楽は冒険活劇ということから宇崎竜童に決定していたが、プロデューサーの高畑勲の再考により『風の谷のナウシカ』の久石譲が続投することになった[4]。配給した東映による観客満足度調査は97.7%と高く[5]、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売は好調であった。
「ラピュタ」という名称はスウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの。劇中に空飛ぶ島の物語を空想した人物としてスウィフトの名前も出てくるが、名前の借用以外は『ガリヴァー旅行記』との関連はない。19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界での冒険を描く。
あらすじ [編集]
ある夜、飛行中の飛行客船を、海賊ドーラ一家が襲撃する。政府特務機関に捕らわれ客船に乗っていた少女シータは、混乱に紛れて特務機関の指揮官であるムスカ大佐を気絶させると、彼の懐から青い石のペンダントを取り返す。窓を伝って逃げようとするが、賊に見つかり、驚いた拍子にシータは客船から転落してしまう。雲間を落ちていく中、気を失った彼女の胸にかかっていたペンダントの青い石が突然光を放ち、シータは光に包まれゆっくりと降下していった。
鉱山町で働く少年パズーは、青い光とともに空からゆっくりと降りてきたシータを助け、自宅にかくまう。一夜明けパズーは、シータの行方を追うドーラ一家や政府からシータを守り逃走を図る。パズーの亡父は冒険家だったが、かつて、空に浮かぶ城「ラピュタ」を見たという。そこにはラピュタ人(らぴゅた・びと)が住むといわれている。やがてシータがそのラピュタ人の子孫であること、シータ が持っているペンダントの石は「飛行石」(ラピュタ人が使っていたといわれる伝説の石)であることを知るに至って、パズーはラピュタの実在を確信する。だが、その直後に政府の軍隊が現れ、2人は捕らわれてしまう。
シータを再び捕らえたムスカは、シータに、かつて空から落ちてきたという壊れたロボットを見せ、シータがラピュタ王家の末裔である事を伝えると、パズーの命と引き換えにラピュタ到達への協力を迫る。失意のうちに解放されたパズーだが、自宅で待ち受けていたドーラ一家と鉢合わせ、シータ奪還に向かう事を決める。
その頃要塞の自室で回想に浸っていたシータが、ふと祖母から教わった「おまじない」を口にすると、飛行石は光を発し、ラピュタの方角を指し示す。同時に機能停止していたロボットが目覚め、暴れだした。騒ぎの中、パズー達はシータを奪還するが、シータは騒ぎの中で飛行石を落としてしまう。石を手に入れたムスカは、軍隊とともに空中戦艦ゴリアテでラピュタ捜索に飛び立ち、それを追って、パズーとシータを乗せたドーラ一家の飛行船タイガーモス号もラピュタへ向かう。
道中で遭遇したゴリアテの攻撃を受け、見張り用の凧に乗っていたシータとパズーはドーラ達とはぐれてしまうが、ラピュタを覆う雷雲に呑まれながらもラピュタの空中庭園にたどり着く。ラピュタを回っている内、パズーたちは雷雲の消滅を突いてラピュタに進入してきた軍隊に同じくラピュタに侵入したドーラ一家が捕まったことを知り、ドーラ一家を助けようと試みる。しかしその途中、危機に陥ったパズーを救おうとしたシータはムスカに捕らわれてしまい、ムスカはシータを連れてラピュタ中枢部に向かう。パズーはドーラ一家の縄を解き、シータ救出に向かう。この頃軍隊もムスカの裏切りを知り、全軍を挙げてムスカ討伐に動く。ラピュタの力の根源である巨大な飛行石がある中枢部に到達したムスカは、自らもラピュタ王家の末裔であると明かし、ラピュタの科学力を武器にラピュタ復活を宣言する。
ラピュタの兵器を操り将軍を殺害し、さらに兵達を虐殺するムスカから飛行石を奪い取ったシータはパズーと合流。追ってきたムスカに追い詰められた二人は、シータが教わっていた「滅びの呪文」を叫ぶ。飛行石のペンダントは激しい光を放ち、ラピュタは崩壊しムスカも瓦礫に飲み込まれていった。ラピュタの力の源である巨大な飛行石は、周囲を囲む巨大な樹に包まれ天高く昇っていった。
先に脱出していたドーラ一家と再会後、シータとパズーは彼らに別れを告げて去っていった。
登場人物 [編集]
主人公 [編集]
- パズー (Pazu)
- 声 - 田中真弓(ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク)
- 本作の主人公[6]。スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気いっぱいで正義感と行動力あふれる13歳位の少年。両親とは死別している。ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父のため、自作の飛行機(オーニソプター)でラピュタの実在を証明することを夢見る。シータと出会ったことで、ラピュタを巡る冒険の旅へと出ることになる。頑丈な身体の持ち主で、視力も良い。日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っている鳩に餌をやるのが日課。
- シータ (Princess Sheeta)
- 声 - 横沢啓子(アンナ・パキン)
- 本作のヒロイン[6]。ゴンドアの谷に住む少女。年齢、身長はパズーと同じくらい。長い黒髪を二本の三つ編みおさげにしている。実はラピュタ王家の末裔で、本名リュシータ・トゥエル・ウル・ラピュタ。ラピュタ語で「トエル」は「真」、「ウル」は「王」を指し、「真のラピュタ王」を意味する先祖から密かに受け継がれた飛行石のペンダントを首から提げている。山育ちでパズー同様、視力は良い。ヤクを飼って生活していたが、両親とは死別し、一緒に暮らしていた祖母もすでに他界している。ラピュタを狙う政府(ムスカの特務機関)に拉致され、飛行船で運ばれているところ、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして飛行船から転落したが、飛行石の力で助かり、パズーに匿われることになる。料理などの家事全般が得意。名の由来はインドの叙事詩『ラーマーヤナ』のヒロイン・シーター、宮崎駿が学生時代に書いた人形劇「サイン・コサイン・シータ」のヒロインであるシータ(ギリシャ文字θ)から[7]。構想段階では、シータも海賊ドーラの娘という設定であり、風の谷のナウシカ(ワイド版)同様、シータの命によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。
空中海賊「ドーラ一家」 [編集]
- マ=ドーラ (Captain Dola)
- 声 - 初井言榮(クロリス・リーチマン)
- 主要人物の1人[6]。空中海賊「ドーラ一家」の女頭領で、飛行船・タイガーモス号の船長。劇中の発言より、年齢は50代前後であることが分かる。頭脳明晰で決断力に富み、配下として働く三人の息子たちや子分たちを追い抜くほどの健脚の持ち主でもある。当初は高価と踏んだ飛行石のみを追い求めていたが、パズーの証言や政府の動きからラピュタ実在を確信し、軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることを目論むようになる。飛行石を稼働させる鍵となるシータと、彼女を助けたパズーを追い回すが、後に2人をタイガーモス号に仲間として迎え入れ、よき理解者となる。亡き夫は天才的な発明家だったらしく、現在海賊内で使われている道具の殆どは夫の遺品。劇中では、軍が飛行船を呼び寄せる暗号を「ANGO」というタイトルの本で解読しており、東洋の計算機(そろばん)を使いこなし、航法計算をする場面がある。日頃は海賊の親玉として強権的に振舞っているが、パズーを案じて要塞から帰らせたシータの健気な行動には「アタシの若い頃にそっくりだよ」と発言して息子達を驚かせている。
- シャルル (Charles)
- 声 - 神山卓三(マイケル・マクシェーン)
- ドーラの長男で、30歳。豊かな髭をたくわえた大男で、ダッフィーと力比べを繰り広げた。胸筋を膨らませてシャツの前を吹き飛ばすほどの体格の持ち主。好物はプディング。
- ルイ (Louis)
- 声 - 安原義人(マンディ・パティンキン)
- ドーラの次男で、25歳。ちょび髭でシータに惚れている。好物はミンス・ミートパイ(ミンスパイ)。
- アンリ (Henri)
- 声 - 亀山助清(アンディ・ディック)
- ドーラの三男で、20歳。タイガーモス号の操縦を務めており、あまり表に出ない。帽子を被っていると目が隠れる。三兄弟の中で唯一髭が無く、頬にそばかすがある。シータが海賊船に乗り込むことになり、兄弟達がシータに好物の料理をリクエストする中、迷った末に「なんでも食う!」と発言していた。
- 上記のドーラの息子達の名前の由来はフランス王から。兄弟三人ともドーラには頭が上がらずママと呼んでいる。
- ハラ・モトロ
- 声 - 槐柳二
- タイガーモス号のベテラン技師。一家のメンバーからはじっちゃんと呼ばれ、ルイは怒らせるとドーラより怖いと評している。ドーラの父の代からいる部下。ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりもされるが、船内では唯一ドーラと対等な口が聞ける人物でもあり、信頼は厚い。ラピュタへの道中の際にはパズーを助手にしており、ラストシーンで一家全員が最初に呼びかけたのがシータであった中、彼は真っ先にパズーの生還を喜んでいた。
- カ、キ、ク、ケ、コ
- タイガーモス号で働くドーラの部下たち。アニメ版では名前は出てこなかったが、小説版にて名前が出る。カタカナ一文字であるため仮名と思われる。ポルトガル人のカ、エジプト人のキ、中国人のク、日本人のケ、セネガル人のコの5名がいる。ちなみにルイより先に調理室でイモの皮むきをして、最初にシチューのおかわりをしたのはコ、シャルルに似ているのがカ、眼帯を付けているのがキ、「ルイ、女の子の服だ」と叫んだのがクである。
政府・軍の関係者 [編集]
- ムスカ (Colonel Muska)
- 声 - 寺田農(マーク・ハミル)
- 政府から派遣された特務機関の指揮官で、階級は大佐。また、中折れ式のリボルバー拳銃(エンフィールド・リボルバー)を愛用している[8]。表向きは慇懃な口調で紳士的に振舞うが、目的の為には手段を選ばず、部下や味方も次々と見捨てて行動する冷酷漢である。ラピュタの存在を知ってから城の持つ強大な力に魅せられ、新たな王としてラピュタに君臨し、地上を支配しようと企む恐るべき野心家である。
- その正体は、本名ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。シータの家系と分かれたもう一つのラピュタ王家の末裔で、つまり分家筋にあたる家の人間である。飛行石を受け継ぐシータの家に対し、彼の家は古文書を受け継いできた。ラピュタ全体を一時制御下に置き帝国の復活を宣言するが、パズーとシータが唱えた「滅びの呪文」によってラピュタは崩壊し、その際に飛行石から発せられた強烈な光で目が見えなくなり、崩落するラピュタと運命を共にした。
- 当初ムスカ役の声優は根津甚八に依頼されていたが断られ、同時期にTV放映された『ブレードランナー』において、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)の吹き替えを演じていた寺田農に依頼された[9]。
- モウロ将軍
- 声 - 永井一郎(ジム・カミングス)
- ラピュタ探索の指揮をとる軍人。小説によると、ティディス要塞の司令官で階級は中将。単なる軍人としての権限だけでなく行政管轄権も持っている(ただし要塞そのものが僻地にあるため、現状に不満を抱いている)が、暗号をドーラに解読されたり、ムスカに主導権を奪われたりといいところがないが、作戦行動時は自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼はそれなりに厚い様子。また、諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを「特務の青二才」と呼び、快く思っていない。ムスカの情報によってラピュタを発見し上陸に成功したものの、黄金に目が眩んでいる間に本性を現わしたムスカに裏切られ、ゴリアテの通信機器を破壊される。激怒した彼はムスカを勾留しようとしたが、逆に罠にはめられラピュタ下部に誘導されて、そこで周囲にいた部下共々ムスカによって海に放り出されて死亡した。その後、生き延びた部下達が指揮官不在の中、ゴリアテで一矢報いようとするもロボットの攻撃で撃墜され、彼等もムスカ曰く「ゴミのように」落ちて全滅した。
- 作中では専ら「将軍」と呼ばれ、EDでも将軍としかクレジットされておらず、モウロの名は設定資料上でしか出てこない。
- 黒眼鏡(特務機関員)
- 声 - 大塚芳忠、菅原正志
- ムスカに忠実に従う部下。飛行船では3人、シータを捕えたティディス要塞では4人が登場し、ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタの黒い半球状の構造体の中でムスカに置き去りにされてしまう。その後の詳しい行方は不明だが、ムスカによって構造体が動かされた際に弾き飛ばされている描写があり、おそらく死亡したと思われる。
スラッグ渓谷 [編集]
- ポムじいさん
- 声 - 常田富士男(リチャード・ダイサード)
- ドーラ一家と軍から逃れるため、廃坑内を歩いていたパズーとシータのもとに現れた老人。パズーとは面識があり、慕われている。鉱物に詳しく、鉱石の状態変化を「石たちの声」と称し、廃坑の中をさまよい歩くことを楽しんでいる。飛行石についての情報や「石が騒いでいるのは上空にラピュタが来ているから」という言い伝えをパズーとシータに提供し、廃坑から抜け出す道を案内してくれた。監督の宮崎は、キャラクターのモデルとして森康二と近藤喜文を挙げている[10]。
- ダッフィー(親方)
- 声 - 糸博(ジョン・ホスティター)
- 鉱山夫で、パズーの親方。鉱夫らしく態度は荒っぽいが、弟子ともいえるパズーを何かと気にかける仁義に篤い男。シータを追うドーラ一家を足止めし、シャルルと張り合った筋肉の見せ付けあいの場面では、全身に力を入れただけで腕や上半身のシャツを破ってみせた。
- おかみさん
- 声 - 鷲尾真知子
- ダッフィーの妻。心優しいシータを気に入り、パズーに彼女を守るよう勇気づけた。機転を利かせて裏口からシータ達を逃がした。
- マッジ (Madge)
- 声 - TARAKO
- ダッフィー夫妻の幼い娘。
- 軽便鉄道の機関士
- 声 - 西村知道(マット・K・ミラー)
- 高架鉄道を運転し、ドーラ一家や軍隊に追われるパズーとシータを助ける。
その他 [編集]
- シータの祖母
- 幼いシータに、おまじないとしてラピュタに関わる様々な呪文を教えた。
- パズーの父
- 冒険飛行家で、偶然にも「竜の巣」を超えて「天空の城ラピュタ」を発見し、ラピュタの一部を写真に収めた。しかし、人々からは詐欺師扱いをされたまま、幼いパズーを残して亡くなってしまう。
主要兵器 [編集]
- タイガーモス号
- ドーラ一家が根城にしている空中母船。詳しくはタイガーモス号を参照されたい。
| 全長(m) | 2.040 |
|---|---|
| 全高(m) | 1.220 |
| 全幅(m) | 7.200(翼展開時) |
| 時速(km/h) | 0-111(0-60ノット)[11] |
| 最高速(km/h) | 182(下部ブースター使用時) |
| 航続距離(km) | 218(無風巡航時) |
- フラップター
- 電流で駆動する人工筋肉を用いて4枚の薄膜状の羽根を高速で動かし、浮上、飛行を行うオーニソプター(はばたき飛行機)。
- タイガーモス号と同様に海賊ドーラの亡き夫の発明品であり、ドーラ一家の活動には欠かせない飛行用具。機体前面は流線型の金属板で被覆されている。機体後部はオープンデッキになっており、そこに1人もしくは2人の乗員がフック付き安全帯で身体を機体につないで搭乗する。
- 羽根の可変ピッチと体重移動により、上昇、下降、前進、左右転回、空中停止を自在に行う。また、急旋回時には機体側面からパルス噴射の炎が噴き出す。羽根が高速で羽ばたいているため、高度を下げすぎたり、建造物や樹木に接近しすぎると、羽根が接触して墜落する危険がある。機体底部には加速用の引き込み式ブースターが装備されており、緊急時などに急加速が可能。ブースター点火の際は、羽ばたきが停止する。煙幕を放出する機能もある。発電用エンジンを止めバッテリーを用いることで、最高速で約6分間の無音飛行が可能。
- ドーラ一家の母船タイガーモス号には翼を畳んだ状態で複数を搭載できる。機体を前後に連結した状態でも飛行できる。
- フラップターの登場場面には、久石譲がデビュー当時の作風であるミニマル・ミュージックの手法に基づいた音楽を手がけた(サントラ所収「ロボット兵(復活~救出) 」)。
- ロボット
- ラピュタに配備されていた自律式ロボット兵器。配備されていた一体が機能停止状態で天空から落下してきた事が、政府がラピュタの調査を行うきっかけになった。機能を停止した「死んだ状態」と思われていたが、要塞に囚われていたシータが何気なしに呟いた「守りの言葉」に反応して再起動し、保管庫から動き出す。頭部に搭載された石壁や砲台すら溶断する光線兵器で要塞を火の海に包んだ。拳銃はもちろんのこと、小銃や機関銃の連射にも耐え、信管抜きの要塞砲弾が直撃し外板が激しく変形しても活動を継続できる耐久性があるが、ゴリアテの砲撃により破壊された。
- 飛行石を持つ者の命令に従属し、彼らを守護するプログラムが組み込まれている。劇中では、材質が金属なのか粘土なのかもこの時代の人類の科学では分からないと表現されており、映画パンフレットには「形状記憶弾性セラミック製」と記されている。
- 胸部には2つの推進装置を持ち、両腕の骨組みの間に翼膜を形成して飛行することもできる。
- 兵器のほか、ラピュタの庭師として活動する個体もおり、翼膜の骨組みになる腕の突起が無いなど、形状には差がある。また、機能停止したロボットが剥き出しで葬られているのも居る[12]。
- フライシャー・スタジオ製作『スーパーマン』第2話「The Mechanical Monsters」(1941年)に登場した現金強奪ロボットがモデルとされる。また、宮崎が「照樹務」名で脚本と演出を担当したTVアニメ『ルパン三世』第155話「さらば愛しきルパンよ」に本作より先に登場しているが、首からプロペラが展開して飛行する方式になっていたり、双頭になった陸戦専用機が登場するなど細部が異なる。『ルパン』への登場はフライシャー版『スーパーマン』に対するオマージュとしてであった。宮崎は「気に入っていて一度テレビ(新・ルパン三世・最終話)で使ったんですが、どうも心残りがありまして今回もう一度、使ってみたんです」[13]と発言している。
- ゴリアテ
- 軍隊がラピュタ捜索のために使った飛行戦艦。劇中の字幕には「飛行戦艦」ではなく、「飛行船艦」と表示されている。また絵本では「空飛ぶ要塞」と呼ばれている。艦体各部のプロペラによって推進力を得ており、全体に主砲(小説版では125mm榴弾砲)、や速射砲、対空砲を備え、数発でロボット兵を破壊出来るだけの強大な火力を持つ他、艦底部にロケット艇を搭載している。ムスカとモウロ将軍一行が乗り、飛行石の示す道をたどってラピュタへ向かった。途中ドーラ一家の母船タイガーモス号を攻撃し大破させたがラピュタに到着後、軍を離反したムスカの操るラピュタに挑むも、ほとんどダメージを与えることができぬまま、ラピュタ底部から出撃したロボットの大群に撃沈された。
- 名前の由来は、『旧約聖書』に登場するペリシテ人の巨人「ゴリアテ」。小説によると、後に軍は「不慮の事故のために長期改修を余儀なくされた」という名目で時間を稼ぎつつ、密かに同型艦の建造に着手したとされている。
- 全長312m、全高82m、全幅84m、最高速度98ノット(約181km/h)、巡航速度58ノット(約107km/h)、航続距離16000km(無風巡航時)、乗員数360人。
- ロケット艇
- 政府が海賊に対抗して開発した中型飛行艇。ロケットのパルス噴射で飛行し、高い機動力を持つ。劇中ではシータとパズーを拉致する時に使われた。武装の有無は不明だが、機首に2門の機関砲らしきものを装備している。
- ラピュタ
- ラピュタ人が飛行石を用いて建造したとされる空中都市。後にラピュタ人はラピュタを捨て地上に降りたが、ラピュタは飛行石の力で空に留まり、空を回遊していた。ラピュタ人はラピュタに再び人が近づくことの無いよう「竜の巣」と呼ばれる巨大な低気圧の渦を作り、進入する事を困難にした。王家の証である飛行石の首飾りを持つ者が望んで近づくと竜の巣は消滅し、ラピュタは白日の下にその姿を現す。
- オープニングではピラミッド状の城として描かれ、上層部は多数の動植物に溢れた庭園になっている。発見時には構造物が大きく崩落しており、建物の奥まで繁茂した植物の根や枝に覆われている。内部には金銀財宝が眠っている王宮部、そしてラピュタ下部の黒い半球状の構造体の中には、王族のみが入れると言う中枢部が存在する。
- 中枢部には飛行石の巨大な結晶体があり、その部屋には「黒い石」と呼ばれる石版が置かれ、そこに飛行石の首飾りを翳す事でラピュタの各機能を制御できる。球体部分の底部からは七基の石柱が展開し、エネルギーを集束して撃つ巨大な爆発を生む光弾を放つことができる。ムスカはこれを「ラピュタの雷」と称し、これこそが『旧約聖書』のソドムとゴモラを焼き払ったという「天の火」やラーマヤーナの「インドラの矢」だとも述べている。内部には多数のロボットも格納されており、発射口から投下して出撃させる。
- 最後はパズーとシータの「滅びの言葉」(バルス)により崩壊し、上層部の内大樹に支えられた部分と巨大飛行石を残して、さらに高い高度へと飛び去って行った。 テレビ放映後、エンディングを見た子供たちから「宇宙でキツネリス達はどうなるの?」という疑問が寄せられたが、ラピュタは宇宙空間までは上昇しておらず、空気のある高度(恐らく成層圏)で飛び続けていると説明された。
声の出演 [編集]
| キャラクター | 日本語版 | ディズニー 英語版 |
|---|---|---|
| パズー | 田中真弓 | ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク |
| シータ | 横沢啓子(現・よこざわけい子) | アンナ・パキン |
| ドーラ | 初井言榮 | クロリス・リーチマン |
| ムスカ | 寺田農 | マーク・ハミル |
| モウロ将軍 | 永井一郎 | ジム・カミングス |
| ポムじいさん | 常田富士男 | リチャード・ダイサート |
| シャルル | 神山卓三 | マイケル・マクシェーン |
| ルイ | 安原義人 | マンディ・パティンキン |
| アンリ | 亀山助清 | アンディ・ディック |
| 老技師 | 槐柳二 | マット・K・ミラー |
| 親方 | 糸博 | ジョン・ホステッター |
| おかみさん | 鷲尾真知子 | トレス・マクニール |
| マッジ | TARAKO | デビ・デリーベリー |
| シータの祖母 | 鈴木れい子 | |
| 軽便鉄道の機関士 | 西村知道 | マット・K・ミラー |
| 黒眼鏡(A) | 大塚芳忠 | |
| 黒眼鏡(B) | 菅原正志 | |
| 子分キ | 大滝進矢 | |
| 子分ク | 平井隆博 | |
| 子分ケ | 峰恵研 | |
| 子分コ | 菅原正志 | |
| 青い服の婦人 | 林原めぐみ | |
| 役名表記なし | 福士秀樹 古田信幸 田中和実 関俊彦 |
コーリー・バートン ジョン・ディマジオ スコット・メンヴィル エディ・フライアーソン アンドリュー・フィルポット スーザン・ヒックマン マイケル・ソリッチ |
主題歌・イメージソング [編集]
- 後に「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などの主題歌、挿入歌を担当することになる井上のジブリデビュー作。
- また、2002年のDVD発売時に合わせ、石井竜也がアンサーソングとなる歌詞違いの『君をつれて』を発表すると共に、『君をのせて』のカバーもしている。
- イメージソング - 『もしも空を飛べたら』
- 作詞 - 松本隆 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 歌 - 小幡洋子(徳間ジャパン)
- 本編では未使用。
- 劇中曲 - 『ハトと少年』
- 劇中でパズーが演奏するトランペット曲。数原晋が演奏。国際宇宙ステーションで流された。
スタッフ [編集]
- 原作・脚本・監督:宮崎駿
- プロデューサー:高畑勲
- 製作:徳間康快
- 企画:山下辰巳、尾形英夫
- 音楽:久石譲
- 作画監督:丹内司
- 美術監督:野崎俊郎、山本二三
- 仕上・色指定:保田道世
- 撮影監督:高橋宏固(高橋プロダクション)
- 編集:瀬山武司
- 音響監督:斯波重治
- 原画頭:金田伊功
- 原画:遠藤正明、前田真宏、高坂希太郎、近藤勝也、名倉靖博、鍋島修、友永和秀 ほか
- 仕上げ:見田竜介、ほか
- 協力:株式会社電通
- 配給:東映株式会社
- 制作:原徹、スタジオジブリ
- 英語版演出・キャスティング・台本:ジャック・フレッチャー
賞歴 [編集]
- 文化庁優秀映画
- 第41回(1986年)毎日映画コンクール 大藤信郎賞
- 1986年(第15回)ぴあテン 映画部門第1位
- シティロード 読者選出ベストテン 邦画第1位
- おおさか映画祭 日本映画ベストテン第1位
- 日本映画復興特別賞(高畑勲・宮崎駿)
- 映画芸術 日本映画第1位
- キネマ旬報 86年度ベスト・テン 日本映画第8位/読者選出日本映画第2位
- 第9回(1986年)月刊アニメージュ アニメグランプリ 作品賞
- アビック・ビデオアワード'87 アニメーション賞
- 第4回日本アニメフェスティバル 日本アニメ大賞・アトム賞 美術部門最優秀賞
- 中央児童福祉審議会特別推薦
ここまでの出典[14]
- 文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門選出
興行・売上記録 [編集]
1986年の劇場公開時の観客動員数は77万人、配給収入は5.8億円であり、セールス的には観客動員、収入共にジブリワースト記録である。1984年のナウシカ、1986年のラピュタ、1988年のトトロと、のちのジブリ作品と比べて興行的には振るわず、春・夏・ゴールデンウィーク向け子供映画としてはドラえもんや動物映画もの、東映まんがまつりなどの後塵を拝し続けた[15]。
(日本国内)
| 内容 | 記録 | 補足 |
|---|---|---|
| 興行収入 | 約11.6億円[16] | 推測 |
| 配給収入 | 5.83億円[16] | |
| 全国動員 | 77万4271人[16] | |
| 『イメージアルバム〜空から降ってきた少女〜』 | 2万枚出荷(1986年発売のLP)[17] 4万本出荷(1986年発売のCA)[17] 6万枚出荷(1986年発売のCD)[17] 3万枚出荷(1993年発売の再発CD)[17] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[17] |
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| 『サウンドトラック〜飛行石の謎〜』 | 3万枚出荷(1986年発売のLP)[17] 6万本出荷(1986年発売のCA)[17] 15万枚出荷(1986年発売のCD)[17] 13万枚出荷(1993年発売の再発CD)[17] 1万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[17] |
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| 『ドラマ編〜光よ甦れ!〜』 | 1万枚出荷(1986年発売のLP)[17] 2万本出荷(1986年発売のCA)[17] 2万枚出荷(1986年発売のCD)[17] 1万枚出荷(1993年発売の再発CD)[17] |
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| 『シンフォニー編〜大樹』 | 1万枚出荷(1986年発売のLP)[17] 2万本出荷(1986年発売のCA)[17] 4万枚出荷(1986年発売のCD)[17] 2万枚出荷(1993年発売の再発CD)[17] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[17] |
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| 『ハイテックシリーズ』 | 2万本出荷(1989年発売のCA)[17] 6万枚出荷(1989年発売のCD)[17] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[17] |
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| 『CASTLE IN THE SKY〜天空の城ラピュタ USAヴァージョンサウンドトラック〜』 |
3万枚(2002年発売のCD)[17] | |
| 挿入歌 『君をのせて』 |
7万枚出荷(1988年発売のシングルCD)[17] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発シングルCD)[17] |
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| VHS・ベータ(徳間版) | 8万本出荷[18] | 1989年7月時点 |
| VHS(ブエナビスタ版) | 100万本出荷[18] | 2003年6月現在 |
| DVD(ブエナビスタ、2枚組・特典付) | 53.2万枚出荷[18] | 2003年6月現在 |
テレビ放送 [編集]
『名探偵ホームズ』を放送していたテレビ朝日と競った日本テレビが放映権を獲得し[19]、1988年4月2日に「土曜特別ロードショー」で初放送され12.2%の視聴率を挙げた。22.6%の高視聴率を獲得した1989年7月21日の金曜ロードショーからは同枠で繰り返し放映される人気ソフトとなっている[20]。これ以降、日本テレビはスタジオジブリと提携を深め、宮崎が関わった映画作品は日本テレビで放映されるようになる。2011年12月9日には、劇場公開時のフィルム風合いを再現したニューマスター版が通常より40分拡大して初放送された。
視聴率 [編集]
| 放送日 | 視聴率 |
|---|---|
| 1988年04月02日(土) | 12.2% |
| 1989年07月21日(金) | 22.6% |
| 1991年05月03日(金) | 17.1% |
| 1993年03月26日(金) | 20.4% |
| 1995年03月24日(金) | 19.9% |
| 1997年03月07日(金) | 20.6% |
| 1998年12月25日(金) | 20.6% |
| 2001年02月23日(金) | 22.2% |
| 2003年03月14日(金) | 22.2% |
| 2005年12月23日(金) | 16.9% |
| 2007年06月15日(金) | 19.9% |
| 2009年11月20日(金) | 15.4% |
| 2011年12月09日(金) | 15.9% |
制作背景・影響 [編集]
舞台設定 [編集]
物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」とされており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている[21]。宮崎は製作が始まる前の1985年5月にイギリスのウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作に活かされた。後に押井守や鈴木敏夫らと同地を再訪している。
年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真には「1868.7」と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている[22]。
「廃れてしまった古の機械文明」が作った「空中に浮かぶ島」、「飛行船に乗る海賊」であるドーラ一家という物語のモチーフは、幻の作品である『ラーマヤナ』(インドとの合作)と『リトル・ニモ』(東京ムービー)の企画に参加していた際に宮崎がイメージしていたものが投影されている。空に浮かぶ島の名前「ラピュタ」はスウィフト『ガリヴァー旅行記』から、飛行石のモチーフは福島鉄次の『沙漠の魔王』から、パズーとシータの名前は学生時代に創作していた作品からの転用とされる[23]。 パズーの乗るグライダーは映画『地獄の天使』のツェッペリン飛行船の観測ゴンドラの影響。
「ふしぎの海のナディア」との関連 [編集]
庵野秀明によると、宮崎は以前にアニメ番組の企画として「主人公の少年・少女が謎のペンダントをめぐり潜水艦で世界中を旅する。そしてそれを狙う悪役一派がいる」という案をNHKに提出したが、採用されなかった。この案が後に本作と『ふしぎの海のナディア』になったという[24]。
都市伝説やネットでの影響 [編集]
『ラピュタのエンディング映像には続きがあり、テレビ放映の際に目撃した』などの都市伝説があったが、スタジオジブリは否定するコメントを出しており、小説版の後日談と資料集のイラストなどが混同して噂が広まったのではないかとしている[25][26]。また、テレビ放送で流された簡易版エンディング(本編の静止画、イメージボードのイラストなどにスタッフロールを乗せたもの)がその噂の元であるとする検証サイトもある。
地上波でテレビ放送される際に、2ちゃんねる等の実況板等において終盤の山場の台詞「バルス」に合わせた大量書き込みが行われ[27][28]、高負荷によるサーバダウンがたびたび発生している[29][30]。2009年11月20日放映時にはTwitterでも同様に終盤の台詞がツイートされたものの、利用者がまだ少なかった事もありサーバダウンが発生することはなかったが[29][30]、利用者が大幅に増加した2011年12月9日放映時はTPS(1秒間あたりのツイート数)が従来の世界記録を大幅に更新する25,088TPSに達した[31][32]。
ジブリ美術館 [編集]
三鷹の森ジブリ美術館では本作に登場するロボットのレプリカが常設展示されており、2002年には「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」が開かれた。
日本国外版 [編集]
英語版 [編集]
英語版は2種類存在する。最初の英語版はストリームライン・ピクチャーズ (en:Streamline Pictures) がLaputa: The Flying Islandの名で1989年にイギリスで公開し、日本のDVDにも収録されているもの。2つ目は2003年にディズニーが配給し、ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント)よりDVDが発売されているCastle in the Sky。最初の版はパズーの声を女性声優が演じたが、ディズニー版Castle in the Skyでは男性声優がパズーを演じた。ムスカを演じているのはスター・ウォーズ旧3部作の主人公ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミル。このDVDには後述のフランス版も収録されている。
タイトルが変更されているのは、ラピュタの命名の元となったスウィフトの『ガリヴァー旅行記』第三章の飛行島ラピュータ(Laputa)は、スペイン語のLa puta(売春婦)をもじって命名されたものであり、スペイン語圏およびヒスパニックの多いアメリカ合衆国では不適切なため。
日本のDVDにも収録されている英語版は、配給元のストリームライン・ピクチャーズにより翻訳されたものではない。ストリームライン・ピクチャーズのフレッド・パットンによれば最初は全日空の国際線の機内上映のために製作されたもので、ストリームラインはそれを日本から渡されたとのことで、実際に誰が翻訳、吹き替えを行ったのかは不明とされる[33]。
ディズニー版のCastle in the Skyには久石譲本人による、オリジナル版と異なる音楽が使用されている。基本となるメロディの大部分は同じだが、アメリカ側の希望により久石が大幅にアレンジを行って録音し直された[34]。エンディング曲は、日本語オリジナル版の上にピアノの演奏がミックスされている。CDは徳間ジャパンより発売されている。
フランス語版 [編集]
フランスでブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントより発売されているDVD(フランス語版タイトルはLe Château dans le Ciel、映画公開は2003年1月15日)はフランス語、日本語のほか「Castle in the Sky」の英語音声も収録されている。同じDVDに収録されている日本語オリジナル版および、そのオリジナル版と同じ音楽を用いたフランス語版の音声は、音楽の音程がオリジナルより約半音高くなっている。これは秒間24コマのフィルムから秒間25コマのPAL方式にテレシネする際、1コマ分の4%早くなる為。英語版の字幕は英語版音声を忠実に書き起こしたものと日本語版からの翻訳重視のものが2種類収録されているが、フランス語版の字幕は1種類のみで、フランス語版の音声と字幕では内容が異なる。フランス語版DVDはリージョン2(日本と共通)、映像方式はNTSC/PALコンパチブルで、日本の家庭用DVDプレーヤーでも再生可能。
関連商品 [編集]
作品本編に関するもの [編集]
- 『小説 天空の城ラピュタ(前篇)(アニメージュ文庫)』(1986年5月)
- 『小説 天空の城ラピュタ(後篇)(アニメージュ文庫)』(1986年8月)
- 『天空の城ラピュタ(徳間アニメ絵本)』(1988年3月)
- 『天空の城ラピュタ(VHS)』(1998年9月)
- 『天空の城ラピュタ DVD』(2002年10月)
- 『天空の城ラピュタ DVDコレクターズ・エディション』(2002年10月)
- 『天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎』(2004年8月)
- 『天空の城ラピュタ イメージアルバム 空から降ってきた少女』(2004年8月)
- 『天空の城ラピュタ Blu-ray Disc』(2010年12月22日 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)
タイアップ商品 [編集]
- 清涼飲料水「ライトフルーツソーダ 天空の城ラピュタ」(味の素)
- ビデオディスクプレーヤー マイドリーム(東芝)
小説版 [編集]
著者:亀岡修、イラスト:宮崎駿によるノベライズ版が、徳間書店『アニメージュ』誌に連載され、後にアニメージュ文庫として出版された。全2巻。
映画では描かれていない飛行客船襲撃よりも前のエピソードや、映画のラストの半年後を舞台としたエピローグが書かれており、その他細かい設定や、登場人物の心情描写の補完がなされている。
- 小説 天空の城ラピュタ 前篇(1986年5月31日初版、ISBN 4-1966-9556-6)
- 小説 天空の城ラピュタ 後篇(1986年7月31日初版、ISBN 4-1966-9557-4)
なお、2002年に映画がDVD化された際、10000セット限定販売の『「天空の城ラピュタ」DVDコレクターズ・エディション』には、この小説前後篇を1冊に再構成しハードカバー化した『「天空の城ラピュタ」DVDコレクターズ・エディション版』が付属している[35][36]。
脚注 [編集]
- ^ 尾形英夫 『『あの旗を撃て 『アニメージュ』血風録』』 オークラ出版、2004年、239頁。ISBN 978-4-77-550480-2。
- ^ 切通理作 『宮崎駿の<世界>』 筑摩書房・ちくま新書、2001年、27頁。ISBN 4480059083。
- ^ 宮崎駿 『『天空の城ラピュタ』企画原案」『出発点 1979〜1996』』 徳間書店、1996年、394-395頁。ISBN 978-4-19-860541-4。
- ^ 鈴木敏夫「宮崎・久石コンビはこうして生まれた」(「久石譲in武道館」チラシより) セブンネットショッピング内スタジオジブリ専門店
- ^ 尾形英夫 『宮崎アニメは、なぜ当たる スピルバーグを超えた理由』 朝日新聞出版、2008年、39頁。ISBN 978-4-02-273221-7。
- ^ a b c しかし、2011年12月9日での放送における文字多重放送の字幕では、パズーの台詞は水色で、シータの台詞は主人公を意味する黄色で表記されていた(この作品の主人公はパズーである。また、同日に放送された『らんま1/2』も同様のことが起こっていた)。なお、字幕で主人公の台詞を黄色で表記するのは半ばデファクトスタンダード化している
- ^ 天空の城ラピュタGUIDEBOOK復刻版84ページより。
- ^ これは監督の宮崎駿の好む銃であり、後に制作した『紅の豚』や『ハウルの動く城』にも登場している。
- ^ 叶精二『宮崎駿全書』98頁。
- ^ 『THE ART OF LAPUTA』より
- ^ 時速の0km/hはホバリングができることを意味している。
- ^ 直ぐ傍にそのロボットの墓標が設置されている。
- ^ アニメージュ編集部『THE ART OF LAPUTA』徳間書店 1986年
- ^ a b 叶精二『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年
- ^ 参考:一般社団法人日本映画製作者連盟[1]
- ^ a b c 叶精二『宮崎駿全書』104頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 叶精二『宮崎駿全書』101頁。
- ^ a b c 叶精二『宮崎駿全書』103頁。
- ^ 横山宗喜「熾烈な戦い"テレビ放映権"」『あの旗を撃て 『アニメージュ』血風録』尾形英夫、オークラ出版、2004年、pp.289-290
- ^ 叶精二『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年、103頁
- ^ 『風の帰る場所』(pp.290)
- ^ ムスカの所持する銃エンフィールドNo.2が実際に開発されたのは西暦1927年
- ^ 『映画天空のラピュタGUIDEBOOK』徳間書店、1986年、p.79 - )
- ^ 『ふしぎの海のナディア絵コンテ全集』第1巻「ナディア懴悔話〜第1回「ナディア誕生秘話」
- ^ 荻上チキ 『ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性』 筑摩書房、2007年、163-164頁。ISBN 978-4480063915。
- ^ いつものジブリ日誌12月13日(金)(スタジオジブリ)
- ^ やじうまWatch(2009年11月20日)お待ちかね「バルス」の天空の城ラピュタがまもなく放送! (やじうまWatch)
- ^ やじうまWatch(2007年6月19日)いつもの「呪文」で2ちゃんねるが潰れそうになるほど高負荷 (やじうまWatch)
- ^ a b ITmediaねとらぼ:Twitterサーバ、「バルス」に勝つ (2009.11.24、ITmediaねとらぼ)
- ^ a b Twitterサーバ、バルスに勝つのも当然? - ITmedia ニュース (2009.11.30、ITmedia)
- ^ “Twitter / @twittercomms”. twitter. 2011年12月14日閲覧。
- ^ “ツイート毎秒新記録達成 2万5088 TPS - 日本の「天空の城ラピュタ」放映で”. TechCrunch. 2011年12月14日閲覧。
- ^ 天空の城ラピュタ よくある質問(駿宮崎ウェブ、英語)
- ^ 「音楽家 久石譲」『鈴木光司対談集 天才たちのDNA』鈴木光司、マガジンハウス、2001年、ISBN 4838712375、pp.152-153
- ^ 同梱書籍である為、価格やISBNコードの記載はない。
- ^ ハードカバー版は当初、単体発売が予定されており、DVDパッケージに同梱された関連商品の紹介チラシにも記載されていたが、DVD発売時点では発行中止が決定されており、訂正の注意書きも同梱されていた。
関連項目 [編集]
- 登場するキャラクターおよびガジェットの詳細
- 登場する武器などのモデル
- 関連のある作品
- その他
外部リンク [編集]
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