サツキとメイの家

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座標: 北緯35度10分10秒 東経137度5分34秒 / 北緯35.16944度 東経137.09278度 / 35.16944; 137.09278

サツキとメイの家
管理棟・バス停を含む全景

サツキとメイの家(サツキとメイのいえ)は、愛知県長久手市岩作三ケ峯の愛・地球博記念公園内にある展示施設である。

概要[編集]

2005年に開催された愛知万博において最も人気のあったパビリオンの一つ。

宮崎駿監督アニメ映画となりのトトロ」に登場する昭和30年代の草壁サツキ・メイ姉妹の住む草壁家の家を再現したもの。(注:「サツキとメイの家」と表記されているものの、劇中では、サツキとメイのお父さんの所有する家(あるいは借家)である。)劇中では昭和33年(1958年)を設定しているが、このサツキとメイの家はお母さんが退院して草壁一家が楽しく暮らす劇中一年後(昭和34年)を設定している。

日本の伝統的な家屋に洋風の2階建てが附設された間取りが特長で(大正末~昭和初期にかけての流行で、「文化住宅」と呼ばれた)、構造から仕上げ部材まで全てにおいて本当の当時の家の技法にのっとって建築されている。ただし、映画の中での状態を再現するため、木材などには年月が経った日焼け状の処理を加え、草壁家が住んでいる状態を想定した小道具も各部屋に配置されている。

なお、実際の建築が始まる前に模型専門会社トラックスにより建築模型が造られており、その模型は実物の30分の1のスケールとなっている。「もうひとつのサツキとメイの家」展で2005年4月9日から5月31日の期間限定で愛知万博前に公開された。

愛知万博でのサツキとメイの家はハガキによる事前予約が必要だったため、各パビリオンの中でも競争率が高く、予約券がネットオークションで高値で販売されたこともあった。会期中に、内部の備品が壊されるなどの被害もあった。開幕前は当施設の所有権を巡って、「となりのトトロ」縁の地の間で有志による署名活動を行われたことがあったが、閉幕後は愛知県に寄贈された。

観覧には基本的にはローソンLoppiにて日時指定の観覧予約券を購入する必要がある。観覧料は30分510円・中学生以下250円・3歳以下無料。(2014年10月現在)。

ただ、2014年10月現在開館日のほとんどの日で当日予約・当日受付を行っている日が多い(一部、当日受付が出来ない回もある)。当日予約は朝8時30分より日本庭園茶室付近で予約を受け付ける。なお、休館日も存在するため注意が必要である。

内覧の見学を15分、外観からの見学を15分の計30分のみ見学が出来るが、家屋内の撮影は禁じられており、外観のみ撮影が出来る。ペットの同伴も出来ない。

伝統工法とアニメの結合[編集]

この家は、ただのアニメのテーマパーク的な再現ではなく、伝統的な木造住宅の技法にのっとった家として真面目に建てられている。このため、風呂なども沸かして使うことができる。アニメの再現という側面からは、宮崎駿の長男・吾朗が全体の監修に関わった。

  • 昭和10年頃に造られた、築約25年の家と想定。
  • 1階・28.5坪、2階(屋根裏)・4.3坪。
  • 和室×3、洋間×1、屋根裏×1、台所、風呂、便所付。
  • 木材は、柿渋や炭煤などで塗り、年月を経た状態を表現している。
  • 瓦はひとつひとつ手焼き。あえて色ムラを強調したりざらつきを持たせて、年月を経た状態を表現している。一般的には家紋などが入る鬼瓦部分には「となりのトトロ」から取られた「と」という一文字が入っている。
  • 台所と屋外の2箇所にポンプがあるが、台所のものは比較的状態がよく、屋外のものは錆付いた外観となっている。
  • 洋間外のパーゴラは、根元が削り込まれ、映画での「腐った」風の仕上げとなっている。
  • 洋間2階の腰壁には、ススワタリが出てきそうな隙間がある。
  • 窓ガラスは、現代の技術では綺麗に仕上がりすぎてしまうため、解体される古民家などからかき集め、わざわざ見通しにムラのあるガラスを使っている。
  • 風呂釜は、現在でも製造している業者を探し調達した。小さいほう(上がり湯用)は新たに鋳造した。
  • 風呂や台所のタイルのうち大きいもの(約10.8cm四方)は一枚一枚を手焼き。小さいもの(約2.4cm四方)はINAX特注品。

交通アクセス[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]