ヤク
| ヤク | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1][2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
| VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Bos grunniens Linnaeus, 1766 |
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ヤク | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Yak |
ヤク(家畜化された種としての学名はBos grunniens、野生種はBos mutus)は、ウシ目(偶蹄目)ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類。
目次 |
分布 [編集]
インド北西部、中華人民共和国(甘粛省、チベット自治区)、パキスタン北東部に自然分布[3][4]
形態 [編集]
体長オス280-325センチメートル、メス200-220センチメートル[4]。尾長オス80-100センチメートル、メス60-75センチメートル[4]。肩高オス170-200センチメートル、メス150-160センチメートル[4]。体重オス800-1,000キログラム、メス325-360キログラム[4]。高地に適応しており、体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われている。換毛はしないため暑さには弱い。肩は瘤状に隆起する[3]。鳴き声は低いうなり声であり、ウシの様に「モー」とは鳴かない。
基部から外側上方、前方に向かい、先端が内側上方へ向かう角がある[4]。最大角長92センチメートル[4]。四肢は短く頑丈[3]。
生態 [編集]
標高4,000-6,000メートルにある草原、ツンドラ、岩場などに生息する[3][4]。8-9月は万年雪がある場所に移動し、冬季になると標高の低い場所にある水場へ移動する[4]。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は約258日[3][4]。6月に1回に1頭の幼獣を産む[4]。生後6-8年で性成熟し、寿命は25年と考えられている[4]。
人間との関係 [編集]
野生個体は食用の乱獲などにより生息数は激減している[4]。中華人民共和国では法的に保護の対象とされている[4] (中国国家一級重点保護野生動物参照) 。1964年における生息数は3,000-8,000頭と推定されている[4]。
利用 [編集]
2,000年前から家畜化したとされる[4]。1993年における家畜個体数は13,700,000頭と推定されている[4]。
ほとんどのヤクが家畜として、荷役用、乗用(特に渡河に有用)、毛皮用、乳用、食肉用に使われている。中華人民共和国ではチベット自治区のほか、青海省、四川省、雲南省でも多数飼育されている。
「ヤク」の語はチベット語 「གཡག་」 (g-yag) に由来するが、チベット語では雄のヤクだけを指す言葉で、メスはディという。
チベットやブータンでは、ヤクの乳から取ったギー[5]であるヤクバターを灯明に用いたり、塩とともに黒茶を固めた磚茶(団茶)[6]を削って煮出し入れ、チベット語ではジャ、ブータンではスージャと呼ばれるバター茶として飲まれている。また、チーズも作られている。
食肉用としても重要で、脂肪が少なく、赤身が多く、味も良いため、中国では比較的高値で取引されている。 糞は乾かして燃料として用いられる。
日本での利用 [編集]
ヤクの尾毛は日本では兜や槍につける装飾品として武士階級に愛好された。 尾毛をあしらった兜は輸入先の国名を採って「唐の頭(かしら)」と呼ばれた。 特に徳川家康が「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」と詠われたほど好んだ為に、 江戸時代に入って鎖国が行われてからも清経由で定期的な輸入が行われていた。
幕末になって江戸城が新政府軍に接収された際、収蔵されていたヤクの尾毛は黒毛が薩摩藩、白毛が長州藩、赤毛が土佐藩の手に渡り、三藩の指揮官クラスの軍帽として使用された。(肥前藩などの他藩も分配を要求したが拒否された)[7]
黒毛の軍帽を黒熊(こぐま)、白毛の軍帽を白熊(はぐま)、赤毛の軍帽を赤熊(しゃぐま)と呼ぶ。
脚注 [編集]
- ^ “Appendices I, II and III”. ワシントン条約 (2012年9月15日). 2013年1月10日閲覧。
- ^ Harris, R.B. & Leslie, D. 2008. Bos mutus. In: IUCN 2010. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
- ^ a b c d e 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社、1986年、112頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、152-153頁。
- ^ 光永俊郎「嗜オオムギについてⅤ-歴史・文化・科学・利用」、『FFIジャーナル』第216巻第1号、日本食品化学研究振興財団、2011年1月、 64頁。
- ^ 光永俊郎「嗜オオムギについてⅤ-歴史・文化・科学・利用」、『FFIジャーナル』第216巻第1号、日本食品化学研究振興財団、2011年1月、 65頁。
- ^ 海音寺潮五郎 『江戸開城』 新潮文庫 など
関連項目 [編集]