イナゴ

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?イナゴ科

コバネイナゴ Oxya yezoensis
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: バッタ目(直翅目) Orthoptera
亜目 : バッタ亜目 Caelifera
: イナゴ科 Catantopidae
英名
locust
亜科
イナゴの交尾

イナゴ(蝗、稲子)は、直翅目バッタ亜目イナゴ科(Catantopidae)に属するバッタ類の総称(イナゴ科をバッタ科と分けない場合もある)。日本ではを食べる害虫とされると同時に水田から得られる重要なタンパク源として扱われ、多くの地域で食用とされた。

目次

[編集] 分類

[編集] 利用

今日ではゲテモノの扱いをされるが、適切に調理されたものを実際に食してみると美味である。昔から内陸部の稲作民族に不足がちになるタンパク質カルシウム補給源として普通に利用され、串刺しにして炭火で焼く・鍋で炒る・醤油砂糖を加えて甘辛く煮付ける等して調理され食用にされていた。太平洋戦争中・終戦直後の食糧難の時代を生きた世代の中では、イナゴを食べて飢えを凌いだという体験を持つ者も多い。(中沢啓治の漫画「はだしのゲン」でもイナゴを串焼きにして食すシーンがある)現在でも一部の地方ではいなごの佃煮にして食用にすることが多く、その地区の珍味として商品化され販売されている事もある。食感と味がエビに似ている事からオカエビと呼ぶ地域もある。

旧約聖書でも、昆虫は食べてはいけないが、いなご類の4種類は食べて良い、としている(レビ記 11:20–22)。4種類は「いなごの類、羽ながいなごの類、大いなごの類、小いなごの類」(新共同訳)、「いなごの類、毛のないいなごの類、こおろぎの類、ばったの類」(新改訳)などと日本語訳されており、イナゴ科を含むバッタ目全体を指すと考えられる[1]レビ記の4種類の昆虫参照)。新改訳は一般的な英語訳と同等である。日本語の「いなご」は意味が広いので[2]、新共同訳も不適切であるとは言えない。

この訳語は昆虫学的な検証を経て決定されているわけではない[要出典]

[編集] 「蝗」について

漢語の「蝗」(こう)は、日本で呼ばれるイナゴを指すのではなく、トノサマバッタサバクトビバッタなど限られた種のバッタが大量発生などにより相変異を起こして群生相となったものを指し、これが大群をなして集団移動する現象を飛蝗、これによる害を蝗害と呼ぶ。日本ではトノサマバッタが蝗、即ち群生相となる能力を持つが、日本列島の地理的条件や自然環境では殆どこの現象を見ることはない。わずかに明治時代、北海道開拓に伴う資源環境の破壊により起きたもの、1986年鹿児島県馬毛島で起きたものなどが知られるくらいである。

日本人にとって殆ど実体験のない「蝗」が漢籍により日本に紹介されたときに、誤解により「いなご」の和訓が与えられ、また、ウンカいもち病による稲の大害に対して「蝗害」の語が当てられた。

[編集] 日本文学におけるイナゴ

  • 夏目漱石坊っちゃん』で、教師坊っちゃんは宿直の時、中学生に蚊帳のなかへイナゴを入れられて閉口した。
  • まど・みちおによる詩『イナゴ』は、現在も小学校の教科書教材として採用されている。

[編集] 脚注

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  1. ^ "LOCUST". International Standard Bible Encyclopedia. bible-history.com - ISBE (1915). 2007年7月13日 閲覧。
  2. ^ バッタ科でもナキイナゴアメリカイナゴのように「いなご」と呼ばれるものがある。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  • 宮武頼夫・加納康嗣編著 『検索入門 セミ・バッタ』 保育社、1992年、ISBN 4-586-31038-3
  • 市川顕彦 「イナゴの話」『NUE』10号、環境科学株式会社、2001年。

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