ヴィーガニズム

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ヴィーガンの主食である野菜や果物

ヴィーガニズム: veganism)は、動物製品の使用を行わない生活様式である。エシカル・ヴィーガニズムが動物の商品化を否定し、あらゆる目的での動物製品の使用を拒否するのに対し、ダイエタリー・ヴィーガニズム (純菜食主義) は食事から動物製品を排除するだけにとどまる。また、エンバイロメンタル・ヴィーガニズムと呼ばれる別の一派は、畜産業が環境を害しており、持続可能でない[要出典]ということを理由として動物製品の使用を拒否している[1]

概要[編集]

「ヴィーガン」という言葉は、「酪農製品を食べないベジタリアン」を表すために、1944年にイギリスにおいてヴィーガン協会の共同設立者であるドナルド・ワトソンによって作られた言葉であるが、ヴィーガン協会は卵の摂取にも反対していた。1951年、ヴィーガン協会は「ヴィーガニズム」の定義を拡大し、「人間は動物を搾取することなく生きるべきだという主義」の意味だとした。1961年、H・ジェイ・ディンシャー はアメリカ・ヴィーガン協会を設立し、ヴィーガニズムをジャイナ教アヒンサー(生物に対する非暴力)の概念に結びつけた[2]

ヴィーガニズムの運動は、規模は小さいが、年々拡大を遂げている。ヴィーガンのレストランも増加しており、アイアンマン・トライアスロンウルトラマラソン等の耐久競技のトップ選手の中にも、ローヴィーガニズムやヴィーガニズムを実践する者がいる[3]。アメリカ栄養士協会とカナダ栄養士協会は、栄養のバランスが充分考慮されたヴィーガン食は、ライフサイクルのどの段階においても適切な食事だとしている[4]。バランスを充分考慮したヴィーガン食は、心臓病等、数多くの変性疾患に対し予防効果があることが知られている[5]。ヴィーガン食は、食物繊維、マグネシウム、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、フィトケミカルの含有量が高く、カロリー、飽和脂肪、コレステロール、長鎖オメガ3脂肪酸、ビタミンD、カルシウム、亜鉛、ビタミンB12が低い傾向がある[6]。植物性の食物にはビタミンB12がほとんど含まれていないため、ヴィーガンはビタミンB12が強化された食品を摂取するか、日々サプリメントを取る必要があるというのが、研究者たちの一致した意見である[7]

このような生活様式を行う大きな理由としては、動物の権利を考えたから、というものや、倫理的な責任からきている、というものがある。また、純菜食主義者(ヴィーガン)の中には、工場式農場英語版動物実験畜産に必要な土地資源の使いすぎについて懸念している人々もいる。[要出典]

さまざまな研究によると、アメリカ合衆国の人口のうち1.4%[8]イギリスの人口のうち1.0 - 1.6%がヴィーガンであるとされている[9]

ヴィーガンは、心不全大腸癌高コレステロール血症高血圧前立腺癌脳梗塞になりにくいとされ[10] 、きちんとバランスが取れていれば、健康によく必要な栄養素をとることができるとされている[11]

歴史[編集]

『ベジタリアン』と言う言葉の誕生[編集]

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初期のヴィーガンの共同体であるフルーツランズ英語版は1915年マサチューセッツ州ハーバードに建てられた

菜食主義の概念は古代インド古代ギリシアまでさかのぼることができるが、肉を避ける人の呼称としての「ベジタリアン」(vegetarian)という英語が使われるようになったのは、19世紀に入ってからであり、 オックスフォード英語辞典 には、この時期に用いられた例として、イングランドの女優ファニー・ケンブルが1839年に使用した例が挙げられている[12]。 この当時のベジタリアンは、肉だけでなく乳製品や卵を避けたり、どのような目的であれ動物を使うことを避ける人々を指す言葉として使われ、より厳格なヴィーガンやまったくの菜食主義者のことも含まれていた[13]

このころ、ヴィーガンおよび厳格なベジタリアン向けのコミュニティを作ろうという試みが幾度かおこなわれた。1834年、ルイーザ・メイ・オルコットの父であり超越主義者としても知られるエイモス・ブロンソン・オルコットは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに、厳格な菜食主義を実践するテンプル・スクール英語版を建てた[14]。 1844年にはマサチューセッツ州ハーバードにて、農場経営といった動物の利用に反対するためのコミュニティ・フルーツランズ英語版を設立したが、こちらは7か月しか続かなかった[15]

一方、イングランドでは1838年に en:James Pierrepont Greaves (1777?1842)がサリー州ハムにて、厳格な菜食主義を実践するためのコミュニティ・オルコット・ハウスを設立した[16] 。 オルコット・ハウスの参加者は、1847年に全英ベジタリアン協会を設立し、同年9月にケント州ラムズゲートのノースウッド・ヴィラで第1回目の会合を開いた[17]。なお、この時の会合で議長を務めたのはサルフォードの議員であるen:Joseph Brothertonである[17]


ヴィーガニズムへの移行[編集]

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1931年、全英ベジタリアン協会の会合にて。中央にいる白衣の男性がマハトマ・ガンジーで、彼の右側に座っているのがヘンリー・ソルト。[18]

健康上の理由と言うよりむしろ倫理的観点から菜食主義を実践してきた者たちは、動物の利用そのものを避けようという議論を始めた 全米ベジタリアン協会の1851年の会誌には皮革に代わる靴の素材についての議論が掲載された[19]

1886年、イングランドの運動家ヘンリー・ソルトが執筆した A Plea for Vegetarianismが出版され、その中で菜食主義は倫理上避けられないことだと主張した。のちにソルトは動物福祉から動物の権利へパラダイム・シフトした最初の人間の一人として知られるようになった[20]。彼の著作はマハトマ・ガンジーにも影響を与え、二人は親しくなった[18]。 1910年英国史上初のヴィーガン向け料理本となるNo Animal Food: Two Essays and 100 Recipes(Rupert H. Wheldon著)が出版された[21] 。 歴史家(1944-1999) リア・レネンマンは1901年から1912年の間、協会の大多数が卵や乳製品に対する見解を同じくしていたとを記している。当時のある会員は「屠殺する分の雄鶏数羽いなければ卵は手に入りません」と見解を述べている[22]。 結局協会内で解決策が見いだされることはなかったが、1923年に「動物製品を避けるという姿勢は理想的なベジタリアンの姿勢である」という内容の記事が掲載された[23]

1931年11月にロンドンでベジタリアン協会の会合にソルトを含む約500人が参加し、マハトマ・ガンジーが "The Moral Basis of Vegetarianism"という題で、人類の健康を守るほかにも、倫理的観念から菜食(肉のない食事)を勧めるのが、協会の使命であることを語った[24]。ガンジーはロンドン留学当時のベジタリアンが食と病のことばかりを話題にしていたとし、次のように語った。

「健康上の理由から菜食を実践することは、一番ひどい方法です。病苦など、つまり単純に健康上の理由から菜食主義を実践する人はたいてい失敗することにわたしは気づきました。菜食主義を貫くには、倫理的な原理が必要なのです。」 [25]

動物製品とのかかわり[編集]

動物製品の忌避[編集]

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ラードは豚の脂からつくられている
牛はしばしばこのようにフィードロットされて育つため、温室効果ガス増加の一因とされている。

19世紀から20世紀初めのベジタリアンは健康上の理由で動物製品(畜産副産物)を避ける者と倫理上の理由で避ける者に分かれていたが、その状況は依然としてそのままである。 ダイエタリー・ヴィーガニズム (純菜食主義) は、肉・魚・卵・乳製品を摂取しないように心掛ける一方、動物由来の成分が含まれている衣服や化粧品を使うことは許容する[26]。 それに対し、エシカル・ヴィーガニズムは、ヴィーガニズムを哲学としてとらえており、食事や衣服、娯楽などあらゆる面で動物を商品として扱うことを拒否している[27]。 全英ヴィーガン協会は、動物実験を含む動物の利用を可能な限り避けた製品だけを認定している[28]

動物由来の製品には獣肉や鶏肉、海産物、、乳製品、はちみつ、毛皮および皮革、ウール、シルクなどのほかに、あまり知られていないものとして蜜蝋骨灰ボーンチャイナコチニールカイガラムシおよびその虫から採取される色素カゼインゼラチンアイシングラスラノリンラードレンネット、コチニールとは別のカイガラムシから採取されるシェラックヘット, 乳清黄色油脂英語版などがあり、これらの多くは完成品の原材料リストに記載されていないこともある[29]

また、エシカル・ヴィーガンは、動物実験が行われた製品の購入も避けている。彼等は毛皮のコートや革靴、皮革製の車用シート、ウールのジャンパー、シルクのスカーフ、カメラフィルム、ダウンやフェザーの入った羽毛布団の購入を避けるほか、製造時に鶏卵を用いるインフルエンザ用ワクチンといった特定のワクチンの使用も拒んでいる。ただし、状況によってはヴィーガン向けでない製品をチャリティ目的で購入したり、使い古すこともある。 ウールの代用品には、アクリル、綿、麻、レーヨン、ポリエステルなどがある。一部のヴィーガン向けの衣服や、靴、もしくは比較の代用品としてヴィーガンらの間では石油由来の原料が愛用されているが、これらの原料は製造時に地球環境へ大きなダメージを与えるため、論争の火種になった[30]

卵・乳・はちみつ・絹とのかかわり[編集]

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はちみつについてはヴィーガンの間で意見が分かれている

卵・乳製品は製造時に動物を苦しめたり早すぎる死をもたらすことから、エシカル・ヴィーガンはこれらの製品を避けている。 詰め込まれて飼われて英語版いようが、放し飼いにされていようが、雄鶏は卵を産まないため経済的な利益がないとみなされ、多くの雄鶏が間引きの対象にされる[31]

乳牛から搾乳するにも、授乳期を延ばすために人工授精と言う形で常に牝牛を妊娠させる必要がある。牡の仔牛は生まれてすぐ、もしくは肉牛として育てられてから屠殺される。牝は生まれてすぐ24時間から48時間以内に母親から引き離されて育てられる。残された母牛には搾乳機が取り付けられ、結果として乳牛は人間から搾取されているということになる[32]。 野生の牛は20年まで生きるが、家畜として飼育されている牛は5年で屠殺され、ひき肉へと加工される[33]。 これはヤギにも当てはまる[34]

昆虫を加工した品も避けるべきだという考えに賛同しないヴィーガンもいるが、エシカル・ヴィーガンは、絹およびカイコ由来の製品を避けている[35]。 現代の養蜂方法は残酷で搾取的であるという見解は多くのヴィーガンの間で一致している。蜂たちの食料の貯蔵物であるはちみつを搾取する代わりにコーンシロップや砂糖を摂取という方法がとられており[36]リュウゼツランを原料とするアガベシロップ英語版もヴィーガンの間で愛用されている[37] Vegan Society と American Vegan Societyは蜂蜜や絹など昆虫由来の製品の使用はヴィーガンにはふさわしくないとする一方、Vegan Actionと Vegan Outreachは個人の自由と言う見解を示している [38]

日常の食生活[編集]

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豆乳完全タンパク質英語版を含んでいる

ヴィーガン向けの料理には、チリ、スープ、ラタトゥイユファラフェルホムス、ヴェジー・ブリトーライス・アンド・ビーンズ英語版、野菜炒め、ヴェジーバーガーパスタ・プリマヴェーラ英語版といったパスタ料理が挙げられる。

大豆完全タンパク質を含んでいるため[39] 、豆乳や豆腐、テンペや植物性タンパク質英語版といった形で使用される。にがりを加えて作られる豆腐は水分含有量によって硬さが異なり、それぞれに適した調理方法があるほか、豆腐を柔らかくしたり滑らかにしたものをサラダドレッシングやスイーツ、シェイクの材料にすることができ、植物性タンパク質はしばしばパスタのソースに用いられる。[40]

また、(小麦のグルテン)も蛋白源としてしばしば利用される。 グルテンミートといったアナログミート英語版は、小麦や大豆のグルテンを原料としており、ベジタリアン・ソーセージやベジタリアン・ミンス、ヴェジーバーガーといった、ベジタリアン向けの食品に加工される。

乳製品の代用品[編集]

アナログチーズ
アナログチーズのソースの缶詰

豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルク、グレインミルク英語版(コメ英語版やオートムギなどを原料としたものが有名)が、牛や山羊の乳の代わりに用いられ、その中でも豆乳とアーモンドミルクは比較的手に入りやすい方である。

牛乳1カップ(250ml)につき8gのたんぱく質が含まれているのに対し、豆乳は1カップにつき7gのたんぱく質が含まれている。その一方で、アーモンドミルクはカロリー・タンパク質共に控えめである[41]

動物の乳や肉同様、投入には完全タンパク質が含まれており、飲むと必須アミノ酸の摂取にもつながり、必要なたんぱく質全部をとることができる。[39]。 ただし、母乳の代わりとして乳幼児に豆乳を与えることはできず、母乳を与えない場合は牛乳、または豆乳ベースの乳児用ミルク(SBIF)を与える必要がある[42]

全乳[43] 豆乳[44]
カロリー(1カップ) 149 80
脂肪分 7.9 g 4 g
飽和脂肪量 4.6 g 0.5 g
コレステロール 24 mg 0 mg
ナトリウム 105 mg 100 mg
カリウム 322 mg 300 mg
炭水化物 12 g 4 g
タンパク質 8 g 7 g

アナログチーズはナッツやタピオカでできており[45]Chreese, Daiya, Sheese, Teese and Tofuttiといった商品が売られており、これらは風味や溶けやすさにおいて通常のチーズと変わらない[46]ニュートリショナル・イースト英語版[注 1]はチーズに近い風味をしており、ヴィーガン料理においてチーズの代用品として広く使われている[47]。チーズの代用品は家庭でも作ることができ、Joanne StepaniakのVegan Vittles (1996), The Nutritional Yeast Cookbook (1997), The Uncheese Cookbook (2003), Mikoyo SchinnerのArtisan Vegan Cheese (2012)などにレシピが掲載されている[48]。 たとえば、あるヴィーガン向けブリーチーズは、カシューナッツと豆乳と豆乳ヨーグルト、ココナッツオイルから作られている[49]。 また、Earth Balanceといったヴィーガン向けマーガリンも存在する[50]

卵の代用品[編集]

卵を使わないマヨネーズ風調味料のブランドには、Vegenaise, Nayonaise, Miso Mayo, and Plamil's Egg-Free Mayoが挙げられる[51] 。 マヨネーズ製造において、卵は増粘剤・つなぎとして入れられる。加熱することにより、卵のたんぱく質の粘り気が増し、他の材料をつなぎ合わせる[52] 。 卵1個分の代わりに、挽いた亜麻仁テーブルスプーン3杯分入れ、亜麻仁3:水1の割合で混ぜ合わせてできたものは、増粘剤とつなぎの役割を持つ。また、Bob's Red MillやEner-G eggといった市販品も卵の代わりとして使うことができる[53]。 ヴィーガン向けのパンケーキには、卵の代わりにベーキングパウダーが使われる[54]。 このほかにも、きなこ1:水1を混ぜたものや、潰したバナナもしくはプルーンないしは林檎ソース4分の1カップ、裏ごしした豆腐や潰した芋[55]、もしくは小麦粉をテーブルスプーン4杯分・植物油1杯・水2杯・ベーキングパウダー半杯分を混ぜてこねたものや[52]滑らかにした豆腐やマッシュポテトも卵の代わりとして生地に加えられる。

ヴィーガンの栄養群[編集]

ヴィーガン向け食事バランスガイド
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責任ある医療のための医師の会英語版 (PCRM)が推奨する新・四大食品群。 時計回りに左から:1日に3つ以上取るべき果物。大豆などの豆類にはタンパク質が多く含まれており2つ以上取るべきとされている。野菜は1日に4つ以上取るべきである。全粒の穀物は5つ以上取るべきとされている[56]

医療関係者でつくるNPO団体責任ある医療のための医師の会英語版 (PCRM)は1991年より果物・豆類(大豆、えんどう豆、レンズマメ、ラッカセイなど)、穀物、野菜からなる新四代食品群を取り入れた非コレステロール・低脂肪菜食の推奨を続けてきた。PCRMは一人当たり一日に3つ以上の果物(かんきつ類やメロン、イチゴなどビタミンCの豊富な食べ物は一日1つ以上)と、たんぱく質を豊富に含む豆類2つ以上(豆乳・豆腐・テンペなどの加工品でもよい)、5つ以上の全粒穀物(トウモロコシ、大麦、米など。パンやトルティーヤといった加工品でもよい)、4つ以上の緑黄色野菜(ブロッコリなど)を摂取することが望ましいとしている[56]

PCRMのヴィーガン向け食品群はアメリカ合衆国農務省(USDA)が1956年から92年までに推奨してきた四大食品群(肉・乳・野菜/果物・穀物およびその加工品)に代わるものとして制定された[57]。 1992年、農務省は四大食品群に代わってフードガイド・ピラミッドを制定した。2011年には、穀物・野菜・果物・乳製品・タンパク質(鶏肉を含む肉類・海産物・豆類およびその加工品・ナッツ等種子類)の5つの食品群から構成されるMyPlateが制定された[58]。 また、イギリス政府も5つの食品群(果物/野菜・いもやパン等の炭水化物・乳製品・肉/魚/卵などのたんぱく質・脂質および糖分)からなる正しい食事プレート英語版というものを展開しており、このうち乳製品とタンパク質は大豆などの植物性たんぱく質のものからとってもよいため、ヴィーガンでもこれを実践することができる[59]

タンパク質[編集]

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タンパク質はアミノ酸で構成されている。雑食性の動物は、タンパク質の3分の1を植物から摂取しており、ラクト・オボ・ベジタリアンはタンパク質の半分以上を植物から摂取していると、栄養学者のReed Mangelsは話している[60]。 動物性たんぱく質を摂取しないヴィーガンは、 たんぱく質全てを植物性の食べ物からまかなっているということになる。このとき、人間の体内では合成できない必須アミノ酸も植物性タンパク質だけでまかなえるのかという疑問が生まれる[61]

植物性たんぱく質は、大豆(豆腐・テンペ・豆乳等の加工品や枝豆など)やエンドウマメ、ピーナッツ、黒豆、ヒヨコマメ(ホムスなどの形で食べられることが多い)といった豆類や、キヌアや玄米、トウモロコシ、大麦、ブルグア、小麦(全粒パンやセイタンとして食べられる)といった穀物類、アーモンドや麻の実、ヒマワリの種といったナッツ類などに多く含まれている[62]

キヌアと大豆に関しては、いずれも必須アミノ酸を含んでいるため、完全たんぱく質の摂取に役立つ食べ物と言える。[63]

Mangelsらは、1日に必要なたんぱく質を大豆から摂取することは、生物学的に見て体内に必要な分のたんぱく質を賄うことができるとし、アメリカ合衆国農務省学校昼食プログラム英語版で、肉由来にたんぱく質の食品を大豆由来のものに差し替えるかもしれないと付け加えた[39]

必須アミノ酸全てを多く含む伝統的な料理には、ベリーズ料理のライス・アンド・ビーンズ英語版、コーン・アンド・ビーンズ、ホムス、全粒小麦で作られたピタパンなどがあげられる。 2009年、アメリカ栄養士会は、様々な種類の植物性たんぱく質を一日の食事でとることは、成人1人につき必要な必須アミノ酸すべてを摂取することにつながるとみなし、これは同じ食事における タンパク質結合英語版は必要になるとは限らないことを示している[64]。 Mangelsらは、ヴィーガンにタンパク質摂取量を増やすよう忠告しても無意味であるとしつつも、植物性タンパク質にばかりこだわっていては摂取できる必須アミノ酸の種類に偏りが出ることや、これらのたんぱく質は消化が悪いということを頭に入れておく必要があるとしており、成人男性のRDAの25%、つまり体重1㎏につき1gのたんぱく質をとることを勧めている[65]

ヴィーガン向けトイレタリー[編集]

全英ヴィーガン教会の定めるヴィーガン向けグッズの認定基準は、「動物由来の成分を使っていないかつ、製品および原材料の製造において製造元・支援者・下請けに至るまで動物実験が行われていない」ことである。協会のウェブサイトには認定を受けた企業や製品のリストが掲載されている[66]Beauty Without Cruelty は、ヴィーガン向け化粧品・トイレタリーの製造元として、ヴィーガンのコミュニティ内で広く知られている。この企業から認定をうけた企業には南アフリカの Esse Organic Skincareなどがある。 イギリスのAnimal AidやHonesty Cosmeticsはネット上でヴィーガン向けトイレタリーなどのグッズを販売している[67] 。また、Kiss My Faceはイギリス・アメリカ・カナダで幅広くヴィーガン向けトイレタリーを販売している。

バス用品などの販売を行うラッシュは、世界中に法人を持ち、ネット通販を行っている。自社製品の83%は動物由来原料不使用・動物実験なしだとラッシュは主張している カナダのHaut Mineralsはヴィーガン向けBBクリームといった製品を製造しており[68]、オーストラリアのThe Choose Cruelty Free のウェブサイトには、現地で手にはいるヴィーガン向け製品のリストが掲載されている[69]

動物由来の原料は安く、化粧品において広く使われている。動物が食肉目的で屠殺された後に残った物(骨・目玉・脳髄など)は加工されてさまざまな目的で使われている。特に脂肪は化粧品において広く使われている。 ヴィーガンは Animal Ingredients A to Z (2004) の情報を基に材料に動物由来のものがないか照らし合わせている たとえば、獣脂は石鹸の原料として広く使われており、コラーゲンから分離されたグリセリンは潤滑剤や保湿剤としてヘアケア用品や保湿用クリーム、ひげそり用クリーム、せっけんや歯磨き粉に使われている。植物由来のもので同じ働きをするものも存在するが、原材料名にグリセリンの表記がある場合はたいてい動物由来である。 羊のウールからとれるラノリンも広く使われ、リップクリームや保湿用クリームに入っていることが多い。ステアリン酸も現状のところ顔用クリームやひげそり用クリーム、シャンプーなどに入っている。グリセリン同様、こちらも植物から採取することができるが、動物由来のものが主流である。 動物の乳からとれる乳酸やヒドロキシ酸は保湿剤としてよくつかわれる。シャンプーや保湿剤、歯磨き粉に入っているアラントインは、牛の尿からとれるほか、植物のコンフリーからもとれる[70]

問題点[編集]

アメリカ栄養士協会は、充分考慮されたヴィーガンの食事は「妊娠期や授乳期を含む、ライフサイクルの全ての段階において適切」としているが、ヴィーガンの母親に対しては、鉄分、ビタミンD、ビタミンB12の摂取を補うことを推奨している.[71] [72]。ヴィーガン協会は、子供の免疫力を高め、アレルギーのリスクを減少させるため、ヴィーガンの母親に母乳育児を奨めているが[73]、授乳中の母親のビタミンB12欠乏症は、子供にも欠乏症や神経障害をもたらすとされている[74]。必須脂肪酸のω-3脂肪酸α-リノレン酸およびそれらの誘導体についても、これらの脂肪酸から変換されるドコサヘキサエン酸(DHA)が視神経中枢神経系の発達に必須であるが、ほとんどのヴィーガン食では含有量が非常に低いため、妊娠・授乳中のヴィーガンの母親は摂取を補う必要があるとする研究がある[75]

母親がヴィーガンであると、子供の出生時体重が軽くなる傾向がある[76]。また、ヴィーガンの母親から双子が生まれる確率は動物性食品を食べている人の5分の1であるとされるが、これを報告した論文では、ヴィーガンでない人たちが酪農製品を摂取することが、特に乳牛に成長ホルモンを与えている地域において双子妊娠の確率を増加させていると結論付けている。[77]。親に不適切なヴィーガン食を与えられた乳幼児が極度の栄養失調に陥り、脊柱奇形や骨折が発生したり、あるいは死に至った事例が何件か報道されている[78]。責任ある医学のための医師委員会の栄養部長であり、ある乳児死亡事件の検察側鑑定証人を務めたエイミー・ラヌー博士は、ヴィーガン食について「赤ん坊にとって安全であるだけでなく、動物性食品ベースの食事より健康的である」、「本当の問題は(その子供が)どんな種類の食べ物も十分に与えられなかったことにある」と書いている。[79]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ パンに使用するイーストとは異なる

出典[編集]

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  1. ^ エシカル・ヴィーガニズムとダイエタリー・ヴィーガニズムの違いについては、例えば以下のように説明される。
    • "Veganism", Vegetarian Times, January 1989: 「ウェブスター辞典は『ヴィーガン』という言葉に対して『動物食品や酪農製品を食べない人』という最も簡単で狭義の定義を与えている。この定義はダイエタリー・ヴィーガニズムを説明したものであるが、実際ヴィーガンの中でも多数派の、いわゆるエシカル・ヴィーガンはその哲学を更に押し進めている。」
    • "Vegan Diets Become More Popular, More Mainstream", Associated Press/CBS News, January 5, 2011: 「ヴィーガニズムとは本質的に徹底したベジタリアニズムであるが…ヴィーガンはあらゆる動物製品を拒否している…エシカル・ヴィーガンは、人間の消費のために動物を害することを道徳的に嫌悪する…しかし、ヴィーガンという言葉は、より広範な哲学を指すものとしてではなく、ヴィーガニズムの食習慣を実践する人々を指すものとして用いられることが多い。」
    • Gary Francione in Francione, Gary L. and Garner, Robert. The Animal Rights Debate: Abolition Or Regulation? Columbia University Press, 2010, p. 62: 「一部の人たちにとってヴィーガニズムは食習慣や生活様式の問題かもしれない。しかし、エシカル・ヴィーガニズムは個人のレベルにおける深い倫理的・政治的誓約であり、食物だけでなく衣料その他、一切の動物製品の不使用に及ぶ。エシカル・ヴィーガニズムは、人間以外の動物を商品として扱うことを個人として拒否することなのだ…」
    • Margaret Puskar-Pasewicz. Cultural Encyclopedia of Vegetarianism. ABC-Clio, 2010, p. 242: 「ヴィーガンはライフスタイル・ヴィーガンとダイエタリー・ヴィーガンの2種類に分けられる。ライフスタイル・ヴィーガンは、食事と生活すべてにおいて動物製品を忌避する…ダイエタリー・ヴィーガンは食事についてのみ動物製品を排除する。」
    • 「エンバイロメンタル・ヴィーガニズム」については、Torres, Bob and Torres, Jenna. Vegan Freak: Being Vegan in a Non-Vegan World. PM Press, 2009, pp. 100–102.を参照。
  2. ^ Berry, Rynn. "Veganism," The Oxford Companion to American Food and Drink. Oxford University Press, 2007, pp. 604–605.
    • 「ヴィーガン」という言葉の起源について: "Interview with Donald Watson", Vegetarians in Paradise, August 11, 2004: 「私は、初期の読者たちから『酪農製品を食べないベジタリアン』を簡潔に言い表す言葉のアイデアを募った。dairyban、vitan、 benevore、 sanivore、beaumangeurといった突飛な案も出たが、結局私が採用したのは私自身の案である『ヴィーガン』だった。それはベジタリアン(vegetarian)の最初の3文字と最後の2文字—つまり『ベジタリアンの初めと終わり』—で構成されている。この言葉はオックスフォード英語辞典に採録されたが、それよりもっと良い言葉を作ろうとはした人はいなかった。」
    • Watson, Donald. Vegan News, No. 1, November 1944: 「私たちのグループや雑誌、そして私たち自身がどのような名前で呼ばれるべきか、私たち全員でよく考えなければなりません。『ノン・デイリー(非酪農製品)』は一般に通じる口語表現として普及しましたが、「ノン・ラクト(非乳製品)」と同様、語感が否定的すぎます。しかも、我々が卵を食べることにも反対していることが表わされていません。」
    • ヴィーガン協会が1951年に「ヴィーガン」の定義を拡大したことについて: Cross, Leslie. "Veganism Defined", The Vegetarian World Forum, volume 5, issue 1, Spring 1951.
  3. ^ Berry, Rynn. "Veganism," The Oxford Companion to American Food and Drink. Oxford University Press, 2007, pp. 604–605:
    • 「純菜食を実践するのはいかにも大変そうだが、ヴィーガニズムの運動は、特にアメリカ人の若年層の間で急拡大している。アイロンマン・トライアスロンやウルトラマラソン等、いくつかの耐久競技では、トップ選手はヴィーガンで、純菜食をたいては調理しない状態で食べている。重量挙げやボディビルの若手選手たちでさえもヴィーガンに転向する者がおり、動物の肉こそがパワーとスタミナの素だという観念を覆す反証となっている。国際トライアスロン競技において3位以内入賞の常連であり、VEGAブランドで知られる植物性高機能食品の考案者でもあるブレンダン・ブレイジャーは、彼と同じヴィーガンの選手たちについて『我々は、あらゆる競技において強い存在感を築き始めている』と語った。」
    • ヴィーガンの人気について:"Vegan Diets Become More Popular, More Mainstream", Associated Press/CBS News (U.S.), January 5, 2011.
    • Nijjar, Raman. "From pro athletes to CEOs and doughnut cravers, the rise of the vegan diet", CBC News, June 4, 2011.
    • ヴィーガンのアイアンマン・トライアスロン選手の例について:David Scott and Ruth Heidrich. [1]
  4. ^ "Position of the American Dietetic Association and Dietitians of Canada: vegetarian diets", Canadian Journal of Dietetic Practice and Research. Summer 2003, 64(2):62-81; also available here [2], accessed January 31, 2011: 「充分に考慮されたヴィーガンやヴェジタリアンの食事は、妊娠期、授乳期、乳幼児期、学童期、思春期を含む、ライフサイクルの全ての段階において適切である。」
  5. ^ For T. Colin Campbell on cancer, heart disease and diabetes, see Kathy Freston. Veganist: Lose Weight, Get Healthy, Change the World. Weinstein Publishing, 2011, p. 41ff.
    • 心臓病に関するCaldwell Esselstynの論文はp. 57ffを参照。
    • 糖尿病に関するNeal D. Barnardの論文は p. 73ffを参照。
    • For Dean Ornish on weight loss and reversing heart disease, see p. 21ff.
    • 工場式農場および薬剤耐性菌に関するMichael Gregerの論文はhttp://books.google.com/books?id=Zld_VNtw0e0C&pg=PA109 p. 109ff]を参照。
    • 以下の書籍も参照。
    • Ornish, Dean. Dean Ornish's Program for Reversing Heart Disease. Random House, 1990.
    • Campbell, T. Colin and Campbell, Thomas M. The China Study. BenBella Books, 2004.
    • Barnard, Neal. Dr. Neal Barnard's Program for Reversing Diabetes. Random House, 2007.
    • Esselstyn, Caldwell. Prevent and Reverse Heart Disease: The Revolutionary, Scientifically Proven, Nutrition-Based Cure . Avery, 2007.
    • Selection of articles:
  6. ^ Craig, Winston J. "Health effects of vegan diets", The American Journal of Clinical Nutrition, March 11, 2009.
  7. ^ Mangels, Reed. "Vitamin B12 in the Vegan Diet", Vegetarian Resource Group, accessed February 1, 2011.
    • Johnson, Larry E. "Vitamin B12 (cobalamin)", Merck Manual Home Edition, August 2007, accessed February 2, 2011.
    • Also see Norris, Jack. "Vitamin B12: Are you getting it?", Vegan Outreach, July 26, 2006, accessed February 4, 2011: 「B12は、一般的に全ての動物性食品に含まれているが(ハチミツを除く)、噂に反して、テンペ、海藻、有機農産物を含め、栄養強化されていない植物性食品は信頼できるビタミンB12の供給源にならない。栄養学界の主流派やヴィーガンの保健専門家の圧倒的コンセンサスは、植物性食品からはビタミンB12を摂れず、ヴィーガンには、そして多くの場合ヴェジタリアンにも、健康のために強化食品やサプリメントが必要だというものである。幸い、ビタミンDはバクテリアによる発酵で生成されるので、必ずしも動物製品から摂取する必要はない。」
  8. ^ Charles Stahler (2006年12月20日). “Vegetarian Journal 2006 Issue 4” (英語). The Vegetarian Resource Group. 2012年3月22日閲覧。
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  13. ^ For a 19th-century reference to the vegetarian/strict vegetarian division, see "Under Examination", The Dietetic Reformer and Vegetarian Messenger, Vol XI, 1884, p. 237: "There are two kinds of Vegetarians ? an extreme sect, who eat no animal food whatever; and a less extreme sect, who do not object to eggs, milk, or fish ... The Vegetarian Society ... belongs to the more moderate division."
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    • Also see Francis, Richard. Fruitlands: The Alcott Family and their Search for Utopia, Yale University Press, 2010.
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  18. ^ a b Gandhi, Mahatma. "The Moral Basis of Vegetarianism", speech to the Vegetarian Society, London, 20 November 1931:
    • "I feel especially honoured to find on my right, Mr. Henry Salt. It was Mr. Salt's book 'A Plea for Vegetarianism’, which showed me why apart from a hereditary habit, and apart from my adherence to a vow administered to me by my mother, it was right to be a vegetarian. He showed me why it was a moral duty incumbent on vegetarians not to live upon fellow-animals. It is, therefore, a matter of additional pleasure to me that I find Mr. Salt in our midst."
  19. ^ "History of Vegetarianism: The Origin of Some Words" - ウェイバックマシン(2008年6月30日アーカイブ分), International Vegetarian Union, 6 April 2010: "... as early as 1851 there was an article in the Vegetarian Society magazine (copies still exist) about alternatives to leather for making shoes, there was even a report of someone patenting a new material. So there was always another group who were not just 'strict vegetarians' but also avoided using animal products for clothing or other purposes ? naturally they wanted their own 'word' too, but they had a long wait."
  20. ^ For the essay, see Salt, Henry Stephens. A Plea for Vegetarianism and other essays, The Vegetarian Society, 1886, p. 7.
    • Also see Salt, Henry Stephens. "The Humanities of Diet," in Kerry S. Walters and Lisa Portmess. Ethical Vegetarianism: from Pythagoras to Peter Singer. State University of New York Press, 1999, p. 115ff, an extract from Salt's The Logic of Vegetarianism (1899).
    • For Salt being the first modern animal rights advocate, see Taylor, Angus. Animals and Ethics. Broadview Press, 2003, p. 62.
  21. ^ Leneman, Leah. "No Animal Food: The Road to Veganism in Britain, 1909?1944",Society and Animals, 7(3), 1999, pp. 219?228 (hereafter Leneman 1999); p. 220 for Wheldon.
    • In the book, Wheldon argued that "it is obvious that, since we should live as to give the greatest possible happiness to all beings capable of appreciating it and as it is an indisputable fact that animals can suffer pain, and that men who slaughter animals needlessly suffer from atrophy of all finer feelings, we should therefore cause no unnecessary suffering in the animal world." See Wheldon, Rupert. No Animal Food, Health Culture Co, New York-Passaic, New Jersey, 1910, pp. 11?12.
  22. ^ Leneman 1999, pp. 219?220, 222.
    • C.P. Newcombe, the editor of TVMHR, the journal of the society's Manchester branch, started a debate about it in 1912 on the letters page, to which 24 vegetarians responded. He summarized their views: "The defence of the use of eggs and milk by vegetarians, so far as it has been offered here, is not satisfactory. The only true way is to live on cereals, pulse, fruit, nuts and vegetables."
  23. ^ http://ethik.univie.ac.at/fileadmin/user_upload/inst_ethik_wiss_dialog/Leneman__L._1999._No_Animal_Food__The_Road_to_Veganism_in_Britain__1909-1944..pdf Leneman 1999], p. 221.
  24. ^ Gandhi, Mahatma. "The Moral Basis of Vegetarianism", speech to the Vegetarian Society, London, 20 November 1931 (hereafter Gandhi 1931).
  25. ^ Gandhi, Mahatma. "The Moral Basis of Vegetarianism", speech to the Vegetarian Society, London, 20 November 1931, pp. 11?14.
    • Gandhi himself had been persuaded by doctors and relatives to drink goat's milk after refusing cow's milk because of the way the cows and calves are treated; he told the society it was the "tragedy of his life" that, as he saw it, he needed animal milk to regain strength after an illness. See Reid, Marion.
    The Vegan, Spring 1948 IV(1), pp. 4?5.
    • Also see Phelps 2007, p. 165.
  26. ^ Francione and Garner 2010, p. 257.
  27. ^ Francione, in Francione and Garner 2010, p. 62: "Although veganism may represent a matter of diet or lifestyle for some, ethical veganism is a profound moral and political commitment to abolition on the individual level and extends not only to matters of food but also to the wearing or using of animal products. Ethical veganism is the personal rejection of the commodity status of nonhuman animals, of the notion that animals have only external value, and of the notion that animals have less moral value than do humans."
  28. ^ "Criteria for Vegan food", and "Trademark Standards", Vegan Society, accessed 17 December 2012.
    • Also see "What is Vegan?", American Vegan Society, accessed 17 December 2012: "Vegans exclude flesh, fish, fowl, dairy products (animal milk, butter, cheese, yogurt, etc.), eggs, honey, animal gelatin, and all other foods of animal origin. Veganism also excludes animal products such as leather, wool, fur, and silk in clothing, upholstery, etc. Vegans usually make efforts to avoid the less-than-obvious animal oils, secretions, etc., in many products such as soaps, cosmetics, toiletries, household goods and other common commodities."
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    • "The vegetarian diet", National Health Service: "Milk and dairy products, such as cheese and yoghurt, are great sources of protein, calcium and vitamins A and B12. This food group includes milk and dairy alternatives, such as fortified soya, rice and oat drinks, which also contain calcium."
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]