ヘイトスピーチ

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ヘイトスピーチ: hate speech)とは、人種、宗教、性的志向、性別などの要素に対する憎悪(ヘイト)を表す表現行為のこと[1]で、日本語では「憎悪表現」[2][3][1]「憎悪宣伝」「差別的表現」「差別表現」などと訳され、訳語は統一されていない[1]。日本では「差別的表現」「差別表現」「差別的言論」と置き換え可能な言葉として用いられることも多い[4]。またアメリカ合衆国では1920年代に人種憎悪(レイスヘイト)、1940年代に集団への名誉毀損と呼ばれ、1980年代以降にヘイトスピーチと呼ばれるようになった[4]

定義と様態[編集]

憎悪表現が”地域の平穏を乱すことをもって規制されるべき”と議論する場合には「憎悪を煽る表現」とも呼ばれる[5][6]。喧嘩言葉[7]と同様に相手方の内部に憎悪を生み出すような言論(表現)類型と考えられており、話者(表現者)の側の憎悪感情が問題とされる[8]。また、「憎悪と敵意に満ちた言論」[9]、「憎悪にもとづく発言」とも解説される[10]

ヘイトスピーチの対象は言論(speech)以外に表現(expression)全般に及び[11]、例えば宗教的象徴を中傷する漫画や動画の公開や[12]、歴史的経緯を踏まえた上で民家の庭先で十字架を焼却する行為[13]国旗の焼却行為や反戦の腕章を身につけること、デモ行進ビラ配布行為といった非言語による意思表示形態[9]なども「スピーチ」に含まれるとされ、議論の対象となっている。

2013年2月21日オンラインで掲載された『知恵蔵mini』(朝日新聞出版)では「匿名化され、インターネットなどの世界で発信されることが多い。定義は固まっていないが、主に人種国籍思想性別障害職業、外見など、個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別するなどし、さらには他人をそのように煽動する発言(書き込み)のこと」を指すとされ、インターネットにおける書き込みも「スピーチ」に含むと解説している[10]。それに続けて「ヘイトスピーチを行う目的は自分の意見を通すことにあり、あらゆる手法を用いて他者を低めようとし、反対意見にまともに耳を貸すことはない。よって、憎悪、無力感、不信などを被害者に引き起こし、相互理解を深めようとする努力を無にする、不毛かつ有害な行為」と解説され、ヘイトスピーチ規制は全世界的に広がっているが、規制していない数少ない国としてアメリカと日本が列挙されている[10]。また、同辞典2013年5月13日更新では「憎悪に基づく差別的な言動」であり、「人種や宗教、性別、性的指向など自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、特定の個人や集団をおとしめ、暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴」と解説された[10]。また朝日新聞2013年10月7日夕刊では「特定の人種や民族への憎しみをあおるような差別的表現」と定義され、在日韓国・朝鮮人への街頭活動が例とされた[10]

また、憎悪バイアスをもたらす表現形態としてジェンダー論の立場からはポルノグラフィ規制論とも関係する[14]。個人に対する嫌がらせ表現などは侮辱罪ストーカー規制法などの対象となる。ほかに差別や偏見を動機した憎悪犯罪をヘイトクライムといい、これも問題となっている[9]

論争[編集]

「ヘイトスピーチ」とは、「人種、宗教、ジェンダーなどの要素に起因する憎悪や嫌悪(hatred)の表現」[15]を指すとされるが、その定義および処罰の可否については、古くから論争があり、1920年代にも問題になっている[9]。アメリカ合衆国では、自治体の条例でヘイトスピーチを規制するものについて憲法違反とする判例(合憲判例もある)が多数あり、表現の自由が保障される傾向が強い[16]

また、国民が選挙投票で賢明な判断をするには公の問題についてのあらゆる情報を持っていなければならず、それらの情報は公の問題についての自由な議論がなければ存在しえないため、表現の自由は民主国家において重要な権利であり、したがって、ヘイト・スピーチ規制の問題とは、人種主義の害悪の抑圧と自由の保障のバランスをどうとるのかという問題で、これはリベラルな民主国家にとってジレンマとなっている[17]

言論表現の自由と規制[編集]

公共秩序に関する判例[編集]

米国では1930年代に集団的名誉毀損法案が提出されたが、支持はほとんどなく、成立しなかった[9]。1940年のCantwell事件判決では、エホバの証人の信者がカトリック教徒に対して攻撃的な内容のレコードを流したことが治安妨害罪に問われたが、連邦最高裁は全員一致で表現の自由によって保障されるとし、レコードを流した行為は公共の秩序にとって「明白かつ現在の危機を生じさせていない」と判断された[9]

戦時中の「ファシスト」発言判例[編集]

また、1942年ニューハンプシャー州ロチェスターにおけるChaplinsky事件では同じくエホバの証人の信者が「全ての宗教は詐欺である」というビラを配布し、街路で混乱が生じ、さらに信者Chaplinskyは事情徴収で「ロチェスター当局はファシスト。ファシストの手先だ」と署長に面と向かって述べたため逮捕された[9]

連邦最高裁判所(合衆国最高裁判所)は「言論の自由の権利が、いかなる時を通じ、あらゆる事情のもとにおいても、絶対的であるとは限らない」「十分に定義付けされ、狭く限定されているにしても、それを禁止し処罰しても何ら憲法上の問題を惹起させるとは決して考えられない言論が存在する」として、「発せられた言葉によって精神的傷害を生じさせ、あるいは即時的な治安妨害を引き起こす傾向のある言葉」を闘争的言辞として定義し、わいせつ表現、侮辱的、名誉毀損的表現と同様に憲法上の保障の埒外におかれるとし、信者の「ファシスト」発言に有罪判決を出した[9]

反戦運動家による暴言と闘争的言辞法理の衰退[編集]

1970年には、ベトナム戦争反戦運動家のポール・R・コーエンが「Fuck the Draft」という上着をLA郡裁判所内で着用したため州法415条の「不快な行為(offensive conduct)」に当たるとして逮捕され、有罪判決を受けた[9]。連邦最高裁では「Fuck the Draft」という言葉について「多くの者にとって、この自由の直接的な結果は、しばしば単なる言葉の上での騒動、不和、不快な言葉として現れてくる。しかしながら、これらは…実際には開かれた討論のプロセスにより我々が達成することの出来るより広大な永続的な価値の必然的な副作用である。時々雰囲気が不協和音で満たされていると思われることは、ある意味では弱点のあらわれではなくて、長所のあらわれである」 とし、さらに「州は、公開討論を我々の間でもっとも神経質な人にとって文法上心地よいところへときれいにする権限を有していない」 「(Fuckのような)禁句は、おそらくは他の部類のものよりも好まれないけれども、しかしながらある人の下品さが別のひとの抒情詩ということがしばしば真実となるからである」 として、このような闘争的言辞を禁止し得ないと判示し、この最高裁判決において、価値の低い不快な言葉であるとしても、言葉の不快さを理由として公開討論からを排除することは憲法上正当化されないと判決が出された[9]

また、1971年のGooding事件では同じくベトナム戦争反戦運動家が警官に対して「Son of a bitch,殺すぞ」と侮辱的かつ攻撃的な発言を浴びせたため、ジョージア州法(コード)S26-6303にもとづき逮捕され、ジョージア州裁判所で有罪となった[9]。その後の連邦最高裁ではジョージア州法(コード)S26-6303に対して、法律は慎重に保護されない言論のみを処罰するように解釈しなければなrず、保護される言論に適用されるべきではないとして、過度広汎に表現を規制することは憲法違反との判決が出された[9]。警官に対する罵倒が「闘争的言辞」に該当するかについては、該当しないとされ、この判例によって闘争的言辞の法理は衰退した[9]

憎悪表現規制条例に関する判例[編集]

ネオナチ団体デモ規制に対する違憲判決[編集]

1977年、イリノイ州スコーキー村で、ネオナチ団体NSPAが公園で集会を開こうとしたところ、公園側が保証金35万ドルを要求し、団体はこの保証金に対して抗議デモ計画のビラを配布した[9][1]。これに対抗するユダヤ人団体が対抗デモを計画し、ユダヤ系住民がネオナチ団体へのデモ差し止め命令を当局へ要求し、村ではデモ保証金、人種的憎悪を助長する文書の配布、軍事的な服を着用してのデモの禁止の3つの条例を制定した[9][1]。これを不服としてネオナチ団体はアメリカ自由人権協会の支援をうけて提訴し、イリノイ州最高裁はハーケンクロイツの使用は表現の自由の象徴的な形態であり、平和的なデモにおけるハーケンクロイツの使用はそれを見た人が暴力的な反応を起こしうるということを理由にすべて不可能とはされえないと判決、デモ禁止条例を憲法違反とした[9]。村は連邦最高裁へ上訴したが、受理されなかった[1]

イリノイ州法合憲判例[編集]

米国の多くの法廷でも、ヘイトスピーチを処罰する州法の合憲性が争われたが、合憲とされた州法と、「過度に広範な規制を定める」として違憲とされた市条例とがある。合憲とされた例として、イリノイ州刑法に関する1952年ボアルネ事件がある[18][1]。この事件では、イリノイ州の集団誹謗法における、「人種・肌の色・信条、若しくは宗教を理由として、特定の市民に関する堕落・犯罪・不純若しくは道徳の欠如を描く、或いは特定の市民を侮辱・嘲笑、若しくは中傷にさらす」表現行為を処罰する規定について、連邦最高裁で合憲性が争点となった。連邦最高裁の法廷意見は、同法は1917年6月29日に成立したが、イリノイ州が人種暴動にしばしば見舞われ、集団誹謗が重大な役割を果たした歴史的経緯を踏まえ、「このような歴史的事実と、人種的および宗教的プロパガンダにしばしば伴うものを前にしたとき、・・・人種的および宗教的集団に対する悪質な名誉毀損を抑制するために、イリノイ州議会がとった手段に『正当な理由がなかった』とは言えないであろう。(言論および出版の)自由の行使には限界がある。人種的または宗教的自尊心に基づいて、誤った信念を持つに至った者の威圧的な行動が、他者の自由の行使に対する平等な権利を奪う目的で、暴力を引き起こしたり、平穏を破壊したりするであろうこの頃の危険は、すべての者によく知られている出来事によって強調される。そのように限界を超えて自由を行使した者を、州は適切なやり方で罰することができる」[19]として、これを合憲とした[20]

KKKの儀式行為と観点規制の法理[編集]

クー・クラックス・クランによる十字架焼却の儀式はかつて黒人をリンチし、迫害した歴史に起因する行為であり、たびたび裁判で問題となっている[1]

違憲とされた例として、十字架焼却を犯罪行為としたミネソタ州セントポール市条例の違憲性が問われたR.A.V. v. St.Paul(1992)判決がある[9][1]。セント・ポール市条例は、「公共的または私的な財産の上に『人種・肌の色・信条・宗教・性別に基づいて、他者に怒り・不安・憤りを生ぜしめる』と知られている、またはそう知られることに理由のあるシンボルなどを設置した者を処罰する」と定めていたが、連邦最高裁は、条例は中立規制ではないと判定し[9]、「手段は必要不可欠なものでない、あるいは過度に広範である」として、合衆国憲法修正第1条に違反し、条例を文面上無効とした。また連邦最高裁はこの条例が、当局によって「不快」と判断された言葉を差別的に規制する観点規制(viewpoint restriction)に該当するため、憲法違反と判定した[9]

さらに連邦最高裁は、ヘイトスピーチの聞き手の感情的な影響について、被差別集団に属することを理由に攻撃を受けた被害者への二次的効果であるとはいえないとし、セント・ポール市の主張を退けた[9]

また、Virginia v. Black裁判(2003)では、黒人差別発言を行うKKK集会における十字架焼却について、ヴァージニア州ヴァージニア州法違反として、十字架焼却は不快であり、脅迫行為に該当し規制できると主張した[21]。州最高裁は州法は観点規制であり違憲と判決した[9]。連邦最高裁は一部合憲一部違憲として差し戻すとともに、クー・クラックス・クランは白人優越主義を擁護するが、目的達成を妨害する人であれば白人をも攻撃の対象としており、また、脅迫する故意をともなった「真の脅迫」を禁止するヴァージニア州が、特定の嫌われるトピックの一つにむけられる言論のみを非難の的として選び出していないことから連邦憲法第1修正および先例であるR.A.V.判決に反しないと結論づけ、また州法の「一応の証拠(prima facie evidence)」の規定につい ては過度広汎性を理由に文面上違憲と判断した[9]。オコナー判事はけんか言葉や「真の脅迫」は政府による規制が可能と述べた[21]

この判決では表現行為そのものの規制については合衆国憲法修正第1条違反としたものの(他人を脅したり威嚇したりする)脅迫の目的で利用した場合、この行為を処罰する箇所の州法の規定は憲法違反とは言えないとした[21]

大学における規制と違憲判決[編集]

スピーチコード[編集]

アメリカの大学ではヘイトスピーチを処罰するキャンパスコード、キャンパスポリシーを採用するところもあったが、憲法違反の判決がくだされることがほとんどである[9][22]

キャンパスヘイトスピーチコードは1986年から87年にかけての人種主義的な嫌がらせ事件が多発したため大学で制定されるようになったが、こうした規制について各地の大学で違憲訴訟が行われた[23]。こうした規制にはマリ・マツダ、チャールズ・ロレンスなど批判的人種理論を称する法学の学説が影響を与えた[23]。批判的人種理論に対してはナディン・ストロッセンらが批判した[23]

ミシガン大学事件では、ミシガン大学の研究者が生物学の研究を「性差別的」であると制裁を受けることが危惧され、連邦裁判所判決では大学の規制が、闘争的言辞 (fightingwords)、わいせつ表現、名誉投損の範囲では憲法問題も生じないが、「伝達を意図されている意見又はメッセージに不同意であることを理由に、一定の言論を禁止する効果を有する反差別政策を立てること」は大学が行ってはならないこととした。また、不快という理由だけで言論を禁止することも大学ではできないとされた[23]。ミシガン大学の規制は過度に広汎なものであり、また 「汚名を着せる(Stigmatize)」や 「苦痛を与える (victimize)」は正確な定義ができないため、範囲の限界や保護される行為とそうでない行為との区別ができない極めて漠然なもので、デュー ・プロセス条項に違反するとして憲法違反の判決が出された[23]

ウィスコンシン大学事件では、人種主義的な差別的な表現や行動をとった学生を懲戒できるとする学内規則について連邦裁判所判決では、この規則は闘争的言辞の法理の範囲を逸脱したもので、また過度に広汎なもので漠然としているとして憲法違反との判決が出された[23]

セントラルミシガン大学事件でも連邦裁判所判決は、大学の規制は過度に広汎なもので、また内容および観点(ビューポイント)の規制を含むもので、また「不快」であるとは主観的な言及を定義にふくむものであるため、憲法違反との判決が出された[23]

こうして、文言が明確なコードで規制されたとしても、主題ならびに観点差別的な規制にあたるとして憲法違反との判決が出されてきた[23]

法的な側面[編集]

国連規約[編集]

1965年12月21日に国連総会で採択された人種差別撤廃条約は、その第4条a項において「人種的優越又は憎悪に基づく思想のあらゆる流布、人種差別の扇動、いかなる人種若しくは皮膚の色若しくは種族的出身を異にする人の集団に対するものであるかを問わずすべての暴力行為又はその行為の扇動及び人種主義に基づく活動に対する資金援助を含むいかなる援助の提供も、法律で処罰すべき犯罪であることを宣言すること」、またb項で「人種差別を助長し及び扇動する団体、及び組織的宣伝活動その他のすべての宣伝活動を、違法であるとして禁止するものとすること」と明記している[24]

また1966年に国連で採択された市民的及び政治的権利に関する国際規約が第20条第2項で、「差別扇動の言動は法を以って禁止する」、同規約第2条第2項は「規約締結各国は規約で認められる権利を実現するために適切な国内法制がない場合は整備する」と定める。

人種差別撤廃条約にアメリカ合衆国は1994年批准し[17]、日本は1995年12月15日に加入書を寄託し、加盟国となっているが、「日本国憲法の下における『集会、結社及び表現の自由その他の権利』の保障に抵触しない限度において、これらの規定に基く義務を履行する」という留保の宣言を行なっている[9]。また、市民的及び政治的権利に関する国際規約にも1979年に批准している。

憎悪表現の各国における法的な扱い[編集]

ヘイト・スピーチに対する法的規制に消極的なアメリカ合衆国と規制に積極的なヨーロッパ諸国(ドイツフランスイギリス等)が対比的である[17]

ヨーロッパが規制に乗り出したのは1960年代から1970年代にかけての反ユダヤ主義や反移民的な言論が吹き荒れたためとされる[17]。ただし、ヨーロッパでも単なる人種主義的な言論の規制には消極的で適用された場合でも懲役刑でなく罰金刑や執行猶予にとどまる[17]ホロコースト否認は例外であり、懲役刑を科すこともある[17]ドイツでは、ドイツ連邦共和国基本法で自分の意見を発する自由を保障する一方、「治安を妨害するような言論の濫用」を厳しく規制している。また、ナチスによるホロコーストの経験をもつドイツでは、民族集団に対する憎悪を煽動するような行為を、刑法第130条で民衆扇動罪、180条で侮辱罪、189条で「死者の追憶に対する誹謗罪」、194条で「国家社会主義その他の暴力的恣意的支配を目的とする集団の一員による侮辱を非親告罪とする規定」が設けられている[9]。フランスでは人種差別規制法が1972年に制定された[9]。スイスでは1994年に人種差別を禁止する刑法改正を行い、ハンガリーでは刑法269条で国籍、民族、人種を理由とした憎悪の助長が禁止されている[9]。ロシアでは1993年、憲法で差別的表現を認めないと明記した[9]

イギリスでは、1965年の人種関係法(Race Relation Act)第6条でも人種的憎悪煽動罪が犯罪とされていたが、同罪成立のためには煽動の意思の立証が必要であったため訴追も少なかった[25]ナショナル・フロントの集会でこれに抗議するアジア系青年が殺害された後、ブリティッシュ・ムーブメントの指導者ジョン・キングズリィ・リードが「一人殺った、次は百万人だ」「黒ん坊、アラブ野郎、まぬけ者」と演説で発言した事件についての裁判では、訴追側が人種的憎悪を煽動する意思を立証できなかったため無罪とされた[25]。その後、1976年に公共秩序法 (Public Order Act)第5A条が改正され[25]1986年の改正では暴動罪(第1条)、暴力的秩序紊乱罪(violent disorder、第2条)などとともに第三編第18条で人種的憎悪煽動罪が規定され、人種的憎悪とは「肌の色、人種、国籍(市民権を含む)、若しくは民族的又は国家的出自に照らして定義される大ブリテン内の人々の集団に敵対する憎悪」と定義された[26]。また、人種的憎悪煽動罪を訴追するには法務長官の同意が必須であるが、歴代の長官は同意に消極的であった[27]。人種的憎悪煽動罪違反への罰則は、正式起訴による場合は2年以下の拘禁、又は罰金、若しくはその両方、略式の有罪判決による場合は6か月以下の拘禁、または罰金、若しくはその両方(第27条3項目)とされる[28]。2001年のアメリカ同時多発テロを受け、反テロリズム犯罪と安全法Anti-terrorism, Crime and Security Act 2001英語版によって、人種的憎悪扇動罪(Racial hatred offences)は刑罰を2年から最高7年に引き上げられた[29]。なお本法の保護法益は公共の秩序であり、居室内や閉鎖されたグループ内での行為を制限するものではない。またイギリス政府は人種的憎悪の見解そのものの表現への処罰については認めていない[30]。またイスラム教徒との摩擦を背景に2006年、人種的および宗教的憎悪法(Racial and Religious Hatred Act)が制定されたが、Mr.ビーンで知られる俳優のローワン・アトキンソンらアーティストによる反対運動が展開した[9]

アメリカ合衆国では表現の自由を最大限保障する判例があり、憎悪表現を規制する立法は行われていない[16]合衆国憲法修正第1項では「連邦政府による言論規制」を禁じており、「政府は、その思想自体が攻撃的あるいは不快であるからという理由だけで思想を禁止するべきではない」 という原則[31]を固持している[17]1992年、アメリカ連邦最高裁は、RAV判決において、憎悪表現規制は違憲であると判断した[17][16]。これを受けてそれまで憎悪表現規制を設けていた学校や自治体は規制条例を廃止した[16]。米国で規制が進まず言論保護的なアプローチになったのは、1960年代から70年代の公民権運動やベトナム反戦運動などにおいて民族的マイノリティが最大限の自由を要求するなか、言論の自由が核心的な価値とみなされたためでもあるといわれる[17]。2004年には全世界反ユダヤ主義監視法が制定された。

オーストラリアでは、2001年にビクトリア州人種的宗教的寛容法 (Racial and Religious Tolerance Act 2001)[32]が制定され、「人種(SECT 7)や宗教(SECT 8)を理由に、人を嫌悪・憎悪・侮蔑・愚弄する行為に関わること」が禁じられた。しかし名古屋大学浅川晃広によれば、オーストラリアで「表現の自由」への萎縮効果を問題視する空気が社会に広がっていて、反人種差別法改正が審議されており、「現行法では「差別された」と集団が不快感を訴えるだけでヘイトスピーチとされ、改正案では一般社会的に名誉毀損や脅迫に当たる表現のみが反人種差別法の対象になる」と述べた[33]

カナダでは1982年に施行されたカナダ憲法で人権が保障され、表現の自由も保障されているが、法律の留保がつけられており、これはアメリカ合衆国憲法修正第一条の絶対的な表現の自由の保障とは異なる[34]。反ユダヤ主義、反黒人主義、白人優越主義集団が社会問題となったため1970年に憎悪表現(ヘイト・プロパガンダ)を刑法で禁止した[16][34]。ただし、正当な言論の自由を制限しないための免責規定があり、「真実性の証明がある場合」「誠意をもって宗教上の題材に関する意見を述べた場合」「公共の利益のためになされた場合」「憎悪感情の除去を目的としていた場合」を免責条件としている[16]。ほかに連邦人権法がある[16]。刑法319条とカナダ憲章との整合性については1990年のKeegstra事件、また白人国家主義を唱えるカナダナショナリスト党の非白人移民排除などを説いたAndrews事件訴訟で合憲との判決が出された[34]。一方、エルンスト・ツンデル事件ではホロコーストをユダヤ人の陰謀とした内容に対する刑法181条による起訴では同条は過度に広汎であり、適切な範囲を超えた規制であるとして憲法違反との判決がだされた[34]。しかし、2012年に人権法13条に制定されたヘイトスピーチ規制は撤廃された[35]。これは2007年以降、職場での軽口まで人権委員会に訴えるケースが目立つようになったたり、イスラム社会に対する一般的批評やムハンマド風刺画が訴えられるようになり言論統制の危険性が顕わになったためである[33][16]

日本では、2014年現在、憎悪表現自体を取り締まることを対象とした一般法、特別法、条例は制定されていない。ただ、刑法において、一般的にヘイトスピーチとされる「特定人物や特定団体に対する偏見に基づく差別的言動」は、侮辱罪名誉毀損罪の対象であり、差別的言動の被害が具体的になれば、事例によっては脅迫罪業務妨害罪の対象となる[17][16][36]。しかし、ヘイトスピーチであっても、特定しきれない漠然とした集団(民族・国籍・宗教・性的指向等)に対するものについては、侮辱罪や名誉毀損罪には該当しない[17][36]日本国憲法第21条では表現の自由が規定されており、憎悪表現の規制をめぐって、規制を強化すべきとする見解に対して、国政に関する情報が社会全体に流通することの必要性、思想の自由市場へ政府が介入することは避けるべきとするといった見解が出されてもいる[16]

国連の意見表明[編集]

これらは国連安保理による決議と違い法的拘束力はなく、国際機関としての意見表明に留まる。

  • ホロコースト否認を非難する決議が2007年の国連総会で採択されている[37]。 
  • 2011年5月3日、国際連合自由権規約人権委員会は、言論の自由とその限界を定めた国際人権規約第19条と、差別や暴力を扇動する「国民的、人種的、宗教的憎悪の唱道」を法律で禁止することを求めた同規約第20条との関係について、「『ヘイトスピ-チ』の多くが、同規約第20条の水準にそぐわないことを懸念する」、とした総括所見草案を発表した[38]

各国の現状[編集]

アメリカ[編集]

ABCテレビ番組
  • 2013年10月米国ABCテレビの番組で、中国の米国債保有問題の解決法について、子供が「中国人を皆殺しにしよう」と発言した。司会のジミー・キンメルは笑いながら「面白い考えだ」と応じた。在米中国人などからの抗議が殺到し、ABCは「社会全般の気分を害するような内容を意図的に放送することは決してない」として謝罪し再放送の問題部分を削除した。中国人団体はホワイトハウスオンライン請願サイトに、政府による調査・番組の打ち切り・正式な謝罪を求める運動を始め、署名数はサイトの規定数に達した。規定により、2014年1月に米国政府は立場を明らかにした。それによれば、ABCが番組内で謝罪し再発防止策を講じ問題の放送部分を削除していることからABCの対応が十分であるとした。また、中国の平和的台頭を歓迎するという大統領の考えを紹介した。その上で、ABCの番組を打ち切らせるべく政府が介入することを拒否し「他人の気分を害する可能性があったとしても、憲法言論の自由を保証しています」と説明した[39][40]

オランダ[編集]

自由党の党首ウィルダースは、イスラム教の聖典クルアーンを「ファシズム的」と呼び、アドルフ・ヒトラーの著作『我が闘争』になぞらえて批評し扇動罪などの容疑で起訴されたが、2011年6月23日に無罪判決を受けた。ウィルダースは「言論の自由の勝利だ」と宣言し、クルアーン批判は「政治的議論の一部で犯罪ではない」としている。

フランス[編集]

フランス領ギアナ出身の法務大臣クリスチャーヌ・トビラの政策によって2001年にフランスでは過去の奴隷制度は人道に対する罪であったと認定され、公立学校では奴隷制に関する授業が義務づけられた[41]。しかし、右派の国民戦線などはこうした政策を批判し、2013年10月25日にトビラが11歳の女子に「雌猿」と野次られた事件を受けて、右派の雑誌Minuteは表紙で「猿のように賢いトビラはバナナをみつける」と掲載し、非難された[41]

サルコジ大統領

2007年には大統領サルコジセネガルの植民地支配を認めたが謝罪はせず、「アフリカの悲劇は、人類の歴史のなかでいまだ大きな業績を残していないことである」と述べ、2010年には[暴動を起こしたロマ人に対して強硬策ととるなか、演説でヘイトスピーチ的な内容を語り、非難された[41]

エリック・ゼムール

ジャーナリストのエリック・ゼムールは、テレビやラジオで「ポリティカリー・コレクトなことばかり言っていると論議が発展しない」「イスラム教とフランス共和国法は共存できない」「麻薬の密売をする人のほとんどはアラブ人と黒人、だから彼らが警察の身体検査や身分証明検査の標的になるのは当然」「アラブ人や黒人を雇わないという雇用者側の権利を認めるべきだ」と発言し、人種差別発言として罰金刑を受けた[41]

ジョン・ガリアーノ

ファッションデザイナーのジョン・ガリアーノはディオール在職中の2011年、ヒトラー賛美や、外国人に対する人種差別発言の廉で逮捕され、罰金刑を受け解雇された。

イタリア[編集]

セリエAで活躍していた韓国人サッカー選手の安貞桓は、同じサッカー選手のマルコ・マテラッツィから「ニンニク臭い」と人種差別的言動をロッカールームで受けた[42]

北欧[編集]

増加するイスラム教徒移民との軋轢から2005年デンマーク2007年スウェーデンでもムハンマド風刺漫画掲載問題が発生し、イスラム諸国と北欧諸国との対立が深刻化し、2010年にはイラク系スウェーデン人による自爆テロであるストックホルム爆破事件が発生した。

中国[編集]

AFCアジアカップ2004で中国サポーターは日本人にゴミを投げつけたりブーイングをしたり、「小日本を屠殺せよ」と気勢を上げたりした[43]

2012年9月ドイツの自動車製造会社アウディの中国国内の販売店で「日本人を皆殺しにする」という横断幕が掲げられた。中国尖閣諸島をめぐる反日デモが激化する中で、販売店の社員14人が抗議行動としてこの横断幕を掲げた。アウディ日本法人はすぐに謝罪を発表。「このような行為があったことは誠に遺憾であるとともに、憤りを覚えております」とのニュースリリースを掲載した。ドイツ本社の「(今回の行為は)受け入れがたい」というコメントも含まれていた。ドイツ本社はツイッターで「我々は今回の中国での行動といかなる暴力からも距離を置く。我々は対話と外交を主張する」というコメントを出した。しかし、このドイツ本社のコメントについては他人事のように述べているという批判が日本のネット上で起きた。台湾やアメリカでも「もっと深刻にとらえ、きちんと謝罪すべきではないのか」との批判の声がネット上で起きた[44][45][46]

北朝鮮[編集]

  • 北朝鮮の国営通信社である朝鮮中央通信が、2014年4月22日に北朝鮮の人権状況を調査する国連の委員会のマイケル・カービー(同委員長)に対して「マイケル・カービーは40年あまりものあいだ、同性愛の醜聞を残し、70歳を過ぎたいまでも結婚できない老いぼれた好色狂だ」という記事を配信したこと、また同年5月2日にアメリカの大統領バラク・オバマに対して、国営放送で「黒い面(つら)に生気のない灰色の目玉、広く開いた鼻の穴に、ふくれあがった唇」「その姿かたちや行動から見て、血統も明らかでない雑種だというが、見れば見るほどオバマが猿の身体から出てきたのは確かだろう」などという露骨な差別的表現を含む記事を配信したことが、前者は同性愛者に対して、後者は黒人の血を引いた者に対するヘイトスピーチであると指摘されている[47]

韓国[編集]

  • 韓国では日本や北朝鮮へのヘイトスピーチ的デモがある[48]反日デモ歴史教科書問題や、従軍慰安婦問題靖国神社参拝などをきっかけとして日本大使館前でしばしば行われ、罵倒を書いたプラカードを掲げ、政治家の人形や写真、国旗を燃やしたりするパフォーマンスが行われる[48]。大使館や公官庁周辺でのデモは原則禁止されているが、大使館前の反日デモは黙認されている[48]。韓国ではヘイトスピーチについて取り締まる法律は存在しない[48]。他方、中央日報は2013年10月に社説で日本はヘイトスピーチ禁止に取り組むべきと主張している[48]
  • また、ネットでの誹謗中傷がヘイトスピーチの温床となっている。江南スタイルミュージックビデオに出演した韓国人少年は「リトルPSY」と呼ばれ一躍注目を浴びた。しかし、彼の母親がベトナム人であることが分かると、過激なネットユーザーが少年に対して混血であることを理由に誹謗中傷を行なった[48]
韓国在住のジャーナリスト原美和子は朝日新聞社の言論サイト上で、韓国人自身が差別被害に遭うと声高に「人種差別だ、侮辱だ」と反発する一方でネット上では差別行動を行なっており、本末転倒であると指摘する[48]。また原は大統領パク・クネと韓国マスコミの反日姿勢が、韓国のヘイトスピーチや外国人差別を助長しているとも指摘している[48]
  • 韓国でのベトナム人花嫁あっせん広告には「処女紹介」「再婚者、身障者含め100%が成功」などといった文言が並び、運動団体から抗議がなされた[49]。米国国務省の人身売買報告書の中に、韓国の国際結婚仲介業者が掲げた「ベトナム人女性は決して逃げません」という看板の写真を掲載した。また、韓国のチョンガー(独身男性)がベトナム現地で花嫁を選ぶ際に、『裸の検査』までしていた事が分かり問題視された[50]。2007年7月には天安市で19歳のベトナム人新婦が地下室で肋骨18本が折れた状態で遺体となって発見され、犯人は結婚仲介業者を通じて結婚した夫で、家庭内暴力によるものだった[51]。大田高等裁判所は懲役12年の刑を言い渡し「他国の女性を輸入品のように取り扱う乾き切った人間性」と裁判長は述べた。

日本[編集]

インターネットサイト[編集]

インターネットでKKKの元指導者が1995年に開設したサイト・ストームフロント以来、人種主義的サイトが増加し、ネオナチのナショナル・アライアンス、元KKKの全米白人地位向上協会、反ユダヤ主義で黒人や他のマイノリティを劣った泥人形とみなすアイデンティティチャーチ運動、ザ・ワールド・チャーチ・オブ・クリエイター(WCOTC)といったサイトがアニー・カレルによって問題視された[52]

オーストラリアでは2002年のHagan事件で「nigger」というサイト上の表現が連邦裁判所では合法とされたが、国連人種差別撤廃委員会は削除を勧告した[53]。またドイツからの移民研究者フレデリック・トーベン事件ではホロコースト否認に関する記載を削除するよう連邦裁判所は命じた[53]

関連する作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i 小谷順子「Hate Speech規制をめぐる憲法論の展開―1970年代までのアメリカにおける議論」『静岡大学法政研究』第14巻1号(2009)
  2. ^ 「憎悪表現とは何か」菊池久一(頸草書房2001)
  3. ^ 「ヘイト・スピーチと「表現」の境界」梶原健祐(九大法学2007.2.26)[1]P.67,脚注10,PDF-P.20
  4. ^ a b 明戸隆浩「アメリカにおけるヘイトスピーチ規制論の歴史的文脈」『アジア太平洋レビュー』第11号、大阪経済法科大学,2014年
  5. ^ 「憲法理論Ⅲ」阪本昌成(成文堂1995,P.63)
  6. ^ 梶原健祐(九大法学2007.2.26)P.67,脚注10,PDF-P.20
  7. ^ 米国のケースでは「言葉自体が侵害を与え、あるいは平和の破壊を即座に引き起こす傾向にある表現」を指し、連邦最高裁の先例のなかでは「わいせつや名誉毀損と並んで表現規制が許されるとされる表現領域」とされる。「憎悪表現(ヘイト・スピーチ)の規制の合憲性をめぐる議論」小谷順子(SYNODOS,2013.5.23)[2]
  8. ^ 梶原健祐(九大法学2007.2.26)P.67,脚注10,PDF-P.20
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 小林直樹「差別的表現の規制問題―日本・アメリカ合衆国の比較から―」『社会科学雑誌』創刊号、2008年12月、奈良産業大学社会科学学会 87-148頁
  10. ^ a b c d e 知恵蔵mini朝日新聞出版コトバンク、2013年2月21日、2013年5月13日更新。[3]
  11. ^ 「人種差別的ヘイトスピーチ」長峯信彦(早稲田法学1997.1.30)[4][5]P.186、PDF-P.10
  12. ^ 「デンマークの風刺画事件2005年-2006年」ニルス・ヘンリック・グレーガーゼン(一神教学際研究5,2010年2月,同志社大学)[6][7]、脚注20
  13. ^ 「米国におけるヘイト・スピーチ規制の背景」榎透(専修法学論集 2006-03-00)
  14. ^ 「ヘイト・スピーチと「表現」の境界」梶原健佑(九大法学2007)
  15. ^ 小谷順子「米国における表現の自由とヘイトスピーチ規制 : Virginia v. Black, 123 S. Ct. 1536(2003)判決を踏まえた検討」、『法政論叢』第40巻第2号、日本法政学会、2004年5月15日、 149-167, A17-A18、 NAID 110002803938
  16. ^ a b c d e f g h i j 憎悪表現(ヘイト・スピーチ)の規制の合憲性をめぐる議論 小谷順子 SYNODOS JOURNAL シノドス・ジャーナル 2013年5月23日記事
  17. ^ a b c d e f g h i j k  ヘイト・スピーチ規制論について――言論の自由と反人種主義との相克 桧垣伸次 シノドス・ジャーナルSYNODOS JOURNAL、 2013年7月24日
  18. ^ Beauharnais v. Illinois 343 U.S. 250(1952)
  19. ^ 「米国におけるヘイト・スピーチ規制の背景」榎透(専修法学論集 2006-03-00)[8]P.75、PDF-P.7
  20. ^ なお、このフランクファーター判事による法廷意見について、表現の自由の保障の観点から、反対意見が記述されている。詳しくは榎透(専修法学論集 2006-03-00)P.76、PDF-P.8
  21. ^ a b c 「米国におけるヘイト・スピーチ規制の背景」榎透(専修法学論集 2006-03-00)
  22. ^ 前嶋和宏「ヘイトクライム [憎悪犯罪規制法とその問題点]」『アメリカ・カナダ研究』18: 77–96.上智大学,2000
  23. ^ a b c d e f g h 松田浩「大学・差別・自由言論,合衆国のスピーチ・コード論争における「大学」分析」『一橋研究』24(1): 53–78.1999.
  24. ^ 和訳全文、外務省「日本と国際社会の平和と安定に向けた取組 人種差別撤廃条約」平成25年12月24日
  25. ^ a b c 「現代イギリスにおける公共秩序法の研究」元山健(早稲田法学1988-12-25、早稲田大学法学会)P.98-99.[9][10]
  26. ^ 「現代イギリスにおける公共秩序法の研究」元山健(早稲田法学1988-12-25、早稲田大学法学会)P.60,P.62,P.101-102.[11][12]
  27. ^ 「現代イギリスにおける公共秩序法の研究」元山健(早稲田法学1988-12-25、早稲田大学法学会)P.107.[13][14]
  28. ^ 「現代イギリスにおける公共秩序法の研究」元山健(早稲田法学1988-12-25、早稲田大学法学会)P.108、PDF-P.52[15][16]
  29. ^ Anti-terrorism, Crime and Security Act 2001. Part5 Race and Religion. 40 Racial hatred offences: penalties In section 27(3) of the Public Order Act 1986 (c. 64) (penalties for racial hatred offences) for “two years” substitute “ seven years ”.(legislation.gov.uk)[17]
  30. ^ HOME OFFICE & SCOTISH OFFICE,supra note49,para,111.「現代イギリスにおける公共秩序法の研究」元山健(早稲田法学1988-12-25、早稲田大学法学会)P.100-101.[18][19]
  31. ^ Texas v. Johnson, 491 U.S. 397, 414 (1989)
  32. ^ Racial and Religious Tolerance Act 2001
  33. ^ a b ニューズウィーク日本版 2014年6月24日号 p32-35「反差別」という差別が暴走する
  34. ^ a b c d 小谷順子「カナダにおける表現の自由の保障と憎悪表現の禁止」『法政論叢』42(1):145–160,2005.
  35. ^ Hate speech no longer part of Canada’s Human Rights Act カナダ ナショナル・ポスト
  36. ^ a b 「表現の自由」割れる賛否 ヘイトスピーチ規制 京都新聞 2013年10月7日
  37. ^ 「ホロコーストの否定」に対する非難決議、全会一致で採択 - 米国|AFPBBニュース。なおここでいう「全会一致」とはネガティブコンセンサス方式を指す。詳しくはリンク先記事参照
  38. ^ Draft general comment No. 34
  39. ^ 米番組で子どもが「中国人皆殺し」発言、ABCテレビが謝罪 AFPBB News 2013-10-31
  40. ^ 「中国人皆殺し」発言の番組、ホワイトハウスが打ち切り強制を拒否=「言論の自由ある」―中国メディア Record China 2014-01-13
  41. ^ a b c d 「黒人女性大臣への差別発言が示すフランスの人権感覚」Global Press,Web Ronza,朝日新聞,2013年12月13日
  42. ^ AFP通信2013年01月17日。
  43. ^ 澤喜司朗「サッカーアジア杯での反日騒動とナショナリズム」山口經濟學雑誌53巻3号、2004年
  44. ^ 中国アウディ販売店で「我々は日本人皆殺しにする」 怒りの声にアウディ日本法人は謝罪 J-cast 2012-09-19
  45. ^ 「日本人は皆殺し!」の横断幕を掲げた中国のアウディディーラーに米でも批判の声 Livedoor News 車カテゴリー(Autoblog JP)2012年09月25日
  46. ^ ユニクロに「尖閣は中国領」、アウディに「日本人皆殺しに」 中国の店舗で掲載されたメッセージ WSJ日本語版 Japan Real Time 2012-09-19
  47. ^ 北朝鮮がヘイトをまき散らした理由 2014.05.28クーリエジャポン
  48. ^ a b c d e f g h 原美和子「韓国のヘイトスピーチ 根強い外国人への偏見 対日デモには冷ややかな視線も」2014年2月22日、WebRonza、朝日新聞社
  49. ^ 「100%後払い制 ベトナム花嫁広告の差別表現に批判」=韓国 newsclip 2006/7/ 9。
  50. ^ オンライン経済新聞のe-today2007/04/25。「ベトナムでの集団見合いで『裸の検査』 」(韓国日報 韓国語 2007/04/26)
  51. ^ 朝鮮日報 2008/03/14
  52. ^ アニー・カレル、中原美香訳「サイバースペースにおける人種主義および排外主義と闘う―ヘイトスピーチに影響する法的問題および国際協力を促進する方法(上)」『部落解放研究』167、2005年、「サイバースペースにおける人種主義および排外主義と闘う(下)『部落解放研究』168、2006
  53. ^ a b 藤井樹也「IT化時代における表現の自由と差別規制――オーストラリアにおけるサイバー・レイスィズム問題を素材に」『筑波ロー・ジャーナル』1: 95–108.2007

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]