反露

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反露はんろ)とは、ロシア連邦あるいはロシア人に対して抱かれる反感意識や偏見、不信感や敵対的な態度である。外国人嫌悪の一種であり、とりわけ民族的排他主義の傾向を持っている。対義語親露。当項目では反ソも解説する。

概要[編集]

国によってはしばしば反共主義(反ボリシェヴィズム)や反ソ主義と結びついているが、これらは完全に一致する概念ではない。ロシア人の中にも、白系ロシア人に代表されるように反ボリシェヴィストは多数存在し、それに対するソビエト連邦は反露主義のひとつである反ロシア民族主義の政策を基本としていた。

ロシアへの影響[編集]

ロシアにとってウクライナグルジアなどの旧ソ連地域に反露国家が成立することは脅威であり、NATO加盟に繋がるのを恐れている。[1]

日本[編集]

日本における反露・反ソは主にロシア(ソ連)による北方領土実効支配の批判で、8月9日の反ロデー(旧反ソデー)では主に北方領土に関係する街宣活動をする街宣右翼団体が多数存在する。(街宣車に「北方領土奪還」といったスローガンを掲げる団体もある)他には北方領土の日(2月7日)に行なわれる。またソ連時代はソ連が共産主義国家でもあった事から反共主義も結びついていた。

これ以外には日ソ中立条約無視してソ連が日本へ侵攻(ソ連対日参戦)し、南樺太千島列島、北方領土を占領した歴史的事実への批判が度々行われている。

反露が形に表れた事例としてに2011年(平成23年)2月7日の北方領土の日にて、北方領土占領に抗議した右翼団体が在日ロシア大使館前でロシアの国旗を破った行為がある[2]

日本では反ロデーという日が8月9日にあるため、日本では右派に反露感情が強いと言える

ウクライナ[編集]

ウクライナ西部と中部はでは親欧米から反露感情が強いとされ[3]、逆に東部はロシアとの交流から親露感情が強いと言われている[4]

ウクライナでは民族主義団体・右派セクターが反露・親米・親欧州を主張し、ロシアやロシア系ウクライナ人を敵視し、ロシアとの強い結びつきやロシア語の公用化に反対している。

ポーランド[編集]

ポーランドは歴史的な経緯から反ロシア感情が強い国家(かつては社会主義国家でソ連の影響が強かった)。2014年クリミア危機ではウクライナに同調し、対ロシア制裁を欧州連合に求めている。[5]

南アフリカ[編集]

南アフリカ冷戦時代にソ連の脅威へ対抗意識から核武装していた。[6]

反露組織[編集]

GUAM - グルジアウクライナアゼルバイジャンモルドバが加盟している組織。領土問題や国家承認問題でロシアと敵対している。[7]

反露的な国一覧[編集]

全般的には北大西洋条約機構(NATO)加盟国は反露国家であるともいわれるが、加盟しているブルガリアは親露国である。UKUSA協定を結び独自の諜報機関を共有しているアングロサクソン諸国は反露的である。また、中近東・アラブ世界においてはイランに代表されるようなシーア派諸国は親露的、スンニ派の湾岸諸国は親米国家であることから、反露的な傾向が強い。中南米諸国においては長年の間、「アメリカの裏庭」と評されるほど、アメリカが政治的にも経済的にも深い関与を示していた地域であるが、その反動として反米左派政権が樹立した国は親露的な傾向が強くなる。また、旧ソ連地域においても反露傾向の強い民族主義勢力への支援を米国が行ってきたため、それらによって政治勢力の主導権を握った場合はウクライナをはじめとして反露国家へと転換するケースが多い。

旧ソ連地域[編集]

その他の地域[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]