スバル・レヴォーグ

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スバル・レヴォーグ
VM4/VMG型
フロント
SUBARU LEVORG 01.JPG
リア
SUBARU LEVORG 02.JPG
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン FB16型:水平対向4気筒 1.6L 直噴ターボ DIT
FA20型:水平対向4気筒 2.0L 直噴ターボ DIT 
変速機 リニアトロニック/スポーツリニアトロニック
駆動方式 シンメトリカルAWD
サスペンション F:ストラット
R:ダブルウィッシュボーン
全長 4,690mm
全幅 1,780mm
全高 1,490mm
ホイールベース 2,650mm
先代 スバル・レガシィツーリングワゴン
-自動車のスペック表-

レヴォーグ(LEVORG)は、富士重工業スバルブランドで製造・販売するステーションワゴンである。

概要[編集]

2013年11月20日、第43回東京モーターショーにおいて、ワールドプレミア。富士重工業社長の吉永泰之自らがプレゼンスを行い、その中で日本市場専用車種として投入することを明かした[1]

日本市場専用車種では海外輸出が無いので量産効果が出ないという印象があるが、基本設計は4代目インプレッサをベースとしており、更に4代目「WRX STIセダン」と同時開発・共通設計化することで経営資源の効率使用が図られている。

ボディサイズは日本の道路事情と取り回し性を熟慮し、5代目レガシィツーリングワゴンより全長を100mm短縮し、全高を70mm低くすると同時に、ホイールベースを100mm短縮した[2]

公式発表の少し後に5代目レガシィの受注を2014年6月30日で終了し、同年中に次期モデルの発売がアナウンスされたが、レガシィはセダンモデルのB4とクロスオーバーモデルのアウトバックの2タイプのみの設定となるため[3]、5代目で生産終了となるレガシィツーリングワゴンを引き継ぐ後継車種の位置づけとなる。

メカニズム・機構[編集]

エンジンは全車直噴ターボ(DIT)仕様となっており、1.6L車と2.0L車を設定する。1.6L車は「インテリジェント"DIT"」と呼ばれる新開発の小排気量直噴ターボエンジンであるFB16型を採用。小排気量でありながら最高出力125kW(175PS)、最大トルク250N・m(25.5kgf・m)を持つ高い動力性能と低燃費を両立するとともに、レギュラーガソリン仕様とすることで経済性も配慮されている。併せて、最速約0.35秒でエンジン再始動ができるアイドリングストップシステムも備えた。2.0L車は「ハイパフォーマンス"DIT"」と呼ばれるFA20型(5代目・後期型レガシィ「2.0GT DIT」と同じ高出力・高トルク仕様)を採用。最高出力221kW(300PS)、最大トルク400N・m(40.8kgf・m)の圧倒的なパワーを持ちながら緻密な噴射制御技術や充電制御を採用することで環境面にも配慮した。全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得すると同時に、アイドリングストップシステムを備えた1.6L車は「平成27年度燃費基準+20%」を、2.0L車も「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成している。

トランスミッションは全車リニアトロニックを採用するが、軽量・コンパクト設計の改良型をベースに本車種専用にチューニングを施したことで効率を高めて燃費向上を実現させた。2.0L車は高出力エンジンに対応し、マニュアルモード時の変速スピードを上げてシフトチェンジした瞬間にエンジンやメーターが反応するスポーティな特性に仕上げた「スポーツリニアトロニック」を採用した。また、気分やシーンに応じてワンボタンで走行性能を切替できる「SI-DRIVE」を備えており、1.6L車は穏やかな出力性能で低燃費走行を重視した「インテリジェントモード(i)」とリニアで気持ちの良い加速を愉しめる「スポーツモード(S)」の2モードを、2.0L車はレガシィやフォレスターと同じく、専用の8段クロスレシオ変速制御を採用したことでアクセル操作に対するダイレクトな反応とスポーティな加速を愉しめる「スポーツ・シャープモード(S#)」を追加した3モードをそれぞれ備える。

全車AWDシステム(シンメトリカルAWD)を採用しているが、1.6L車は前60:後40のトルク配分を基本に路面や走行状況に応じて前後輪のトルク配分をコントロールしてコーナー進入時の安定性と滑りやすい路面での発進性を高めた電子制御方式の「アクティブトルクスプリットAWD」を、2.0L車は前45:後55と後輪のトルク配分を増やすことで前輪の駆動力方向の負担を軽減し、横方向のグリップを増やすことで優れた回頭性を実現し、走行状況に合わせてトルク配分を連続可変制御することで直進時の安定性も併せ持つ不等&可変トルク配分電子制御方式の「VTD-AWD」をそれぞれ採用する。

パーキングブレーキは「1.6GT」を除く全車、レガシィに次いでスバル車2例目となる電子式(ヒルホールド機能付)を採用。レガシィ同様、センターコンソールに設置されるスイッチを操作する。

スバル独創の運転支援システムEyeSightは操舵支援機能の「アクティブレーンキープ」、AT誤後進抑制、ブレーキランプ認識制御などの新機能を加え、衝突被害軽減ブレーキが作動する相対速度を50km/hまで、プリクラッシュブレーキアシストが作動する相対速度を70km/hまでそれぞれ引き上げ、ステレオカメラの視野角・視野距離を拡大してカラー画像化したことで既存機能の性能も高めた改良型の「EyeSight(ver.3)」を「1.6GT」を除く全グレードに標準装備している。

沿革[編集]

2013年11月20日
第43回東京モーターショー2013に参考出品することを発表。併せて、プロトタイプの車両画像と主な仕様・諸元・グレード体系も公開された。当初、グレードは「GT EyeSight」とスポーティタイプの「GT-S EyeSight」を設定し、それぞれ、1.6L車と2.0L車をラインナップする予定だった[4]
2013年12月27日
先行予約を開始することを発表。なお、グレード体系においては、参考出品時に発表されていた4グレードに加え、1.6L車に「EyeSight(ver.3)」非搭載のベーシックグレード「1.6GT」がラインナップされて5グレードに変更。発売時期は「1.6GT」と2.0L車は2014年5月に、「1.6GT EyeSight」と「1.6GT-S EyeSight」は同年6月となることも発表された[5]
2014年1月4日
先行予約の受付を開始。
2014年4月15日
公式発表。なお、EyeSight(ver.3)ユニットの量産体制を万全に期するため、2013年12月の先行予約発表時から発売開始日を延期し、全グレード一斉発売に変更した[6]
2014年6月20日
発売開始。

車名の由来[編集]

LEgacy」(大いなる伝承物)、「reVOlution」(変革)、「touRinG」から作られた造語で、「“スバルの大いなる伝承”を引き継ぎながらも、次世代に先駆けた変革により、新たなツーリングカーの時代を切り拓く」という意味が込められている[7]

脚注[編集]

  1. ^ 【東京モーターショー13】スバル レヴォーグ「日本向けにスバルを凝縮した車」Response.2013年11月20日(2013年11月30日 閲覧)
  2. ^ 【東京モーターショー2013】スバルの新型車「レヴォーグ」について、開発者に訊いてみた!エキサイト(Autoblog)2013年11月29日
  3. ^ 現行型レガシィ注文受付終了のお知らせ - 富士重工業株式会社 2014年6月28日閲覧
  4. ^ スバル「LEVORG(レヴォーグ)」を世界初公開 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2013年11月20日(2014年6月28日閲覧)
  5. ^ スバル レヴォーグ先行予約を開始 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2013年12月27日(2014年6月28日閲覧)
  6. ^ スバル 新型「LEVORG(レヴォーグ)」を発表 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2014年4月15日(2014年6月28日閲覧)
  7. ^ スバル、東京モーターショーで新スポーツツーリング「LEVORG(レヴォーグ)」を世界初公開CarWatch 2013年11月20日(2013年11月30日 閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]