スバル・XV

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XVは、スバルブランドを展開する富士重工業が生産・販売する自動車(クロスオーバーSUV)。スバル・インプレッサの派生車で、インプレッサの3代目をベースにしていた「インプレッサXV」についても掲載する。

概要[編集]

インプレッサのクロスオーバーモデルは1997年のフォレスター誕生以降、北米ローカルのアウトバックスポーツ[1]を除いて長らく途絶えていた。インプレッサXVは欧州で既存車ベースのクロスオーバーSUVが注目されつつあった2010年に3代目インプレッサのクロスオーバーモデルとして誕生した。初代モデルはアウトバックスポーツが販売されていた北米市場では販売されなかったが2代目モデルは北米でも販売されている。

初代 GH系(2010年-2011年)[編集]

スバル・インプレッサXV
GH2/GH3/GH6/GH7型
フロント(欧州仕様)
Subaru Impreza XV 2.0D AWD front 20101010.jpg
リア(欧州仕様)
Subaru Impreza XV 2.0D AWD rear 20101010.jpg
室内(日本仕様)
2010 Subaru Impreza (MY11) XV hatchback 02.jpg
販売期間 2010年 - 2011年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン EL15型 1.5L 水平対向4気筒 DOHC AVCS
EJ20型 2.0L 水平対向4気筒 SOHC
変速機 5速MT/スポーツシフトE-4速AT
駆動方式 FF/AWD
サスペンション 前:ストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
全長 4,430mm
全幅 1,770mm
全高 1,520mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,230 - 1,410kg
後継 スバル・XV(後述)
-自動車のスペック表-

2010年3月の第80回ジュネーブ国際モーターショーで世界初公開された。当初、日本市場への導入時期については明確にされていなかったが、同年6月24日、インプレッサシリーズの一部改良と同時に発売された。XV単独の日本国内での月販目標は200台。

インプレッサの5ドアハッチバックがベース[2]。一体感のある造形タイプの専用フロントグリル&バンパー、サイドクラッディング、ルーフレール、ルーフスポイラーを装備し、インテリアにはブラウンをアクセントに使用している[2]

日本国内向けのグレードは1.5iと2.0iで、ノーマルモデルと同じくそれぞれに2WDAWDを設定[2]。 リヤスタビライザーの追加とダンパーの減衰力を上げることで、高いロール剛性によるスポーティな走りを実現している[2][3]。 ある種「グラベルEX」の再来ともいえる。専用サスペンションを採用しているにもかかわらず、ロードクリアランスがノーマルモデルと同じなのは「使い勝手を最優先し、車高をあまり上げないほうが都合がいいと判断したから」である[4](全高はルーフレールがあるため高くなっている)。

海外仕様のグレードはDOHC NAエンジンを搭載する2.0Rとボクサーディーゼル搭載の2.0Dの2種類となっている[5]。車高については地域により異なっており、欧州地域では日本と同じく標準車高だが、中国・ロシア・豪州・一般地域向けにはタイヤサイズの変更とサスペンションの変更によって50mm車高を上げている。これは、新興市場での悪路走破性という付加価値の提供を目指したものである[3]
2011年10月、生産終了。2012年9月、スバル・XVと名乗ってフルモデルチェンジ(後述)。

年表[編集]

2010年6月24日
発表、発売。
2011年10月
生産終了。在庫販売のみとなる。


2代目 GP系(2012年-)[編集]

スバル・XV/XV HYBRID
GP7/GPE型
XV HYBRID
2.0 i-L EyeSight
Subaru XV HYBRID 2.0i-L EyeSight s.jpg
Subaru XV HYBRID 2.0i-L EyeSight Rear s.jpg
日本仕様 XV フロント
スバル・XV 日本仕様フロント.JPG
販売期間 2012年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン FB20型 2.0L 水平対向4気筒 DOHC デュアルAVCS
モーター MA1型 3相交流同期電動機
(XV HYBRIDのみ)
変速機 CVT(リニアトロニック)
駆動方式 AWD
サスペンション 前:ストラット式
後:ダブルウィッシュボーン式
全長 4,450mm
全幅 1,780mm
全高 1,550mm
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,380 - 1,390kg(XV)
1,500 - 1,510kg(XV HYBRID)
-自動車のスペック表-

2012年9月25日、生産終了から約1年のブランクを経てフルモデルチェンジ(10月5日販売開始)。車名を「スバル・XV」に改める。月販目標台数1000台。日本国内では先代同様、ニュースリリース等では「インプレッサXV」を名乗るが、カタログ等では「インプレッサ」の表記を使わず、単に「スバル・XV」を名乗る。スポーク部分のシルバーと周辺部分のコントラストにより、走行中・停車中で異なる表情を見せる特徴的な17インチアルミホイールや、スバル共通のアイデンティティであるヘキサゴングリルやホークアイヘッドランプのデザインを採用。SUVらしさを演出するため、最低地上高を高めの200mmに設定しているが、全高は1,550mm(オプションのルーフレール非装着時)に抑えられており、ほとんどの立体駐車場に入庫できるようにしている。ボディカラーは専用色の「タンジェリンオレンジ・パール」と「デザートカーキ」を含む9色を設定。エンジンはFB20型に置換され、リニアトロニックおよびアイドリングストップを採用したことで燃費を向上し、全車「平成27年度燃費基準」を達成した。グレード体系は、「2.0i」、「2.0i-L」、先代では搭載されなかった運転支援システム「EyeSight(ver.2)」を搭載した「2.0i-L EyeSight」の3グレードを設定する。なお装着タイヤについては国内仕様はコンフォートタイプ(ヨコハマ・ブルーアース)、輸出仕様はオールシーズンタイプ(ヨコハマ・ジオランダー)と分けられている。また、後述の通りスバル車唯一のハイブリッドモデルも用意される。

年表[編集]

2012年9月25日
発表。
2012年10月5日
販売開始。[6]
2013年3月29日
ニューヨーク国際自動車ショーで、ハイブリッドモデルである「スバル XV クロストレック ハイブリッド」を発表。スバル初のハイブリッド車となる。米国市場へは2013年秋に投入される予定[7][8]
2013年6月24日
日本市場でハイブリッドモデル「XV HYBRID」を発表、同日より販売開始[9][10]。エンジンのFB20型は更なるフリクション低減を行ったハイブリッド専用仕様に、トランスミッションは既存のリニアトロニックをベースにプライマリープーリー後方にハイブリッド用駆動モーターを一体化した専用トランスミッションを採用。ガソリン車と同じフルタイムAWDを採用したシンプルな構造により、低速領域でエンジンを切り離したEV走行時においてもAWDにより4輪全てにトルクを伝えることが可能となった。また、インバーターやDC-DCコンバーター等の高電圧部品とニッケル水素電池(動力用主電池)をワンユニット化し、重量部品と共にラゲッジルームのフロア下に集中配置することで車両の前後左右の重量配分や重心高、荷室容量はガソリン車と同等レベルを実現した。エンジンにはISGが採用されており、EV走行からのエンジン再始動はISGによって行われ始動時の振動を低減、エンジンオフ時にもISGでエンジン速度を調整することで振動を生じる時間を低減するなど快適性を確保している。なお通常のスターターも搭載されており、初始動時にはこのスターターが使われる。このためニッケル水素電池と2つの12Vバッテリー(補機用とISG用)の3種類のバッテリーが搭載されている。シャシーに関してもサスペンションにフリクションコントロールダンパーを追加してフリクションの変動を抑えることで微小なストロークでもダンパーの減衰が働き、乗り心地を向上。ステアリングのギア比はガソリン車よりもクイック化され、ハイブリッドカー特有の騒音に対応するため、遮音材や吸音材を追加して静粛性を高め、大型のフロアアンダーカバーの採用で空力性能の向上を図った。仕様もガソリン車と差別化され、アルミホイールは剛性を高めた専用デザインとなり、ヘッドランプのポジションランプをクリアブルーのインナーレンズとホワイトバルブに変更。リアコンビランプはテールランプの形状をヘッドランプをモチーフとした形状に替え、アウターレンズをクリア化。ボディカラーもHYBRID専用色の「プラズマグリーン・パール」を設定した。グレード体系はガソリン車と共通だが、「2.0i-L EyeSight」は標準装備のEyeSight(ver.2)に全車速追従機能付クルーズコントロール作動時にEV走行を最大限活用することで実用燃費向上に寄与する「ECOクルーズコントロール」を追加した。なお、「XV HYBRID」は全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成する。
2013年10月29日
ガソリン車「XV」を一部改良(C型、11月12日販売開始)[11]。前後サスペンションのダンパー減衰力を最適化したことでより快適で安心感のある乗り心地を実現したほか、遮音材の強化やエンジン作動音の低減により室内の静粛性を向上し、ステアリング周りのデザインを変更。「2.0i-L」・「2.0i-L EyeSight」に標準装備されている8ウェイパワーシートは従来からの運転席に加えて助手席にも装備され、電動パワーステアリングのチューニングや制振性能を向上したことでより軽快で安心感のあるハンドリングとした。

受賞歴[編集]

2012年12月12日
デザートカーキ(ext)×ブラック(int)組み合わせがオートカラーアウォード2013でグランプリ受賞。[12]スバル車が同グランプリを受賞するのはこれが初めてとなる。
2013年12月13日
XV HYBRIDで設定できるプラズマグリーン・パール(ext)×ブラック+シルバーアルカンターラ(int)組み合わせがオートカラーアウォード2014で「オートカラーデザイナーズセレクション」の「エクステリア部門賞」を受賞[13]
「オートカラーデザイナーズセレクション」とは、自動車メーカーのデザイナーが自社以外のカラー表現が最も優れているカラーデザインを互選する賞である。

車名の由来[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 初代モデルは日本市場でインプレッサグラベルEXとして販売された。
  2. ^ a b c d スバル インプレッサ シリーズを一部改良 あわせてクロスオーバーモデル「インプレッサ XV」を発売 富士重工業ニュースリリース、2010年6月24日
  3. ^ a b SUBARU IMPREZA開発プロジェクトチーム 「インプレッサ XVの紹介」『スバル技報』第37号、2010年、5-10頁
  4. ^ 【スバル インプレッサ XV】車高アップは必要ないレスポンス 2010年7月20日
  5. ^ SUBARU|Impreza SUBARU GLOBAL参照
  6. ^ インプレッサシリーズ扱いである為、国内向けはアプライドモデルB型からの販売となる。
  7. ^ 富士重工業 2013年ニューヨーク国際自動車ショーで 「スバル XV クロストレック ハイブリッド」を世界初公開 (PDF)”. 富士重工業 (2013年3月29日). 2013年3月29日閲覧。
  8. ^ スバル、独自開発のハイブリッドモデル「XV クロストレック ハイブリッド」初公開 / 今秋発売予定の米国市場よりも日本市場に先に導入 - Car Watch 2013年3月29日閲覧
  9. ^ SUBARU XV HYBRIDを発売”. 富士重工業 (2013年6月24日). 2013年6月24日閲覧。
  10. ^ ガソリン車に先行してアプライドモデルC型からの販売となる。
  11. ^ SUBARU XVを改良”. 富士重工業 (2013年10月29日). 2013年10月29日閲覧。
  12. ^ オートカラーアウォード2013各賞決定!!
  13. ^ 富士重工業 「オートカラーアウォード2014」 エントリー2車種ともに受賞 - 富士重工業株式会社 ニュースリリース 2013年12月16日(2013年12月20日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]