ルパン三世 (TV第1シリーズ)

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ルパン三世 > ルパン三世 (TV第1シリーズ)
ルパン三世
アニメ:ルパン三世(TV第1シリーズ)
原作 モンキー・パンチ
監督 大隈正秋
Aプロダクション演出グループ
キャラクターデザイン 大塚康生
音楽 山下毅雄
アニメーション制作 東京ムービー
製作 トムス・エンタテインメント
放送局 よみうりテレビ系列
放送期間 1971年10月24日 - 1972年3月26日
話数 全23話
テンプレート使用方法 ノート

ルパン三世』(ルパンさんせい)とは、アニメルパン三世』の作品群の内、連続テレビシリーズとして1971年10月24日-1972年3月26日に本放送したシリーズ。

後続するシリーズとの識別のため、タイトルに第1シリーズ第1期などと付記することがある。

目次

[編集] 放送期間など

[編集] 第1シリーズの特徴

演出

  • 全話の作風は大人向けのハードボイルドタッチな演出が多い前半と、子供も見る事をある程度考慮したギャグタッチな後半に別けられる(詳細については別項も参照の事)。

舞台

  • 物語の舞台はほとんどが日本。外国は第3話(国籍不明の孤島)と第10話のみである。10話に登場した架空の「コワルスキー王国」はスラブ人国家を意識したと思われる[1]
    • 銭形警部は警視庁の所属。第15話からはほぼ毎回警視総監(声:永井一郎)も登場する。

レギュラー

  • レギュラーメンバー全員が揃うことの方が少ない。
    • レギュラーメンバーが4人とされる1-7話においてメンバーが総出演したのは3回(第1、4、6話)。
    • レギュラーメンバーが5人とされる8-23話においてメンバーが総出演したのは7回(第8、13、14 〔五ェ門台詞なし〕、15、17、18、23話)。
    • 石川五ェ門は第5話で初登場(オープニングには第4話から登場)。当初は名うての殺し屋でルパンの敵。第7話で仲間になるが、その後も出番が無かったり、あっても本筋にまったく絡まないことも少なくない。レギュラーとして定着するのは後の『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』(以下、『TV第2シリーズ』)以降である。一人称として「某(それがし)」や「俺」を使用したり、『TV第2シリーズ』以降に定着した女性を苦手とする素振りはここでは無く、初登場の時点で不二子に惚れていたりと、後のシリーズとは一味違った人物像で描かれる。
    • 不二子のキャラクターは前半と後半の演出路線変更の影響が著しく、前期はセクシーで小悪魔的な女性として描かれ、後期は髪型もショートボブカットとなり、より明朗活発な女性として描かれている。

衣装

  • ルパンの上着の色は青緑を使用。ただし、オープニングでは赤い上着を着ているカットがある(これはパイロットフィルムからの流用である為)。

愛車

  • 初期の愛車は黄色いベンツSSK
    • オリジナルは200馬力を誇るが、ルパン仕様はエンジンを第一話「ルパンは燃えているか・・・・?!」でも使用したF1カー、フェラーリ・312T(劇中ではフェラリーと呼称)の水平対向12気筒(180°バンクV型12気筒)に乗せかえることで500馬力にパワーアップさせている。また、フロントのエンブレムがベンツ本来のマークではなく十字(島津家の家紋に類似)のものに変更されている(設定資料ではエンブレムそのものが取り付けられていない)。
    • ルパンは『TV第2シリーズ』でもSSKに似た形の車に乗っているが、こちらは主にアルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテである。
  • 番組路線変更後は、映画『カリオストロの城』同様フィアット・500を愛車としていたが、『TV第1シリーズ』でのボディ色は白である。
    • 大塚康生の愛車としても知られる車であるが、作中に登場させるにあたっては、演出上の方向転換に加え、ディテールの複雑なSSKよりも作画のしやすさに配慮した宮崎駿からの注文であった[2]

[編集] 『TV第1シリーズ』製作概要

[編集] スタート時のルパン

初めに演出のオファーを受けたのは芝山努だったが、当時『天才バカボン』の製作に加わっていたため、『TV第1シリーズ』に先んじて製作されたパイロットフィルム版の制作のみに留まる。代わって人形劇などを手がけていた異色の演出家、大隅正秋に演出が依頼される。製作会社東京ムービーの当時の社長藤岡豊が、大隅の演出した『オバケのQ太郎』のオープニングを気に入っていたからである。 「初の大人向けのアニメを作ろう」と言われた大隅は意気投合し、「中学生以下の視聴層は全くターゲットにしていなかった」と語ってる。原作のアダルトな雰囲気が強く出た作風に、当初アニメ化に難色を示していた原作者モンキー・パンチもパイロット・フィルムを見て「ぜひやってくれ」と言わしめた。

大隅は絵が描けないため、作画監督として芝山努の元同僚、大塚康生が抜擢される。当時、東映動画に所属していた大塚は、東映を退社して東京ムービーの下請けをやっていたAプロダクションに移籍した。そして、大隅・大塚両者の話し合いでテレビ用のルパン三世や峰不二子の人物造形が決まった[3]

パイロットフィルムではルパンの声は広川太一郎が演じていたが、広川のスケジュールの都合上出演が難しくなり、新たにテレビ用の声優を選ぶことになった。演出の大隅が色々な芝居の舞台を見て回った結果、山田康雄が選ばれた。大隈のイメージするルパンは、「しらけ世代の人物」で、祖父の多くの財宝を受け継ぎ、大邸宅に住み、物や金でアクセクせず、倦怠(アンニュイ)をまぎらわすためにときたま泥棒をし、場合によっては敵対する相手を手にかける事にも躊躇しない、という設定だった。飄々としていながら時にニヒルで、どこか暗さのある舞台上の山田は、まさに大隅のイメージするルパン像にぴったりだった。

パイロットフィルム製作から2年たち、ようやく大阪のよみうりテレビからTVアニメ化することが決定される。 この様な試行を経て大人向けに製作され、そして新聞広告などにも大人向けとして広告されたそれまでにないアニメとしてスタートしたが、視聴率は厳しいものとなる。当時、アニメは作ればたいていある程度の視聴率が取れると考えられていた時代(例えば、同じ東京ムービーの作品の巨人の星などは20%を超えていた)だったが、初回6%、その後も3%などといった桁違いに低い視聴率をとり、即打ち切りも仕方ない状況だった(同局の歴代ワースト記録で、今も破られていない)。ひとつの原因としては、大人向けと広告したのが、昭和40年代の家庭での倫理観にそぐわず、意識的に子供に見せまいとした親側の圧力などが考えられていた。初回から峰不二子の衣装作画やルパンとのからみ、退廃的な世界観は現代の視点でも扇情的なものであったが、作品の内容そのものはそこまでアダルトではなかった。

第3話の視聴率が出ると、よみうりテレビサイドやスポンサーは、東京ムービー社長藤岡と大隅を大阪に急遽呼び、「この低視聴率はどういうことだ」「子供に人気がない」と問いただした。大隅は「大人向けのアニメを作ったまで」と率直に答えたが、藤岡は「今後は子供向けに改善して立て直す」と約束した。

その帰りに藤岡が大隅に「今後、子供向けの内容でやってくれないか?」と依頼したが「じゃあ子供向けにやって、人気が出る確証はあるんですか?」と反論し「それでは自分は降ろさせてもらう」と番組降板を切り出した。この日を境に、大隅はスタジオに全く入ってない為、引継ぎなどは全くされなかった。 (大隅は「誰もこのあと引き継ぐやつなんていないだろう」と考えていた。以降の話も見ず、十数年以上ルパンについての取材も断り続けた。) (NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より)

[編集] 方針転換、宮崎駿ら参加

岐路に立たされた大塚は、東映で一緒に子供向けアニメを作っていた高畑勲宮崎駿(当時東京ムービーの専属下請け会社であったAプロダクション(後のシンエイ動画)に在籍していた)2人に演出を依頼した[4]。 両名は以後原作の影響の強いハード・タッチの作風を中盤以降、徐々に低年齢層向けに軌道修正していく[5]。 宮崎は後年、大隅時代からAプロ時代のルパン像の変化を、“退廃したフランス貴族の末裔から、何かうまい話はないかと常にきょろきょろとあたりを見回しているイタリアの貧乏人の子倅への変化”と称している。高畑勲、宮崎駿演出のルパンは、視聴率は9%程度と序盤よりは安定していったものの、約半年後の全23話で放送が打ち切りとなった。

だが、数年後の再放送で夕方の放送枠にもかかわらず20%台という異例の高い視聴率を叩き出し評価が高まり、その質が改めて評価されることとなった[6]。ただし、大隅は後年、再放送の人気が高まった理由を当時のテレビ局で聞いた際、「余計な説明をしていない、新しさが未だにある」など、視聴率が低かった理由と全く同じであった、と語っており[7]、再放送の人気が高まった理由は、必ずしも宮崎・高畑両名の参加による路線変更のみによるもととは言えない。そして本放送終了から約5年後、再放送時の人気を背景として新作アニメ(『TV第2シリーズ』)が製作される事になった。

宮崎駿は、劇場版『ルパン三世 カリオストロの城』や『TV第2シリーズ』での2作は「第1シリーズでやったことの総棚ざらえ」と称している。『TV第1シリーズ』については「ぼくらはまぎれもなくハングリーだった。スカッとしたおもしろい仕事をやりたいという願望と気力はいくらでもあったのだ」と意欲が強かったことを語っている。しかし「放映中の路線変更は製作を混乱させ、テレビアニメーションの技法が停滞した時期もあって、画面は乱れ、完成度は低く、技術的に見るところのない作品であった」と評している。再放送で人気を得た理由を「ベンツに乗るルパンと大衆車のフィアットに乗るルパンがせめぎあい、結果として番組に活力をもたらしたのが原因では」と語っている[要出典]

なお前番組の『巨人の星』からのスタッフが多く流れていた。そのためにスタッフの一人に峰不二子を描かせると星明子と瓜二つの容姿になってしまったという逸話も残っている。

[編集] 声の出演

※詳しくは、ルパン三世の登場人物(TV第1シリーズ)及び登場人物ごとのリンクを参照。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

オープニングテーマおよびエンディングテーマのタイトルは、放送当時から長年にわたってファンを混乱させる元となっていた。放送当時のシングルレコードはテイチク朝日ソノラマから発売されたが、「ルパン三世その1」がテイチクではエンディング、朝日ソノラマではオープニングとなっている。後に様々なレコード会社から発売されるようになって以降も、発売元によってテイチクに準ずる場合と朝日ソノラマに準ずる場合があった。コロムビアに至っては、発売時期によってタイトルが逆転したこともある。なお、現在は以下に太字で記したものが正式なタイトルとしてJASRACに登録されているが、CDの種類によっては資料価値を考慮して意図的に旧タイトルを表記している場合もある。

また、レコード用音源の編曲者は馬飼野康二で、放送当時のシングルには表記されていたのだが、その後表記漏れになることが多かったため、山下毅雄が自ら編曲したと誤解されていた時期もある(TV用は山下自身が編曲)。

[編集] オープニングテーマ

オープニングテーマは全23話の中で何度も変更され、再放送やビデオ化の際にも一部差し替えが行われていた。また、当時の資料が一部散逸しているため、初回放送時の正確な使用状況については、公式な記録が現存しない。以下に記した使用状況は、初回放送時に最も近いと思われるDVD版のもの。

  1. ルパン三世主題歌I」(「ルパン三世その1」/オープニング中では「ルパン・ザ・サードの歌」と表記)(第1-3、9話)
    唄:チャーリー・コーセイ
    作詞:東京ムービー企画部
    作曲:山下毅雄
    編曲:山下毅雄(TV用)/馬飼野康二(レコード用)
    • レコードで発売されていながら、実際には4回しか使用されていない。にもかかわらず、知名度は使用回数が最多の主題歌「AFRO "LUPIN '68"」をしのいでいる。レコード用音源はTV用と比較して演奏・ボーカル共に明らかにテンションを落としたものになっており、『ルパン三世 '71 ME TRACKS』を構成した高島幹雄ライナーノーツでその差異に落胆したと述べている。
  2. AFRO "LUPIN '68"」(「ルパン三世その4」)(第4-8、10-15話)
    唄:チャーリー・コーセイ
    ナレーション:山田康雄
    作曲・編曲:山下毅雄
    • 本来は劇中音楽として作られたもので、実際に第1話から劇中で使用されている。だが、オープニング映像の変更に合わせてテーマ曲として使用されるようになった。
    • ルパンが自己紹介をした後、ルパンが次元・五ェ門・銭形・不二子の順に登場人物を紹介していくオープニングであるが、このオープニングには数種類のバリエーションが存在する。
      • 第4話で使用された、最後の台詞が「どんな事件を巻き起こしてやろうかな…」というもの
      • 第5話-第15話(第6話・第9話を除く)で使用された、最後の台詞が「今週は、どんな事件を巻き起こしてやろうかな…」というもの
      • 第6話で使用された、音楽がラスト以外インストバージョンになっており、ナレーションが通常より押さえた口調になっているもの。
    • また、第3話や第13話の劇中では別テイクが使用されている。
    • なお、チャーリーによると、歌詞は「スタッフが用意した断片的なキーワードを元に即興で歌った」とのこと。そのため、後年のリメイク音源では言葉の並べ方がオリジナルと異なる部分も多い。
  3. ルパン三世主題歌3」(「ルパン三世その3)(第16-23話)
    唄:よしろう・広石
    ナレーション:納谷悟朗(第16話のみ)
    作曲/編曲:山下毅雄
    • 映像には歌唱者の名前がクレジットされていないため、歌唱者不明という状況が長く続いていた。そのため、2001年に広石が雑誌のインタビューで「自分が歌った」と証言する以前は、関連書籍やCDにおいて「歌:チャーリー・コーセイ」と誤記されていることがあった。
    • 第16話のみ使用されたナレーション入りの音源には、曲もナレーションも別テイクのものが存在する。これは初回放送時や一部地方での放送時のみ使用された可能性が指摘されている(DVD-BOXやCD『ルパン三世 ザ・ファースト・アンソロジー』のライナーノーツより)が、現存する映像とはSEのタイミングが微妙に合わないため(「当時の映像は現存しない」とも言われており、DVDにも「音声特典」として映像無しで収録されている)、詳細は不明。
    • また、第19話の劇中では歌詞の異なるバージョンが使用されているが、音源が現存しないため、これも詳細は不明である。

[編集] エンディングテーマ

  • ルパン三世主題歌II」(「ルパン三世その2」)
    • 作詞:東京ムービー企画部[8]
    • 作曲:山下毅雄
    • 編曲:山下毅雄(TV用)/馬飼野康二(レコード用)
    • 唄:チャーリー・コーセイ

エンディングテーマは一貫して同じ曲が使用された。但し、曲の終わりに入る(一部を除く)バイクのエンジン音のSEのタイミングにバリエーションがある。

  • 第1話で使用されたSEのないもの
  • 第2話で使用されたSEがトラックのエンジン音のもの
  • 第3話で使用されたSEが歌の前に入るもの
  • 第4話で使用されたSEがバイクの遠ざかっていくエンジン音のもの
  • 第5話以降で使用されたSEがバイクの普通のエンジン音のもの。

なお、奥田民生によってカバーされている(シングルイージュー★ライダー」のカップリング曲)。

[編集] 失われたサウンドトラック

山下毅雄によるサウンドトラックは、放送直後よりそのマスターテープが紛失しているため、完全な形でのレコード化あるいはCD化が不可能な状態となっている。それでも『TV第1シリーズ』を彩った音楽の音源化を望むファンは絶えず、代替案として過去に3つの企画盤が発売されている。

テレビオリジナルBGMコレクション ルパン三世 〜山下毅雄オリジナルスコアによる「ルパン三世」の世界〜
1980年3月25日、日本コロムビアより発売
完全新録音による音源を収録しており、メロディー等は劇中で使用されたものと共通しているが、テレビ放映からかなり時間が経って再レコーディングされた事もあり、放送当時のものとは音質やアレンジなどに大きな違いが生じていた。当初は本当にオリジナルBGMを収録する予定だったのだが、締め切りギリギリまで捜索しても音源を発見できず、発売中止にするわけにもいかなかったのでやむを得ず録音をやり直した、というのが真相である。なお、主題歌は、オリジナルLPではSEやパーカッションの音を被せたTVサイズを収録していたが、2度目のCD化の際にフルサイズに差し替えられ、これが長年にわたって流通することになった。2007年に発売された限定復刻盤では、LPと同じ形に戻されている。
ルパン三世 '71 ME TRACKS
1999年2月21日、バップミュージックファイルEX)より発売
アニメ本編を製作工程において作られていたMEテープ(アテレコの前段階に場面に合せて選曲された音楽と効果音だけが収録された音源テープ)を利用し、デジタル処理で再編集を行ったものである。通常、個々の場面でフルレングスで音楽が使用される事はまずありえないため、複数の場面のMEテープを素材に、使用に適した個所を細切れで抽出し、それぞれを繋ぎ合わせて一曲の尺になるように編集が行われている。なお、素材の性質上やむを得ず効果音がそのまま残っている個所が多く、音質も本来レコード化に配慮したものではないため、いずれも芳しくない状態であり、やはりこれも苦肉の策といえる内容となっている。
ルパン三世 ザ・ファースト・シリーズ・アンソロジー
2003年3月21日、コロムビアミュージックエンタテインメントより発売
コロムビアで制作された音源を体系的にCD化する企画「ルパン三世クロニクル」の第1弾として、「ルパン・ザ・シングルス」(コロムビアから発売された全シングルを収録)と同時発売。主題歌のTVサイズの各バリエーションを放送で使用された音声から収録、さらに辛うじてオリジナル音源が残っていた「主題歌I」「主題歌II」のTVサイズ[9]とレコード用フルサイズ、『テレビオリジナルBGMコレクション』の完全復刻という内容になっている。

[編集] 放映リスト

サブタイトル 放送日 演出 脚本 コンテ
1 ルパンは燃えているか・・・・?! 1971年10月24日 大隅正秋 山崎忠昭 高橋和美
2 魔術師と呼ばれた男 1971年10月31日 大和屋竺 奥田誠二
3 さらば愛しき魔女 1971年11月7日 宮田雪 斉九洋
4 脱獄のチャンスは一度 1971年11月14日 佐脇徹 佐々木正広
5 十三代五ヱ門登場 1971年11月21日 山崎忠昭 小華和ためお
6 雨の午後はヤバイゼ 1971年11月28日 松岡清治 小泉謙三
7 狼は狼を呼ぶ 1971年12月5日 Aプロ演出グループ 大和屋竺 斉九洋
8 全員集合トランプ作戦 1971年12月12日 宮田雪 奥田誠二
9 殺し屋はブルースを歌う 1971年12月19日 大隅正秋 佐脇徹
10 ニセ札つくりを狙え! 1971年12月26日 Aプロ演出グループ 矢沢則夫
11 7番目の橋が落ちるとき 1972年1月2日 宮田雪 小華和ためお
12 誰が最後に笑ったか 1972年1月9日 大隅正秋 鶴見和一
13 タイムマシンに気をつけろ! 1972年1月16日 Aプロ演出グループ 宮田雪 斉九洋
14 エメラルドの秘密 1972年1月23日 岡崎稔
15 ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう 1972年1月30日 松岡清治 小華和ためお
16 宝石横取り作戦 1972年2月6日 七條門 出崎哲
17 罠にかかったルパン 1972年2月13日 斉九洋
18 美人コンテストをマークせよ 1972年2月20日 松岡清治 小華和ためお
19 どっちが勝つか三代目! 1972年2月27日 小山俊一郎 棚橋一徳
20 ニセルパンを捕まえろ! 1972年3月5日 七條門 小華和ためお
21 ジャジャ馬娘を助けだせ! 1972年3月12日 松岡清治 高橋春男
22 先手必勝コンピューター作戦! 1972年3月19日 宮田雪 小華和ためお
23 黄金の大勝負! 1972年3月26日 田村多津夫 吉川惣司

[編集] 使用された原作

  • 第1話:第56話「DEAD HEAT」を脚色。アニメではスコーピオンとの対決が、原作では金塊の強奪が目的になっている。
  • 第2話:第7話「魔術師」を脚色。お抱えの科学者などは登場せず。
  • 第3話:第24話「トブな悪党」をベースに33話「はなれ技」、34話「盗っ人ゲーム」を使用。
  • 第4話:第2話「脱獄」、12話「王手飛車とり」より冒頭の犯行場面。
  • 第5話:第28話「五右ェ門登場」、29話「ブラック・ポイント」より走る車での戦闘。原作にあった百地発見の錬金術や五ェ門の親友魔山などは登場せず。
  • 第6話:第18話「死体品切れ」、19話「ナサケ御無用」を脚色。
  • 第7話:第41話「砕く」、42話「免許皆伝」より示刀流という言葉、43話「殺しのない日」よりルパンの車の切断。
  • 第8話:第57話「トリプルプレイ」より病院の場面、第59話「きわどいカラッポ」より凧を使った脱出。
  • 第9話:第82話「能ある悪党は牙をかくす(その2)」。原作では外国のスパイであった女が不二子に変更され、ブーンがプーンへ変更。
  • 第10話:第75話「私を愛したルパン」より「フリンチ」のキャラクター名のみ。
  • 第11話:第14話「賞金稼ぎ」より人質のための犯罪、17話「どじ」より橋の爆破事件。
  • 第12話:第15話「シャモ狩り」を脚色。但し原作で登場していた銭形警部の登場はオミット。
  • 第13話:第83話「能ある悪党は牙をかくす(その3)」を脚色。魔毛は原作の未来人だった設定から現代人に変更され、最終的には生存している。
  • 第16話:第50話「サイケデリック氏」を脚色。宝石店襲撃場面のみを参考にしている。
  • 第20話:ルパン三世・新冒険・第2-5話を脚色。
  • 第21話:新冒険・第6話「ルパン勧進帳(その1)」を脚色と思われる。ルパン家に関わった人物(原作ではソーニャ家の令嬢)の救出のみ共通している。

[編集] 未映像化作品

  • 死闘は夜明けに終わった(小山俊一郎)
  • Kマシン強奪(秘)作戦(松岡清治)
  • 秘宝は700海里に眠る(山崎忠昭)
  • 刺客の時は来た(小山俊一郎)
  • 野獣たちの終着駅(佐脇徹)
  • ルパンのとってもへんな日(小山俊一郎)
  • 弔い歌は奴のために(宮田雪)
  • 電撃ハトポッポ作戦(大和屋竺)
  • ルパンの法則(鶴見和一)
  • 秘密矢■奪取作戦(松岡清治)
  • 恐るべき鼠一族(山崎忠昭)
  • タイトル未定(大和屋竺)
  • ルパン故郷へ帰る(佐脇徹)

[編集] 各話詳細

  • 第1話「ルパンは燃えているか…?!」から第10話「ニセ札作りを狙え!」までは新聞の番組表に「カラー」と表記されていた。民間放送における全番組のカラー化が本作第10話の放送時までに完了していなかったためである。
  • 第1話のDVD版では、次元が丘からルパンのマシンを見送るシーンが左右反転になっている。また、サーキットで観客が逃げ回るシーンでは無関係なキャラクターがカットされた。
  • 第2話「魔術師と呼ばれた男」のシナリオは『荒野のダッチワイフ 大和屋竺ダイナマイト傑作選』に収録されている。大和屋竺の脚本は元々、とても30分の放送枠に収まらない膨大なボリュームであったが、これは演出の大隅正秋が意図して、最初から大和屋に要求したボリュームであった。
  • 第4話「脱獄のチャンスは一度」の予告編で使用されたギロチンの映像は本編では使用されなかった。
  • 第5話「十三代五ェ門登場」の中で、五ェ門が聞いているラジオから流れる曲は小柳ルミ子が1971年9月にシングル曲として発表した「お祭りの夜」である。
  • 第9話「殺し屋はブルースを歌う」で竹槍を撃ち込むシーンにおいて、当初のシナリオではそれでキャップを突き殺すはずだったが、高畑・宮崎コンビによって演出が変更された。その結果、利用できるものは何でも利用し、チャンスをうかがうルパンの性格を表現することができた。(元になった原作では竹槍で突き殺している)
  • 第10話「ニセ札つくりを狙え!」は当初のシナリオでは銀狐のイワノフへの愛とそれを引き裂いた夫への憎悪など、複雑なドラマが展開されていたが、路線変更にともない、単純な話に変更された。
  • 第11話「7番目の橋が落ちるとき」の悪役・ボルボの名前は本編中では一度も出てこない。また、準備段階では第2話に登場した白乾児の弟・ラオチュウの登場が予定されていた。
  • 第12話「誰が最後に笑ったか」放送日の新聞の番組表には「最後に笑うものは誰か」と書かれていた。
  • 第14話「エメラルドの秘密」では、『TV第2シリーズ』以降に不二子を演じることになる増山江威子がキャサリンの声を担当した。
  • 第14話「エメラルドの秘密」は予告編でのタイトルは「猫目石はどこへ」で、宝石の名前も違うものだった。
  • 第14話「エメラルドの秘密」に出てくる乗船名簿の中に「銭型平次(7代目)」「モンキー・パンチ」が確認できる。
  • 第18話「美人コンテストをマークせよ」で日本代表として登場した女性の名は「笠谷」。放送当時、冬季五輪札幌大会で笠谷幸生が日本人として初の冬季五輪金メダルに輝いた(スキー70mジャンプ=現スキージャンプ・ノーマルヒル)ことにちなんだと推測される。
  • 第19話「どっちが勝つか三代目!」には『アルセーヌ・ルパンシリーズ』(モーリス・ルブラン作)でアルセーヌ・ルパンの敵役として登場するパリ警視庁のガニマール警部の孫が登場した。
  • 第23話「黄金の大勝負!」で銭形警部が警視総監にアジト壊滅作戦の内容書類を差し出すシーンに書かれていたのは「ルパンが始まって約半年程の年月が過ぎましたが、今回の話(第23話)をもちまして2クールで完結することになりました」という文で、すなわち終了のお知らせだった。ちなみに、その後に「私個人のことを申せば、途中入院を致したために…」と続くが、これが誰の事なのかは不明。
  • 次回予告は第21話「ジャジャ馬娘を助けだせ!」の分を最後に制作されず、代わりに後番組「超人バロム・1」の新番組予告が放送された。
  • 番組中期に始まったOPのキャラクター紹介映像は、スタンダード版パイロットフィルムの映像を流用し、初期の映像と繋ぎ合わせたものである。そのため、ルパンの服の色や各キャラクターたちの顔がカットによって変わるという不自然な形になってしまっている。
  • 一部の再放送時には、第13話「タイムマシンに気をつけろ!」の「昭和47年でござる」や番組後期の銭形の「来週こそは〜」といったセリフがカットされることがあった。1980年代以降は放送コードの改訂にともない、「気違い」などのセリフもカットされた。これらのセリフはビデオソフトでも発売時期によってカットされることがあったが、DVDにはノーカットで収録されている。2008年7月28日-7月30日の『BSアニメ夜話 /とことん!ルパン三世』での集中放送でも多数のセリフがカットされた。
  • 劇中でキャラクターたちが使用する車や拳銃、愛煙する煙草の銘柄などにいたるまで、本作品ではリアリティを重要視し、全て実在のものが事細かに設定されている。このあたりはメカニックの知識に豊富な大塚康生の活躍によるところが大きいとされている。

[編集] ネット局

[編集] 脚注

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  1. ^ 「コワルスキー」は(Kowalski)ポーランドで見られる姓であり、「イワノフ」はロシアで見られる姓であり、「ウクライナ」は当時のソビエト連邦の構成国でロシアと同じ東スラブ族である。
  2. ^ 当時はドライブ等で大塚の車をよく見ていたため、宮崎も描きやすかったという事情もあった。また、宮崎の個人的な車の好みも反映したようで、後年のインタビューでは「ベンツSSKって、ナチス親玉じゃあるまいし、そんなんでかっこいいと思ってる奴は好きじゃないです」、「スーパーカーって大嫌いです」とコメントしている(雑誌『熱風』2009年2月号より)。
  3. ^ 劇中でキャラクター達が使用する車や拳銃、時計、吸っている煙草の銘柄などにいたるまで、本作品ではリアリティを重要視し、写真やカタログを収集し、全て実在のものが事細かに設定されている(原作ではその点に関して明確な設定はされていなかった)。このあたりは当時流行していた大藪晴彦の作風を取り入れたものであり、企画趣旨で曲げなかったとされる2大基本として明記され、情報収集の際にはメカニックの知識に豊富な大塚康生の活躍によるところが大きいとされている(NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より)
  4. ^ 高畑・宮崎の両者が仕事を引き受けたのは、当時、Aプロは東京ムービーの下請けをやっており、また旧知の間柄の大塚が困っていたからである。その仕事を請ける際の条件は「匿名で」ということだったので、「Aプロ演出グループ」と名乗り、2人の名前はクレジットされていない。 「その話が決まったとたんテレビ局の会議室に引っ張り出されましてね、行くとテーブルの向こう側にスポンサーや放送局などの人間がズラリ、こちら側は東京ムービーの社長始め、僕たちが並んだ訳です。その会議室が、また凄まじくてね。『どうしてくれるんだ、コラッ!!』『こんな物作って子供たちは分かるか!!』と言った罵詈雑言のオンパレード。こちらは只ただ頭を下げるんですが、東京ムービーの社長など『ハハッ!』 って平伏しっぱなし(笑)。こりゃ、大変なところに足を踏み込んじゃったなぁ、とその時ツクヅク思った物でした。」 宮崎駿「大阪アニメポリスペロ・2周年記念講演」(大阪曽根崎新地東映会館、1982年7月27日)
  5. ^ しかし、大隅降板時点ですでにほとんど完成していたフィルムや、それ以前に発注済だった脚本・絵コンテ・作画もあったため、どこまでが大隅演出でどこからがAプロダクション演出かは、厳密には区別できない。高畑・宮崎両名で出来うる限りコンテや脚本を見直したそうだが、時間的に変更が不可能だった話もあったらしい(一応、演出クレジットは1-6、9、12話が大隅正秋名義となっている)。4-8話は高畑・宮崎コンビによる部分なおし、コミカルな演出で一般的にはAプロ演出と思われている7話の後半は大隅の指示を受けた出崎統によるもの、9話と12話は基本的には大隈演出のままということである。ストーリー的には、犯罪者を主人公とすることを嫌う高畑にはどうしても6話と9話は大きく変えることはできなかったと本人が回想している。完全にAプロダクション演出になったのは、宮崎によるキャラクターの性格変更が行われた13話以降であるが、絵は大隅演出時代のものらしきものも流用されている。なお、完成済みの一部のコンテには、のちに『TV第2シリーズ』で映像化されたものもある。
  6. ^ NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より。なお、高畑・宮崎両名が築いた路線は『TV第2シリーズ』、ひいては以後のテレビシリーズの作風を決定付けたと言われている。
  7. ^ NHKBSルパン特集2008年7月29日放送内、制作秘話より。
  8. ^ 第15話にスチュワーデス役でゲスト出演した音楽評論家吉見佑子自身のツイッターにて「2万円だか3万円とかのギャラもらってバイトで描いた歌詞」と告白している。
  9. ^ 「主題歌I」にはパーカッションの音が、「主題歌II」にはSEが被せられているので、厳密にはオリジナルそのままの音ではない。これは『テレビオリジナルBGMコレクション』のためのオーバーダビング作業の過程で残された音源と思われる。
  10. ^ 秋田放送における放送枠が無かったため。ただし、『TV第2シリーズ』と『ルパン三世 PartIII』は秋田放送で放送された。
  11. ^ 当時は日本テレビ・NETテレビ(現・テレビ朝日)のクロスネット。『TV第2シリーズ』以降は中京テレビで放送された。
  12. ^ 当時の放送エリアは鳥取県のみだった。
  13. ^ 当時の放送エリアは香川県のみだった。
  14. ^ 鹿児島読売テレビでも、放送経緯がある。
  15. ^ 当時沖縄県アメリカ合衆国統治下であった。ただし、『TV第2シリーズ』は琉球放送で放送された。

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