ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
| ドラえもん のび太のワンニャン時空伝 |
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|---|---|
| 監督 | 芝山努 |
| 脚本 | 岸間信明 |
| 製作 | シンエイ動画、テレビ朝日、小学館 |
| 出演者 | レギュラー 大山のぶ代 小原乃梨子 野村道子 たてかべ和也 肝付兼太 ゲスト 泉谷しげる |
| 音楽 | 堀井勝美 |
| 主題歌 | YUME日和/島谷ひとみ |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 80分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 30.5億円 |
| 前作 | ドラえもん のび太とふしぎ風使い |
| 次作 | ドラえもん のび太の恐竜2006 |
| allcinema | |
『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』(ドラえもんのびたのワンニャンじくうでん)は、2004年3月6日に公開されたドラえもん映画作品。岡田康則(藤子・F・不二雄プロ)によって漫画化され、『月刊コロコロコミック』2004年2月号から3月号に掲載された、大長編ドラえもんの1つ。映画シリーズ第25作(第1期シリーズ最終作)、大長編シリーズ第24作(まんが版▷映画シリーズ7)。ドラえもん映画化25周年記念作品となっている。
同時上映は『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!』と『ドラえもんアニバーサリー25』。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] 概要
- 原案は小学館〈てんとう虫コミックス〉『ドラえもん』第22巻に収録の短編作品「のら犬『イチ』の国」。『ドラえもん のび太とアニマル惑星』同様、耳をつけた青いドラえもんが登場する。
- 本作では野比家の正面から見えるのび太の部屋の窓に雨戸が取り付けられている。これまでのテレビシリーズや過去の作品では描かれていなかった美術設定だが、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』における野比家や、芝山努監督の絵コンテでは描かれている。
- また、作中に過去のドラえもん映画に登場したキャラクターを思い出させるような乗り物などが登場する。その他設定も過去のドラえもん映画を思わせる描写がある。なお、この映画が大山のぶ代らが声を吹き込んだ最後の映画となる。そして、同時に芝山努監督の手がけた最後の映画ともなる。
- オープニング前に映画ではおなじみの、のび太の「ドラえも~ん!」と叫ぶ後で、ドラえもんが「のび太く~ん!」と叫ぶという珍しい手法も取り入れている。また、テレビアニメのオープニングテーマではすでに使用終了していたドラえもん映画作品のオープニングテーマである山野さと子による「ドラえもんのうた」も本作品をもって使用終了となった。25年間ブランク無しで続いていたシリーズであるが、この作品と『ドラえもん のび太の恐竜2006』との間に1作品分のブランクが生じた。
[編集] あらすじ
ある日、のび太は川でおぼれていた子犬を助け、ドラえもんの道具「壁かけ犬小屋」でママに見つからないようこっそりと飼いはじめる。のび太は子犬に「イチ」と名付け、良く懐き頭も良いイチとのび太の間にはたちまち友情が生まれていた。そんなある日、のび太と遊んでいたイチはのび太の思い出の品であるけん玉を見つけるのであった。
のび太の町でも人間の都合により捨てられるペットの犬や猫は多く、のび太の元には町中の野良犬や野良猫も集まり、手に負えない状態となる。のび太たちはイチらの今後のことを考えて、自由に暮らせる3億年前の世界へタイムマシンで連れていき、生きていけるよう進化・退化光線銃で進化させた。イチはたちまち無料フード製造機の操作を覚え、けん玉もマスターする。「あした、必ず来るからね」とイチと約束し、一行は現代に帰る。
次の日、タイムマシンで3億年前に向かうが、時空間の中で「ねじれゾーン」に巻き込まれ3億年前からさらに1000年経った世界に着く。しかも、ねじれゾーンに巻き込まれた際にタイムマシンの部品が飛ばされ、時間移動の手段を失う。
しかし、その時代にはイチらの子孫と思われる進化した犬とネコによる文明社会があった。そこでタイムマシンの部品を探すことにするドラえもんたち。この国で、一行は、イチに良く似たハチのほか、ダク、ブルタロー、チーコら犬の少年少女4人組と出会う。彼らはネコジャラという大富豪の経営する遊園地「ネコジャーランド」が怪しく、4人の親がネコジャーランドで行方不明になってしまった、ということを知らされる。
しかし、そのとき地球には直径約20キロメートルの超巨大隕石が衝突しようとしていた。のび太はイチと再会できるのか。3億年の時空を超えた冒険が始まる。
[編集] 舞台
- 3億年前および、その1000年後の地球
- 2011年現在までのドラえもん映画の舞台では最古の世界。
- ワンニャン国
- 約3億年前の地球で1000年ほど栄えていた進化した犬およびネコ人間の国。基本言語は何故か日本語(ドラえもんらが使っていた言葉の影響だと思われる)。高度な科学文明を持ち、エネルギーはすべてノラジウムと呼ばれる鉱石で賄われている。また、タイヤのない自動車、ゴーランドキャッチャー、および最高時速300キロメートルのジェットコースターを作ることができ、工業はかなり発達している。ただし高層ビルはなく、家や建物はレンガ造りのレトロなものが多いことから建築技術は一見あまり発達していないように見える。その一方でネコジャーランドや大統領官邸などはかなり高い建物がある上高速道路や鉄道もきちんと整備されているので、発達していないとは一概にもいえない。見たところ人口はかなり多い。信号機も設置され、道路も整備されて、交通事故は起きる気配もない。レトロな建物と最新技術が見事にマッチした都市である。
- なお、この国の犬・猫人間の服装はかなりの厚着であり、当初ののび太たちの普段着は「下着姿」、ドラえもんは「裸」とみなされていた。
- ネコジャーランド
- 大富豪であるネコジャラが経営する遊園地。最高時速300キロメートルに達するジェットコースター、滑空して空を飛ぶロコロコ号、ロボットに乗り込んでベルトコンベアーで流れてくるぬいぐるみを掴み取るゴーランドキャッチャーなどのアトラクションがある。また、その地下には秘密の工場がある。
[編集] ゲストキャラクター
- イチ(犬)(声:林原めぐみ 老犬イチ 声:阪脩))
- のび太に拾われ、可愛がられた子犬。やがて進化させられた後、3億年前の世界で暮らすこととなる。何年ものび太を待ち続け、後に大統領として国民に慕われる。進化直後に使い方を教わったばかりの無料フード製造機を難なく使いこなし、また長い年月をかけて独力でタイムマシンを作り上げてしまうほどの天才。自分を救い、居場所をくれたのび太を神として称え、ノラジウムで彼の像を作った。年を老いた時、オープニングの中で、完成したタイムマシンを使ってのび太に会いに行こうとするが、時空のねじれに巻き込まれ、(イヌ人間の)赤ん坊に戻り1000年後の世界に流れ着く。名前の由来は犬の鳴き声「ワン」から英語の「ONE」を連想し、「ONE」を日本語訳して「イチ」となった。
- ハチ(犬)(声:林原めぐみ)
- イチに似た子犬で、仲間のリーダー的存在。ネコジャーランドで行方不明になった義母を捜している。水が苦手で泳げない。一部の雑誌では、イチの子孫と紹介されている(原作でも子孫として登場していた)。実はイチ本人であり時の箱舟が沈み、溺れかけた時、記憶を取り戻す。
- チーコ(犬)(声:島谷ひとみ)
- ハチの仲間。マルチーズ。ネコジャーランドで行方不明になった数学者の父と母を捜している。また、自身も計算が得意。とても勇敢な女の子。
- ダク(犬)(声:関智一)
- ハチの仲間。ダックスフント。ネコジャーランドで行方不明になったコンピュータ技師の父を捜している。漫画版では関西弁でしゃべる。
- ブルタロー(犬)(声:江川央生)
- ハチの仲間。ブルドッグ。ネコジャーランドで行方不明になった父を捜している。大柄で力が強い。父(声:飯塚昭三)は自動車修理工場の長。漫画版では母も登場しているが、映画では未登場。
- シャミー(ネコ)(声:かないみか、歌っているときのみ、島谷ひとみ)
- 女性歌手。普段はレストラン「山猫軒」で歌を唄っているが、時にはネコジャーランドのステージに上る。ドラえもんが一目ぼれするほどの美貌を持つ。しかしその正体はネコジャラの仲間でドラえもんを監視していたが、後に同胞の卑劣さに我慢できなくなりドラえもんを庇う。
- ネコジャラ(ネコ)(声:泉谷しげる)
- 本名は「ネコジャラ左ヱ門之丞景虎(ネコジャラさえもんのじょうかげとら)」。ワンニャン国きっての大富豪で、「ネコジャーランド」という遊園地を経営している。次期大統領候補ともいわれる実力者。しかし、その裏では先祖の怨みから、人間世界を征服しようとする陰謀を企てている。仲間をネコジャラ一族と称する。
- 名刀電光丸を使用したドラえもんと戦い、電光丸のバッテリーが切れるまで戦い続ける程のスタミナと剣術を持つ。ハチ(イチ)達がのび太の像を運ぶ時、襲い掛かる。その人間への憎悪や執念はまるで先祖のズブが乗り移っているようであった。
- 同じネコ型のデザイン故か容姿がドラえもんと酷似している。
- ニャーゴ(ネコ)(声:古川登志夫)
- ネコジャラの側近。性格はきわめて冷淡で尖った性質の持ち主。彼の先祖はのび太たちになつかなかったうちの一匹で常にズブの傍らにいた白猫であるが、もう一匹の猫はEDや子孫として登場することはなかった。
- 大統領(犬)(声:大平透)
- ワンニャン国の大統領。移住の準備のため、地球に隕石が接近していることを36時間前まで隠蔽し続けていた。ネコジャラを「ミスターネコジャラ」と呼び、信頼している。
- ズブ(ネコ)(声:水谷優子)
- のび太に拾われた野良猫。元々は飼い猫だったが、人間に捨てられ苦しみながら生きてきた。人間を激しく憎悪しており最期までのび太たちになつかなかった。3億年前にイチたちと共に行き、進化させられる。ネコジャラの先祖。「闇の黙示録」という著書を残した。名前の由来は、のび太に拾われたとき雨が降っていて体がズブ濡れだったことから。
- ハチの母(声:潘恵子)
- ハチの義母であるネコ族。時空のねじれによって赤ん坊になったイチ(ハチ)を拾い、我が子として育てる。ちなみにエンディング・クレジットには掲載されていない。原作では彼女の夫(ハチの義父)と思われる男性ネコも登場しているが、映画では未登場。
- タマ(声:山口奈々)
- ネコジャラ軍兵士(声:青森伸、大滝進矢)
- 長官(声:緒方賢一、島田敏)
- 補佐官(声:菅原淳一)
- アトラクション司会者(声:太田真一郎)
- 警官(犬)(声:島香裕、三戸耕三)
- 魚政(声:田口昂)
- ニャコ(声:佐藤ゆうこ)
- TVアナウンサー(声:渡辺宜嗣)
- 玉子がテレビでワンニャン国の遺跡に関するニュースを観る場面があり、そこで渡辺アナウンサーが声だけ出演。人間も恐竜もいなかった太古に文明があったということで世界的な大ニュースになっているという内容であり、映画では遺跡の映像も出ている。遺跡に関する言及、描写は映画ではここだけである。したがって短編でこのニュースに触れていた出木杉、のび助はこの映画には登場しない。また、この映画のフィルムコミックではキャスト一覧には記載されているが遺跡のニュースの場面は割愛されている。岡田康則の作画による漫画版ではこのニュースの場面が描かれている。
この他、漫画版のみポコニャンのぬいぐるみ、エスパー魔美のコンポコのぬいぐるみ、バウバウ大臣のバウバウとミウミウなど、他の藤子作品のキャラクターもわずかに登場している。
[編集] 用語
- ねじれゾーン
- 時空間において、時の流れが乱れているゾーン。その中で発生している雷のような光に生物が触れると、その生物は幼児化(のび太、ジャイアン、イチ)または老齢化(しずか、スネ夫)してしまう。
- ノラジウム
- この作品に登場する架空の鉱物。ワンニャン国にて主要なエネルギー資源として使われている。直径1ミリメートルほどの小さな粒でも湯を沸かすことができ、また量が多ければドリルを作動させたり、荷物を満載したトラック、果ては超巨大宇宙船までも動かすことが可能なほどの強いパワーを持つ。そのため、ノラジウムは政府によって厳重に保存、管理されている。唯一の欠点は、水に濡れると効力がなくなることである。
- 名前の由来は野良猫や野良犬の野良と、ラジウムをかけたものと思われる。
[編集] スタッフ
- 原作[1]:藤子・F・不二雄
- 脚本:岸間信明
- 総作画監督:渡辺歩
- 美術監督:清水としゆき
- 美術設定:沼井信朗
- 撮影監督:熊谷正弘
- 編集:岡安筆
- 録音監督:浦上靖夫
- 効果:庄司雅弘(フィズサウンドクリエイション)
- 音楽:堀井勝美
- チーフプロデューサー:山田俊秀、木村純一
- 監督:芝山努
- 原画:辻繁人、神村幸子、西村貴世、大城勝、村田耕一、小西賢一、湯浅政明、関修一、末吉裕一郎、船越英之、尾鷲英俊 ほか
- 絵コンテ:芝山努、藤森雅也
- 演出:渡辺歩、藤森雅也
- 作画監督:加来哲郎、金子志津枝、藤森雅也、関根昌之
- 動画検査:原鐵夫、中峰ちとせ、長澤美奈子、江川陽司
- 色彩設計:松谷早苗、堀越智子
- 仕上検査:高木理恵、中島淑子、大浦聡子
- 仕上担当:野中幸子
- トレススキャン:柴田邦浩、栗路理栄
- デジタル特殊効果:三浦理奈、垣田由紀子、笛吹康二
- 基本設定:川本征平
- 制作デスク:外崎真、大金修一
- プロデューサー:小倉久美、大澤正享、濱田千佳、太田賢司
- 制作協力:藤子プロ、ADK
- 制作:シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『ドラえもんのうた』
- 作詞/楠部工、作曲・編曲/菊池俊輔、うた/山野さと子、セリフ:大山のぶ代/ドラえもん(コロムビアミュージックエンタテインメント)
- エンディングテーマ『YUME日和』
- 作詞/小幡英之、作曲/宮崎歩、編曲/宗像仁志、うた/島谷ひとみ(avex trax)
[編集] キャッチコピー
- 僕達、また会えるよね。
- 昔、昔…犬と猫の愉しい、愉しい近未来都市が在りました。
[編集] 原作と映画の相違点
- 原作ではドラえもんはドラ焼きを買いに行ってたが、映画ではミーちゃんとのデートになってる。またスネ夫がねずみのおもちゃで脅かしてる。
- 今作ではおなじみのドラえも~んの後にドラえもんがのび太く~んと叫んでのび太が「ん?」となるシーンが追加されている
- しずかが見つけて拾った猫が、原作では普通の野良猫だが、映画ではズブと一緒に捨てられていたニャーゴ似の野良猫であった(もう一匹は不明。両方とも漫画版には未登場)。
- 原作のズブを追い回すシーンが映画ではカットされている。そのため映画ではもっともタケコプターの登場が遅い作品となった。
- 原作ではシャミーの2回目の登場は、ジャイアンの大声コンテスト優勝時だが、映画ではコンサートになってる。ちなみに大声コンテストのシーンはない。
- ハチの育ての親を見つけた際、原作ではドラえもん達が驚いていたが、映画ではスネ夫が驚いており、ダクがハチの過去を語っている。
- ドラえもんがネコジャラに脅迫されてひみつ道具「進化・退化光線銃」を修理する際、漫画版ではドライバーやモンキーレンチなどの工具を用いて修理しているが、映画ではタイムふろしきを用いて修理している。
- ねじれゾーンに突入した際、原作ではジャイアンとスネ夫のみ幼児化していたが、映画ではドラえもんを除く全員が幼児化(のび太、ジャイアン)もしくは老齢化(しずか、スネ夫)してしまう。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 「原作」としてクレジットされている藤子・F・不二雄は「キャラクター原作」程度の意味で用いられている。原案となった作品を描いた者ではあるが、この映画作品の原作者ではない。
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