ウサギとカメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カメに追いつくことを試みるウサギ。
カメに追いつくことを試みるウサギ。

ウサギとカメ(兎と亀)は、物語の1つ。イソップ寓話ジャン・ド・ラ・フォンテーヌが書いた寓話詩にも所収されている。

「いくらウサギが俊足であっても、継続した努力を怠れば、鈍足でも努力を怠らなかったカメに追い抜かれる」という例え話として多く用いられる。

同じ素材の話がジョーエル・チャンドラー・ハリスの「リーマスじいやの話」にもあるが、内容は大きく異なる。

明治時代の初等科国語の教科書には油断大敵というタイトルで掲載されていた。[1][2]


目次

[編集] イソップ寓話の話

[編集] あらすじ

ある時、ウサギに歩みの鈍さをバカにされたカメは、山のふもとまでかけっこの勝負を挑んだ。かけっこを始めると予想通りウサギはどんどん先へ行き、とうとうカメが見えなくなってしまった。ウサギは少しカメを待とうと余裕綽々で居眠りを始めた。その間にカメは着実に進み、ウサギが目を覚ましたとき見たものは、山のふもとのゴールで大喜びをするカメの姿であった。

[編集] 教訓

自信過剰で思い上がり油断をすると物事を逃してしまう。 また、能力が弱く、歩みが遅くとも、脇道に反れず、着実に真っ直ぐ進む事で、最終的に大きな成果を得ることができる。

[編集] 童謡

日本には、石原和三郎による兎と亀の童謡がある。 「もしもし かめよ かめさんよ せかいのうちに おまえほど あゆみの のろい ものはない どうして そんなに のろいのか」という詩で始まる。

[編集] 続き

カメに負けたウサギは恥晒しだという事でウサギ仲間から追われたが、そのウサギ達を狙うオオカミを知恵を使って撃退し、名誉挽回するという話がある。

[編集] トリビアの泉

テレビ番組「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~」の「トリビアの種」のコーナーで、「『ウサギとカメ』で二匹が競走した距離は何メートルか」というネタが登場した。この番組での調査によると、「ウサギはギリシャにはヤブノウサギしかいないのでヤブノウサギ」「カメは番組側が用意した版の挿絵の特徴からフチゾリリクガメ」「ヤブノウサギは夜行性で昼間は12時間中6時間以上寝ている」ということで、これらの結果から「カメが勝利する最大の距離は280メートル33センチ」となるという。かくして、意外と動物の行動に忠実に出来た話だということが判明した。トリビア品評会会長のタモリいわく「そうか、カメはウサギが夜行性だって知ってたんだね」。


[編集] 「リーマスじいやの話」の話

こちらもウサギと亀が競争する話であるが、内容は大きく異なり、亀が計略を用いてウサギを騙す話となっている。

ウサギとカメが駆けっこをすることになる。しかし、カメはウサギが走る道ではなく、そばの藪の中を走ると主張する。ウサギはこれを了承する。

さて、翌日スタート地点にウサギが来ると、そこにカメが待っているが、実はこれはカメの妻であった。ウサギにはその見分けがつかない。実はカメは家族に指示して、コースの要所要所に彼らを隠れさせ、ウサギが声をかけたら返事するようにしておき、自分はあらかじめゴール地点付近に隠れたのである。スタートするなりウサギは道を走り出す。カメの奥さんは藪に潜り込み、そのまま家にかえってしまう。ウサギがしばらく走って「カメさん、どんな具合だ」と声をかけると、そのたびにカメの家族の誰かが「汗水垂らして走ってるよ」などと返事をする。はじめは先行していることを喜んでいたウサギも、いつまでたっても引き離せないのでいらだち、やっとゴールにたどり着くと、すでにカメが待っていた、という話である。


[編集] 脚注

  1. ^ ウサギとカメの教育文化史 横浜国立大学府川研究室 2007年9月28日閲覧
  2. ^ テレビ朝日 芸能界雑学王№1決定戦2007年9月27日放映

[編集] 関連項目