嘘をつく子供

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嘘をつく子供」(うそをつくこども)とは、イソップ寓話のひとつ。「狼と羊飼い」または「オオカミ少年」というタイトルの場合もある。

解説[編集]

羊飼いの少年が、退屈しのぎに「が出た!」と嘘をついて騒ぎを起こす。大人たちは騙されて武器を持って出てくるが、徒労に終わる。少年が繰り返し同じ嘘をついたので、本当に狼が現れた時には大人たちは信用せず、誰も助けに来なかった。そして村のは全て狼に食べられてしまったという話。

人は嘘をつき続けると、たまに本当のことを言っても信じてもらえなくなる。常日頃から正直に生活することで、必要な時に他人から信頼と助けを得ることが出来るという教訓を示した寓話であると一般には受け取られている。日本においてはこの話を由来として、嘘を繰り返す人物を「オオカミ少年」と呼ぶことがある。

イソップ寓話のギリシャ語の原典は失われており、のちのラテン語の本では狼が食べたのは「羊」であり、ギリシャ語を含めて多くは狼が食べたのは「(羊の)群れ」もしくは「羊」となっている[1]。日本ではこの話は、古くは文禄2年(1593年)刊の『ESOPO NO FABVLAS』(イソポノハブラス)に「わらんべ(童)の羊を飼うたこと」として収録されているが、現行では狼に食べられるのは羊ではなく「羊飼いの少年」とすることが多い。アメリカの児童書では「少年」或いは「羊」となっている。

これに類する話としては、 幽王が全く笑わない女性褒姒を寵愛していたが、あるとき手違いで敵襲を知らせる狼煙が上がってしまい、空振りを食わされた諸侯の様子を見て褒姒が笑ったので度々嘘の狼煙を上げた。その後、実際に敵襲があったが誰も狼煙を信じる者がなく、幽王は褒姒ともども殺されてしまったというものがある(中国の故事)。

脚注[編集]