モジャ公

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モジャ公』(モジャこう)は、藤子・F・不二雄漫画作品、およびそれを原作としたアニメーション作品。また、作品中に登場する架空生物の通称。

概要[編集]

漫画は『週刊ぼくらマガジン』(講談社)にて1969年1号(創刊号)から1970年35号まで、幼年版が同社『たのしい幼稚園』にて1970年1月号から同年12月号まで連載された。モジャラ(モジャ公)、空夫ドンモの3人が宇宙に家出の旅をしてさまざまな冒険をするストーリー。特に『ぼくらマガジン』版において、全体的にシュールでハードな高学年向け物語をギャグ・コメディで支え、かつ風刺や皮肉、時にはグロテスクな描写やブラックユーモアを加えて描いたエネルギッシュなSFアドベンチャー作品となっている。

連載終了した『21エモン』の続きを描きたいという作者の希望から始まった作品で、少年と宇宙生物とロボットのトリオが宇宙のあちこちを冒険するプロットを継承している。

2014年現在、藤子・F・不二雄作品で新規にTVアニメ化された最後の作品である。なお、アニメ版は漫画原作版とはストーリー・設定等が大幅に異なる独自のものとなっている(後述)。

あらすじ[編集]

ある日、家出を考える空夫のもとに、同じくそれぞれの星で家出をしてきた宇宙人のモジャ公、ロボットのドンモが宇宙船でやってきて、3人で宇宙に家出をする。愉快で自由気ままな旅のはずが、成り行きで参加したアステロイドラリーや伝染病が蔓延する無人の惑星での決闘、詐欺師オットーとの丁々発止、不死の星で自殺フェスティバル、精神に仮想現実を送信することで架空の現実を体感させて支配する死人の星…行く先々はほとんどが命がけの冒険になってしまう。

アニメ版は漫画原作と異なり、モジャラ(モジャ公)とドンモが地球に漂着して住み着き、ロケットを直す材料のコスモストーンを探すために、空夫達と旅をすることになる。ほとんど宇宙での話の原作と違って宇宙にあまり出ず、空夫の生活する近所での話も多い。のちにコスモストーンを全部見つけて、ロケットを直す事ができ、それ以降は生活ギャグ的な話がメインだったが、モモンジャが登場の51話からは、本当の宝を見つける旅に出かける。

キャラクター[編集]

天野空夫(あまの そらお)
主人公。中学生くらいの普通の少年。『ドラえもん』の野比のび太のポジションで喧嘩は弱く、頭も悪いが、気は強く、負けず嫌いな性格で行動力もある。数々のピンチで意外な底力を見せることも。しかし本当は見栄っ張りなだけでチキンな性格である。3人の中では一番の常人。
アニメ版は小学5年生の11歳という設定で、野比のび助(アニメ版)と同じく白目に黒点の目つき、横に流して少し跳ね上がっている髪型、赤のTシャツに水色のフード付きパーカーを着用と、それまでの藤子Fアニメの主人公とは異なる現代っ子のキャラクターデザインが描き出されている。将来の夢は冒険家で、小学校ではSF(すこしフシギ)クラブ部長を務めている。勉強は人並みにできるものの、反抗期の年頃を反映してかピテカンやモジャ公、両親らとことある毎に喧嘩をしてトラブルを引き起こしやすく、つづれ屋21エモンに近い性格にある。64話で自宅に押しかけた宇宙人に半ズボンを脱がされて尻出しをするが、慌てて着替えたためノーパンだったと発言している。一人称は藤子Fアニメの主人公では珍しい「おれ」を日常的に使用していて、「」は時折しか使わない。
モジャラ(通称モジャ公)
空夫・ドンモと並ぶ主要キャラ。橙色の毛玉のような体に三本指の短い手足を持つ姿の宇宙人。負けず嫌いでガラっ八。口の中に様々な道具をしまっておける。たまに予知能力が働き、的中率は一応100%である。女性に目が無く、どこの星の女性にも一目惚れしてしまい正気を失う。一人称は「おれ」。
アニメ版では主人公のモジャモジャ星人。本名は「モジャラ・ハナモゲラ・サナダビントニクス・フランサスカッチ・リトルフッド・ビクニン・アレキサンドロポニック・コニックタランペリー・クチュクチュ・スッパピッピー・パイポッポー公爵」。口癖は「~モジャ」。自分が「うまい」と言ったものは飽きるまで食べ続けるという他人があきれるほど変な趣味を持っているかなりの食いしん坊であり、舌を伸ばして手のように扱い物をつかんだり、息を吸い込み、宙に浮いたりする。モジャモジャ星人は水が苦手なため、水がかかってしまうとぺったんこになってしまう。ただし、お湯だと平気である(主に風呂)。
ドンモ
モジャ公の相棒のロボット。いつもはとぼけているが、頭をぶつけると聡明な頭脳になり、数多くのピンチを乗り越える。(強く打ちすぎるとパーになってしまうが、最終的には良い方向へ導く。)ドンモを組み立てた「オッカサン」もロボット(工作機械の一種らしい)。通常の台詞と、カタカナとひらがなが逆になった台詞で話す。一人称は「ワタシ」だが、たまに「ボク」を使うことがある。
アニメ版ではキャラクターデザインが口の横の線がない。頭の髷のような部分の色が違う。ケーキ屋の人形・シュガー(声・根谷美智子)に恋をした事がある。また、甘い物(主にスイーツ)を食べると酔っ払う癖があるがフルーツは平気。一人称は「おれ」。
みき
空夫の同級生。空夫のいいかげんさにあきれている。空夫が好意を寄せている。『ドラえもん』初期の源静香に酷似しているが、連載初回で登場したこちらが先である。
アニメ版での名前は「河野みき」。SFクラブ副部長。髪型はヘアバンドをつけた栗色のショートカット。好奇心旺盛で活発な性格で、かなり大胆な行動をする事がある(スイカの種飛ばしなど)。性格を反映してか、普段はキュロットスカート型のツーピースを着用している。母親はガーデニングが趣味で、花が咲かなかった際はみきがSFクラブ出入り禁止寸前になってしまうこともある。ミニチュアダックスフントのロッキーを飼っている。幼少時代に今でも1番のお気に入りの根付を買うほど見ていた魔法少女アニメ「魔法使いユミー」の大ファンなためか、将来の夢は魔法使いである。
ピテカン
ガキ大将で、空夫の悪口を言って怒らせては喧嘩している。通算99勝。
アニメ版での本名は「坂本貫太」。空夫のクラスメートで、町内のガキ大将的存在で母親が苦手なことから『ドラえもん』のジャイアンのポジションである。実家は古本屋をしている。超能力が使えると信じており、もみ手・ニコ助と三人でピテカンエスパーズと名乗っており、やっても無駄な事をチャレンジしているが、モジャ公に催眠術をかけて子分にしたこともある。みきに好意を寄せている。小1の頃に肝試しで怖がって以来の怖がり屋(特にお化け)。また母親(声・滝沢久美子)や祖母・バァビィー(声・野沢雅子)も大の苦手。モモンジャ登場後は彼の子分に無理やりされる。普段は、モジャ公達と同行する事はあまりないが、最終章では、モモンジャが忘れて行った巻物を渡すために同行する。
空夫のママ
アニメ版では、おっとりしており、いつも空夫の空想癖を心配している。
空夫のパパ
アニメ版では、空夫同様SFにも興味が強い。割と冷静なのんびり屋。
モナ・モナシス
大富豪の娘。自家用ロケットで宇宙を豪遊する。空夫たちとはコスカラ星で知り合って以来の仲。最後の登場は「アステロイドラリー」編だったが、後日、作者によって最終回に加筆されて再登場し、再び空夫らに宇宙への出発を誘った。
アニメ版では、レギュラーへ昇格したみきとオリジナルキャラのモジャリたちに比べ出番は少ない。
オットー
オットセイのような姿の宇宙人。関西弁のような口調で話す。狡猾な詐欺師で金儲けのためには手段を選ばない。度々、空夫たちに一杯食わせた。
『21エモン』に前身と思われるキャラが登場している。
タコペッティ
ドキュメンタリー映画作家で、「宇宙残酷物語」等の制作者。自殺フェスティバルで空夫たちを救って以来の腐れ縁。タコのような姿の宇宙人。大胆不敵で冷静な判断力を持つ大人だが、自ら危険に足を踏み入れて迫力ある映像を撮影するために体のほとんどを失っては新しい部品に交換する事を繰り返しており(しかしメカの類ではない模様)、元々の体で残っているのは脳だけ。危険が迫ると口がとがる。撮影のためのカメラが命よりも大事。キャラクターのモデルは「世界残酷物語」などで知られる過激なドキュメンタリー映画監督グァルティエロ・ヤコペッティ
ムエ
非常な長寿を持つクエ星人の一人。外見は妖怪のに酷似しており、登場時は白覆面・白装束・白マントに身を包んでいた。テレポートテレキネシス透視など様々な超能力が使える。空夫を父親の仇と追い掛け回した。
登場エピソードはアニメ版『21エモン』にて一部改変されて使用された。
モクベエ
大富豪の宇宙人。ハンティングが趣味で、謎の生物ダンボコを狩るためにモジャ公たちを雇い、ゴゴロンゴ星へと向かう。

アニメオリジナルキャラクター[編集]

モジャリ
桃色の毛玉のような姿にリボンをつけたツインテールの宇宙人でモジャ公の妹。優しくてしっかり者だが怒ると怖く、時に電撃を放つ。主にモジャルの世話をしているためか、彼を通訳する事が多い。また、塩、こしょう、砂糖、タバスコ、マヨネーズ、ケチャップ、イカ墨、とんかつソース、ジャム、マーマレード、味噌、隠し味のコーヒーでモジャモジャ星の味を再現したことがある(地球人である空夫とみきも食べられない味)。口癖は「~でちゅ」。
モジャル
緑色の毛玉のような姿にカールした前髪が特徴の宇宙人でモジャ公とモジャリの弟。まだ小さいので言葉はしゃべることができず、「モジャ」としゃべるだけである。お昼寝モードになるとどこででも寝てしまい、寝てる時に起されるか、怒られたりすると泣きだしてしまう。泣きだすと耳に悪いばかりではなく、建物を破壊してしまう事もある。頭が良く、道具を使ってロボットなどを作ったりする事も出来る。動物などの言葉が喋れない生き物と会話する事が出来る。ちなみに彼の予知能力はモジャ公以上に良く当たり、モジャ公はそれを利用し地球で女子無料の占いの館を空夫家の前で開店させた。また、彼の絵の才能はモジャ公よりも上手で、モジャ公がモジャモジャ星の両親に手紙を出そうとした際に絵を書き直しそれが原因で兄弟げんかになったこともある。
ゴンスケ
モジャ公が乗ってきたスペースシップ・ビーグル号のメインコンピューターであり、元はイモ掘りロボット。スペースシップのメインルーム・モニター画面の中や空夫の家のテレビでのみ活動している。イモが好きで、宇宙イモを取り寄せて育てたり、自分やイモを馬鹿にしたりすると電撃を使って攻撃したり全世界をイモパニックにする事もある。口癖は「だっぺ」。一人称は「オラ」。元は『21エモン』の主要登場キャラ。
もみ手
ピテカンの子分。いつもピテカンに胡麻を磨っている。頭が良く、ピテカンの宿題を手伝ったりしている。『ドラえもん』のスネ夫のポジションであるが、キャラデザインは『キテレツ大百科』のトンガリと共通している。
ニコ助
ピテカンの子分。いつも愛想笑いをしている。着ているオレンジ色の服はジャイアンのものと同じである。
モモンジャ
放送延長の強化策として第51話より登場した、群青色の毛玉のようなつんつんヘアーの宇宙人でモジャ公のライバル。忍者の術(モモンジャ本人は主に「モモンジャ流モンモン術」と言っている)を使い、キザでカッコつけたがる性格。初恋の相手はモジャリ(幼稚園の頃砂場で遊んでいる際にまだ赤ちゃんだったモジャリを見て「砂場の天使」だと思い込んだのがきっかけ)で、彼女を見ると石みたく固まってしまう。モジャ公同様マハラダモジャの宝を狙っており、汚い手を使って横取りしようとする。クモが大の苦手だが、クモの糸は平気。地球に宝があると思いモジャ公の後を追う形で地球へ向かい、到着した後は、成り行きからピテカンの家に居候している。最後は協力してダークエンペラーを打ち破る。口癖は「~モンモン」。
空夫の担任の先生
いつも厳しく、罰を与える事が多い。
モジャパパ
公爵。とっても大きな体格をしている。いたずらが大好きでかなりの笑い上戸。
モジャママ
故郷のモジャモジャ星から、モジャ公たちを心配している。
トラヤン
通信販売をしている宇宙人。商品の値段が高い上に、効果が薄い事もしばしばある(たとえば性格が異なるコピーを10人も増やす薬品・ハッタリンなど)。
モモンジャ公爵
モモンジャの父で頑固な性格。息子同様、汚い手で宝を奪おうとする。術の腕は一流だが、髭を結ばれたりすると術が使えなくなる。
マリコ・マハラダモジャ
72話から74話まで登場した海賊の頭領。ヒューマノイドタイプの宇宙人だが、幼少時宇宙で漂流していた所をモジャモジャ星人である義理の祖父に拾われる。祖父が死去後に頭領になる。
マリコの祖父
海賊の頭領であり、故人。モジャモジャ星人である。海賊ではあるが、悪事は働かず悪人を陰で取り締まっていた。ピラミッドの中の宝が眠っている所に長い事幽霊でさまよっていた。マハラダモジャの事をよく知っている。
マハラダモジャ
数々の悪いものと戦ってきた伝説のヒーロー。現在は故人だが、マハラダモジャが残した宝箱の中に魂が残っている。
ダークエンペラー
73話から74話まで登場した。マハラダモジャに封印されていた魔物。モモンジャが宝箱を開けて復活した。モモンジャの持っている巻物で、モジャモジャ星に行くことができる。ダークエンペラーの液で、モジャモジャ星の人達を邪悪に染めた。最後はマハラダモジャになったモジャ公によって倒される。

登場する星々[編集]

メルル星
あっと驚くような大都会を持つ星。有料のパイプ・ウェイで移動する。住人は機械に頼っているため自力で算数の計算も解けない。
カミカミ星
危険地帯に指定されている星。住人達は皆温厚で街は小奇麗で平和な星のように見える。
コスカラ星
食物や燃料補給のため造られた人工星。辺りは星がまばらなので利用する客が多いが、この星の住人はそこに付け込んであくどい商売で金を根こそぎ取る。
恐竜の星?
星名不明。原始林と大都会を持ち、恐竜ロボットを用いた恐竜狩りゲームが盛んに行われている。ホテルグランドロイヤルハイネスの宿泊料はおそろしく高い。
ナイナイ星
伝染病が発生し、これ以上広げないために爆破処分されることになっていた星。住民は衛生衛星に避難している。
ジュゲム三番星フェニックス
この星では、一万年前に二つあった月が衝突し一つになった事によるシューリン効果から発生するグーリンダイ線を浴びることによってカイジャリスイギョ現象が起き、住民の細胞が変化して年を取る事も死ぬ事もなくなり、それに伴い子供も生まれなくなった。人口が多すぎるので空間を縮めて使っている。あまりにも長い事生きているので住民は皆人生に飽きており、無気力状態となってただ生きているだけで死の感覚も忘れている。
シャングリラ
かつて銀河系最古の文明を誇っていたが、今は太陽が爆発して水も空気もバクテリアもなく無人と思われていた星。訪れた者は一様に「天国」と褒め称える通信を送るが、それ以降音信不通となり帰ってこない。
神像はモアイを模している。
不明
星名不明。星際都市ポンコンは銀河航路の交わりに位置し、上は外交官、下は犯罪者まで宇宙のあらゆる人種が集まる。ポンコンの無法地帯は犯罪の吹き溜まりで警察が介入できない。
モデルは連載当時の香港
ゴゴロンゴ星

最終話[編集]

本項では『週刊ぼくらマガジン』に掲載された最終話について触れる。

前述通り、本作は意図を完遂できぬまま打ち切られた『21エモン』の設定を再利用して描かれ、作者本人が「楽しんで描いた」と述懐するほど入れ込んだ作品であるが、児童向け漫画としては難解なストーリーが仇となってか、作者にとっては不本意な打ち切りに終わった。

雑誌掲載時の最終話は、1970年32号から35号まで描かれた「不死身のダンボコ」というエピソードである。しかしこのストーリーには最終回としての要素は全く見られず、結末も作品全体をまとめる内容とはなっていないため、作品自体が未完とも考えられる唐突な終わり方となっている。

完結後の1971年虫プロ商事から発行された虫コミックスの単行本(全2巻)においては、最終話が「不死身のダンボコ」の1つ前のエピソードである「地球最後の日」となっており、「不死身のダンボコ」は未収録となった。さらに1976年朝日ソノラマから発行されたサンコミックス版単行本(全2巻)においても、同様の措置が取られている。

「不死身のダンボコ」は1988年中央公論社から発行された藤子不二雄ランドの単行本(全3巻)においてようやく単行本初収録となったが、掲載が「地球最後の日」の前となり、ここでも最終エピソードは「地球最後の日」となっている。1989年には同社から愛蔵版(全1巻)が発行されており、こちらでは掲載順は藤子不二雄ランドと同様であるが、「地球最後の日」に最終話らしい体裁をつける加筆が施される措置が取られた。こうして『モジャ公』は「地球最後の日」が最終話となり、連載終了から約20年を経て作者の手による正式な結末が付けられた作品となった。

なお1995年には小学館からコロコロ文庫版文庫本(全2巻)が発行されているが、こちらでは「不死身のダンボコ」は未収録、「地球最後の日」は加筆版が掲載されている。

こうした事情から本作は発行ごとに最終話の内容が異なる珍しい作品となっている。

  1. 連載:「不死身のダンボコ」が最終話。
  2. 虫コミックス:「地球最後の日」が最終話。「不死身のダンボコ」は未収録。
  3. サンコミックス:虫コミックスと同様。
  4. 藤子不二雄ランド:「地球最後の日」が最終話。「不死身のダンボコ」は「地球最後の日」の前に収録。
  5. 愛蔵版:加筆版「地球最後の日」が最終話。「不死身のダンボコ」は「地球最後の日」の前に収録。
  6. 文庫版:加筆版「地球最後の日」が最終話。「不死身のダンボコ」は未収録。
  7. 藤子・F・不二雄大全集版:愛蔵版を作者の最終決定版とし、加筆版「地球最後の日」が最終話。「不死身のダンボコ」は「地球最後の日」の前に収録。但し特別収録として初出版「地球最後の日」序盤と結末も掲載。

宇宙フレンド モジャ公[編集]

宇宙フレンド モジャ公』(うちゅうふれんど もじゃこう)は、藤子・F・不二雄のアシスタントであったMASAHITO(現:ふじあかまさひと)の漫画作品。『モジャ公』のテレビアニメ化にあわせて『月刊コロコロコミック』(1995年9月号 - 1996年4月号)と『別冊コロコロコミック』(1996年6月号 - 1997年4月号)で連載された。企画段階では藤本が作者となる予定であったが、当時から藤本の体調が思わしくなかったため、原作:藤子・F・不二雄、作者:MASAHITOとなり、オリジナルストーリー(ほのぼのギャグ路線)で展開された。

1996年にてんとう虫コミックスで1巻が刊行されたがアニメと共に終了した為、それ以降の4話分が未刊となっている。

宇宙フレンド モジャ公の登場人物[編集]

この3人は基本的な設定は原作と一緒。

  • 天野空夫
  • モジャラ
  • ドンモ

テレビアニメ[編集]

1995年10月3日 - 1997年3月31日にテレビ東京系でアニメ化された。全74話。放送時間は火曜日18:30 - 19:00(第1話 - 第50話)、月曜日19:00 - 19:30(第51話 - 最終話)。

放送期間が1年7か月に及び、当時のテレビ東京系アニメの中では比較的長期放送となった。原作者の藤子・F・不二雄自ら第1、2話の脚本を担当しており、また本作放送開始直後には、藤子・F・不二雄が本作の宣伝を兼ねてテレビ東京系の「開運!なんでも鑑定団」に出演している。

放送枠が移動した51話から最終話までは、モジャ星人らの伝説で宇宙一の宝物とされる「マハラダモジャ」を探すことがテーマとなっている。本作放映中の1996年9月23日に藤子・F・不二雄が逝去し、翌9月24日に放送の50話ではオープニング冒頭およびエンディングで追悼するテロップが流された。

アニメ化に際しては、「家出は自由気ままでスリル満点の冒険」という家出行為が魅力的に映るような要素を出したくないとする制作者側が藤子・F・不二雄とよく協議した結果、宇宙を放浪して冒険する漫画原作とは設定等が大幅に変わって「モジャ公たちは地球に定住し、そこから色々な星へ遊びに出かけ、終わったら空夫の家に帰ってきて日常を過ごす」という、「家出」「ハード」およびグロテスク描写を取り払うことになり、アニメオリジナルの要素の強い作品となった。原作からのエピソードは1話分のみ作られた。

キャラクターデザインは『キテレツ大百科』の作画監督や『ドラえもん』などで原画を担当した尾鷲英俊が担当。

交通系(鉄道会社系)広告代理店であったジェイアール東日本企画がテレビ東京でのアニメ番組枠を買い付けた初の作品であり、後継番組のポケットモンスターの製作にも関与するようになった事でも知られる(OLM制作)、小プロ(製作)も続投)。モジャ公(テレビ東京)放映当初ではJR東日本・日本テレコム(現・ソフトバンクテレコム、当時はJRグループ)のCMが放映されたほか、東京駅などでの交通広告の展開、2期主題歌の「ドリーム・エクスプレス」CDジャケットでは、デフォルメされたSTAR21に宇宙で跨るモジャ公・ドンモ・空夫・ミキらが描かれている。日本テレコムでは放映当初、0088市外電話中継電話)によるモジャ公らの声が聞けるテレホンサービスが存在した。

テレビ愛知では1996年3月まで土曜19:00 - 19:30(特番時は土曜6:30 - 7:00)の放送だった。当初は約3週の遅れだったが、年末年始にテレビ東京など5局では1週休止をしたが、テレビ愛知では休止をせず、さらに2話連続放送も行ったため遅れは4日(週内)に短縮した。当時異時ネットとなっていたテレビ東京18時30分のアニメ番組は、遅れを短縮するなどの措置は全くなかったため、異例ともいえる対応だったが、当初から1996年4月以降は同時ネットに変更させる予定があったものと思われる。

放送期間中からセルビデオ化され全話収録されている(51話本放送時の訃報は割愛)。販売元は契約上、1話から50話は日本コロムビア(全17巻)、期間延長分(マハラダモジャ編)の51話から最終話まではポリグラム(全8巻)と分かれており、51話以降が収録されたポリグラムのビデオは「Vol.1」からと通巻が連番にはなっていない。

放映リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督
1 宇宙から来た友達 藤子・F・不二雄
えんどうてつや
えんどうてつや 須藤典彦 尾鷲英俊
2 コスモストーンを探せ! 阿部雅司 北條直明
3 怪獣惑星に行くモジャ! 冨岡淳広 井上修 藤田宗克
4 空夫の結婚?大予言 戸田博史 小村敏明
えんどうてつや
小村敏明 進藤満尾
5 モジャ公のオタフクカゼ 高野顕 石山タカ明 福多潤 アベ正己
6 ドロボーの星ボドロー 小松崎康弘 又野弘道 山崎展義
7 ピテカンはエスパー? 大倉らいた 善聡一郎 原憲一
8 つきまくり?カジノの星 北条千夏 栗山美秀 阿部雅司 北條直明
9 宿題のない星はパラダイス? 大橋志吉 井上修 藤田宗克
10 空夫の学校に行くモジャ 冨岡淳広 工藤征輝 阿部雅司 工藤征輝
11 SFクラブへようこそ 大橋志吉 大庭秀昭 小村敏明 進藤満尾
12 ドンモのホワイトクリスマス 冨岡淳広 日高政光 井坂純子
志村隆行
13 クルクル回る禁断の星 大倉らいた 善聡一郎 原憲一
14 おフロは熱いのがいいモジャ! 高野顕 栗山美秀 阿部雅司 北條直明
15 バーベキューの星 山下久仁明 石山タカ明 福多潤 アベ正己
16 ピテカンの子分、モジャ公? 北条千夏 井上修 藤田宗克
17 空夫、家出します! 小松崎康弘 遠藤卓司
えんどうてつや
遠藤卓司 山崎展義
18 モジャリ、モジャル登場(前) 冨岡淳広 川口もと
えんどうてつや
小村敏明 進藤満尾
19 モジャリ、モジャル登場(後) 川島宏 原憲一
20 ゴンスケの野望 日高政光 須藤典彦 井坂純子
21 ちょっとポッドでお買いもの 小松崎康弘 井上修 藤田宗克
22 るす番は楽しいモジャ! 北条千夏 川島宏 栗本宏志 原憲一
23 ママこうりゃく作戦 山下久仁明 石山タカ明 福多潤 アベ正己
24 11人のモジャ公 冨岡淳広 うえだしげる なかじまちゅうじ
25 モジャ公の花さか爺さん 大倉らいた 井上修 藤田宗克
26 空夫の家に引っ越すベー! 寺田憲史 川島宏 高瀬節夫 原憲一
27 ペットになりたいモジャ 大橋志吉 石山タカ明 須藤典彦 井坂純子
28 カッパも宇宙人? 冨岡淳広 福多潤 アベ正己
29 寿司はうまいモジャ! 大橋志吉 白旗伸朗 うえだしげる 畑良子
30 なかなおりマシンだモジャ 園田英樹 井上修 藤田宗克
31 占いはもてるモジャ! 冨岡淳広 宍倉敏
えんどうてつや
宍倉敏 椛島義夫
32 だいすき、歯医者さん! 北条千夏 浅田裕二 一石小百合
33 飛べ飛べ!モジャピー 大橋志吉 江上潔 栗本宏志 原憲一
34 まほう使いになりたい 寺田憲史 石山タカ明 須藤典彦 井坂純子
35 カビカビ大作戦 園田英樹 高橋ナオヒト 一石小百合
36 ムキムキでモテモテモジャ 冨岡淳広 うえだしげる 畑良子
37 ウナギが食べたいモジャ 大橋志吉 井上修 藤田宗克
38 名たんていモジャ公 北条千夏 宍倉敏 椛島義夫
39 ヒトダマで肝だめし 冨岡淳広 浅田裕二 一石小百合
40 スピードオーバー 園田英樹 石山タカ明 須藤典彦 井坂純子
41 モジャ公、天使になる?! 大橋志吉 中野頼道
えんどうてつや
中野頼道 原憲一
42 み~んなダイヤが好きでちゅ 冨岡淳広 井上修 藤田宗克
43 スイカ割り勝負だモジャ! 大橋志吉 近藤信宏 うえだしげる 畑良子
44 モジャルが泣かなかった日 寺田憲史 宍倉敏 篠幸裕 内山正幸
45 かき氷が食べたいモジャ 大橋志吉 浅田裕二 高橋英吉
46 宝さがしに行くモジャ! 冨岡淳広 高瀬節夫 中野頼道 原憲一
47 モジャル、さらわれる? 北条千夏 井上修 藤田宗克
48 とうめいモジャ公現る? 園田英樹 須藤典彦 井坂純子
49 スーパーヒーロー、モジャ公! 冨岡淳広 石山タカ明 須藤典彦
50 食べ合わせは恐いモジャ 大橋志吉 浅田裕二 玉川明洋
51 ライバル登場!その名はモモンジャ 寺田憲史 えんどうてつや 井上修 藤田宗克
52 見よ!モモンジャ流モンモン術 冨岡淳広 早川啓二 石崎すすむ 畑良子
53 小さな大ぼうけんモジャ 山崎晴哉 井上修 松浦錠平 平岡正幸
54 空夫とタイムカプセル 柳川茂 篠幸裕 大武正枝
55 ドンモ改造計画 冨岡淳広 井硲清高 井坂純子
56 モジャ公かんていします 柳川茂 浅田裕二 玉川明洋
57 みきちゃん たんじょう日モジャ 山崎晴哉 井上修 藤田宗克
58 にじの星に行くモジャ 石崎すすむ 畑良子
59 ゴンスケのイモの星 冨岡淳広 松浦錠平 平岡正幸
60 にげる雪だるまモジャ 大橋志吉 篠幸裕 椛島義夫
61 クリスマスが食べられちゃう? 寺田憲史 井硲清高 井坂純子
62 ピテカン大作戦 柳川茂 矢部秋則 浅田裕二 玉川明洋
63 雪男に似てるのだあれ? 冨岡淳広 井上修 藤田宗克
64 オッサンの地球ツアー 山崎晴哉 石崎すすむ 畑良子
65 よみがえったミイラ男 園田英樹 松浦錠平 平岡正幸
66 モジャリ、ママになる 柳川茂 篠幸裕 椛島義夫
67 とにかくカネを払ってオクレ 大橋志吉 井硲清高 井坂純子
68 ラーメン大王の究極のラーメン 山崎晴哉 えんどうてつや 浅田裕二 玉川明洋
69 モジャ公親分てえへんだい! 冨岡淳広 井上修 藤田宗克
70 モモンジャの大告白モジャ 柳川茂 石崎すすむ 畑良子
71 モモンジャ里のひみつ 冨岡淳広 篠幸裕 進藤満尾
72 宇宙でいちばんの宝物1 山崎晴哉 松浦錠平 平岡正幸
73 宇宙でいちばんの宝物2 寺田憲史 えんどうてつや 井硲清高 井坂純子
74 宇宙でいちばんの宝物3 浅田裕二 尾鷲英俊

アニメ版の担当声優[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作:藤子・F・不二雄
  • プロデューサー:岩田圭介(テレビ東京)、矢崎裕美子(SOFTX)、中沢利洋→赤羽根徳則(小学館プロダクション)
  • シリーズ構成:えんどうてつや寺田憲史
  • キャラクターデザイン、総作画監督:尾鷲英俊
  • 美術監督:金村勝義
  • 色彩設計:吉野記通
  • 撮影監督:吉田光伸
  • 編集:辺見俊夫、船見康恵
  • 音楽:若草恵
  • 音響監督:渡辺淳
  • 音楽協力:テレビ東京ミュージック
  • 協力(番組枠):ジェイアール東日本企画
  • 広報:穴見礼 → 佐々由美(テレビ東京)
  • アニメーションプロデューサー:奥野敏聡神田修吉(OLM)
  • アニメーション制作:OLM
  • 監督:えんどうてつや
  • 動画チェック:栗飯原美子、山岸裕昌、砂原昭一、藤岡正宣、館山富美子、森谷あゆみ、花輪美幸、野口大蔵、佐藤伸哉、片山基成、小原智恵子、目黒忠晴、森本浩人、山口理、福永啓人、榎本富士香、高橋成之、石川智也
  • 色指定:島貴恵美子、吉村深雪、佐藤初、小林恵、岡久美子、川端静子、大須賀隆純、福井薫、高橋由起子、江田真理子、大関たつ枝、前田峰子、岡田初美
  • CGオペレーター:小野沢静子、清水真美、茶谷美子
  • 仕上検査:松田文子、吉村深雪、沼田貴子、小林恵、佐藤初、スタジオ・トイズ、川端静子、遠藤登志子、大須賀隆純、福井薫、田中文子、高橋由紀子、高橋耀子、上野辰夫、岡田初美、都丸陽子
  • 特殊効果:千葉豊、森雅美、西村龍徳、きのプロダクション、西山誠、長谷川敏生、木原悦郎、上原将一、羽石隆志
  • 背景:スタジオじゃっく
  • 撮影:ティ・ニシムラ
  • CGコーディネート:水谷貴哉(スタジオレアトリック)
  • AVDIOオペレーション:今井剛、大竹弥生
  • ネガ編集:松尾浩、和田至亮
  • タイトル:マキ・プロ
  • フィルム:イーストマン
  • 現像:IMAGICA
  • CG作成:加戸誉夫
  • 設定協力:大倉らいた
  • エンディングCG:水谷貴哉、小林真吾
  • 音響プロデューサー:南沢道義
  • 音響制作担当:高橋秀雄、中村明子
  • 効果:加藤昭二アニメサウンドプロダクション
  • 調整:平野延平
  • 録音助手:梨本亮子
  • 音響制作:HALF H・P STUDIO
  • 制作補:青木博之、古市直彦(小学館プロダクション)
  • 設定制作、制作担当:井口憲明
  • 制作デスク:平松巨視、鈴木徹、山本寛、向坪利次、浦崎宣光
  • 制作進行:角智治、石原達也、松下周史、伊藤孝修、渡嘉敷八起、浅川真一、山本寛、茂木慶次郎、森雅美、カナタ恭典、岩佐岳、黒田弥生、亀谷友康、高橋康文、高野俊幸、萩原玉紀、植松高俊、立崎孝史
  • アニメーション協力:コープ、XEBEC、サンシャインコーポレーション、オフィス蒼、ダンガンピクチャーズ、S.S.C、スタジオディーン、ランダム
  • 製作:テレビ東京、SOFTX(現・テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション(現・小学館集英社プロダクション

主題歌[編集]

オープニング[編集]

日本コロムビア

  • 「CHU-CHU-CHU」CRIPTON / 1 - 34話
  • 「ドリーム・エキスプレス(DREAM EXPRESS)」香取沙季 / 35 - 50話

ポリドール・レコード

  • 「Shine」Dear / 51 - 74話

エンディング[編集]

日本コロムビア

  • 「恋人が宇宙人なら」岩男潤子 / 1 - 34話 ※C/Wの『「STARSHIP 1996」岩男潤子』は挿入歌として使われている。
  • 「じゃあね」小林清美 / 35 - 50話

ポリドール・レコード

  • 「どうなっちゃうンだろ」ZAZA / 51 - 69話
  • 「Too Late」斉藤佑紀 / 70 - 74話

アルバムCD[編集]

「モジャ公 キャラクター・ソング・アルバム -MOJA CONCERT-」1996年1月20日発売。1次主題歌とキャラクターソングを収録。

  • キャラクターソング
「元気で平気でノーテンキ」田中真弓
「ネバーエンディングスカイ ~空夫のテーマ~」折笠愛
「ドンモの宇宙船乗りの歌」中村大樹
「セントエルモの灯 ~モナシスの歌~」石田よう子
「俺たちゃエスパーズ」高木渉 & 横田みはる & 北浦隆宏
「アイ・ラヴ・イモ ~ゴンスケラップ~」緒方賢一

映像ソフト[編集]

VHS[編集]

1996年から1997年にかけて全話収録のVHSビデオソフトが分巻で発売された。

DVD[編集]

2010年に藤子・F・不二雄ミュージアム開業記念企画としてTCエンタテインメントから発売された「藤子・F・不二雄TVアニメアーカイブス」シリーズに第2,11,51話が収録され、『ポコニャン!』と共に初DVD化となった。

再放送[編集]

2011年1月からCS放送のアニマックスで再放送された。同年3月21日からTOKYO MXでも毎週月曜18:30 - 19:00に再放送された。また、2013年9月5日からCS放送のキッズステーションで再放送されている。

テレビ東京 火曜18:30枠(1995年10月 - 1996年9月)
前番組 番組名 次番組
ゲーム王国
※木曜7:30に移動
モジャ公
テレビ東京 月曜19:00枠(1996年10月 - 1997年3月)
愛LOVEジュニア
※月曜18:30に移動
モジャ公
特ダネ!歩くテレビ
(19:00 - 19:50)

脚注[編集]

  1. ^ 空夫のママの代役もやった。