劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇

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劇場版ポケットモンスター
セレビィ 時を超えた遭遇
Pokémon 4Ever: Celebi - Voice of the Forest
監督 湯山邦彦
脚本 園田英樹
製作 吉川兆二
松追由香子
盛武源
製作総指揮 久保雅一
川口孝司
出演者 松本梨香
大谷育江
飯塚雅弓
上田祐司
佐野史郎
鈴木杏
藤井隆
山寺宏一
音楽 宮崎慎二
主題歌 明日天気にしておくれ藤井フミヤ
撮影 白井久男
編集 辺見俊夫
伊藤裕
配給 東宝
公開 日本の旗 2001年7月7日
上映時間 75分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 39億円
前作 劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI
次作 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス
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劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』(げきじょうばんポケットモンスター セレビィ ときをこえたであい)は、2001年7月7日から公開されたテレビアニメポケットモンスター』の劇場版第4作である。同時上映作品は『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』。興行収入39億円。

概要[編集]

純粋な友情と壮大な自然、環境保護の姿勢が見受けられる作品。ポケモン映画の主軸のテーマと成りつつある「関係性」を時間を駆使して伝えている。

ルギア爆誕』のように、ポケモンたちにより保たれてきた自然のバランスが人間の勝手で崩壊する様が描かれている。しかし、今作は世界規模の破滅ではなく、もっと近場に関係をもたらす流れである時が引き起こす切なさや偶然が特徴的に表現される。

作品の中でタイムスリップし、サトシたちと行動を共にする少年「ユキナリ」だが、これは少年期のオーキド博士である。この事実は、エンディングの中でわずかに明かされる(小説版では、オーキド博士のフルネーム「オーキド・ユキナリ」がはっきり表記されているが、アニメ版ではこの映画が公開されるまで明らかにされていなかった)。また、制作初期段階の絵コンテでは、ユキナリがサトシたちの前でポケモン川柳を披露する場面が存在したが最終的にはカットされた。

海外で上映する際日本では未公開だったシーンがあり、日本ではそのシーンを追加し、『セレビィ 時を超えた遭遇 特別版』として週刊ポケモン放送局にて放送された。

本作からピカチュウプロジェクト(劇場版ポケットモンスター製作委員会)参加会社が変わった。具体的には任天堂(本作より「協力」として参加)、ゲームフリーククリーチャーズが外れ、この3社が共同出資して設立した株式会社ポケモンが加わり、クレジット順も変更された。劇場版は『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム』までに至るまで本作に参加した8社が製作している。

2001年11月に、本作の脚本を担当した園田英樹による同名タイトルの小説が、スーパークエスト文庫から発行された。

前作同様、全米でも『Pokémon 4Ever』として2002年10月11日に全米249館で公開された。

映画冒頭では、宣伝として大乱闘スマッシュブラザーズDXの短縮版オープニングムービーが放映された。

あらすじ[編集]

現代の40年前の世界。ハテノの森を訪れた少年・ユキナリは、森の中でハンターに追われていたポケモンに出会う。そのポケモンは「セレビィ」といい、時を超える力を持つと言われるポケモンだった。セレビィをハンターから守ろうとしたユキナリは、セレビィの力でセレビィと共に40年後の未来へタイムスリップしてしまう。

現代。旅の途中でハテノの森を訪れたサトシ一行は、セレビィが時を越える際に起こる「森の声」という現象に遭遇。程なくサトシ達は祠の前に倒れているユキナリを発見。ハテノ村の長老トワ達に介抱されたユキナリはセレビィがいないことに気付き、サトシ達と共にセレビィを探しに向かう。傷だらけのセレビィを見つけたサトシ達はトワの下へ戻ろうとするが、そこへセレビィを追っていたロケット団幹部・ビシャスが現れ、セレビィを捕えようと襲い掛かって来た。ユキナリとの連携でビシャスのポケモンを撃退し、何とか逃げおおせたサトシ達は、生き物の傷を癒す不思議な力を持つ湖にたどり着き、そこで一夜を明かす事にする。

その後、サトシとユキナリは意気投合し、二人はセレビィとも仲良くなった。だが翌朝、再びビシャスが現れ、セレビィはビシャスに捕らえられてしまう。捕まえたポケモンに邪悪な心を植えつける特殊なモンスターボール「ダークボール」で捕獲されたセレビィは邪悪な心を植えつけられてビシャスの言いなりになり、森を破壊し始めてしまった。

ユキナリとサトシ達がセレビィを助けようと奮闘する中、伝説のポケモンスイクンが現れる。サトシとユキナリはスイクンの力を借りてセレビィの下へと向かう。

登場人物・キャスト[編集]

レギュラーキャラクター[編集]

詳細は個別記事かアニメ版ポケットモンスターの登場人物を参照。

サトシ
- 松本梨香
本作のレギュラーキャラクター側の主人公。ユキナリと意気投合し共にセレビィを守るため奮闘する。
ピカチュウ
声 - 大谷育江
サトシの最初のポケモン。
カスミ
声 - 飯塚雅弓
ハナダシティジムの美人4姉妹の末っ子。
タケシ
声 - 上田祐司
世界一のポケモンブリーダーを目指している少年。
トゲピー
声 - こおろぎさとみ
カスミのポケモン。
ムサシ
声 - 林原めぐみ
ロケット団の一員。
コジロウ
声 - 三木眞一郎
ロケット団の一員。
ニャース
声 - 犬山犬子
ロケット団の一員。2足歩行して人間の言葉を喋る珍しいポケモン。
ベイリーフ
声 - かないみか
オーキド博士
声 - 石塚運昇
冒頭とエンディングにのみ登場。
ケンジ
声 - 関智一
冒頭とエンディングにのみ登場。台詞は一言のみ。
ナレーション
声 - 石塚運昇

ゲストキャラクター[編集]

ユキナリ
声 - 戸田恵子
本作のゲストキャラクター側の主人公。ポケモン図鑑の完成を目指し旅をしている少年。セレビィを助ける際に「時わたり」に巻き込まれ、40年後にタイムスリップする。
ポケモンのことを第一に考えそのためなら体を張ることもできるなど、性格や行動に共通点が多いためかサトシとは馬が合う。旅の途中で出会ったポケモンをよくスケッチするため、彼のスケッチブックには様々なポケモンが描かれている。
先述の通り、正体は少年時代のオーキド博士である。
手持ちポケモン
リザード
レトロボールの中に入っている。ビシャスのニューラを倒した。
ミク
声 - 鈴木杏
ハテノ村に住む明るい性格の少女。トワの孫娘。40年前のトワと瓜二つでタイムスリップしてしまったユキナリは彼女と間違えた。
トワ
声 - 小山茉美
ハテノ村のツリーハウスに住むミクの祖母。森の入口を守っている。40年前にハテノの森を訪れたユキナリと出会っており、彼がタイムスリップする直前にセレビィの「時わたり」に関する森の言い伝えを警告し、木の実のパンを与えた。その後、現代で「時わたり」してきたユキナリと再会する。
ビシャス
声 - 佐野史郎
ボスに次ぐ地位を持つロケット団の最高幹部の一人で、実力はロケット団史上最強と言われている。捕まえたポケモンを凶悪な性格に変える「ダークボール」や四本足の多脚メカを使い、セレビィ捕獲を狙う。強気な人物と思われていたが、実は気が弱く小心者であるため普段は仮面を被っており、「仮面のビシャス」と呼ばれる。事件後、作戦失敗をきっかけにロケット団をクビになったらしい。
使用ポケモン
「ダークボール」でゲットされたため、全員とても攻撃的な性格をしている。エンディングでビシャスの下を離れ、どこかへと去っていった(その際にはダークボールが壊されたと思われるため攻撃的な性格ではなくなっていた)。
バンギラス
物語の冒頭でハンターから強奪したポケモン。タケシのイワークを圧倒するも、スイクンのバブルこうせんを受けた後、イワークに湖へ吹き飛ばされた。
ハッサム
声 - 小西克幸
かげぶんしんでサトシのベイリーフを翻弄するも、本体を見破られ、つるのムチで敗れる。
ニューラ
声 - 冬馬由美
すばやい動きでユキナリのリザードと渡り合うも、ずつきで敗れる。
セレビィ
声 - 杉山佳寿子
森の守り神と言われる幻のポケモン。40年前、森でハンターに追われていたところをユキナリに助けられ、「ときわたり」によって40年後の世界へやってきた。ハンターに追われていたこともあって、当初はサトシたちに怯えていたが、次第に心を通わせていった。劇中終盤では、ビシャスのダークボールによって暴走し、大量の樹木が集まって出来た巨獣「セレビィゴーレム」へと変貌し破壊の限りを尽くす。
サトシたちに助けられるが、力を酷使した影響で体が萎れて命を落してしまうも、「ときわたり」でやってきた多数のセレビィたちによって復活。ユキナリと共に「ときわたり」で無事に40年前の世界へと戻っていった。
スイクン
声 - 田中正彦
北風の化身と呼ばれる伝説のポケモン。セレビィを助けるためサトシ達に協力する。水を清める能力を持つ。
ホワイト
声 - 藤井隆
ハテノ村の住む好青年。サトシ達をハテノ村に招待した。変形させると飛行船のように空を飛ぶことができるボートを持つ。
ハンター
声 - 山寺宏一
40年前にハテノの森でセレビィを捕まえようとした人物。現代ではビシャスに脅されセレビィを見つけた場所をしゃべらされた挙句、自分の捕まえたポケモン(バンギラス)を奪われる。
40年前の使用ポケモン
ストライク
声 - 坂口候一
ヘルガー
声 - 河野智之
リングマオオタチヒメグマオドシシナゾノクサ
声 - 江川央生ゆきじ柚木涼香並木伸一辻香織
森に棲むポケモン達。この他にもニドキングニドクインポッポバタフリーラッタサンドパンパラセクトなどが登場している。
ポケモントレーナー(名前は不明)
オープニングでサトシとポケモンバトルをした少年。
使用ポケモン
アリゲイツ
声 - 茂木優

スタッフ[編集]

  • 原案 - 田尻智
  • スーパーバイザー - 石原恒和
  • アニメーション監修 - 小田部羊一
  • エグゼクティブプロデューサー - 久保雅一、川口孝司
  • プロデューサー - 吉川兆二、松追由香子、盛武源
  • アニメーションプロデューサー - 奥野敏聡、神田修吉
  • アソシエイトプロデューサー - 沢辺伸政、石川博、山内克仁、大橋美紀子、紀伊高明、吉田紀之
  • アシスタントプロデューサー - 福田剛士
  • TVリレーションシップス - 岩田圭介、岩田牧子
  • デスク - 藁科久美子、島村優子、金原由香里
  • 脚本 - 園田英樹
  • 演出 - 日高政光越智浩仁、吉村章、井硲清高
  • キャラクター原案 - 杉森建、藤原基史、森本茂樹、吉田宏信、太田敏、にしだあつこ、斎藤むねお、吉川玲奈
  • キャラクターデザイン - 一石小百合松原徳弘、玉川明洋
  • 作画監督 - 玉川明洋、一石小百合、松原徳弘、池田裕治井ノ上ユウ子、池平千里、福本勝
  • 動画チェック - 榎本富士香、齋藤徳明、室岡辰一、笠間陽子、部谷のりこ、大原真琴
  • 色彩設計 - 吉野記通、佐藤美由紀
  • 色指定 - 堀川直子、中尾総子
  • 検査 - 飛田ひろみ、水巻みゆき、石川直樹、伊藤良樹、森山敦子、奥井恵美子
  • 特殊効果 - 太田憲之
  • 美術監督 - 金村勝義
  • デジタルワークス - 高尾克己
  • 撮影監督 - 白井久男
  • CGプロデューサー - 坂美佐子
  • CGスーパーバイザー - 小畑正好
  • プロダクションマネージャー - 大竹研次
  • 2Dディレクター - 水谷貴哉
  • CGI監督 - 鹿住朗生
  • チーフCGデザイナー - 佐藤誠
  • 編集 - ジェイ・フィルム(辺見俊夫、伊藤裕)
  • 現像 - イマジカ
  • 音楽 - 宮崎慎二
  • 音楽プロデューサー - 斎藤裕二
  • 一部原曲・作曲 - 増田順一、一之瀬剛、青木森一
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音響プロデューサー - 南沢道義、西名武
  • 制作担当 - 小板橋司
  • 制作デスク - 岩佐がく
  • 制作進行 - 児玉隆、牧野治康、亀井康輝、嵯峨高之、阿部賢一
  • 制作 - 小学館プロダクション
  • アニメーション協力 - スタジオコクピット動画工房
  • アニメーション制作 - OLM
  • 監督・絵コンテ - 湯山邦彦
  • 製作 - 河井常吉、君島達巳、富山幹太郎、芳原世幸、宮川鑛一、福田年秀、八木正男、ピカチュウプロジェクト2001

原画[編集]

中山勝一 井ノ上ユウ子 中田雅夫 小菅和久 石井久志 小林ゆかり
石之博和 坂本修司 辻初樹 佐村義和 数井浩子 薄谷栄之
高梨光 岩根雅明 高橋英吉 高野和史 長縄宏美 増尾昭一
松尾慎 中西麻実子 山本径子 向田隆 渡辺浩二 谷口淳一郎
今野博司 福本勝 津幡佳明 鶴巻和哉 入好さとる 森悦史
新岡浩美 竹田欣弘

主題歌[編集]

オープニングテーマ「めざせポケモンマスター 2001
作詞 - 戸田昭吾 / 作曲 - たなかひろかず / 編曲 - CHOKKAKU / 歌 - 松本梨香
エンディングテーマ「明日天気にしておくれ
作詞・歌 - 藤井フミヤ / 作曲 - たなかひろかず / 編曲 - 富田素弘

映像ソフト化[編集]

  • 本編のDVDは2002年2月8日発売。
  • 映画10周年を記念して発売された「劇場版ポケットモンスター PIKACHU THE MOVIE BOX 1998-2002」に収録されている。

関連書籍[編集]

受賞歴[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]