シルクロード少年 ユート

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シルクロード少年 ユート
ジャンル SFアニメ
テレビアニメ
原作 戸梶圭太(原案)
監督 アミノテツロ
シリーズ構成 アミノテツロ
脚本 アミノテツロ、米村正二横谷昌宏
キャラクターデザイン 寺田克也
メカニックデザイン 宮尾佳和
アニメーション制作 オー・エル・エム デジタル
製作 「シルクロード少年ユート」
 製作委員会:
NHKエンタープライズバップ
オー・エル・エム、ディーライツ
電通
放送局 NHK
放送期間 2006年9月16日 - 2007年3月24日
話数 全26話
その他 オール3DCG
コピーライト表記 ©「シルクロード少年ユート」
 製作委員会
ユート
春麗
折笠愛
笹本優子
漫画
原作・原案など 戸梶圭太(原案)
作画 タキヒロム
出版社 エンターブレイン
掲載誌 comic B's-LOG
レーベル B's-LOG COMICS
発表期間 2006年9月12日 - 2006年2月12日
巻数 全二巻
小説
著者 戸梶圭太
イラスト 寺田克也
出版社 アスキー
発表期間 2006年9月14日 - 2007年9月27日
巻数 全3巻
テンプレート使用方法 ノート

シルクロード少年 ユートは、2006年9月16日から2007年3月24日まで、BS2衛星アニメ劇場枠)で放送された日本のテレビアニメである(日中共同制作)。2008年春からバップオンデマンドにて各話有料配信。全26話。3DCGで製作。また2007年10月7日からNHK教育テレビで放送。 タイトルの命名は寺田克也による。 2006年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員ノミネート作品。

目次

[編集] 概要

古代中国の歴史を舞台にした作品であるが、タイムボカンなどを思わせる設定や独特の笑い、セリフ回しなどで硬いイメージを払拭した柔派な迷作である。

監督の新しい表現に挑戦するという意思で3DCGで製作された世界は、単に労力削減ではなく、寺田克也の肉感的な質感を再現したという意味でも、従来の手描きアニメ作品では表現が難しい描写に取り組んでいる。

公式ブログのスタッフコメントでは続編を匂わせる発言がある。

[編集] シナリオの特徴

本作品は従来の冒険アニメとは違い、戦闘や武力で敵を倒して事件を解決することはなく、様々な時代に生きた人々がどのような考えを持ち、何に希望を求めたかといった人間的な描写を丁寧に描がく形をとっている。それらの描写を踏まえ、ユートやバーバレラ号の乗組員が願いを叶えるために奮闘した末に人々の信じる心が奇跡となって現れ、物語を終わりに導いていくという、「人生の儚さや尊さ」を訴えたNHKアニメらしいテーマ性を中国交響音楽団による音響で演出した作品である。

また、全26話中大量の伏線が出されているが、その大半は消化せずに視聴者の想像に委ねる形で完結するという非常に難解で不可思議な物語となっている。

[編集] あらすじ


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


ユートは中国青海へ観光旅行に来た物語の主人公、ユートは、ひょんなことから不思議な宙に浮く少女、春麗と出会う。

奇跡を起こす「雪達磨大師像」を手に入れるべく24世紀からやって来た二組の時間旅行者との争いに巻き込まれ…。

[編集] 登場人物

ユート
折笠愛
本作の主人公。現代の少年、自称「ただの子供」を名乗る12歳、本名不詳。春に修学旅行に行くらしい。
中国青海へ観光旅行している時に春麗や時間旅行者達と出会い、奇妙な争いに巻き込まれてしまうのだが、そこで出会ったさまざまな人々と出会い、ユート自身も学び、成長していく。
性格は明るく穏やかで、前向き。深く記述すれば、やや男性的な面の飛び出た漫画版、心の優しく、広い人間愛を持つアニメ版、不幸だが、それでも前を向いて歩いていく小説版、などと言ったように作品によって微妙に性格が異なる。落ち込んで泣いても立ち直るのだが、なによりも人の幸せと平穏を願い、民族間などの争いごとも武力で解決するのではなく、共生という道を求めるなど純粋で少年らしい人間愛的な思想を持つ。
しかし(公式サイトではできもしない格闘のポーズをとっているが)ラモーンやあるまじろー、リンランのように戦闘訓練を受けていないので他者からの圧倒的な暴力には抵抗できない。
小説版では女性に対しての思春期的な甘い恋愛意識を持っており、ラモーンにSMのどちらかに属するかと問われてもユートにはその意味を理解できなかったが、後にジーナに殴られて嬉しいと感じる描写があることから、マゾヒスト的な感覚の持ち主であるということが推察できる。
アニメ版とは対照的に小説版では自分で行動することに欠けた一面を持つが、それが原因で起きたウテン国での事件(後述)によって痛い目にあって以来、生き延びるために錯乱したジーナの首をしめるという修羅場を潜り抜けるなど、大きな成長を遂げる。
アニメ版では飲酒に対して憧れを持つという、小説版にも見られないアダルトな発言をしている。
ちなみに時間スタンプを押し忘れたせいで、頻繁に生態時間が崩壊し、乳児、青年、壮年、老年の姿へと変身する。
小説版で全ての登場人物の過去や生い立ちが明かされる中、最終的にユートの過去だけが近所にアフロのミュージシャンが住んでいることや、ストーカー被害に会っているなど、断片的なことしか明かされておらず曖昧にしか書かれていない。
バーバレラ号の乗組員だったが、119と104のバーバレラ号改造後は、チャンチー号の乗組員となるが、あくまで中立の立場をとっており、バーバレラ号の乗組員の敵になったわけではない。
春麗(シュンレイ)
声:笹本優子
半透明で、空を飛ぶ謎の少女。
中国の民族衣装のような服を着ている。ユートにしか見えないが、他にも気配や声だけは判る人はいる。
小説版ではユートと行動を共にするうちに彼に恋心を抱くようになったのだが、ジーナに嫉妬する。
ラモーン・スペンサー・メイシー
声:菅原正志
タイムマシン、バーバレラ号に乗っている時間旅行者。小説版ではスーツ姿ではなくオレンジ色のツナギを着ている。
裏設定だと大麻吸引歴あり。
いつもクシで髪の毛の手入れをしている。女性に対して惚れっぽい。20世紀に憧れを持っている。
勝手に同乗されたユートやジーナを最初は邪魔者扱いしていたが、冒険を通じて信頼していくようになる。
ジーナ・ハウレット
声:かかずゆみ
タイムマシン、バーバレラ号に乗っている時間旅行者。
バーバラの娘だが、大富豪という恵まれた環境に生まれながら、周りの人間に絶望し、孤独と怒りに満ちたヒステリックな人生を送る。
しかしそれが原因で彼女は家から飛び出し、時間旅行に参加した瞬間、それまで自分を縛っていたものから開放され、毒が抜けたようにやさしくなる。アンディとは幼馴染だが小説版での二人の関係は面識のない状態から始まり、彼を最初はうとましく思うがある事件を境に少しずつ彼のことを理解するようになる。
ちなみにメンバーの中では唯一の良識人。
小説版では時間スタンプを押していないのでユート同様に、生態時間が崩壊して様々な姿になるだけではなく、人格の豹変や精神崩壊も起こる。
あるまじろー
声:西村朋紘
タイムマシン、バーバレラ号に乗っている時間旅行者。
ラモーンの相棒の、知性のあるアルマジロ。「まじ」が口癖。
アニメ版と小説版に性格の違いがない唯一の存在。
小説版ではラモーンと出会う前は富裕層のとあるカメラマンの家で飼われていたが、とつぜん捨てられ、アニメ版ではなんでも屋の仕事のときに、ラモーンが無理やり飼い主から世話を押し付けられる。
彼曰く、捨てられる前はかなり女性にモテる性格だったらしい。
アンディ・ツェー
声:坂口候一
タイムマシン、チャンチー号に乗っている時間旅行者。
かなり頭脳明晰な歴史オタク。か弱くて男性的な性質に欠けた青年である。
ジーナと同様に友達はおらず、母親のチャンへの反抗心から、家を出て時間旅行に同行することとなった。
小説版では時間スタンプを押していないのでユート同様に、生態時間が崩壊して様々な姿になるだけではなく、人格の豹変や精神崩壊も起こる。
リン、ラン
声:水谷優子夏樹リオ
タイムマシン、チャンチー号に乗っている時間旅行者。
双子の姉妹。チャンに雇われ、秘宝を捜している元アイドル「ナスティーツインズ」。
交互に喋る癖があり、「リンラン」とまとめて呼ばれるのを嫌がる。
銃器の扱いに慣れ、迫り来る遊牧民を射殺するなどかなり残酷な一面もある。
漫画版では若干等身が上がっている。
小説版では2人が精神的に依存し、無意味な殺戮を行うが、決別したことにより殺戮行為は沈静化、それぞれの人生を歩むこととなる。
バーニー
声:渡辺久美子
タイムマシン、バーバレラ号の人格を持つコンピューター。
性格は誠実だが、キレると凶暴な暴言を吐きちらすような発言を連発する。
雪達磨大師像を探す任務に関しては心から反対していた。
チャーリー
声:岡野浩介
タイムマシン、チャンチー号の人格を持つコンピューター。
タイムパトロール隊員104と119
声:原マスミ増谷康紀
バーバレラ号の乗組員達の前にたびたび現れる26世紀のタイムパトロール隊。
人間の姿ではなく空中を浮遊する精密な立方体として表れ、その喋り口や発音は極めて独特。
タイムトラベラーの監視や彼らの横暴な時間旅行によって乱れたタイムパラドックスを修復する任務を持つが、小説版ではほとんど別物として描かれる。
なお、顔らしき模様が描かれている反対側は空洞で、奇妙な空間に通じている。
漫画版の104はこの空間に入られると快楽を感じるという、奇妙な性癖を持つ。
バーバラ
声:津田匠子
24世紀の大富豪。ラモーンを雇い、タイムマシンで秘宝を捜させる。
チャン
声:折笠愛
24世紀の大富豪でバーバラのライバル。リン、ランを雇い、タイムマシンで秘宝を捜させる。
バクバク兄
声:チョー
バクバク弟
声:土屋利秀
24世紀の遺伝子操作で生まれた生物。人の思念を物から読み取る特殊能力を買われ、探偵と共に捜査をはじめる。
ハメット
声;根谷美智子
24世紀で探偵業を営む美女。
ラモーンやリンランの仕事仲間でもある。
しかし小説版ではタイムパトロール隊同様、別物の中年男性として登場する。
きゅーちゃん
声:矢作紗友里
ランドレット博士
24世紀のタイムマシン開発者。小説版のみに登場。
過去の失恋がタイムマシンを作るきっかけになる。
ゆきえもん
小説版のみに登場、パミール高原での作戦のためヨンミンツェーがリンランに派遣した雪男。
しかし活躍する間もなく、パンダを焼いて食べた火が原因で焼死する。

[編集] タイムマシン

バーバレラ号
未来の大企業トヨダ社によって製造されたタイムマシン。
ジーナ、ユート、春麗、あるまじろー、ラモーンの乗る青い装甲のタイムマシン。16話でタイムパトロールによって改修され、その際にデザインも多少変わった。
マシンには光学迷彩や飛行機能など未来のハイテクノロジーが凝縮されているが欠点として水に弱い(乳児ユートの小便でさえショートしてしまうほど)。
バーニー曰く、関係者以外立ち入り禁止とのこと。
チャンチー号
未来の大企業メルセデス社によって製造されたリンランとアンディが乗る白い装甲のタイムマシン。
バーバレラ号と同じく光学迷彩や飛行機能など未来のハイテクノロジーを凝縮しているがバーバレラ号にはないオジャマビームという兵器も搭載されている。
バーバレラ号に比べ、軽量化に成功したスマートなフォルムとなっている。

以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] オープニングテーマ

『ONE FOR EVERYONE』
作詞・作曲・編曲:ミッキー吉野/歌:GODIEGO
元々中村あずさのアルバム『Emotion in Motion』(1990年)に「One love,One heart」というタイトルで収録されていた。

[編集] エンディングテーマ

『天まで届け』
作詞・作曲:相馬圭二/編曲・歌:ザ・コブラツイスターズ
また、このエンディングで、寺田克也が描いたキャラクターイラストを見ることができる。

[編集] 各話リスト

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 楼蘭へ!初めての時間旅行 アミノテツロ横谷昌宏 雛子龍
2 ロプ湖(ノール)水上大混戦!
3 イリで出会った謎の人
4 烏孫の馬走る!飛べ天馬!
5 敦煌の妖怪絵師
6 鳴沙山に舞う青き蝶 米村正二、アミノテツロ 飯島正勝 志村錠児
7 トルファンで勘違い!? 横谷昌宏 わだへいさく 橋本三郎
8 火焔山大大噴火!?
9 クチャに流れる魂の音曲 米村正二、アミノテツロ 張恵叔 山本天志
10 魑魅魍魎混成合奏超舞踏団
11 天山の恋する紙すき職人
12 タラスに飛んだ紙すき職人 横谷昌宏 川島宏 山崎茂
13 迷宮シルクロード!!ここはどこ?お前は誰? 米村正二、アミノテツロ わだへいさく 橋本三郎
14 魔境シルクロード!?正体不明の大乱戦!
15 パミール高原 決死の再挑戦! 横谷昌宏 山本天志 武田和久
16 パミール高原 必死の再最長戦!!
17 ホータンの天然玉王子
18 荒野の大激突!姫と王子と?と玉 横谷昌宏 川島宏 笠井信児
19 長安のいちばん長い休日 佐々木真栽 島津格行
20 電光石火!楊貴妃救出大作戦 橋本三郎
21 ラブレター フロム カラホト 山本天志 山本深幸
22 ラブレター トゥ チンギス カン
23 砂に眠る謎の都ニヤ 宮尾佳和 津田義三
24 砂と消えた幻の国ニヤ 堀内直樹
25 青海の水は深からず遠からず
26 よみがえる春麗郷

[編集] 前後番組

NHK教育テレビ 日曜17:25枠
前番組 番組名 次番組
スポンジ・ボブ
シルクロード少年 ユート
ブルーナの絵本~ミッフィーとおともだち

[編集] 漫画版

タキヒロムにより『comic B's-LOG』で2006年10月号から連載中。

アニメ版では小学生の設定であったユートが中学生に近いデザインになっている。

なお、なぜボーイズラブ的でないこの作品が『comic B's-LOG』のようなボーイズラブ漫画雑誌に連載されたのかは不明。


単行本第2巻は2007年9月発売予定だったが、2度の延期の末、2008年3月に340ページという大ボリュームで発売。

[編集] 小説版

戸梶圭太による小説版。アニメ版とは一変してダークファンタジー色が濃く、ショッキングな描写に富んだエンターテイメント性の高い一品である。グロテスクな描写だけでなくエロチックなシーンも多い(リンランが売春婦を装って兵士を倒す、ユートが老婆に強姦(未遂)されるなど。)

これらの刺激的なシーンのために本作品には寺田克也による挿絵などは一切無い。理由は、アミノテツロも発言したように、発禁になる可能性が高いと思われるからである。

また、ユートの生態時間が崩壊して乳児になってもアニメ版の場合精神はそのままであるが、小説版では精神も乳児になる。

(一巻の初版には各章にサブタイトルはつけられていないが、増刷分から サブタイトルが加筆されている。)

[編集] 小説版世界観設定

24世紀の世界人口は60億から11億に減少し、生き残った人間は「アダチシティ」「ラズチャックシティ」という貧困層と富裕層の2極化された未来都市で生活している。

なお、都市の外界は、人間が住めない劣悪な放射能汚染と細菌兵器によってアンデッドになった人々が徘徊し、人間の文明と呼べるのものは存在しない。

この混沌とした世界観は24世紀だけではなく、21世紀にも暗黒と危険に満ちた世界を示唆する表現がある。

[編集] 外部リンク