ポケモンジェット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ポケモンジェットインターナショナル

ポケモンジェットとは、ポケットモンスターキャラクターが描かれた全日本空輸 (ANA) の旅客機。ANAでは1993年に登場した「マリンジャンボ」、1995年末に登場したボーイング777-200の垂直尾翼「777」、1996年冬季と1997年冬季に登場した「スヌーピー号」、1998年春に登場したエアバスA321の「日本の風景」に続く特別塗装機であるが、ポケモンブームの象徴として、マスコミなどで注目を集めた。ポケモンジャンボとも呼ばれる。

ボーイング747-400ボーイング777-300ボーイング767-300にペイントされ、東京大阪から札幌福岡那覇など国内幹線を中心に運航する。かつては就航予定がANAの公式サイト時刻表に掲載されていたが、2012年現在では夏季を中心に不定期に公表されている。

サービス[編集]

座席カバーやカーテンにはピカチュウなどのポケモンキャラクターが描かれている。また、客室乗務員が着用するエプロンや飲み物が供されるカップも対象機限定のポケモン模様で、搭乗記念に機体イメージ入り絵葉書が貰える。

期間限定で、ANAの搭乗券の半券2枚で応募できる「ポケモンジェット就航記念 オリジナル ゴールデンボーディングパス」やANAの機体が描かれた「そらをとぶピカチュウ」のポケモンカードがプレゼントされるキャンペーンも実施された。

歴代のポケモンジェット[編集]

歴代のポケモンジェットはすべて大阪国際空港(伊丹空港)内の全日空整備株式会社で塗装作業が行われた。

ポケモンジェットで最も多くペイントされているポケモンキャラクターは全機に描かれたピカチュウ、二番目は1998・ピカチュウ・お花の3機に描かれたミュウである。また、エンジンには必ずモンスターボールがペイントされている。

ポケモンジェット1998・JA8569
(1999年2月、女満別空港)

ANAポケモンジェット→ポケモンジェット1998[編集]

劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』『ピカチュウのなつやすみ』の公開に合わせて1998年6月に就航。ピカチュウ、フシギダネ、ミュウなど人気があり、馴染みの深いキャラクターが描かれた。翌年に「ポケモンジェット1999」が登場したことによって「ポケモンジェット1998」と呼ばれるようになった。

使用機材は747-481DのJA8965[1]と767-381のJA8569。後に767-381のJA8578が加わり、計3機が国内線で運航された。順次通常塗装に戻され、2008年現在は全機運航終了。

ANAポケモンジェットインターナショナル[編集]

ANAポケモンジェットインターナショナル(2006年3月21日、成田空港)

1999年2月24日の東京(成田) - ニューヨーク間で国際線に初就航。機体側面の社名表記が「全日空」ではなく英語表記の「All Nippon Airways」で、垂直尾翼が通常塗装(「ANA」ロゴ)である点が初代のポケモンジェットと異なる。唯一の国際線用ポケモンジェットである。
使用機材は747-481のJA8962[2]2006年5月に通常塗装に戻されて運航終了。この再塗装作業は伊丹空港内の全日空整備で施工されたが、この時点で既に同空港では運航規制により「3・4発機の乗り入れ」が禁止となっており、禁止後に初めて飛来した「4発機」となった[3]
通常塗装に戻された後は、成田-パリ線で運航されていた。その後、2011年1月25日にANAの機体としては、登録抹消となった[4]

ANAポケモンジェット1999[編集]

ANAポケモンジェット1999・JA8288

1999年6月21日の大阪(伊丹)~東京(羽田)間で初就航。かつての「マリンジャンボ」と同様に絵柄は日本全国の子供たちから一般公募され、のポケモンにもの景色を見せてあげたいとするデザインが当選し、マリルやラプラスなど海のポケモンを中心に描かれた。

使用機材は747-481DのJA8964。後に767-381のJA8288・JA8357が加わり、計3機が国内線で運航された。2001年2月にJA8357がユニバーサル・スタジオ・ジャパン広告塗装「ウッディージェット」に塗り替えられ、2006年2月にはJA8964が通常塗装に戻された。JA8288は2007年5月20日をもって運航を終了、通常塗装に戻された。なお、747-400DであるJA8964は伊丹空港乗り入れ規制前に再塗装が行われた最後の特別塗装4発機である[5]。また、同機は、九州・沖縄サミットで、河野洋平外務大臣のチャーター機に充当されている(本人希望かどうかは不明)。なお、JA8964は2011年11月にANAの機体としては登録抹消となった。

ピカチュウジャンボ[編集]

ピカチュウジャンボ・JA8957

2004年5月24日の大阪(伊丹)~東京(羽田)間で初就航。黄色いベースに2004年までの歴代ポケモン映画のメインとなるポケモンがペイントされた。また、那覇空港ではピカチュウジャンボを記念した黄色いトーイングカーがある。

使用機材は、1997年2002年までウィングレットを装着して国際線で使用されていた747-481DのJA8957。

2006年3月31日、伊丹空港発着便では「すべての4発機=ボーイング747-400」の有償運用最終日であったが、ANA便では最後の4発機(羽田行38便)として使用された。

2013年9月30日、羽田-沖縄線(ANA127/126)を最後に有償飛行を終えた。

お花ジャンボ[編集]

お花ジャンボ・JA8956(2006年12月16日、羽田空港にて)

2004年12月5日に羽田空港第2旅客ターミナル開業記念キャンペーンの遊覧飛行で初就航。一般公募により、キレイハナポポッコロゼリアといったに因んだポケモンが描かれている。

使用機材は747-481DのJA8956。2012年11月30日、NH124便で定期便としてのラストフライトを行い、運用から外れた[6]


ピース★ジェット[編集]

2011年7月18日に就航した。ピカチュウのほかミジュマルビクティニなどイッシュ地方のポケモンがピースサインをしたイラストが描かれている。

当初は3種類のデザインの中から一般公募で選ばれる予定だったが[7]、同年3月11日に発生した東日本大震災を受けて投票が中止になった。

使用機材は777-381のJA754Aで、777型機に初めてポケモン塗装が施された。なお就航にあたっては、「心をひとつに がんばろう ニッポン」のメッセージも入れられているが、これまでのポケモンジェットに入れられていたスターアライアンスのロゴマークは入れられていない。

双発機であり伊丹空港の運航規制に抵触しないため、ポケモンジェットとして約5年ぶりに伊丹空港へ旅客便として就航した。

なお、2014年現在就航している唯一のポケモン特別塗装機である。

キャンペーン[編集]

「ポケモンジェット ジェットでゲットだ 2000」キャンペーンで、ANAの副操縦士5人によるバンド「TOLIP」の曲『コントレール』がCFソングになっていた。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ ポケモンジェットになる直前まで「スヌーピー号」として就航しており、結果的にキャラクターものの特別塗装を連続して施された。
  2. ^ 1998年のFIFAワールドカップフランス大会開催期間中は日本代表チーム応援メッセージが描かれ、成田 - パリ線限定で使用された。
  3. ^ 伊丹空港の「3・4発機の乗り入れ禁止」規制は有償飛行が禁止対象で、整備やダイバート飛来等は対象となっていない。したがってこの再塗装作業では伊丹 - 成田間はフェリーフライトとされた。
  4. ^ JA8962 登録情報
  5. ^ 伊丹着の営業路線でそのまま再塗装作業に入り、伊丹発の営業路線でライン復帰した。
  6. ^ 全日空、お花ジャンボのラストフライト - Aviation Wire、2012年11月30日閲覧
  7. ^ 〜 新ANAポケモンジェットが、この夏登場! 〜 新しい機体デザインを、みなさまの投票で決定します! (PDF)”. 全日本空輸 (2011年3月11日). 2014年9月5日閲覧。

関連項目[編集]

日本航空による類似のアニメタイアップ機

外部リンク[編集]